JP4360893B2 - 通信ケーブル - Google Patents

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本発明は、PC本体或いは中継器と、周辺機器との接続に使用され、通信線と電力供給線とを有し、通信信号を伝導させると共に、PC本体或いは中継器の側から周辺機器の側へと電力を伝導させる通信ケーブルに関する。
周辺機器としてUSB機器などが利用されている。USB機器は、USBケーブルを介してPC本体に対して直に接続されたり、ハブを介在させて接続されている。USBケーブルは通信線と電力供給線とを有し、周辺機器とPC本体との間での通信を行わせると共に、USB機器が規格電力の範囲で駆動できるものであるときにはその駆動電力をPC本体の側から供給する。
又、規格電力を超える電力を必要とするUSB機器の場合は別にAC電源に接続されたり、ACアダプタを介してPC本体以外から駆動電力を供給するようにしている。
特開2000−20176
周辺機器は、その起動時などに一時的に大きな電力を必要とする。一方、PC側はUSB規格に基づき、5V,500mAを供給すればよいため、通常、500mAをある程度、超えるところで出力をカットする保護機能を内蔵している。ほとんどのPCでは、この保護機能でカットする値は1A程度に設定されており、前記した周辺機器が一時的に必要とする大きな電力を供給可能であるが、一部の機種では、700mA程度に制限されるように設定されているものがあり、この場合、周辺機器への電力が不足したり、PC自体の動作が不安定になったりすることがあった。
尚、PCは、その起動時に消費電力が特に大きくなるため、上記した問題の影響が大きいが、それ以外のPCの通常動作時においても、周辺機器が動作を始める際には規格以上の電力を消費することがあり、やはり生じ得る問題である。このような状況を防ぐために規格上では不要なはずであるにもかかわらず、ACアダプタを備えておくこともあるが、それでは携帯性が損なわれてしまう。
本発明は、周辺機器の起動時における電力不足や電圧不安定に伴う症状を防止或いは軽減しながら、必要な時にのみ、無駄のない電力補助供給が可能な通信ケーブルを提供することを目的とする。
上記問題を解決する為に請求項1に記載の発明は、PC本体或いは中継器と、周辺機器との接続に使用され、通信線と電力供給線とを有し、通信信号を伝導させるとともに、前記PC本体或いは前記中継器の側から前記周辺機器の側へと電力を伝導させる通信ケーブルであって、
前記電力供給線を介して前記PC本体から蓄電し、前記周辺機器への電力供給不足時に放電して電力を補助供給する蓄電手段と、
前記PC本体のPC電源起動されてから、或いは、前記通信ケーブルを介して前記周辺機器が前記PC本体に接続されてから、の遅延期間前記周辺機器への電力供給を停止して前記PC本体からの電力を前記蓄電手段に供給する起動遅延制御手段とを備え、
該起動遅延制御手段は、
前記PC本体からの入力電圧を検出する電圧検出機能を有し、
前記遅延期間以降において前記電圧検出機能による検出電圧が一定電圧以上の場合、前記蓄電手段から前記周辺機器への電力供給を停止した状態で前記PC本体からの電力を前記蓄電手段及び前記周辺機器に供給し、
前記遅延期間以降において前記電圧検出機能による検出電圧が前記一定電圧未満の場合、前記PC本体から前記蓄電手段への電力供給を停止し、前記PC本体からの電力を前記周辺機器に供給している状態で前記蓄電手段からの蓄電電力を前記周辺機器に補助供給する構成としている。
PC本体あるいは中継器と、周辺機器との接続に使用され、通信線と電力供給線とを有し、通信信号を伝導させるとともに、PC本体或いは中継器の側から周辺機器の側へと電力を伝導させる通信ケーブルであって、前記電力供給線を介してPC本体から蓄電し、前記周辺機器への電力供給不足時に放電して電力を補助供給する蓄電手段と、PC電源起動時、或いは周辺機器のPC接続時に周辺機器への電力供給を遅延させ、該蓄電手段への蓄電を優先させる起動遅延制御手段とを有する、通信ケーブルによれば、電力が不足したり、不安定になり易いPC起動時、或いは周辺機器のPC接続時には、起動遅延制御手段により周辺機器への電力供給が遅延されるので、PC起動に支障が出たり、周辺機器の動作が不安定になったりすることがない。その上、遅延期間に蓄電手段に確実に蓄電されるので、以後の電力不足時に補助供給できる。
記起動遅延制御手段は、PC本体からの入力電圧を検出する電圧検出機能を有し、PC電源起動時、或いは周辺機器のPC接続時の周辺機器への電力供給の遅延期間には、周辺機器への電力供給を停止してPC本体からの電力全てを前記蓄電手段のみに供給し、該遅延期間以降には、電圧検出機能による検出電圧が一定電圧以上の場合、PC本体からの電力を周辺機器と蓄電手段の両方に供給し、電圧検出機能による検出電圧が一定電圧未満の場合、PC本体からの電力全てを周辺機器のみに供給すると同時に、蓄電手段からも蓄電電力を併せて周辺機器に放電し補助供給してもよい
上記のように構成した発明によれば、電力が不足したり、不安定になり易いPC起動時、或いは周辺機器のPC接続時の遅延期間には、周辺機器への電力供給を停止するので、PC起動に支障が出たり、周辺機器の動作が不安定になったりすることがない。その上、遅延期間に蓄電手段に確実に蓄電されるので、以後の電力不足時に補助供給できる。又、電圧検出機能により電力不足を正確に検出できるので、必要な時にのみ、無駄のない電力補助供給が可能である。
記通信ケーブルは、前記蓄電手段へ供給する蓄電用電力を所定の電圧に昇圧する昇圧手段を有していてもよい。
上記のように構成した発明によれば、蓄電手段への蓄電に必要な電圧を得ることができ、蓄電手段による確実な電力補助供給が可能となる。
記起動遅延制御手段は、前記蓄電手段に蓄電される電圧を検出する蓄電電圧検出機能を有し、前記遅延期間を終了するタイミングは、PC電源起動後、或いは周辺機器のPC接続後に当該蓄電電圧検出機能による検出電圧が第二の一定電圧に達した時でもよい。
上記のように構成した発明によれば、PC起動に支障が出たり、周辺機器の動作が不安定になったりすることが無く、且つ蓄電手段による補助供給が十分行い得る蓄電量になった時にのみ正確に上記記載の制御作用を行い得る。
請求項4に記載の発明は、入力される電圧を所定の電圧に昇圧して前記蓄電手段へ供給する昇圧手段と、前記PC本体から前記昇圧手段へ流す電流を第一の所定電流に制限する高電流モード、前記PC本体から前記昇圧手段へ流す電流を前記第一の所定電流よりも少ない第二の所定電流に制限する低電流モード、及び、前記PC本体から前記昇圧手段への電流供給を停止させる電流入力停止モードの何れかに切り換え可能な電流制限機能とを備え、
前記遅延期間には前記高電流モードに切り換えて前記PC本体から前記昇圧手段へ流す電流を前記第一の所定電流に制限し、
前記遅延期間以降において前記電圧検出機能による検出電圧が前記一定電圧以上の場合、前記低電流モードに切り換えて前記PC本体から前記昇圧手段へ流す電流を前記第二の所定電流に制限し、
前記遅延期間以降において前記電圧検出機能による検出電圧が前記一定電圧未満の場合、前記電流入力停止モードに切り換えて前記PC本体から前記昇圧手段への電流供給を停止させる構成としている。
上記のように構成した発明によれば、昇圧手段に入力される電流は状況に応じて常に所定の各電流モードに制限された定入力電流が維持されるので、蓄電手段に蓄電される電力消費によりPC起動に支障を来たしたり、周辺機器への供給不足となることはなく、常に安定した蓄電と放電による電力補助供給が可能となる。
記昇圧手段は、高電流モード、低電流モード、或いは電流入力停止モードの何れかに切り換え可能に入力電流を制限する電流制限機能を有し、前記起動遅延制御手段は、昇圧手段の該電流制限機能に対し、PC電源起動時、或いは周辺機器のPC接続時の周辺機器への電力供給の遅延期間には高電流モード、該遅延期間以降には、前記電圧検出機能により検出電圧が一定電圧以上である場合には低電流モード、電圧検出機能により検出電圧が一定電圧未満である場合には電流入力停止モードに切り換え制御してもよい。
上記のように構成した発明によれば、昇圧手段に入力される電流は状況に応じて常に所定の各電流モードに制限された定入力電流が維持されるので、蓄電手段に蓄電される電力消費によりPC起動に支障を来たしたり、周辺機器への供給不足となることはなく、常に安定した蓄電と放電による電力補助供給が可能となる。
記遅延期間を終了するタイミングは、前記電圧検出機能による検出電圧が一定電圧に達した時、或いは予め設定された一定時間が経過した時の何れかでもよい。
上記のように構成した発明によれば、電圧検出機能による検出電圧が一定電圧に達した時に遅延期間を終了するようにすれば、必要な時にのみ正確に上記記載の制御作用を行い得る。予め設定された一定時間が経過した時に遅延期間を終了するようにすれば、簡素な制御内容で容易に上記記載の制御作用を行い得る。
記蓄電手段は、直列接続された複数の電気二重層コンデンサから成り、電力供給線に対し並列に接続されてもよい。
上記のように構成した発明によれば、電気二重層コンデンサの極めて高い体積当たりの静電容量により、小型でありながら効果的な蓄電と放電による電力補助供給が可能となる。
記一定電圧、前記低電流モードの制限入力電流、及び前記高電流モードの制限入力電流の各設定値は、各々、(4.7V,100mA,500mA)か、或いは(4.8V,150mA,600mA)でもよい。
上記のように構成した発明によれば、一定電圧及び制限入力電流を上記各値に設定することで、正確且つ確実に上記記載の制御作用を行い得る。
請求項1に記載の発明によれば、必要な時にのみ、無駄のない電力補助供給が可能な通信ケーブルを提供することができる
請求項2に記載の発明によれば、PC本体のPC電源が起動されてから、或いは、通信ケーブルを介して周辺機器がPC本体に接続されてから、蓄電電圧が第二の一定電圧に達するまでの間に周辺機器への電力供給を停止してPC本体からの電力を蓄電手段に供給する通信ケーブルを提供することができる
請求項3に記載の発明によれば、蓄電手段への蓄電に必要な電圧を得ることができ、蓄電手段による確実な電力補助供給が可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、安定した蓄電と放電による電力補助供給が可能な通信ケーブルを提供することができる
以下、本発明を具体化した各実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1における通信ケーブルを概略回路図により示している。本実施例における通信ケーブルはUSBケーブル10であり、PC本体電源から周辺機器としてのUSB機器の間の通信線と電力供給線を兼ねている。即ち、該USBケーブル10は、4本の導線を有しており、各々Vcc,USB−,USB+,GNDとなっている。機能的には、(+)電源線、data1線、data2線、(−)電源線と呼ばれる。これらの(+)電源線と(−)電源線が電力供給線11に相当し、data1線とdata2線が通信線に相当する。
当該電力供給線11には、昇圧手段としてのDC/DCコンバータ13を介して蓄電手段としての電気二重層コンデンサ14が副配線12により並列に接続し設けられている。
前記電気二重層コンデンサ14は、図2に示すとおり、例えば2.5V,4.7F仕様の単位コンデンサ14aが3個直列に配列されて成り、各単位コンデンサの両端子間には各単位コンデンサに均等に蓄電するためのインピーダンスが大きい抵抗15が各々配置されている。このように構成された電気二重層コンデンサ14は、一般のコンデンサに比べて体積当たりの静電容量が1000倍以上という極めて高い静電容量を持つ上、リチウム電池等の二次電池の充電時間が数時間要するのに対し、当該コンデンサ14は数秒程度と極短時間で済み、充放電寿命も極めて長く、USB機器に対して優れた補助電源として機能する。尚、当該電気二重層コンデンサ14は、例えば市販されているNECトーキン社製のものを用いることで、容易に構成できる。
前記DC/DCコンバータ13は、PC本体電源からの約5Vの入力電圧を7V程度まで昇圧し、前記電気二重層コンデンサ14に供給する。この昇圧された電力は、電気二重層コンデンサ14に蓄電された後、後述するタイミングで適宜放電され、図示しない各USB機器に補助供給される。
又、DC/DCコンバータ13は、副配線12を介した電力供給線11からの入力電流を低電流モードの100mA,高電流モードの500mA,或いは電流入力停止モードの何れかに切り換え可能に制限する電流制限機能を有しており、後述する起動遅延制御手段としての制御回路16の制御信号16aにより、適宜切り換え制御される。尚、電流制限機能を有する当該DC/DCコンバータ13は、例えば市販されているリニアテクノロジー社製のLT1618等を用いることで、容易に構成できる。
USBケーブルの電力供給線11とDC/DCコンバータ13間には、起動遅延制御手段としての制御回路16が設けられている。又、電力供給線11と、該電力供給線11にDC/DCコンバータ13及び電気二重層コンデンサ14が並列接続された副配線12のUSB機器側には、前記制御回路16の制御信号により、適宜オンオフ切り換え可能な第1スイッチ17及び第2スイッチ18が各々設けられている。
前記制御回路16は、電圧検出機能としてのコンパレータ19を有し、前記第1スイッチ17のUSB機器側の電圧が一定電圧以上か否かを検出する。そして、その検出した結果に応じて、後述するタイミングで第1スイッチ17及び第2スイッチ18のオンオフ制御を行う。本実施例における前記一定電圧は、例えば4.7Vである。
前記制御回路16は、USB機器が既に装着された状態でPC電源が起動された場合には、PC電源が起動されてから予め設定された一定時間が経過するまでの間を遅延期間とする一方、PC電源が既に起動された状態でUSB機器を装着した場合には、当該USB機器を装着、起動してから予め設定された一定時間が経過するまでの間を遅延期間とし、
USB機器への電力供給を遅延停止すると同時にPC電源からの電力全てを前記電気二重層コンデンサ14の蓄電用に供給すべく、第1スイッチ17及び第2スイッチ18をオフに切り換え制御する。尚、予め設定された一定時間は、電気二重層コンデンサ14の満蓄電が完了するに要する時間、或いは(PC立ち上げ時の場合には)PCの立ち上げ処理時の電力不安定状態を経過し、PC電源から電力供給線11を介してUSB機器に供給される電圧が通常電圧の略5V(例えば4.7V以上)に安定して維持できるまでの間に要する時間を予め算出し、決定されたものである。又、前述した通り電気二重層コンデンサ14はその特性上、蓄電時間が最大でも数秒程度と極めて短時間で蓄電を成し得るため、当該コンデンサ14の蓄電時間により足を引っ張られ遅延期間が長時間となり、USB機器の起動に支障が出るような恐れは無い。
併せて、前記制御回路16は前記遅延期間において、前記DC/DCコンバータ13の電流制限機能に対し、高電流モードとなる500mAに切り換える制御信号を出力する。よって、該DC/DCコンバータ13は、副配線12を介してPC電源から入力される全電力を、500mAに定電流制限した上で最大約7V程度まで昇圧し、電気二重層コンデンサ14を蓄電するべく供給する。
図3には、PC電源からUSBケーブルの電力供給線11を介してUSB機器に供給される電圧と、副配線12に設けられた前記電気二重層コンデンサ14の蓄電容量の変化を、PC電源起動時から時系列で表したグラフを示す。
前記遅延期間は、図3における区間アに相当し、PC電源起動後、或いはUSB機器起動後から一定時間が経過するまでの間は、前述した通り、制御回路16はUSB機器への電力供給を停止すると同時にPC電源からの電力全てを前記電気二重層コンデンサ14の蓄電用に供給すべく、第1スイッチ17及び第2スイッチ18をオフに切り換え制御するため、PC電源からUSBケーブルの電力供給線11を介してUSB機器に供給される電圧を表す線Aは0Vのままである。一方、その間のPC電源から供給される電力は全て電気二重層コンデンサ14の蓄電に回されるため、当該コンデンサ14の蓄電容量を表す線Bは急激に満蓄電容量まで上昇する。
上記のように、電気二重層コンデンサ14の満蓄電が完了するに要する時間、或いは(PC立ち上げ時の場合には)PCの立ち上げ処理時の電力不安定状態を経過し、PC電源から電力供給線11を介してUSB機器に供給される電圧が通常電圧の約5Vに安定して維持できるまでの間を遅延期間として、USB機器への電力供給を遅延停止すると同時にPC電源からの電力全てを前記電気二重層コンデンサ14の蓄電用に供給する制御を行うため、PC本体の側で電力消費が大きく、電圧も不安定になり易いPC起動時、或いは電気二重層コンデンサ14が満蓄電に満たない蓄電中には、USB機器の起動は遅延されてUSB機器による電力消費が無くなる。従って、USB機器の電力消費に伴う電圧低下によるPC起動不良や、USB機器自体の起動動作不良を確実に回避させることができる。その上、電気二重層コンデンサ14に極短時間で効率良く蓄電できるので、以後のUSB機器への電力供給が不足した際に、容易且つ確実に電力を補助供給できる。
又、遅延期間においてはDC/DCコンバータ13に入力される電流は500mAに定電流制限されるので、電気二重層コンデンサ14への蓄電に要する電力は必要最小限に制限され、PC起動、或いは動作に支障を来たす心配はなく、安定して確実な電気二重層コンデンサ14への蓄電が成し得る。
次に、PC電源起動後、或いはUSB機器起動後から一定時間が経過し遅延期間が終了すると、前記制御回路16はコンパレータ19による電圧検出を行い、前記第1スイッチ17のUSB機器側の電圧が4.7V以上か否かを判定する。そして、4.7V以上と判断した場合には、第1スイッチ17をオンに、第2スイッチ18をオフに各々切り換え制御する。同時に、制御回路16はDC/DCコンバータ13の前記電流制限機能に対し、低電流モードとなる100mAに切り換える制御を行う。尚、制御回路16から第2スイッチ18及びDC/DCコンバータ13の電流制限機能に対し出力される制御信号は、本実施例においては、コンパレータ19の出力端子からのイネーブル信号20である。
制御回路16による上記した制御によれば、第1スイッチ17のUSB機器側の電圧が4.7V以上の場合には第1スイッチ17のみがオンとなるので、PC電源からの電力は、USB機器と電気二重層コンデンサ14の両方に供給されるが、電気二重層コンデンサ14からの放電による補助供給は行われない。よって、USB機器への電力供給は、電力供給線11を介したPC電源からの通常の供給のみとなる。
DC/DCコンバータ13の電流制限機能は低電流モードに切り換えられるので、その入力電流は100mAに制限され、電気二重層コンデンサ14の略満蓄電状態が維持されるに支障の無い少ない電力のみが副配線側12に供給され、USB機器に供給される電力への影響が抑えられている。
一方、コンパレータ19による電圧検出の結果、第1スイッチ17のUSB機器側の電圧が4.7V未満と判定した場合には、第1スイッチ17及び第2スイッチ18の両方共、オンに切り換え制御する。同時に、制御回路16はDC/DCコンバータ13の電流制限機能に対し、電流入力停止モードに切り換える制御を行う。
制御回路16による上記した制御によれば、第1スイッチ17のUSB機器側の電圧が4.7V未満の場合には第1スイッチ17及び第2スイッチ18の両方がオンとなり、且つDC/DCコンバータ13の電流制限機能は電流入力停止モードに切り換えられるので、PC電源からの電力は、USB機器にのみ供給され、電気二重層コンデンサ14の蓄電は停止されると同時に、電気二重層コンデンサ14からの放電により、USB機器への補助供給が併せて行われる。
以後、コンパレータ19による電圧検出の結果が4.7V以上、或いは4.7V未満に応じて、上記の何れかの制御が繰り返される。
尚、遅延期間終了後においては、電気二重層コンデンサ14の蓄電は、DC/DCコンバータ13の電流制限機能によって低電流モードの100mAに制限されている中で行われることになるが、遅延期間における0からの蓄電とは異なり、USB機器への補助供給のために成された僅かな消費分を蓄電するに過ぎないため低電流モードで十分であり、高電流モードでなくとも蓄電と、その後の補助供給のための放電に支障が生じるようなことは無い。
図3のグラフにおいては、上記の遅延期間終了直後の制御は区間イに相当する。以下、同図に基づいて説明する。
同区間イの始めは、遅延期間が終了し第1スイッチ17のみがオンに切り換えられると共に、DC/DCコンバータ13の電流制限機能が低電流モードに切り換えられるので、PC電源からUSBケーブルの電力供給線11を介してUSB機器に供給される電圧を表す線Aはそれまでの0Vから、通常の安定した電圧である略5Vまで一気に立ち上がる。一方、電気二重層コンデンサ14は満蓄電となっている上、第2スイッチ18はオフのままであるので放電は行われず、当該コンデンサ14の蓄電容量を表す線Bの増加は飽和する。
その後、例えばUSB機器の駆動電力消費量が一時的に増加し、USB機器に供給される電圧を表す線Aが4.7Vを下回ると第2スイッチ18がオンに切り換えられると同時にDC/DCコンバータ13の電流制限機能が電流入力停止モードに切り換えられ、電気二重層コンデンサ14は蓄電が中止されると同時に放電されて電力が補助供給されるので、区間ウに示すように当該コンデンサ14の蓄電容量を表す線Bは減少する。USB機器に供給される電圧を表す線Aはその補助供給により、速やかに4.7V以上に回復する。それに合わせ、再び第2スイッチ18はオフに切り換えられると同時にDC/DCコンバータ13の電流制限機能が低電流モードに切り換えられ、電気二重層コンデンサ14の放電が停止されると同時に蓄電が行われ、区間エに示すように当該コンデンサ14の蓄電容量を表す線Bは増加し、満蓄電でやがて飽和する。以降は同様の状態が繰り返し、維持されることとなる。
上記のように、PC電源起動後から一定時間が経過した遅延期間終了後においては、USB機器に供給される電力供給線11の電圧が、USB機器の駆動に支障の無い4.7V以上の場合にはDC/DCコンバータ13への入力電流を低電流に抑え、残りの全電力をUSB機器に供給し、安定した駆動を図る一方、USB機器の駆動に不足する可能性のある4.7V未満の場合には、電気二重層コンデンサ14の蓄電を停止すると同時に、当該コンデンサ14からも放電を行い、USB機器へ電力を補助供給することで電圧低下を抑制し、USB機器の安定した駆動を図ることができる。
更に、本願発明の構成は通信ケーブルに関するのみで、PC本体や周辺機器については全く手を加える必要がないので、極めて簡便且つ低コストで上記の優れた作用効果を成し得る。尚、本願発明は本実施例の構成に限定されるものではなく、以下に列記する構成について、適宜変更可能である。
通信ケーブルはUSBケーブルに限定はされず、電力供給線を有する他の通信ケーブルであっても良い。但しその場合、電流、電圧等の設定値は適宜仕様に合致するように変更されることになる。周辺機器も仕様に合致するUSB機器以外のものとなる。USBケーブル以外の通信ケーブルの具体的な例としては、IEEE1394ケーブルや、シリアルATAケーブル等が挙げられる。
電気二重層コンデンサは蓄電手段の一例に過ぎず、蓄電と放電により周辺機器に電力を補助供給可能な他のあらゆるコンデンサ、二次電池等が適用可能である。
電気二重層コンデンサを適用する場合、単位コンデンサは3個配置に限定はされず、1個、2個、或いは4個以上配置しても良い。又、単位コンデンサの仕様も、2.5V,4.7Fに限定されることはなく、設置個数等に合わせて適宜変更可能である。
電気二重層コンデンサを適用する場合、NECトーキン社製のもの等の特定メーカーの製品に限定されることはなく、同様な機能を有する他のメーカー製であっても勿論良い。
DC/DCコンバータは、リニアテクノロジー社製のLT1618等の特定メーカの製製品に限定されることはなく、同様な機能を有する他のメーカー製であっても勿論良い。
電圧検出機能として、本実施例ではコンパレータを用いているがこれに限定されることは無く、電圧検出が可能な他の部材、機構等を適用しても良い。
DC/DCコンバータの昇圧電圧は本実施例における7Vに限定はされず、蓄電手段に蓄電可能な他の電圧値であっても良い。
スイッチの切り換えや、DC/DCコンバータの電流制限機能を切り換える基準となる一定電圧は、本実施例における4.7Vに限定はされず、他の値であっても良い。USBケーブルの場合、供給電圧の規格は5Vであるので、本実施例においては、約0.3程度のマージンを見込んで4.7Vに設定したが、要は、周辺機器への供給電力が不足する可能性があるか否かを判断できる設定値であれば他の値でも良い。
又、上記一定電圧の制御境界を4.7V以上と4.7V未満ではなく、4.7V超と4.7以下にしても良い。他の値を適用した場合も同様である。
本実施例においては、遅延期間を、蓄電手段である電気二重層コンデンサの蓄電容量が0から満蓄電されると共に、PCの立ち上げ処理時の電力不安定状態を経過し、PC電源から電力供給線を介してUSB機器に供給される電圧が通常電圧の4.7V以上に安定して維持できるまでの間に要する時間を予め算出し、決定された一定時間としているがこれに限定はされず、例えば、蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電検出機能を設け、当該蓄電検出機能の検出結果を基に遅延期間を決定するようにしても良い。即ち、蓄電手段の蓄電量が満充電状態となったことを検出した時点で遅延期間を終了するように制御する。或いは、PC電源からの供給電圧の検出機能を設け、当該検出機能の検出結果を基に遅延期間を決定するようにしても良い。即ち、PC電源からの供給電圧が、PCの立ち上げ処理時の電力不安定状態を経過したと判断できる電圧である、例えば4.7Vとなった時点で遅延期間を終了するように制御する。更には、これら2つの検出を併用し、何れか一方の検出値が満たされた場合、或いは両方の検出値が満たされた場合に、遅延期間を終了させるような制御としても良い。これらの制御によれば、より一層、正確な遅延期間の制御が可能となる。
尚、上記通常電圧4.7V以上は、USB規格が5VであることからPC電源からの供給電圧が、PCの立ち上げ処理時の電力不安定状態を経過し安定した供給が可能となったと判断できる電圧、或いはUSB機器の一時的な大きな電力消費状態を経過したと判断できる電圧をマージンを見込んで設定した一例であり、これに限定はされず、上記判断が可能な他の設定値にしても良い。
本実施例では、DC/DCコンバータの電流制限機構は、高電流モードとして500mA、低電流モードとして100mAを設定しているが、これはUSB規格において、ハイパワーデバイスに対応する場合には最大500mA、ローパワーデバイスに対応する場合には最大100mAが設定されていることに準拠したものである。よって、こうした規格に対し許容可能な仕様であれば、他の電流値を設定しても良い。
本実施例においては、起動遅延制御手段としての制御回路に蓄電手段としての電気二重層コンデンサを併せて設けているが、これに限定はされず、蓄電手段を設けず起動遅延制御手段のみを設けるようにしても良い。この構成によれば、蓄電手段による、起動遅延期間以後の電圧低下時における周辺機器への補助電力の供給はできなくなるが、少なくとも、PCの立ち上げ処理時の電力不安定状態を経過し、PC電源から電力供給線を介して周辺機器に供給される電圧が通常電圧の4.7V以上に安定して維持できる時期になってから、当該周辺機器への電力供給を始めることで、PC起動時のPC自体の立ち上げ不良や、周辺機器の動作不良を防止する効果は引き続き得られる。又、蓄電手段と昇圧手段が無くなるので、より小型、低コスト化が図れる。
起動遅延制御手段としての制御回路が有する電圧検出機能としてのコンパレータによる電圧検出ポイントは、本実施例のような電力供給線における第1スイッチの周辺機器側に限定されず、第1スイッチのPC電源側にしても良い。この場合、前記した、遅延期間の決定方法をPC電源からの供給電圧を検出して行う場合に、当該電圧検出機能を共用することができるので小型、低コスト化が図れ、好適である。
PCはデスクトップ型、ノート型を問わない。ノート型の場合、PC電源はバッテリー電源となる場合もある。
本願通信ケーブルは、PC接続に用いるものに限定はされず、他の電子機器間の接続に用いられる通信ケーブルに適用しても良い。特に、最近はUSBケーブルを、例えばデジタルカメラとプリンター、PDAと周辺機器等、PCと周辺機器間以外で使用される場合が多くあり、そのような場合に適用することも可能である。この場合、AC電源やバッテリーを有して電力供給が可能な機器が上記実施例におけるPC電源に代替相当し、そこからUSBケーブルで接続される機器が上記実施例における周辺機器(USB機器)に代替相当することとなる。
蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段のケーブル本体に対する設置形態は特に限定はされないが、具体的な設置形態例として例えば以下のような形態が挙げられる。
1)図4に示すように、通信ケーブルの何れかの位置における電力供給線に配線接続し、その外部を樹脂或いは金属のケース21で覆う。或いは、ケースの代わりに樹脂モールドして固定するようにしても良い。
2)図5に示すように、通信ケーブルの両端に備えられるコネクタ22内に装着する。装着方法としては、例えばコネクタ22内に位置するように設け、当該コネクタ22を構成する樹脂で一体成形する。或いは、金属、樹脂等のカバーを装着しコネクター22を構成する。
3)図6は、ケーブル23部分を巻き取るリール部24を備えた状態を示している。リール部24は図7に示すように外側ケース24aと、リール24bとを有している。リール24bは、ボビン状に形成され、外側の断面凹部24b1にケーブル23を巻き取れる構成となっている。また、内側は軸芯を中心として円柱状の凹部24b2が形成され、同凹部24b2内にケーブル23の略中央部が挿入されるとともに、蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段25が収容されて接続されている。
4)図8は、蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段を有していない通信ケーブル本体のコネクタ27に装着する連結器26内に蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段を収容する状態を示している。コネクタには雄型と雌型とがあり、連結器26は未図示樹脂基板の両端に雄型と雌型のコネクタが形成されている。そして、樹脂基板の途中に蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段を接続し、外側を樹脂でモールドして樹脂モールド部を形成している。このようにすれば、キャップのように通信ケーブル本体の一端に装着するだけで、蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段を接続するのと同じ効果が生じる。尚、この連結器26自体も通信ケーブルの一種であり、本願発明における通信ケーブルの概念に含まれる。
5)前記連結器は複数個を直列に接続するようにしても良い。この場合、例えば各連結器毎に、蓄電手段、起動遅延制御手段、或いは昇圧手段を別々に設け、連結することによって、本願発明に必要な回路構成が完成するようにしても良い。或いは、蓄電手段について、複数の連結器に跨って別々に設け、状況に応じて蓄電手段が別々に設けられた当該連結器の連結個数を決定し、必要な蓄電容量を可変可能に設定し得るようにしても良い。
6)図9は、同様に蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段16を収容した連結器28を示している。この連結器28は両端に雌型のコネクタを有しており、未図示樹脂基板の途中に蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段25を接続し、外側を樹脂でモールドして樹脂モールド部を形成している。両方を雌型のコネクタとすることにより、両方から蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段を有していない通信ケーブルを装着し、延長させた一本のUSB通信ケーブルとして使用することができる。
蓄電手段として、異なる蓄放電特性の複数種類の蓄電手段を併置し、互いの長所と短所とを補い合うようにしても良い。例えば、図10は充電が急速に行えるものの、電気容量が小さいコンデンサの充電特性を示しており、図11は、充電に時間がかかるものの、電気容量が大きいコンデンサの充電特性を示している。前者だけであれば、電気容量が小さいので電力不足が長引いたときに対応できないし、後者だけであれば、起動時などに生じる電力不足のときには満充電とならず、対応できない可能性がある。両者を併置すれば、充電時間が短く、電気容量も大きな蓄電手段を構成できる。
電力補助供給を、蓄電手段のみでなく、他の方法を併用しても良い。例えば、太陽電池パネルを蓄電手段と共に前記副配線に設け、それによる起電力を蓄電手段の放電と共に併用する。これによれば、一層、電力補助供給が確実に行い得る。
電力補助供給のための蓄電手段の蓄電を、電力供給線を介した電源側からの給電のみに頼らず、例えば手動レバー回転式の発電機等の機械式発電機を設け、蓄電手段の蓄電に併用して用いても良い。これによれば、蓄電手段の蓄電がより早く、確実に行い得る。又、遅延期間も短縮することができる。屋外のバッテリー電源しか使用できない環境でのノートPC使用時には、バッテリー駆動時間を延長でき、特に好適である。尚、電力供給線を介した電源側からの給電を行わず、手動式の発電機のみで給電を行っても勿論良い。
遅延期間は、周辺機器が接続された状態でのPCの立ち上げ直後に設定しても良いし、周辺機器が接続されていない状態で既に立ち上がったPCに対し、周辺機器が接続された直後に設定しても良い。
図12は、本発明の実施例2における通信ケーブルとしてのUSBケーブル30を概略回路図により示している。電力供給線11には、電流制限手段としての電流制限回路31、及び昇圧手段としての昇圧回路32を介して蓄電手段としての電気二重層コンデンサ33が副配線12により並列に接続し設けられている。
前記電気二重層コンデンサ33は、例えば2.5V,2.2F仕様の単位コンデンサが実施例1と同様に3個直列に配列されて成り、各単位コンデンサの両端子間には放電を防止すると共に各単位コンデンサに均等に蓄電するためのインピーダンスが大きい抵抗が各々配置されている。尚、本実施例における当該電気二重層コンデンサ33は、例えば市販されているエルナー社製の電気二重層コンデンサを用いることで、容易に構成できる。
前記昇圧回路32はDC/DCコンバータであり、PC本体電源からの約5Vの入力電圧を6.7V程度まで昇圧し、前記電気二重層コンデンサ33に供給する。この昇圧された電力は、電気二重層コンデンサ33に蓄電された後、後述するタイミングで適宜放電され、図示しない各USB機器に補助供給される。尚、当該昇圧回路32は、例えば市販されているリニアテクノロジー社製のLT1930等を用いることで、容易に構成できる。
又、電流制限回路31は、副配線12を介した電力供給線11から前記昇圧回路32への入力電流を低電流モードの150mA,高電流モードの600mA,或いは電流入力停止モードの何れかに切り換え可能に制限する電流制限機能を有しており、後述する起動遅延制御手段としての制御回路34が有する蓄電電圧検出機能としての蓄電電圧検出回路36の検出電圧に応じて、適宜切り換え制御される。
USBケーブルの電力供給線11と電気二重層コンデンサ33間には、起動遅延制御手段としての制御回路34が設けられている。
前記制御回路34は、電圧検出機能としてのバスパワー電圧検出回路35、及び蓄電電圧検出機能としての蓄電電圧検出回路36とを有し、前者はPC本体側から電力供給線11を介して供給される電圧を、後者は電気二重層コンデンサ33の蓄電電圧を各々検出する。そして、その検出した結果に応じて、後述するタイミングで電力供給線11及び副配線12の電気二重層コンデンサ33放電経路のオンオフ制御を行う。本実施例における前記一定電圧は、例えば4.8Vである。
制御回路34は、USB機器が既に装着された状態でPC電源が起動された場合には、PC電源が起動されてから前記蓄電電圧検出回路36で検出された電圧が予め設定された第二の一定電圧値以上となるまでの間を遅延期間とする一方、PC電源が既に起動された状態でUSB機器を装着した場合には、当該USB機器を装着、起動してから前記蓄電電圧検出回路36で検出された電圧が予め設定された第二の一定電圧値以上となるまでの間を遅延期間として、USB機器への電力供給を遅延停止すると同時にPC電源からの電力全てを前記電気二重層コンデンサ33の蓄電用に供給すべく、電力供給線11及び副配線12の電気二重層コンデンサ33放電経路をオフ制御する。尚、予め設定された第二の一定電圧値は、電気二重層コンデンサ14の蓄電容量が0から満蓄電されると共に、(PC立ち上げ時の場合には)PCの立ち上げ処理時の電力不安定状態を経過し、PC電源から電力供給線11を介してUSB機器に供給される電圧が安定したと判断できる例えば6.5Vである。
同時に、前記電流制限回路31は前記遅延期間において、前記昇圧回路32に対し、高電流モードとなる600mAで入力電流制限を行う。よって、該昇圧回路32は、副配線12を介してPC電源から入力される全電力を、600mAに定電流制限された状態で入力し、最大約6.7V程度まで昇圧し、電気二重層コンデンサ33を蓄電するべく供給する。
次に、PC電源起動後、或いはUSB機器起動後から遅延期間が終了すると、前記制御回路34はバスパワー電圧検出回路35による電圧検出を行い、PC本体から電力供給線11を介して供給される電圧が4.8V以上か否かを判定する。そして、4.8V以上と判断した場合には、電力供給線11をオンに、副配線12の電気二重層コンデンサ33放電経路をオフに各々制御する。同時に、前記電流制限回路31は前記昇圧回路32に対し、低電流モードとなる150mAに入力電流制限を行う。
制御回路34による上記した制御によれば、PC本体から電力供給線11を介して供給される電圧が4.8V以上の場合には電力供給線11のみがオンとなるので、PC電源からの電力は、USB機器と電気二重層コンデンサ33の両方に供給されるが、電気二重層コンデンサ33からの放電による補助供給は行われない。よって、USB機器への電力供給は、電力供給線11を介したPC電源からの通常の供給のみとなる。
電流制限回路31の昇圧回路32に対する電流制限機能は低電流モードに切り換えられるので、その入力電流は150mAに制限され、電気二重層コンデンサ33の略満蓄電状態が維持されるに支障の無い少ない電力のみが副配線側12に供給され、USB機器に供給される電力への影響が抑えられている。
一方、バスパワー電圧検出回路35による電圧検出の結果、PC本体から電力供給線11を介して供給される電圧が4.8V未満と判定した場合には、電力供給線11、及び副配線12の電気二重層コンデンサ33放電経路の両方共、オン制御する。同時に、電流制限回路31の昇圧回路32に対する電流制限機能は電流停止モードに切り換えられる。
制御回路34による上記した制御によれば、PC本体から電力供給線11を介して供給される電圧が4.8V未満の場合には、電力供給線11、及び副配線12の電気二重層コンデンサ33放電経路の両方共、オンとなり、且つ電流制限回路31の昇圧回路32に対する電流制限機能は電流入力停止モードに切り換えられるので、PC電源からの電力は、USB機器にのみ供給され、電気二重層コンデンサ33の蓄電は停止されると同時に、電気二重層コンデンサ33からの放電により、USB機器への補助供給が併せて行われる。
以後、バスパワー電圧検出回路35による電圧検出の結果が4.8V以上、或いは4.8V未満に応じて、上記の何れかの制御が繰り返される。
以上に説明した本実施例の構成によれば、実施例1と同様に、USB機器の電力消費に伴う電圧低下によるPC起動不良や、USB機器自体の起動動作不良を確実に回避させることができる。その上、電気二重層コンデンサ33に極短時間で効率良く蓄電できるので、以後のUSB機器への電力供給が不足した際に、容易且つ確実に電力を補助供給し、USB機器の安定した駆動を図ることができる。
又、電気二重層コンデンサ33への蓄電に要する電力は必要最小限に制限され、PC起動に支障を来たす心配はなく、安定して確実な電気二重層コンデンサ33への蓄電が成し得る。
その上、本実施例では遅延期間の終了を、蓄電電圧検出回路36の検出電圧により決定する制御を行うので、PC起動に支障が出たり、周辺機器の動作が不安定になったりすることが無く、且つ蓄電手段による補助供給が十分行い得る蓄電量になった時に、正確な制御を行い得る。
尚、本願発明は本実施例の構成に限定されるものではなく、以下に列記する構成について、適宜変更可能である。
電気二重層コンデンサにおける単位コンデンサの容量、昇圧回路の昇圧電圧、制御回路で制御する設定電圧、電流制限回路で制限する電流値等の各値は、実施例1と異なっているが、これは本実施例の回路構成において実測最適設定した値であり、これらの値に何ら限定されることはなく、適宜、適値に変更可能である。
電気二重層コンデンサを適用する場合、エルナー社製等の特定メーカーの製品に限定されることはなく、同様な機能を有する他のメーカー製であっても勿論良い。
昇圧回路は、リニアテクノロジー社製のLT1630等の特定メーカの製製品に限定されることはなく、同様な機能を有する他のメーカー製であっても勿論良い。
この他、実施例1で列記した限定されない各事項については、本実施例でも同様であり、記載を省略する。
以下に、「特許請求の範囲」に記載した以外で、以上に記載した実施例から把握できる発明(技術的思想)を記載する。
(1)AC電源或いはバッテリー電源を有する電子機器と、周辺機器との接続に使用され、通信線と電力供給線とを有し、通信信号を伝導させるとともに、当該電子機器から周辺機器の側へと電力を伝導させる通信ケーブルであって、前記電力供給線を介して電子機器から蓄電し、前記周辺機器への電力供給不足時に放電して電力を補助供給する蓄電手段と、電子機器起動時に周辺機器への電力供給を遅延させ、該蓄電手段への蓄電を優先させる起動遅延制御手段とを有することを特徴とする、通信ケーブル。
(2)前記電圧検出機能は、コンパレータであることを特徴とする、通信ケーブル。
(3)前記昇圧手段は、DC/DCコンバータであることを特徴とする、通信ケーブル。
(4)前記遅延期間を終了するタイミングは、前記電圧検出機能による検出電圧が、PC立ち上げ時の不安定時期を脱し、周辺機器が安定して立ち上げ駆動可能な一定電圧に達した時であることを特徴とする、通信ケーブル。
(5)前記遅延期間を終了するタイミングは、予め算出された、PC立ち上げ時の不安定時期を脱し、周辺機器が安定して立ち上げ駆動可能な一定電圧に達するまでに必要な一定時間を経過した時であることを特徴とする、通信ケーブル。
(6)前記起動遅延制御手段は、蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電検出機能を有し、前記遅延期間を終了するタイミングは、該蓄電検出機能の検出蓄電量が満蓄電に達した時であることを特徴とする、通信ケーブル。
(7)前記遅延時間を終了するタイミングは、(4)に記載の一定電圧に達した時と、(6)に記載の満蓄電に達した時の何れか一方が先に満たした時か、或いは両方を満たした時であることを特徴とする、通信ケーブル。
(8)PC本体あるいは中継器と、周辺機器との接続に使用され、通信線と電力供給線とを有し、通信信号を伝導させるとともに、PC本体或いは中継器の側から周辺機器の側へと電力を伝導させる通信ケーブルであって、PC電源起動時に周辺機器への電力供給を遅延させ、PC電源の消費の大きく、不安定な起動時期での周辺機器への電力供給を回避する起動遅延制御手段を有することを特徴とする、通信ケーブル。
(9)ケーブルの両端に有するコネクタ内に、前記蓄電手段、起動遅延制御手段、或いは昇圧手段を収容することを特徴とする、通信ケーブル。
(10)ケーブルを巻き取るリール部を有するとともに、同リール部の内部に、前記蓄電手段、起動遅延制御手段、或いは昇圧手段を収容することを特徴とする、通信ケーブル。
(11)雌型コネクタと雄型コネクタを有して他の通信ケーブルと前記PC本体或いは中継器との間を接続するか、或いは雌型コネクタと雄型コネクタとを有して他の通信ケーブル間を接続する連結器として形成され、同連結器のボディ内に前記蓄電手段、起動遅延制御手段、或いは昇圧手段を収容することを特徴とする、通信ケーブル。
(12)複数の前記連結器を直列に接続可能な形状に形成されていることを特徴とする、(11)に記載の通信ケーブル。
(13)前記複数の連結器は、前記蓄電手段、起動遅延制御手段、或いは昇圧手段が各々個々別々に各連結器に設けられ、当該各連結器を直列に接続することで所望の回路構成が接続し得ることを特徴とする、(12)に記載の通信ケーブル。
(14)前記複数の連結器は、前記蓄電手段が別々に各連結器個々に設けられ、使用状況に応じて、必要な蓄電容量を、接続する連結器数或いは種類により適宜設定可能にしたことを特徴とする、(12)に記載の通信ケーブル。
(15)異種の性質を有する複数の前記蓄電手段を備えていることを特徴とする、通信ケーブル。
(16)前記複数の蓄電手段は、少なくとも急速充電タイプの蓄電素子と、通常充電タイプの蓄電素子であることを特徴とする、(15)に記載の通信ケーブル。
(17)前記蓄電手段に加え、太陽電池を有していることを特徴とする、通信ケーブル。
(18)前記蓄電手段に加え、機械的な発電機構を有していることを特徴とする、通信ケーブル。
通信ケーブル自体に蓄電手段、起動遅延制御手段、及び昇圧手段を設けたことにより、既存の周辺機器に変更を加えたり、PC本体の側に変更を加えるというような苦労を伴うことなく、容易にPC電源立ち上げ時、或いは周辺機器の立ち上げ時の一時的な電力不足や不安定によって、PC本体や周辺機器が動作不良になることを未然に防ぐことが可能となる。
本発明の実施例1を説明する通信ケーブルの概略回路図である。 本発明の実施例1を説明する蓄電手段の部分概略回路図である。 本発明の実施例1を説明する電圧とコンデンサ容量変化の時系列図である。 本発明の通信ケーブルの設置形態例を説明する図である。 本発明の通信ケーブルの設置形態例を説明する図である。 本発明の通信ケーブルの設置形態例を説明する図である。 本発明の通信ケーブルの設置形態例を説明する図である。 本発明の通信ケーブルの設置形態例を説明する図である。 本発明の通信ケーブルの設置形態例を説明する図である。 本発明の蓄電手段の充電特性を説明する図である。 本発明の蓄電手段の充電特性を説明する図である。 本発明の実施例2を説明する通信ケーブルの概略回路図である。
符号の説明
10…通信ケーブルとしてのUSBケーブル
11…電力供給線
13…昇圧手段、及び電流制限機能としてのDC/DCコンバータ
14…蓄電手段としての電気二重層コンデンサ
16…起動遅延制御手段としての制御回路
19…電圧検出機能としてのコンパレータ
30…通信ケーブルとしてのUSBケーブル
31…電流制限手段としての電流制限回路
32…昇圧手段としての昇圧回路
33…蓄電手段としての電気二重層コンデンサ
34…起動遅延制御手段としての制御回路
35…電圧検出機能としてのバスパワー電圧検出回路
36…蓄電電圧検出機能としての蓄電電圧検出回路
ア…遅延期間

Claims (4)

  1. PC本体或いは中継器と、周辺機器との接続に使用され、通信線と電力供給線とを有し、通信信号を伝導させるとともに、前記PC本体或いは前記中継器の側から前記周辺機器の側へと電力を伝導させる通信ケーブルであって、
    前記電力供給線を介して前記PC本体から蓄電し、前記周辺機器への電力供給不足時に放電して電力を補助供給する蓄電手段と、
    前記PC本体のPC電源起動されてから、或いは、前記通信ケーブルを介して前記周辺機器が前記PC本体に接続されてから、の遅延期間前記周辺機器への電力供給を停止して前記PC本体からの電力を前記蓄電手段に供給する起動遅延制御手段とを備え、
    該起動遅延制御手段は、
    前記PC本体からの入力電圧を検出する電圧検出機能を有し、
    前記遅延期間以降において前記電圧検出機能による検出電圧が一定電圧以上の場合、前記蓄電手段から前記周辺機器への電力供給を停止した状態で前記PC本体からの電力を前記蓄電手段及び前記周辺機器に供給し、
    前記遅延期間以降において前記電圧検出機能による検出電圧が前記一定電圧未満の場合、前記PC本体から前記蓄電手段への電力供給を停止し、前記PC本体からの電力を前記周辺機器に供給している状態で前記蓄電手段からの蓄電電力を前記周辺機器に補助供給することを特徴とする、通信ケーブル。
  2. 前記起動遅延制御手段は、前記蓄電手段の蓄電電圧を検出する蓄電電圧検出機能を有し、前記PC本体のPC電源が起動されてから、或いは、前記通信ケーブルを介して前記周辺機器が前記PC本体に接続されてから、前記蓄電電圧検出機能により検出される蓄電電圧第二の一定電圧に達するまでを前記遅延期間として、該遅延期間に前記周辺機器への電力供給を停止して前記PC本体からの電力を前記蓄電手段に供給することを特徴とする、請求項1に記載の通信ケーブル。
  3. 入力される電圧を所定の電圧に昇圧して前記蓄電手段へ供給する昇圧手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信ケーブル。
  4. 前記PC本体から前記昇圧手段へ流す電流を第一の所定電流に制限する高電流モード、前記PC本体から前記昇圧手段へ流す電流を前記第一の所定電流よりも少ない第二の所定電流に制限する低電流モード、及び、前記PC本体から前記昇圧手段への電流供給を停止させる電流入力停止モードの何れかに切り換え可能な電流制限機能を備え、
    前記遅延期間には前記高電流モードに切り換えて前記PC本体から前記昇圧手段へ流す電流を前記第一の所定電流に制限し、
    前記遅延期間以降において前記電圧検出機能による検出電圧が前記一定電圧以上の場合、前記低電流モードに切り換えて前記PC本体から前記昇圧手段へ流す電流を前記第二の所定電流に制限し、
    前記遅延期間以降において前記電圧検出機能による検出電圧が前記一定電圧未満の場合、前記電流入力停止モードに切り換えて前記PC本体から前記昇圧手段への電流供給を停止させることを特徴とする、請求項3に記載の通信ケーブル。
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