JP4357772B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼル機関のコモンレールシステムに用いられる燃料噴射弁に関し、詳しくはニードルのリフト量を検出する手段を備えた燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼル機関のコモンレール式燃料噴射システムでは、各気筒に共通のコモンレールに高圧燃料を蓄圧し、機関の運転状態に応じた所定のタイミングで燃料噴射弁のノズルニードルをリフトして、燃料を噴射している。燃料噴射弁は、ノズルニードルに背圧を与える制御室を有し、この制御室の圧力を、電子制御弁で増減することによってノズルニードルのリフトを制御する構成となっている。電子制御弁を開閉駆動する制御部は、エンジン回転数やアクセル開度等に基づいて、最適な燃料噴射量を算出し、所定の燃料噴射時期に所定の時間だけ燃料噴射弁が開弁するように、電子制御弁に指令信号を出力する。
【0003】
近年、この燃料噴射制御の精度をより高めるために、ノズルニードルのリフト量を直接検出することが検討されている。従来技術としては、例えば、ノズルニードルまたはノズルニードルと連動する部材の周りに、誘導コイルを配設し、誘導コイルのインダクタンス変化からリフト量を計測するものがあるが、燃料噴射弁の高圧部に誘導コイルが配設されるために、導線を引き出す際の燃料シールが問題となる。
【0004】
一方、高圧燃料から隔離するためにノズルニードルを取り囲むようにディスタンスピースを設け、高圧燃料と接触しないディスタンスピースの内部に、リフト量を検出するコイルを配置するとともに、ディスタンスピースの内周に永久磁石を配置して、ディスタンスピース、ノズルボディ、ノズルニードル、プレッシャピン、永久磁石等で構成される磁気回路の抵抗値から、リフト量を検出するようにしたものがある。このようにすると、ノズルニードル全体が高圧燃料中に位置する構成であっても、高圧燃料部には永久磁石のみが配置され、コイルは高圧燃料と接触しないようにできるので、燃料シールの必要はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この方式では、ノズルニードルがリフトした時に、磁気回路を構成する部材間のギャップが変化し、永久磁石からの磁束が通る磁気回路抵抗が変化するのを利用している。しかしながら、磁気回路抵抗の変化を測定する方式は、検出の応答性が必ずしも十分ではないという問題があった。一方、検出の応答性は、磁気回路を構成する部材の磁気応答性に大きく依存することが知られており、このため、より磁気応答性に優れる材料を用いることが検討されている。
【0006】
ところが、上記従来の構成では、強度が要求されるディスタンスピース、ノズルボディ、ノズルニードル、プレッシャピンといった構造部材や摺動部材で磁気回路を構成している。このため、磁気応答性を重視して材料を選択すると、強度が低下する問題があり、強度を維持しつつ、磁気応答性を高めることは、現状では困難であった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、背圧制御方式の燃料噴射弁のように、ノズルニードル全体が高圧燃料中に位置する構成において、ノズルニードルのリフト量を高応答に検出可能であり、かつ十分な強度を維持できる燃料噴射弁を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の燃料噴射弁は、噴孔を開閉するノズルニードルに油圧を作用させる制御室と、上記制御室の油圧を増減する制御弁を備え、上記制御弁をアクチュエータで駆動して上記制御室の圧力を制御することにより上記ノズルニードルをリフトさせるもので、上記ノズルニードルのリフト量を検出するリフト量検出部として、非磁性体または弱磁性体材料よりなり上記ノズルニードルと一体に変位する可動部材を設け、該可動部材に高透磁性材料よりなる磁気プレートを固定するとともに、この磁気プレートの近傍に、磁石および検出コイルを間隔をおいて配設する。そして、上記磁気プレートと上記磁石を含み上記検出コイル内を通る磁気回路を構成して、上記磁気プレートの変位に伴う上記磁気回路抵抗変化から、上記ノズルニードルのリフト量を検出する。
上記検出コイル内には高透磁性材料よりなる磁気バーを挿通固定し、上記磁石と上記磁気バーを、上記ノズルニードルのリフト方向と直交する方向に、上記磁気プレートを挟んで対向配置する。
【0009】
上記構成において、上記可動部材とともに上記磁気プレートが上記ノズルニードルと一体に変位すると、上記磁気プレートを含む磁気回路全体の抵抗が変化するため、上記磁石により誘起される磁束も変化し、この磁束変化を上記検出コイルで検出することができる。本発明では、磁気回路を構成し、上記ノズルニードルとともに変位する上記磁気プレートを高透磁性材料としたので、上記磁束は高応答に変化可能で、上記検出コイルの出力から上記ノズルニードルのリフト量を高応答に検出することができる。また、この構成では、上記ノズルニードルやノズルボディ、上記可動部材といった摺動部材、構造部材を除いて上記磁気回路を構成できるので、その材料が制限されない。よって、上記磁気回路の構成部材には磁気応答性の大きな材料を、構造部材には強度の大きな材料を用いることができ、高応答性と高強度とを両立させることができる。
【0010】
さらに、上記検出コイル内に高透磁性材料よりなる磁気バーを挿通固定すると、上記検出コイル内を通る磁束が増す。この時、上記磁石と上記磁気バーを、上記ノズルニードルのリフト方向と直交する方向に、上記磁気プレートを挟んで対向配置することで、上記磁石から上記磁気プレートを経由して上記磁気バーへ至る磁気回路が形成され、上記磁気プレートの変位による抵抗変化を高応答に検出できる。
【0011】
請求項のように、さらに、上記磁石および上記磁気バーの外側を取り囲むように高透磁性材料よりなる磁気リングを配設すると、上記磁石から上記磁気プレートを経由して上記磁気バーを通過し、上記磁気リングを経て上記磁石へ至る磁気回路が形成され、高透磁性材料を用いることで、応答性を向上できる。
【0012】
請求項のように、具体的には、上記可動部材を上記ノズルニードルの上端に当接して一体に変位するピン部材とし、該ピン部材の外周に上記磁気プレートを固定する構成とすることができる。この時、上記ピン部材および上記磁気プレートの周囲に非磁性体または弱磁性体材料よりなるボディ部材を配置して、該ボディ部材に上記磁石、上記検出コイル、上記磁気バーおよび上記磁気リングを埋設固定すれば、上記検出コイルを高圧燃料と接触しない部位に保持し、かつ容易に磁気回路の形成ができる。
【0013】
請求項のように、上記ピン部材の上端部を、非磁性体または弱磁性体材料よりなるガイド部材にて摺動自在に支持すると、上記ピン部材および上記磁気プレートの変位が安定する。また、上記ガイド部材の一部を高透磁性材料よりなる磁気チップとし、上記磁気回路にギャップが生じる上記磁気プレートと上記磁石または上記磁気バーの間に配置することで、上記磁気回路のギャップを小さくし、より高応答にリフト量を検出できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した第1の実施の形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の燃料噴射弁の概略構成図で、例えば、ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに好適に使用される。燃料噴射弁は、電歪アクチュエータ51を収容する第1ボディB1の下端面に接して制御弁3を構成する第2ボディB2を配設し、その下方に第3、第4ボディB3、B4を介してノズルニードル1を摺動自在に収容する第5ボディB5を配設してなる。第4ボディB4には、本発明の特徴であるリフト量検出部6が設けられ、第5ボディB5の先端には、噴孔11が形成される。
【0015】
第1ボディB1の側壁には、図略のコモンレールに連通する高圧燃料入口101が開口し、第1〜第5ボディB1〜B5内を上下方向に延びる高圧燃料通路102を経て、ノズルニードル1の中間部周りに設けた燃料溜まり12に高圧燃料が供給される。第1、第2ボディB1、B2内に形成される低圧燃料通路104は、第1ボディB1側壁の低圧燃料出口103を経て図略の燃料タンクに連通している。なお、第1〜第5ボディB1〜B5は、外周にリテーナ13を外挿して締結することにより互いに油密に固定される。また、本実施の形態では、第4ボディB4を、セラミックスや銅・アルミニウム系材料のような非磁性体あるいは弱磁性体材料で構成し、それ以外の構造部材(第1〜第5ボディB1〜B5およびリテーナ13)は、鉄系材料等の強磁性体材料で構成している。
【0016】
第1ボディB1に設けた中空部内には、上半部に印加電圧に応じて伸縮する電歪アクチュエータ51が、下半部に電歪アクチュエータ51の下端面に接して大径ピストン52が摺動自在に配設されている。大径ピストン52は、その下方の変位拡大室53内に配したスプリング42によって上方に付勢されており、これにより、電歪アクチュエータ51と一体に変位するようになしてある。変位拡大室53は、第1ボディB1と第2ボディB2の衝合部に形成されて、電歪アクチュエータ51の変位を油圧変換し、第2ボディB2内を摺動するピストンとしての小径ピストン54に伝達するもので、この際、大小ピストン52、54の受圧面積比に応じて変位が拡大される。
【0017】
大径ピストン52には、中間部外周に、リーク燃料を低圧部へ逃がすための低圧環状溝106が設けられ、低圧排出通路107を介して低圧燃料通路104に連通している。大径ピストン52の上端部外周には、シール用のOリング41が配設されて、電歪アクチュエータ51との間をシールしている。
【0018】
変位拡大室53は、チェック弁71および中間圧通路72を介して、第3ボディB3下端部に設けられる中間圧室7に連通している。中間圧室7は、中間圧入口ピン73周囲のクリアランスによって高圧燃料通路115、102に、中間圧出口ピン74周囲のクリアランスによって低圧燃料通路104に連通しており、中間圧入口ピン73、中間圧出口ピン74周囲のクリアランスを適切に設定することによって、所定の中間圧に制御される。この中間圧は、変位拡大室53の設定圧に等しく、リーク等によって変位拡大室53の油圧が低下すると、チェック弁71が開弁して燃料を補充し、所定の中間圧に保持している。
【0019】
小径ピストン54は、大径の摺動部54aとその下方に延びる細径部54bからなり、細径部54b周りには、アウト通路105を介して低圧燃料通路104に連通するアウトボリューム55が設けられる。
【0020】
制御弁3は、第2ボディB2の下端部に形成される弁室31と、弁室31内に配設され、小径ピストン54によって駆動される略球状の弁体32を有している。弁室31の頂面中央には、弁体32によって開閉される低圧ポート33が開口し、低圧ポート33は、上方のアウトボリューム55に連通している。小径ピストン54は細径部54bの先端が低圧ポート33を貫通して弁体32に当接し、弁体32が低圧ポート33を開放すると、弁室31内の油圧がアウトボリューム55、アウト通路105を経て低圧燃料通路104に排出される。
【0021】
弁室31は、底面外周部に開口するアウトオリフィス114とこれに連続するアウトオリフィス通路113によって、第5ボディB5の上端部に形成される制御室2と、常時連通している。制御室2は、制御室イン通路117、インオリフィス112およびインオリフィス通路111を介して高圧燃料通路102に連通しており、高圧燃料通路102から流入する高圧燃料によって、ノズルニードル1に下向き(閉方向)の油圧力を付与している。また、制御室2内には、スプリング21が配設されて、ノズルニードル1を下向き(閉方向)に付勢している。
【0022】
ノズルニードル1の中間部周りには、高圧燃料通路102に連通する燃料溜まり12が形成されており、ノズルニードル1の下半部外周と第5ボディB5との間隙を通って、燃料溜まり12から噴孔11へ燃料が供給されるようになっている。ノズルニードル1のリフトは、制御弁3を用いて、制御室2の油圧を増減することによって制御される。すなわち、電歪アクチュエータ51を駆動して制御弁3の弁体32を下降させると、低圧ポート33が開放され、弁室31および制御室2の圧力が低下する。制御室2の圧力が所定圧以下となると、ノズルニードル1がリフトを開始し、噴孔11から燃料が噴射される。
【0023】
次に、本発明の特徴であるリフト量検出部6の詳細を図2で説明する。図2(b)は図1と異なる断面を示し、図2(a)は図2(b)のA−A断面図である。図中、ノズルニードル1上方の第4ボディB4には、制御室2に連通する中空部からなるピン室14を設けてあり、このピン室14内に、非磁性体または弱磁性体材料よりなるピン部材(可動部材)としてのストップピン61を収容している。ストップピン61は、下端がノズルニードル1の上端に当接して一体にリフトするようになしてあり、上半部は非磁性体または弱磁性体材料よりなるガイド部材としてのピンガイド15のガイド穴151内に摺動自在に挿通保持されている。ストップピン61の下半部外周にはフランジ611が設けられ、該フランジ611上に、高透磁性材料よりなるリング状の磁気プレート62が支持されている。
【0024】
ピンガイド15は第4ボディB4の上部中央に嵌着固定され、ストップピン61の上方には、第3ボディB3との間にピン上部室17が形成される。ピン上部室17は、ピン上部通路116を介してアウトオリフィス通路113に連通している(図1参照)。なお、ストップピン61の上下端面、ノズルニードル1の上端面は曲面状としてあって、ピンガイド15のガイド穴151とノズルニードル1の摺動穴の軸のずれを吸収できるようにしてある。
【0025】
ピンガイド15は二重筒状で、内筒内をガイド穴151とするとともに、内外筒間に形成される環状溝内にスプリング16を収容している。スプリング16は下端が当接する磁気プレート62を介して、ストップピン61を下向きに付勢しノズルニードル1に押付けている。磁気プレート62の外周縁部は、ピンガイド15の外筒下端部の一部を構成する磁気チップ63a、63bと間隔をおいて対向している。磁気チップ63a、63bは、図4(a)に示すように、ピンガイド15の外筒下端面を周方向に4分割し、水平方向に対向する1/4円弧状の部分を高透磁性材料に変更することにより形成される。
【0026】
第4ボディB4の外周部には、ピンガイド15を挟んで対向する位置に、棒状の永久磁石64とボビン66に巻回された検出コイル67が埋設される。検出コイル67内には、高透磁性材料からなる磁気バー65が挿通位置している。これら永久磁石64および磁気バー65は、ピンガイド15の中心と磁気チップ63a、63bを結ぶ線の延長線上に配置され、磁気チップ63aと永久磁石64が、磁気チップ63bと磁気バー65がそれぞれ所定の間隔で対向している。また、永久磁石64および磁気バー65の外側に、第4ボディB4を取り囲むように、高透磁性材料からなる磁気リング68が配設されている。この時、図に点線で示すように、永久磁石64、磁気チップ63a、磁気プレート62、磁気チップ63b、磁気バー65、磁気リング68によって、磁気回路が形成される。
【0027】
本発明では、磁気回路を形成する各部材(磁気チップ63a、磁気プレート62、磁気チップ63b、磁気バー65、磁気リング68)を、高透磁性材料にて構成する。高透磁性材料としては、例えば、パーマロイ(Fe−Ni合金)等が挙げられ、磁化曲線における初透磁率が大きいほど、高い磁気応答性を示す。パーマロイに他の金属を添加したモリブデン・パーマロイ、バナジウム・パーマロイ、タングステン・パーマロイやその他の材料を用いることもできる。磁気回路構成部材の周辺部材は、必要な特性に応じて、セラミックや樹脂等の非磁性体材料、または銅・アルミニウム系の弱磁性体材料等で構成することができる。
【0028】
以下に、本発明の燃料噴射弁の作動について説明する。電歪アクチュエータ51に通電しない状態では、電歪アクチュエータ51は収縮しており、大小ピストン52、54は変位しないので、制御弁3の弁体32が低圧ポート33を閉鎖して、弁室31とアウトオリフィス114を介して連通する制御室2は高圧となる。この時、ノズルニードル1は、制御室2の油圧力とスプリング21のバネ力で下降し、噴孔11を閉鎖している。
【0029】
ここで、電歪アクチュエータ51に通電すると、印加電圧に応じて電歪アクチュエータ51が伸長し、大径ピストン52を下降させる。これに伴い、変位拡大室53の圧力が上昇し、小径ピストン54が下降して、制御弁3の弁体32が低圧ポート33が開放する。アウトオリフィス114の開度は、弁体32のリフトとともに上昇し、同時に制御室2の圧力が低下する。制御室2の圧力が所定圧以下となると、ノズルニードル1がリフトを開始する。
【0030】
その後、電歪アクチュエータ51の印加電圧を低下させると、電歪アクチュエータ51が収縮する。これに応じて変位拡大室53の圧力が低下し、小径ピストン54が上昇して制御弁3の弁体32が低圧ポート33を閉鎖する。これに伴い、制御室2の圧力が上昇して所定圧を越えると、ノズルニードル1が降下し、閉弁する。
【0031】
次に、リフト量検出部6によるリフト量の検出原理を説明する。図2において、永久磁石64、磁気チップ63a、磁気プレート62、磁気チップ63b、磁気バー65、磁気リング68にて磁気回路が形成されており、ノズルニードル1のリフトに伴い、これと一体のストップピン61および磁気プレート62が上下動すると、磁気チップ63a、63bと磁気プレート62の相対距離が変化する。すると、磁気プレート62を含む上記磁気回路全体の抵抗が変化するため、永久磁石64により誘起される磁束も変化し、磁気回路を構成する磁気バー65中の磁束変化を検出コイル67で検出することができる。
【0032】
本発明では、上記磁気回路を磁気応答性の良好な高透磁性材料で構成したので、その磁束は高応答に変化可能で、検出コイル67の出力から直接ノズルニードル1のリフト速度、ならびにその積分値からリフト量を高応答に検出することができる。また、強度が必要なノズルニードル1やストップピン61、これらが摺動または当接する第3、第5ボディB3、B5、ピンガイド15等は、上記磁気回路を構成しないので、従来の鉄系材料や比較的高強度の非磁性体または弱磁性体材料(セラミック等)を用いることができる。よって、強度を確保しながら、磁気応答性を高めて、ノズルニードル1のリフト量を高応答に検出できる。
【0033】
上記実施の形態では、アクチュエータとして電歪アクチュエータ51を用いたが、その他、電磁アクチュエータ等を用いることももちろんできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の燃料噴射弁の全体縦断面図である。
【図2】(a)は第1の実施の形態の燃料噴射弁の横断面図で(b)のA−A線断面図、(b)は図1の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
B1〜B5 第1ないし第5ボディ(ボディ部材)
1 ノズルニードル
11 噴孔
101 高圧燃料入口
102 高圧燃料通路
103 低圧燃料出口
104 低圧燃料通路(低圧通路)
111 インオリフィス通路
112 インオリフィス
113 アウトオリフィス通路
114 アウトオリフィス
12 燃料溜まり
13 リテーナ
14 ピン室
15 ピンガイド(ガイド部材)
16 スプリング
2 制御室
21 スプリング
3 制御弁
31 弁室
32 弁体
33 低圧ポート
51 電歪アクチュエータ(アクチュエータ)
52 大径ピストン
53 変位拡大室
54 小径ピストン
6 リフト量検出部
61 ストップピン(可動部材、ピン部材)
62 磁気プレート
63a、63b 磁気チップ
64 永久磁石(磁石)
65 磁気バー
66 ボビン部材
67 検出コイル
68 磁気リング

Claims (4)

  1. 噴孔を開閉するノズルニードルに油圧を作用させる制御室と、上記制御室の油圧を増減する制御弁を備え、上記制御弁をアクチュエータで駆動して上記制御室の圧力を制御することにより上記ノズルニードルをリフトさせる燃料噴射弁において、非磁性体または弱磁性体材料よりなり上記ノズルニードルと一体に変位する可動部材を設け、該可動部材に高透磁性材料よりなる磁気プレートを固定するとともに、この磁気プレートの近傍に、磁石および検出コイルを間隔をおいて配設し、上記磁気プレートと上記磁石を含み上記検出コイル内を通る磁気回路を構成して、上記磁気プレートの変位に伴う上記磁気回路抵抗変化から、上記ノズルニードルのリフト量を検出するリフト量検出部となし
    上記検出コイル内に高透磁性材料よりなる磁気バーを挿通固定し、上記磁石と上記磁気バーを、上記ノズルニードルのリフト方向と直交する方向に、上記磁気プレートを挟んで対向配置したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 上記磁石および上記磁気バーの外側を取り囲むように高透磁性材料よりなる磁気リングを配設した請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 上記可動部材が上記ノズルニードルの上端に当接して一体に変位するピン部材であり、該ピン部材の外周に上記磁気プレートを固定するとともに、上記ピン部材および上記磁気プレートの周囲に非磁性体または弱磁性体材料よりなるボディ部材を配置し、該ボディ部材に上記磁石、上記検出コイル、上記磁気バーおよび上記磁気リングを埋設固定した請求項2記載の燃料噴射弁。
  4. 上記ピン部材の上端部を、非磁性体または弱磁性体材料よりなるガイド部材にて摺動自在に支持するとともに、上記ガイド部材の一部を、上記磁気プレートと上記磁石または上記磁気バーの間に位置して上記磁気回路を構成し、高透磁性材料よりなる磁気チップとなした請求項3記載の燃料噴射弁。
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