JP4359244B2 - 型締装置 - Google Patents
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Description
また、油圧ポンプを運転すると、ポンプの羽根が油と接触し、摩擦熱を発生する。同時に、油路を流れる油が管の内壁と接触して摩擦熱を発生する。したがって、油圧ポンプを運転することで摩擦熱を発生し、油が暖めることができる。
図3は従来の技術の基本原理を説明する油圧回路図であり、メインタンク101内の油102は、油圧ポンプ103で汲み上げ加圧し、電磁切換弁104の左室→電磁切換弁105の右室→型締シリンダ106の前進用油室107の順で送る。
このように、運転前にメイン回路の油をサブタンク111に迂回させることで、サブタンク111内の油を暖めることができる。
前記型締シリンダの油室に、プレフィル用油路を介してサブタンクを接続し、このプレフィル用油路にプレフィル弁を介在させ、
前記油圧ポンプから延ばした共用油路を介して、前記型締シリンダを作動させる油を前記型締シリンダへ供給し、前記補助シリンダ又はブースタラムを作動させる油を前記補助シリンダ又はブースタラムに供給すると共に、前記プレフィル弁を開閉させる油を前記プレフィル弁に供給できるようにし、
前記補助シリンダ又はブースタラムを用いて型締シリンダの型締ピストンを移動させるときに前記プレフィル弁を開いて前記サブタンクから前記油室へ又は油室からサブタンクへ油の移動を許可するようにした型締装置において、
前記共用油路から、この共用油路より小径の昇温用油路を分岐し、この昇温用油路にオンオフ弁を介設し、昇温用油路の先端を前記サブタンクに接続し、このサブタンクに余剰の油をメインタンクへ戻すオーバーフロー管を付設し、
前記型締シリンダ及び補助シリンダ又はブースタラムを停止もしくは静止させる制御を行い、前記プレフィル弁を閉じる制御を行い、前記油圧ポンプを運転し且つ前記オンオフ弁を開く制御を行う昇温制御部を備え、
前記油圧ポンプ、前記共用油路の一部、前記昇温用油路の全部、前記サブタンク、前記オーバーフロー管及び前記メインタンクの順で油を循環させることで、油を暖めることができるように構成したことを特徴とする。
前記型締シリンダの油室に、プレフィル用油路を介してサブタンクを接続し、このプレフィル用油路にプレフィル弁を介在させ、
前記油圧ポンプから延ばした共用油路を介して、前記型締シリンダを作動させる油を前記型締シリンダへ供給し、前記補助シリンダ又はブースタラムを作動させる油を前記補助シリンダ又はブースタラムに供給すると共に、前記プレフィル弁を開閉させる油を前記プレフィル弁に供給できるようにし、
このプレフィル弁は、前記共用油路から分岐したプレフィル弁制御用油路の油圧で開閉制御するようにし、
前記補助シリンダ又はブースタラムを用いて型締シリンダの型締ピストンを移動させるときに前記プレフィル弁を開いて前記サブタンクから前記油室へ又は油室からサブタンクへ油の移動を許可するようにした型締装置において、
前記プレフィル弁制御用油路から、前記共用油路より小径の昇温用油路を分岐し、この昇温用油路の先端を前記サブタンクに接続し、このサブタンクに余剰の油をメインタンクへ戻すオーバーフロー管を付設し、
前記型締シリンダ及び補助シリンダ又はブースタラムを停止もしくは静止させる制御を行い、前記プレフィル弁を閉じる制御を行い、前記油圧ポンプを運転し且つ前記昇温用油路に油を供給する制御を行う昇温制御部を備え、
前記油圧ポンプ、前記共用油路の一部、前記プレフィル弁制御用油路の一部、前記昇温用油路の全部、前記サブタンク、前記オーバーフロー管及び前記メインタンクの順で油を循環させることで、油を暖めることができるように構成したことを特徴とする。
この昇温の際、型締ピストンが移動することもない。したがって、型締ピストンの移動を規制するロック装置を設ける必要はない。
この昇温の際、型締ピストンが移動することもない。したがって、型締ピストンの移動を規制するロック装置を設ける必要はない。
したがって、本発明によれば、弁の個数の低減と昇温用油路の短縮とが図れ、型締装置のコストダウンと油路の簡略化とが可能となる。
図1は本発明に係る型締装置の原理図であり、型締装置10は、型締シリンダ11を構成するシリンダ本体12及び型締ピストン13と、この型締ピストン13の先端に固定した可動盤14(固定盤は省略した。)と、この可動盤14を高速で移動するために備えた補助シリンダ15、15と、シリンダ本体12に付設したサブタンク16と、このサブタンク16内の油をシリンダ本体12に出し入れするために設けたプレフィル用油路17と、このプレフィル用油路17を開閉するためにプレフィル用油路17に介在させたプレフィル弁18と、メインタンク19の油を吸い込んで高圧化する油圧ポンプ21と、次に述べる油路群、弁類及び制御部とからなる補助シリンダ式型締装置である。
なお、共用油路L2は、油路L3、L4、L5、L7を分岐させ得る共用油路であり、図で左右に延びる油路(ポンプ21の吐出油路を含む。)を指す。
そして、これらの弁22、23、24、25は、型締装置10に備える制御部26に内蔵した昇温制御部27で制御する。(1)〜(5)は制御信号線を意味する。
レジューサ35を境にして、油路L5は共用油路L2より十分に小径にすることができる。
作用は、ウオーミングアップ工程、型閉工程、型締工程を説明し、圧抜工程、型開工程は説明を省略する。
好ましくは、共用油路L2より小径にすることにより、昇温用油路L5における油の流速が増大する。摩擦熱は流速に比例して増大すると考えられるから、適温に到達するまでの時間をより短縮することができ、速やかに通常運転に切換可能となる。
すると、プレフィル弁18は閉じ、高圧油は共用油路L2、型締昇圧用油路L3を通じて油室29に作用し、型締ピストン13を型締方向(図では右へ)へ押し、型締状態になる。
図2は図1の別実施例図であり、図1と共通部分は符号を流用して、構造の説明を省略する。この型締装置10Bは、共用油路L2からプレフィル弁制御用油路L7を分岐してこのプレフィル弁制御用油路L7の先端をシリンダ31に接続すると共に、プレフィル弁制御用油路L7に4ポート電磁切換弁25Bを介設し、この電磁切換弁25BのAポートから昇温用油路L5を延ばし、この昇温用油路L5の先端をサブタンク16に接続したことを構造上の特徴とする。
図中、35は管径を絞るレジューサであり、このレジューサ35により共用油路L2より昇温油路L5を小径にすることができる。共用油路L2より小径にすることにより、昇温用油路L5における油の流速が増大する。摩擦熱は流速に比例して増大すると考えられるから、適温に到達するまでの時間をより短縮することができ、速やかに通常運転に切換可能となる。
したがって、共用油路L2より、昇温用油路L5を小径にするには、レジューサ35、37の一方若しくは両方を設ければよい。
すると、プレフィル弁18は閉じ、高圧油は共用油路L2、型締昇圧用油路L3を通じて油室29に作用し、型締ピストン13を型締方向(図では右へ)へ押し、型締状態になる。
併せて、図2ではプレフィル弁制御用油路L7の前半部分に昇温用油路L5を繋いだため、昇温用油路L5を短縮化することができる。
したがって、図2の別実施例では、弁の個数の低減と昇温用油路L5の短縮とが図れ、型締装置10Bのコストダウンと油路の簡略化とが可能となる。
Claims (2)
- メインタンク、油圧ポンプを用いて油を供給することで型締めを行う型締シリンダに、併設される補助シリンダ又はブースタラムを備え、
前記型締シリンダの油室に、プレフィル用油路を介してサブタンクを接続し、このプレフィル用油路にプレフィル弁を介在させ、
前記油圧ポンプから延ばした共用油路を介して、前記型締シリンダを作動させる油を前記型締シリンダへ供給し、前記補助シリンダ又はブースタラムを作動させる油を前記補助シリンダ又はブースタラムに供給すると共に、前記プレフィル弁を開閉させる油を前記プレフィル弁に供給できるようにし、
前記補助シリンダ又はブースタラムを用いて型締シリンダの型締ピストンを移動させるときに前記プレフィル弁を開いて前記サブタンクから前記油室へ又は油室からサブタンクへ油の移動を許可するようにした型締装置において、
前記共用油路から、この共用油路より小径の昇温用油路を分岐し、この昇温用油路にオンオフ弁を介設し、昇温用油路の先端を前記サブタンクに接続し、このサブタンクに余剰の油をメインタンクへ戻すオーバーフロー管を付設し、
前記型締シリンダ及び補助シリンダ又はブースタラムを停止もしくは静止させる制御を行い、前記プレフィル弁を閉じる制御を行い、前記油圧ポンプを運転し且つ前記オンオフ弁を開く制御を行う昇温制御部を備え、
前記油圧ポンプ、前記共用油路の一部、前記昇温用油路の全部、前記サブタンク、前記オーバーフロー管及び前記メインタンクの順で油を循環させることで、油を暖めることができるように構成したことを特徴とする型締装置。 - メインタンク、油圧ポンプを用いて油を供給することで型締めを行う型締シリンダに、併設される補助シリンダ又はブースタラムを備え、
前記型締シリンダの油室に、プレフィル用油路を介してサブタンクを接続し、このプレフィル用油路にプレフィル弁を介在させ、
前記油圧ポンプから延ばした共用油路を介して、前記型締シリンダを作動させる油を前記型締シリンダへ供給し、前記補助シリンダ又はブースタラムを作動させる油を前記補助シリンダ又はブースタラムに供給すると共に、前記プレフィル弁を開閉させる油を前記プレフィル弁に供給できるようにし、
このプレフィル弁は、前記共用油路から分岐したプレフィル弁制御用油路の油圧で開閉制御するようにし、
前記補助シリンダ又はブースタラムを用いて型締シリンダの型締ピストンを移動させるときに前記プレフィル弁を開いて前記サブタンクから前記油室へ又は油室からサブタンクへ油の移動を許可するようにした型締装置において、
前記プレフィル弁制御用油路から、前記共用油路より小径の昇温用油路を分岐し、この昇温用油路の先端を前記サブタンクに接続し、このサブタンクに余剰の油をメインタンクへ戻すオーバーフロー管を付設し、
前記型締シリンダ及び補助シリンダ又はブースタラムを停止もしくは静止させる制御を行い、前記プレフィル弁を閉じる制御を行い、前記油圧ポンプを運転し且つ前記昇温用油路に油を供給する制御を行う昇温制御部を備え、
前記油圧ポンプ、前記共用油路の一部、前記プレフィル弁制御用油路の一部、前記昇温用油路の全部、前記サブタンク、前記オーバーフロー管及び前記メインタンクの順で油を循環させることで、油を暖めることができるように構成したことを特徴とする型締装置。
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