JP4360666B2 - 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 - Google Patents
合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4360666B2 JP4360666B2 JP2002207236A JP2002207236A JP4360666B2 JP 4360666 B2 JP4360666 B2 JP 4360666B2 JP 2002207236 A JP2002207236 A JP 2002207236A JP 2002207236 A JP2002207236 A JP 2002207236A JP 4360666 B2 JP4360666 B2 JP 4360666B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuse
- alloy
- temperature
- fuse element
- thermal fuse
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C28/00—Alloys based on a metal not provided for in groups C22C5/00 - C22C27/00
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H37/00—Thermally-actuated switches
- H01H37/74—Switches in which only the opening movement or only the closing movement of a contact is effected by heating or cooling
- H01H37/76—Contact member actuated by melting of fusible material, actuated due to burning of combustible material or due to explosion of explosive material
- H01H37/761—Contact member actuated by melting of fusible material, actuated due to burning of combustible material or due to explosion of explosive material with a fusible element forming part of the switched circuit
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H37/00—Thermally-actuated switches
- H01H37/74—Switches in which only the opening movement or only the closing movement of a contact is effected by heating or cooling
- H01H37/76—Contact member actuated by melting of fusible material, actuated due to burning of combustible material or due to explosion of explosive material
- H01H2037/768—Contact member actuated by melting of fusible material, actuated due to burning of combustible material or due to explosion of explosive material characterised by the composition of the fusible material
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/42—Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/47—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
- H01L2224/4805—Shape
- H01L2224/4809—Loop shape
- H01L2224/48091—Arched
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/42—Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/47—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
- H01L2224/481—Disposition
- H01L2224/48151—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
- H01L2224/48221—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
- H01L2224/48245—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic
- H01L2224/48247—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic connecting the wire to a bond pad of the item
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は作動温度がほぼ120℃〜150℃に属する合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気機器や回路素子、例えば半導体装置、コンデンサ、抵抗素子等のサーモプロテクタとして合金型温度ヒューズが汎用されている。
この合金型温度ヒューズは、所定融点の合金をヒューズエレメントとし、このヒューズエレメントにフラックスを塗布し、このフラックス塗布ヒューズエレメントを絶縁体で封止した構成である。
この合金型温度ヒューズの作動機構は次ぎの通りである。
保護しようとする電気機器や回路素子に合金型温度ヒューズが熱的に接触して配設される。電気機器や回路素子が何らかの異常により発熱すると、その発生熱により温度ヒューズのヒューズエレメント合金が溶融され、既溶融フラックスとの共存下、溶融合金がリード導体や電極への濡れにより分断球状化され、その分断球状化の進行により通電が遮断され、この通電遮断による機器の降温で分断溶融合金が凝固されて非復帰のカットオフが終結される。従って、電気機器等の許容温度とヒューズエレメント合金の分断温度とがほぼ等しいことが要求される。
【0003】
前記ヒューズエレメントには通常、低融点合金が使用されている。而るに、合金においては、平衡状態図から明らかな通り、固相線温度と液相線温度を有し、固相線温度と液相線温度とが一致する共晶点では、共晶点温度を経過する加熱で固相から液相に一挙に変化するが、共晶点以外の組成では、固相→固液共存相→液相と変化し、固相線温度Tsと液相線温度Tlとの間に固液共存域温度巾ΔTが存在する。而して、固液共存域でも前記ヒューズエレメントの分断が小なる確立であっても、生じる可能性があり、温度ヒューズの作動温度のバラツキを小さくするために、前記固液共存域温度巾ΔTが可及的に小さな合金組成を使用することが要求され、ΔTの小なることが合金型温度ヒューズに要求される条件の一つとされている。
【0004】
更に、合金型温度ヒューズのヒューズエレメントにおいては、線状片の形態で使用されることが多く、近来の機器の小型化に対応しての温度ヒューズの小型化のためにヒューズエレメントの細線化が要請されることがあり、細い径(例えば400μmφ以下)までの線引き加工性も要求される。
【0005】
更に、近来、電気機器機においては、環境保全意識の高揚から生体に有害な物質、特にPb、Cd、Hg、Tl等の使用が規制され、温度ヒューズのヒューズエレメントにおいても、これらの有害金属を含有させないことが要請されている。
【0006】
合金型温度ヒューズを作動温度の面から分類すると、作動温度が120℃〜150℃に属するものが多用されている。
ところで、In−Sn合金の平衡状態図から明らかな通り、In85〜52%,残部Snでは液相線温度が119℃〜145℃であり、この範囲は、液相線温度が同じく119℃〜145℃であるIn52〜43%,残部Snの範囲に較べて固相線温度が高く、従って、前記した固液共存域温度巾が狭小である。従って、In85〜52%,残部Snの合金は、前記した作動温度のバラツキの減少、作動温度120℃〜150℃(通常、温度ヒューズ表面温度に較べヒューズエレメント温度が数℃低く、作動温度はヒューズエレメントの融点よりも数℃高くものとして取扱われる)、有害金属フリーの環境保全等の要件を充足している。
【0007】
Inは延性が大であり、Inを多量に含有する合金では延性が過多となり線引き加工が至難である。
而るに、In−Sn合金の場合、Inが70%以下であれば線引きが可能であるとして、In70〜52%,残部Snの合金組成(Inの下限を52%とした理由は、前記したと同様、作動温度のバラツキを抑えるためである)をヒューズエレメントとする作動120℃〜130℃の温度合金型温度ヒューズが提案されている(特開2002−25402号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
温度ヒューズにおいては、機器の負荷変動や気温変動等によりヒートサイクルを受け、ヒューズエレメントに熱歪が加わるが、通常の合金型温度ヒューズのヒューズエレメントでは、この熱歪によって特性の変動を来すようなことはない。
しかしながら、本発明者等は、前記のIn52%以上のIn−Sn合金をヒューズエレメントとすると、ヒートサイクルによるヒューズエレメントの抵抗値変動(抵抗値上昇)が顕著であることを知った。これは、合金組織内の異相界面で生ずるずれが大きくなり、それが繰り返されることによってヒューズエレメントの極端な断面積変化やエレメントの線長増加が発生する結果である。
かかる抵抗値増加のもとでは、ジュール発熱によりヒューズエレメント温度が上昇され、その上昇温度をΔTとすれば、機器許容温度に達するまえのその上昇温度ΔTだけ低い温度で作動してしまい、その温度ΔTが大きくなると、大きな作動誤差が招来される。
【0009】
本発明の目的は、In−Sn合金を主成分とするヒューズエレメントを用いるにもかかわらず、ヒートサイクルに対する作動安定性をよく保証し得、しかもIn量が多量であっても、ヒューズエレメントの歩留の良い線引き加工を保証し得る、作動温度が120℃〜150℃に属する合金型温度ヒューズを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る温度ヒューズエレメント用線材は、In65%〜85%、残部Snの100重量部にCuが0.4〜4重量部添加されてなる合金組成であることを特徴とする。
請求項2に係る温度ヒューズエレメント用線材は、In52%〜85%、残部Snの100重量部にNi、Pd、Pt、Sbの1種または2種以上が0.1〜7重量部添加されてなる合金組成であることを特徴とする。
請求項3に係る合金型温度ヒュ−ズは、請求項1〜2何れかの温度ヒューズエレメント用線材をヒューズエレメントとしたことを特徴とする。
請求項4に係る合金型温度ヒュ−ズは、請求項3の合金型温度ヒュ−ズにおいて、ヒューズエレメントを溶断させるための発熱体が付設されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において、ヒュ−ズエレメントの合金組成のベースをIn52%〜85%,残部Snとする理由は、液相線温度が115℃〜145℃であり、固液共存域温度がほぼ6℃以内と狭巾であるために、温度ヒューズの作動温度を120℃〜150℃に、しかも作動温度のバラツキを僅小(4〜5℃以内)にできるからであり、Cu、Ni、Pd、Pt、Sbの1種または2種以上を0.1〜7重量部添加する理由は、これらの少なくとも一種と延性の大なるInやSnとの金属間化合物を生成させ、その金属間化合物によるくさび効果で結晶間のすべりを生じ難くさせ、前記ヒートサイクルに対する耐熱安定性を保証し、線引きに対し充分な強度を付与して線径300μmφといった細線への線引き加工を容易に行え得るようにするためであり、0.1重量部未満では添加の効果を満足に得ることができず、7重量部を越えると、液相線温度の増加及び固液共存域温度巾の増加が大きくなり過ぎ、温度ヒューズの作動温度を120℃〜150℃に属する所定の温度に設定することが困難になる。
【0012】
本発明において、ヒュ−ズエレメントは合金母材の線引きにより製造でき、断面丸形のまま、または、さらに扁平に圧縮加工して使用でき、ヒュ−ズエレメントの径は、円形線の場合、外径200μmφ〜600μmφ、好ましくは250μmφ〜350μmφとされる。
【0013】
本発明は独立したサーモプロテクターとしての温度ヒューズの形態で実施される。その外、半導体装置やコンデンサや抵抗体に温度ヒューズエレメントを直列に接続し、このエレメントにフラックスを塗布し、このフラックス塗布エレメントを半導体やコンデンサ素子や抵抗素子に近接配置して半導体やコンデンサ素子や抵抗素子と共に樹脂モールドやケース等により封止した形態で実施することもできる。
【0014】
図1は、本発明に係るテ−プタイプの合金型温度ヒュ−ズを示し、厚み100〜300μmのプラスチックベ−スフィルム41に厚み100〜200μmの帯状リ−ド導体1,1を接着剤または融着により固着し、帯状リ−ド導体間に線径250μmφ〜500μmφのヒュ−ズエレメント2を接続し、このヒュ−ズエレメント2にフラックス3を塗布し、このフラックス塗布ヒュ−ズエレメントを厚み100〜300μmのプラスチックカバ−フィルム41の接着剤または融着による固着で封止してある。
【0015】
図2は筒型ケ−スタイプを示し、一対のリ−ド線1,1間に低融点可溶合金片2を接続し、該低融点可溶合金片2上にフラックス3を塗布し、このフラックス塗布低融点可溶合金片上に耐熱性・良熱伝導性の絶縁筒4、例えば、セラミックス筒を挿通し、該絶縁筒4の各端と各リ−ド線1との間を常温硬化の封止剤5、例えば、エポキシ樹脂で封止してある。
【0016】
図3はケ−スタイプラジアル型を示し、並行リ−ド導体1,1の先端部間にヒュ−ズエレメント2を溶接により接合し、ヒュ−ズエレメント2にフラックス3を塗布し、このフラックス塗布ヒュ−ズエレメントを一端開口の絶縁ケ−ス4、例えばセラミックスケ−スで包囲し、この絶縁ケ−ス4の開口をエポキシ樹脂等の封止剤5で封止してある。
【0017】
図4は基板タイプを示し、絶縁基板4、例えばセラミックス基板上に一対の膜電極1,1を導電ペ−スト(例えば銀ペ−スト)の印刷焼付けにより形成し、各電極1にリ−ド導体11を溶接等により接続し、電極1,1間にヒュ−ズエレメント2を溶接により接合し、ヒュ−ズエレメント2にフラックス3を塗布し、このフラックス塗布ヒュ−ズエレメントを封止剤5例えばエポキシ樹脂で被覆してある。
【0018】
図5は樹脂ディツピングタイプラジアル型を示し、並行リ−ド導体1,1の先端部間にヒュ−ズエレメント2を溶接により接合し、ヒュ−ズエレメント2にフラックス3を塗布し、このフラックス塗布ヒュ−ズエレメントを樹脂液ディッピングにより絶縁封止剤例えばエポキシ樹脂5で封止してある。
【0019】
本発明は合金型温度ヒューズに発熱体を付設し、例えば抵抗ペースト(例えば、酸化ルテニウム等の酸化金属粉のペースト)の塗布・焼き付けにより膜抵抗を付設し、機器の異常発熱の原因となる前兆を検出し、この検出信号で膜抵抗を通電して発熱させ、この発熱でヒューズエレメントを溶断させる形態で実施することもできる。
この場合、上記発熱体を絶縁基体の上面に設け、この上に耐熱性・熱伝導性の絶縁膜、例えばガラス焼き付け膜を形成し、更に一対の電極を設け、各電極に扁平リード導体を接続し、両電極間にヒューズエレメントを接続し、ヒューズエレメントから前記リード導体の先端部にわたってフラックスを被覆し、絶縁カバーを前記の絶縁基体上に配設し、該絶縁カバー周囲を絶縁基体に接着剤により封着することができる。
【0020】
上記のフラックスには、通常、融点がヒュ−ズエレメントの融点よりも低いものが使用され、例えば、ロジン90〜60重量部、ステアリン酸10〜40重量部、活性剤0〜3重量部を使用できる。この場合、ロジンには、天然ロジン、変性ロジン(例えば、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン)またはこれらの精製ロジンを使用でき、活性剤には、ジエチルアミンの塩酸塩や臭化水素酸塩、アジピン酸等の有機酸を使用できる。
【0021】
【実施例】
以下の実施例及び比較例の作動温度の測定については、試料形状を基板型、試料数を50箇とし、0.1アンペアの電流を通電しつつ、昇温速度1℃/分のオイルバスに浸漬し、溶断による通電遮断時のオイル温度を測定した。
また、ヒートサイクルに対するヒューズエレメントの抵抗値変化については、試料数を50箇とし、30分間110℃加熱、30分間−40℃冷却を1サイクルとするヒートサイクル試験を500サイクル行なったのちの抵抗値変化を測定して判断し、何らの抵抗値変化が認められなかったものを◎、抵抗値変化がやや認められたもの(ヒートサイクル後の抵抗値がヒートサイクル前の抵抗値の1.5倍以下)を○、大きな抵抗値変化が認められたもの(ヒートサイクル後の抵抗値がヒートサイクル前の抵抗値の1.5倍以上)を△、抵抗値が∞になったものを×と評価した。
【0022】
以下の実施例及び比較例では、線引きにより得る所定合金組成の線を長さ4mmに切断してヒュ−ズエレメントとし、小型の基板型温度ヒュ−ズを作製した。フラックスには、ロジン80重量部,ステアリン酸20重量部,ジエチルアミン臭化水素酸塩1重量部の組成物を使用し、被覆材には、常温硬化型のエポキシ樹脂を使用した。
【0023】
〔実施例1〜4〕
表1に示す合金組成の母材を線引きして直径300μmφの線に加工した。1ダイスについての引落率を6.5%とし、線引き速度を45m/minとしたが、断線は皆無であった。
これらの線を長さ4mmに切断してヒュ−ズエレメントとし、基板型温度ヒュ−ズを作製した。
これらの実施例品について、作動温度を測定したところ、表1の通りであり、何れの実施例においてもバラツキを充分に小さくできた。
また、ヒートサイクル試験を行ったところ、評価結果は表1の通りであった。
【表1】
【0024】
〔実施例5〜10〕
表2に示す合金組成の母材を線引きして直径300μmφの線に加工した。1ダイスについての引落率を6.5%とし、線引き速度を45m/minとしたが、断線は皆無であった。
これらの線を長さ4mmに切断してヒュ−ズエレメントとし、基板型温度ヒュ−ズを作製した。
これらの実施例品について、作動温度を測定したところ、表2の通りであり、何れの実施例においてもバラツキを充分に小さくできた。
また、ヒートサイクル試験を行ったところ、評価結果は表2の通りであった。
【表2】
【0025】
〔実施例11〜16〕
表3に示す合金組成の母材を線引きして直径300μmφの線に加工した。1ダイスについての引落率を6.5%とし、線引き速度を45m/minとしたが、断線は皆無であった。
これらの線を長さ4mmに切断してヒュ−ズエレメントとし、基板型温度ヒュ−ズを作製した。
これらの実施例品について、作動温度を測定したところ、表3の通りであり、何れの実施例においてもバラツキを充分に小さくできた。
また、ヒートサイクル試験を行ったところ、評価結果は表3の通りであった。
【表3】
【0026】
〔実施例17〜22〕
表4に示す合金組成の母材を線引きして直径300μmφの線に加工した。1ダイスについての引落率を6.5%とし、線引き速度を45m/minとしたが、断線は皆無であった。
これらの線を長さ4mmに切断してヒュ−ズエレメントとし、基板型温度ヒュ−ズを作製した。
これらの実施例品について、作動温度を測定したところ、表4の通りであり、何れの実施例においてもバラツキを充分に小さくできた。
また、ヒートサイクル試験を行ったところ、評価結果は表4の通りであった。
【表4】
【0027】
〔実施例23〜28〕
表5に示す合金組成の母材を線引きして直径300μmφの線に加工した。1ダイスについての引落率を6.5%とし、線引き速度を45m/minとしたが、断線は皆無であった。
これらの線を長さ4mmに切断してヒュ−ズエレメントとし、基板型温度ヒュ−ズを作製した。
これらの実施例品について、作動温度を測定したところ、表5の通りであり、何れの実施例においてもバラツキを充分に小さくできた。
また、ヒートサイクル試験を行ったところ、評価結果は表5の通りであった。
【表5】
【0028】
〔比較例1〕
In70%、残部Snの母材を使用した。実施例と同様に1ダイスについての引落率を6.5%、線引き速度を45m/minとして直径300μmφの線引きを試みたが過多の延性のために断線率が高く、1ダイスについての引落率を4.0%、線引き速度を20m/minに下げて直径300μmφの線材を得た。
実施例と同様にして基板型温度ヒュ−ズを作製し、ヒートサイクル試験を行ったところ、評価結果は△〜×であった。×のものにつき試料を解体したところ、ヒューズエレメントが断線していた。
【0029】
〔比較例2〕
In52%、残部Snの母材を使用した。実施例と同様に1ダイスについての引落率を6.5%、線引き速度を45m/minとして直径300μmφの線材を得た。
実施例と同様にして基板型温度ヒュ−ズを作製し、ヒートサイクル試験を行ったところ、評価結果は△〜×であった。×のものにつき試料を解体したところ、比較例1と同じくヒューズエレメントが断線していた。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、液相線温度が120℃〜150℃、固液共存温度巾が狭小(6℃以下)のIn−Sn比の範囲を主成分とし、Cu、Ni、Pt、Pd、Sb等の添加により前記の溶融特性を充分に保持させつつ耐熱疲労性乃至強度をよく向上させた温度ヒューズエレメント用線材を得ることができるから、ヒートサイクルのもとでも初期の作動特性を安定に保持でき、しかもヒューズエレメントの線引き加工の良好な歩留りによる優れた生産性を保証できる、作動温度が120℃〜150℃に属しバラツキが充分に小さく、しかも環境保全に適合した合金型温度ヒューズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る合金型温度ヒュ−ズの一例を示す図面である。
【図2】 本発明に係る合金型温度ヒュ−ズの上記とは別の例を示す図面である。
【図3】 本発明に係る合金型温度ヒュ−ズの上記とは別の例を示す図面である。
【図4】 本発明に係る合金型温度ヒュ−ズの上記とは別の例を示す図面である。
【図5】 本発明に係る合金型温度ヒュ−ズの上記とは別の例を示す図面である。
【符号の説明】
1 リード導体または電極
2 ヒューズエレメント
3 フラックス
4 絶縁体
5 封止剤
Claims (4)
- In65%〜85%、残部Snの100重量部にCuが0.4〜4重量部添加されてなる合金組成であることを特徴とする温度ヒューズエレメント用線材。
- In52%〜85%、残部Snの100重量部にNi、Pd、Pt、Sbの1種または2種以上が0.1〜7重量部添加されてなる合金組成であることを特徴とする温度ヒューズエレメント用線材。
- 請求項1〜2何れか記載の温度ヒューズエレメント用線材をヒューズエレメントとしたことを特徴とする合金型温度ヒュ−ズ。
- ヒューズエレメントを溶断させるための発熱体が付設されていることを特徴とする請求項3記載の合金型温度ヒュ−ズ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207236A JP4360666B2 (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 |
US10/616,087 US6841845B2 (en) | 2002-07-16 | 2003-07-08 | Alloy type thermal fuse and wire member for a thermal fuse element |
DE60310819T DE60310819T2 (de) | 2002-07-16 | 2003-07-15 | Thermische Legierungsschmelzsicherung und Draht für ein Sicherungselement |
EP03016074A EP1383149B1 (en) | 2002-07-16 | 2003-07-15 | Alloy type thermal fuse and wire member for a thermal fuse element |
CNB031784135A CN1284198C (zh) | 2002-07-16 | 2003-07-16 | 合金型温度熔丝与温度熔丝元件用线材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207236A JP4360666B2 (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004055164A JP2004055164A (ja) | 2004-02-19 |
JP4360666B2 true JP4360666B2 (ja) | 2009-11-11 |
Family
ID=29774615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002207236A Expired - Lifetime JP4360666B2 (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6841845B2 (ja) |
EP (1) | EP1383149B1 (ja) |
JP (1) | JP4360666B2 (ja) |
CN (1) | CN1284198C (ja) |
DE (1) | DE60310819T2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10309456A1 (de) * | 2003-03-05 | 2004-09-16 | Mtu Aero Engines Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zur Oberflächenbearbeitung eines Werkstückes |
JP2005171371A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-06-30 | Uchihashi Estec Co Ltd | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 |
JP4387229B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2009-12-16 | 内橋エステック株式会社 | 合金型温度ヒューズの使用方法及び合金型温度ヒューズ |
CN100444299C (zh) * | 2004-07-30 | 2008-12-17 | 比亚迪股份有限公司 | 一种助熔剂及含该助熔剂的温度保险丝元件 |
US7236334B2 (en) * | 2004-08-31 | 2007-06-26 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Repeatable ESD protection utilizing a process for unshorting a first shorting material between electrical pads and reshorting by recreating the short |
IL172957A0 (en) * | 2006-01-03 | 2006-06-11 | Lool Ind Design Ltd | Holder for a personal identification tag |
JP4663759B2 (ja) * | 2007-08-20 | 2011-04-06 | 内橋エステック株式会社 | 温度ヒューズ |
US20090108980A1 (en) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Littelfuse, Inc. | Fuse providing overcurrent and thermal protection |
CN101465252B (zh) * | 2008-12-31 | 2011-02-16 | 上海长园维安电子线路保护股份有限公司 | 薄型温度熔断器用助熔剂及薄型温度熔断器 |
MX356849B (es) * | 2011-02-04 | 2018-06-15 | Antaya Tech Corp | Composicion de soldadura sin plomo. |
US9595768B2 (en) | 2011-05-03 | 2017-03-14 | Pilkington Group Limited | Glazing with a soldered connector |
CN111872596A (zh) * | 2020-07-29 | 2020-11-03 | 昆山市宏嘉焊锡制造有限公司 | 一种铟、铅、银、锑低温钎焊料 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA868830A (en) * | 1967-12-16 | 1971-04-20 | A. Ibscher Rolf | Ternary fusible alloy |
JPH0680882B2 (ja) * | 1984-07-24 | 1994-10-12 | 富士通株式会社 | 半田溶融式高密度コネクタ |
JP2819408B2 (ja) * | 1990-02-13 | 1998-10-30 | 内橋エステック株式会社 | 合金型温度ヒユーズ |
US5833921A (en) * | 1997-09-26 | 1998-11-10 | Ford Motor Company | Lead-free, low-temperature solder compositions |
US5982268A (en) * | 1998-03-31 | 1999-11-09 | Uchihashi Estec Co., Ltd | Thin type fuses |
US6253988B1 (en) * | 1999-03-29 | 2001-07-03 | Antaya Technologies Corporation | Low temperature solder |
JP3841257B2 (ja) * | 2000-03-23 | 2006-11-01 | 内橋エステック株式会社 | 合金型温度ヒュ−ズ |
JP3483030B2 (ja) * | 2000-07-03 | 2004-01-06 | ソルダーコート株式会社 | 温度ヒューズおよび温度ヒューズ素子用線材 |
JP2002025402A (ja) | 2000-07-03 | 2002-01-25 | Sorudaa Kooto Kk | 温度ヒューズおよび温度ヒューズ素子用線材 |
JP2003013167A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Sorudaa Kooto Kk | 温度ヒューズ用可溶性合金および温度ヒューズ用線材および温度ヒューズ |
-
2002
- 2002-07-16 JP JP2002207236A patent/JP4360666B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2003
- 2003-07-08 US US10/616,087 patent/US6841845B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2003-07-15 EP EP03016074A patent/EP1383149B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-07-15 DE DE60310819T patent/DE60310819T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2003-07-16 CN CNB031784135A patent/CN1284198C/zh not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20040021499A1 (en) | 2004-02-05 |
US6841845B2 (en) | 2005-01-11 |
EP1383149A2 (en) | 2004-01-21 |
JP2004055164A (ja) | 2004-02-19 |
DE60310819D1 (de) | 2007-02-15 |
CN1284198C (zh) | 2006-11-08 |
DE60310819T2 (de) | 2007-10-11 |
EP1383149B1 (en) | 2007-01-03 |
CN1477663A (zh) | 2004-02-25 |
EP1383149A3 (en) | 2004-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4230194B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 | |
JP4204852B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用材料 | |
JP4230251B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用材料 | |
JP4360666B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 | |
JP4001757B2 (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP3990169B2 (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP4064217B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用材料 | |
JP3841257B2 (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP3761846B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 | |
JP4230204B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用材料 | |
JP4409747B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ | |
JP4101536B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ | |
JP2005171371A (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 | |
JP4162941B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 | |
JP2001143592A (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP4162940B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 | |
JP2001143591A (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP2001143588A (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050420 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071023 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071112 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080408 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080501 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080609 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080627 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4360666 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130821 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |