JP4356886B2 - イメージセンサ - Google Patents

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本発明はイメージセンサに関し、特に、光電流をMOSトランジスタにより対数的に変換してセンサ信号を得る光センサ回路を画素に用いた構成を有し、各画素のセンサ信号を読み出す走査回路で消費電力を軽減しノイズを除去するのに好適なイメージセンサに関する。
従来のイメージセンサの光センサ回路の一例を図15に示す。この光センサ回路200は、入射光Lsの光量に応じたセンサ電流を生じる光電変換素子としてのフォトダイオードPD201と、フォトダイオードPD201に流れるセンサ電流を弱反転状態で対数出力特性をもって電圧信号Vpdに変換するトランジスタQ201と、その電圧信号Vpdを増幅するトランジスタQ202と、読出し信号Vsのパルスタイミングをもってセンサ信号Voを出力するトランジスタQ203とから成る。この光センサ回路200を画素に用いかつ対数出力特性を持たせることによって、ダイナミックレンジを拡大して光信号の検出を高感度で行わせることができるイメージセンサが開発されている(例えば、特許文献1参照)。この光センサ回路200を画素として多数用いたCMOSイメージセンサ210の例を図16に示す。
イメージセンサ210は、図15に示す光センサ回路200を画素単位として画素をマトリクス状に複数配設して、各画素のセンサ信号Voの時系列的な読出し走査を行わせるようにしたイメージセンサの構成例を示している。
イメージセンサ210は、例えば画素D11〜D44を4X4のマトリクス状に配設して構成される。イメージセンサ210では、画素行選択回路212から順次出力される選択信号LS211〜LS214によって主走査方向における各1行分の画素を選択する。さらにイメージセンサ210では、選択回路211から順次出力される選択信号DS211〜DS214によって出力用スイッチ群43における各対応するスイッチSW11〜SW14を逐次オンし、選択された画素行における各画素が選択される。これにより各画素D11〜D44のセンサ信号Voが時系列的に読み出される。図中、215は各画素における上記トランジスタQ203のゲート電圧VG用電源であり、214はドレイン電圧VD用電源である。
ここでは、主走査方向における1行分の各画素の出力側に基準抵抗R11〜R14を介してバイアス電圧+Vccを印加するバイアス回路47を設け、これにより各画素の画素信号Soを電圧信号であるセンサ信号Voとして出力させる。そして、撮影に先がけて、各画素の寄生容量Cにおける残留電荷の影響による残像の発生を抑制すべく、図示しないコントローラの制御下で、各画素のトランジスタQ203のドレイン電圧VDを定常時のハイレベル(H)からローレベル(L)に一時的に切り換えて初期化を行わせる電圧切換回路213が設けられている。
画素行選択回路212および画素選択回路213はそれぞれシフトレジスタから成り、図示しないコントローラの制御下において互いに同期をとって駆動制御される。
図17は、図15に示したイメージセンサ200における各部の動作のタイミングチャート220である。
上記構成を有するイメージセンサ200では、各画素D11〜D44の画素信号Soを読み出すために出力用スイッチSW11〜SW14をオンしても、各画素の出力用トランジスタQ201の電流容量が小さいので、バイアス回路47によって規定された電圧値に立ち上がるまでに時間を要してしまい、時系列的に読み出される各画素のセンサ信号がばらついてしまい、センサ信号を高速に読み出すことが困難なものになっている。
そのため、図18の電気回路230に示すように、出力用スイッチ部43とバイアス回路47との間にバッファ回路44を設けて、各画素における光電流に応じた寄生容量Cの充電期間中に、先に各画素から出力した画素信号Soを各バッファ増幅器BF11〜BF14にそれぞれ蓄積させるようにして、高速での読出しを行わせるようにすることが考えられている。しかし、この場合、すべてのバッファ増幅器BF11〜BF14を動作状態にすると、消費電力が大きくなってしまうという問題点がある。なお図18において波線で示した複数のブロックは上記画素D11〜D44から成る画素群を示す。
また他の従来技術として、2つのシフトレジスタを用いて、交互にスイッチングすることにより1画素分遅延させて固体撮像素子(CCD)からなる画素の読出しを行わせて、高速化と出力の安定した画素の読出しを行わせるようにしたものが提供されている(例えば特許文献2)。
次に、光センサ回路にMOSトランジスタを含むMOSイメージセンサの場合の固定パターンノイズの問題を説明する。図19に示される波形信号240は、映像信号Vmの上に固定パターンノイズVoが乗った状態のイメージを示す。実際に映像信号は、図19に示す映像信号Vmに沿って変動する固定パターンノイズVoの形態で出力される。実際、固定パターンノイズは、MOSイメージセンサに入力される映像を完全に遮断した場合、すなわち映像用カメラに装着されたレンズのアイリス(絞り)を完全に閉じた場合におけるセンサ信号である。図示しないカメラ装置内において上記センサ信号(Vo)が処理され、周波数特性上で高帯域信号が制限されると、本来の映像信号に係るセンサ信号Vmが取り出される。
MOSイメージセンサにおいて、個々の画素の持つ増幅器(MOSトランジスタを含む)のばらつきにより各画素毎に出力する画素信号に固有の電位差が生じてしまい、この画素信号は図19に示されるような波形のセンサ信号Voとして出力される。この電位差はセンサ信号Voにノイズとして反映され、出力される。このノイズは一般に「固定パターンノイズ」と呼ばれている。
以上のようにMOSイメージセンサは、MOSトランジスタを含む増幅器に起因するパターンノイズがセンサ信号に乗るという問題があった。
上記のごとく従来のイメージセンサの構成によれば、各画素の画素信号Soの読出しをより高速に安定して行うことができず、これをバッファ増幅器を用いて改善すると、消費電力が多くなるという問題が生じる。さらにMOSイメージセンサの場合には、固定パターンノイズを含んだセンサ信号が出力されるという問題が生じる。
MOSイメージセンサの場合の上記固定パターンノイズに関しては、従来、その軽減手段として、図20に示された固定パターンノイズ除去装置250が知られている。この固定パターンノイズ除去装置250では、イメージセンサ251のセンサ信号VoをA/D変換器252にてA/D変換し、デジタルシグナルプロセッサ254においてデジタル信号処理により固定パターンノイズ成分を除去する。具体的には、固定パターンノイズが予め記憶されているメモリ253から固定パターンノイズの情報を読み出し、A/D変換器252から出力されたセンサ信号から引算する手法がとられている。その後必要に応じてD/A変換器255によりセンサ信号をD/A変換し、図示しない後段の映像処理回路に出力する。なお、後段の映像処理回路がデジタル信号処理によって動作している場合にはD/A変換器255は省略される。
上記の固定パターンノイズ除去装置250によれば、固定パターンノイズの除去という点では実用上十分な効果を発揮している。しかしながら、この除去装置は、固定パターンノイズを含む映像信号をA/D変換して各種映像処理を行う構成であるため、固定パターンノイズに対して数ビットの信号が割り当てられることになる。そのため、映像表現に使用できるビット数が減少し、映像のダイナミックレンジが狭まり、輝度信号に制約が生じるという問題が提起される。
特開2000−329616号公報 特開平9−93492号公報
本発明の第1の課題は、光電変換素子に流れる光電流をMOSトランジスタにより対数的に変換してセンサ信号を得る光センサ回路を画素に用いたイメージセンサにあって、各画素のセンサ信号の読出しに際して、センサ信号が規定された電圧値に立ち上がるまでに時間を要するため、時系列に読み出されるセンサ信号がばらついてしまい、高速での読出しができないという問題を解決することである。
また本発明の第2の課題は、各画素がMOSトランジスタを含む増幅器を備えたMOSイメージセンサの場合において、センサ信号から固定パターンノイズを除去するにあたって専用の回路を必要とし、その結果、映像のダイナミックレンジが損なわれるという問題を解決することである。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、イメージセンサの各画素のセンサ信号を高速にかつ安定して読み出すことができ、かつMOSイメージセンサの各画素信号に含まれる固定パターンノイズの除去をイメージセンサの回路中で行うことができるイメージセンサを提供することにある。
本発明に係るイメージセンサは、上記目的を達成するため、次のように構成される。
第1の本発明に係るイメージセンサ(請求項1に対応)は、光電変換素子に流れる光電流をMOSトランジスタにより対数的に変換してセンサ信号を得る光センサ回路を画素として用いるイメージセンサであり、複数の前記画素のそれぞれの前記センサ信号を読み出すセンサ信号読出し回路は、予め通電することによって前記複数の画素の画素信号を飽和させて前記センサ信号を読み出す読出し手段と、前記複数の画素のそれぞれの前記固定パターンノイズの情報を予め記憶する記憶部と、この記憶部からの前記固定パターンノイズの情報に基づくオフセット信号を出力するバッファ部と、前記画素の出力信号と前記オフセット信号とを入力信号とした差動増幅を行うことにより固定パターンノイズが除去された信号を出力するバッファ増幅器と、このバッファ増幅器に前記画素からの出力信号を入力するタイミングと前記バッファ増幅器に前記オフセット信号を与えて差動増幅を行うタイミングとを同時に設定する制御部とから構成される。
上記のイメージセンサでは、複数の画素の画素信号を飽和させてセンサ信号を読み出す読出し手段により各画素のセンサ信号を高速に安定して読み出すことが可能であり、さらにバッファ増幅器によって各画素の固定パターンノイズをイメージセンサの回路内で除去することが可能となる。
の本発明に係るイメージセンサ(請求項に対応)は、上記の各構成において、好ましくは、読出し手段は、予め通電するための画素信号出力開始回路と、飽和した画素信号を読み出す回路を備えるように構成される。
の本発明に係るイメージセンサ(請求項に対応)は、上記の各構成において、好ましくは、読出し手段は、シフトレジスタ上に連続するデータ列を流し、連続するデータ列が画素信号の選択準備を行い、連続するデータ列の末尾で画素信号の選択を行うことにより、画素信号の選択を行って読出し動作を行うことで特徴づけられる。
の本発明に係るイメージセンサ(請求項に対応)は、上記の各構成において、好ましくは、読出し手段は、画素信号は任意本ごとにスイッチを介してプレバッファに接続され、読み出す画素信号に対応するプレバッファが出力バッファに接続されることで特徴づけられる。
の本発明に係るイメージセンサ(請求項に対応)は、上記の各構成において、好ましくは、シフトレジスタ上に連続するデータ列を監視してデータの蓄えられているフリップ・フロップを検出し、データの転送に必要なフリップ・フロップのみに転送クロックが入るようにすることで特徴づけられる。
本発明によれば次の効果を奏する。イメージセンサにおける光センサ回路からなる各画素のセンサ信号を時系列的に読み出す過程に対して、予め通電することによって各画素のセンサ信号を飽和させた状態で読み出すようにしたので、各画素のセンサ信号を一時蓄積するバッファ回路を設ける必要がなく、2つのシフトレジスタを用いて各画素のセンサ信号を交互に遅延させながら読み出す回路も必要とせず、簡易な構成によって各画素のセンサ信号を高速に安定して読み出すことができる。また各画素からのセンサ信号に各画素毎のノイズ成分に相当するバイアス電圧を印加するので、各画素のノイズ成分を除去することができ、その効果として固定パターンノイズを除去できる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るイメージセンサの第1実施形態の要部構成を示す。図1に示したイメージセンサ10では、マトリックス状に配列された多数の画素から成る画素群10Aを備える。図示例では、一例として3X4の12個の画素が示されている。画素群10Aでの複数の画素は従来技術で説明した画素D11〜D44と実質的に同じである。図1による図示例ではその中で代表的に4つの画素についてP1〜P4の符号を付している。また図1において、従来技術の箇所で説明した抵抗R11〜R14、バッファ増幅器BF11〜BF14、スイッチSW11〜SW14等と同一の要素については同一の符号を付して説明を行う。
イメージセンサ10の画素群10Aに対して、各列に対応して、各列の各画素の出力端子に接続され、各画素に流れる電流値を設定する抵抗R11〜R14と、抵抗R11〜R14に接続され電源(+Vcc)との接続を開閉するスイッチSW21〜SW24とを備える。抵抗R11〜R14とスイッチSW21〜SW24から成る回路は、各画素を飽和させるための回路である。さらにイメージセンサ10の画素群10Aに対しては、各列に対応して、画素の出力信号と後述するオフセット信号とを入力し差動増幅を行うバッファ増幅器BF11〜BF14と、これらのバッファ増幅器と出力線(Vo)18との接続を開閉するスイッチSW11〜SW14とを有する画素のセンサ信号を読み出す読出し回路を備えている。
付帯する回路として、各画素の固定パターンノイズの情報を予め記憶する記憶部16と、記憶部16からの固定パターンノイズの情報に基づきセンサ信号からの固定パターンノイズを除去するためのオフセット信号OFS1〜OFS4を出力するバッファ部17と、バッファ部17の出力とバッファ増幅器の入力との接続を開閉するスイッチSW31〜SW34を備えている。上記のスイッチSW11〜SW14,SW21〜SW24,SW31〜SW34の各々の開閉動作、および記憶部16での読出し動作は、制御部15によって制御される。
各画素のセンサ信号Voを読み出すのに先がけて、各画素のセンサ信号の出力側に設けられたスイッチSW21〜SW24を順次オン状態にする。それにより、比較的長い時間に渡って抵抗R11〜R14にそれぞれバイアス電圧+Vccを印加して、各画素のセンサ信号を規定値にまで立ち上がった飽和状態にする。またスイッチSW21〜SW24のオン状態と同じタイミングでバッファ増幅器BF11〜BF14の差動増幅を順次行わせるようにし、かつスイッチSW31〜SW34を順次オン状態にする。それによりオフセット信号OFS1〜OFS4がバッファ増幅器BF11〜BF14にそれぞれ入力される。各バッファ増幅器からは、飽和状態にあるセンサ信号Voから固定パターンノイズの成分が除去された信号が出力される。その状態で、出力側スイッチSW11〜SW14を順次オン状態にして、各画素のセンサ信号Voを時系列的に読み出すようにしている。
図2は図1に示されたイメージセンサ10におけるタイミングチャート20を示す。図2と併用して図1におけるイメージセンサ10の動作について説明する。なおパルス信号CLK,SA,SBはここでは説明しない。
制御部15による制御に基づき、最初にスイッチSW21とSW31をオン状態にする。スイッチSW21を通じ抵抗R11を介して電源(+Vcc)が通電され、イメージセンサの画素P1に充電が行われる。同時に画素P1は入射する光量に反応して放電も行うので、画素P1には入射する光量に比例した電荷が充電される。同時にスイッチSW31を通じてオフセット信号OFS1がバッファ増幅器BF11に入力される。
なおスイッチSW11〜SW14はオン状態の開始から期間T2が経過するとオフ状態に戻り、スイッチSW21〜SW24,SW31〜SW34はオン状態の開始から期間T1が経過するとオフ状態に戻る。以下、制御部15の制御によってスイッチSW22,SW23,SW24とスイッチSW32,SW33,SW34が期間T2をもって同様にして順次切り替わり、画素P2,P3,P4のそれぞれに充電が行われる。
上記において、バッファ増幅器BF11には、画素P1から出力されるセンサ信号と、画素P1の固定パターンノイズのレベルに相当するオフセット信号OFS1とが入力される。バッファ増幅器BF11は画素P1のセンサ信号とオフセット信号OFS1とを入力信号とした差動増幅を行うので、バッファ増幅器BF11の出力には固定パターンノイズが除去された画素P1のセンサ信号が出力される。同様にしてバッファ増幅器BF12,BF13,BF14の出力にも、固定パターンノイズが除去された各画素P2〜P4のそれぞれのセンサ信号が出力される。
次に、制御部15の制御によって、最初にスイッチSW11をオン状態にして、バッファ増幅器BF11からの出力信号を映像信号(Vo)として出力する。以下、制御部15の制御によって、スイッチSW12,SW13,SW14が期間T2をもって順次に切り替わり、バッファ増幅器BF12,BF13,BF14の各出力信号が同様に順次に出力される。スイッチSW11〜SW14はそれぞれオン状態の開始から期間T2が経過すると、オフ状態に戻る。
上記の実施形態による電気回路において、バッファ増幅器BF11〜BF14としてオペアンプを用いることもできる。
次に図3に従って本発明に係るイメージセンサの第2実施形態を説明する。この第2実施形態では、図1におけるバッファ増幅器BF11〜BF14をFET(電界効果トランジスタ)で置き換えて構成している。図3において、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。
イメージセンサの画素群10Aに対して設けられた抵抗R11〜R14、スイッチSW11〜SW14,SW21〜SW24,SW31〜SW34、制御部15、記憶部16、バッファ部17のそれぞれの構成および動作は第1実施形態で説明したものと同じである。第2実施形態による回路構成では、前述したバッファ増幅器BF11〜BF14の代わりに、各画素の出力信号と各画素に対応するオフセット信号を入力して差動増幅を行うFET(電界効果トランジスタ)Q11〜Q14,Q21〜Q24から成るソースフォロアを用いている。
第2実施形態に係るイメージセンサにおいても、各画素のセンサ信号Voを読み出すのに先がけて、各画素のセンサ信号の出力側に設けられたスイッチSW21〜SW24を順次にオン状態にする。それにより、比較的長い時間に渡って抵抗R11〜R14にそれぞれバイアス電圧+Vccを印加して、各画素のセンサ信号を規定値にまで立ち上がった飽和状態にする。またスイッチSW21〜SW24のオン状態と同じタイミングで、スイッチSW31〜SW34を順次にオン状態にする。それによりオフセット信号OFS1〜OFS4がFETQ21〜Q24のゲートに入力される。FET Q11〜Q14とFET Q21〜Q24により構成される差動増幅回路により、飽和状態にあるセンサ信号Voから固定パターンノイズの成分が除去された信号が取り出される。その状態で、出力側スイッチSW11〜SW14を順次にオン状態にして、各画素のセンサ信号Voを時系列的に読み出すようにしている。
第2実施形態に係るイメージセンサは、前述した図2のタイミングチャートに従って第1実施形態のイメージセンサと同じ動作で作動する。上記において、例えばFET Q11とFET Q21で構成される差動増幅回路には、画素P1からの信号と画素P1に対応する固定パターンノイズのレベルに相当するオフセット信号OFS1が入力されるので、FET Q11とFET Q21は画素P1のセンサ信号とオフセット信号OFS1とを入力信号とした差動増幅を行い、Q21のソースには固定パターンノイズが除去されたセンサ信号が出力される。同様にFET Q22〜Q24の各ソースにも固定パターンノイズが除去されたセンサ信号が出力される。
第2実施形態のイメージセンサによれば、上記の構成によって差動増幅回路の簡略化を図ることができる。
次に図4に従って本発明に係るイメージセンサの第3実施形態を説明する。この第3実施形態では、図1における制御部15の制御機能の一部をシフトレジスタにて置き換えて構成している。図4において、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。
イメージセンサの画素群10Aに対して、第1実施形態と同様に、抵抗R11〜R14と、スイッチSW11〜SW14,SW21〜SW24,SW31〜SW34とBF11〜BF14を備えている。
第3実施形態による電気回路において、スイッチSW11〜SW14にて構成されるブロックをスイッチ部43、バッファ増幅器BF11〜BF14にて構成されるブロックをバッファ部44、スイッチSW31〜SW34にて構成されるブロックをスイッチ部45、スイッチSW21〜SW24にて構成されるブロックをスイッチ部46、抵抗R11〜R14にて構成されるブロックをバイアス回路47という。
第3実施形態に係るイメージセンサでは、イメージセンサの画素群10Aの各画素の読出し動作の制御を行う要素として、シフトレジスタ41,42を備えている。上記のスイッチ部43の開閉動作はシフトレジスタ41によって制御され、スイッチ部45,46の開閉動作はシフトレジスタ42によって制御される。またバッファ部44における各バッファ増幅器の差動増幅の動作タイミングもシフトレジスタ42に設定される。
図3中で図示しない上記制御部(図1に示した制御部15)の制御下で、各画素のセンサ信号Voを読み出すのに先がけて、専用に設けられたシフトレジスタ42によってスイッチSW21〜SW24を順次にオン状態にする。それにより、比較的長い時間に渡ってバイアス回路47の抵抗R11〜R14にそれぞれバイアス電圧+Vccを印加して、各画素のセンサ信号を規定値にまで立ち上がった飽和状態にする。またシフトレジスタ42によって、スイッチSW21〜SW24のオン動作と同じタイミングで、バッファ増幅器BF11〜BF14の駆動を順次行わせ、かつスイッチSW31〜SW34を順次オン状態にする。それによりオフセット信号OFS1〜OFS4がそれぞれバッファ増幅器BF11〜BF14に入力される。その状態において、図示しない制御部の制御下で画素選択用のシフトレジスタ41によって出力側スイッチSW11〜SW14を順次オン状態にして、各画素のセンサ信号Voを時系列的に読み出すようにしている。
前述したように図2は第1実施形態のイメージセンサ10におけるタイミングチャートである。第3実施形態のイメージセンサで使用すべきタイミングチャートは、図2と内容が同一になるため、図2を引用し、図4と併用して動作の説明を行う。この動作説明では、シフトレジスタ41に関連するパルス信号SA、およびシフトレジスタ42に関連するパルス信号SBとの関係が説明される。なおパルス信号CLKに関してはここでは説明に用いない。
図示しない制御部から出力される信号SBの入力によって開始されるシフトレジスタ42により、各レジスタ部において期間T2の差をもって順次シフトが行われ、最初にスイッチSW21とSW31をオン状態にする。スイッチSW21を通じ抵抗R11を介して電源(+Vcc)が通電されイメージセンサの画素P1に充電が行われる。同時に画素P1は入射する光量に反応して放電も行うので、画素P1には入射する光量に比例した電荷が充電される。同時にスイッチSW31を通じてオフセット信号OFS1がバッファ増幅器BF1の入力に入力される。
スイッチSW11〜SW14はオン状態の開始から期間T2が経過するとオフ状態に戻り、スイッチSW21〜SW24,SW31〜SW34はオン状態の開始から期間T1が経過するとオフ状態に戻る。以下、シフトレジスタ42の制御によってスイッチSW22,SW23,SW24,SW32,SW33,SW34が期間T2をもって同様にして順次に切り替わり、画素P2,P3,P4に充電が行われる。
上記において、例えばバッファ増幅器BF11には、画素P1からの信号と当該画素に対応する固定パターンノイズのレベルに相当するオフセット信号OFS1が入力されるので、バッファ増幅器BF11は画素のセンサ信号とオフセット信号とを入力信号とした差動増幅を行い、その出力には固定パターンノイズが除去されたセンサ信号が出力される。同様にバッファ増幅器BF12,BF13,BF14の出力にも固定パターンノイズが除去された対向する各画素のセンサ信号が出力される。
次に図示しない制御部から出力される信号SAの入力によって動作が開始されるシフトレジスタ41により、各レジスタ部において期間T2の差をもって順次シフトが行われ、最初にスイッチSW11をオン状態にし、バッファ増幅器BF11の信号を映像信号Voとして出力する。以下、シフトレジスタ41の制御に基づきスイッチSW12,SW13,SW14が期間T2をもって順次切り替わり、バッファ増幅器BF12,BF13,BF14の出力信号が同様に順次に出力される。スイッチSW11〜14はそれぞれオン状態の開始から期間T2が経過すると、オフ状態に戻る。
以上のように、第3実施形態に係るイメージセンサの画素群10Aの画素信号に対して、高速に安定した読出しが可能となり、同時に、読み出された信号から固定パターンノイズの除去が行われる。
図5は本発明に係るイメージセンサの第4実施形態の構成を示している。第4実施形態は第3実施形態の変形例である。第4実施形態の電気回路では、図4で説明したスイッチ部45、スイッチ部46、バッファ部44、およびシフトレジスタ42を、画素群10Aの下側に配設した構成となっている。その他の構成は基本的に第3実施形態で説明した構成と同じであり、図5において、先の実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。第4実施形態に係るイメージセンサの動作は、図4を参照して説明した第3実施形態と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図6は本発明に係るイメージセンサの第5実施形態の構成を示す。第5実施形態では、図3で説明した第3実施形態のシフトレジスタ41を使用せず、これを新たな論理集積回路に置き換えて、第3実施形態と同様の効果を達成するように構成されている。
第5実施形態に係るイメージセンサでは、画素群10Aに対して、第3実施形態と同様に、スイッチ部43、バッファ部44、スイッチ部45、スイッチ部46、バイアス回路47およびシフトレジスタ42を備える。さらに、第5実施形態の特徴として、イメージセンサ10Aの読出し動作の制御を行う論理集積回路であるアンド回路48を備えている。上記のスイッチ部43の開閉動作はアンド回路48によって制御され、スイッチ部45,46の開閉動作はシフトレジスタ42によって制御される。
第5実施形態のイメージセンサの動作は基本的に第3実施形態で説明した動作と同じである。すなわち画素群10A、シフトレジスタ42、スイッチ部46のスイッチSW21〜SW24、バイアス回路47の抵抗R11〜R14、スイッチ部45のスイッチSW31〜SW34、バッファ部44のバッファ増幅器BF11〜BF14の各動作は第3実施形態で説明した動作と同じである。ただし、スイッチ部46のスイッチSW21〜SW24、スイッチ部45のスイッチSW31〜SW34のそれぞれの開閉の動作タイミングはシフトレジスタ42から出力される時系列的な出力信号に基づいて設定される。さらに、上記の状態において、シフトレジスタ42の時系列的な出力信号をアンド回路48に入力し、アンド回路48の各アンドゲートAND1〜AND4の各出力によってスイッチ部43のスイッチSW11〜SW14を順次にオン状態にして、各画素のセンサ信号Voを時系列的に読み出す。
第5実施形態のイメージセンサにおけるタイミングチャートは、図2で説明したタイミングチャートと同一である。
図示しない制御部から出力されるSB信号の入力によって開始されるシフトレジスタ42により、各レジスタ部において期間T2の差をもって順次シフトが行われ、最初にスイッチSW21とスイッチSW31をオン状態にする。スイッチSW21を通じ抵抗R11を介して電源(+Vcc)が通電されイメージセンサの画素P1に充電が行われる。同時に画素P1は入射する光量に反応して放電も行うので、画素P1には入射する光量に比例した電荷が充電される。同時にSW31を通じてオフセット信号OFS1がバッファ増幅器BF11の入力に入力される。
図2に示すごとく、スイッチSW11〜SW14はオン状態の開始から期間T2が経過するとオフ状態に戻り、スイッチSW21〜24,SW31〜SW34はオン状態の開始から期間T1が経過するとオフ状態に戻る。
以下、シフトレジスタ42の制御によってスイッチSW22,SW23,SW24とSW32,SW33,SW34が期間T2をもって同様にして順次切り替わり、画素P2〜P4に充電が行われる。
バッファ増幅器BF11には、画素P1からの信号と固定パターンノイズのレベルに相当するオフセット信号OFS1が入力されるので、バッファ増幅器BF11は画素のセンサ信号とオフセット信号OFS1とを入力信号とした差動増幅を行う。これによりバッファ増幅器BF11の出力には固定パターンノイズが除去されたセンサ信号が出力される。同様にバッファ増幅器BF12,BF13,BF14の出力にも固定パターンノイズが除去されたセンサ信号が出力される。
シフトレジスタ42の時系列的な出力に基づいて論理演算を行うアンド回路48の出力により、期間T2の差をもって順次スイッチの切換が行われる。具体的には、上記シフトレジスタ42の第1のレジスタ部RG1の出力の反転信号と第2のレジスタ部RG2の出力信号とによるアンドゲートAND1の出力によってスイッチSW11をオン状態にしバッファ増幅器BF11からの出力信号を映像信号Voとして出力する。以下、第2のレジスタ部RG2の出力の反転信号と第3のレジスタ部RG3の出力信号とによるアンドゲートAND2の出力によって、出力用スイッチSW12をオン状態にしてバッファ増幅器BF12の信号を映像信号Voとして出力する。第3のレジスタ部RG3の出力の反転信号と第4のレジスタ部RG4の出力信号とによるアンドゲートAND3の出力によって出力用スイッチSW13をオン状態にし、バッファ増幅器BF13の信号を映像信号Voとして出力する。第4のレジスタ部RG4の出力の反転信号と第5のレジスタ部RG5の出力信号とによるアンドゲートAND4の出力によって出力用スイッチSW14をオン状態にしてバッファ増幅器BF14の出力信号を映像信号Voとして出力する。このようにしてバッファ増幅器BF11〜BF14の出力を時系列的に読み出し、映像信号Voとして出力する。このように、回路を簡略化するという効果を得られる。
図7は本発明に係るイメージセンサの第6実施形態を示す。第6実施形態では、上記の5実施形態において、バッファ部44に対して動作のオン・オフの制御を加えた構成を有している。
第6実施形態に係るイメージセンサの画素群10Aに対して、第5実施形態と同様なスイッチ部43、バッファ部44、スイッチ部45、スイッチ部46、アンド回路48、バイアス回路47、およびシフトレジスタ42を備えている。
第6実施形態に係るイメージセンサの動作は第5実施形態のイメージセンサの動作と基本的に同一である。第5実施形態と相違する点は、図示しない制御部から出力されるSB信号の入力によって動作が開始されるシフトレジスタ42により、各レジスタ部において期間T2の差をもって順次シフトが行われ、スイッチSW21,SW31をオン状態にすると共に、バッファ増幅器BF11を動作状態にする点である。このことは、他のスイッチSW22〜SW24,SW32〜SW34、およびバッファ増幅器BF12〜BF14についても同様である。シフトレジスタ42の出力に基づいて論理演算を行うアンド回路48の出力により、期間T2の差をもって順次スイッチの切換が行われ、バッファ増幅器BF11〜BF14の出力信号を映像信号Voとして出力する。
図8は、本発明に係るイメージセンサに適用できるバッファ回路をツリー構造にて実現する回路例を示している。
複数のバッファ増幅器で構成されるバッファ回路の能力に関しては、1つ当りのバッファ増幅器の能力が有限である場合に、接続される負荷が小さい方が高速動作には有利になるという利点がある。そのため、図8に示すように、バッファ回路をツリー構造で構成して1つ当りのバッファ増幅器BF81〜BF96の負荷を減らすように構成すれば、バッファ回路の高速動作を実現できる。
図9は本発明に係るイメージセンサの第7実施形態の構成を示す。第7実施形態では、上記の第6実施形態においてバッファ部44の負荷の軽減を実現した構成を有する。
第7実施形態に係るイメージセンサの画素群10Aに対して、第6実施形態と同様に、シフトレジスタ42、アンド回路48、スイッチ部43、バッファ部44、スイッチ部45、スイッチ部46、およびバイアス回路47を備える。このイメージセンサの特徴は、バッファ部44の負荷を軽減するバッファ増幅器BF15とその出力のオン・オフ状態を切り換えるスイッチSW15とを備えている点である。
第7実施形態に係るイメージセンサの動作は、第6実施形態のイメージセンサの動作と実質的に同一である。すなわち画素群10A、シフトレジスタ42、スイッチ部46のスイッチSW21〜SW24、バイアス回路47の抵抗R11〜R14、スイッチ部45のスイッチSW31〜SW34、バッファ部44のバッファ増幅器BF11〜BF14、アンド回路48のアンドゲートAND1〜AND4の構成と動作は、実質的に図7で説明した第6実施形態の構成と動作と同じである。
第7実施形態に係るイメージセンサの動作に関する特徴は次の通りである。図示しない制御部の制御によってスイッチSW15はオン・オフ動作を行う。スイッチSW11〜SW14による接続状態がオン状態にあるタイミングでスイッチSW15がオン状態になり、バッファ増幅器BF15の出力がスイッチSW15を通じセンサ信号Voとして出力される。これにより、バッファ部44の負荷を軽減し、イメージセンサの更なる高速動作が可能となる。この実施形態では、バッファ部44のバッファ増幅器の個数を4つとしているが、特にバッファ増幅器の個数は4つに限定されるものではない。
図10は本発明に係るイメージセンサの第8実施形態の構成を示す。第8実施形態に係るイメージセンサは、第7実施形態のイメージセンサの一部を変更したものである。
第8実施形態に係るイメージセンサは、画素群10Aに対して、第7実施形態と同様に、シフトレジスタ42、アンド回路48、スイッチ部43、バッファ部44、スイッチ部45、スイッチ部46、バイアス回路47、スイッチSW15、およびバッファ増幅器BF15を備えている。これらの構成および動作は第7実施形態で説明した通りである。さらにこのイメージセンサでは、スイッチSW15のオン・オフ動作を論理的に制御するオアゲートOR1を備えている。
本実施形態に係るイメージセンサの特徴的動作は次の通りである。シフトレジスタ42の出力に基づいて論理演算を行うアンド回路48の出力は、期間T2の差をもったアンドゲートAND1,AND2,AND3,AND4の順序によるシフト出力動作となる。オアゲートOR1の入力にはアンド回路48の各アンドゲートの出力線が接続されているので、オアゲートOR1には当該シフト出力動作が入力される。オアゲートOR1の出力によってスイッチSW15のオン・オフ動作を制御しているので、スイッチSW11〜SW14の出力のいずれかがオン状態にあるタイミングでスイッチSW15がオン状態になり、バッファ増幅器BF15の出力がスイッチSW15を通じセンサ信号Voとして出力される。
第8実施形態に係るイメージセンサによれば、バッファ増幅器の負荷を軽減し、画素の高速読出しを可能とし、固定ノイズパターンが除去されたセンサ信号Voを出力することができる。
次に、画素選択用シフトレジスタと通電用シフトレジスタに開始信号を入力させてその入力信号を順次シフトさせていく過程において、各シフトレジスタのシフト動作のタイミングを与えるクロック信号を、それぞれ、シフト動作に必要なレジスタ部のみに逐次与える構成を説明する。これにより、消費電力の軽減、電気回路でのノイズ低減を図ることができる。
図11は、本発明に係るイメージセンサで用いられる、入力信号をシフトさせるのに必要なレジスタ部のみにクロック信号(CK)を与えるように構成したシフトレジスタを示す。このシフトレジスタの駆動回路は、シフトレジスタ111と、複数のアンドゲートAND111〜AND116と、複数のオアゲートOR111〜OR116とから構成されている。
図11の示された電気回路の構成において、例えばシフトレジスタ111の2つのレジスタ部RG1,RG2に跨って入力信号SCがシフトされ、その入力信号SCをさらに次のレジスタ部RG2,RG3に送ることによりシフト動作させる場合、レジスタ部RG1,RG2の各出力Q1,Q2が共に“1”となり、それによりオアゲートOR111,OR112,OR113の各出力がそれぞれ“1”となって、アンドゲートAND111,AND112,AND113を介してクロック信号CKがシフト動作に必要なレジスタ部RG1,RG2,RG3のみに入力される。
以上のように、シフト動作に必要でないレジスタ部を含むすべてのレジスタ部にクロック信号(CK)を入力するように構成されたシフトレジスタと比較して、図11に示された構成を有するシフトレジスタによれば、消費電力を軽減することができる。また複数のレジスタ部を一時的に休止状態にできるので、ノイズの発生原因であるレジスタの稼働数を減らすことができ、ノイズを有効に抑制できる。
図12は本発明に係るイメージセンサで用いられる他の構成のシフトレジスタを示す。このシフトレジスタの構成は、図14に示したシフトレジスタの構成で、レジスタ部を所定数を有しかつレジスタ群G121〜G124の4つのグループに分け、そのシフトレジスタ群のシフト動作を行わせるクロック信号CKを、入力信号SCをシフト動作するために必要なグループに対応するレジスタ群のみに与えるようにしたものである。このシフトレジスタの駆動回路は、アンドゲートAND121〜AND124、オアゲートOR121〜OR128を備える。
ここでは8つのレジスタ部を1つのグループとしている。例えばレジスタ群G121に係る駆動回路130を図13に示す。
入力信号SCが連続して入力されている場合において、図16に示す駆動回路130のように、レジスタ群G121における8つのレジスタ部RG1〜RG8の各出力状態をオア回路OR125によってすべてを監視する必要はない。例えば入力信号SCが8つのレジスタ部RG1〜RG8に跨って存在する場合に、図14に示す駆動回路140のように、オア回路OR125は8つのレジスタ部RG1〜RG8のうちのレジスタ部RG2,RG4,RG6の少なくとも3箇所の出力状態を見ることによって、そのレジスタ群G121に入力信号SCが存在しているか否かを監視できる。このように駆動回路130の回路構成を、図17に示す駆動回路140に簡易化することもできる。
以上の実施形態で説明された構成等については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。例えば、本実施形態のイメージセンサにおけるセンサ信号読出し回路に設けた固定パターンノイズ除去回路は、センサ回路にMOSトランジスタを含むMOS型のイメージセンサに適用した例を説明したが、その他のイメージセンサにも適用することもできる。
本発明に係るイメージセンサは、画素信号が固定パターンノイズを含むMOSイメージセンサ等であって、各画素のセンサ信号を高速にかつ安定して読み出し、さらに固定パターンノイズをイメージセンサ回路中で除去することに利用される。
本発明に係るイメージセンサの第1実施形態を示す電気回路図である。 第1実施形態のイメージセンサの各部のタイミングチャートである。 本発明に係るイメージセンサの第2実施形態を示す電気回路図である。 本発明に係るイメージセンサの第3実施形態を示す電気回路図である。 本発明に係るイメージセンサの第4実施形態を示す電気回路図である。 本発明に係るイメージセンサの第5実施形態を示す電気回路図である。 本発明に係るイメージセンサの第6実施形態を示す電気回路図である。 ツリー構造を有するバッファ部を示す電気回路図である。 本発明に係るイメージセンサの第7実施形態を示す電気回路図である。 本発明に係るイメージセンサの第8実施形態を示す電気回路図である。 シフトレジスタの構成例を示す電気回路図である。 シフトレジスタの他の構成例を示す電気回路図である。 シフトレジスタの他の構成例を示す電気回路図である。 シフトレジスタの他の構成例を示す電気回路図である。 イメージセンサにおける画素単位となる光センサ回路の構成例を示す電気回路図である。 図15に示した光センサ回路を画素に用いたイメージセンサとその走査回路を示す電気回路図である。 従来技術による走査回路のタイミングチャートである。 従来技術によるイメージセンサの走査回路の一例を示す電気回路図である。 イメージセンサの出力波形の一部分とそれにより再現される映像信号の一部分を示した出力波形の波形図である。 固定パターンノイズをセンサ信号から除去する従来装置のブロック図である。
符号の説明
10 イメージセンサ
10A 画素群
15 制御部
16 記憶部
17 バッファ部
41 シフトレジスタ
42 シフトレジスタ
43 スイッチ部
44 バッファ部
45 スイッチ部
46 スイッチ部
47 バイアス回路

Claims (5)

  1. 光電変換素子に流れる光電をMOSトランジスタにより対数的に変換してセンサ信号を得る光センサ回路を画素として用いるイメージセンサにおいて、
    複数の前記画素のそれぞれの前記センサ信号を読み出すセンサ信号読出し回路は、
    予め通電することによって前記複数の画素の画素信号を飽和させて前記センサ信号を読み出す読出し手段と、
    前記複数の画素のそれぞれの前記固定パターンノイズの情報を予め記憶する記憶部と、この記憶部からの前記固定パターンノイズの情報に基づくオフセット信号を出力するバッファ部と、前記画素の出力信号と前記オフセット信号とを入力信号とした差動増幅を行うことにより固定パターンノイズが除去された信号を出力するバッファ増幅器と、このバッファ増幅器に前記画素からの出力信号を入力するタイミングと前記バッファ増幅器に前記オフセット信号を与えて差動増幅を行うタイミングとを同時に設定する制御部とから構成されることを特徴とするイメージセンサ。
  2. 前記読出し手段は、予め通電するための画素信号出力開始回路と、飽和した前記画素信号を読み出す回路を備えること特徴とする請求項1記載のイメージセンサ。
  3. 前記読出し手段は、シフトレジスタ上に連続するデータ列を流し、連続する前記データ列が前記画素信号の選択準備を行い、連続する前記データ列の末尾で前記画素信号の選択を行うことにより、画素信号の選択を行って読出し動作を行うことを特徴とする請求項1または2記載のイメージセンサ。
  4. 前記読出し手段は、前記画素信号は任意本ごとにスイッチを介してプレバッファに接続され、読み出す前記画素信号に対応する前記プレバッファが出力バッファに接続されることを特徴とする請求項記載のイメージセンサ。
  5. 前記シフトレジスタ上に連続する前記データ列を監視して前記データの蓄えられているフリップ・フロップを検出し、前記データの転送に必要な前記フリップ・フロップのみに転送クロックが入るようにすることを特徴とする請求項記載のイメージセンサ。
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