JP4361428B2 - 位置検出方法及び装置、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、物品に付された物品タグから発信される電波を受信することにより、物品の位置を特定する位置検出方法及び装置、プログラムに関する。
従来、RFID(Radio Frequency IDentification)タグなどの小型無線機器を用いて物品を管理する方法として、特許文献1〜特許文献3に記載されている技術が知られている。
これらは、物品に付されたRFIDタグから発信される電波を、アンテナやリーダを用いて受信することにより、物品の存在有無を確認する方式を用いている。
近年、物品の存在有無だけではなく、物品が存在する位置についても把握したいという要求が高まっている。それに応じて、部屋のいたるところにアンテナを設置することにより物品の位置を測定したり、RFIDタグから発信される電波の強度を各アンテナで測定することにより物品の位置を測定する方法が用いられている。
しかし、上記のように、部屋の至る所にアンテナを敷き詰め、RFIDタグから発信される電波を受信できたアンテナの近辺に物品が存在すると推察する方法では、部屋が広くなるに従って必要となるアンテナ数が増加し、アンテナ等の購入コストや設置コストが膨大なものとなるという問題があった。この問題を解決するために、アンテナを移動させながらRFIDタグから発信される電波を受信して、物品の位置を特定する巡回検知という方法も知られていたが、アンテナが受信する電波強度によって物品が存在する位置を決定していたため、電波の状況に応じて精度が低下するという問題があった。
また、アンテナを数台設置し、各アンテナでRFIDタグから発信される電波の電波強度を測定し、その電波強度によって各アンテナからRFIDタグまでの距離を推察し、三点測量によりタグの位置を算出する方法が知られていた。しかし、電波強度が安定しない場合に、タグとの距離を算出するのが困難であるという問題があった。また、オフィスなどの遮蔽物や人間が存在する状況のもとでは、更に電波強度が不安定なものとなり、タグとの距離を算出するのが困難になるという問題もあった。
特開平7−81725号公報 特開2002−46821号公報 特開2002−193448号公報
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、アンテナで電波強度を受信できない場合でも物品の位置を測定することを可能とする位置検出方法及び装置、プログラムを提供することにある。
請求項1に記載の位置検出方法は、巡回検知を行うことにより、リファレンスタグ及び物品タグから一定間隔ごとに発信される電波をアンテナにより受信して、物品タグの位置を特定する位置検出方法において、前記リファレンスタグの識別番号と位置を対応付けて記録する第1のステップと、前記アンテナが受信した電波から、前記リファレンスタグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記リファレンスタグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第2のステップと、前記アンテナが受信した電波から、前記物品タグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記物品タグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第3のステップと、前記第2のステップで記録した受信時刻と、前記第3のステップで記録した受信時刻を、前記一定間隔ごとに区分し、リファレンスタグ及び物品タグの両方から電波が受信された区分の数を、リファレンスタグのカウント数として計算する第4のステップと、前記第4のステップで計算するカウント数を、前記リファレンスタグから電波が受信された区分の数で割って重みを算出し、当該算出した重みを、前記第1のステップで記録したリファレンスタグの位置に乗じて、前記物品タグが存在する位置を算出する第5のステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の位置検出方法は、前記リファレンスタグ又は前記物品タグから受信される電波の電波強度に応じて設定される閾値を用いて、前記第4のステップで計算するカウント数に対して重み付けを行うことを特徴とする。
また、請求項3に記載の位置検出装置は、巡回検知を行うことにより、リファレンスタグ及び物品タグから一定間隔ごとに発信される電波をアンテナで受信して、物品タグの位置を特定する位置検出装置において、前記リファレンスタグの識別番号と位置を対応付けて記録する巡回情報DBと、前記アンテナが受信した電波から、前記リファレンスタグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記リファレンスタグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第1の巡回情報記録部と、前記アンテナが受信した電波から、前記物品タグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記物品タグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第2の巡回情報記録部と、前記第1の巡回情報記録部が記録している受信時刻と、前記第2の巡回情報記録部が記録している受信時刻を前記一定間隔ごとに区分し、リファレンスタグ及び物品タグの両方から電波が受信された区分の数を、リファレンスタグのカウント数として計算するカウント手段と、前記カウント手段が計算するカウント数を、前記リファレンスタグから電波が受信された区分の数で割って重みを算出し、当該算出した重みを、前記巡回情報DBが記憶している前記リファレンスタグの位置に乗じて、前記物品タグが存在する位置を算出する位置計算手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の位置検出プログラムは、巡回検知を行うことにより、リファレンスタグの識別番号と位置を対応付けて記録する第1のステップと、アンテナが受信するリファレンスタグから一定間隔ごとに発信される電波から、前記リファレンスタグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記リファレンスタグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第2のステップと、アンテナが受信する物品タグから一定間隔ごとに発信される電波から、前記物品タグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記物品タグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第3のステップと、前記第2のステップで記録した受信時刻と、前記第3のステップで記録した受信時刻を、前記一定間隔ごとに区分し、リファレンスタグ及び物品タグの両方から電波が受信された区分の数を、リファレンスタグのカウント数として計算する第4のステップと、前記第4のステップで計算するカウント数を、前記リファレンスタグから電波が受信された区分の数で割って重みを算出し、当該算出した重みを、前記第1のステップで記録したリファレンスタグの位置に乗じて、前記物品タグが存在する位置を算出する第5のステップと、をコンピュータに実行させる。

請求項1に記載の位置検出方法によれば、リファレンスタグの位置を予め記録しておくとともに、巡回検知中に物品タグ及びリファレンスタグから受信される電波からカウント数を算出し、それらのデータに基づいて物品タグの存在する位置を算出するようにした。よって、巡回検知の際に使用するアンテナ装置がリファレンスタグや物品タグから送信される電波の強度を受信できなくても、物品タグの存在する位置を算出することができる。
また、請求項2に記載の位置検出方法によれば、リファレンスタグが受信された区分の数を用いて、それぞれのリファレンスタグについてのカウント数に対して重み付けを行うようにした。よって、物品タグやリファレンスタグが発信する電波の到達範囲に差がある場合においても、物品タグの存在する位置を正確に算出することができる。
請求項3に記載の位置検出方法によれば、請求項1又は2に記載の位置検出方法において、更に、物品タグやリファレンスタグから受信される電波の強度に応じた閾値を利用して、カウント数に対して重み付けを行うようにした。よって、物品タグの存在する位置を更に正確に算出することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による位置検出方法について説明する。
図2は、本発明の実施形態における位置検出方法を示す図である。テーブルt1〜t3の上には、それぞれ、物品a01〜a05、a06〜a10、a11〜a15が置かれており、その物品のそれぞれに物品タグ001〜005、006〜010、011〜015が取り付けられている。本実施形態では、物品タグ及びリファレンスタグとして、電波を一定間隔(例えば、3秒間隔)で発信するアクティブタグを用いているが、これに限定されるものではなく、パッシブタグを用いることもできる。
テーブルt1〜t3の両端などの所定の領域には、リファレンスタグ101〜105が配置される。物品a01〜a05、a06〜a10、a11〜a15がどの位置に存在するかを測定する場合、ユーザはアンテナ装置1を持って、テーブルt1〜t3の間をルートr1に沿って巡回検知を行う。なお、本願明細書において「巡回検知」とは、リファレンスタグや物品タグが配置されている領域を特定の領域に偏ることなく均一に巡回することにより、それぞれのタグから発信される電波をアンテナ装置により検知する方法をいうものとする。
ユーザが巡回している間に、ユーザが所持しているアンテナ装置1は、各リファレンスタグ(101〜105)、及び、物品タグ(001〜005、006〜010、011〜015)から発信される電波を受信する。各リファレンスタグ及び物品タグから受信される電波の受信時刻等を記録して解析することにより、ユーザは、それぞれの物品がどこに存在するかを知ることができる。
始めに、本発明の第1の実施形態による位置検出方法について具体的に説明する。
図3は、本実施形態によるアンテナ装置1aの構成を示したブロック図である。アンテナ装置1aは、アンテナ部10、コントローラ部20、データベース部30を有する。
アンテナ部10は、アンテナ11、リーダ12、バッテリ13から構成される。アンテナ11は、リファレンスタグや物品タグから発信される電波を受信する。リーダ12は、電波が受信された時刻や、どのタグから発信された電波であるかを検出する。バッテリ13は、リーダ12などに電源を供給し、アンテナ装置1aの各部を駆動する。バッテリ13としては、UPS(無停電電源装置)などを用いることができる。
本実施形態によるコントローラ部20は、巡回情報記録部21、カウント部22、位置計算部23、物品情報閲覧部24から構成される。コントローラ部20は、ノートパソコンなどの機器により構成することができる。
巡回情報記録部21は、リーダ12で検出されるリファレンスタグや物品タグのIDと、リファレンスタグや物品タグから発信される電波の受信時刻を、巡回情報DB・33に記録する。カウント部22は、所定時間内にそれぞれのリファレンスタグや物品タグから電波を何回受信したかを測定する。
位置計算部23は、カウントDB・34及びタグ位置DB・31に記録されているデータに基いて、物品タグの存在する位置を算出する。物品タグのが存在する位置の具体的な算出方法については後述する。
物品情報閲覧部24では、物品情報DB・32及びタグ位置DB・31から、物品タグに関する情報を読み出すことにより、ユーザが物品についての詳細な情報を閲覧できる。
データベース部30は、タグ位置DB・31、物品情報DB・32、巡回情報DB・33、カウントDB・34を有し、それぞれ、図4(a)〜(d)に示すようなデータが記録される。
タグ位置DB・31は、図4(a)に示すようなデータベースであり、「タグID」、「タグ属性」、「位置(X座標)」、「位置(Y座標)」のデータがそれぞれ対応付けられて記録される。
「タグID」は、各物品タグあるいは各リファレンスタグを識別するための識別番号である。「タグ属性」は、タグの種類が、物品タグであるか、リファレンスタグであるかを識別するためのデータである。「位置(X座標)」及び「位置(Y座標)」には、物品タグやリファレンスタグが存在する地点の二次元座標が記録される。
リファレンスタグについては、予め、タグIDに対応付けられて、リファレンスタグが存在する地点のX座標及びY座標が記録される。一方、物品タグの座標については、アンテナ装置1aによる巡回検知を行う以前は未知であるので、初期状態では「Null」に設定されている。本実施形態による位置検出方法により、物品タグの位置が算出された時点で、物品タグが存在する地点の座標のデータがタグ位置DB・31に記録される。
物品情報DB・32には、「物品タグID」、「物品名」、「所有者」などのデータがそれぞれ対応付けられて記録される。
「物品タグID」は、それぞれの物品タグを識別するために付される識別番号でる。「物品名」は、物品タグが付される物品が何であるのかを示すデータであり、例えば、「ノートパソコン」というデータである。「所有者」は、物品タグが付される物品の所有者を識別するためのデータであり、例えば、「佐藤太郎」というデータである。
物品情報DB・32に上記のようなデータを記録しておくことにより、ユーザは、物品タグが付されている物品が、何であるのか、誰の所有物なのかなどの情報を詳細に知ることができる。
巡回情報DB・33には、「タグID」、「読み取り時刻」のデータがそれぞれ対応付けられて記録される。「タグID」には、物品タグあるいはリファレンスタグから発信される電波のうち、どのタグから発信された電波であるのかが記録される。例えば、「001」と記録されていれば、物品タグ001から電波が発信されたことを意味する。
「読み取り時刻」には、それぞれのタグから発信された電波を、アンテナ装置1aが受信した時刻が記録される。例えば、アンテナ装置1aが11時13分22.253秒に電波を受信した場合には、「11:13:22 253 msec」のように記録される。
カウントDB・34には、「リファレンスタグID」、「物品タグID」、「カウント数」のデータがそれぞれ対応付けられて記録される。「リファレンスタグID」と「物品タグID」には、リファレンスタグと物品タグから発信される電波を同一の時間区分に受信した場合における、リファレンスタグと物品タグのIDがそれぞれ記録される。
「カウント数」には、アンテナ装置1aを用いた巡回検知を行った際に、リファレンスタグ及び物品タグから発信された電波が同一の時間区分に受信された回数が記録される。
次に、本実施形態によるアンテナ装置1aを用いて巡回検知を行うとともに、物品タグが付された物品が存在する位置を算出する方法について図5を参照しながら説明する。
ユーザは、リファレンスタグ101、102、103・・・と物品タグ001が配置される領域(部屋など)をアンテナ装置1を持ってルートr2を巡回する。図5において、領域Z001、Z101、Z102、Z103は、それぞれ物品タグ001、リファレンスタグ101、102、103から発信される電波が届く範囲を示している。ユーザが巡回検知を行っている際に、アンテナ装置1aが領域Z001、Z101、Z102、Z103内に入ると、アンテナ装置1aはリファレンスタグ101、102、103・・・や物品タグ001から発信される電波を受信する。
アンテナ装置1aを用いて巡回検知を行った場合における、物品タグ001及びリファレンスタグ101、102、103から発信された電波を受信した時刻を時系列順に整理すると、例えば、図6のようなデータが得られる。
図6では、物品タグ001及びリファレンスタグ101、102、103から電波が受信された時間を、一定の時間区分T、T、・・・、Tn−2、Tn−1、Tに分類している。一定の時間区分T、T、・・・、Tn−2、Tn−1、Tとしては、リファレンスタグ101、102、103や物品タグ001から電波が発信される一定の時間間隔である3秒等の時間区分を用いることができる。本実施形態では、巡回検知を行った時間のなかで、リファレンスタグ101、102、103及び物品タグ001の両方から電波が受信できた区分の数をカウント数として算出する。つまり、物品タグ001から電波を受信していない時間Tについては、物品タグ001の位置を算出する際に考慮しない。
リファレンスタグ101から電波を受信したのは、物品タグ001から電波を受信していない時間Tの間である。よって、カウント数に含めないで、リファレンスタグ101のカウント数を0カウントと算出する。
また、リファレンスタグ102から電波を受信したのは、時間区分Tn−2、Tn−1、Tの合計3回である。よって、リファレンスタグ102のカウント数を3カウントと算出する。
また、リファレンスタグ103から電波を受信したのは、時間T、T、Tの合計4回である。しかし、時間Tでは物品タグ001から電波を受信していないため、カウントする際に考慮に入れない。よって、リファレンスタグ103から受信した電波は、時間区分T、Tの合計2回であり、リファレンスタグ103のカウント数を2カウントと算出する。
上記のようなカウント数を算出する処理はカウント部22(図3参照)で行われる。カウント部22で算出されたカウント数は、カウントDB・34に記録される。
次に、カウントDB・34に記録されているデータと、巡回検知を行う前にタグ位置DB・31に記録されるデータから、物品タグ001の位置を算出する方法について、図7を参照しながら説明する。
ここでは、説明を簡単にするため、アンテナ装置1aを用いて巡回検知を行う領域W1に、リファレンスタグ101、102が配置されている場合であって、領域W1内のいずれかの場所に物品タグ001が存在する場合について説明する。
図7(a)は、リファレンスタグ101及び102が、アンテナ装置1aを用いて巡回検知を行う領域W1に配置されている様子を示した平面図である。リファレンスタグ101が配置されている座標(X,Y)=(3.5,5)と、リファレンスタグ102が配置されている座標(X,Y)=(6,10)は、巡回検知を行う前に測定されており、図7(b)のようにタグ位置DB・31に記録される。
ユーザが、アンテナ装置1aを用いて巡回検知を行うことにより、カウント部22によって、リファレンスタグ101のカウント数Cと、リファレンスタグ102のカウント数Cが算出され、図6(c)のようにカウントDB・34に記録される。ここでは、カウント数として(C,C)=(3,10)が算出された場合について説明する。
物品タグが存在する座標を(X,Y)とすると、座標(X,Y)は以下の式(1)により算出することができる。
Figure 0004361428
上記のX,X,Y,Y,C,Cを用いると、物品タグ001の座標(X,Y)は、以下の式(2)及び式(3)のように算出することができる。
Figure 0004361428
上記の式(2)及び式(3)に、図7(b)及び(c)のタグ位置DB・31及びカウントDB・34に記録されている具体的な数値を代入して計算することにより、物品タグ001の座標(X,Y)を以下のように算出することができる。
Figure 0004361428
このようにして、物品タグ001が付された物品は、図7(d)に示すように、アンテナ装置1aを用いて巡回検知を行う領域W1の中の座標(X,Y)=(5.42,8.84)の地点に存在することを算出することができる。
なお、図7の説明では、リファレンスタグが合計2つ(101、102)存在する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、式(1)を適用することにより、リファレンスタグが3つ以上存在する場合についても物品タグが存在する座標(X,Y)を算出することができる。
次に、第1の実施形態による位置検出方法の処理の流れを図1を参照して説明する。
ユーザは、アンテナ装置1aを用いて巡回検知を行う前に、リファレンスタグが存在する座標とリファレンスタグのIDとを対応付けて、タグ位置DB・31に記録しておく(ステップS11)。また、物品タグが付される物品についての物品名や所有者などの情報を、物品情報DB・32に記録しておく(ステップS12)。
次に、ユーザは、アンテナ装置1aを用いて巡回検知を行う。巡回検知を行っている間に、物品タグ及びリファレンスタグから発信される電波をアンテナ装置1aが受信して、それぞれのタグのIDと、電波の受信時刻が巡回情報DB・33に記録される(ステップS13)。
次に、巡回検知により得られた巡回情報DB・33に記録されているデータに基づいて、各リファレンスタグについてのカウント数がカウント部22によって算出され、カウントDB・34に記録される(ステップS14)。その後、タグ位置DB・31及びカウントDB・34に記録されているデータに基づいて、物品タグが存在する位置が、位置計算部23によって算出される(ステップS15)。
物品タグが存在する位置のデータは、物品情報DB・32に記録されているデータと組み合わされることにより、ユーザは物品情報閲覧部24からより詳細な情報を入手することができる(ステップS16)。
上述した第1の実施形態による位置検出方法によれば、物品タグやリファレンスタグから発信される電波の電波強度を測定できない場合であっても、電波を受信することができれば物品タグが存在する位置を算出することができる。
また、本実施形態による位置検出方法によれば、アンテナ装置1aにだけアンテナを設置すればよいため、必要なアンテナの数を減少させることができる。よって、設備に必要なコストを大幅に減少させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態による位置検出方法について説明する。本実施形態が第1の実施形態と同様の構成を取る部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、本実施形態で用いるアンテナ装置1bの構成を示すブロック図である。第1の実施形態で使用したアンテナ装置1a(図3参照)とは、コントローラ部20にカウント数補正部25が更に設けられている点で相違する。カウント数補正部25は、カウント部22が算出するカウント数に対して、所定の方法により補正を行うことにより、物品タグの存在する位置を算出する精度をより向上させる。カウント数に対して具体的にどのような補正方法を行うかについては後述する。
本実施形態による位置検出方法は、図9に示すように、リファレンスタグ101の電波が到達する範囲である領域Z101と、リファレンスタグ102の電波が到達範囲である範囲である領域Z102に大きな違いがある状況下で、ルートr3に沿って巡回検知を行った場合に特に有効な方法である。例えば、リファレンスタグ101が、金属製のロッカーに囲まれているため電波の到達距離が狭く、リファレンスタグ102が天井に取り付けられており電波の到達距離が広いような場合に有効な位置検出方法である。また、アンテナ装置1bを用いて巡回検知を行う速度が一定でないような場合であって、それぞれのタグからの電波の受信状態にムラがあるような場合に有効な位置検出方法である。
アンテナ装置1bを用いて巡回検知を行った際に、例えば、図10に示すようなデータが得られた場合について説明する。図9では、巡回検知中の時間区分T、T、Tn−2、Tn−1、Tに、物品タグ001から発信される電波が受信されている。
本実施形態では、第1の実施形態と異なり、巡回検知を行った時間T〜Tの間にリファレンスタグ(101、102)から電波を受信した時間区分の数の合計であるカウント数とともに、物品タグ001から電波が受信されなかった時間Tでの受信回数も含めた時間T〜Tにおける受信回数を「総読み取り回数」として記録しておく。
リファレンスタグ101から時間区分T、T、Tn−2、Tn−1、Tに受信した電波の回数は合計1回である。また、リファレンスタグ101から時間T〜Tに受信した電波の回数は合計1回である。(リファレンスタグ101から時間区分T、T、Tn−2、Tn−1、Tに受信した電波の回数)/(リファレンスタグ101から時間T〜Tに受信した電波の回数)=1/1=1を、第1の実施形態で算出したカウント数である1に対する重み付けとして用いる。すなわち、「第1の実施形態で算出したカウント数」×「第2の実施形態で算出した重み付け」=「1」×「1」=1を、第2の実施形態でのリファレンスタグ101におけるカウント数として用いる。
次に、リファレンスタグ102から時間区分T、T、Tn−2、Tn−1、Tに受信した電波の回数は合計3回である。また、リファレンスタグ102から時間T〜Tに受信した電波の回数は合計4回である。(リファレンスタグ102から時間区分T、T、Tn−2、Tn−1、Tに受信した電波の回数)/(リファレンスタグ102から時間T〜Tに受信した電波の回数)=3/4=0.75を、第1の実施形態で算出したカウント数である3に対する重み付けとして用いる。すなわち、「第1の実施形態で算出したカウント数」×「第2の実施形態で算出した重み付け」=「3」×「0.75」=2.25を、第2の実施形態でのリファレンスタグ102におけるカウント数として用いる。
上記のようにして、リファレンスタグ101におけるカウント数「1」、及び、リファレンスタグ102におけるカウント数「2.25」と、タグ位置DB・31に記録されているリファレンスタグ101及び102の座標(X,Y)、(X,Y)から、式(1)を用いることにより、第1の実施形態の場合と同様にして、物品タグ001の座標を求めることができる。
上述した第2の実施形態によれば、電波強度を受信できない状況でも、第1の実施形態と同様に物品タグ001の位置を算出することができる。また、物品タグ001から電波を受信していない時間Tについても、リファレンスタグ(101、102)から電波が受信されているかどうかを記録しておき、算出するカウント数に重み付けするようにしたので、物品タグが存在する位置をより精度よく算出することができる。
次に、本発明の第3の実施形態による位置検出方法について説明する。本実施形態が第1及び第2の実施形態と同様の構成を取る部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1及び第2の実施形態では、物品タグやリファレンスタグから受信される電波の電波強度が測定できない場合について説明したが、第3の実施形態では、電波強度も受信できる場合の位置検出方法について説明する。物品タグやリファレンスタグから電波を受信できるか否かだけでなく、受信される電波の電波強度も測定することにより、物品タグの位置を更に精度よく算出することができる。
図11は、本実施形態で用いるアンテナ装置1cの構成を示すブロック図である。第2の実施形態で使用したアンテナ装置1b(図8参照)とは、アンテナ(11a、11b)が2つ設けられている点で相違している。また、コントローラ部20に電波強度重み付け部26が更に設けられている点で相違する。電波強度重み付け部26は、カウント部22が算出するカウント数に対して、所定の方法により補正を行うことにより、物品タグの存在する位置を算出する精度をより向上させる。カウント数に対して具体的にどのような補正方法を行うかについては後述する。
電波強度重み付け部26には、図12に示すような閾値が記録されたテーブルが保存されている。図12のテーブルに基づいて、アンテナ11a、11b(図11)のそれぞれで受信した電波の電波強度に応じて、図12のテーブルを参照して閾値を求め、カウント部22で算出するカウント数に乗算して重み付けをすることにより補正を行う。例えば、アンテナ11a、11bの受信した電波強度が共に−79以上であるならば、電波強度がかなり大きいので物品タグが近くに存在する可能性が高いものとして、カウント数に対する重み付けとして閾値2を乗算する。また、アンテナ11a、11bの受信した電波強度が共に−90以下であるならば、電波強度がかなり小さいので物品タグが遠くに存在する可能性が高いものとして、カウント数に対する重み付けとして閾値0を乗算する。すなわち、アンテナ11a、11bが受信した電波は重要度が小さいものとして、物品タグの位置を算出する際には無視する。
図13は、本実施形態によるアンテナ装置1cの巡回情報DB・33に記録されるデータベースである。巡回情報DB・33には、「タグID」、「アンテナ11aの電波強度」、「アンテナ11bの電波強度」、「読み取り時刻」がそれぞれ対応付けられて記録される。「アンテナ11aの電波強度」、「アンテナ11bの電波強度」が含まれている点で、第1の実施形態の巡回情報DB・33(図4(c)参照)と相違する。「アンテナ11aの電波強度」には、アンテナ11aが物品タグやリファレンスタグから受信した電波の電波強度が記録される。また、「アンテナ11bの電波強度」には、アンテナ11bが物品タグやリファレンスタグから受信した電波の電波強度が記録される。
アンテナ装置1cを用いて巡回検知を行うことにより、例えば、図14に示すようなデータが得られた場合に、どのようにして物品タグの位置を算出するかについて説明する。
時間区分Tにおいて、物品タグ001から発信される電波の、アンテナ装置1cのアンテナ11aでの受信強度は−79であり、アンテナ11bでの受信強度は−75である。これらの値に対応する閾値は、図12を参照することにより「2」と求めることができる。また、時間区分Tにおいて、リファレンスタグ102から発信される電波の、アンテナ装置1cのアンテナ11aでの受信強度は−80であり、アンテナ11bでの受信強度は−83である。これらの値に対応する閾値は、図12を参照することにより「0.5」と求めることができる。
このようにして求めた閾値「2」及び「0.5」を、第2の実施形態による位置検出方法で算出したリファレンスタグ102の時間区分Tでのカウント数「0.75」に重み付けとして乗算することにより、「0.75」×「2」×「0.5」=「0.75」というカウント数を得る。その他の時間区分Tn−1、Tについても同様に、電波強度に応じて図12のテーブルを参照して重み付けを行うことによりカウント数「1.5」、「0」を求め、各カウント数を合計することにより、リファレンスタグ102についてのカウント数を「2.25」と算出する。
リファレンスタグ101についても、第2の実施形態による位置検出方法で求めた時間区分Tn−2でのカウント数「1」に、物品タグ001から受信した電波の電波強度の閾値「2」と、リファレンスタグ101から受信した電波の電波強度の閾値「2」とを乗算することにより、「1」×「2」×「2」=「4」というカウント数を得る。
上記のようにして、リファレンスタグ101からのカウント数「4」、及び、リファレンスタグ102からのカウント数「2.25」と、タグ位置DB・31に記録されているリファレンスタグ101及び102の座標(X,Y)、(X,Y)から、式(1)を用いることにより、第1の実施形態の場合と同様にして、物品タグ001が存在する座標を求めることができる。
上述した第3の実施形態によれば、物品タグとリファレンスタグから発信される電波の電波強度に応じて、カウント数に対して重み付けを行うので、物品タグの位置をより精度よく算出することができる。
なお、本実施形態では、アンテナ装置1cにアンテナ11a及び11bの2本のアンテナを設置する場合について説明したがこれに限定されるものではない。すなわち、第1又は第2の実施形態によるアンテナ装置1a(図3参照)又は1b(図8参照)のように、アンテナを1本のみ設置して、そのアンテナが受信する電波強度に基づいてカウント部22が算出するカウント数に対して、重み付けを行うことも可能である。
また、第2の実施形態によるアンテナ装置1bでは、カウント数補正部25によりカウント数に重み付けをする場合について説明した。また、第3の実施形態によるアンテナ装置1cでは、カウント数補正部25及び電波強度重み付け部26によりカウント数に重み付けをする場合について説明した。しかし、このような構成に限定されるものではなく、アンテナ装置1a(図3参照)に電波強度重み付け部26を設けることにより、カウント数に重み付けを行うこともできる。
また、第1〜第3の実施形態では、ユーザが巡回検知の際に使用するアンテナ装置(1a、1b、1c)が、アンテナ部10、コントローラ部20、データベース部30により構成される場合について説明した。しかし、このような構成に限定されるものではない。すなわち、ユーザはアンテナ部10のみから構成されるアンテナ装置を用いて巡回検知を行い、物品タグやリファレンスタグから受信されるデータを無線により、コントローラ部20やデータベース部30に送信する構成とすることも可能である。
なお、以上説明した実施形態において、このリーダ12、巡回情報記録部21、カウント部22、位置計算部23、物品情報閲覧部24、カウント数補正部25、電波強度重み付け部26は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、リーダ12、巡回情報記録部21、カウント部22、位置計算部23、物品情報閲覧部24、カウント数補正部25、電波強度重み付け部26は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、これらの機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、図3、図8、図11におけるリーダ12、巡回情報記録部21、カウント部22、位置計算部23、物品情報閲覧部24、カウント数補正部25、電波強度重み付け部26の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより物品タグの位置を検出するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の実施形態による位置検出方法のシーケンス図である。 本発明の実施形態によるアンテナ装置1を用いた巡回検知の様子を示す図である。 本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置1aの構成を示すブロック図である。 本実施形態によるデータベース部30に記録されるデータベースの一例を示す図である。 本実施形態によるアンテナ装置1aを用いた巡回検知の様子を示す図である。 本実施形態による巡回検知の結果得られるデータの一例を示す図である。 本実施形態による物品タグ001の位置算出方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置1bの構成を示すブロック図である。 本実施形態によるアンテナ装置1bを用いた巡回検知の様子を示す図である。 本実施形態による巡回検知の結果得られるデータの一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置1cの構成を示すブロック図である。 本実施形態による電波強度重み付け部26に記録されるテーブルの一例を示す図である。 本実施形態による巡回情報DB・33に記録されるデータベースの一例を示す図である。 本実施形態による巡回検知の結果得られるデータの一例を示す図である。
符号の説明
001〜005、006〜010、011〜015・・・物品タグ
1(1a、1b、1c)・・・アンテナ装置
10・・・アンテナ部
11・・・アンテナ
12・・・リーダ
13・・・バッテリ
20・・・コントローラ部
21・・・巡回情報記録部
22・・・カウント部
23・・・位置計算部
24・・・物品情報閲覧部
25・・・カウント数補正部
26・・・電波強度重み付け部
30・・・データベース部
31・・・タグ位置DB
32・・・物品情報DB
33・・・巡回情報DB
34・・・カウントDB
101〜105・・・リファレンスタグ
a01〜a05、a06〜a10、a11〜a15・・・物品
r1、r2、r3・・・巡回検知ルート
t1〜t3・・・テーブル
W1・・・巡回検知領域
Z001、Z101〜Z103・・・電波受信可能領域

Claims (4)

  1. 巡回検知を行うことにより、リファレンスタグ及び物品タグから一定間隔ごとに発信される電波をアンテナにより受信して、物品タグの位置を特定する位置検出方法において、
    前記リファレンスタグの識別番号と位置を対応付けて記録する第1のステップと、
    前記アンテナが受信した電波から、前記リファレンスタグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記リファレンスタグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第2のステップと、
    前記アンテナが受信した電波から、前記物品タグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記物品タグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第3のステップと、
    前記第2のステップで記録した受信時刻と、前記第3のステップで記録した受信時刻を、前記一定間隔ごとに区分し、リファレンスタグ及び物品タグの両方から電波が受信された区分の数を、リファレンスタグのカウント数として計算する第4のステップと、
    前記第4のステップで計算するカウント数を、前記リファレンスタグから電波が受信された区分の数で割って重みを算出し、当該算出した重みを、前記第1のステップで記録したリファレンスタグの位置に乗じて、前記物品タグが存在する位置を算出する第5のステップと、
    を有することを特徴とする位置検出方法。
  2. 前記リファレンスタグ又は前記物品タグから受信される電波の電波強度に応じて設定される閾値を用いて、前記第4のステップで計算するカウント数に対して重み付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の位置検出方法。
  3. 巡回検知を行うことにより、リファレンスタグ及び物品タグから一定間隔ごとに発信される電波をアンテナで受信して、物品タグの位置を特定する位置検出装置において、
    前記リファレンスタグの識別番号と位置を対応付けて記録する巡回情報DBと、
    前記アンテナが受信した電波から、前記リファレンスタグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記リファレンスタグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第1の巡回情報記録部と、
    前記アンテナが受信した電波から、前記物品タグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記物品タグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第2の巡回情報記録部と、
    前記第1の巡回情報記録部が記録している受信時刻と、前記第2の巡回情報記録部が記録している受信時刻を前記一定間隔ごとに区分し、リファレンスタグ及び物品タグの両方から電波が受信された区分の数を、リファレンスタグのカウント数として計算するカウント手段と、
    前記カウント手段が計算するカウント数を、前記リファレンスタグから電波が受信された区分の数で割って重みを算出し、当該算出した重みを、前記巡回情報DBが記憶している前記リファレンスタグの位置に乗じて、前記物品タグが存在する位置を算出する位置計算手段と、
    を有することを特徴とする位置検出装置。
  4. 巡回検知を行うことにより、リファレンスタグの識別番号と位置を対応付けて記録する第1のステップと、
    アンテナが受信するリファレンスタグから一定間隔ごとに発信される電波から、前記リファレンスタグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記リファレンスタグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第2のステップと、
    アンテナが受信する物品タグから一定間隔ごとに発信される電波から、前記物品タグの識別番号、及び、受信時刻を測定するとともに、前記物品タグの識別番号と受信時刻を対応付けて記録する第3のステップと、
    前記第2のステップで記録した受信時刻と、前記第3のステップで記録した受信時刻を、前記一定間隔ごとに区分し、リファレンスタグ及び物品タグの両方から電波が受信された区分の数を、リファレンスタグのカウント数として計算する第4のステップと、
    前記第4のステップで計算するカウント数を、前記リファレンスタグから電波が受信された区分の数で割って重みを算出し、当該算出した重みを、前記第1のステップで記録したリファレンスタグの位置に乗じて、前記物品タグが存在する位置を算出する第5のステップと、
    をコンピュータに実行させるための位置検出プログラム。
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