JP7276459B2 - 無線端末検出システム、無線端末検出装置、無線端末検出方法およびプログラムを記憶する記憶媒体 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態に係る無線端末検出装置の機能構成を示す概略ブロック図である。図1に示す構成で、無線端末検出装置100は、送受信部110と、入力部120と、通知部130と、記憶部170と、制御部180とを備える。記憶部170は、自己位置情報記憶部171と、周囲端末情報記憶部172と、不審端末情報記憶部173とを備える。制御部180は、時刻情報取得部181と、自己位置情報取得部182と、周囲状況検出部183と、通常状態判定部186と、紐付け部189と、不審端末分析部190とを備える。周囲状況検出部183は、電波検出部184と、識別情報抽出部185とを備える。通常状態判定部186は、移動パターン抽出部187と、パターン分類部188とを備える。
また、無線端末検出装置100以外の携帯端末装置を携帯端末装置901と称する。無線端末検出装置100は、受信側無線端末の例に該当する。携帯端末装置901は、送信側無線端末の例に該当する。
ここでいう携帯端末装置は、スマートフォンなどの携帯電話機(携帯電話会社が提供する携帯電話網に通信接続する通信機器)である。
なお、無線端末は、無線機、無線装置、携帯端末、携帯端末装置、携帯電話などと言い換えられてもよい。
ただし、無線端末検出装置または無線端末検出システムが検出対象とする無線端末は、携帯端末装置に限定されない。電波を発信する各種装置(例えば、発信機能付きの盗聴器や盗撮器など)を、無線端末検出装置または無線端末検出システムの検出対象とすることができる。
具体的には、無線端末検出装置100は、無線端末検出装置100の移動パターンに応じた期間における、携帯端末装置901からの電波の検出状況に基づいて、その携帯端末装置901が不審な(怪しい)携帯端末装置901か否かを判定する。無線端末検出装置100の移動パターンは、ユーザの移動パターンと同視できる。
無線端末検出装置100は、ある携帯端末装置901からの電波を受信すると、その携帯端末装置901からの電波の検出履歴を読み出す。無線端末検出装置100は、読み出した検出履歴を判定条件と照合し、検出した携帯端末装置901が不審端末であると判定した場合に、不審端末を検出した旨をユーザに通知する。
ストーカーが所持する携帯端末装置901を、ストーカーの携帯端末装置901とも称する。不審者が所持する携帯端末装置901を、不審者の携帯端末装置901とも称する。
無線端末検出装置100が、電波を受信可能な全ての携帯端末装置901を不審端末の検出対象とするのではなく、ある程度、無線端末検出装置100の近くに位置する携帯端末装置901を不審端末の検出対象とする。これにより、不審端末の候補を絞り込むことができる。この場合、無線端末検出装置100は、不審端末をより高精度に検出できる。
通知部130は、ユーザに対する各種通知を行う。特に、通知部130は、不審端末が検出された場合に、不審端末が検出されたことをユーザに通知する。
ただし、通知部130が通知を行う方法は、画面表示による方法に限定されない。例えば、通知部130がスピーカを備え、画面表示に加えて、あるいは代えて、音声出力にて通知を行うようにしてもよい。
例えば、ある不審端末が過去に検出された履歴情報において、非日常に分類される移動パターンで検出回数が多い場合、偶然ユーザの近くに繰り返し出現したとは考えにくく、その不審端末の所持者が意図的にユーザに接近した可能性が高い。そこで、ユーザは、その不審端末が実際にストーカーの携帯端末装置901である可能性が高く、かつ、付き纏い等のストーカー行為が頻繁に行われていると把握して、警戒を強めることができる。
自己位置情報記憶部171は、自己位置情報を記憶する。ここでいう自己位置は、無線端末検出装置100の位置である。また、ここでいう自己位置情報は、無線端末検出装置100の位置の履歴情報である。自己位置情報記憶部171は、無線端末検出装置100の位置と、その位置を測定した日時とを紐付けた情報を、例えば一定時間毎に履歴情報として記憶する。
また、図2の例で、自己位置情報は「測定日時」、「自己位置:緯度」、「自己位置:経度」、「滞在中/移動中」、「通常/非通常」の各項目を含んで構成されている。
図2の例では、自己位置情報記憶部171が測定日時を秒単位まで記憶する場合の例を示しているが、自己位置情報記憶部171が測定日時を記憶する詳細度はこれに限定されない。例えば、自己位置情報記憶部171が測定日時を分単位まで記憶するなど、秒単位よりも大まかな詳細度で記憶するようにしてもよい。あるいは、自己位置情報記憶部171が測定日時を0.1秒単位まで記憶するなど、秒単位よりも詳細に記憶するようにしてもよい。
図2の例では、自己位置情報記憶部171が、自己位置の緯度および経度を0.1秒単位まで記憶する場合の例を示しているが、自己位置情報記憶部171が自己位置を記憶する詳細度はこれに限定されない。例えば、自己位置情報記憶部171が自己位置の緯度および経度を秒単位まで記憶するなど、0.1秒単位よりも大まかな詳細度で記憶するようにしてもよい。あるいは、自己位置情報記憶部171が自己位置の緯度および経度を0.01秒単位まで記憶するなど、0.1秒単位よりも詳細に記憶するようにしてもよい。
上述したように、ここでいう滞在は、同じ場所に留まっていることである。後述するように移動パターン抽出部187は、自己位置情報から無線端末検出装置100の移動パターンを抽出する。移動パターン抽出部187が抽出する移動パターンは、移動中または滞在中の何れかに分類される。この移動パターンにより、自己位置情報に示される測定日時の各々において、無線端末検出装置100が移動中か滞在中かの何れかに分類する。
通番は、移動中の各々、および、滞在中の各々を区別する識別番号として付加されている。
移動状態ラベルの表現形式は、無線端末検出装置100が移動中か滞在中かの区別を示すものであればよく、文字列に限定されない。例えば、移動中が1で示され、滞在中が0で示されるなど、移動状態ラベルが数値で示されていてもよい。
ユーザの移動パターンが通常パターンに分類される場合のユーザの状態を、通常状態と称する。ユーザの移動パターンが非通常パターンに分類される場合のユーザの状態を、非通常状態と称する。
通常非通常ラベルの表現形式は、ユーザの状態が通常状態か非通常状態かの区別を示すものであればよく、文字列に限定されない。例えば、通常状態が値「1」で示され、非通常状態が値「0」で示されるなど、通常非通常ラベルが数値で示されていてもよい。
また、図3の例で、周囲端末情報は、「識別情報」、「受信日時」、「受信位置:緯度」、「受信位置:経度」、「通常/非通常」の各項目を含んで構成される。これら各項目のうち、「識別情報」は、1つの携帯端末装置901に1つ示されている。それ以外の項目(「受信日時」、「受信位置:緯度」、「受信位置:経度」、「通常/非通常」)については、表の1行が、受信電波の1回の検出に関するデータを示す。
「受信位置:緯度」欄および「受信位置:経度」欄には、送受信部110が電波を受信した位置を示す位置情報が、緯度および経度の形式で格納される。具体的には、「受信位置:緯度」欄および「受信位置:経度」欄には、送受信部110が電波を受信した際の自己位置(無線端末検出装置100の位置)を示す位置情報が格納される。
あるいは、不審端末情報記憶部173が、周囲端末情報のデータ構造と同様のデータ構造の不審端末情報を記憶していてもよい。例えば、不審端末情報記憶部173が、周囲端末情報記憶部172が記憶する周囲端末情報のうち、不審端末と判定された携帯端末装置901の周囲端末情報を、不審端末情報として記憶するようにしてもよい。
時刻情報取得部181は、無線端末検出装置100が内蔵する時計として構成され、現在日時を算出する。
具体的には、自己位置情報取得部182は、現在位置を測定して得られた位置情報を、自己位置情報記憶部171が記憶する自己位置情報の新たな行(空欄の行)の「自己位置」欄(「自己位置:緯度」欄および「自己位置:経度」欄)に書き込む。また、自己位置情報取得部182は、現在位置を測定したときに、時刻情報取得部181が算出する現在時刻を示す時刻情報を取得しておく。そして、自己位置情報取得部182は、取得した時刻情報を、自己位置情報記憶部171が記憶する自己位置情報の、位置情報を書き込んだ行の「測定時刻」欄に書き込む。
電波検出部184は、送受信部110の受信電波から、携帯端末装置901毎の電波(個々の携帯端末装置901からの電波)を検出する。
例えば、Wi-Fi(登録商標)端末の場合、周囲のアクセスポイントを探索するためのProbe Request信号が定期的に送信される。そこで、Probe Request信号を、電波検出部184による検出対象の電波とすることができる。
また、いずれの端末でも、その端末がメール、Webブラウジング、SNS(Social Networking Service)、またはアプリ(Application Program)の実行時に送信する電波を、電波検出部184による検出対象の電波とすることができる。
例えば、Wi-Fi(登録商標)通信の場合、送信信号の中には送信端末のMACアドレス(Media Access Control Address)が含まれる。識別情報抽出部185が、このMACアドレスを識別情報として使用するようにしてもよい。
パターン分類部188は、通常状態または非通常状態の分類結果を示すラベルを、自己位置情報に付加する。具体的には、パターン分類部188は、自己位置情報記憶部171が記憶する自己位置情報の「通常/非通常」欄に、決定したラベルを書き込む。
パターン分類部188は、自己位置情報を、曜日、時刻、緯度、経度、移動状態の5次元のベクトルとして扱う。あるいは、パターン分類部188が、自己位置情報に移動速度を加えて、6次元のベクトルとして扱うようにしてもよい。移動速度は、2つの時刻(日時)におけるデータについて、緯度および経度の変化から移動距離を算出し、時刻の差分をとって時間を算出し、移動距離を時間で除算することで求まる。
上記のベクトルの数値の類似の判定については、上記の5次元ベクトル空間上、または6次元ベクトル空間上で距離を定義し、距離を用いて類似または非類似の判定を行うことができる。
具体的には、紐付け部189は、周囲端末情報の要素データに対し、日時が最も近い自己位置情報の要素データ(1回の測定によるデータ)に付されている通常状態または非通常状態のラベルと同じラベルを付す。図2の例の場合、自己位置情報の要素データは、1行分のデータである。
不審端末分析部190は、受信電波から抽出された識別情報毎に、周囲端末情報からその識別情報に紐付けられる情報を抽出する。第1実施形態では、不審端末分析部190は、識別情報毎に、その識別情報が周囲端末情報中で検出される回数に基づいて、不審端末か否かの判定を行う。
そして、不審端末分析部190は、計数した検出回数をそのまま不審度として用いるようにしてもよい。あるいは、不審端末分析部190は、係数した検出回数を非通常状態の時間で除算した単位時間当たりの検出回数を不審度として用いるようにしてもよい。あるいは、不審端末分析部190は、滞在中、移動中それぞれに検出回数に重み付けをして不審度を算出するようにしてもよい。
不審端末分析部190が、複数の判定方法のそれぞれで、不審端末か否かの判定を行い、それぞれの判定結果を、通知部130を介してユーザに通知するようにしてもよい。不審端末分析部190は、ユーザへの通知の要否を判定する判定部の例に該当する。
図4の例で、送受信部110は、携帯端末装置901が送信した電波を受信する。送受信部110は、受信電波を示す受信信号を電波検出部184へ出力する。
電波検出部184は、送受信部110の受信電波から、個々の携帯端末装置901からの電波を検出する。電波検出部184は、検出した電波を示す受信信号を、識別情報抽出部185へ出力する。
自己位置情報取得部182は、無線端末検出装置100の現在位置を測定し、現在位置を示す位置情報と時刻情報取得部181からの日時情報とを紐付けて、自己位置情報記憶部171に書き込む。これにより、自己位置情報取得部182は、無線端末検出装置100の位置の履歴を示す自己位置情報を更新する。
また、自己位置情報取得部182は、測定した現在地を示す位置情報を識別情報抽出部185と、移動パターン抽出部187とに出力する。
パターン分類部188は、自己位置情報記憶部171から自己位置情報を読み出し、ユーザの移動パターンを通常状態(通常パターン)と非通常状態(非通常パターン)とに分類する。パターン分類部188は、自己位置情報記憶部171が記憶する自己位置情報に対し、分類結果(通常状態または非通常状態の区別)を付加する更新を行う。
また、不審端末分析部190は、不審端末を検出したことを、通知部130を介してユーザに通知する。
図5は、無線端末検出装置100が行う処理の手順の例を示すフローチャートである。無線端末検出装置100は、携帯端末装置901からの電波を連続的に監視するために、図5の処理を繰り返し行う。
また、通常状態判定部186は、無線端末検出装置100の位置情報に基づいて、ユーザの状態が移動中か滞在中かを判定し、判定結果を示すラベルを自己位置情報に付加する(ステップS112)。
ステップS112の後、パターン分類部188は、ユーザの移動パターンを判定し、判定結果を示すラベルを自己位置情報に付加する(ステップS113)。
次に、不審端末分析部190は、周囲端末情報記憶部172が記憶している周囲端末情報を電波送信源の携帯端末装置901単位で参照し、非通常状態での、その携帯端末装置901からの受信電波の検出回数を計数する(ステップS122)。そして、不審端末分析部190は、計数した検出回数に基づいて、その携帯端末装置901の不審度を算出し(ステップS123)、算出した不審度が閾値以上か否かを判定する(ステップS124)。
一方、ステップS124で、不審度が閾値よりも小さいと不審端末分析部190が判定した場合(ステップS124:NO)、無線端末検出装置100は、図5の処理を終了する。したがって、この場合は、無線端末検出装置100は、不審端末を検出した旨のユーザへの通知を行わず、不審端末情報の登録も行わない。
図6の処理で、電波検出部184は、送受信部110の受信電波を取得する(ステップS151)。具体的には、送受信部110は、電波を受信すると受信電波を示す受信信号を出力する。電波検出部184は、送受信部110の受信電波を受信信号にて取得する。
次に、識別情報抽出部185は、電波検出部184が検出した個々の携帯端末装置901からの電波から識別情報を抽出する(ステップS153)。
ステップS154の後、無線端末検出装置100は、図6の処理を終了し、図5の処理へ戻る。
図7の処理で、判定のための初期設定を行う(ステップS161)。
具体的には、移動パターン抽出部187は、移動中ラベル変数の値を「移動中1」に設定し、滞在中ラベル変数の値を「滞在中1」に設定する。
滞在中ラベル変数は、滞在中ラベルの値を示す変数である。滞在中ラベル変数の値は、「滞在中1」に初期設定され、滞在中の状態が終了する毎(すなわち、滞在中から移動中に遷移する毎)に、「滞在中2」、「滞在中3」、・・・というように通番が1つずつカウントアップされていく。
移動滞在フラグの値の「移動中」は、無線端末検出装置100が移動中であることを示す。移動滞在フラグの値の「滞在中」は、無線端末検出装置100が滞在中であることを示す。移動滞在フラグの「初期状態」は、今回の判定が初期化後最初の判定であり、前回の判定がないことを示す。
そして、移動パターン抽出部187は、取得している最新の現在位置および日時を、基準位置および基準日時に設定する(ステップS163)。基準位置および基準日時は、移動パターン抽出部187が、無線端末検出装置100の状態が基準状態および移動状態の何れかを判定するために、移動距離および経過時間を算出する基準として用いられる。移動パターン抽出部187は、基準位置と現在位置との距離が所定の距離閾値以上となったときに、基準日時から現在日時までの経過時間が所定の時間閾値以上であれば滞在中と判定し、時間閾値未満であれば移動中と判定する。
移動パターン抽出部187は、基準位置から現在位置までの直線距離が所定の距離閾値以上か否かを判定する(ステップS165)。
直線距離が距離閾値未満であると判定した場合(ステップS165:NO)、処理がステップS164に戻る。
経過時間が時間閾値以上であると判定した場合(ステップS166:YES)、移動パターン抽出部187は、自己位置情報記憶部171が記憶する自己位置情報に滞在中ラベルを付加する(ステップS171)。
この場合、基準日時から現在日時までの経過時間が比較的長く、したがって、単位時間あたりの無線端末検出装置100の移動量は比較的少ない(すなわち、無線端末検出装置100の平均移動速度は比較的遅い)。そこで、移動パターン抽出部187は、無線端末検出装置100が滞在中であると判定し、滞在中の場合の処理を行う。
移動中フラグの値が「移動中」であると判定した場合(ステップS172:YES)、移動パターン抽出部187は、移動滞在フラグの値を「滞在中」に更新し(ステップS173)、移動中ラベルの通番(移動中ラベル変数の値の通番)を1つカウントアップする(ステップS174)。
ステップS174の後、処理がステップS163へ戻る。
この場合、移動中が継続しているものであり、移動中と滞在中との切り替わりタイミングではない。このため、移動滞在フラグの値の切り替えも、移動中ラベルの通番のカウントアップも行われない。
この場合、基準日時から現在日時までの経過時間が比較的短く、したがって、単位時間あたりの無線端末検出装置100の移動量は比較的多い(すなわち、無線端末検出装置100の平均移動速度は比較的速い)。そこで、移動パターン抽出部187は、無線端末検出装置100が移動中であると判定し、移動中の場合の処理を行う。
移動中フラグの値が「滞在中」であると判定した場合(ステップS182:YES)、移動パターン抽出部187は、移動滞在フラグの値を「移動中」に更新し(ステップS183)、滞在中ラベルの通番(滞在中ラベル変数の値の通番)を1つカウントアップする(ステップS184)。
ステップS184の後、処理がステップS163へ戻る。
この場合、滞在中が継続しているものであり、滞在中と移動中との切り替わりタイミングではない。このため、移動滞在フラグの値の切り替えも、滞在中ラベルの通番のカウントアップも行われない。
あるいは、無線端末検出装置100が、図5の処理と図8の処理とを並列実行するようにしてもよい。この場合、パターン分類部188は、例えば毎日所定の時刻に図8の処理を実行するなど、図8の処理を定期的に繰り返し実行する。また、この場合、図5の処理の中で図8の処理のための処理ステップを設ける必要は無く、従って、ステップS113は削除される。
そして、パターン分類部188は、読み出した自己位置情報のデータを、時刻および位置の類似性に基づいて分類する(ステップS212)。例えば、パターン分類部188は、読み出した自己位置情報を、滞在中と移動中との切り替わりの行間毎に区切ったデータを分類対象として分類を行う。
図9の例では、線L111のところで、滞在移動ラベルが「滞在中1」から「移動中1」に切り替わっている。また、線L112のところで、滞在移動ラベルが「移動中1」から「滞在中2」に切り替わっている。線L113のところで、滞在移動ラベルが「滞在中2」から「移動中2」に切り替わっている。線L111から上は、何れの行も滞在移動ラベルは「滞在中1」になっている。線L111から線L112までの間は、何れの行も滞在移動ラベルは「移動中1」になっている。線L112から線L113までの間は、何れの行も滞在移動ラベルは「滞在中2」になっている。
なお、移動パターン抽出部187が、滞在移動ラベルを毎日リセットすることで、異なる日付で「滞在中1」など同じ滞在移動ラベルが用いられる。パターン分類部188は、このリセットによって同じ情報になったラベルは異なるものとして扱って分類を行う。
ループL21の処理で、パターン分類部188は、対象クラスの要素数(対象クラスに分類されたデータの個数)が、所定の個数閾値以上か否かを判定する(ステップS221)。
ステップS241の後、処理がステップS251へ進む。
例えば、ユーザが本店および支店など日によって異なる複数の場所に出勤する場合、単に毎回同じ場所で検出される電波か否かの判定基準では、ユーザと同様に複数の場所に出勤する同僚の携帯端末装置901を不審な携帯端末装置901としてユーザに通知されることが考えられる。しかしながら、同僚(の携帯端末装置901)を検出したことの通知は、通常、ユーザにとって不要と考えられ、不要な通知を受けることがユーザにとって負担となってしまう。
これに対し、無線端末検出装置100では、異なる場所へのユーザの出勤が何れも通常パターンに分類されることで、ユーザと同様に複数の場所に出勤する同僚の携帯端末装置901を不審な携帯端末装置901としてユーザに通知することを抑制できる。
ここで、ユーザの移動と他者の移動とが偶然似通っており、無線端末検出装置100がその他者の携帯端末装置901からの電波を複数回検出した場合であっても、その他者のユーザへの接近が別の日にも繰り返されるのでなければ、その他者が不審者である可能性は低い。この場合、ユーザへの通知を行わないことが適切であると考えられる。
無線端末検出装置100によれば、無線端末検出装置100が電波を受信した日数に基づいて通知の要否を判定することで、他者の接近が別の日には繰り返されない場合の通知を抑制することができる。
ここで、ユーザと他者とが単に複数回すれ違っただけである場合、その他者が不審者である可能性は低く、ユーザへの通知を行わないことが適切であると考えられる。
無線端末検出装置100によれば、無線端末検出装置100が電波を受信した累計時間に基づいて通知の要否を判定する。これにより、ユーザと他者とが単にすれ違っただけか、あるいは、他者がユーザに長時間接近しているかを判定することができる。これにより、無線端末検出装置100は、ユーザと他者とが単に複数回すれ違っただけである場合の通知を抑制することができる。
これにより、無線端末検出装置100は、ユーザの移動パターンを自己位置情報から自動的に抽出することができ、ユーザが自らの移動パターンを登録する必要は無い。無線端末検出装置100によれば、この点で、ユーザの負担が小さくて済む。
第2実施形態に係る携帯端末装置の構成は図1と同様であり、第2実施形態では図1を流用する。
第2実施形態では、通常状態判定部186によるユーザの移動パターンの分類方法、および、不審端末分析部190による、携帯端末装置901が不審端末か否かの判定方法が、第1実施形態の場合と異なる。
また、通常状態判定部186は、通常状態の移動パターンについては、時刻、曜日、場所、滞在時間、移動中または滞在中の区別、のうち少なくとも何れか1つに基づいて、ユーザの通常状態の移動パターンをさらにサブクラスに分類する。これに伴い、不審端末分析部190は、サブクラスに分類される時間帯での携帯端末装置901からの電波の受信履歴に基づいて、ユーザへの通知の要否を判定する。
それ以外の点では、第2実施形態に係る無線端末検出装置100は、第1実施形態の場合の無線端末検出装置100と同様である。
場所の分類について、通常状態判定部186は、通常状態に分類した移動パターンをさらに複数のサブクラスに分類する。自宅、勤務先、行きつけの飲み屋、行きつけのスポーツクラブなど、ユーザがよく行く場所の位置が予め登録されている場合を例示する。この場合、通常状態判定部186が、登録されている位置情報を用いて、ユーザの移動パターンを「在宅」、「通勤中」、「就業中」、「いきつけの飲み屋」、「スポーツクラブ」等のサブクラスに分類するようにしてもよい。
移動中の移動パターンの場合、通常状態判定部186が、移動の開始位置および終了位置の何れも同一であるか否かを判定する。そして、通常状態判定部186は、何れも同一と判定した移動パターンを同一のサブグループに分類し、何れかが異なる位置であると判定した移動パターンを別々のサブグループに分類する。ここで、2つの移動パターンにおける位置の距離が所定の閾値以下である場合に、通常状態判定部186は、それらの位置が同一であると判定する。
不審端末分析部190は、例えば式(1)に基づいて不審度hを算出し、不審度hが所定の閾値以上であると判定した場合に、不審端末を検出したことを、通知部130を介してユーザに通知する。
式(1)におけるfは、判定対象の携帯端末装置901の検出回数の入力を受けて不審度を出力する関数であり、式(1)では、f(Na,Nb)=CaNa+CbNbである。
例えば、0<Ca<Cbであってもよい。この場合、例えば、ユーザの自宅の周囲に頻出し、さらに、ユーザの買物時につきまとうストーカーの携帯端末装置901など、ユーザの通常時、非通常時の何れの移動パターンでも検出される携帯端末装置901を不審端末と判定できる。かつ、Ca<Cbとなっていることで、同じ職場の同僚など、ユーザの通常時の移動パターンでは検出されるが、非通常時の移動パターンではあまり検出されない携帯端末装置901を不審端末と判定することを回避し得る。
また、式(1)のNaの値として、通常状態で判定対象の携帯端末装置901からの電波が検出されたサブクラスの個数を用いるようにしてもよい。例えば場所のサブクラスが設けられている場合、判定対象の携帯端末装置901からの電波が検出された場所の多様性(何か所で検出されているか)に基づいて不審端末か否かを判定することができる。
また、通知部130が、通常状態と非通常状態との両方で検出された携帯端末装置901の識別情報、その携帯端末装置901が非通常状態で検出された回数、および、その携帯端末装置901が通常状態で検出されたサブクラスの個数とをユーザに通知するようにしてもよい。
式(2)におけるfは、判定対象の携帯端末装置901の検出回数の入力を受けて不審度を出力する関数であり、式(2)では、f(Na1、Na2、・・・、Nam)=CaNa+CbNbである。
係数Ca1、Ca2、・・・、Camの値は、各サブクラスに分類された移動パターンの個数に応じて定められていてもよい。例えば、分類された移動パターンの個数が少ないサブクラスほど係数の値を大きくすることで、通常時の移動パターンの中でもあまり頻度が高くない移動パターン(したがって、非通常時に比較的近い移動パターン)により注目して不審度hを算出することができる。
図10は、第2実施形態に係る無線端末検出装置100が行う処理の手順の例を示すフローチャートである。無線端末検出装置100は、携帯端末装置901からの電波を連続的に監視するために、図10の処理を繰り返し行う。
ステップS312の後、パターン分類部188は、ユーザの移動パターンを判定し、判定結果を示すラベルを自己位置情報に付加する(ステップS313)。ステップS313では、パターン分類部188は、ユーザの移動パターンを通常状態と異常状態とに分類し、通常状態に分類された移動パターンをさらにサブクラスに分類する。
次に、不審端末分析部190は、周囲端末情報記憶部172が記憶している周囲端末情報を電波送信源の携帯端末装置901単位で参照する。そして、不審端末分析部190は、通常状態、非通常状態それぞれでの、その携帯端末装置901からの受信電波の検出回数を計数する(ステップS322)。不審端末分析部190は、通常状態での受信電波の検出回数を計数する際、サブクラス毎に検出回数を計数する。
そして、不審端末分析部190は、計数した検出回数に基づいて、その携帯端末装置901の不審度を算出し(ステップS323)、算出した不審度が閾値以上か否かを判定する(ステップS324)。
ステップS332の処理の後、無線端末検出装置100は、図10の処理を終了する。
一方、ステップS324で、不審度が閾値よりも小さいと不審端末分析部190が判定した場合(ステップS324:NO)、無線端末検出装置100は、図10の処理を終了する。したがって、この場合は、無線端末検出装置100は、不審端末を検出した旨のユーザへの通知を行わず、不審端末情報の登録も行わない。
あるいは、無線端末検出装置100が、図10の処理と図11の処理とを並列実行するようにしてもよい。この場合、パターン分類部188は、例えば毎日所定の時刻に図11の処理を実行するなど、図11の処理を定期的に繰り返し実行する。また、この場合、図10の処理の中で図11の処理のための処理ステップを設ける必要は無く、従って、ステップS313は削除される。
ステップS391でループL11の処理を終了した場合、パターン分類部188は、通常パターンに分類された移動パターンについて、さらに受信時刻に応じてサブグループに分類する(ステップS392)。
また、パターン分類部188は、通常パターンに分類された移動パターンについて、さらに受信場所に応じてサブグループに分類する(ステップS394)。
また、パターン分類部188は、通常パターンに分類された移動パターンについて、さらに移動時間または滞在時間に応じてサブグループに分類する(ステップS395)。移動中に分類される移動パターンについては、パターン分類部188は、移動時間に応じてサブグループに分類する。また、滞在中に分類される移動パターンについては、パターン分類部188は、滞在時間に応じてサブグループに分類する。
ステップS396の後、無線端末検出装置100は、図11の処理を終了し、図10の処理に戻る。
なお、パターン分類部188が、ステップS392~S396の処理のうち一部の処理のみを行うようにしてもよい。例えば、パターン分類部188が、ステップS392~S396の処理のうち、ステップS392の処理のみを行うようにしてもよい。
これにより、無線端末検出装置100は、不審端末か否かの判定をより高精度に行うことができる。例えば、上述した例のように、通常時の移動パターンで検出状況と、非通常状態の移動パターンで検出状況との関係を不審端末の判定に反映させることができる。
これにより、無線端末検出装置100は、不審端末か否かの判定をより高精度に行うことができる。例えば、上述した例のように、サブクラスに応じて不審端末の判定への寄与度(重み)を設定することができる。
図12は、第3実施形態に係る携帯端末装置の機能構成を示す概略ブロック図である。図12に示す構成で、無線端末検出装置300は、送受信部110と、入力部120と、通知部130と、記憶部370と、制御部380とを備える。記憶部370は、自己位置情報記憶部171と、周囲端末情報記憶部172と、不審端末情報記憶部173と、同伴者情報記憶部371と、同伴者端末情報記憶部372とを備える。制御部380は、時刻情報取得部181と、自己位置情報取得部182と、周囲状況検出部183と、通常状態判定部186と、紐付け部189と、不審端末分析部190と、同伴者情報登録部381と、同伴者端末分析部382とを備える。周囲状況検出部183は、電波検出部184と、識別情報抽出部185とを備える。通常状態判定部186は、移動パターン抽出部187と、パターン分類部188とを備える。
無線端末検出装置300は、記憶部370が同伴者情報記憶部371と、同伴者端末情報記憶部372とを備え、制御部380が同伴者情報登録部381と、同伴者端末分析部382とを備える点で、無線端末検出装置100(図1)と異なる。それ以外の点では、無線端末検出装置300は無線端末検出装置100と同様である。
図13は、同伴者情報記憶部371が記憶する同伴者情報のデータ構造の例を示す図である。図13の例で、同伴者情報は表形式のデータとして構成されている。
「開始日時」欄および「終了日時」欄には、同伴者の携帯端末装置901からの電波の検出期間の開始日時および終了日時が格納される。これら開始日時および終了日時は、例えばユーザによって指定される。この検出期間中に所定の条件以上に電波を検出された携帯端末装置901が、同伴者の携帯端末装置901として同伴者端末情報に登録される。
ただし、同伴者の名称は必須ではない。
同伴者情報登録部381は、図13の例のように、これら同伴者の名称、開始日時および終了日時を格納した同伴者情報を生成し、同伴者情報記憶部371に記憶させる。
例えば、同伴者端末分析部382は、周囲端末情報が登録されている携帯端末装置901の各々について、指定された期間内におけるその携帯端末装置901からの受信電波の検出回数を算出し、検出回数を開始日時から終了日時までの時間で除算する。これにより、同伴者端末分析部382は、単位時間当たりの電波受信回数を算出し、所定の閾値と比較する。そして、同伴者端末分析部382は、単位時間当たりの電波受信回数が閾値以上である携帯端末装置901を、同伴者の携帯端末装置901として同伴者端末情報に登録する。
図14の例で、時刻情報取得部181は、現在日時を示す日時情報を自己位置情報取得部182と、識別情報抽出部185と、移動パターン抽出部187とに加えて、さらに同伴者情報登録部381にも出力する。
それ以外の点では、図14の無線端末検出装置300の各部は、図4の無線端末検出装置100の各部と同様である。
図15は、無線端末検出装置300が行う処理の手順の例を示すフローチャートである。無線端末検出装置300は、携帯端末装置901からの電波を連続的に監視するために、図15の処理を繰り返し行う。
図15のステップS411~S413は、図10のステップS311~S313と同様である。
また、同伴者情報登録部381は、同伴者情報を生成し、同伴者情報記憶部371に記憶させる(ステップS414)。
ステップS421の後、同伴者端末分析部382は、同伴者端末を検出して同伴者端末情報を生成し、同伴者端末情報記憶部372に記憶させる(ステップS422)。
ステップS425で、不審度が閾値以上であると判定した場合(ステップS425:YES)、不審端末分析部190は、ステップS431およびS432の処理を行う。ステップS431およびS432は、図10のステップS331およびS332と同様である。ただし、ステップS423で同伴者端末が処理対象から除外されたことで、ステップS431およびS432でも、同伴者端末が処理対象から除外される。
ステップS432の処理の後、無線端末検出装置300は、図15の処理を終了する。
同伴者情報登録部381は、図15のステップS414で図16の処理を行う。
あるいは、無線端末検出装置300が、図15の処理と図16の処理とを並列実行するようにしてもよい。この場合、同伴者情報登録部381は、例えば入力部120が同伴者情報の登録のためのユーザ操作を受け付ける毎に、図16の処理を行う。また、この場合、図15の処理の中で図16の処理のための処理ステップを設ける必要は無く、従って、ステップS414は削除される。
次に、同伴者情報登録部381は、指定期間の開始日時を取得する(ステップS462)。例えば、上記のように、ユーザが指定期間の開始を示すユーザ操作を入力部120にて行う。同伴者情報登録部381は、このユーザ操作が行われたタイミングで時刻情報取得部181が出力する現在日時を、開始日時として取得する。
そして、同伴者情報登録部381は、同伴者情報を同伴者情報記憶部371に登録する(ステップS464)。具体的には、同伴者情報登録部381は、得られた同伴者の名称、開始時刻、および、終了時刻を示す同伴者情報を生成し、同伴者情報記憶部371に記憶させる。同伴者情報記憶部371が既に同伴者情報を記憶している場合、同伴者情報登録部381は、得られた同伴者の名称、開始時刻、および、終了時刻を同伴者情報の1行分の情報として、同伴者情報記憶部371が記憶する同伴者情報に追記する。
なお、以上では第2実施形態に基づいて第3実施形態を実施する場合を例に説明したが、第1実施形態に基づいて第3実施形態を実施するようにしてもよい。特に、無線端末検出装置300の不審端末分析部190が、通常時における電波の検出状況を用いず、非通常時における電波の検出状況に基づいて不審端末を検出するようにしてもよい。
これにより、無線端末検出装置300は、ユーザの指定に従って特定の携帯端末装置901を通知対象から除外することができ、この点で、より適切な通知を行うことができる。
また、ユーザは、同伴者端末の登録のための期間を指定すればよく、同伴者端末のMACアドレスなど同伴者端末の識別情報を知る必要なしに、無線端末検出装置300に同伴者端末を登録させることができる。
つぎに、図17および図18を参照して、実施の形態の構成の例について説明する。
図17は、実施形態に係る無線端末検出システムの構成の例を示す図である。図17に示す無線端末検出システム610は、自己位置情報取得部611と、パターン分類部612と、判定部613とを備える。
これにより、無線端末検出システム610では、毎回同じ場所で検出される電波か否かだけでなく、電波受信時のユーザの移動パターンが通常パターンまたは非通常パターンのいずれであるかの情報も用いて、ユーザへの通知の要否を判定することができる。
図18の処理は、自己位置情報取得工程(ステップS11)と、パターン分類工程(ステップS12)と、判定工程(ステップS13)とを含む。
自己位置情報取得工程(ステップS11)では、受信側無線端末の位置を測定する。パターン分類工程(ステップS12)では、受信側無線端末の位置の履歴情報から抽出される移動パターンを時刻および位置に応じて分類した分類結果に基づいて、移動パターンを通常パターンと非通常パターンとに分類する。判定工程(ステップS13)では、受信側無線端末が受信した電波の送信源の送信側無線端末について、非通常パターンに分類される時間帯での、その送信側無線端末からの電波の受信履歴に基づいて、不審端末を判定する。
これにより、図18の処理では、毎回同じ場所で検出される電波か否かだけでなく、電波受信時のユーザの移動パターンが通常パターンまたは非通常パターンのいずれであるかの情報も用いて、ユーザへの通知の要否を判定することができる。
図19に示す構成で、無線端末検出装置620は、電波検出部621と、通知部622と、記憶部623と、制御部630とを備える。制御部630は、自己位置情報取得部631と、パターン分類部632と、判定部633とを備える。
通知部622は、例えば表示画面などの通知手段を含んで構成され、制御部630の制御に従ってユーザへの通知を行う。
記憶部623は、無線端末検出装置620が備える記憶デバイスを用いて構成され、各種情報を記憶する。
自己位置情報取得部631は、無線端末検出装置620の位置を測定する。
パターン分類部632は、無線端末検出装置620の位置の履歴情報から抽出される移動パターンを時刻および位置に応じて分類した分類結果に基づいて、移動パターンを通常パターンと非通常パターンとに分類する。
判定部633が、ユーザへの通知が必要と判定した場合、通知部622が通知を行う。 無線端末検出装置620によれば、毎回同じ場所で検出される電波か否かだけでなく、電波受信時のユーザの移動パターンが通常パターンまたは非通常パターンのいずれであるかの情報も用いて、ユーザへの通知の要否を判定することができる。
図20に示す構成で、無線端末検出装置500は、検出部510と、制御部520と、記憶部530とを備える。検出部510は、位置測定部511と、電波検出部512とを備える。制御部520は、状態分析部521と、電波識別部522と、判定部523とを備える。
状態分析部521は、位置測定部511が測定した自装置の位置、および、測定日時の曜日および時刻に基づき、自装置の状態が通常状態であるか非通常状態であるかを分析(判定)する。
記憶部530は、状態分析部521が分析した自装置の状態と、そのときに電波識別部522が識別した無線端末の識別情報とを関連付けて(紐付けて)記憶する。なお、図20の構成では、記憶部530は、判定部523を介して、状態分析部521と電波識別部522とに接続されているが、判定部523を介さず、状態分析部521と電波識別部522とに直接接続されていてもよい。
図21に示す構成で、コンピュータ700は、CPU710と、主記憶装置720と、補助記憶装置730と、インタフェース740とを備える。
上記の無線端末検出装置100、無線端末検出装置300、無線端末検出装置500、または、無線端末検出システム610のうち何れか1つ以上が、コンピュータ700に実装されてもよい。その場合、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU710は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。各装置と他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部170およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。送受信部110が行う通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。入力部120の機能は、インタフェース740が入力デバイスを備えてユーザ操作を受け付けることで実行される。通知部130の機能は、インタフェース740が例えば表示画面などの通知手段を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部370およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。送受信部110が行う通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。入力部120の機能は、インタフェース740が入力デバイスを備えてユーザ操作を受け付けることで実行される。通知部130の機能は、インタフェース740が例えば表示画面などの通知手段を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部530に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。位置測定部511が行う測位は、例えばインタフェース740がGNSS端末装置を有し、GNSS衛星からの電波を受信して処理することで実行される。電波検出部512が行う電波の検出は、例えばインタフェース740が無線受信機を有し、電波を受信して処理することで実行される。電波検出部512への入力は、インタフェース740が入力デバイスを備えてユーザ操作を受け付けることで実行される。判定部523による出力は、インタフェース740が例えば表示画面などの通知手段を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
110 送受信部
120 入力部
130 通知部
170、370、530、623 記憶部
171 自己位置情報記憶部
172 周囲端末情報記憶部
173 不審端末情報記憶部
180、380、520、630 制御部
181 時刻情報取得部
182、611、631 自己位置情報取得部
183 周囲状況検出部
184、512、621 電波検出部
185 識別情報抽出部
186 通常状態判定部
187 移動パターン抽出部
188、612、632 パターン分類部
189 紐付け部
190 不審端末分析部
371 同伴者情報記憶部
372 同伴者端末情報記憶部
381 同伴者情報登録部
382 同伴者端末分析部
510 検出部
511 位置測定部
521 状態分析部
522 電波識別部
523、613、633 判定部
610 無線端末検出システム
Claims (9)
- 受信側無線端末の位置を測定する自己位置情報取得手段と、
前記受信側無線端末の位置の履歴情報に基づいて、前記履歴情報に示される位置測定日時に前記受信側無線端末が移動中か滞在中かを判定し、前記受信側無線端末が移動を開始してからその移動を終了するまでの時間帯、および、前記受信側無線端末が滞在を開始してから当該滞在を終了するまでの時間帯を、それぞれ、前記受信側無線端末の位置の履歴情報から抽出される個々の移動パターンの時間帯として抽出するパターン抽出手段と、
前記移動パターンを時刻および位置に応じて分類した分類結果に基づいて、前記移動パターンを通常パターンと非通常パターンとに分類するパターン分類手段と、
前記受信側無線端末が受信した電波の送信源の送信側無線端末について、前記非通常パターンに分類される時間帯での、その送信側無線端末からの電波の受信履歴に基づいて、不審端末を判定する判定手段と、
を備える無線端末検出システム。 - 前記判定手段は、前記非通常パターンに分類される時間帯での、前記送信側無線端末からの電波の受信履歴に加えて、前記通常パターンに分類される時間帯での、前記送信側無線端末からの電波の受信履歴に基づいて、ユーザへの通知の要否を判定する、
請求項1に記載の無線端末検出システム。 - 前記パターン分類手段は、時刻、曜日、場所、滞在時間、移動中または滞在中の区別、のうち少なくとも何れか1つに基づいて、前記移動パターンを、前記通常パターンからさらにサブクラスに分類し、
前記判定手段は、前記サブクラスに分類される時間帯での前記送信側無線端末からの電波の前記受信履歴に基づいて、ユーザへの通知の要否を判定する、
請求項1または請求項2に記載の無線端末検出システム。 - 前記判定手段は、判定対象の送信側無線端末からの電波を前記受信側無線端末が受信した日数に基づいて、ユーザへの通知の要否を判定する
請求項1から3の何れか一項に記載の無線端末検出システム。 - 前記判定手段は、判定対象の送信側無線端末からの電波を前記受信側無線端末が受信した累計時間に基づいて、ユーザへの通知の要否を判定する
請求項1から4の何れか一項に記載の無線端末検出システム。 - 指定された期間内に所定の頻度以上の頻度で前記受信側無線端末による電波の受信を検出された電波送信源の送信側無線端末を通知の対象外として登録する通知対象外登録手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記対象外として登録された前記送信側無線端末以外の前記送信側無線端末からの電波の受信履歴に基づいて、ユーザへの通知の要否を判定する、
請求項1から5の何れか一項に記載の無線端末検出システム。 - 受信側無線端末の位置を測定する自己位置情報取得手段と、
前記受信側無線端末の位置の履歴情報に基づいて、前記履歴情報に示される位置測定日時に前記受信側無線端末が移動中か滞在中かを判定し、前記受信側無線端末が移動を開始してからその移動を終了するまでの時間帯、および、前記受信側無線端末が滞在を開始してから当該滞在を終了するまでの時間帯を、それぞれ、前記受信側無線端末の位置の履歴情報から抽出される個々の移動パターンの時間帯として抽出するパターン抽出手段と、
前記移動パターンを時刻および位置に応じて分類した分類結果に基づいて、前記移動パターンを通常パターンと非通常パターンとに分類するパターン分類手段と、
前記受信側無線端末が受信した電波の送信源の送信側無線端末について、前記非通常パターンに分類される時間帯での、その送信側無線端末からの電波の受信履歴に基づいて、不審端末を判定する判定手段と、
を備える無線端末検出装置。 - 受信側無線端末の位置を測定し、
前記受信側無線端末の位置の履歴情報に基づいて、前記履歴情報に示される位置測定日時に前記受信側無線端末が移動中か滞在中かを判定し、前記受信側無線端末が移動を開始してからその移動を終了するまでの時間帯、および、前記受信側無線端末が滞在を開始してから当該滞在を終了するまでの時間帯を、それぞれ、前記受信側無線端末の位置の履歴情報から抽出される個々の移動パターンの時間帯として抽出し、
前記移動パターンを時刻および位置に応じて分類した分類結果に基づいて、前記移動パターンを通常パターンと非通常パターンとに分類し、
前記受信側無線端末が受信した電波の送信源の送信側無線端末について、前記非通常パターンに分類される時間帯での、その送信側無線端末からの電波の受信履歴に基づいて、不審端末を判定する、
無線端末検出方法。 - コンピュータに、
受信側無線端末の位置を測定し、
前記受信側無線端末の位置の履歴情報に基づいて、前記履歴情報に示される位置測定日時に前記受信側無線端末が移動中か滞在中かを判定し、前記受信側無線端末が移動を開始してからその移動を終了するまでの時間帯、および、前記受信側無線端末が滞在を開始してから当該滞在を終了するまでの時間帯を、それぞれ、前記受信側無線端末の位置の履歴情報から抽出される個々の移動パターンの時間帯として抽出し、
前記移動パターンを時刻および位置に応じて分類した分類結果に基づいて、前記移動パターンを通常パターンと非通常パターンとに分類し、
前記受信側無線端末が受信した電波の送信源の送信側無線端末について、前記非通常パターンに分類される時間帯での、その送信側無線端末からの電波の受信履歴に基づいて、不審端末を判定する、
処理を実行させるためのプログラムを記憶する記憶媒体。
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