JP4356838B2 - ベビーチェア用クッション - Google Patents

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本発明は,ベビーチェアに装着して用いるベビーチェア用クッションに関するものである。
従来,座部および背もたれ部を有するベビーチェアの座部に装着される座部クッションと,前記背もたれ部に装着される背もたれクッションとを備えたベビーチェア用クッションが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第3491837号公報
ベビーチェアを利用する幼児は,体型も様々であるし,成長するにつれて体格も異なってくる。
上述した従来のベビーチェア用クッションは,その座部クッションはベビーチェアの座部に装着される専用の形状,背もたれクッションはベビーチェアの背もたれに装着される専用の形状となっていた。
このため,従来のベビーチェア用クッションでは,幼児の体型の相違,あるいは成長による体格の変化に応じて,座部クッションと背もたれクッションとを使い分けることはできなかった。
この発明の目的は,上記課題を解決し,幼児の体型の相違,あるいは成長による体格の変化に応じて,座部クッションと背もたれクッションとを使い分けることができるベビーチェア用クッションを提供することにある。
上記目的を達成するために,本発明のベビーチェア用クッションは,座部および背もたれ部を有するベビーチェアの座部に装着される座部クッションと,前記背もたれ部に装着される背もたれクッションとを備えたクッションであって,
前記座部クッションと背もたれクッションとが連結部で連結されているとともに,前記両クッションには,これを前記ベビーチェアの座部または背もたれ部に装着するために,前記連結部が設けられている側である両クッション同士の対向部側において左右に設けられた一対の対向部側ベルトと,前記連結部が設けられている側の反対側である両クッション同士の離間部側において左右に設けられた一対の離間部側ベルトとが取り付けられており,これら全てのベルトの先端部分には,それぞれマジックテープが設けられ,前記連結部に関して前記両クッションおよび前記ベルトの全てが正面視対称形状に構成され,かつ両クッションの形状が幼児の股部に入ってベビーチェアからの滑り落ちを防止するための保護ベルトを回避する正面視ハート形であるとともに両クッションの厚さが異なっていることを特徴とする。
このような構成によれば,座部クッションと背もたれクッションとが連結されているとともに当該連結部に関して前記両クッションおよび前記ベルトの全てが正面視対称形状に構成されているので,座部クッションと背もたれクッションとを逆にして用いる,すなわち,座部クッションを背もたれクッションとして,また,背もたれクッションを座部クッションとして用いることができる。
そして,両クッションの厚さは異なっているので,幼児の体型の相違,あるいは成長による体格の変化に応じて上記座部クッションと背もたれクッションとを使い分けることでこれらの厚さの違いを利用し,ベビーチェアに座る幼児の姿勢を良好にすることが可能となる。
望ましくは,携行時には,前記座部クッションと背もたれクッションとを前記連結部で折り畳んで重畳させるとともに,前記座部クッションの対向部側ベルトと離間部側ベルトとを前記マジックテープで接続し,前記背もたれクッションの対向部側ベルトと離間部側ベルトとをマジックテープで接続することで前記両クッションを結合し,かつ前記連結部で携行時の持ち手を構成する。
このように構成すると,ベビーチェア用クッションを容易に携行することができる。
図1は,本発明に係るベビーチェア用クッションの一実施の形態を示す図で,(a)は正面図,(b)は平面図,(c)は側面図,(d)は背面図,(e)は底面図である。また,図2は使用状態を示す図で,(a)は全体斜視図,(b)は背部から見た部分斜視図,(c)前方下部から見た部分斜視図,(d)は携行時の図である。
これらの図に示すように,このベビーチェア用クッション10は,座部2および背もたれ部3を有するベビーチェア1の座部2に装着される座部クッション20と,背もたれ部3に装着される背もたれクッション30とを備えている。
座部クッション20と背もたれクッション30とは,連結部11で連結されているとともに,連結部11に関して前記両クッション20,30が正面視対称形状に構成され,かつ両クッション20,30の厚さt2,t3(図1(c)参照)が異なっている。
両クッション20,30はその厚さが異なるだけで,形状は同一であり図1(a)および図2(a)に示すように幼児の股部に入ってベビーチェアからの滑り落ちを防止するための保護ベルト5を回避する正面視ハート形である。
両クッション20,30には,これをベビーチェア1の座部2または背もたれ部3に装着するために,前記連結部11が設けられている側である両クッション20,30同士の対向部側において左右に設けられた一対の対向部側ベルト22,22,32,32と,前記連結部11が設けられている側の反対側である両クッション20,30同士の離間部側において左右に設けられた一対の離間部側ベルト21,21,31,31とが取り付けられており,これらベルトの先端部分には,それぞれマジックテープ(登録商標)40が設けられている。
前記ベルトも全て,両クッション20,30同様,正面視対称形状に構成されている。
連結部11は,両クッション20,30を接続している2本のベルト12,12と,これらベルト12同士を連結しているベルト13とで構成され,ベルト13はその中央部13aが折り畳まれて両側縁部が逢着されている。
このようなベビーチェア用クッション10は,例えば図2に示すように,座部クッション20をそのベルト21,22を用いてベビーチェア1の座部2に装着し,背もたれクッション30をそのベルト31,32を用いてベビーチェア1の背もたれ部3に装着して使用する。
あるいは,座部クッション20と背もたれクッション30とを逆にして使用する。すなわち,座部クッション20をそのベルト21,22を用いてベビーチェア1の背もたれ部3に装着し,背もたれクッション30をそのベルト31,32を用いてベビーチェア1の座部2に装着して使用する。
ベビーチェア1を利用する幼児は,体型も様々であるし,成長するにつれて体格も異なってくる。
したがって,例えば,幼児の体型が小さい場合には,図2に示すように,厚い方の背もたれクッション30を背もたれ部3に装着することにより,幼児をベビーチェア1の前側に寄せた状態で座らせることができるし,逆に,幼児の体型が大きい場合(あるいは成長して大きくなった場合)には,図2に示す状態とは逆に,厚い方の背もたれクッション30を座部2に装着し,薄い方の座部クッション20を背もたれ部3に装着することで,幼児をベビーチェア1の適切な位置に座らせることができる。
なお,図2において,4は,ベビーチェア1に座らせた幼児が前のめりにならないようにするための保護バー,5は幼児の股部に入ってベビーチェア1からの滑り落ちを防止するための保護ベルトである。
このベビーチェア用クッション10は,図2(d)に示すように座部クッション20と背もたれクッション30とを連結部11で折り畳んで重畳させることができ,連結部11を持って携行することができる。したがって,出先でも使用することができる。
なお,携行時には,図2(d)に示すように座部クッション20のベルト21と22とをマジックテープ40で接続し,背もたれクッション30のベルト31と32とをマジックテープ40で接続する。
以上のようなベビーチェア用クッション10は,座部2および背もたれ部3を有するベビーチェア1の座部2に装着される座部クッション20と,背もたれ部3に装着される背もたれクッション30とを備え,座部クッション20と背もたれクッション30とが連結部11で連結されているとともに当該連結部11に関して両クッション20,30が正面視対称形状に構成され,かつ両クッション20,30の厚さが異なっているので,このような構成によれば,次のような作用効果が得られる。
すなわち,座部クッション20と背もたれクッション30とが連結されているとともに当該連結部11に関して両クッション20,30が正面視対称形状に構成されているので,座部クッション20と背もたれクッション30とを逆にして用いる,すなわち,座部クッション20を背もたれクッションとして,また,背もたれクッション30を座部クッションとして用いることができる。
そして,両クッション20,30の厚さは異なっているので,幼児の体型の相違,あるいは成長による体格の変化に応じて上記座部クッション20と背もたれクッション30とを使い分けることでこれらの厚さの違いを利用し,ベビーチェア1に座る幼児の姿勢を良好にすることが可能となる。
また,座部クッション20と背もたれクッション30は連結部11で折り畳んで重畳可能とし,かつ連結部11で携行時の持ち手を構成してあるので,ベビーチェア用クッション10を容易に携行することができる。
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく,本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
本発明に係るベビーチェア用クッションの一実施の形態を示す図で,(a)は正面図,(b)は平面図,(c)は側面図,(d)は背面図,(e)は底面図。 使用状態を示す図で,(a)は全体斜視図,(b)は背部から見た部分斜視図,(c)前方下部から見た部分斜視図,(d)は携行状態を示す図。
符号の説明
1 ベビーチェア
2 座部
3 背もたれ部
10 ベビーチェア用クッション10
11 連結部
20 座部クッション
30 背もたれクッション

Claims (2)

  1. 座部および背もたれ部を有するベビーチェアの座部に装着される座部クッションと,前記背もたれ部に装着される背もたれクッションとを備えたクッションであって,
    前記座部クッションと背もたれクッションとが連結部で連結されているとともに,前記両クッションには,これを前記ベビーチェアの座部または背もたれ部に装着するために,前記連結部が設けられている側である両クッション同士の対向部側において左右に設けられた一対の対向部側ベルトと,前記連結部が設けられている側の反対側である両クッション同士の離間部側において左右に設けられた一対の離間部側ベルトとが取り付けられており,これら全てのベルトの先端部分には,それぞれマジックテープが設けられ,前記連結部に関して前記両クッションおよび前記ベルトの全てが正面視対称形状に構成され,かつ両クッションの形状が幼児の股部に入ってベビーチェアからの滑り落ちを防止するための保護ベルトを回避する正面視ハート形であるとともに両クッションの厚さが異なっていることを特徴とするベビーチェア用クッション。
  2. 携行時には,前記座部クッションと背もたれクッションとを前記連結部で折り畳んで重畳させるとともに,前記座部クッションの対向部側ベルトと離間部側ベルトとを前記マジックテープで接続し,前記背もたれクッションの対向部側ベルトと離間部側ベルトとをマジックテープで接続することで前記両クッションが結合され,かつ前記連結部が携行時の持ち手を構成することを特徴とする請求項1記載のベビーチェア用クッション。
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