JP4358506B2 - 変調器および周波数変換器のための正弦波を発生する方法および回路 - Google Patents

変調器および周波数変換器のための正弦波を発生する方法および回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信システムに関する。とくに、本発明は、アナログ信号の変調および周波数変換のために使用される正弦波(sinusoid)を発生する、新規のそして改善された技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
多くの現代の通信システムにおいては、効率の改善、そして特性の向上のために、ディジタル伝送が利用されている。ディジタル伝送フォーマットの例は、2相シフトキーイング(BPSK:binary phase shift keying)、4相シフトキーイング(QPSK:quaternary phase shift keying)、オフセット4相シフトキーイング(OQPSK:offset quaternary phase shift keying)、m相シフトキーイング(m‐PSK:m-ary phase shift keying)、および直交振幅変調(QAM:quadrature amplitude modulation)を含む。ディジタル伝送を利用している通信システムの例は、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)通信システム、および高分解能テレビジョン(HDTV:high definition television)システムを含む。
【0003】
典型的なディジタル通信システムにおいては、送信されるべき信号は最初にベースバンドで発生され処理される。このベースバンド処理は、バッファリング、濾波、および増幅を含むことができる。処理されたベースバンド信号はそこで、中間周波数(IF:intermediate frequency)に変調される。付加的な信号処理(すなわち、バッファリング、濾波、増幅など)はそこで、変調されたIF信号について実行される。変調され、そして処理されたIF信号は、無線周波数(RF:radio frequency)にアップコンバートされ、さらに処理され、そして送信される。
【0004】
受信機においては、送信されたRF信号が受信され、処理され(すなわち、増幅され、そして濾波され)、そして(送信機におけるIF周波数に一致するかも知れずしないかも知れないが)IF周波数にダウンコンバートされる。IF信号はそこで、送信機において使用された変調方式に相補的な復調方式を用いて復調される。
【0005】
多くの従来の送信機および受信機アーキテクチャにおいては、信号処理は2回の周波数変換段階を含む。一つの周波数変換段階は、データの変調(あるいは受信された信号の復調)に起因する。他の周波数変換段階は、最初の周波数から最終の周波数への周波数の置き換えを行う。送信機に対しては、第1の変換段階は変調されたIF信号を発生し、そして第2の変換段階はアップコンバートされたRF信号を発生する。そして受信機に対しては、第1の変換段階は、ダウンコンバートされたIF信号を発生し、そして第2の変換段階は、復調されたベースバンド信号を発生する。
【0006】
IF周波数は、典型的には、回路設計の容易さおよびスプリアス信号の濾波の容易さを含む、種々の配慮にもとづいて選定される。たとえば、同相および直交正弦波を発生するための位相反転器は、しばしばIF周波数における要求される仕様を満足するためにより容易に設計されそして製造されることができる。RF周波数もまた、信号伝送の容易さ、および工業標準への適合など、いくつかの考慮にもとづいて選定される。2重周波数変換(dual frequency conversion)設計は、周波数計画における柔軟性、信号濾波の容易さ、高いアイソレーション、広い可変利得範囲に対する許容度、および他の利点を提供する。一般にこれらの利点は、付加回路および電力消費の費用負担のもとに得られる。
【0007】
直接アップコンバージョン送信機アーキテクチャは、1個の変調/周波数変換段階を用いて、ベースバンド信号から直接に変調されたRF信号を発生する。直接変換アーキテクチャは一般に、より少ない実行回路を必要とし、そしてそれはしばしば簡素化された、そして電力効率のよい設計と言い換えられる。しかしながら、直接変換送信機アーキテクチャは、典型的に種々の実行困難性に遭遇する。たとえば、(このアーキテクチャは)一般に、変調されたRF信号の周波数と同じ周波数における、RF正弦波(RF LO:RF sinusoid)を発生するために電圧制御発信器(VCO)を使用するのに実用的ではない。VCOはつねに、RF信号に対してある量の“漏洩”を示す。そしてこの漏洩は、もしもVCOがRF信号と同じ周波数で動作されるならば、システム特性を劣化させることが可能である。さらに、送信機においては、RF信号の大きな振幅はまた、VCOを“引き込む(pull)”ことが可能であり、そしてその特性に逆に影響を与える。VCO引き込みは、RF正弦波内の付加的な位相雑音の原因となり、そしてそれは、特性劣化の原因となりうる。
【0008】
2個の中間正弦波から発生されたRF正弦波を用いての方向性アップコンバージョン(direction upconversion)は、上に述べた特性劣化(すなわち、LO漏洩およびVCO引き込み)のいくつかを改善する。このような方法でRF LOを発生する回路は、“直交局部発信器ネットワーク”と題された、そして参照によってこの中に組み込まれた、米国特許5,412,351の中に記述されている。このLO発生回路は、4個のミクサ、2個の位相反転器、そして2個の加算器を含む。ミクサはRF周波数において動作し、そして必要とされる線形性および帯域幅を与えるために、大電流(high currents)でバイアスされる。ミクサはまた、送信機の特性を劣化させうるスプリアス信号を発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、より少ない回路を用いている、そしてエラー強さのある特性を有している正弦波を発生するための技術がおおいに要望される。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、変調および/あるいは周波数変換のために使用されうる正弦波を発生するための技術を与える。RF特性の改善のためには、正弦波は、2個の中間正弦波、たとえばIF正弦波およびRF正弦波から発生される。本発明の技術は、従来の技術よりもより少ない数のミクサを必要とし、そしてそれは回路の複雑性の低減、より低い電力消費、そして他の利点と言い換えることができる。
【0011】
本発明の一つの実施例は、第1および第2のミクサ、第1および第2の位相シフトネットワーク、そして加算器を含む信号発生器を与える。第1および第2のミクサそれぞれは、第2の周波数における、第2の入力正弦波とともに、第1の周波数における直交正弦波および同相正弦波を受信し混合する。第1および第2の位相シフトネットワークはそれぞれ、第1および第2のミクサに結合し、第1および第2のミクサからの出力を受信し、そして第1および第2の位相シフトされた信号を発生する。加算器は、第1および第2の位相シフトネットワークに結合し、そして第1の出力正弦波を発生するために、第1および第2の位相シフトされた信号を受信しそして加算する。第2の加算器は、第1および第2の位相シフトネットワークに結合されることが可能で、そして第2の出力正弦波を発生するために、(第1および第2の位相シフトネットワークそれぞれにより発生された)第3および第4の位相シフトされた信号を受信し、そして加算することが可能である。第1および第2の出力正弦波は直交している。第3の位相シフトネットワークは、第1の周波数における第1の入力正弦波を受信することが可能であり、そして同相および直交正弦波を発生する。
【0012】
信号発生器は、ミクサのためにはギルバートセル乗算器(Gilbert cell multiplier)を、そして位相シフトネットワークのためには多相濾波器を用いて、都合よく実現されうる。加算器は、位相シフトネットワークからの適切な電流信号を結合することによって実現されうる。電力消費を低減するためには、積み重ねられた回路トポロジー(stacked circuit topology)が使用されうる。信号発生器は、(たとえば、変調、あるいはアップコンバージョン、あるいは両者のために)送信機内で、あるいは(たとえば、復調、あるいはダウンコンバージョン、あるいは両者のために)受信機内で、使用されることが可能である。信号発生器は、セルラ(たとえば、CDMA)電話内における使用のために、特別に設計されることが可能である。
【0013】
本発明の他の実施例は、正弦波を発生するための方法を与える。この方法に従って、第1の周波数における第1の直交正弦波は、第1の混合された信号を発生するために、第2の周波数における第2の入力正弦波と混合され、そして、第1の周波数における第1の同相正弦波は、第2の混合された信号を発生するために、第2の入力正弦波と混合される。第1の混合された信号は、第2の同相正弦波および第2の直交正弦波を発生するために位相シフトされる。そして、第2の混合された信号は、第3の同相正弦波および第3の直交正弦波を発生するために位相シフトされる。第2の同相および直交正弦波、および第3の同相および直交正弦波の選択的(selective)組み合わせは、第1の出力正弦波を与えるために結合される。第2の同相および直交正弦波、および第3の同相および直交正弦波の、第2の選択的組み合わせは、第2の出力正弦波を与えるために結合されることが可能である。第1および第2の出力正弦波は直交している。第1の周波数における第1の入力正弦波は、第1の同相および直交正弦波を発生するために位相シフトされることが可能である。
【0014】
本発明のさらに他の実施例は、正弦波発生器と結合した直接アップコンバータ(direct upconverter)を含む変調器を与える。この直接アップコンバータは、変調された信号を与えるために、少なくとも1個のアナログ信号と、少なくとも1個のアップコンバート正弦波を受信し、混合する。この正弦波発生器は、直接アップコンバータに結合し、そして上に述べた方法で実現される。たとえば、この変調器は、セルラ電話に使用されうる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の特徴、性質、そして利点が、図面と関連させた場合に、以下に記述する詳細な説明から、より明白になろう。図面において同様の参照符号は、全体を通じて同一のものと認定する。
【0016】
図1は、2個の周波数変換段階を使用している直交位相シフトキーイング(QPSK)を実現する、送信機100の実施例に関する単純化されたブロック線図を示す。ディジタル処理装置110はデータを発生し、このデータを符号化し変調しそして、ディジタル的に処理されたデータを、同相(I)信号および直交(Q)信号に変換する。ベースバンドIおよびQ信号はそれぞれ、ベースバンド信号の濾波を実行する(すなわち整合する(match))1対の低域通過濾波器122aおよび122bに与えられる。濾波されたIおよびQ信号はそれぞれ、その信号を中間周波数(IF)に、IF位相反転器126から受信された同相IF正弦波(すなわちLO)および直交IF LOでそれぞれ変調する、1対のミクサ124aおよび124bに与えられる。ミクサ124aおよび124bからのIF出力は、変調されたIF信号を発生するために、加算器128によってあわせて加算される。IF信号は、IF信号をバッファしそして帯域通過濾波器134を駆動するバッファ132に与えられる。濾波器134は、帯域外雑音(out-of-band noise)および望ましくない信号を除去するために、バッファされたIF信号を濾波する。
【0017】
濾波されたIF信号は、利得制御回路(図示せず)からの利得制御信号によって決定される利得をもって信号を増幅する、可変利得増幅器(VGA)136に与えられる。増幅されたIF信号は、無線周波数における正弦波(RF LO)をまた受信し、RF信号を発生するためにIF信号をRF LOとともにアップコンバートするところのミクサ138に与えられる。RF信号は、先行するアップコンバージョン段階によって発生されたイメージを濾波する濾波器140に与えられる。濾波された信号は、信号をバッファしそして濾波器144を駆動するバッファ142に与えられる。濾波器144はさらに信号から雑音を濾波し、そして濾波された信号を、必要とされる信号ドライブを用意する電力増幅器(PA)146に与える。PA146の出力は、アイソレータおよびデュプレクサ(すべての3個のエレメントは、図1には示されず)を経由して、アンテナに結合する。図1に示された実施例は、イメージ阻止濾波器(image reject filters)をもった両側波帯アップコンバータを含む。単側波帯アップコンバータもまた、当業界において知られている方法で実現可能である。
【0018】
図2は、1個の周波数変換段階を使用して直接直交変調を実現する、送信機200の実施例に関する単純化されたブロック線図を示す。ディジタル処理装置210は、データを発生しこのデータを符号化しそして変調しそして、ディジタル的に処理されたデータを、図1における処理装置110と同様にI信号およびQ信号に変換する。ベースバンドIおよびQ信号はそれぞれ、信号をバッファし、そしてバッファされたベースバンド信号を直接アップコンバータ230に与える、1対のバッファ222aおよび222bに与えられる。アップコンバータ230はまた、LO発生器240から同相LO(I LO)および直交LO(Q LO)を受信し、そしてベースバンド信号をRFにアップコンバートする。一つの実施例においては、I LOおよびQ LOは、二つの周波数における正弦波(たとえば、IF LOおよびRF LO)から発生される。RF信号は、利得制御信号(図示せず)によって決定される利得をもって信号を増幅する、VGA250に与えられる。増幅されたRF信号は、信号から雑音を濾波する濾波器252に与えられる。濾波された信号は、アンテナを駆動するPA254に与えられる。
【0019】
種々の変更が、図2に示された送信機実施例に対して実施可能である。たとえば、送信信号経路は、より少ないあるいは付加的なバッファおよび増幅器段階、1個あるいはそれ以上の濾波器、そして他の回路を含むように設計されるかも知れない。一つの例として、濾波器がスプリアス信号を濾波するために、直接アップコンバータの後に備えられるかも知れない。さらに、信号経路内のエレメントは異なった形に配列されるかも知れない。特定の実施例においては、バッファ222からPA254への送信信号経路は、個別エレメントがまた使用されるかも知れないが、1個あるいはそれ以上の集積回路内で実現される。
【0020】
特定の送信機実施例においては、直交変調はベースバンドIおよびQ信号に対して、ディジタル処理装置内で実行される。ディジタル的に変調された信号はそこで、本発明に従って発生されたLOを使用し周波数アップコンバージョン段階によって、RFに直接にアップコンバートされる。
【0021】
送信機200は、アップコンバータ230によって実行される1個の周波数コンバージョン段階を含む。RF変調およびアップコンバージョンに直接ベースバンドを使用して、多くの利点を得ることができる。利点の若干は以下に列挙される。
【0022】
第1に、直接アップコンバージョンアーキテクチャは典型的に、2重(dual)アップコンバージョンアーキテクチャよりもより複雑性が少ない。1個の周波数コンバージョン段階を除去することによって、送信信号経路内の部品数は対応して削減される。たとえば、図2に示された送信機アーキテクチャは、図1に示されたアーキテクチャ内にある、バッファ、濾波器、そしてミクサ段階の若干を含まない。回路複雑性の減少は、コストを削減し信頼性を改善する。
【0023】
第2に、直接アップコンバージョンアーキテクチャは、(典型的には)2重アップコンバージョンアーキテクチャよりもより少ない電力を消費する。これは、上に言及したように、送信信号経路内の、若干の段階の消去、そしてまた以下に述べるように、送信信号経路内の回路の特定の実施例に起因する。低減された電力消費は、たとえばセルラ電話のような若干の応用に対して、その可搬性のためにとくに好都合である。
【0024】
第3に、直接アップコンバージョンアーキテクチャはIF高調波(harmonics)を発生せず、そして一般に2重アップコンバージョンアーキテクチャよりもより少ないスプリアス信号を発生する。典型的には、ミクサは調波およびミクシング生成物を発生する非線形デバイスとして動作する。2重アップコンバージョンアーキテクチャにおいては、IFミクサはIFミクサの後に置かれた帯域通過濾波器によってある程度まで濾波される、スプリアス信号を発生する。IFアップコンバージョン段階を消去することによって、IF調波は発生されずそしてIF濾波要求は緩和される。
【0025】
第4に、直接アップコンバージョンアーキテクチャは、改善された特性を与える設計が可能である。たとえばアップコンバータ230は、変調されたRF信号が、I LOおよびQ LO内の位相および振幅の不均衡(imbalance)に対して、より寛容であるように設計されることが可能である。
【0026】
図3は、従来のLO発生器300のブロック線図を示す。発生器300は、入力IF正弦波(IF LO)および入力RF正弦波(RF LO)に基づいて、RF周波数において同相正弦波(I LO)および直交正弦波(Q LO)を発生する。発生器300の中で、IF LOは同相(0゜)および直交(90゜)IF正弦波を準備する位相シフトネットワーク312に与えられる。同相IF正弦波はミクサ314aおよび314dに与えられ、そして直交IF正弦波はミクサ314bおよび314cに与えられる。同様にRF LOは、同相および直交RF正弦波を準備する、位相シフトネットワーク316に与えられる。同相RF正弦波はミクサ314bおよび314dに与えられ、そして直交RF正弦波はミクサ314aおよび314cに与えられる。ミクサ314aおよび314bは、二つの入力正弦波を混合しそして混合された信号を、I LOを準備するために信号を結合する加算器318aに与える。同様にミクサ314cおよび314dは、二つの入力正弦波を混合しそして混合された信号を、Q LOを準備するために信号を結合する加算器318bに与える。I LOおよびQ LOは、ベースバンド信号をRFに直接に変調(すなわち送信機に対して)し、あるいは受信されたRF信号をベースバンドに直接に復調(すなわち受信機に対して)するところの、後のミクサ(図3には示されていない)に与えられる。
【0027】
LO発生器300は、二つの正弦波を用いて、I LOおよびQ LOを準備する。そしてそれはある応用において好まれる。しかしながら発生器300はいくつかの不都合を示す。とくに、発生器300はRF周波数で動作される4個のミクサを含む。これらのミクサは送信機あるいは受信機の特性劣化の原因となりうる、スプリアス信号を発生する傾向を有する。調波のミクシングの総量を減らすために、ミクサは線形領域で動作することが望ましい。RF周波数において必要とされる回路特性(たとえば線形性および帯域幅)を達成するために、ミクサおよび後の加算器は典型的には大電流でバイアスされる。CDMA通信システムなどの若干の応用に対しては、電力消費は重要な設計パラメータであり、そして大バイアス電流を必要とする回路は典型的には望まれない。
【0028】
図4は、本発明のLO発生器400の一つの実施例に関するブロック線図を示す。 IF LOは、直交するすなわち1個の正弦波が他の正弦波に比して付加的な90度の位相シフトを有している、2個の正弦波を準備する位相シフトネットワーク410に与えられる。位相シフト回路410からの同相および直交IF LOはそれぞれ、ミクサ412bおよび412aに与えられる。それぞれのミクサ412はまた、RF LOを受信しそして二つの正弦波を混合する。ミクサ412aおよび412bからの出力はそれぞれ、位相シフトネットワーク420aおよび420bに与えられる。それぞれの位相シフトネットワーク420は、入力信号に関する同相成分および直交成分を発生する。位相シフトネットワーク420aおよび420bからの出力は、交差結合され(cross-coupled)、そして加算器422aおよび422bに与えられる。加算器422aは、I LOを発生するために、位相シフトネットワーク420aからの同相成分および、位相シフトネットワーク420bからの直交成分を受信しそして加算する。加算器422bは、Q LOを発生するために、位相シフトネットワーク420aからの直交成分を受信しそして、位相シフトネットワーク420bからの同相成分から減算する。
【0029】
もしもRF LOがsin(ωRF)として表現され、そしてIF LOがcos(ωIF)として表現されれば、位相シフトネットワーク420aおよび420bからの成分a、b、c、およびdは、
a=cos(ωRF−ωIF)−cos(ωRF+ωIF) 式(1)
b=−sin(ωRF−ωIF)+sin(ωRF+ωIF) 式(2)
c=cos(ωRF−ωIF)+cos(ωRF+ωIF) 式(3)
そして、
d=sin(ωRF−ωIF)+sin(ωRF+ωIF) 式(4)
として表現されることが可能である。
【0030】
それぞれの成分(a、b、c、あるいはd)が、加算された周波数(ωRF+ωIF)における正弦波、および差の周波数(ωRF−ωIF)における正弦波を含むことは注目されうる。これらの成分の対を適切に結合することによって、加算された周波数の正弦波、あるいは差の周波数の正弦波の何れかが相殺されうる。残っている(加算されたあるいは差の)正弦波が、変調、復調、あるいは周波数変換に使用されうる。
【0031】
図4に示された特定の実施例においては、加算された周波数の正弦波は相殺され、そして差の周波数の正弦波がI LOおよびQ LOとして与えられる。そしてそれは、
I LO=cos(ωRF−ωIF) 式(5)
そして
Q LO=sin(ωRF−ωIF) 式(6)
として表現されることができる。代わりに、差の周波数の正弦波が相殺されることができ、そして加算された周波数の正弦波が、I LOおよびQ LOとして与えられることも可能である。加算された周波数の正弦波は、図4に示されているものから、成分aおよびbの符号を逆転することによって得られることができる。
【0032】
とくにCDMA通信システムに適用可能な、特定の実施例においては、IF LOは、ほぼ100から225MHzの周波数を有し、そしてRF LOは、セルラ帯域に対しては824から849MHz、そしてPCS帯域に対しては、1850から1910MHzの周波数に分布している。これらの周波数選定にともなって、I LOおよびQ LOは、セルラ帯域に対しては、954から979MHzの周波数範囲(すなわち、加算された周波数正弦波、ωRF+ωIFを用いて)を、そしてPCS帯域に対しては、1720から1780MHzの周波数範囲(すなわち、差の周波数正弦波、ωRF−ωIFを用いて)をカバーするために発生されることができる。代わりに、同じセルラおよびPCS周波数範囲をカバーするために、RF LOは、セルラ帯域に対して1084から1109MHz(すなわち、差の周波数正弦波を用いて)そして、PCS帯域に対して1590から1650MHz(すなわち、加算された周波数正弦波を用いて)の周波数に変化することが可能である。
【0033】
2個の入力正弦波を用いている、I LOおよびQ LOの発生は、いくつかの利点を与える。第1に、入力正弦波の周波数は変調されたRF信号のそれとは異なり、したがって、LO漏洩およびVCO引き込みに起因する特性劣化を避けている。さらに、IF LOおよびRF LOを発生するためのVCOは、I LOおよびQ LOの周波数よりもより低い周波数において動作するよう設計されることが可能であり、したがって、個々の信号レベルに対して位相雑音特性の改善変調器および周波数変換器のための正弦波を発生する方法および回路を達成している。
【0034】
LO発生器400は、他の従来のLO発生器にまさって多くの利点を与える。たとえば、LO発生器400は、図3に示されたLO発生器300よりも2個少ないミクサを含む。より少ないミクサ数は、回路の複雑性を低減しそしてまた、より少ないスプリアス信号を発生する。LO発生器400はまたさらに、同時に動作されるミクサの数半分を含むために、LO発生器300の約半分のバイアス電流を使用するよう設計が可能である。
【0035】
LO発生器400のアーキテクチャはまた、位相シフトネットワーク420aおよび420bによって持ち込まれる位相誤差の影響を軽減する。とくに、もしも位相シフトネットワーク420aあるいは420bが、90゜+θerrの位相を有している(ここでθerr は、位相誤差を表す)直交信号を発生すれば、I LOおよびQ LO内の位相誤差は、
【数1】
Figure 0004358506
であると示されうる。式7は、出力信号内の位相誤差が、位相シフトネットワーク420aおよび420bにより発生される位相誤差の約半分であることを示す。
【0036】
図5は、LO発生器500の特定の実施例に関するブロック線図を示す。LO発生器500は、図4におけるLO発生器400の特定の実施例であって、そして図2におけるLO発生器240に対して使用されうる。図5における、位相シフトネットワーク510、520a、および520bはそれぞれ、図4における位相シフトネットワーク410、420a、そして420bに対応する。図5におけるミクサ512aおよび512bはそれぞれ、図4におけるミクサ412aおよび412bに対応する。加算器422aおよび422bは、位相シフトネットワーク520aおよび520bからの出力を結合し合わせることによって実現される。
【0037】
発生器500の中で、ディファレンシャル(differential)IF LO(IF_LO+およびIF_LO −)は、ディファレンシャル同相IF LO(IIF_LO+およびIIF_LO −)およびディファレンシャル直交IF LO(QIF_LO −そしてQIF_LO+)を準備する位相シフトネットワーク510に与えられる。ディファレンシャルRF LO(RF_LO+およびRF_LO −)およびディファレンシャル同相IF LOは、ミクサ512aに与えられ、そしてディファレンシャルRF LOおよびディファレンシャル直交IF LOは、ミクサ512bに与えられる。
【0038】
図5に示された実施例においては、それぞれのミクサ512は、1対の交差結合された差動増幅器516に結合された差動増幅器514を含む、ギルバートセル乗算器を用いて実現される。特別に、ミクサ512aに対しては、IIF_LO+ およびIIF_LO −が、トランスコンダクタ511aの入力に与えられる。そしてそれは、図5に示された実施例においては、トランジスタ514aおよび514bを含む差動増幅器として実現される。図5には示されていないが、エミッタ負帰還抵抗器(emitter degeneration resistors)が、差動増幅器の線形性改善のために、トランジスタ514aおよび514bのエミッタおよびグランドの間に結合されることができる。もしもIIF_LO+ およびIIF_L O −が、電流信号であれば、それらは直接に、ギルバートセルミクサに印加されることが可能である。トランジスタ514aおよび514bのエミッタは、合わせられて、そしてACグランドに結合する。トランジスタ514aのコレクタは、トランジスタ516aおよび516bのエミッタに結合し、そしてトランジスタ514bのコレクタは、トランジスタ516cおよび516dのエミッタに結合する。トランジスタ516aおよび516cのコレクタは、合わせてられ、そして位相シフトネットワーク520aに結合する。そしてトランジスタ516bおよび516dのコレクタは、合わせられて、そしてまた位相シフトネットワーク520aに結合する。トランジスタ516aおよび516dのベースは、合わせて結合し、そしてRF_LO+を受信し、そしてトランジスタ516bおよび516cのベースは、合わせて結合し、そしてRF_LO−を受信する。ミクサ512bは、ミクサ512aと同様に配列される。
【0039】
それぞれの位相シフトネットワーク520は、ディファレンシャル入力信号を受信し、そして受信された信号に関する4個の位相、あるいは互いについて直交する2個のディファレンシャル信号を発生する。4個の位相は、φ、φ+90°、φ+180°、そしてφ+270°を含む。ここで、φは任意の位相値であるが、両位相シフトネットワーク520aおよび520bに対して同様である。位相シフトネットワーク520aおよび520bからの出力は電流信号であり、そして望まれる出力信号を発生するために、522aから522dまでの節点(node)において結合される。トランジスタ524aから524dまでは、出力抵抗器526を、位相シフトネットワーク520から分離(isolate)するカスコードバッファである。このカスコードバッファは、抵抗器526が負荷となることそして、位相シフトネットワークの特性に影響を与えることを防止する。それぞれのカスコードバッファを通過する電流は、それぞれの負荷抵抗526の両端に電圧を発生する。抵抗器526aおよび526bにおける電圧は、ディファレンシャル同相LO(I LO+およびI LO−)を含み、そして抵抗器526cおよび526dにおける電圧はディファレンシャル直交LO(Q LO+およぼQ LO−)を含む。
【0040】
図5は、LO発生器400の特定の実施例を示す。種々の他の設計がまた、LO発生器のそれぞれのエレメントに対して使用されうる。たとえば、位相シフトネットワークは、結合された伝送線路(前述の米国特許5,412,351の中に開示されているように)、ウィルキンソン(Wilkinson)構造、あるいは当業界において知られている他の分布技術(distributed techniques)を用いて、回路基板上にエッチされたエレメントとして実現されることが可能である。位相シフトネットワークはまた、市販品として得られるハイブリッド結合器などの集中エレメントを用いて実現されうる。位相シフトネットワークはまた、帰還ループを経由した同相および直交正弦波の位相誤差および/あるいは振幅不均衡を訂正する、遅延ロックドループ(delay locked loop)を用いて実現されうる。位相シフトネットワークはまた、アクティブデバイスを用いて実現されうる。アクティブデバイスを用いている位相シフトネットワークの設計例は、“アクティブ位相反転器(Active Phase Splitter)”と題され、1997年3月22日に提出され、本発明の譲渡人に譲渡され、そして参照によりこの中に組み込まれた、米国特許アプリケーションシリアル番号08/862,094の中に開示されている。
【0041】
同様に、ミクサは多くの設計を用いて実現されうる。ミクサは、当業界において知られているように、単一平衡(single balance)あるいは2重平衡(double balance)ダイオードミクサとして実現されうる。代わりに、ミクサは上に示されたように、アクティブデバイスを含むギルバートセル乗算器で実現されうる。一般にミクサは、非線形デバイスを用いて実現されうる。その結果、種々のミクサの実現が期待可能でありそして本発明の範囲内にある。
【0042】
上に示した実施例においては、加算器は位相シフトネットワークの(電流)出力を合わせ結合することによって実現される。加算器はまた(抵抗ネットワークなどの)受動加算エレメント、あるいは(加算増幅器(summing amplifiers)などの)アクティブ回路で実現されうる。
【0043】
図5に示された特定の実施例は多くの利点を含む。第1に、ミクサ、位相シフトネットワーク、加算器、そして出力バッファは、“積み重ねられた”回路トポロジーおよび、4個の出力信号(あるいは2個のディファレンシャルLOs)に対応した4分割電流経路(share four current path)(すなわち、抵抗器526aから526dまでの)をもって実現される。電流を分割することによって、積み重ねられたトポロジーは、電力消費を低減しそしてまた、バッファおよび他の回路に対する必要性を消去することによって、必要とされる部品の数を低減する。
【0044】
第2に、位相シフトネットワーク520aおよび520bはそれぞれ、入力信号に関する4個の位相を発生する。4個の位相は、互いについて直交している2個のディファレンシャル出力信号に対応する。ディファレンシャル信号のためには、2個の信号線を単に交換することによって、反転された信号が容易に得られる。たとえば、図4を参照して、成分bに対する加算器422b上の負の符号は、ディファレンシャル信号線(b+およびb−)を交換することによって得られることができる。このように、和および差の周波数成分は、位相シフトネットワーク520aおよび520bからの出力信号を適切に結合することによって、同じ回路を用いて容易に得られることができる。和および差の周波数成分はまた、ミクサ412aを位相シフトネットワーク420aに結合しているディファレンシャルラインの極性を交換することによって、容易に得られることができる。
【0045】
LO発生器500は、LO発生器400の一つの実施例である。他の実施例もまた、設計されることができそして本発明の範囲内にある。たとえば、“縦続された(cascaded)”トポロジーは、ミクサが1組の電流経路から動作し、そして位相シフトネットワークおよび出力バッファが、電流経路の第2の組から動作する場合に使用されうる。縦続されたトポロジーは、たとえば、低い供給電圧を有する応用において、使用されることができる。
【0046】
図6Aは、1極位相シフトネットワーク600aの、特定の実施例に関するブロック線図を示す。位相シフトネットワーク600aは、図4および5における位相シフトネットワークを実現するのに使用されうる。位相シフトネットワーク600aは、ディファレンシャル入力信号(IN+およびIN−)を受信し、そして1対のディファレンシャル出力信号(IOUT+およびIOUT−、およびQOUT+およびQOUT−)を発生する多相濾波器である。
【0047】
ネットワーク600aの中で、信号IN+は、抵抗器610aおよび610b、およびコンデンサ612aおよび612bの一端に与えられる。同様に信号IN−は、抵抗器610cおよび610d、およびコンデンサ612cおよび612dの一端に与えられる。抵抗器610a、610b、610c、および610dの他端はそれぞれ、コンデンサ612d、612a、612b、および612cの他端に結合され、そしてそれぞれ、IOUT+、QOUT+、IOUT−、およびQOUT−を含む。ネットワーク600aに対する伝達関数は、次のとおりである。
【0048】
【数2】
Figure 0004358506
【数3】
Figure 0004358506
【数4】
Figure 0004358506
そして
【数5】
Figure 0004358506
ここで、VIN=VIN+−VIN−である。ディファレンシャル伝達関数は、次のように表されることができる。
【0049】
【数6】
Figure 0004358506
そして
【数7】
Figure 0004358506
ここで、VIOUT=VIOUT+−VIOUT−、そしてVQOUT=VQOUT+−VQOUT−である。
【0050】
位相シフトネットワーク600aは、近似的に全域通過(allpass)構造である。それぞれのRCネットワーク(たとえば、抵抗器610bおよびコンデンサ612a)は、隣接したネットワークに比較して45度の位相シフトを与える。結合コンデンサ612bおよび612dは、入力ディファレンシャル信号(IN+およびIN−)と交差結合する。
【0051】
図4を参照して、位相シフトネットワーク410は、IF周波数における帯域(たとえば、単一トーンIF LOあるいは、異なった周波数計画を調整するための可変周波数IF LO)上で動作する。そして、位相シフトネットワーク420aおよび420bのそれぞれは、式(1)から(4)に示されたように、加算された周波数成分(たとえば、cos(ωRF+ωIF))および差の周波数成分(たとえば、cos(ωRF−ωIF))を有している、広帯域(たとえば、チャネル選択のための調整可能な周波数)信号上で動作する。それぞれの位相シフトネットワークのために、抵抗器およびコンデンサは、動作の周波数において、そして関係する帯域上において、要求された位相および振幅応答を与えるために選定されている。したがって、位相シフトネットワーク410のための抵抗および容量の値は、位相シフトネットワーク420aおよび420bのそれとはおそらく異なっている。
【0052】
図6Bは、3極位相シフトネットワーク600bの、特定の実施例に関するブロック線図を示す。位相シフトネットワーク600bはまた、図4および5における位相シフトネットワークを実現するために使用されることが可能である。位相シフトネットワーク600bは、位相シフトネットワーク600aよりもより広い帯域幅を有しており、そして図4における、位相シフトネットワーク420および図5における位相シフトネットワーク520としての使用に、とくに適している。
【0053】
ネットワーク600bの中において、信号IN+は、抵抗器620aおよび620b、そしてコンデンサ622aおよび622bの一端に与えられる。同様に、信号IN−は、抵抗器620cおよび620d、そしてコンデンサ622cおよび622dの一端に与えられる。抵抗器620a、620b、620c、および620dの他端は、それぞれ、コンデンサ622d、622a、622b、および622cの他端に結合する。抵抗器620およびコンデンサ622は、1極を与える第1段階を形成する。
【0054】
抵抗器620a、620b、620c、および620dは、抵抗器630a、630b、630c、および630dのそれぞれ一端にそして、コンデンサ632a、632b、632c、および632dのそれぞれ一端に結合する。コンデンサ632a、632b、632c、および632dの他端は、抵抗器630b、630c、630d、および630aのそれぞれ他端に結合する。抵抗器630およびコンデンサ632は、第2段階を形成する。
【0055】
抵抗器630a、630b、630c、および630dは、抵抗器640a、640b、640c、および640dのそれぞれ一端にそして、コンデンサ642a、642b、642c、および642dのそれぞれ一端に結合する。コンデンサ642a、642b、642c、および642dの他端は、抵抗器640b、640c、640d、および640aのそれぞれ他端に結合する。抵抗器640およびコンデンサ642は、第3段階を形成する。抵抗器640a、640b、640c、および640dは、それぞれ、出力IOUT+、QOUT+,IOUT−、QOUT−を含む。
【0056】
位相シフトネットワーク600bの第1段階は、入力信号に関する4個の位相(たとえば、φ、φ+90゜、φ+180゜、およびφ+270゜)、あるいは互いについて直交する2個のディファレンシャル信号を発生するための、位相シフティングを与える。各段階は、抵抗および容量の値の適切な選定によって、望まれる周波数位置に置かれることが可能な極を与える。とくに、極の位置は次のように表されうる。
【0057】
=2πR 式(14)
【数8】
Figure 0004358506
そして
=2πR 式(16)
図6Cおよび6Dはそれぞれ、位相シフトネットワーク600bに関する、位相および振幅応答を示す。特定の実施例においては、極は、f=600MHz、f=1150MHz、そしてf=2.2GHzにセットされる。典型的な位相誤差は、関係する帯域幅にわたって1.5度よりも小さいこと、そして典型的な振幅誤差は0.5dBよりも小さいことが注目されうる。一般的に、RおよびCの値の許容誤差は極をシフトし、そして抵抗器およびコンデンサの不適合は、位相誤差を発生する。許容誤差および不適合は、適切な設計レイアウトガイドラインを遵守することによって減少されうる。
【0058】
図6Aおよび6Bは、位相シフトネットワークの特定の形式に関する特定の設計を示す。他の設計もまた実現されることが可能でありそして本発明の範囲内にある。たとえば、位相シフトネットワークは任意の極数(たとえば、1、2、3、4、5など)を含むように設計されることが可能である。
【0059】
図7は、直接アップコンバータ230の特定の実施例に関するブロック線図を示す。IおよびQ信号はまたI LOおよびQ LOをそれぞれ受信する、ミクサ710aおよび710bそれぞれに与えられる。それぞれのミクサ710は、変調された成分を発生するために、入力信号をLO信号で変調する。変調された成分は、変調されたRF信号を発生するために成分を加算する加算器712に与えられる。ミクサ710および加算器712は、図5に示されたと同様に、1対のギルバートセル乗算器を用いて実行されることが可能である。
【0060】
明快のために、本発明のLO発生器は、送信機内のQPSK変調器に対して述べられてきている。LO発生器はまた、復調されたおよび/あるいはダウンコンバートされた(ベースバンド)信号を発生するために、RF信号を受信しそして受信されたRF信号を直接に復調あるいはダウンコンバートする、直接ダウンコンバータ内で使用されうる。
【0061】
本発明はまた、バイポーラ接合トランジスタ(BJT:bipolar junction transistor)を用いて実現される回路で述べられてきている。本発明はまた、FETs、MOSFETs、MESFETs、HBTs、P‐HEMTs、そしてその他を含む、他の回路で実現することができる。ここに用いられているように、“トランジスタ”は、一般的に任意のアクティブ回路を示し、BJTに限定されない。
【0062】
ここに用いられているように、正弦波は、変調、復調、および周波数変換のために用いられる搬送信号の一つの形式である。一般的に、搬送信号は、方形波、のこぎり波、三角波などのような他の形式であることもできる。ここに述べられたように本発明は、任意の形式の搬送信号を発生するために使用されることができ、そして正弦波の発生に限定されない。
【0063】
好ましい実施例に関するこれまでの記述は、当業界におけるいかなる熟練した人にも、本発明を作成しあるいは使用することを可能にする。これらの実施例に関する種々の変更は、当業界における熟練した人々に容易に明らかであり、この中に定義された一般的原理は、創造的能力を用いなくとも、他の実施例に適用可能であろう。従って本発明は、ここに示された実施例に限定されることを意図したものではなく、ここに開示された原理および新規な特徴に一致する最も広い範囲に一致されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、2周波数変換段階を用いている直交変調を実行する、送信機の実施例に関する単純化されたブロック線図を示す。
【図2】 図2は、単一周波数変換段階を用いている直接直交変調を実行する、送信機の実施例に関する単純化されたブロック線図を示す。
【図3】 図3は、従来のLO発生器に関するブロック線図である。
【図4】 図4は、本発明のLO発生器の実施例に関するブロック線図を示す。
【図5】 図5は、図4のLO発生器の特定の実施例に関するブロック線図を示す。
【図6A】 図6Aは1極位相シフトネットワークの、特定の実施例に関するブロック線図を示す。
【図6B】 図6Bは3極位相シフトネットワークの、特定の実施例に関するブロック線図を示す。
【図6C】 図6Cは3極位相シフトネットワークの位相応答を示す。
【図6D】 6Dは3極位相シフトネットワークの振幅応答を示す。
【図7】 図7は、直接アップコンバータの特定の実施例に関するブロック線図を示す。
【符号の説明】
100…送信機
110…ディジタル処理装置
122…低域通過濾波器
124…ミクサ
126…IF位相反転器
128…加算器
132…バッファ
134…帯域通過濾波器
136…可変利得増幅器
138…ミクサ
140…濾波器
142…バッファ
144…濾波器
146…電力増幅器
200…送信機
210…ディジタル処理装置
222…バッファ
230…直接アップコンバータ
240…LO発生器
250…VGA
252…濾波器
254…PA
300…LO発生器
312…位相シフトネットワーク
316…位相シフトネットワーク
318…加算器
400…LO発生器
410…位相シフト回路
412…ミクサ
420…位相シフトネットワーク
422…加算器
500…LO発生器
510…位相シフトネットワーク
511…トランスコンダクタ
512…ミクサ
514…トランジスタ
516…トランジスタ
520…位相シフトネットワーク
524…トランジスタ
526…抵抗器
600…位相シフトネットワーク
610…抵抗器
612…コンデンサ
620…抵抗器
622…コンデンサ
630…抵抗器
632…コンデンサ
640…抵抗器
640…抵抗器
642…コンデンサ
710…ミクサ
712…加算器

Claims (11)

  1. 信号発生器であって、
    第1の周波数における直交正弦波を、第2の周波数における第2の入力正弦波とともに受信しそして混合するように形成されている第1のミクサと、なお第1の周波数は通信装置の局部発振器中間周波数であり、第2の周波数は該通信装置の局部発振器無線周波数であり、
    第1の周波数における同相正弦波を第2の入力正弦波とともに受信しそして混合するように形成されている第2のミクサと、
    第1のミクサと結合された第1の位相シフトネットワークと、なお第1の位相シフトネットワークは第1のミクサからの出力を受信し、そして第1の位相シフトされた信号を発生するように形成されており、
    第2のミクサと結合された第2の位相シフトネットワークと、なお第2の位相シフトネットワークは第2のミクサからの出力を受信し、そして第2の位相シフトされた信号を発生するように形成されており、そして
    第1および第2の位相シフトネットワークと結合された第1の加算器とを含み、なお第1の加算器は、第1の出力信号を発生するために、第1および第2の位相シフトされた信号を受信しそして加算するように形成され、ここで第1の出力信号は局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との差に等しい周波数の第1の出力正弦波を含み、そして局部発振器中間周波数と局部発振器無線周波数の和に等しい周波数における周波数成分は第1の出力信号において除かれる
    信号発生器。
  2. さらに、第1の周波数における第1の入力正弦波を受信し、そして同相および直交正弦波を発生するように形成されている、第3の位相シフトネットワークを含む請求項1の発生器。
  3. それぞれの正弦波はディファレンシャル信号として与えられる請求項1の発生器。
  4. 同相および直交正弦波は互いについてほぼ90度位相が異なる請求項1の発生器。
  5. 第1の位相シフトネットワークはさらに、第3の位相シフトされた信号を発生するように形成され、そして第2の位相シフトネットワークはさらに、第4の位相シフトされた信号を発生するように形成され、発生器はさらに
    第1および第2の位相シフトネットワークに結合された第2の加算器を含み、なお第2の加算器は、第2の出力信号を発生するために、第3および第4の位相シフトされた信号を受信しそして加算するように形成されており、
    ここで、第2の出力信号は局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との和に等しい周波数の第2の出力正弦波を含み、
    局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との差に等しい周波数における周波数成分は第2の出力信号において除かれ、
    第3の位相シフトされた信号は第1の位相シフトされた信号から約90度オフセットしており、そして
    第2の位相シフトされた信号は第4の位相シフトされた信号から約90度オフセットしている
    請求項1の発生器。
  6. 信号発生器であって、
    第1の周波数における第1および第2の位相シフトされた正弦波を、第2の周波数における第2の入力正弦波とともにそれぞれ受信し、そして混合するよう形成されている第1および第2のギルバートセル乗算器と、なお第1の周波数は通信装置の局部発振器中間周波数であり、第2の周波数は通信装置の局部発振器無線周波数であり、そして
    第1および第2のギルバートセル乗算器とそれぞれ結合された第1および第2の位相シフトネットワークとを含み、なお、第1および第2の位相シフトネットワークのそれぞれは、それぞれのギルバートセル乗算器からの出力を受信し、そして1組の位相シフトされた信号を発生するように形成されており、ここで第1および第2の位相シフトネットワークの出力は、第1および第2の出力信号を与えるように形成された第1および第2の加算器に選択的に結合されており
    ここで、
    第1の出力信号は局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との差に等しい周波数の第1の出力正弦波を含み、
    局部発振器中間周波数と局部発振器無線周波数との和に等しい周波数における周波数成分は第1の出力信号において除かれ、
    第2の出力信号は局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との和に等しい周波数の第2の出力正弦波を含み、そして
    局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との差に等しい周波数における周波数成分は第2の出力信号において除かれる
    信号発生器。
  7. さらに、第1の周波数における第1の入力正弦波を受信し、第1の周波数における第1および第2の位相シフトされた正弦波を発生するように形成されている、第3の位相シフトネットワークを含む請求項6の発生器。
  8. 第1および第2の位相シフトネットワークは、多相濾波器で実現されている、請求項6の発生器。
  9. 無線通信装置の送信周波数への直接のアップコンバージョンのための局部発振器正弦波を発生する方法であって、この方法は
    第1の混合された信号を発生するために、第1の周波数における第1の直交正弦波を第2の周波数における第2の入力正弦波と混合し、第1の周波数は無線通信装置の局部発振器中間周波数であり、第2の周波数は無線通信装置の局部発振器無線周波数であり、
    第2の混合された信号を発生するために、第1の周波数における第1の同相正弦波を第2の入力正弦波と混合し、
    第1の同相信号および第1の直交信号を発生するために、第1の混合された信号を位相シフトし、
    第2の同相信号および第2の直交信号を発生するために、第2の混合された信号を位相シフトし、そして
    第1の出力信号を発生するために、第1の同相および直交信号、そして第2の直交および同相信号の選択された対を結合することを含
    ここで、第1の出力信号は局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との差に等しい周波数の第1の出力正弦波を含み、そして局部発振器中間周波数と局部発振器無線周波数との和に等しい周波数における周波数成分は第1の出力信号において除かれ、そして送信周波数は局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との差に等しい、
    方法。
  10. 通信装置の変調器であって、該変調器は、
    変調された信号を与えるために、少なくとも1のアナログ信号および少なくとも1のアップコンバート正弦波を受信しそして混合するように形成された直接アップコンバータと、そして
    直接アップコンバータに結合された正弦波発生器とを含み、該発生器は、
    第1の周波数における直交正弦波を、第2の周波数における第2の入力正弦波とともに受信しそして混合するように形成されている第1のミクサと、なお第1の周波数は通信装置の局部発振器中間周波数であり、第2の周波数は通信装置の局部発振器無線周波数であり、
    第1の周波数における同相正弦波を、第2の入力正弦波とともに受信しそして混合するように形成されている第2のミクサと、
    第1のミクサと結合された第1の位相シフトネットワークと、なお第1の位相シフトネットワークは、第1のミクサからの出力を受信し、そして第1の位相シフトされた信号を発生するように形成されており、
    第2のミクサと結合された第2の位相シフトネットワークと、なお第2の位相シフトネットワークは、第2のミクサからの出力を受信し、そして第2の位相シフトされた信号を発生するように形成されており、そして
    第1および第2の位相シフトネットワークと結合された第1の加算器とを含み、なお第1の加算器は、第1のアップコンバート信号を発生するために、第1および第2の位相シフトされた信号を受信しそして加算するように形成されておりここで第1のアップコンバート信号は局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との差に等しい周波数における第1の出力正弦波を含み、そして局部発振器中間周波数と局部発振器無線周波数の和に等しい周波数における周波数成分は第1のアップコンバート信号において除かれる
    変調器。
  11. セルラ電話における送信機であって、
    少なくとも1のアナログ信号を受信し、そしてバッファされた前記少なくとも1つのアナログ信号を出力するように形成されている少なくとも1のバッファと、
    少なくとも1のバッファと動作的に結合された直接アップコンバータと、なおアップコンバータは、変調された信号を与えるために、バッファされた前記少なくとも1のアナログ信号を、少なくとも1のアップコンバート正弦波とともに受信し、そして混合するように形成されており、
    動作的に直接アップコンバータと結合された少なくとも1の可変利得増幅器(VGA)と、なおVGAは、変調された信号を受信しそして増幅するように形成されており、そして
    直接アップコンバータと結合された正弦波発生器とを含み、該発生器は
    第1の周波数における直交正弦波を第2の周波数における第2の入力正弦波とともに受信しそして混合するように形成されている第1のミクサと、なお第1の周波数は送信機の局部発振器中間周波数であり、第2の周波数は送信機の局部発振器無線周波数であり、
    第1の周波数における同相正弦波を第2の入力正弦波とともに受信しそして混合するように形成されている第2のミクサと、
    第1のミクサと結合された第1の位相シフトネットワークと、なお第1の位相シフトネットワークは、第1のミクサからの出力を受信し、そして第1の位相シフトされた信号を発生するように形成されており、
    第2のミクサと結合された第2の位相シフトネットワークと、なお第2の位相シフトネットワークは、第2のミクサからの出力を受信し、そして第2の位相シフトされた信号を発生するように形成されており、そして
    第1および第2の位相シフトネットワークと結合された第1の加算器とを含み、なお第1の加算器は、第1のアップコンバート信号を発生するために、第1および第2の位相シフトされた信号を受信しそして加算するように形成されており、ここで第1のアップコンバート信号は局部発振器無線周波数と局部発振器中間周波数との差に等しい周波数における第1の出力正弦波を含み、そして局部発振器中間周波数と局部発振器無線周波数の和に等しい周波数における周波数成分は第1のアップコンバート信号において除かれる
    送信機。
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