JP4360108B2 - 定流量弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水源と直結して使用する温水洗浄便座などの機器における定流量弁に関するもので、特に定流量の特性が少ない流量設定に適するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、温水洗浄便座など給水源と直結して使用する機器においては、給水源の元圧変動による吐出流量の変化を抑えるため、定流量弁が組み込まれている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この定流量弁は、図11、図12に示すように、器状の弁体1と、弁体1と当接する支持部材2、および弁体1と支持部材2の間に挿入されるスプリング3から主として構成されている。そして、弁体1の側壁部にはスリット4よる絞り流路が構成され、流体圧力によりスリット4の面積を徐々に変化させ、定流量特性が出せるようにしている。すなわち、このスリット4による絞り流路は、低圧動作時に面積が多く、高圧動作時に面積が小さな領域で動作するよう設定されているため、流体圧力上昇に対応して流路面積が減少され、流体圧力の変動による流量変化を抑え、定流量特性を発揮するものであった。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第2596767号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の定流量弁は、簡単な構成で形状も小さく、簡易的な流量制御の目的のために、広く使用されているが、給水源の元圧が0.75MPaで流量を1.5L/min以下に制御するような場合、すなわち、非常に流量が少ない領域で流量制御する場合、流体の通過する隙間は0.1mm程度のオーダで制御する必要があるが、構成上、1mmのオーダで精度保証することは困難であり、流量のバラツキが大きいという課題があった。また、元圧が0.75MPaで流量を1.5L/min以下に絞る場合、絞り量が非常に大きくなり、絞り部分でキャビテーションなど流体の不安定現象が発生しやすく、通水騒音が発生する課題があった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、非常に流量が少ない領域で流量制御する場合でも、安定しかつ騒音発生のない定流量弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の定流量弁は、弁体とこれを弾性支持する支持部材間に、水圧に応じて順次動作する弁部分を複数設けたものである。
【0008】
これによって、開口面積の変化が大きくとれ、定流量弁として重要な立ち上がり特性を改善することができるばかりでなく、水道の元圧が高くなり、絞りを非常に小さく設定する必要がある場合でも、複数の弁部分により、安定しかつ騒音発生のない流量制御をすることが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、機器内に設け給水源と接続された配管と、配管の内径に対して所定の隙間を有する有底円筒状の弁体と、前記弁体の後流側で弁体を弾性支持し、かつ中央付近に流路を有する支持部材とを備え、前記弁体は、底面をテーパ状の面とするとともにテーパ状の面に中央から外周にかけて絞り溝を形成し、前記支持部材は、弁体のテーパ状の面を支持する複数の段差を設けた定流量弁としたことにより、弁体の絞り溝と複数の段差による弁部分で開口面積の変化が大きくとれ、定流量弁として重要な立ち上がり特性を改善することができるばかりでなく、水道の元圧が高くなり、絞りを非常に小さく設定する必要がある場合でも、複数の弁部分により、安定しかつ騒音発生のない流量制御をすることが可能である。特に、弁体が複数の段差で弾性支持されているため、圧力に対する変位は大きく、絞りの制御幅を大きく設定でき、幅広い圧力範囲で流量を一定に制御することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の参考実施例および実施例について、図面を参照して説明する。
【0011】
参考実施例1)
図1〜図4は本発明の参考実施例1における定流量弁を示すものである。
【0012】
図において、10は給水源、11は給水源10と接続された配管であり、温水洗浄便座などの機器内に内蔵されている。配管11には、配管11の内径に対して所定の隙間を有する有底円筒状の弁体12が挿入され、弁体12の後流側には、弁体12の端面を弾性支持する、ゴムなどの弾性体で形成された支持部材13が配置されている。支持部材13は、中央付近に流路14を有し、配管11に設けられた固定部15により配管11内に固定されている。そして、弁体12の端面側、すなわち、支持部材13と当接する個所に、絞り溝16A、16Bを設けている。絞り溝16Aは開口面積が大きく、絞り溝16Bは開口面積が小さなものとなっている。つまり、前記弁体12は、その端面側に開口面積の異なる絞り溝16A、16Bと支持部材13により、水圧に応じて順次動作する弁部分を複数形成しているものである。
【0013】
以上のように構成された定流量弁について、以下その動作、作用について説明する。
【0014】
まず、給水源10より供給された水は、配管11と弁体12の隙間を通り、さらに弁体12と支持部材13と当接する端面側に設けた、溝の幅が広く深さが浅い形状で開口面積が大きい絞り溝16Aと、溝の幅が狭くて深さが深い形状で開口面積の小さな絞り溝16Bを通過し、流路14より配管11に至る。給水源10の圧力が上昇すると、弁体12に作用する流体圧力が上昇するため、弁体12が支持部材13に圧接する力が強くなり、支持部材13が弾性変形し支持部材13の一部が、弁体12の絞り溝16Aと絞り溝16Bに入り込み、絞り溝16Aと絞り溝16Bの流路面積が減少する。溝の幅が広く深さの浅い形状で開口面積の大きな絞り溝16Aは、流体の圧力による支持部材13の変形の影響が大きく、流路圧力が大きくなると支持部材13が広い幅で浅い絞り溝16Aに入り込み、流路面積は急激に減少する。一方、溝の幅が狭く深さが深い形状で開口面積の小さな絞り溝16Bは、流路圧力が高くなると、支持部材13が狭い幅で深い絞り溝16Bに入り込み、徐々に流路面積を減じて行く。従って、水道元圧が低い場合は、開口面積の大きな絞り溝16Aにて流量を一定になるように制御し、水道元圧が高くなると、開口面積の小さな絞り溝16Bにて流量が一定となるように制御される。
【0015】
このように、定流量弁の絞り機能を元圧が低い範囲と高い範囲で各々動作する絞り溝16A、16Bを設けることにより、広い元圧範囲で安定して流量が一定となるような流量制御を可能としたものである。
【0016】
参考実施例2)
図5〜図7は本発明の参考実施例2における定流量弁を示すものである。定流量弁としての基本構成は参考実施例1と同一であるので、相違点についてのみ説明する。
【0017】
参考実施例においては、有底円筒状の弁体17は、その端面側に絞り溝18を形成するとともに、内部に支持部材13の流路14と対向してポペット弁の弁部材19を突出形成したものである。つまり、前記弁体17は、絞り溝18および弁部材19と支持部材13とにより、水圧に応じて順次動作する弁部分を複数形成しているものである。他の構成は参考実施例1と同様である。
【0018】
以上のように構成された定流量弁について、以下その動作、作用について説明する。まず、給水源10より供給された水は、配管11と弁体17の隙間を通り、さらに弁体17の絞り溝18を通り、弁部材19と流路14で構成される絞り弁部分を通過して流路14より流出するものである。
【0019】
そして、給水源10の圧力が低いときには絞り溝18で絞り、圧力が高くなったときには、弁部材19と流路14で構成される絞り弁部分でも絞り作用を行ない、流量が一定となるように制御するものである。
【0020】
このように、弁部材19と流路14とで構成される絞りと、絞り溝18とで2段階で絞り効果を上げるように設定されているため、広い元圧範囲で安定して一定の流量特性を発揮することができる。
【0021】
(実施例
図8〜図10は本発明の実施例における定流量弁を示すものである。定流量弁としての基本構成は参考実施例1、2と同一であるので、相違点についてのみ説明する。
【0022】
本実施例においては、有底円筒状の弁体20は、外側の底面をテーパ状の面とするとともにテーパ状の面に中央から外周にかけて絞り溝21を形成したものである。また、弁体20の後流側で弁体20のテーパ状の面を弾性支持する支持部材22は、流路23を中心に凹部を設けて複数の段差22A、22Bを形成している。弁体20のテーパ状の面と段差22A、22Bとは、まず、弁体20と段差22Aとが当接し、その後、弁体20と段差22Bとが当接するよう構成されている。つまり、前記弁体20は、絞り溝21と支持部材13の段差22A、22Bとにより、水圧に応じて順次動作する弁部分を複数形成しているものである。他の構成は参考実施例1、2と同様である。
【0023】
以上のように構成された定流量弁について、以下その動作、作用について説明する。まず、給水源10より供給された水は、配管11と弁体20の隙間を通り、弁体20と段差22A、22Bとで構成される絞りを通過して、支持部材22の中央付近に設けた流路23より、配管11に流出して行く。
【0024】
そして、給水源10の圧力が上昇すると、弁体20に作用する流体圧力が上昇するため、弁体20が支持部材22に圧接する力が強くなり、まず、弁体20と段差22Aとが圧接し、段差22Aの位置で弁体20に形成された絞り溝21により絞られて流体は通過する。さらに圧力が高くなると、弁体20は段差22Bとも当接し、段差22Bの位置においても弁体20に形成された絞り溝21により絞り、流量が一定となるように制御するものである。
【0025】
このように、弁体20が段差22A、22Bで弾性支持されているため、圧力に対する変位は大きく、絞りの制御幅を大きく設定でき、幅広い圧力範囲で流量を一定に制御することができる。
【0026】
なお、本実施例では段差として2段での構成例で示したが、さらに段数を増やして構成することは容易で、さらに圧力差の大きな場合でも対応することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明の定流量弁によれば、弁体とこれを弾性支持する支持部材間に、水圧に応じて順次動作する弁部分を複数設けたものであり、開口面積の変化が大きくとれ、定流量弁として重要な立ち上がり特性を改善することができるばかりでなく、水道の元圧が高くなり、絞りを非常に小さく設定する必要がある場合でも、複数の弁部分により、安定しかつ騒音発生のない流量制御をすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考実施例1における定流量弁を示す概略断面図
【図2】 同定流量弁の弁体の下面図
【図3】 同定流量弁の弁体の一側面図
【図4】 同定流量弁の弁体の他側面図
【図5】 本発明の参考実施例2における定流量弁を示す概略断面図
【図6】 同定流量弁の弁体の下面図
【図7】 同定流量弁の弁体の側面図
【図8】 本発明の実施例における定流量弁を示す概略断面図
【図9】 同定流量弁の弁体の下面図
【図10】 同定流量弁の弁体の側面図
【図11】 従来の定流量弁を示す概略断面図
【図12】 同定流量弁の弁体を示す斜視図
【符号の説明】
10 給水源
11 配管
12、17、20 弁体
13、22 支持部材
14 流路
16A、16B、18、21 絞り溝
19 弁部材
22A、22B 段差

Claims (1)

  1. 機器内に設け給水源と接続された配管と、配管の内径に対して所定の隙間を有する有底円筒状の弁体と、前記弁体の後流側で弁体を弾性支持し、かつ中央付近に流路を有する支持部材とを備え、前記弁体は、底面をテーパ状の面とするとともにテーパ状の面に中央から外周にかけて絞り溝を形成し、前記支持部材は、弁体のテーパ状の面を支持する複数の段差を設けた定流量弁。
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