JP4356354B2 - インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及びノズル選択用スイッチic - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット式プリンタのプリンタヘッドにて、例えばノズル列毎にノズル選択用スイッチICに対してデータ信号を転送するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータの出力装置として、数色のインクをプリンタヘッドから吐出するタイプのインクジェット式カラープリンタが普及してきており、コンピュータ等が処理した画像を多色多階調で印刷するために広く用いられている。
【0003】
例えば、インク吐出のための駆動素子として圧電素子を用いたインクジェット式プリンタでは、プリンタヘッドの複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた複数個の圧電素子をノズル選択用スイッチICにより選択して駆動することにより、各圧電素子の動圧に基づいてノズルからインク滴を吐出させ、印刷用紙にインク滴を付着させることにより、印刷用紙にドットを形成して、印刷を行なうようにしている。
【0004】
ここで、各圧電素子は、インク滴を吐出するためのノズルに対応して設けられており、プリンタ本体内に実装されたヘッド駆動部から供給される駆動信号により駆動され、インク滴を吐出させるようになっている。
【0005】
このようなヘッド駆動装置は、例えば図7に示すように構成されている。
【0006】
図7において、ヘッド駆動装置1は、インクジェット式プリンタの複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた圧電素子2と、各圧電素子2の一方の電極2aに対して駆動信号を供給するヘッド駆動部3と、このヘッド駆動部3と各圧電素子2との間に設けられた複数のノズル選択用スイッチ回路4と、から構成されている。
【0007】
ここで、図7においては、圧電素子2は一つのみが示されているが、実際には、インクジェット式プリンタのプリンタヘッドには、複数個のノズルが設けられており、各ノズルに対してそれぞれ一つの圧電素子が備えられている。
【0008】
そして、各圧電素子2に対して、ヘッド駆動部3からの駆動信号は、実際にはシフトレジスタ等を介して、順次に出力されるようになっている。
【0009】
圧電素子2は、例えばピエゾ素子であって、双方の電極2a,2b間に印加される電圧により変位するように構成されている。
【0010】
そして、圧電素子2は、常時中間電位付近に充電されており、ヘッド駆動部3からの駆動信号に基づいて放電する際に対応するノズル内のインクに圧力を加えることにより、このノズルからインク滴を吐出するように構成されている。
【0011】
ヘッド駆動部3は、インクジェット式プリンタのプリンタヘッドへの駆動信号を発生させるものであり、プリンタ本体内に配置されている。
【0012】
ノズル選択用スイッチ回路4は、ヘッド駆動部3から制御信号が入力されることにより、対応する圧電素子2の駆動タイミングでオンされ、駆動信号を圧電素子2に出力する。
【0013】
このスイッチ回路4は、実際には、各圧電素子2をそれぞれオンオフするための所謂トランスミッションゲートとしてノズル選択用スイッチICにより構成されている。
【0014】
ところで、インクジェット式プリンタにより高解像度の印刷の要請に応じて、プリンタヘッドにおけるノズル数を多く備えるようになってきている。このため、例えば複数のノズル列を備える場合には、ノズル列毎にノズル選択用スイッチ回路4を設けて、ノズル選択用スイッチ回路4毎に、それぞれ別個のデータ信号SIを送出して、各ノズルに対応する圧電素子2を駆動して、印刷を行なうことが知られている。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−47646号
しかしながら、このようなヘッド駆動装置においては、ノズル数の増加に伴って、ノズル選択用スイッチ回路4も増大する傾向にあって、ノズル選択用スイッチ回路4が増大すると、各ノズル選択用スイッチ回路4に対するデータ信号SIを転送するための信号線も増大することになる。
【0016】
このため、プリンタ本体側のヘッド駆動部からプリンタヘッドへのケーブルが太くなってしまう。また、プリンタ本体側のヘッド駆動部は通常ASICにより構成されており、出力ピン数が増えると、ASICも大きなパッケージのものを使用する必要が生じてしまう。従って、ケーブルやヘッド駆動部のコストが高くなってしまう。
【0017】
さらに、プリンタ本体側のヘッド駆動部とプリンタヘッドとを接続するケーブルは、通常プリンタヘッドの印刷時等の移動を妨げないように、折り返すように配置されたフレキシブルフラットケーブルが使用されるが、信号線数が増大すると、幅が広くなり、一つのフレキシブルフラットケーブルにより必要とする信号線数を確保することができなくなってしまう。
【0018】
また、ノズル数の増大に伴ってヘッド駆動部から供給されるクロック信号が高速になると、ノズル選択用スイッチ回路4を構成するIC内で使用されるシフトレジスタの動作速度がこのクロック信号に追い付かなくなってしまうおそれがある。
【0019】
そこで、本発明の課題は、簡単な構成により、ヘッド駆動部側から複数のノズル選択用スイッチICに対して、多チャンネルを重畳させた一つの共通のデータ信号を送出して、印刷を行なうことができるようにした、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及びノズル選択用スイッチICそしてデータ転送方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、プリンタ本体側のヘッド駆動部からの多チャンネルの共通の一つのデータ信号をプリンタヘッド側に転送し、各ノズル選択用スイッチIC毎に対応するデータを選択して取り込むようにした。
【0021】
即ち、本発明のインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置では、複数のノズルを所定の印字タイミングでノズル群毎にそれぞれ設けられた複数個のノズル選択用スイッチICにより選択して、ヘッド駆動部からのノズル選択信号に従い駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なう、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置であって、上記ヘッド駆動部がノズル選択信号として各ノズル選択用スイッチICに対して一つの多チャンネルから成る共通のデータ信号を送出すると共に、各ノズル選択用スイッチICが、前もって付与されたIDに基づいて、上記共通のデータ信号から、対応するデータを選択して取り込むことを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、プリンタ本体側のヘッド駆動部から送出された多チャンネルの共通のデータ信号から成るノズル選択信号を、プリンタヘッド側の各ノズル選択用スイッチICにて、それぞれ対応するデータを選択して取り込むことにより、選択したデータのノズル選択信号に基づいて、各ノズル選択用スイッチICが担当するノズル列の圧電素子を駆動する。
【0023】
これにより、プリンタ本体側のヘッド駆動部からノズル選択信号として一つの共通のデータ信号がプリンタヘッド側に送出され、ノズル選択用スイッチICが対応するデータを選択して取り込むことになるので、ノズル選択用スイッチICの数が増えたとしても、信号線数が増大することはない。
【0024】
従って、プリンタ本体側とプリンタヘッド側とを接続するケーブルの信号線数が少なくて済むので、このケーブルが太くなったり、プリンタ本体側のヘッド駆動部の出力ピン数が増えるようなことはない。また、プリンタ本体側のヘッド駆動部とプリンタヘッド側とを接続するフレキシブルフラットケーブルに関して、必要な信号線数が所定の幅のフレキシブルフラットケーブル内に収まる。これにより、ケーブルやヘッド駆動部のコストが低く抑制され得ることになる。
【0025】
さらに、各ノズル選択用スイッチICは、それぞれ前もって与えられるIDに基づいて、共通のデータ信号から対応するデータを選択して取り込むことができるので、同一の構成のものを使用することができ、コストを低減することができる。
【0026】
このようにして、本発明によるヘッド駆動装置によれば、プリンタ本体側のヘッド駆動部からノズル選択信号として共通の一つのデータ信号をプリンタヘッド側に転送し、プリンタヘッド側にて、各ノズル選択用スイッチICがそれぞれ前もって付与されたIDに基づいて、対応するデータを選択して取り込むので、プリンタ本体側からプリンタヘッド側への信号線数が少なくて済む。
【0027】
これにより、プリンタヘッドのノズル選択用スイッチICの数が増えたとしても、プリンタ本体とプリンタヘッドとを接続するケーブルが太くなったり、プリンタ本体側のヘッド駆動部の出力ピン数が増えるようなことがないので、ケーブル及びヘッド駆動部のコストが抑制されると共に、各ノズル選択用スイッチICも同一のものを使用することにより、量産効果によりコストが低減されることになる。
【0028】
従って、プリンタヘッドの高解像度化によりノズル数が増えたとしても、共通のデータ信号から、各ノズル選択用スイッチICが対応するデータを選択して取り込むことにより、多チャンネルの共通のデータ信号により、各ノズル選択用スイッチICにより確実に印刷を行なうことができる。
【0029】
さらに、各ノズル選択用スイッチIC内で使用されるシフトレジスタは、ヘッド駆動部から供給されるクロック信号に対して、ノズル選択用スイッチIC数で分周されたクロック信号に基づいて動作することになるので、シフトレジスタの動作速度は、この分周されたクロック信号に対して余裕をもって十分に追い付くことができ、確実に動作し得ることになる。
【0030】
また、本発明のヘッド駆動装置においては、各ノズル選択用スイッチICが、プリンタヘッド内に備えられたノズル選択用スイッチICの個数を判別することを特徴とする。
【0031】
この構成によれば、各ノズル選択用スイッチIC自体が、プリンタヘッド内のノズル選択用スイッチICの個数を判別することにより、外部からノズル選択用スイッチICの個数を設定する必要がない。従って、プリンタヘッド内に備えられるノズル選択用スイッチICの個数に対応して、それぞれ専用のノズル選択用スイッチICを用意する必要がなく、汎用性の高く、コストの低いノズル選択用スイッチICを提供することができる。
【0032】
また、本発明のヘッド駆動装置においては、各ノズル選択用スイッチICが、それぞれ判別したノズル選択用スイッチICの個数を格納する記憶手段を備えていることを特徴とする。
【0033】
この構成によれば、この記憶手段に、例えばプリンタの電源投入時等の初期化の際や、製品完成時に、ノズル選択用スイッチICの個数を格納しておくことにより、ノズル選択用スイッチICは、データ信号から対応するデータを選択して取り込む際に、記憶手段に格納されたノズル選択用スイッチICの個数を読み出して、個々のデータ毎にこの個数をカウントすることにより、容易に対応するデータを取り込むことができる。
【0034】
また、本発明のヘッド駆動装置においては、上記記憶手段がPROMであることを特徴とする。
【0035】
この構成によれば、例えばプリンタの製品完成時に、記憶手段にノズル選択用スイッチICの個数を書き込んでおくことができる。
【0036】
また、本発明のヘッド駆動装置においては、上記記憶手段が揮発性メモリであることを特徴とする。
【0037】
この構成によれば、例えばプリンタの電源投入時等の初期化時に、記憶手段にノズル選択用スイッチICの個数を書き込んでおくことができる。
【0038】
また、本発明のインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置におけるノイズ選択用スイッチICでは、複数のノズルを所定の印字タイミングでノズル群毎にそれぞれ設けられた複数個のノズル選択用スイッチICにより選択して、ヘッド駆動部からのノズル選択信号に従い駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なうための、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置におけるノズル選択用スイッチICであって、上記ヘッド駆動部からのノズル選択信号として送られてくる一つの多チャンネルから成る共通のデータ信号から、前もって付与されたIDに基づいて、対応するデータを選択して取り込むことを特徴とする。
【0039】
この構成によれば、ノズル選択用スイッチICが、プリンタ本体側のヘッド駆動部から送出された多チャンネルの共通のデータ信号から成るノズル選択信号から、対応するデータを選択して取り込むことにより、選択したデータのノズル選択信号に基づいて、各ノズル選択用スイッチICが担当するノズル列の圧電素子を駆動する。
【0040】
これにより、プリンタ本体側のヘッド駆動部からノズル選択信号として一つの共通のデータ信号がプリンタヘッド側に送出され、ノズル選択用スイッチICが対応するデータを選択して取り込むことになるので、ノズル選択用スイッチICの数が増えたとしても、信号線数が増大することはない。
【0041】
また、本発明のヘッド駆動装置のノイズ選択用スイッチICにおいては、プリンタヘッド内に備えられたノズル選択用スイッチICの個数を判別することを特徴とする。
【0042】
この構成によれば、ノズル選択用スイッチIC自体がプリンタヘッド内のノズル選択用スイッチICの個数を判別することにより、外部からノズル選択用スイッチICの個数を設定する必要がない。従って、プリンタヘッド内に備えられるノズル選択用スイッチICの個数に対応して、それぞれ専用のノズル選択用スイッチICを用意する必要がなく、汎用性の高く、コストの低いノズル選択用スイッチICを提供することができる。
【0043】
また、本発明のヘッド駆動装置のノイズ選択用スイッチICにおいては、判別したノズル選択用スイッチICの個数を格納する記憶手段ことを特徴とする。
【0044】
この構成によれば、この記憶手段に、例えばプリンタの電源投入時等の初期化の際や、製品完成時に、ノズル選択用スイッチICの個数を格納しておくことにより、ノズル選択用スイッチICは、データ信号から対応するデータを選択して取り込む際に、記憶手段に格納されたノズル選択用スイッチICの個数を読み出して、個々のデータ毎にこの個数をカウントすることにより、容易に対応するデータを取り込むことができる。
【0045】
また、本発明のヘッド駆動装置のノイズ選択用スイッチICにおいては、上記記憶手段がPROMであることを特徴とする。
【0046】
この構成によれば、例えばプリンタの製品完成時に、記憶手段にノズル選択用スイッチICの個数を書き込んでおくことができる。
【0047】
また、本発明のヘッド駆動装置のノイズ選択用スイッチICにおいては、上記記憶手段が揮発性メモリであることを特徴とする。
【0048】
この構成によれば、例えばプリンタの電源投入時等の初期化時に、記憶手段にノズル選択用スイッチICの個数を書き込んでおくことができる。
【0049】
さらに、本発明のインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置におけるデータ転送方法では、複数のノズルを所定の印字タイミングでノズル群毎にそれぞれ設けられた複数個のノズル選択用スイッチICにより選択して、ヘッド駆動部からのノズル選択信号に従い駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なう、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置におけるデータ転送方法であって、上記ヘッド駆動部からノズル選択信号として各ノズル選択用スイッチICに対して一つの多チャンネルから成る共通のデータ信号を送出し、各ノズル選択用スイッチICにて、前もって付与されたIDに基づいて、上記共通のデータ信号から、対応するデータを選択して取り込むことを特徴とする。
【0050】
この構成によれば、プリンタ本体側のヘッド駆動部から多チャンネルの共通のデータ信号から成るノズル選択信号を送出して、プリンタヘッド側の各ノズル選択用スイッチICにて、このノズル選択信号からそれぞれ対応するデータを選択して取り込むことにより、選択したデータのノズル選択信号に基づいて、各ノズル選択用スイッチICが担当するノズル列の圧電素子を駆動する。
【0051】
これにより、プリンタ本体側のヘッド駆動部からノズル選択信号として一つの共通のデータ信号がプリンタヘッド側に送出され、ノズル選択用スイッチICが対応するデータを選択して取り込むことになるので、ノズル選択用スイッチICの数が増えたとしても、信号線数が増大することはない。
【0052】
従って、プリンタ本体側とプリンタヘッド側とを接続するケーブルの信号線数が少なくて済むので、このケーブルが太くなったり、プリンタ本体側のヘッド駆動部の出力ピン数が増えるようなことはない。また、プリンタ本体側のヘッド駆動部とプリンタヘッド側とを接続するフレキシブルフラットケーブルに関して、必要な信号線数が所定の幅のフレキシブルフラットケーブル内に収まる。これにより、ケーブルやヘッド駆動部のコストが低く抑制され得ることになる。
【0053】
さらに、各ノズル選択用スイッチICは、それぞれ前もって与えられるIDに基づいて、共通のデータ信号から対応するデータを選択して取り込むことができるので、同一の構成のものを使用することができ、コストを低減することができる。
【0054】
このようにして、本発明によるインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置によれば、多チャンネルを重畳したただ一つの共通のデータ信号に基づいて、各ノズル選択用スイッチICが対応するデータを選択して取り込むことによって、確実に印刷を行なうことが可能になる。
【0055】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態に係るヘッド駆動装置について説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0056】
図1は、本発明によるインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置の一実施形態の構成を示している。図1において、ヘッド駆動装置10は、インクジェット式プリンタのプリンタヘッドの複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた圧電素子11と、各圧電素子11の一方の電極11aに対してノズル選択信号を供給するためのヘッド駆動部12と、このヘッド駆動部12と各圧電素子11との間に設けられたノズル選択用スイッチ回路13と、さらにヘッド駆動部12とノズル選択用スイッチ回路13との間に設けられた変換ロジック部20と、から構成されている。
【0057】
ここで、図1においては、圧電素子11は、各ノズル選択用スイッチ回路13に対してそれぞれ一つのみが図示されているが、実際には各ノズル選択用スイッチ回路13に対してそれぞれ複数個のノズルが設けられており、各ノズルに対してそれぞれ一つの圧電素子が備えられている。
【0058】
上記圧電素子11は、例えばピエゾ素子であって、双方の電極11a,11b間に印加される電圧により変位するように構成されている。そして、圧電素子11は、常時中間電位付近に充電されており、ヘッド駆動部12からのノズル選択信号に基づいて放電する際に対応するノズル内のインクに圧力を加えることにより、このノズルからインク滴を吐出するように構成されている。
【0059】
上記ヘッド駆動部12は、インクジェットプリンタのプリンタヘッドへのノズル選択信号を発生させるものであり、プリンタ本体内に配置されている。この場合、ヘッド駆動部12は、各ノズル選択用スイッチIC13のための多チャンネルの共通のデータ信号から成るノズル選択信号を発生させるようになっている。
【0060】
より詳細には、ヘッド駆動部12は、後述するように、駆動波形COMに対応するデジタル信号による多値データであるデータ信号SI,クロック信号SCKと、制御信号である信号STR及びラッチ信号LATを発生させて、フレキシブルフラットケーブル12aを介して、プリンタヘッド側に出力するようになっている。
【0061】
ここで、上記制御信号STRは、IC数レジスタ23の確定用の制御信号であって、IC数レジスタ23に対してIC数設定用の信号が入力された後に、IC数レジスタ23に入力されるようになっている。
【0062】
上記ノズル選択用スイッチ回路13は、例えば前述した複数のノズルに関して、各ノズル列毎にそれぞれ一つ(図示の場合、三つ)のノズル選択用スイッチ回路が設けられており、図2に示すように、それぞれプリンタ本体の制御部から信号SI,SCK,LAT,STRが入力されることにより、対応する圧電素子11の駆動タイミングでオンされ、ノズル選択信号を圧電素子11に出力するようになっている。
【0063】
このノズル選択用スイッチ回路13は、実際には、各圧電素子11をそれぞれオンオフするための所謂トランスミッションゲートとして、ノズル選択用スイッチIC20により構成されている。
【0064】
図3は、ノズル選択用スイッチIC20の内部構造を示している。各ノズル選択用スイッチIC20は、互いに同一の構成であって、図2に示すように、ID設定用の端子ID0,ID1,ID2がそれぞれLレベルまたはHレベルに設定されることによって、これらの組合せにより、8通りのID、即ち0〜7が設定され得るようになっている。
【0065】
図3において、ノズル選択用スイッチIC20は、データ信号SIを各ノズル毎に振り分けるシフトレジスタ21と、シフトレジスタ21の各出力信号をラッチするラッチ回路22と、IC数レジスタ23と、カウンタ24と、比較器25と、NORゲート26と、フリップフロップ回路27と、から構成されている。
【0066】
尚、上記データ信号SI及びクロック信号SCKは、所謂LVDS等の低電圧振幅の差動転送方式で入力され、差動アンプ28,29を介してシフトレジスタ21に入力されることにより、安定した入力信号を確保するようになっている。
【0067】
上記シフトレジスタ21は、ヘッド駆動部12からのノズル選択信号としてのデータ信号SIが入力される入力端子と、それぞれ当該ノズル選択用スイッチIC20が関係するノズルに対応した圧電素子11に印加される駆動電圧をON/OFFするスイッチにラッチ回路22を介してデータを出力するN個の出力端子を備えており、フリップフロップ回路27からのクロック信号に基づいて、入力されるデータ信号SIから対応するデータS−a,S−b,・・・,S−L,S−M,S−Nを選択して取り込んで、ラッチ回路22に出力するようになっている。
【0068】
上記ラッチ回路22は、シフトレジスタ21の各出力端子からのデータS−a,S−b,・・・,S−L,S−M,S−Nを、ラッチ信号LATのタイミングで、対応する圧電素子11に対して出力するようになっている。
【0069】
上記IC数レジスタ23は、前記シフトレジスタ21の最後部の複数個(図示の場合、ID設定用の端子数に対応して三つ)の出力信号S−L,S−M,S−Nが入力されると共に、さらにヘッド駆動部12からの制御信号STRが入力されており、例えばプリンタの電源投入時や初期化の際に、ヘッド駆動部12からのIC数設定用の信号SIに基づいて、ノズル選択用スイッチ回路13におけるノズル選択用スイッチIC20の個数(IC数−1)を取得して、個数確定用の制御信号STRにより、その個数(IC数−1)をカウンタ24に出力するようになっている。また、IC数レジスタは、自己パワーONリセットの機能があり、電源立ち上がり時には、全出力共Hとなる。
【0070】
上記カウンタ24は、IC数レジスタ23からのノズル選択用スイッチIC20の個数が入力されており、ヘッド駆動部12からのクロック信号SCKとラッチ信号LATに基づいてカウントダウンして、出力すると共に、その出力値が0になったとき、NORゲート26のHレベルの出力信号によりリセットされ、上記個数のカウント値に再設定されるようになっている。
【0071】
上記比較器25は、ID設定用の端子からの信号が入力されると共に、上記カウンタ24のカウント値が入力されており、双方の値が等しいときに、Hレベルの信号を出力するようになっている。
【0072】
ここで、ID設定用の端子は、図2に示すように、ID0,ID1,ID2に対して、それぞれLレベルを0とし、Hレベルを1として、二進法で0〜7までのIDが設定されるようになっている。
【0073】
上記フリップフロップ回路27は、所謂D−フリップフロップ回路であって、比較器25からの信号がD端子に入力されると共に、ヘッド駆動部12からのクロック信号SCKがT端子に入力されることにより、クロック信号SCKの立ち上がりタイミングでD入力即ち比較器25からの信号をQ端子からクロック信号CKとしてシフトレジスタ21に対して出力するようになっている。
【0074】
本発明実施形態によるヘッド駆動装置10は、以上のように構成されており、以下のように動作する。まず、IDが1に設定されたノズル選択用スイッチIC20におけるIC数レジスタ23の初期化について、図4を参照して説明する。図4において、ヘッド駆動部12は、IC数設定用のデータ信号SIを転送する。
【0075】
この場合、IC数設定用のデータ信号SIは、ラッチ信号LATに続いて、ノズル選択用スイッチIC20の最大接続数である8個の連続するデータを一組として、三組のデータから構成されている。
【0076】
ここで、データ信号SIは、各組の後側にて、ノズル選択用スイッチIC20の個数に対応する個数のデータL(2),L(1),L(0)と、H(2),H(1),H(0)そしてL(2),L(1),L(0)を含んでいる。また、ノズル選択用スイッチIC20は、各ID設定用の端子ID0がHレベル、また他の端子ID1,ID2がLレベルであって、これによりIDが1に設定されている。
【0077】
そして、ヘッド駆動部12からラッチ信号LAT,クロック信号SCK,データ信号SIが入力される。まずラッチ信号LATによりカウンタがIC数レジスタの値をロードする。この時、IC数レジスタは、パワーONにより全ての出力がHになっている。クロック信号SCKによりカウンタ24が初期値7からカウントダウンする。
【0078】
ここで、カウンタ24のカウント値が1になったとき、比較器25がHレベルの信号を出力し、次のクロック信号SCKのタイミングでフリップフロップ回路27からクロック信号CKがシフトレジスタ21に入力される。
【0079】
これにより、シフトレジスタ21は、このクロック信号CKのタイミングで、そのときのデータ信号SIのデータL(1)を選択して取り込み、信号S−NがLレベルとなる。更に、SCKのパルスが加わると、カウンタの出力は0となり、ゲート2Cの出力がHとなり、次のSCKパルスでIC数カウンタの値である“7”がロードされる。
【0080】
続いて、同様にしてデータ信号SIの次の一組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データH(1)を選択して取り込む。その際、シフトレジスタ21は、前述したデータL(1)を次の信号にシフトするので、IC数レジスタ23に対して、Hレベルの信号S−NとLレベルの信号S−Mを出力する。
【0081】
さらに続いて、同様にしてデータ信号SIの次の一組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データL(1)を選択して取り込む。そして、シフトレジスタ21は、IC数レジスタ23に対して、Lレベルの信号S−N,Hレベルの信号S−MそしてLレベルの信号S−Lを出力する。
【0082】
この状態で、IC数レジスタ23は、上記信号L,H,Lを入力としており、ここでSTRパルスを与える事により、取り込まれ、その出力が二進法により(010)即ち2に設定されることになる。これは、IDが0から設定可能であることから、(IC数−1)として、ノズル選択用スイッチIC20の個数を示すことになる。
【0083】
同様にして、ID0に設定されたノズル選択用スイッチIC20は、データ信号SIの信号LL(0),H(0)そしてL(0)に基づいて、またID2に設定されたノズル選択用スイッチIC20は、データ信号SIの信号LL(2),H(2)そしてL(2)により、それぞれIC数レジスタ23にて、ノズル選択用スイッチIC20の個数即ち(IC数−1)が設定されることになる。
【0084】
このようにして、各ノズル選択用スイッチIC20は、プリンタヘッドに組み込まれ、さらにプリンタに実装された状態で、外部即ちヘッド駆動部12からのIC数設定用のノズル選択信号SIに基づいて、プリンタヘッド内に備えられたノズル選択用スイッチIC20の個数が設定され得る。従って、各ノズル選択用スイッチIC20は、IC数を固定せずに汎用のものとして製造することができる。
【0085】
次に、各ノズル選択用スイッチIC20によるデータ信号SIからの対応するデータの選択・取り込みについて図5及び図6により説明する。まず、図5は、IDが0に設定されたノズル選択用スイッチIC20におけるデータの選択・取り込みを示している。
【0086】
ここで、ノズル選択信号SIは、図5に示すように、データ2−a,1−a,0−a,2−b,1−b,0−b,2−c,1−c,0−c,・・・,2−N,1−N,0−Nで一組のデータを構成するようになっている。
【0087】
尚、データ2−aは、ID2のノズル選択用スイッチIC20のシフトレジスタ21の信号線S−aのためのデータであり、データ1−bは、ID1のノズル選択用スイッチIC20のシフトレジスタ21の信号線S−bのためのデータであり、同様にしてデータ0−Nは、ID0のノズル選択用スイッチIC20のシフトレジスタ21の信号線S−Nのためのデータである。
【0088】
そして、ヘッド駆動部12からラッチ信号LAT,クロック信号SCK及びデータ信号SIが入力されると、まずラッチ信号LATによりカウンタ24がIC数レジスタの値をロードした後、クロック信号SCKによりカウンタ24が初期値2からカウントダウンする。
【0089】
ここで、カウンタ24のカウント値が0になったとき、即ちカウンタ24のカウント値が当該ノズル選択用スイッチIC20のID値(0)と等しくなったとき、比較器25がHレベルの信号を出力し、次のクロック信号SCKのタイミングでフリップフロップ回路27からクロック信号CKがシフトレジスタ21に入力される。
【0090】
これにより、シフトレジスタ21は、このクロック信号CKのタイミングで、そのときのデータ信号SIのデータ0−aを選択して取り込み、ラッチ回路22に対して、「0−a」なる信号S−Nを出力する。尚、カウンタ値が“0”の時、ゲート出力は“H”であり、次のSCKパルスでIC数レジスタの値がロードされ、カウンタ値は“2”となる。
【0091】
続いて、同様にしてデータ信号SIの次の一組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データ0−bを選択して取り込む。その際、シフトレジスタ21は、前述したデータ「0−a」を次の信号にシフトするので、ラッチ回路22に対して、「0−b」なる信号S−Nと「0−a」なる信号S−Mを出力する。
【0092】
さらに、データ信号SIの次の一組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データ0−cを選択して取り込む。そして、シフトレジスタ21は、ラッチ回路22に対して、「0−c」なる信号S−N,「0−b」なる信号S−Mと「0−a」なる信号S−Lを出力する。
【0093】
このようにして、順次にデータ信号SIの各組のデータを取り込んだ後、データ信号SIの最後の組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データ0−Nを選択して取り込む。そして、シフトレジスタ21は、ラッチ回路22に対して、「0−N」なる信号S−N,・・・,「0−c」なる信号S−c,「0−b」なる信号S−bそして「0−a」なる信号S−aを出力する。
【0094】
そして、ヘッド駆動部12から次のラッチ信号LATがラッチ回路22に入力されると、ラッチ回路22は、各入力信号を、各ノズルに対応する圧電素子11に対して出力して、各圧電素子11を選択的に駆動することにより、インク滴を吐出させて、印刷媒体上に印刷を行なうことになる。尚、このLATパルスは、次のデータ転送の開始を示す。
【0095】
同様にして、図6は、IDが2に設定されたノズル選択用スイッチIC20におけるデータの選択・取り込みを示している。ヘッド駆動部12からラッチ信号LAT,クロック信号SCK及びデータ信号SIが入力されると、データ信号SIの最初の一組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データ2−aを選択して取り込み、ラッチ回路22に対して、「2−a」なる信号S−Nを出力する。
【0096】
続いて、同様にしてデータ信号SIの次の一組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データ2−bを選択して取り込む。その際、シフトレジスタ21は、前述したデータ「2−a」を次の信号にシフトするので、ラッチ回路22に対して、「2−b」なる信号S−Nと「2−a」なる信号S−Mを出力する。
【0097】
さらに、データ信号SIの次の一組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データ2−cを選択して取り込む。そして、シフトレジスタ21は、ラッチ回路22に対して、「2−c」なる信号S−N,「2−b」なる信号S−Mと「2−a」なる信号S−Lを出力する。
【0098】
このようにして、順次にデータ信号SIの各組のデータを取り込んだ後、データ信号SIの最後の組のデータに関して、シフトレジスタ21は、データ2−Nを選択して取り込む。そして、シフトレジスタ21は、ラッチ回路22に対して、「2−N」なる信号S−N,・・・,「2−c」なる信号S−c,「2−b」なる信号S−bそして「2−a」なる信号S−aを出力する。
【0099】
そして、ヘッド駆動部12から次のラッチ信号LATがラッチ回路22に入力されると、ラッチ回路22は、各入力信号を、各ノズルに対応する圧電素子11に対して出力して、各圧電素子11を選択的に駆動することにより、インク滴を吐出させて、印刷媒体上に印刷を行なうことになる。
【0100】
このようにして、各ノズル選択用スイッチIC20は、それぞれID設定用の端子により設定されたID値に基づいて、ヘッド駆動部12からのデータ信号SIから対応するデータのみを選択して取り込み、選択したデータに基づいて圧電素子11を選択的に駆動することにより、それぞれ印刷を行なうことができる。
【0101】
その際、ヘッド駆動部12からのノズル選択信号として、各ノズル選択用スイッチIC20のためのデータを重畳した多チャンネルの共通の一つのデータ信号SIがプリンタヘッド側に転送されることから、ノズル選択用スイッチIC20が複数個備えられている場合であっても、ノズル選択信号のための信号線が一つで済むことになる。従って、プリンタ本体側のヘッド駆動部12とプリンタヘッド側とを接続するケーブル12aが太くなったり、ヘッド駆動部12の出力ピン数が増えるようなことはなく、低コストでプリンタを構成することができる。
【0102】
また、各ノズル選択用スイッチIC20は、外部即ちヘッド駆動部12からのIC数設定用のノズル選択信号SIによって、IC数を設定することができるので、同一のものを使用することが可能である。
【0103】
さらに、各ノズル選択用スイッチIC20のシフトレジスタ21は、ヘッド駆動部12からのクロック信号SCKではなく、このクロック信号SCKをIC数で分周したクロック信号CKにより動作することになるので、このクロック信号CKに余裕をもって十分に追い付くことが可能となり、確実に動作することになる。
【0104】
上述した実施形態においては、三つのノズル選択用スイッチIC20が備えられているが、これに限らず、同じ構成のノズル選択用スイッチIC20を使用することにより、最大八個のノズル選択用スイッチIC20を接続して、使用することが可能である。
【0105】
また、上述した実施形態においては、各ノズル選択用スイッチIC20は、そのID設定用の端子が三つ備えられているが、プリンタヘッド内に備えられ得るノズル選択用スイッチIC20の個数に対応して、適宜に選定され得る。
【0106】
さらに、上述した実施形態においては、ノズル選択用スイッチIC20の個数は、IC数レジスタ23により設定されるようになっているが、このレジスタをPROMにしてもよい。この場合、記憶手段へのIC数の格納は、プリンタの組立時や出荷時等に行なわれる。その為、プリンタの電源投入時等の初期化時には、IC数レジスタの初期化のようなことをしなくてもよい。
【0107】
以上述べたように、本発明によれば、プリンタ本体側のヘッド駆動部からノズル選択信号として共通の一つのデータ信号をプリンタヘッド側に転送し、プリンタヘッド側にて、各ノズル選択用スイッチICがそれぞれ前もって付与されたIDに基づいて、対応するデータを選択して取り込むので、プリンタ本体側からプリンタヘッド側への信号線数が少なくて済む。
【0108】
これにより、プリンタヘッドのノズル選択用スイッチICの数が増えたとしても、プリンタ本体とプリンタヘッドとを接続するケーブルが太くなったり、プリンタ本体側のヘッド駆動部の出力ピン数が増えるようなことがないので、ケーブル及びヘッド駆動部のコストが抑制されると共に、各ノズル選択用スイッチICも同一のものを使用することにより、量産効果によりコストが低減されることになる。
【0109】
従って、プリンタヘッドの高解像度化によるノズル数が増えたとしても、共通のデータ信号から、各ノズル選択用スイッチICが対応するデータを選択して取り込むことにより、多チャンネルの共通のデータ信号により、各ノズル選択用スイッチICにより確実に印刷を行なうことができる。
【0110】
さらに、各ノズル選択用スイッチIC内で使用されるシフトレジスタは、ヘッド駆動部から供給されるクロック信号に対して、ノズル選択用スイッチIC数で分周されたクロック信号に基づいて動作することになるので、シフトレジスタの動作速度は、この分周されたクロック信号に対して余裕をもって十分に追い付くことができ、確実に動作し得ることになる。
【0111】
このようにして、本発明によるインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置によれば、簡単な構成により、ヘッド駆動部側から複数のノズル選択用スイッチICに対して、多チャンネルを重畳させた一つの共通のデータ信号を送出して、印刷を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるヘッド駆動装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のヘッド駆動装置におけるノズル選択用スイッチ回路の構成を示すブロック図である。
【図3】 図2のノズル選択用スイッチ回路におけるノズル選択用スイッチICの構成を示すブロック図である。
【図4】 図3のノズル選択用スイッチICにおけるIC数設定の際の各信号を示すタイムチャートである。
【図5】 図3のID0のノズル選択用スイッチICにおけるデータ選択及び取り込みの際の各信号を示すタイムチャートである。
【図6】 図3のID2のノズル選択用スイッチICにおけるデータ選択及び取り込みの際の各信号を示すタイムチャートである。
【図7】 従来のヘッド駆動装置の一例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ヘッド駆動装置、 11 圧電素子、 11a 一方の電極、
11b グランド側の電極、 12 ヘッド駆動部、
13 ノズル選択用スイッチ回路、 20 ノズル選択用スイッチIC、
21 シフトレジスタ、 22 ラッチ回路、 23 IC数レジスタ
、
24 カウンタ、 25 比較器、 26 NORゲート、
27 フリップフロップ回路、 28,29 差動アンプ
Claims (2)
- 複数のノズルを所定の印字タイミングでノズル群毎にそれぞれ設けられた複数個のノズル選択用スイッチICにより選択して、ヘッド駆動部からのノズル選択信号に従い駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なう、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置であって、
上記ヘッド駆動部がノズル選択信号として各ノズル選択用スイッチICに対して一つの多チャンネルから成る共通のデータ信号を送出すると共に、各ノズル選択用スイッチICが、前もって付与されたIDに基づいて、上記共通のデータ信号から、対応するデータを選択して取り込む、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置であって、
各ノズル選択用スイッチICが、プリンタヘッド内に備えられたノズル選択用スイッチICの個数を判別し、上記判別したノズル選択用スイッチICの個数を格納する記憶手段を備えていることを特徴とする、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置。 - 複数のノズルを所定の印字タイミングでノズル群毎にそれぞれ設けられた複数個のノズル選択用スイッチICにより選択して、ヘッド駆動部からのノズル選択信号に従い駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なうための、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置におけるノズル選択用スイッチICであって、
上記ヘッド駆動部からのノズル選択信号として送られてくる一つの多チャンネルから成る共通のデータ信号から、前もって付与されたIDに基づいて、対応するデータを選択して取り込む、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置におけるノズル選択用スイッチICであって、
プリンタヘッド内に備えられたノズル選択用スイッチICの個数を判別し、上記判別したノズル選択用スイッチICの個数を格納する記憶手段を備えていることを特徴とする、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置におけるノズル選択用スイッチIC。
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