JPH08224665A - 全周自動加工装置 - Google Patents

全周自動加工装置

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Publication number
JPH08224665A
JPH08224665A JP7035408A JP3540895A JPH08224665A JP H08224665 A JPH08224665 A JP H08224665A JP 7035408 A JP7035408 A JP 7035408A JP 3540895 A JP3540895 A JP 3540895A JP H08224665 A JPH08224665 A JP H08224665A
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JP
Japan
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work
robot
tip
machining
detecting means
Prior art date
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Application number
JP7035408A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Sugimura
俊輔 杉村
Tatsunori Suwa
達徳 諏訪
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】任意の方向から任意の角度でワークに対して連
続的なアクセスを可能にするとともに、正確かつ高精度
の加工を実現する。 【構成】その先端に加工ヘッド2を有し、リング状軌道
14に沿って回る動きを1つの軸の動きとする多軸ロボ
ット1と、ワーク3を前記リング状軌道のリング内を貫
通するように搬送し、かつ所定の加工位置で前記ワーク
を位置決めするワーク搬送手段4と、前記多軸ロボット
1の先端に取り付けられ、前記ワーク表面を移動走査す
ることによりワーク搬送方向(X方向)に直角なY方向
およびZ方向に関するロボット先端から前記ワークまで
の距離を計測する距離検出手段9と、前記距離検出手段
9の出力およびロボット先端の位置に基づき前記ワーク
表面のYおよびZ方向に関する位置を求めるYZ位置検
出手段20と、このYZ位置検出手段20によって得ら
れたワーク3の位置に基づき前記多軸ロボット1の加工
軌跡を補正するロボット軌跡補正手段20とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はH鋼や角パイプ鋼のよ
うな長尺状のワークを全周から加工できるリング状軌道
付きロボットを有する全周自動加工装置に関し、特に加
工の際のワークの位置ズレおよび寸法ズレによる加工不
良を解消するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】H鋼や角パイプ鋼のような長尺状のワー
クを周囲から加工する自動加工機として、特開平5−7
7078号公報に示される技術がある。
【0003】この従来技術では、H鋼が載置されるベル
トコンベアに門型フレームを跨って設けるとともに、該
門型フレームにレーザ加工ヘッドを配設し、前記レーザ
加工ヘッドをX−Y−Z方向へ移動自在に構成し、かつ
前記レーザ加工ヘッド先端をH鋼の長手方向、高さ方向
及び幅方向に指向すべく揺動自在に構成するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、門型フレームを用いているので、ワークの下方か
らアクセスすることはできず、例えば角パイプの切断の
ようにワークの全周を連続的に加工する必要のある加工
には適用できない。また、この従来技術では、複数の面
に対してツールの角度を任意に変化させつつ、連続的に
アクセスできないという欠点がある。
【0005】また、この従来技術では、ワークの寸法ズ
レ、位置ズレ、さらには回転ズレを考慮してしていない
ので、ワークの位置決め機構に非常に高精度のものを採
用する、あるいは人手により位置補正を行うなどの措置
を講じない事には高精度な加工をなし得ない。
【0006】なお、ワークの位置ズレや回転ズレに関し
ては、何らかの位置補正機構を採用するのが一般的であ
るが、その場合にはそのためのスペースや余分なコスト
増が発生する。
【0007】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、任意の方向から任意の角度でワークに対して
連続的なアクセスを可能にするとともに、ワークの寸法
ズレ、位置ズレ、さらには回転ズレが発生してもこれに
応じて加工ヘッドの加工軌跡を修正することにより正確
かつ高精度の加工を実現する全周自動加工装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では、その先端
に加工ヘッド2を有し、リング状軌道14に沿って回る
動きを1つの軸の動きとする多軸ロボット1と、ワーク
3を前記リング状軌道のリング内を貫通するように搬送
し、かつ所定の加工位置で前記ワークを位置決めするワ
ーク搬送手段4と、前記多軸ロボット1の先端に取り付
けられ、前記ワーク表面を移動走査することによりワー
ク搬送方向(X方向)に直角なY方向およびZ方向に関
するロボット先端から前記ワークまでの距離を計測する
距離検出手段9と、前記距離検出手段9の出力およびロ
ボット先端の位置に基づき前記ワーク表面のYおよびZ
方向に関する位置を求めるYZ位置検出手段20と、こ
のYZ位置検出手段20によって得られたワーク3の位
置に基づき前記多軸ロボット1の加工軌跡を補正するロ
ボット軌跡補正手段20とを具える。
【0009】またこの発明では、上記構成に対し、ワー
クの搬送方向(X方向)についての位置を検出するX位
置検出手段を追加し、前記ロボット軌跡補正手段はX位
置検出手段およびYZ位置検出手段によって得られたワ
ークの3次元位置に基づき前記多軸ロボットの加工軌跡
を補正するようにする。
【0010】
【作用】かかる発明によれば、ワークの搬送方向(X方
向)の位置ズレは第1のX位置検出手段6によって検出
される。また、ワークのYZ方向の位置ズレは、前記多
軸ロボットの先端に設けられた距離検出手段9の出力に
基づき演算される。即ち、前記多軸ロボット1を駆動し
て前記距離検出手段6によってワーク表面をYZ方向に
走査することにより、ロボット先端から前記ワーク表面
までの距離を逐次計測し、この距離データとロボット先
端の位置に基づき前記ワーク表面のYおよびZ方向に関
する位置を求める。そして、このようにして得られたワ
ークの3次元位置に基づき前記多軸ロボットの加工軌跡
を補正する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に従って
詳細に説明する。
【0012】図2は、この発明にかかる全周自動加工シ
ステムの外観構成を示すもので、1は先端にプラズマト
ーチなどの熱加工ヘッド2が取り付けられたリング状軌
道付き多関節ロボット、3は角パイプ鋼,アングル鋼,
C型鋼,パイプなどのワーク、4はワーク3を搬入およ
び搬出するローラコンベア、5はワークをY方向にクラ
ンプするクランパ、6はワークの搬送方向(X方向)の
位置を検出するX位置検出器、7はワークをY方向に移
載する移載機構、8は集塵機、9は加工ヘッド2の先端
に取り付けられてワーク表面までの距離を測定するレー
ザセンサ、10はプラズマ電源、11はロボットコント
ローラ、12はパーソナルコンピュータである。
【0013】リング状軌道付き多関節ロボット1におい
ては、ローラコンベア4を囲繞するように配設された支
持筐体13に回転可能なリング状フレーム14が配設さ
れ、このリング状フレーム14に対し少なくとも4軸を
有する通常の多関節ロボット15のアーム16が取付ら
れている。すなわち、このリング状軌道付き多関節ロボ
ット1は、リング状フレーム14の回転を1つの軸の動
きとして含めて少なくとも5軸の多関節ロボットを構成
し、リング状フレーム14及びロボット15の各軸が同
時に駆動されることにより熱加工ヘッド2の先端を任意
の位置、姿勢に制御することができる。ロボット1の角
軸には、その角度を検出する角度センサが取り付けら
れ、その角度データはロボットコントローラ11に常に
入力されている。
【0014】X位置検出器6はガイドレール17に対し
スライド自在に設けられた例えばリニアエンコーダであ
り、該検出器6からは該検出器6自体のX位置が随時出
力される。
【0015】レーザセンサ9はワーク3のYZ方向につ
いての表面形状を認識するために、ロボット1の加工ヘ
ッド2に取り付けられたもので、加工の際は加工ヘッド
2から退避可能な構成となっているか、あるいは加工ヘ
ッド2による加工の邪魔にならない位置に配設されてい
る。
【0016】図3(a)(b)は、上記全周自動加工システム
におけるローラコンベア回りの構成の詳細図であり、
(a)は平面図、(b)は側面図である。なお、図3におい
て、先の図2に示したものと同じ構成要素については同
一符号を付している。
【0017】この場合、ローラコンベア4として、ワー
ク搬入側に2つのコンベアCNa,CNbを設け、ワーク
搬出側に2つのコンベアCNc,CNdを設けている。た
だし、搬出側のコンベアCNcは、ロボット1の熱加工
ヘッド2からの熱流との干渉、ロボット各部との干渉を
避けるために、コンベアCNc自体が矢印Gで示すよう
にX方向に移動可能なように構成されている。
【0018】なお、加工位置付近のコンベアを固定的な
間隔で離間させるようにした場合、その間隔が小さいと
きは斜め切断のように加工範囲の大きい加工に対応でき
ず、また間隔が大きいときは支持可能なワークの最小寸
法が大きくなって短いワークを加工できないるという不
具合があり(ワークが前記コンベア間の空間に落下しな
いようにするため)、これに対処すべくコンベアCNb
とCNcとの間隔を調整できるようにしている。なお、
コンベアCNa,CNdはオプションである。
【0019】また、この場合、ワーク3を支持するクラ
ンパ5として、ワーク搬入側に3つのクランパCLa,
CLb1,CLb2を設け、ワーク搬出側に2つのクランパ
CLc1,CLc2を設けている。クランパCLaはエアシ
リンダARaおよびエアバルブVaによって開閉駆動さ
れ、クランパCLb1はエアシリンダARb1およびエアバ
ルブVb1によって開閉駆動され、クランパCLb2はエア
シリンダARb2およびエアバルブVb2によって開閉駆動
され、クランパCLc1はエアシリンダARc1およびエア
バルブVc1によって開閉駆動され、クランパCLc2はエ
アシリンダARc2およびエアバルブVc2によって開閉駆
動される。
【0020】各クランパCLa,CLb1,CLb2,CLc
1,CLc2が“開”状態になったことは、各エアシリン
ダARa,ARb1,ARb2,ARc1,ARc2に設けられ
たシリンダストロークスイッチSa,Sb1,Sb2,Sc
1,Sc2によって検出される。また、各クランパCLa,
CLb1,CLb2,CLc1,CLc2が“閉”状態になった
ことは、各空圧回路内に設けられた圧力スイッチPa,
Pb1,Pb2,Pc1,Pc2によって検出される。
【0021】なお、加工位置間近に存在するクランパC
Lbは、多関節ロボット1の加工の邪魔にならないよう
に、2対の短いクランパCLb1,CLb2に分割するよう
にしたが、これらクランパCLb1,CLb2は通常は全く
同じタイミングで開閉動作を実行する。クランパCLc
に関しても同様である。
【0022】X位置検出器6の後端部には近接センサL
aが設けられ、この近接センサLaによってX位置検出器
6がガイドレール17の左端の所定のイニシャライズ位
置に位置したことを検出する。また、X位置検出器6に
は、レバー18を介してリミットスイッチLSが設けら
れ、このリミットスイッチLSによってレバー18がワ
ークの後端に当接したことを検出する。
【0023】また、ワーク搬入路の所定位置の左右に配
された光電管19は、1対の投光器および受光器で構成
され、投光器からの光の受光の有無を受光器で検出する
ことによって、光電管19が配設されたX方向位置X1
にワーク3の先端が位置合わせされたことを検出する。
なお、図3において、30は現在の運転モードを緑、赤
などの色ランプで切替え表示する表示灯である。
【0024】図4は、制御系の構成を示すもので、リン
グ状軌道付き多関節ロボット1、コンベア4(CNa,
CNb,CNc,CNd)、クランパ5(CLa,CLb1,
CLb2,CLc1,CLc2)、X位置検出器6、レーザセ
ンサ9、及び図3に示した各種センサは、ロボットコン
トローラ11およびパーソナルコンピュータ12から成
るコントローラ20によって管理制御されている。
【0025】以下、上記構成における一連の作業手順を
図1、図6〜図8のフローチャートにしたがって説明す
る。なお、この場合の加工作業は角パイプ鋼の切断作業
であるとする。
【0026】図1はコントローラ20で行われる制御手
順のメインルーチンを示すものである。
【0027】最初に、コントローラ20は所定の前処理
手順を実行する(ステップ101)。
【0028】この前処理には、 (1)各電源をオンにし、プラズマトーチ用ガスの弁を開
にするメッセージをオペレータに報知する (2)ロボット1および各コンベアが基本姿勢にあること
の確認 などがある。
【0029】上記前処理が終了すると、コントローラ2
0は、全てのクランパCLa,CLb,CLcを“開”に
する(ステップ102)。かかる開状態は、各エアシリ
ンダに設けられたストロークスイッチSa,Sb,Scの
出力によって確認される。
【0030】次に、コントローラ20は、X位置検出器
6をマイナス方向(搬送方向と反対方向)にスライド移
動させた後(ステップ103)、ワークをコンベアCN
a上にセットする旨のメッセージをオペレータに報知す
る(ステップ104)。そして、その後、コントローラ
20はX位置検出器6に設けられている近接センサLa
がオンになると(ステップ105)、上記X位置検出器
6のマイナス方向への移動を停止させる。なお、この近
接センサLaは、所定のイニシャライズ位置にX位置検
出器6が位置すると、オン信号を出力するよう設定され
ている。
【0031】コントローラ20は、X位置検出器6が上
記イニシャライズ位置に位置すると、X位置検出器6の
出力値であるXeおよびXsを初期化する(ステップ10
6)。図5に示すように、上記値Xeはワーク3の後端
のX座標を示すもので、また値Xsはワーク3の先端の
X座標を示すものである。なお、これら値XeおよびXs
のうち、X位置検出器6の出力がそのまま反映されてい
るのは後端座標値Xeであり、先端座標値Xsはその後の
処理によって測定されるワークの長さL(ワークの長さ
は既知であるが寸法誤差があるのでその後の処理で実際
に測定する)と後端座標値Xeを用いて演算される。し
たがって、まだこの時点では、先端座標Xsは何の意味
ももっておらず、上記初期化の際、先端座標値Xsには
何の値も設定されていない事を示す値が設定される。
【0032】次に、コントローラ20はワーク3がコン
ベアCNa上にセットされたことを確認した後、搬入側
のクランパCLaおよびCLbを“閉”状態することによ
り、ワーク3を支持する(ステップ107)。この結
果、ワーク3はX方向にそって真っ直ぐになるようその
姿勢が修正される。各クランパCLaおよびCLbの閉状
態は、各空圧回路に設けられた圧力スイッチPa,Pbの
出力によって確認される。なお、ワーク3がコンベアC
Na上にセットされた事の確認は、オペレータの操作指
示に基づくようにしてもよいし、適宜の検出機構を設け
るようにしてもよい。また、図2に示すように、ワーク
移載機構7が存在する場合は、ワーク3はワーク移載機
構7によってコンベアCNa上に自動的に移載される。
【0033】次に、コントローラ20は、X位置検出器
6をプラス方向にスライド移動させ、リミットスイッチ
LSがオンになった時点でX位置検出器6を停止させる
(ステップ108、109)。これにより、X位置検出
器6から延設されたレバー18がワーク3の後端に当接
される。なお、この場合、X位置検出器6のプラス方向
のスライド速度は、コンベアによるワークの搬送速度よ
り速く設定されているので、その後ワーク3が搬送され
ると、ワーク3の搬送に伴って常にレバー18をワーク
後端に当接させた状態でワークと共に移動する。また、
X位置検出器6はマイナス方向の移動については駆動力
を得ていないので、ワークがマイナス方向に搬送された
場合は、レバー18がワークに押されることにより、常
にレバー18がワーク後端に当接された状態でワークと
共にマイナス移動する。
【0034】このようにして、これ以降、X位置検出器
6はワーク3と一体的にスライド移動される。
【0035】次に、コントローラ20は、表示灯30を
例えば緑点灯するなどして、これ以降は「自動運転中」
である旨をオペレータに報知する(ステップ110)。
さらにコントローラ20は、作業管理データ(ワークの
形状、寸法、加工形状、加工条件)の入力または選択を
促すメッセージをオペレータに報知する(ステップ11
1)。
【0036】上記メッセージによりオペレータが所望の
作業管理データを入力または選択すると、コントローラ
20はこれを確認した後、搬入側のクランパCLaおよ
びCLbを“開”状態する。この開状態は、ストローク
スイッチSa,Sbの出力によって確認される。
【0037】次に、コントローラ20は、搬入側のコン
ベアCNaおよびCNbをオンにしてワーク3の搬送を開
始した後(ステップ113)、ワーク3の先端を光電管
19の位置に位置決めした後、コンベアCNa,CNbを
停止させる(ステップ114)。ワーク3の先端を光電
管19の位置に位置決めする際は、光電管の19の出力
がワーク3の先端により遮られてオフになった時点でコ
ンベアCNa,CNbを停止させ、その後コンベアCN
a,CNbを低速で逆方向に駆動してワークを逆搬送し、
光電管19の出力が再びオンになった時点でコンベアC
Na,CNbを停止させるようにして正確な先端位置合わ
せを行っている。
【0038】このようにしてワーク先端の位置合わせが
終了すると、X位置検出器6の一方の出力である先端座
標値Xsを光電管19の配設位置X1(既知)で初期設定
するとともに、このときのX位置検出器6のもう一方の
出力である後端座標値Xeと、前記初期設定された先端
座標値Xsとの差をとることにより、ワーク3の真の長
さL(=Xs−Xe)を演算する(ステップ115)。な
お、これ以降、ワーク3の搬送に伴って値Xe及び値Xs
は随時変化するが、ワーク3が切断されるまでは常に、
Xs−Xe=Lの関係が維持されている。
【0039】以上の手順が終了すると、コントローラ2
0は搬入側のクランパCLa,CLbを“閉”にして、ワ
ークを真っ直ぐに姿勢修正する(ステップ116)。
【0040】そして、コントローラ20は、今回の切断
が最初の端面を切断するものであるか否かを作業管理デ
ータから確認し(ステップ117)、YESの場合は図6
に示す切断プログラムAを実行する。すなわちこの切断
プログラムAは、ワーク3の先端の不要部分を切断する
場合に起動されるもので、切断後の先端不要部分は搬出
されることなく、例えばコンベアCNbおよびCNc間の
空間に落下される。
【0041】切断プログラムAが開始されるとき、ワー
ク3はその先端が光電管19に対応する位置に位置され
ている。この状態で、コントローラ20はまず搬入側ク
ランパCLa,CLbを“開”にしてワーク搬送が可能に
する(ステップ201)。
【0042】次に、コントローラ20は、作業管理デー
タに基づきワーク3の切断部位をロボット1の近辺の所
定の切断加工位置Xcまで移動するに要するコンベアの
送り量を計算し、該計算した量だけコンベアの送り制御
を実行する(ステップ202、203)。これによりワ
ーク3は、前記切断加工位置Xcに向かって搬送され停
止される。
【0043】ワーク3が停止されると、コントローラ2
0は、ワーク3の真のX位置を知るべく、X位置検出器
6の出力XsおよびXeを取り込み(ステップ204)、
該取り込んだ先端座標Xsおよび後端座標Xeと前記切断
加工位置Xcを比較してオーバーラン量を算出する(ス
テップ205)。そして、計算したオーバーラン量が所
定の限界値を越えている場合は(ステップ206)、コ
ンベアCNaおよびCNbを逆駆動してワーク3を前記切
断加工位置Xcに向かって逆搬送し、停止させる(ステ
ップ207)。
【0044】このようにしてコントローラ20はワーク
の切断部位を切断加工位置Xcの近辺に位置させた後、
搬入側のクランパCLa,CLbを“閉”状態にし、ワー
クを真っ直ぐに姿勢修正する(ステップ208)。な
お、前記コンベアの戻し制御を行っていない場合でも、
今回のクランパCLa,CLbの“閉”駆動によりワーク
位置が変化した可能性があるので、次のステップ209
でX位置検出器6の出力XsおよびXeを再度取り込む。
【0045】次に、コントローラ20は、前記取り込ん
だ先端座標Xsおよび後端座標Xeと前記切断加工位置X
cを再度比較して、最終的なコンベアの送りズレ量δを
計算する。そして、計算した送りズレ量δが所定の限界
値を越えている場合は(ステップ211)、その旨のメ
ッセージを出力してオペレータに警告する。
【0046】また、計算した送りズレ量δが所定の限界
値を越えていない場合は、今度はYZ方向のワークの位
置ズレ、寸法ズレあるいは回転ズレを検出するべくYZ
方向の位置ズレサーチプログラムを起動する(ステップ
213)。
【0047】以下、YZ方向の位置ズレサーチプログラ
ムに関し、図8〜図10に従って説明する。
【0048】図10に示すように、ロボット1のプラズ
マトーチ2には、レーザセンサ9(加工時にはプラズマ
トーチ2に対し退避可能)が配設されており、このレー
ザセンサ9を用いてワーク3の回りをレーザ走査するこ
とによりレーザセンサ9からワーク3の表面までの距離
が検出される。すなわち、レーザセンサ9は、レーザ光
を投光する投光器とレーザ光を受光する受光センサで構
成され、投光器から出射されたレーザ光のワーク表面で
の反射光を受光し、その受光位置によってレーザセンサ
9からワーク3の表面までの距離を三角測量の原理を用
いて計測するものである。
【0049】上記レーザ走査によりレーザセンサ9から
ワーク3の表面までの距離が検出されるので、これにレ
ーザセンサ9とトーチ2先端のオフセット量γを加算す
ることで、トーチ先端からワーク3の表面までの距離が
得られる。また、トーチ先端の座標位置は、ロボット1
の各軸の角度に基づいて算出できるので、該トーチ先端
の座標位置に対し、トーチ先端からワーク3の表面まで
の距離を加算することで、ワーク表面のYZ座標を得る
ことができる。
【0050】以下、図8のフローチャートにしたがっ
て、レーザサーチ動作を詳述する。
【0051】なお、レーザサーチは、同一X位置で、す
なわちYZ平面上で行われるものであるが、その際のレ
ーザサーチは、その後実際に切断が行われるX位置につ
いてのYZ平面上で実行される。すなわち、X方向につ
いてのロボット1の実際の切断位置は、所定の切断加工
位置Xcを先のステップ210で求めた最終的なコンベ
ア送りズレ量δだけずらせた位置として決定されるわけ
であるが、この実際の切断X位置(Xc−δ)でレーザ
サーチが実行される。
【0052】レーザサーチが開始されると、まず、コン
トローラ20は、例えば図9に示すように、ワーク3の
4辺A〜Dの回りを(1)→(2)→(3)→(4)の順番にレーザ
走査するようロボット1を駆動制御する(図8ステップ
400)。
【0053】上記レーザ走査の際のYZ方向は、ワーク
3が正確に位置決めされたときのワークの各辺に平行な
方向とする。すなわち通常、レーザ走査(1)(3)は水平な
方向に実行され、またレーザ走査(2)(4)は鉛直方向に実
行される。また、レーザ走査線とワーク表面との間隔α
(図10参照)は、例えば90mmなどの適宜の値に設
定する。また、レーザ走査の際の加減速を考慮して、適
宜距離の助走区間β(図10参照)を設定する。
【0054】以上のようなワーク4辺A〜Dについての
レーザ走査により、図10に示すように、各辺A〜Dに
ついてのセンサデータが得られる。これらのセンサデー
タはコントローラ20内で記憶される。
【0055】次に、コントローラ20は、図9に示すよ
うに、ワーク3の4角を(5)→(6)→(7)→(8)の順番にレ
ーザ走査(走査方向45゜)するようロボット1を駆動
制御する(図8ステップ401)。そして、コントロー
ラ20は、該4角のレーザ走査により得られたセンサデ
ータを記憶する。
【0056】コントローラ20は、上記のようなレーザ
走査によって得られたセンサデータに基づき、図9に示
すように、ワーク3の表面の複数の位置t1〜t5、u1
〜u5、v1〜v5、w1〜w5、r1〜r4のYZ座標を演
算する(図8ステップ402、403)。
【0057】例えば、中点t3の座標を求める場合、こ
の中点t3が含まれる辺Aのセンサデータのみでは、角
パイプワークのR部の影響により、当該辺Aの両端部の
Y座標を正確に特定することはできない。そこで、当該
辺Aに隣接する2辺B,Dについてのセンサデータを用
いて辺Aの両端のY座標を特定する。
【0058】まず、左端部のY座標は、辺Bのセンサデ
ータに基づき得られた辺BのY座標のうちの走査終了側
端部近傍mのデータの平均をとり、これを辺Aの左端部
のY座標とする。また、右端部のY座標は、辺Dのセン
サデータに基づき得られた辺DのY座標のうちの走査開
始側端部近傍nのデータの平均をとり、これを辺Aの右
端部のY座標とする。そして、このようにして特定した
辺Aの左右端部のY座標の真中を辺Aの中点t3のY座
標として決定する。
【0059】中点t3のZ座標は、上記決定した中点t3
のY座標に対応する位置のセンサデータ(距離データ)
と、センサ−トーチ間のオフセット量γと、ロボット各
軸の角度から算出されたトーチ先端のZ座標に基づき算
出される。
【0060】以下同様にして、残り3辺の中点u3、v
3、w3のYZ座標を決定する。
【0061】次に、コントローラ20は、各4辺の中点
以外の4点のYZ座標を決定する(図8ステップ40
3)。以下、辺Aについて説明する。
【0062】辺Aにおいて、中点以外の4点t1(R部
の開始または終了点),t2,t4,t5(R部の開始または
終了点)は、辺Aの両端から予め設定された所定距離d
1、d2,-d2,-d1だけ離れた位置として設定されてい
る。
【0063】先の中点t3を求める際に、辺Aの左右端
部Y座標が求められているので、上記4点t1,t2,t4,
t5のY座標は、上記辺Aの左右端部Y座標に上記所定
距離(d1、d2,-d2,-d1)だけ加算することによっ
て求める。
【0064】また、各点t1,t2,t4,t5のZ座標は、
上記決定した各点のY座標に対応する位置のセンサデー
タ(距離データ)と、センサ−トーチ間のオフセット量
γと、ロボット各軸の角度から算出されたトーチ先端の
Z座標に基づき算出する。
【0065】同様にして、残り3辺についての、中点以
外の4点のYZ座標を求める。
【0066】なお、中点以外の4点の座標を求める際に
は、各辺についての左右端部の座標が必要になり、上記
の場合には中点を求める際に得られた左右端部の座標を
用いるようにしたが、他に次のような手法を用いるよう
にしてもよい。
【0067】すなわち、センサデータ中の有効データ部
分(ワークを検出できた部分)のデータ数にサンプリン
グ間隔を掛けることによりワークの辺長qを求め、先で
求めた中点のY座標から±q/2ずらせた位置を各辺の
左右端部のY座標として決定する。
【0068】次に、コントローラ20は4角の点j1〜
j4のYZ座標を決定する(図8ステップ404)。
【0069】即ち、隣接する2辺からそれぞれ2点ずつ
抽出し、各2点を通る2直線を求め、これら2直線の交
点を求めることにより、4角の点j1〜j4のYZ座標を
決定する。
【0070】次に、コントローラ20はR部の4点r1
〜r4のYZ座標を決定する(図8ステップ405)。
なお、これら4点r1〜r4やR部の開始終了点t1,t5,
u1,u5…は切断軌跡を作成する際の円弧補間のために
用いられる。
【0071】ここで、前記ステップ401での4コーナ
ーのレーザサーチにより得られたセンサデータにおいて
は、R部の頂点r1〜r4の位置でその距離データが最も
小さくなるはずである。
【0072】したがって、レーザ走査方向に直角でかつ
前記求めた4角の点(j1〜j4)の方向に最小距離デー
タfだけシフトした位置をR部の頂点r1〜r4の位置と
する。例えば、頂点r4についていうと、レーザ走査方
向(8)に直角でかつ前記求めた角点j4の方向に最小距離
データfだけシフトした位置をR部の頂点r4の位置と
する。
【0073】このようにして、角パイプ鋼3の表面の2
4点のYZ方向についての座標位置を決定する。
【0074】以上のようにして、ワーク3表面のYZ方
向についての座標位置が検出されると、手順は図6のス
テップ214に移行され、集塵機8が起動される。
【0075】次に、コントローラ20は、オペレータに
よって入力または選択された作業管理データの他に、先
のステップ210で求めたX方向のズレ量δおよびYZ
方向のレーザサーチによって得られたワーク3表面の2
4点のYZ方向についての座標位置等を用いて、ロボッ
ト1に今回実行させるべき切断加工ジョブを作成する
(ステップ215)。
【0076】すなわち、ロボット1の切断軌跡を作成す
る際、X方向に関してはステップ210で求めたズレ量
δだけロボット軌跡をX方向に補正し、またYZ方向に
関してはレーザサーチによって得られたワーク3表面の
YZ方向についての座標位置に沿って切断が行われるよ
うにYZ方向のロボット軌跡を補正する。
【0077】そして、このようにして作成した切断加工
ジョブに基づきロボット1を駆動し、切断が終了する
と、ロボット1を基本姿勢に復帰させた後、集塵機8を
停止する(ステップ216)。
【0078】以上のようにして切断加工プログラムAが
終了すると、手順は図1のステップ119に移行され
る。このステップ119では、X位置検出器6の一方の
出力である先端座標Xsを今回のロボットの切断軌跡の
X座標によって更新再設定する。したがって、切断後の
ワークの真の長さは、ロボットの切断軌跡のX座標によ
って再設定された先端座標値Xsからこの時点における
X位置検出器6のもう一方の出力である後端座標Xeを
差し引いた値となる。
【0079】次に、ステップ120の切断プログラムB
について説明する。この切断プログラムBは、切断後の
ワークを搬出側のコンベアCNc及びCNdによって搬出
して取り出そうとするものである。
【0080】以下、図7のフローチャートに従ってその
詳細を説明する。なお、この場合、プログラムAの手順
を経てプログラムBが実行されるとする。
【0081】切断プラグラムBが開始されると、コント
ローラ20はまず搬出側のコンベアCNcをロボット1
から大きく離れた現退避位置からロボット1に近い所定
の位置までスライド移動させる。
【0082】また、プログラムBが開始されるとき、ワ
ーク3はプログラムAによる最初の切断が終了した位置
に位置している。この状態で、コントローラ20は搬入
側クランプクランパCLa,CLbを“開”にしてワーク
搬送を可能にする(ステップ300)。
【0083】次に、コントローラ20は、作業管理デー
タに基づきワーク3の次の切断部位を前記切断加工位置
まで移動するに要する搬入側コンベアCNaおよびCNb
の送り量を計算し、該計算した量だけコンベアの送り制
御を実行する(ステップ301、302)。これにより
ワーク3は、切断加工位置Xcに向かって搬送され停止
される。
【0084】また、ステップ301において、排出側の
コンベアCNcのスライド移動量(図3矢印G)を計算
しておく。すなわち、この時点において、排出側のコン
ベアCNcはロボット1に近い所定の位置まで移動され
ているが、その後の切断の際コンベアCNcは、ワーク
3を搬入側のコンベアCNbと共に確実に支持できかつ
切断加工の邪魔にならない間隔(コンベアCNbとコン
ベアCNcの間隔)が形成できる所要位置に位置させる
必要がある。したがって、ステップ301では、現時点
の位置から上記所要位置までの排出側のコンベアCNc
のスライド移動量を計算しておく。
【0085】そして、この状態でコントローラ20は、
ワーク3の真のX位置を知るべく、X位置検出器6の出
力XsおよびXeを取り込み(ステップ303)、該取り
込んだ先端座標Xsおよび後端座標Xeと前記切断加工位
置Xcを比較してオーバーラン量を算出する(ステップ
304)。そして、計算したオーバーラン量が所定の限
界値を越えている場合は(ステップ305)、コンベア
CNaおよびCNbを逆駆動してワーク3の切断部位を前
記切断加工位置Xcに一致させるべくワーク3を逆搬送
し、停止させる(ステップ306)。
【0086】このようにしてコントローラ20はワーク
の切断部位を切断加工位置Xcの近辺に位置させた後、
搬出側のクランパCLcを“閉”状態にする(ステップ
307)。この結果、ワーク3の先端部分が搬出側のク
ランパCLcによって把持された状態となる。
【0087】。なお、前記コンベアCNaおよびCNbの
戻し制御を行っていない場合でも、今回のクランパCL
cの“閉”駆動によりワーク位置が変化した可能性があ
るので、次のステップ308でX位置検出器6の出力X
sおよびXeを再度取り込む。
【0088】次に、コントローラ20は、前記取り込ん
だ先端座標Xsおよび後端座標Xeと前記切断加工位置X
cを再度比較して、搬入側コンベアCNa,CNbの送り
ズレ量を計算する(ステップ309)。また、該計算し
た送りズレ量に応じて先のステップ301で計算した搬
出側コンベアCNcのスライド移動量を補正する(ステ
ップ310)。そして、前記計算した送りズレ量が所定
の限界値を越えている場合は(ステップ311)、その
旨のメッセージを出力してオペレータに警告する(ステ
ップ312)。
【0089】また、計算した送りズレ量が所定の限界値
を越えていない場合は、排出側のコンベアCNcを先の
ステップ310で補正した補正結果に対応する移動量だ
けスライド移動させる(ステップ313)。なお、この
状態においては、ワーク3はその先端がクランパCLc
によってクランプされているので、コンベアCNcが移
動してもこれに伴って搬送されることはない。
【0090】そして、コンベアCNcの移動が終了する
と、次にコントローラ20は、搬入側のクランパCL
a,CLbを“閉”にする(ステップ314)。この時点
で、ワーク3は全てのクランパで把持されたことにな
る。
【0091】この状態で、コントローラ20は、X位置
検出器6の出力XsおよびXeを再度取り込み(ステップ
315)、該取り込んだ先端座標Xsおよび後端座標Xe
と前記所定の切断加工位置を再度比較して、搬入側コン
ベアCNa,CNbの最終的な送りズレ量δを計算する
(ステップ316)。
【0092】さらに、コントローラ20は、先の図8に
示したYZ方向のレーザサーチを前記送りズレ量δから
演算したロボット1の今回の切断X位置について実行す
ることにより、今回のロボット切断位置におけるワーク
3表面のYZ方向についての座標位置を測定する。
【0093】以上のようにして、X−Y−Z各方向につ
いてのワークの位置ズレが求められると、コントローラ
20は集塵機8を起動した後(ステップ318)、オペ
レータによって選択された作業管理データ、先のステッ
プ316で求めたX方向のズレ量δおよびYZ方向のレ
ーザサーチによって得られたワーク3表面のYZ方向に
ついての座標位置を用いて、ロボット1に今回実行させ
るべき切断加工ジョブを作成し、これを起動する(ステ
ップ319)。
【0094】すなわち、ロボット1の切断軌跡を作成す
る際、X方向に関してはステップ316で求めたズレ量
δだけロボット軌跡をX方向に補正し、またYZ方向に
関してはレーザサーチによって得られたワーク3表面の
YZ方向についての座標位置に沿って切断が行われるよ
うにYZ方向のロボット軌跡を補正する。
【0095】そして、このようにして作成した切断加工
ジョブに基づきロボット1を駆動し、切断が終了する
と、ロボット1を基本姿勢に復帰させ、かつ搬出側のコ
ンベアCNcを退避位置までスライド移動させた後、集
塵機8を停止する(ステップ320)。
【0096】さらに、コントローラ20は搬出側のクラ
ンパCLcを“開”にした後、コンベアCNcを送り制御
することにより、切断後のワークを排出する(ステップ
321、322)。ワークの排出後、コンベアCNcは
停止される(ステップ323)。
【0097】以上のようにして切断加工プログラムBが
終了すると、手順は図1のステップ121に移行され
る。ステップ121では、次の切断の有無が判定され、
次の切断がある場合は、X位置検出器6の一方の出力で
ある先端座標Xsを今回のロボットの切断軌跡のX座標
によって更新設定した後、前述した切断加工プログラム
Bの手順が再び繰り返される。
【0098】その後、今回の1本のワークについての切
断作業が全て終了すると、次の加工作業の有無が判定さ
れ(ステップ123)、次の加工作業がある場合、手順
はステップ101に移行される。そして、作業が全て終
了すると、所定の後処理が実行される。
【0099】この後処理としては、 (1)ロボットのサーボオフ (2)各電源のオフ、プラズマトーチ用ガスの弁を開にす
るメッセージをオペレータに報知する (3)コントローラ20の電源をオフするメッセージをオ
ペレータに報知する などの処理がある。
【0100】以上のようにして一連の切断加工が終了す
る。
【0101】なお、上記実施例ではレーザ走査の際、レ
ーザ走査の方向は水平及び鉛直方向とし、基本的にはワ
ーク表面に平行な方向にレーザ走査を行うようにした
が、ワーク表面に対し所定の角度をつけてレーザ走査を
行うようにしてもよい。このような斜めレーザ走査は、
複雑な形状のワークの形状認識に有効である。
【0102】また、上記実施例では、搬出側コンベアC
Nc自体をスライド移動することにより、加工のための
空間を形成するようにしたが、コンベアを下側に退避さ
せるようにしてもよく、また加工位置近傍のコンベア内
に隙間を設け、該隙間の間隔を可変にしてもよい。
【0103】また、上記実施例では、X位置検出器6の
速度制御によりX位置検出器をワーク3と一体的に移動
させるようにしたが、これらを機械的機構により一体的
に移動させるようにしてもよい。
【0104】ところで、上記実施例では、X位置検出器
6の出力によってワーク3のX方向の位置を検出するよ
うにしたが、レーザセンサ9の出力に基づきワーク3の
X方向の位置を求めるようにしてもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
リング状起動付き多軸ロボットによって加工を行うよう
にしたので、任意の方向から任意の角度でワークに対し
て連続的なアクセスが可能になる。また、加工時のワー
クの位置を検出し、該検出に基づき多軸ロボットの加工
軌跡を補正するようにしたので、正確かつ高精度の加工
をなし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の動作についてメインルーチ
ンの処理手順を示すフローチャート。
【図2】この発明の実施例の外観構成を示す図。
【図3】この発明の実施例の概念的な平面及び側面図。
【図4】この発明の実施例について制御系の構成を示す
図。
【図5】X位置検出器によって検出されるワーク先端位
置及びワーク後端位置を示す図。
【図6】切断プログラムAの処理手順を示すフローチャ
ート。
【図7】切断プログラムBの処理手順を示すフローチャ
ート。
【図8】レーザサーチプログラムの処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図9】レーザサーチの処理内容の説明図。
【図10】レーザサーチ軌跡を示す説明図。
【符号の説明】
1…ロボット 2…加工ヘッド(プラズマトーチ) 3…ワーク 4…コンベア 5…クランパ 6…X位置検出器 7…ワーク移載機構 8…集塵機 9…レーザセンサ 10…プラズマ電源 11…ロボットコントローラ 12…パーソナルコンピュータ 20…コントローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 37/04 B23K 37/04 G B23Q 7/00 B23Q 7/00 M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その先端に加工ヘッドを有し、リング状軌
    道に沿って回る動きを1つの軸の動きとする多軸ロボッ
    トと、 ワークを前記リング状軌道のリング内を貫通するように
    搬送し、かつ所定の加工位置で前記ワークを位置決めす
    るワーク搬送手段と、 前記多軸ロボットの先端に取り付けられ、前記ワーク表
    面を移動走査することによりワークの搬送方向(X方
    向)に直角なY方向およびZ方向に関するロボット先端
    から前記ワークまでの距離を計測する距離検出手段と、 前記距離検出手段の出力およびロボット先端の位置に基
    づき前記ワーク表面のYおよびZ方向に関する位置を求
    めるYZ位置検出手段と、 このYZ位置検出手段によって得られたワークの位置に
    基づき前記多軸ロボットの加工軌跡を補正するロボット
    軌跡補正手段と、 を具える全周自動加工装置。
  2. 【請求項2】前記ワークの搬送方向(X方向)について
    の位置を検出するX位置検出手段を更に具え、 前記ロボット軌跡補正手段は、前記X位置検出手段およ
    びYZ位置検出手段によって得られたワークの3次元位
    置に基づき前記多軸ロボットの加工軌跡を補正する請求
    項1記載の全周自動加工装置。
JP7035408A 1995-02-23 1995-02-23 全周自動加工装置 Pending JPH08224665A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2011110611A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Tokuda Industry Ltd 加工方法及び加工装置
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JP2020073283A (ja) * 2012-03-29 2020-05-14 ファナック アメリカ コーポレイション ロボット溶接ガンの姿勢の正規化

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