JP4355483B2 - コンピュータ装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LAN接続装置を有する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
無線(Wireless)LAN(Local Area Network)は、コンピュータ装置（例えば、パーソナルコンピュータ）等をインターネットに無線で接続するのに用いられる。無線LANは、無線LAN接続装置（例えば、無線LANカード等の無線LANアダプタ）をコンピュータ装置に設置し、アクセスポイントを、インターネットに接続された通信装置に設置することにより、コンピュータ装置と通信装置との間に構築される。
【０００３】
なお、アクセスポイントを設置し、ISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを不特定多数のユーザに提供する空間は、一般的に、ホットスポットと呼ばれる。本明細書では、無線でのインターネット接続サービスを提供する前述の空間を、提供スポット(Providing Spot)とも呼ぶ。
【０００４】
無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置は、現状では、各国それぞれの無線仕様及び法規に併せて自動で無線LAN通信モード（無線周波数チャネル及び送信電力レベル）の設定を選択することが出来ない。従って、コンピュータ装置に装備している無線LAN接続装置が現在居る国の無線仕様及び法規に適合していない場合、コンピュータ装置に装備している無線LAN接続装置を、その国の無線仕様及び法規に適合している無線LAN接続装置に差し替えて使用していた。
【０００５】
また、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置を、互いに異なるISPが管轄している複数の提供スポット（ホットスポット）において使用する場合、持ち込んだ提供スポット（ホットスポット）の管理者に、管轄しているISPや設定データを訊き、認証情報等の設定データを手動で変更する必要があった。
【０００６】
特許文献１の要約及び［００１１］段落には、「例えばＩＥＥＥ８０２．１１及びブルートゥースプロトコルのような２つの異なった無線ネットワークプロトコル間の周波数調整のために供される技術であって、調整は、第１通信プロトコル（８０２．１１プロトコル）に従って作動し、周波数帯（例えば、２．４ＧＨｚ）を使用する第１無線トランシーバー、有線ネットワークに接続され第１通信プロトコルに従って作動するベースステーション、第２通信プロトコル（ブルートゥースプロトコル）に従って作動し上述の周波数帯を使用する第２無線トランシーバー、及び、順に第１無線トランシーバーを付勢し、第１無線トランシーバーを消勢し、第２無線トランシーバーを付勢し、第２無線トランシーバーを消勢するためにベースステーションと組み合わされた調整器を使用することによって達成される。」ことが記載されている。
【０００７】
特許文献２の［０００３］段落には、各国の国内法は、特殊な用途に使用される特殊タイプのアンテナから放射される実効等方向放射電力（ＥＩＲＰ）量の上限を設定していることが記載され、前記特許文献２の要約及び［０００８］〜［００１０］段落には、電波のフェージング等が生じても、各国の国内法で定められるＥＩＲＰの上限を超えることがないように送信出力を制御できるセルラ無線基地局装置が開示されている。
【０００８】
特許文献３には、広域無線網の無線端末ユーザにその位置する地域に関する情報を提供できるとともに、その近辺に位置する店舗等に関する情報をも確実に提供することができる情報検索サービスシステムが開示されている。
【０００９】
特許文献４には、個人の端末を公衆スポットのインターネット環境で利用可能とし、自宅と公衆スポットとで同じISP(Internet Service Provider)を利用可能とする方法が開示されている。
【００１０】
【特許文献１】
特開２００２−１８５４７６号公報。
【００１１】
【特許文献２】
特開平７−３３６２９４号公報。
【００１２】
【特許文献３】
特開２００１−２２３７１２号公報。
【００１３】
【特許文献４】
特開２００２−１５２２７６号公報。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置を国外で使用する場合、規格や電波法規の国による違いにより、無線LANに接続できない場合があった。このように、無線LAN接続装置自体を行き先の国で使用できない場合には、行き先で新たに行き先の国に適した仕様を持つ、別の無線LAN接続装置を購入若しくは借用する必要があった。
【００１５】
また、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置において、現状では、提供スポット（ホットスポット）毎に異なるISPに合わせて、ISP契約データを自動で選択することが出来ず、手動でISP契約データの設定データを変更しなければならない。
【００１６】
本発明の目的は、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置（或いはクライアント装置）において、該コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを得る装置を備え、その現在位置データから現在居る地域（国や州）を特定し、各地域それぞれの無線仕様や法規に合わせ自動で無線LAN通信モード（無線周波数チャネル及び送信電力レベル）の設定を変更するようにしたコンピュータ装置（或いはクライアント装置）を提供することにある。
【００１７】
本発明のもう一つの目的は、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置（或いはクライアント装置）において、該コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを得る装置を備え、その現在位置データから現在居る提供スポット（ホットスポット）を特定し、提供スポット（ホットスポット）毎に異なるISPに自動的に適合でき、手動でのISP契約データの変更を不必要にしたコンピュータ装置（或いはクライアント装置）を提供することにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
本発明の第１の態様によれば、
無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するコンピュータ装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記コンピュータ装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域を表わす第１及び第２の地域データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記コンピュータ装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の地域データのうちの一つを特定の地域データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する地域データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の地域データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の地域データを受けると、前記特定の地域データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするコンピュータ装置が得られる。
【００１９】
本発明の第２の態様によれば、
無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するコンピュータ装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記コンピュータ装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の国を表わす第１及び第２の国データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記コンピュータ装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の国データのうちの一つを特定の国データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する国データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の国データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の国データを受けると、前記特定の国データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするコンピュータ装置が得られる。
【００２１】
本発明の第３の態様によれば、
無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するクライアント装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記クライアント装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域を表わす第１及び第２の地域データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記クライアント装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の地域データのうちの一つを特定の地域データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する地域データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の地域データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の地域データを受けると、前記特定の地域データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするクライアント装置が得られる。
【００２２】
本発明の第４の態様によれば、
無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するクライアント装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記クライアント装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の国を表わす第１及び第２の国データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記クライアント装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の国データのうちの一つを特定の国データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する国データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の国データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の国データを受けると、前記特定の国データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするクライアント装置が得られる。
【００２４】
前述の特許文献１、特許文献２、特許文献３、及び特許文献４は、いずれも、コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置や、位置データテーブルや、ISP契約データテーブルや、現在位置データを受け、現在の位置が含まれている特定の地域を表わす特定の地域データを出力する装置や、現在位置データを受け、コンピュータ装置（或いはクライアント装置）を持ち込んだ提供スポット（ホットスポット）のISPに関するデータを特定のISPデータとして出力する装置や、イネーブル信号出力装置等を開示していない。
【００２５】
しかも、前述の特許文献１、特許文献２、特許文献３、及び特許文献４は、いずれも、無線LAN接続装置が、イネーブル信号を受け、かつ、特定の地域データを受けると、特定の地域データに対応した複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて無線LANを介してインターネット接続を行うことも、開示してはいない。
【００２６】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【００２７】
図１を参照すると、本発明の第１の実施例によるコンピュータ装置１０は、例えば、パーソナルコンピュータであって、無線LAN接続装置１１と、イネーブリング装置１２とを有する。
【００２８】
無線LAN接続装置１１は、無線LAN(Local Area Network)１３を介してインターネット１４に対する接続を行うものである。無線LAN接続装置１２は、例えば、無線LANカード等の無線LANアダプタである。
【００２９】
無線LAN１３は、無線LAN接続装置１１をコンピュータ装置１０に設置し、アクセスポイント１５を、インターネット１４に接続された通信装置１６に設置することにより、コンピュータ装置１０と通信装置１６との間に構築される。
【００３０】
なお、HP#1は、アクセスポイント１５を設置し、ISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを不特定多数のユーザに提供する空間である、ホットスポット（或いは、提供スポット(Providing Spot)）を示す。また、HP#2は、別の位置に在り、別のISPが管轄する、別のホットスポット（或いは、提供スポット）を示す。
【００３１】
イネーブリング装置１２は、互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISPが管轄する第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2のいずれにおいても、無線LAN接続装置１１に、無線LAN１３を介してのインターネット接続を可能にするものである。
【００３２】
イネーブリング装置１２は、現在位置データ出力装置１７と、位置データテーブル１８と、ISP契約データテーブル１９と、地域データ及びISPデータ出力装置２０と、イネーブル信号出力装置２１とを有する。
【００３３】
現在位置データ出力装置１７は、コンピュータ装置１０の現在の位置を表わす現在位置データを出力するものである。現在位置データ出力装置１７は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号を受信し、コンピュータ装置１０の現在の位置を表わす現在位置データを出力するGPS受信装置である。
【００３４】
図１に加えて図２をも参照して、位置データテーブル１８は、第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2（ハンバーガー墨田店及びコーヒーニューヨーク店とする）を表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、第１及び第２の位置（ハンバーガー墨田店の北緯N及び東経E及びコーヒーニューヨーク店の北緯N及び西経W）を表わす第１及び第２のスポット位置データと、第１及び第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域（地域は、国、或いは、州である。図２に図示の場合、日本及びアメリカである。）を表わす第１及び第２の地域データ（図２の場合、国データ）と、第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2を管轄する第１及び第２のISP（図２の場合、ISP1及びISP4）を表わす第１及び第２のISPデータ（プロバイダデータ）とを記憶している。同様に、位置データテーブル１８は、他の提供スポット（コーヒー渋谷店、ハンバーガー代官山店、及びホテル赤坂店）を表わすスポットデータに対応して、スポット位置データと、国データと、ISPデータとを記憶している。
【００３５】
図１に加えて図３をも参照して、ISP契約データテーブル１９は、コンピュータ装置１０のユーザが第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）と契約した際の第１及び第２の契約データ（設定データ）を、第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）を表わす第１及び第２のISPデータに対応して、記憶している。同様に、ISP契約データテーブル１９は、コンピュータ装置１０のユーザが他のISP（ISP2及びISP3）と契約した際の契約データ（設定データ）を、他のISP（ISP2及びISP3）を表わす第１及び第２のISPデータに対応して、記憶している。
【００３６】
以下、説明を簡略にするため、コンピュータ装置１０のユーザが第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）のみと契約しており、従って、図３のISP契約データテーブル１９は、第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）を表わす第１及び第２のISPデータに対応した第１及び第２の契約データ（設定データ）のみを記憶しているものとして説明する。更に、図２の位置データテーブル１８は、第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2（ハンバーガー墨田店及びコーヒーニューヨーク店）を表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、第１及び第２の位置（ハンバーガー墨田店の北緯N及び東経E及びコーヒーニューヨーク店の北緯N及び西経W）を表わす第１及び第２のスポット位置データと、第１及び第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域（日本及びアメリカ）を表わす第１及び第２の地域データ（国データ）と、第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2を管轄する第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）を表わす第１及び第２のISPデータとを記憶しているものとして説明する。
【００３７】
図１において、地域データ及びISPデータ出力装置２０は、現在位置データ出力装置１７から現在位置データを受け、位置データテーブル１８を参照して、現在位置データに一致する第１及び第２のスポット位置データのうちの一つに対応する第１及び第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、特定のスポットデータに対応する第１及び第２の地域データ（第１及び第２の国データ）のうちの一つを特定の地域データ（特定の国データ）２２として出力すると共に、特定のスポットデータに対応する第１及び第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータ２３として出力する。
【００３８】
イネーブル信号出力装置２１は、特定のISPデータ２３を受け、ISP契約データテーブル１９を参照して、ISP契約データテーブル１９中に、特定のISPデータ２３に一致する第１及び第２のISPデータのうちの一つに対応して、第１及び第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号ENAを出力する。
【００３９】
無線LAN接続装置１１は、予め、複数の地域データ（複数の国データ）に対応した複数の無線LAN通信モード２４を有し、イネーブル信号ENAを受け、かつ、特定の地域データ２２を受けると、特定の地域データ２２に対応した複数の無線LAN通信モード２４の一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて無線LAN１３を介してインターネット接続を行う。
【００４０】
具体的には、複数の地域データに対応した複数の無線LAN通信モード２４の各々は、対応した地域データ（国データ）にて表わされる地域（国）にて使用されている無線周波数チャネル及び送信電力レベルによって決定されるものである。無線LAN接続装置１２は、設定通信モードを決定する無線周波数チャネル及び送信電力レベルにて無線LAN１３を介してインターネット接続を行う。
【００４１】
図４を参照すると、本発明の第２の実施例によるクライアント装置１０’は、例えば、パーソナルコンピュータや、PDA(Personal Digital Assistant)であって、同様の参照符号で示された同様の部分を含む。
【００４２】
この図４のクライアント装置１０’は、現在位置データ出力装置としてGPS受信装置１７’を有している。GPS受信装置１７’は、人工衛星からのGPS(Global Positioning System)信号を受信し、本クライアント装置１０’の現在の位置を表わす現在位置データを出力する。
【００５８】
次に、図５を参照して、コンピュータ装置１０（図１）或いはクライアント装置１０’（図４）に位置データテーブル１８を更新させる方法を説明する。
【００５９】
インターネット１４に接続されたサーバ装置５０に、スポット位置データと国データとスポットデータとISPデータ（プロバイダデータ）とを関連づけた図２の位置データテーブル１８と同様な位置データテーブル５１を設け、サーバ装置５０において、提供スポット（ホットスポット）の追加等により位置データテーブル５１に変更があった場合、コンピュータ装置１０（図１）或いはクライアント装置１０’に変更を通知する。
【００６０】
コンピュータ装置１０（図１）或いはクライアント装置１０’において、サーバ装置５０からの位置情報テーブル５１の更新があった場合、ユーザに更新を通知する。
【００６１】
コンピュータ装置１０（図１）或いはクライアント装置１０’（図４）において、インターネットを介してサーバ装置にアクセスし、サーバ装置からコンピュータ装置１０或いはクライアント装置１０’へ位置データテーブルのデータのダウンロードを行う。
【００６２】
以上説明したように、本発明では、ユーザが無線LAN接続装置とGPS受信装置とを有するコンピュータ装置（或いは、クライアント装置）を提供スポット（ホットスポット）に持ち込み、コンピュータ装置（或いは、クライアント装置）を起動した際、GPS受信装置で受信している現在位置データにより、現在位置する地域データが変更されると共に、無線LAN接続装置に通知される。また、現在位置データにより、現在居る提供スポット（ホットスポット）が特定され、提供スポット（ホットスポット）毎に異なるISPに自動的に適合できる。
【００６３】
無線LAN接続装置に設定されている無線周波数チャネルと送信電力レベルの設定テーブルを参照して、地域データを元に、現在位置する地域の電波法規及び無線仕様に適合した設定が抽出される。
【００６４】
抽出された設定は、無線LAN接続装置に組み込まれ、ユーザが再び無線LAN接続を行うために訪れた無線LANアクセスポイントにおいて、即座に使用可能となる。
【００６５】
ユーザは提供スポット（ホットスポット）間の移動を意識することなく、自身がクライアントシステムのネットワーク設定及び契約設定及び課金情報を切り替えることなく、直ちに使用することが可能となる。
【００６６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置（或いはクライアント装置）において、該コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを得る装置を備え、その現在位置データから現在居る地域（国や州）を特定し、各地域それぞれの無線仕様や法規に合わせ自動で無線LAN通信モード（無線周波数チャネル及び送信電力レベル）の設定を変更するようにしたコンピュータ装置（或いはクライアント装置）が得られる。
【００６７】
更に本発明によれば、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置（或いはクライアント装置）において、該コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを得る装置を備え、その現在位置データから現在居る提供スポット（ホットスポット）を特定し、提供スポット（ホットスポット）毎に異なるISPに自動的に適合でき、手動でのISP契約データの変更を不必要にしたコンピュータ装置（或いはクライアント装置）が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例によるコンピュータ装置のブロック図である。
【図２】 図１に示したコンピュータ装置に用いられる位置データテーブルの内容を示す図である。
【図３】 図１に示したコンピュータ装置に用いられるISP契約データテーブルの内容を示す図である。
【図４】 本発明の第２の実施例によるクライアント装置のブロック図である。
【図５】 図１のコンピュータ装置、或いは図４のクライアント装置に位置データテーブルを更新させる方法の説明に使用するブロック図である。
【符号の説明】
１０ コンピュータ装置
１０’ クライアント装置
１１ 無線LAN接続装置
１２ イネーブリング装置
１３ 無線LAN
１４ インターネット
１５ アクセスポイント
１６ 通信装置
１７ 現在位置データ出力装置
１７’ GPS受信装置
１８ 位置データテーブル
１９ ISP契約データテーブル
２０ 地域データ及びISPデータ出力装置
２１ イネーブル信号出力装置
２２ 特定の地域データ（或いは、特定の国データ）
２３ 特定のISPデータ
２４ 複数の無線LAN通信モード
５０ サーバ装置
５１ 位置データテーブル
HP#1 提供スポット（或いは、ホットスポット）
HP#2 提供スポット（或いは、ホットスポット）
ENA イネーブル信号
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LAN接続装置を有する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
無線(Wireless)LAN(Local Area Network)は、コンピュータ装置（例えば、パーソナルコンピュータ）等をインターネットに無線で接続するのに用いられる。無線LANは、無線LAN接続装置（例えば、無線LANカード等の無線LANアダプタ）をコンピュータ装置に設置し、アクセスポイントを、インターネットに接続された通信装置に設置することにより、コンピュータ装置と通信装置との間に構築される。
【０００３】
なお、アクセスポイントを設置し、ISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを不特定多数のユーザに提供する空間は、一般的に、ホットスポットと呼ばれる。本明細書では、無線でのインターネット接続サービスを提供する前述の空間を、提供スポット(Providing Spot)とも呼ぶ。
【０００４】
無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置は、現状では、各国それぞれの無線仕様及び法規に併せて自動で無線LAN通信モード（無線周波数チャネル及び送信電力レベル）の設定を選択することが出来ない。従って、コンピュータ装置に装備している無線LAN接続装置が現在居る国の無線仕様及び法規に適合していない場合、コンピュータ装置に装備している無線LAN接続装置を、その国の無線仕様及び法規に適合している無線LAN接続装置に差し替えて使用していた。
【０００５】
また、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置を、互いに異なるISPが管轄している複数の提供スポット（ホットスポット）において使用する場合、持ち込んだ提供スポット（ホットスポット）の管理者に、管轄しているISPや設定データを訊き、認証情報等の設定データを手動で変更する必要があった。
【０００６】
特許文献１の要約及び［００１１］段落には、「例えばＩＥＥＥ８０２．１１及びブルートゥースプロトコルのような２つの異なった無線ネットワークプロトコル間の周波数調整のために供される技術であって、調整は、第１通信プロトコル（８０２．１１プロトコル）に従って作動し、周波数帯（例えば、２．４ＧＨｚ）を使用する第１無線トランシーバー、有線ネットワークに接続され第１通信プロトコルに従って作動するベースステーション、第２通信プロトコル（ブルートゥースプロトコル）に従って作動し上述の周波数帯を使用する第２無線トランシーバー、及び、順に第１無線トランシーバーを付勢し、第１無線トランシーバーを消勢し、第２無線トランシーバーを付勢し、第２無線トランシーバーを消勢するためにベースステーションと組み合わされた調整器を使用することによって達成される。」ことが記載されている。
【０００７】
特許文献２の［０００３］段落には、各国の国内法は、特殊な用途に使用される特殊タイプのアンテナから放射される実効等方向放射電力（ＥＩＲＰ）量の上限を設定していることが記載され、前記特許文献２の要約及び［０００８］〜［００１０］段落には、電波のフェージング等が生じても、各国の国内法で定められるＥＩＲＰの上限を超えることがないように送信出力を制御できるセルラ無線基地局装置が開示されている。
【０００８】
特許文献３には、広域無線網の無線端末ユーザにその位置する地域に関する情報を提供できるとともに、その近辺に位置する店舗等に関する情報をも確実に提供することができる情報検索サービスシステムが開示されている。
【０００９】
特許文献４には、個人の端末を公衆スポットのインターネット環境で利用可能とし、自宅と公衆スポットとで同じISP(Internet Service Provider)を利用可能とする方法が開示されている。
【００１０】
【特許文献１】
特開２００２−１８５４７６号公報。
【００１１】
【特許文献２】
特開平７−３３６２９４号公報。
【００１２】
【特許文献３】
特開２００１−２２３７１２号公報。
【００１３】
【特許文献４】
特開２００２−１５２２７６号公報。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置を国外で使用する場合、規格や電波法規の国による違いにより、無線LANに接続できない場合があった。このように、無線LAN接続装置自体を行き先の国で使用できない場合には、行き先で新たに行き先の国に適した仕様を持つ、別の無線LAN接続装置を購入若しくは借用する必要があった。
【００１５】
また、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置において、現状では、提供スポット（ホットスポット）毎に異なるISPに合わせて、ISP契約データを自動で選択することが出来ず、手動でISP契約データの設定データを変更しなければならない。
【００１６】
本発明の目的は、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置（或いはクライアント装置）において、該コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを得る装置を備え、その現在位置データから現在居る地域（国や州）を特定し、各地域それぞれの無線仕様や法規に合わせ自動で無線LAN通信モード（無線周波数チャネル及び送信電力レベル）の設定を変更するようにしたコンピュータ装置（或いはクライアント装置）を提供することにある。
【００１７】
本発明のもう一つの目的は、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置（或いはクライアント装置）において、該コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを得る装置を備え、その現在位置データから現在居る提供スポット（ホットスポット）を特定し、提供スポット（ホットスポット）毎に異なるISPに自動的に適合でき、手動でのISP契約データの変更を不必要にしたコンピュータ装置（或いはクライアント装置）を提供することにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
本発明の第１の態様によれば、
無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するコンピュータ装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記コンピュータ装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域を表わす第１及び第２の地域データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記コンピュータ装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の地域データのうちの一つを特定の地域データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する地域データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の地域データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の地域データを受けると、前記特定の地域データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするコンピュータ装置が得られる。
【００１９】
本発明の第２の態様によれば、
無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するコンピュータ装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記コンピュータ装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の国を表わす第１及び第２の国データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記コンピュータ装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の国データのうちの一つを特定の国データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する国データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の国データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の国データを受けると、前記特定の国データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするコンピュータ装置が得られる。
【００２１】
本発明の第３の態様によれば、
無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するクライアント装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記クライアント装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域を表わす第１及び第２の地域データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記クライアント装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の地域データのうちの一つを特定の地域データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する地域データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の地域データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の地域データを受けると、前記特定の地域データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするクライアント装置が得られる。
【００２２】
本発明の第４の態様によれば、
無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するクライアント装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記クライアント装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の国を表わす第１及び第２の国データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記クライアント装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の国データのうちの一つを特定の国データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する国データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の国データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の国データを受けると、前記特定の国データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするクライアント装置が得られる。
【００２４】
前述の特許文献１、特許文献２、特許文献３、及び特許文献４は、いずれも、コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置や、位置データテーブルや、ISP契約データテーブルや、現在位置データを受け、現在の位置が含まれている特定の地域を表わす特定の地域データを出力する装置や、現在位置データを受け、コンピュータ装置（或いはクライアント装置）を持ち込んだ提供スポット（ホットスポット）のISPに関するデータを特定のISPデータとして出力する装置や、イネーブル信号出力装置等を開示していない。
【００２５】
しかも、前述の特許文献１、特許文献２、特許文献３、及び特許文献４は、いずれも、無線LAN接続装置が、イネーブル信号を受け、かつ、特定の地域データを受けると、特定の地域データに対応した複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて無線LANを介してインターネット接続を行うことも、開示してはいない。
【００２６】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【００２７】
図１を参照すると、本発明の第１の実施例によるコンピュータ装置１０は、例えば、パーソナルコンピュータであって、無線LAN接続装置１１と、イネーブリング装置１２とを有する。
【００２８】
無線LAN接続装置１１は、無線LAN(Local Area Network)１３を介してインターネット１４に対する接続を行うものである。無線LAN接続装置１２は、例えば、無線LANカード等の無線LANアダプタである。
【００２９】
無線LAN１３は、無線LAN接続装置１１をコンピュータ装置１０に設置し、アクセスポイント１５を、インターネット１４に接続された通信装置１６に設置することにより、コンピュータ装置１０と通信装置１６との間に構築される。
【００３０】
なお、HP#1は、アクセスポイント１５を設置し、ISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを不特定多数のユーザに提供する空間である、ホットスポット（或いは、提供スポット(Providing Spot)）を示す。また、HP#2は、別の位置に在り、別のISPが管轄する、別のホットスポット（或いは、提供スポット）を示す。
【００３１】
イネーブリング装置１２は、互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISPが管轄する第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2のいずれにおいても、無線LAN接続装置１１に、無線LAN１３を介してのインターネット接続を可能にするものである。
【００３２】
イネーブリング装置１２は、現在位置データ出力装置１７と、位置データテーブル１８と、ISP契約データテーブル１９と、地域データ及びISPデータ出力装置２０と、イネーブル信号出力装置２１とを有する。
【００３３】
現在位置データ出力装置１７は、コンピュータ装置１０の現在の位置を表わす現在位置データを出力するものである。現在位置データ出力装置１７は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号を受信し、コンピュータ装置１０の現在の位置を表わす現在位置データを出力するGPS受信装置である。
【００３４】
図１に加えて図２をも参照して、位置データテーブル１８は、第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2（ハンバーガー墨田店及びコーヒーニューヨーク店とする）を表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、第１及び第２の位置（ハンバーガー墨田店の北緯N及び東経E及びコーヒーニューヨーク店の北緯N及び西経W）を表わす第１及び第２のスポット位置データと、第１及び第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域（地域は、国、或いは、州である。図２に図示の場合、日本及びアメリカである。）を表わす第１及び第２の地域データ（図２の場合、国データ）と、第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2を管轄する第１及び第２のISP（図２の場合、ISP1及びISP4）を表わす第１及び第２のISPデータ（プロバイダデータ）とを記憶している。同様に、位置データテーブル１８は、他の提供スポット（コーヒー渋谷店、ハンバーガー代官山店、及びホテル赤坂店）を表わすスポットデータに対応して、スポット位置データと、国データと、ISPデータとを記憶している。
【００３５】
図１に加えて図３をも参照して、ISP契約データテーブル１９は、コンピュータ装置１０のユーザが第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）と契約した際の第１及び第２の契約データ（設定データ）を、第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）を表わす第１及び第２のISPデータに対応して、記憶している。同様に、ISP契約データテーブル１９は、コンピュータ装置１０のユーザが他のISP（ISP2及びISP3）と契約した際の契約データ（設定データ）を、他のISP（ISP2及びISP3）を表わす第１及び第２のISPデータに対応して、記憶している。
【００３６】
以下、説明を簡略にするため、コンピュータ装置１０のユーザが第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）のみと契約しており、従って、図３のISP契約データテーブル１９は、第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）を表わす第１及び第２のISPデータに対応した第１及び第２の契約データ（設定データ）のみを記憶しているものとして説明する。更に、図２の位置データテーブル１８は、第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2（ハンバーガー墨田店及びコーヒーニューヨーク店）を表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、第１及び第２の位置（ハンバーガー墨田店の北緯N及び東経E及びコーヒーニューヨーク店の北緯N及び西経W）を表わす第１及び第２のスポット位置データと、第１及び第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域（日本及びアメリカ）を表わす第１及び第２の地域データ（国データ）と、第１及び第２の提供スポットHP#1及びHP#2を管轄する第１及び第２のISP（ISP1及びISP4）を表わす第１及び第２のISPデータとを記憶しているものとして説明する。
【００３７】
図１において、地域データ及びISPデータ出力装置２０は、現在位置データ出力装置１７から現在位置データを受け、位置データテーブル１８を参照して、現在位置データに一致する第１及び第２のスポット位置データのうちの一つに対応する第１及び第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、特定のスポットデータに対応する第１及び第２の地域データ（第１及び第２の国データ）のうちの一つを特定の地域データ（特定の国データ）２２として出力すると共に、特定のスポットデータに対応する第１及び第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータ２３として出力する。
【００３８】
イネーブル信号出力装置２１は、特定のISPデータ２３を受け、ISP契約データテーブル１９を参照して、ISP契約データテーブル１９中に、特定のISPデータ２３に一致する第１及び第２のISPデータのうちの一つに対応して、第１及び第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号ENAを出力する。
【００３９】
無線LAN接続装置１１は、予め、複数の地域データ（複数の国データ）に対応した複数の無線LAN通信モード２４を有し、イネーブル信号ENAを受け、かつ、特定の地域データ２２を受けると、特定の地域データ２２に対応した複数の無線LAN通信モード２４の一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて無線LAN１３を介してインターネット接続を行う。
【００４０】
具体的には、複数の地域データに対応した複数の無線LAN通信モード２４の各々は、対応した地域データ（国データ）にて表わされる地域（国）にて使用されている無線周波数チャネル及び送信電力レベルによって決定されるものである。無線LAN接続装置１２は、設定通信モードを決定する無線周波数チャネル及び送信電力レベルにて無線LAN１３を介してインターネット接続を行う。
【００４１】
図４を参照すると、本発明の第２の実施例によるクライアント装置１０’は、例えば、パーソナルコンピュータや、PDA(Personal Digital Assistant)であって、同様の参照符号で示された同様の部分を含む。
【００４２】
この図４のクライアント装置１０’は、現在位置データ出力装置としてGPS受信装置１７’を有している。GPS受信装置１７’は、人工衛星からのGPS(Global Positioning System)信号を受信し、本クライアント装置１０’の現在の位置を表わす現在位置データを出力する。
【００５８】
次に、図５を参照して、コンピュータ装置１０（図１）或いはクライアント装置１０’（図４）に位置データテーブル１８を更新させる方法を説明する。
【００５９】
インターネット１４に接続されたサーバ装置５０に、スポット位置データと国データとスポットデータとISPデータ（プロバイダデータ）とを関連づけた図２の位置データテーブル１８と同様な位置データテーブル５１を設け、サーバ装置５０において、提供スポット（ホットスポット）の追加等により位置データテーブル５１に変更があった場合、コンピュータ装置１０（図１）或いはクライアント装置１０’に変更を通知する。
【００６０】
コンピュータ装置１０（図１）或いはクライアント装置１０’において、サーバ装置５０からの位置情報テーブル５１の更新があった場合、ユーザに更新を通知する。
【００６１】
コンピュータ装置１０（図１）或いはクライアント装置１０’（図４）において、インターネットを介してサーバ装置にアクセスし、サーバ装置からコンピュータ装置１０或いはクライアント装置１０’へ位置データテーブルのデータのダウンロードを行う。
【００６２】
以上説明したように、本発明では、ユーザが無線LAN接続装置とGPS受信装置とを有するコンピュータ装置（或いは、クライアント装置）を提供スポット（ホットスポット）に持ち込み、コンピュータ装置（或いは、クライアント装置）を起動した際、GPS受信装置で受信している現在位置データにより、現在位置する地域データが変更されると共に、無線LAN接続装置に通知される。また、現在位置データにより、現在居る提供スポット（ホットスポット）が特定され、提供スポット（ホットスポット）毎に異なるISPに自動的に適合できる。
【００６３】
無線LAN接続装置に設定されている無線周波数チャネルと送信電力レベルの設定テーブルを参照して、地域データを元に、現在位置する地域の電波法規及び無線仕様に適合した設定が抽出される。
【００６４】
抽出された設定は、無線LAN接続装置に組み込まれ、ユーザが再び無線LAN接続を行うために訪れた無線LANアクセスポイントにおいて、即座に使用可能となる。
【００６５】
ユーザは提供スポット（ホットスポット）間の移動を意識することなく、自身がクライアントシステムのネットワーク設定及び契約設定及び課金情報を切り替えることなく、直ちに使用することが可能となる。
【００６６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置（或いはクライアント装置）において、該コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを得る装置を備え、その現在位置データから現在居る地域（国や州）を特定し、各地域それぞれの無線仕様や法規に合わせ自動で無線LAN通信モード（無線周波数チャネル及び送信電力レベル）の設定を変更するようにしたコンピュータ装置（或いはクライアント装置）が得られる。
【００６７】
更に本発明によれば、無線LAN接続装置を有するコンピュータ装置（或いはクライアント装置）において、該コンピュータ装置（或いはクライアント装置）の現在の位置を表わす現在位置データを得る装置を備え、その現在位置データから現在居る提供スポット（ホットスポット）を特定し、提供スポット（ホットスポット）毎に異なるISPに自動的に適合でき、手動でのISP契約データの変更を不必要にしたコンピュータ装置（或いはクライアント装置）が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例によるコンピュータ装置のブロック図である。
【図２】 図１に示したコンピュータ装置に用いられる位置データテーブルの内容を示す図である。
【図３】 図１に示したコンピュータ装置に用いられるISP契約データテーブルの内容を示す図である。
【図４】 本発明の第２の実施例によるクライアント装置のブロック図である。
【図５】 図１のコンピュータ装置、或いは図４のクライアント装置に位置データテーブルを更新させる方法の説明に使用するブロック図である。
【符号の説明】
１０ コンピュータ装置
１０’ クライアント装置
１１ 無線LAN接続装置
１２ イネーブリング装置
１３ 無線LAN
１４ インターネット
１５ アクセスポイント
１６ 通信装置
１７ 現在位置データ出力装置
１７’ GPS受信装置
１８ 位置データテーブル
１９ ISP契約データテーブル
２０ 地域データ及びISPデータ出力装置
２１ イネーブル信号出力装置
２２ 特定の地域データ（或いは、特定の国データ）
２３ 特定のISPデータ
２４ 複数の無線LAN通信モード
５０ サーバ装置
５１ 位置データテーブル
HP#1 提供スポット（或いは、ホットスポット）
HP#2 提供スポット（或いは、ホットスポット）
ENA イネーブル信号
Claims (16)
- 無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するコンピュータ装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記コンピュータ装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域を表わす第１及び第２の地域データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記コンピュータ装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の地域データのうちの一つを特定の地域データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する地域データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の地域データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の地域データを受けると、前記特定の地域データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項１に記載のコンピュータ装置において、
前記複数の地域データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの各々は、対応した地域データにて表わされる地域にて使用されている無線周波数チャネル及び送信電力レベルによって決定されるものであり、
前記無線LAN接続装置は、前記設定通信モードを決定する無線周波数チャネル及び送信電力レベルにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項１に記載のコンピュータ装置において、
前記現在位置データ出力装置は、GPS(Global Positioning System)信号を受信し、該コンピュータ装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力するGPS受信装置であることを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項１に記載のコンピュータ装置において、
インターネットを介してサーバ装置にアクセスし、サーバ装置からコンピュータ装置へ位置データテーブルのデータのダウンロードを行うことを特徴とするコンピュータ装置。 - 無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するコンピュータ装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記コンピュータ装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の国を表わす第１及び第２の国データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記コンピュータ装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の国データのうちの一つを特定の国データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する国データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の国データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の国データを受けると、前記特定の国データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項５に記載のコンピュータ装置において、
前記複数の国データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの各々は、対応した国データにて表わされる前記国にて使用されている無線周波数チャネル及び送信電力レベルによって決定されるものであり、
前記無線LAN接続装置は、前記設定通信モードを決定する無線周波数チャネル及び送信電力レベルにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項５に記載のコンピュータ装置において、
前記現在位置データ出力装置は、GPS(Global Positioning System)信号を受信し、該コンピュータ装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力するGPS受信装置であることを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項５に記載のコンピュータ装置において、
インターネットを介してサーバ装置にアクセスし、サーバ装置からコンピュータ装置へ位置データテーブルのデータのダウンロードを行うことを特徴とするコンピュータ装置。 - 無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するクライアント装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記クライアント装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の地域を表わす第１及び第２の地域データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記クライアント装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の地域データのうちの一つを特定の地域データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する地域データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の地域データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の地域データを受けると、前記特定の地域データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするクライアント装置。 - 請求項９に記載のクライアント装置において、
前記複数の地域データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの各々は、対応した地域データにて表わされる地域にて使用されている無線周波数チャネル及び送信電力レベルによって決定されるものであり、
前記無線LAN接続装置は、前記設定通信モードを決定する無線周波数チャネル及び送信電力レベルにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするクライアント装置。 - 請求項９に記載のクライアント装置において、
前記現在位置データ出力装置は、GPS(Global Positioning System)信号を受信し、該クライアント装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力するGPS受信装置であることを特徴とするクライアント装置。 - 請求項９に記載のクライアント装置において、
インターネットを介してサーバ装置にアクセスし、サーバ装置からクライアント装置へ位置データテーブルのデータのダウンロードを行うことを特徴とするクライアント装置。 - 無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット接続を行う無線LAN接続装置と、
互いに異なる第１及び第２の位置に在り、互いに異なる第１及び第２のISP(Internet Service Provider)が管轄する、無線でのインターネット接続サービスを提供する空間である、第１及び第２の提供スポットのいずれにおいても、前記無線LAN接続装置に、前記無線LANを介しての前記インターネット接続を可能にするイネーブリング装置とを、有するクライアント装置であって、
前記イネーブリング装置は、
前記クライアント装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力する現在位置データ出力装置と、
前記第１及び前記第２の提供スポットを表わす第１及び第２のスポットデータに対応して、前記第１及び前記第２の位置を表わす第１及び第２のスポット位置データと、前記第１及び前記第２の提供スポットが含まれている第１及び第２の国を表わす第１及び第２の国データと、前記第１及び前記第２の提供スポットを管轄する前記第１及び前記第２のISPを表わす第１及び第２のISPデータとを記憶している位置データテーブルと、
前記クライアント装置のユーザが前記第１及び前記第２のISPと契約した際の第１及び第２の契約データを、前記第１及び前記第２のISPを表わす前記第１及び前記第２のISPデータに対応して、記憶しているISP契約データテーブルと、
前記現在位置データを受け、前記位置データテーブルを参照して、前記現在位置データに一致する前記第１及び前記第２のスポット位置データのうちの一つに対応する前記第１及び前記第２のスポットデータのうちの一つを特定のスポットデータとして特定し、該特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２の国データのうちの一つを特定の国データとして出力すると共に、前記特定のスポットデータに対応する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つを特定のISPデータとして出力する国データ及びISPデータ出力装置と、
前記特定のISPデータを受け、前記ISP契約データテーブルを参照して、前記ISP契約データテーブル中に、前記特定のISPデータに一致する前記第１及び前記第２のISPデータのうちの一つに対応して、前記第１及び前記第２の契約データのうちの一つが記憶されている場合に、イネーブル信号を出力するイネーブル信号出力装置とを有し、
前記無線LAN接続装置は、予め、複数の国データに対応した複数の無線LAN通信モードを有し、前記イネーブル信号を受け、かつ、前記特定の国データを受けると、前記特定の国データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの一つを設定通信モードとして自動設定し、該設定通信モードにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするクライアント装置。 - 請求項１３に記載のクライアント装置において、
前記複数の国データに対応した前記複数の無線LAN通信モードの各々は、対応した国データにて表わされる前記国にて使用されている無線周波数チャネル及び送信電力レベルによって決定されるものであり、
前記無線LAN接続装置は、前記設定通信モードを決定する無線周波数チャネル及び送信電力レベルにて前記無線LANを介してインターネット接続を行うものであることを特徴とするクライアント装置。 - 請求項１３に記載のクライアント装置において、
前記現在位置データ出力装置は、GPS(Global Positioning System)信号を受信し、該クライアント装置の現在の位置を表わす現在位置データを出力するGPS受信装置であることを特徴とするクライアント装置。 - 請求項１３に記載のクライアント装置において、
インターネットを介してサーバ装置にアクセスし、サーバ装置からクライアント装置へ位置データテーブルのデータのダウンロードを行うことを特徴とするクライアント装置。
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