JP4360996B2 - 単一光子検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、光子検出装置に関する。より詳しくは、本発明は、信号光子をその偏波状態によらず高い効率で検出することができる光子検出装置に関する。
近年、単一光子を用いた量子暗号が盛んに研究されている。これは、量子状態を変えずに単一光子の物理量を観測することが一般にはできないことを利用して、共通鍵暗号方式における鍵配送を行う暗号方式であり、暗号鍵の安全性が量子力学の原理により保証された究極の暗号通信システムである。
単一光子を用いた量子暗号においては、鍵配送のビットレートは、送信端から受信端に至るまでの光学的損失に反比例する。ここで、光学的損失は、伝送路損失、単一光子検出装置の損失(=1−量子効率)、およびシステム損失(使用する量子暗号方式特有の損失)の総和である。よって、長距離かつ大容量の量子暗号システムを実現するには、伝送路損失を小さく抑える必要がある。このため、伝送路として光ファイバを用いる場合、光ファイバの損失が最小となる1.55μm帯で単一光子を用いたシステムを構築することが有効である。
単一光子検出装置には、APD(Avalanche Photodiode)が一般的に使用されている。波長1.1μm以下の領域では、シリコンのAPD素子(Si−APD)が用いられ、70%以上の量子効率が報告されている。一方、1.3μmより長波長の領域では、Si−APDは使用できず、InGaAs−APDを使用するのが一般的である。InGaAs−APDの量子効率は、1.55μm帯において10%程度であり、短波長帯におけるSi−APDに比べて大幅に劣っている。
また、Si−APDは連続的な光子検出動作が可能であるのに対し、InGaAs−APDではアフターパルスと呼ばれる光子検出後の過渡電流が顕著であるため、一定の時間間隔を置いてゲート動作させる必要がある。このため、InGaAs−APDでは光子検出の繰り返し速度を上げることが困難となる。このように、光ファイバを用いて長距離かつ大容量の量子暗号システムを実現するには、1.55μm帯において高効率で高繰り返し動作が可能な単一光子検出装置を開発することが望まれている。
この解決策の1つとして、非特許文献1に周波数変換(波長変換)を用いた1.55μm帯の高効率光子検出法が提案されている。この提案手法のブロック図を図1に示す。この構成では、周波数fの信号光子10と、ポンプレーザ20から出力される周波数fのポンプ光とが、ポンプ光の周波数を透過し、信号光の周波数を反射する鏡30によって合波され、周期分極反転LiNbO(PPLN: Periodically Poled Lithium Niobate)70に入力される。
PPLN70において、2次の非線形光学効果により、f=f+fの周波数関係を満たす光子が発生する(以下、周波数fの光子を「周波数変換光子」と呼ぶ)。次にPPLN70からの出力光は、次段のフィルタ80に入力される。このフィルタ80は、周波数変換光子の周波数fを透過し、ポンプ光の周波数f、信号光子の周波数f、およびPPLN中で発生するポンプ光の2次高調波による周波数2fなどの不要な周波数成分を抑圧する特性を有している。そして、フィルタ80を透過した周波数変換光子がSi−APD90により検出される。
PPLN70では、一般に90%以上の効率で信号光子の波長変換が可能であるため、周波数変換光子の周波数fをSi−APDの検出効率の高い光周波数領域になるように、ポンプ光の周波数fおよびPPLNの分極反転周期を適切に設定することによって、InGaAs−APDに比べて飛躍的に高い効率で1.55μm帯の光子を検出することが可能となる。また、Si−APDの使用により、連続的な光子検出も可能となり、光子検出の繰返し速度をInGaAs−APDに比べて大幅に向上することも可能となる。
一般にPPLNによる波長変換の効率は、入力する信号光子およびポンプ光の偏波状態に依存するため、上記の方法においては、信号光子の偏波状態により検出装置全体としての検出効率が変動する。これは、光ファイバ網を用いた量子暗号通信などでは、信号光子の偏波が光ファイバの複屈折性によりランダムに変化するため、このような検出効率の偏波依存性が大きな問題となる。
この問題を解決する手法として、図2に示す方法が非特許文献2において提案されている。図2の構成においては、結晶軸の方向を0度に設定した第1のPPLN72と90度に設定した第2のPPLN74を直列に接続し、45度直線偏波のポンプ光20を入力している。この構成では、入力される任意の偏波状態の信号光子10は、結晶軸の方向が異なる第1および第2のPPLNでそれぞれ周波数変換(波長変換)されるため、これらPPLNの損失がない場合には、信号光子の偏波に依存することなく光子検出が可能となる。
しかし、現実にはPPLNに損失が存在するため、図2の構成により、系全体の偏波依存性を除去することは難しい。この構成では、信号光子の偏波方向が一方のPPLNの結晶軸の方向と一致した場合は、そのPPLNにおける非線形光学効果の効率が最大になるが、この信号光子の偏波方向は他方のPPLNの結晶軸の方向と90度ずれることになり、非線形光学効果の効率が最小となり、光学的損失を被ることになる。
例えば90度直線偏波の信号光子は、第1のPPLN72において光学的損失を被った後、第2のPPLN74において最大の効率で波長変換される。また、0度直線偏波の信号光子は、第1のPPLN72において最大の効率で波長変換された後、第2のPPLN74により光学的損失を被る。2次の非線形光学効果による波長変換の効率は、信号光強度の2乗に比例するので、図2の構成では、0度直線偏波の信号光子の方が高い効率で波長変換されることになる。
したがって、波長変換効率、ひいては単一光子検出装置としての検出効率の偏波依存性は完全には除去できないという問題がある。また、この構成では、信号光子が少なくとも一方のPPLNで損失を被ることになるので、波長変換効率が低下するという問題もある。
M. A. Albota et al ., "Efficient single-photon counting at 1.55μm by means of frequency upconversion", Optics Letter, Vol.29, No.13, pp1449-1451, July 1, 2004. A. P. Vandevender and P. G. Kwiat, "High efficiency single photon detection via frequency up-conversion", Journal of Modern Optics, Vol.51, No.9-10, pp1433-1445, June 10, 2004.
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、光子検出装置において、信号光子の偏波状態によらず高い検出効率を実現することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、信号光子を異なる偏波成分に分離し、信号光子を偏波成分ごとに周波数変換(波長変換)して検出することを特徴とする。具体的には、信号光子を偏波ビームスプリッタなどの偏波分離手段により、例えば縦偏波成分および横偏波成分に分離する。各分離された偏波成分の信号光子は、偏波成分が同一で周波数の異なるポンプ光と共に、非線形光学効果を有する周波数変換手段を通して周波数変換される。
このように、信号光子をその偏波成分ごとに周波数変換することによって、高い変換効率を達成することができる。これは、光非線形素子のような周波数変換手段において、周波数変換効率を各偏波成分の光に対して最適化することによって実現される。例えば、周期分極反転LiNbO(PPLN)の結晶軸の方向を各偏波成分に対して最適化することができる。
また、周波数変換には、非線形光学効果に基づいて信号光子の周波数とポンプ光の周波数の和成分または差成分を利用することができる。非線形光学効果により発生した不要な周波数成分は、フィルタや鏡などの周波数選択手段によって取り除くことができる。
このような構成により、信号光子の偏波状態によらず、高い効率で信号光子の周波数変換が可能となり、高い光子検出効率を実現することができる。また、光ファイバの損失が小さい1.55μm帯の信号光子を、高い周波数(短波長)に変換し、高効率で高繰り返し動作が可能なSi−APDを使用して検出することができるので、系全体として、さらに高い検出効率を実現することができる。これによって、量子暗号システムにおいて、さらなる長距離伝送および大容量伝送が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明のいくつかの実施形態について説明する。
(第1の実施例)
図3に、本発明の第1の実施例による光子検出装置の構成を示す。本実施例では、信号光子を縦偏波と横偏波に分けて周波数変換(波長変換)し、それぞれSi−APDにより検出する構成としている。
図3の光子検出装置は、偏波ビームスプリッタ(PBS)40と、2分の1波長板(HWP)50と、縦偏波のポンプ光を発生する2台のポンプレーザ22および24と、波長により透過/反射特性が異なる2つの鏡32および34と、2つのPPLN72および74と、2つのフィルタ82および84と、2つのSi−APD92および94から構成されている。
図3において、任意の偏波状態を有する周波数fの信号光子10が、偏波ビームスプリッタ(PBS)40のポート40(1)に入力される。この信号光子10は、PBS40により横偏波成分と縦偏波成分とに分離され、それぞれポート40(2)およびポート40(3)から出力される。
ポート40(2)から出力された横偏波成分の信号光子は、次段に配置されたHWP50により偏波状態を90度回転され、縦偏波に変換される。この縦偏波に変換された信号光子は、信号光子の周波数fを透過し、ポンプ光の周波数fを反射する鏡32により、ポンプレーザ22から出力される縦偏波のポンプ光と合波され、PPLN72に入力される。
他方、PBS40のポート40(3)から出力された縦偏波成分の信号光子は、信号光子の周波数fの光を透過し、ポンプ光の周波数fを反射する鏡34により、ポンプレーザ24から出力される縦偏波のポンプ光と合波され、PPLN74に入力される。
ここで、PPLN72および74はそれぞれ、縦偏波の信号光子と縦偏波のポンプ光とが入力されると、周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子を発生し、PPLNの結晶軸の方向はこの周波数変換光子の発生効率が最も高くなるように調整される。また、周波数変換光子の周波数fがSi−APDによる検出感度の高い光周波数領域にあるように、ポンプ光周波数fが設定される。例えば、信号光子の波長を1.5μm、ポンプ光の波長を1.3μmとすると、周波数変換光子の波長は、おおよそ0.7μmとなり、Si−APDの検出効率の高い1.1μm以下の波長領域となる。
PPLN72および74で発生した周波数変換光子は、周波数変換光子の周波数fを透過し、ポンプ光の周波数f、信号光子の周波数f、およびPPLN中で発生するポンプ光の2次高調波周波数2fの周波数を抑圧するフィルタ82および84にそれぞれ入力される。これらのフィルタを透過した周波数変換光子は、それぞれSi−APD92および94により検出される。
いかなる偏波状態の信号光子も、横偏波成分と縦偏波成分との重ね合わせとして表されるので、上記のように信号光子を偏波成分ごとに分けて波長変換する構成により、高効率および高繰り返しの単一光子検出が可能なSi−APDを用いて、1.55μm帯の信号光子をその偏波状態に依存することなく、高い効率で検出することができるようになる。
なお、本実施例において、2分の1波長板50を使用せず、横偏波のポンプ光を生成するポンプレーザ22を使用し、横偏波に対して結晶軸の方向を適合させたPPLN72を使用する構成としてもよい。この場合、横偏波の信号光子と横偏波のポンプ光とがPPLN72に入力されると、周波数fの横偏波の周波数変換光子が発生され、フィルタ82で不要周波数成分が抑圧された後、Si−APD92により検出される。
(第2の実施例)
図4に、本発明の第2の実施例による光子検出装置の構成を示す。本実施例は、第1の実施例(図3)において、ポンプレーザを1台とし、構成を簡単化した光子検出装置である。
図4の光子検出装置は、45度偏波のポンプ光を発生するポンプレーザ20と、波長により透過/反射特性が異なる鏡30と、偏波ビームスプリッタ(PBS)40と、2分の1波長板(HWP)50と、2つのPPLN72および74と、2つのフィルタ82および84と、2つのSi−APD92および94から構成されている。
図4において、ポンプレーザ20から出力される周波数fの45度偏波のポンプ光は、ポンプ光の周波数fを透過し、信号光子10の周波数fを反射する鏡30により、任意の偏波状態を有する信号光子10と合波される。この合波されたポンプ光および信号光子は、PBS40のポート40(1)に入力され、横偏波成分と縦偏波成分に分離されて、それぞれポート40(2)およびポート40(3)より出力される。
ポート40(2)から出力された横偏波成分のポンプ光および信号光子は、次段に配置されたHWP50により偏波状態を90度回転され、縦偏波に変換されて、PPLN72に入力される。他方、ポート40(3)から出力された縦偏波成分のポンプ光および信号光子は、PPLN74に入力される。
ここで、第1の実施例と同様に、PPLN72および74はそれぞれ、縦偏波成分の信号光子と縦偏波のポンプ光とが入力されると、周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子を発生し、PPLNの結晶軸の方向はこの周波数変換光子の発生効率が最も高くなるように調整される。また、周波数変換光子の周波数fがSi−APDによる検出感度の高い光周波数領域にあるように、ポンプ光周波数fが設定される。
PPLN72および74で発生した周波数変換光子は、周波数変換光子の周波数fを透過し、ポンプ光の周波数f、信号光子の周波数f、およびPPLN中で発生するポンプ光の2次高調波周波数2fの周波数成分を抑圧するフィルタ82および84にそれぞれ入力される。これらのフィルタを透過した周波数変換光子は、それぞれSi−APD92および94により検出される。
このように、第2の実施例では、ポンプレーザを1台とした構成で、高効率および高繰り返しの単一光子検出が可能なSi−APDを用いて、1.55μm帯の信号光子をその偏波状態に依存することなく、高い効率で検出することができるようになる。
なお、本実施例においても、2分の1波長板50を使用せず、横偏波に対して結晶軸の方向を適合させたPPLN72を使用する構成としてもよい。この場合、横偏波の信号光子と横偏波のポンプ光とがPPLN72に入力されると、周波数fの横偏波の周波数変換光子が発生され、フィルタ82で不要周波数成分が抑圧された後、Si−APD92により検出される。
(第3の実施例)
図5に、本発明の第3の実施例による光子検出装置の構成を示す。本実施例は、第2の実施例(図4)において、双方向動作が可能なPPLNを使用し、1つのPPLNで構成した光子検出装置である。
図5の光子検出装置は、45度偏波のポンプ光を発生するポンプレーザ20と、波長により透過/反射特性が異なる鏡30と、偏波ビームスプリッタ(PBS)40と、2分の1波長板(HWP)50と、反射特性を示す2つの鏡62および64と、波長により透過/反射特性の異なる2つの鏡66および68と、双方向動作が可能なPPLN70と、2つのSi−APD92および94から構成されている。
図5において、ポンプレーザ20から出力される周波数fの45度偏波のポンプ光は、ポンプ光の周波数fを透過し、信号光子10の周波数fを反射する鏡30により、任意の偏波状態を有する信号光子10と合波される。この合波されたポンプ光および信号光子は、PBS40のポート40(1)に入力され、横偏波成分と縦偏波成分に分離されて、それぞれポート40(2)およびポート40(3)より出力される。
ポート40(2)から出力された横偏波成分のポンプ光および信号光子は、次段に配置されたHWP50により偏波状態を90度回転され、縦偏波に変換される。この縦偏波に変換されたポンプ光および信号光子は、鏡62により反射された後、鏡66を透過し、PPLN70にポート70(1)より入力される。PPLN70において、信号光子はポンプ光により周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子に変換され、ポート70(2)より出力される。この周波数変換光子は、ポンプ光の周波数fおよび信号光子の周波数fを透過し、周波数変換光子の周波数fを反射する鏡68により分岐され、Si−APD92に入力される。
他方、ポート40(3)から出力された縦偏波成分のポンプ光および信号光子は、鏡64により反射された後、鏡68を透過し、PPLN70にポート70(2)より入力される。PPLN70において、信号光子はポンプ光により周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子に変換され、ポート70(1)より出力される。この周波数変換光子は、ポンプ光の周波数fおよび信号光子の周波数fを透過し、周波数変換光子の周波数fを反射する鏡66により分岐され、Si−APD94に入力される。
ここで、双方向動作が可能なPPLN70は、縦偏波成分の信号光子と縦偏波のポンプ光とが入力されると、周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子を発生し、PPLNの結晶軸の方向はこの周波数変換光子の発生効率が最も高くなるように調整される。また、周波数変換光子の周波数fがSi−APDによる検出感度の高い光周波数領域にあるように、ポンプ光周波数fが設定される。
このように、第3の実施例では、双方向動作が可能なPPLNを使用する構成により、高効率および高繰り返しの単一光子検出が可能なSi−APDを用いて、1.55μm帯の信号光子をその偏波状態に依存することなく、高い効率で検出することができるようになる。
なお、本実施例では、第2の実施例と同様、ポンプレーザを1台としているが、第1の実施例のように、2台のポンプレーザを用いる構成も可能である。
(第4の実施例)
図6に、本発明の第4の実施例による光子検出装置の構成を示す。本実施例は、第2の実施例(図4)において、2つのPPLNから出力される周波数変換光子をコンバイナにより偏波合成することで、1つのフィルタと1つのSi−APDで信号光子を検出する構成である。
図6の光子検出装置は、45度偏波のポンプ光を発生するポンプレーザ20と、波長により透過/反射特性が異なる鏡30と、偏波ビームスプリッタ(PBS)42と、2つの2分の1波長板(HWP)52および54と、2つのPPLN72および74と、反射特性を示す2つの鏡62および64と、偏波コンバイナ44と、フィルタ80と、Si−APD90とから構成されている。
図6において、ポンプレーザ20から出力される周波数fの45度偏波のポンプ光は、ポンプ光の周波数fを透過し、信号光子10の周波数fを反射する鏡30により、任意の偏波状態を有する信号光子10と合波される。この合波されたポンプ光および信号光子は、PBS42のポート42(1)に入力され、横偏波成分と縦偏波成分に分離されて、それぞれポート42(2)およびポート42(3)より出力される。
ポート42(2)から出力された横偏波成分のポンプ光および信号光子は、次段に配置されたHWP52により偏波状態を90度回転され、縦偏波に変換されて、PPLN72に入力される。他方、ポート42(3)から出力された縦偏波成分のポンプ光および信号光子は、PPLN74に入力される。
ここで、上記の実施例と同様に、PPLN72および74はそれぞれ、縦偏波成分の信号光子と縦偏波のポンプ光とが入力されると、周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子を発生し、PPLNの結晶軸の方向はこの周波数変換光子の発生効率が最も高くなるように調整される。また、周波数変換光子の周波数fがSi−APDによる検出感度の高い光周波数領域にあるように、ポンプ光周波数fが設定される。
PPLN72で発生した周波数変換光子は、鏡62により反射され、偏波コンバイナ44のポート44(2)に入力される。また、PPLN74で発生した周波数変換光子は、鏡64により反射された後、HWP54により偏波状態を90度回転され、横偏波に変換されて、偏波コンバイナ44のポート44(3)に入力される。
偏波コンバイナ44において、ポート44(2)に入力された縦偏波の周波数変換光子と、ポート44(3)に入力された横偏波の周波数変換光子とが偏波合成され、ポート44(1)から出力される。この偏波合成された周波数変換光子は、周波数変換光子の周波数fを透過し、不要な周波数成分を抑圧するフィルタ80に入力され、Si−APD90により検出される。
このように、第4の実施例では、偏波コンバイナを使用することで、1つのフィルタと1つのSi−APDで周波数変換光子を検出する構成により、高効率および高繰り返しの単一光子検出が可能なSi−APDを用いて、1.55μm帯の信号光子をその偏波状態に依存することなく、高い効率で検出することができるようになる。
また、本実施例において、2分の1波長板52および54を使用せず、横偏波に対して結晶軸の方向を適合させたPPLN72を使用する構成としてもよい。この場合、横偏波の信号光子と横偏波のポンプ光とがPPLN72に入力されると、周波数fの横偏波の周波数変換光子が発生され、鏡62を経て、偏波コンバイナ44において縦偏波の周波数変換光子と偏波合成される。
なお、本実施例では、第2の実施例と同様、ポンプレーザを1台としているが、第1の実施例のように、2台のポンプレーザを用いる構成も可能である。
(第5の実施例)
図7に、本発明の第5の実施例による光子検出装置の構成を示す。本実施例は、第3の実施例(図5)において、双方向動作が可能なPPLNの2つのポートから出力される周波数変換光子をコンバイナにより偏波合成することで、1つのフィルタと1つのSi−APDで信号光子を検出する構成である。
図7の光子検出装置は、45度偏波のポンプ光を発生するポンプレーザ20と、波長により透過/反射特性が異なる鏡30と、偏波ビームスプリッタ(PBS)42と、2つの2分の1波長板(HWP)52および54と、反射特性を示す2つの鏡62および64と、波長により透過/反射特性の異なる2つの鏡66および68と、双方向動作が可能なPPLN70と、偏波コンバイナ44と、Si−APD90とから構成されている。
図7において、ポンプレーザ20から出力される周波数fの45度偏波のポンプ光は、ポンプ光の周波数fを透過し、信号光子10の周波数fを反射する鏡30により、任意の偏波状態を有する信号光子10と合波される。この合波されたポンプ光および信号光子は、PBS42のポート42(1)に入力され、横偏波成分と縦偏波成分に分離されて、それぞれポート42(2)およびポート42(3)より出力される。
ポート42(2)から出力された横偏波成分のポンプ光および信号光子は、次段に配置されたHWP52により偏波状態を90度回転され、縦偏波に変換される。この縦偏波に変換されたポンプ光および信号光子は、鏡62により反射された後、鏡66を透過し、PPLN70にポート70(1)より入力される。PPLN70において、信号光子はポンプ光により周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子に変換され、ポート70(2)より出力される。この周波数変換光子は、ポンプ光の周波数fおよび信号光子の周波数fを透過し、周波数変換光子の周波数fを反射する鏡68により分岐され、偏波コンバイナ44のポート44(2)に入力される。
他方、ポート42(3)から出力された縦偏波成分のポンプ光および信号光子は、鏡64により反射された後、鏡68を透過し、PPLN70にポート70(2)より入力される。PPLN70において、信号光子はポンプ光により周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子に変換され、ポート70(1)より出力される。この周波数変換光子は、ポンプ光の周波数fおよび信号光子の周波数fを透過し、周波数変換光子の周波数fを反射する鏡66により分岐され、HWP54により偏波状態を90度回転され、横偏波に変換された後、偏波コンバイナ44のポート44(3)に入力される。
偏波コンバイナ44において、ポート44(2)に入力された縦偏波の周波数変換光子と、ポート44(3)に入力された横偏波の周波数変換光子とが偏波合成され、ポート44(1)から出力される。この偏波合成された周波数変換光子が、Si−APD90により検出される。
ここで、双方向動作が可能なPPLN70は、縦偏波成分の信号光子と縦偏波のポンプ光とが入力されると、周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子を発生し、PPLNの結晶軸の方向はこの周波数変換光子の発生効率が最も高くなるように調整される。また、周波数変換光子の周波数fがSi−APDによる検出感度の高い光周波数領域にあるように、ポンプ光周波数fが設定される。
このように、第5の実施例では、第3の実施例(図5)において偏波コンバイナを使用することで、1つのSi−APDで信号光子を検出する構成により、高効率および高繰り返しの単一光子検出が可能なSi−APDを用いて、1.55μm帯の信号光子をその偏波状態に依存することなく、高い効率で検出することができるようになる。
なお、本実施例では、第2の実施例と同様、ポンプレーザを1台としているが、第1の実施例のように、2台のポンプレーザを用いる構成も可能である。
(第6の実施例)
図8に、本発明の第6の実施例による光子検出装置の構成を示す。本実施例は、第5の実施例(図7)において、周波数変換光子を偏波合成する偏波コンバイナをポンプ光および信号光を偏波分離する偏波ビームスプリッタと共通化した構成である。すなわち、本実施例では、偏波ビームスプリッタ/コンバイナおよび2分の1波長板は、ポンプ光、信号光子および周波数変換光子のいずれの波長(周波数)においても正しく動作するように構成される。
図8の光子検出装置は、45度偏波のポンプ光を発生するポンプレーザ20と、波長により透過/反射特性が異なる鏡30と、波長により透過/反射特性の異なる別の鏡66と、偏波コンバイナとしても動作する偏波ビームスプリッタ(PBS)40と、2分の1波長板(HWP)50と、反射特性を示す2つの鏡62および64と、双方向動作が可能なPPLN70と、Si−APD90とから構成されている。
図8において、ポンプレーザ20から出力される周波数fの45度偏波のポンプ光は、ポンプ光の周波数fを透過し、信号光子10の周波数fを反射する鏡30により、任意の偏波状態を有する信号光子10と合波される。この合波されたポンプ光および信号光子は、鏡66を透過し、PBS40のポート40(1)に入力され、横偏波成分と縦偏波成分に分離されて、それぞれポート40(2)およびポート40(3)より出力される。
ポート40(2)から出力された横偏波成分のポンプ光および信号光子は、次段に配置されたHWP50により偏波状態を90度回転され、縦偏波に変換される。この縦偏波に変換されたポンプ光および信号光子は、鏡62により反射された後、PPLN70にポート70(1)より入力される。PPLN70において、信号光子はポンプ光により周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子に変換され、ポート70(2)より出力される。この周波数変換光子は、鏡64により反射され、PBS40のポート40(3)に入力される。
他方、ポート40(3)から出力された縦偏波成分のポンプ光および信号光子は、鏡64により反射された後、PPLN70にポート70(2)より入力される。PPLN70において、信号光子はポンプ光により周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子に変換され、ポート70(1)より出力される。この周波数変換光子は、鏡62により反射され、HWP50により偏波状態を90度回転され、横偏波に変換された後、PBS40のポート40(2)に入力される。
PBS40において、ポート40(3)に入力された縦偏波の周波数変換光子と、ポート40(2)に入力された横偏波の周波数変換光子とが偏波合成され、ポート40(1)から出力される。この偏波合成された周波数変換光子は、ポンプ光の周波数fおよび信号光子の周波数fを透過し、周波数変換光子の周波数fを反射する鏡66により分岐され、Si−APD90により検出される。
ここで、双方向動作が可能なPPLN70は、縦偏波成分の信号光子と縦偏波のポンプ光とが入力されると、周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子を発生し、PPLNの結晶軸の方向はこの周波数変換光子の発生効率が最も高くなるように調整される。また、周波数変換光子の周波数fがSi−APDによる検出感度の高い光周波数領域にあるように、ポンプ光周波数fが設定される。
このように、第6の実施例では、第5の実施例(図7)において偏波コンバイナと偏波ビームスプリッタを共通化し、1つのSi−APDで信号光子を検出する構成により、高効率および高繰り返しの単一光子検出が可能なSi−APDを用いて、1.55μm帯の信号光子をその偏波状態に依存することなく、高い効率で検出することができる。
なお、本実施例では、第2の実施例と同様、ポンプレーザを1台としているが、第1の実施例のように、2台のポンプレーザを用いる構成も可能である。
(第7の実施例)
図9に、本発明の第7の実施例による光子検出装置の構成を示す。本実施例は、第4の実施例(図6)において、周波数変換光子を偏波合成する偏波コンバイナをポンプ光および信号光子を偏波分離する偏波ビームスプリッタと共通化した構成である。すなわち、本実施例も第6の実施例と同様、偏波ビームスプリッタ/コンバイナおよび2分の1波長板は、ポンプ光、信号光子および周波数変換光子のいずれの波長においても正しく動作するように構成される。
図8の光子検出装置は、45度偏波のポンプ光を発生するポンプレーザ20と、波長により透過/反射特性が異なる鏡30と、波長により透過/反射特性の異なる別の鏡66と、偏波コンバイナとしても動作する偏波ビームスプリッタ(PBS)40と、2分の1波長板(HWP)50と、双方向動作が可能なPPLN72および74と、反射特性を示す2つの鏡62および64と、Si−APD90とから構成されている。
図9において、ポンプレーザ20から出力される周波数fの45度偏波のポンプ光は、ポンプ光の周波数fを透過し、信号光子10の周波数fを反射する鏡30により、任意の偏波状態を有する信号光子10と合波される。この合波されたポンプ光および信号光子は、鏡66を透過し、PBS40のポート40(1)に入力され、横偏波成分と縦偏波成分に分離されて、それぞれポート40(2)およびポート40(3)より出力される。
ポート40(2)から出力された横偏波成分のポンプ光および信号光子は、次段に配置されたHWP50により偏波状態を90度回転され、縦偏波に変換される。この縦偏波に変換されたポンプ光および信号光子は、PPLN72にポート72(1)より入力される。PPLN72において、信号光子はポンプ光により周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子に変換され、ポート72(2)より出力される。この周波数変換光子は、鏡62により反射された後、再びPPLN72を通過し、HWP50により再び偏波状態を90度回転され、横偏波に変換されて、PBS40のポート40(2)に入力される。
他方、ポート40(3)から出力された縦偏波成分のポンプ光および信号光子は、PPLN74にポート74(1)より入力される。PPLN74において、信号光子はポンプ光により周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子に変換され、ポート74(2)より出力される。この周波数変換光子は、鏡64により反射された後、再びPPLN74を通過し、PBS40のポート40(3)に入力される。
PBS40において、ポート40(3)に入力された縦偏波の周波数変換光子と、ポート40(2)に入力された横偏波の周波数変換光子とが偏波合成され、ポート40(1)から出力される。この偏波合成された周波数変換光子は、ポンプ光の周波数fおよび信号光子の周波数fを透過し、周波数変換光子の周波数fを反射する鏡66により分岐され、Si−APD90により検出される。
ここで、双方向動作が可能なPPLN72および74は、縦偏波成分の信号光子と縦偏波のポンプ光とが入力されると、周波数f=f+fの縦偏波の周波数変換光子を発生し、PPLNの結晶軸の方向はこの周波数変換光子の発生効率が最も高くなるように調整される。また、周波数変換光子の周波数fがSi−APDによる検出感度の高い光周波数領域にあるように、ポンプ光周波数fが設定される。
このように、第7の実施例では、第4の実施例(図6)において偏波コンバイナと偏波ビームスプリッタを共通化し、1つのSi−APDで信号光子を検出する構成により、高効率および高繰り返しの光子検出が可能なSi−APDを用いて、1.55μm帯の信号光子をその偏波状態に依存することなく、高い効率で検出することができるようになる。
また、本実施例においても、2分の1波長板50を使用せず、横偏波に対して結晶軸の方向を適合させたPPLN72を使用する構成としてもよい。この場合、横偏波の信号光子と横偏波のポンプ光とがPPLN72に入力されると、周波数fの横偏波の周波数変換光子が発生され、鏡62により反射され、再びPPLN72を通過し、PBS40において縦偏波の周波数変換光子と偏波合成される。
なお、本実施例では、第2の実施例と同様、ポンプレーザを1台としているが、第1の実施例のように、2台のポンプレーザを用いる構成も可能である。
上記の全ての実施例において、光非線形素子としてPPLNを想定しているが、非線形光学効果の効率が入力光の偏波状態に依存するいかなる光非線形素子にも本手法は適用可能である。また、光非線形素子における周波数変換としては、上記実施例に述べた和周波発生過程のみでなく、差周波発生過程も適用可能である。
以上、本発明について、いくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明の原理を適用できる多くの実施可能な形態に鑑みて、ここに記載した実施例は、単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。ここに例示した実施例は、本発明の趣旨から逸脱することなくその構成と詳細を変更することができる。さらに、説明のための構成要素は、本発明の趣旨から逸脱することなく変更、補足、および/またはその順序を変えてもよい。
波長変換手法を用いた従来の光子検出装置の構成を示す図である。 波長変換手法において信号光子の偏波状態に対する依存性を抑えた従来の光子検出装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施例による光子検出装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例による光子検出装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例による光子検出装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施例による光子検出装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施例による光子検出装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施例による光子検出装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施例による光子検出装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 信号光子
20、22、24 ポンプレーザ
30、32、34 透過/反射特性を有する鏡
40、42、44 偏波スプリッタ/コンバイナ
50、52、54 2分の1波長板
62、64 反射特性を有する鏡
66、68 透過/反射特性を有する鏡
70、72、74 PPLN
80、82、84 フィルタ
90、92、94 Si−APD

Claims (7)

  1. 信号光子の周波数を変換して周波数変換光子を検出する単一光子検出装置において、
    信号光子とは周波数の異なる45度偏波のポンプ光を発生するポンプ光発生手段と、
    信号光子およびポンプ光を直交する偏波成分に分離する偏波分離手段と、
    偏波分離された一方の信号光子およびポンプ光を一方向から入射させて周波数変換し、第1の周波数変換光子を生成し、偏波分離された他方の信号光子およびポンプ光を逆方向から入射させて周波数変換し、第2の周波数変換光子を生成する周波数変換手段と、
    第1の周波数変換光子を検出する第1の光子検出手段と、
    第2の周波数変換光子を検出する第2の光子検出手段と
    を備えたことを特徴とする単一光子検出装置。
  2. 信号光子の周波数を変換して周波数変換光子を検出する単一光子検出装置において、
    信号光子とは周波数の異なる45度偏波のポンプ光を発生するポンプ光発生手段と、
    信号光子およびポンプ光を直交する偏波成分に分離する偏波分離手段と、
    偏波分離された一方の信号光子およびポンプ光を一方向から入射させて周波数変換し、第1の周波数変換光子を生成し、偏波分離された他方の信号光子およびポンプ光を逆方向から入射させて周波数変換し、第2の周波数変換光子を生成する周波数変換手段と、
    第1の周波数変換光子と、第2の周波数変換光子とを偏波合成する偏波合成手段と、
    偏波合成された周波数変換光子を検出する光子検出手段と
    を備えたことを特徴とする単一光子検出装置。
  3. 信号光子の周波数を変換して周波数変換光子を検出する単一光子検出装置において、
    信号光子とは周波数の異なる45度偏波のポンプ光を発生するポンプ光発生手段と、
    信号光子およびポンプ光を直交する偏波成分に分離する偏波分離手段と、
    偏波分離された一方の信号光子およびポンプ光を一方向から入射させ、さらにその出力を逆方向から入射させて周波数変換し、第1の周波数変換光子を生成する第1の周波数変換手段と、
    偏波分離された他方の信号光子およびポンプ光を一方向から入射させ、さらにその出力を逆方向から入射させて周波数変換し、第2の周波数変換光子を生成する第2の周波数変換手段と、
    第1の周波数変換光子と、第2の周波数変換光子が偏波合成された周波数変換光子を検出する光子検出手段と
    を備え、
    前記偏波分離手段は、第1の周波数変換光子と、第2の周波数変換光子とを偏波合成するようにさらに構成されたことを特徴とする単一光子検出装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の単一光子検出装置において、
    前記周波数変換手段は、非線形光学効果を有する光非線形素子であり、前記周波数変換光子の周波数は、信号光子の周波数と前記ポンプ光の周波数との和または差であることを特徴とする単一光子検出装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の単一光子検出装置において、
    前記偏波分離手段は、信号光子を縦偏波成分と横偏波成分とに分離することを特徴とする単一光子検出装置。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載の単一光子検出装置において、
    偏波分離された信号光子の少なくとも1つについて、偏波状態を変える偏波調整手段をさらに備えたことを特徴とする単一光子検出装置。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の単一光子検出装置において、
    信号光子は、1.55μm帯の光子であることを特徴とする単一光子検出装置。
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