JP4355388B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば表示板に対して移動されて表示を指し示す指針を有する表示部を備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器は、機器本体を覆う筐体の外周部に、機器本体を操作するための操作部と、機器本体の動作状態を表示する表示部とを備えている。
【0003】
例えば、電子機器としてラジオ受信機は、周波数を切り替えて任意の周波数に同調させるためのダイヤル摘みや、出力音量等を調整するための音量摘み、電源の入力状態を切り替えるための電源レバー等の各種操作部材を備えている。
【0004】
また、このラジオ受信機は、周波数が表示された表示板と、この表示板の周波数に対して移動可能とされて同調された周波数を指し示す指針を有する表示部を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のラジオ受信機が備える表示部は、表示板に対して移動される指針が、比較的小さいため、高齢者や視覚障害者にとって充分に位置を把握することが困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、高齢者や視覚障害者であっても、表示部材の各表示に対する指示部材の位置を容易に把握することを可能とする電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、複数の表示が設けられた表示部材と、この表示部材の各表示に沿って移動可能に設けられて表示を指し示す指示部材と、この指示部材を駆動する駆動手段と、指示部材と一体的に移動される補助部材と、指示部材の移動領域に隣接して設けられ、表示部材を機器筐体の外部に臨ませる透明の保護板とを備え、補助部材には、機器筐体の外部に突出して設けられた突出片を有し、この突出片に突起が形成されている。
【0008】
以上のように構成した電子機器は、表示部材の各表示に対して移動された指示部材と一体的に補助部材が移動される。また、指示部材の移動領域に隣接して設けられ、表示部材を機器筐体の外部に臨ませる透明の保護板とを備え、補助部材には、機器筐体の外部に突出して設けられた突出片を有し、この突出片に突起が形成されている。このため、この電子機器によれば、補助部材に触れることによって、表示部材の各表示に対する指示部材の位置が把握される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、携帯可能なラジオ受信機を図面を参照して説明する。
【0010】
図1に示すように、ラジオ受信機1は、互いに組み合わされて機器本体を内部に収納する一組の正面側外筐6及び背面側外筐7とを有する筐体5を備えている。また、筐体5には、機器本体を保持するためのキャリングハンドル8が一体に形成されている。
【0011】
このラジオ受信機1は、図1に示すように、音響を出力するスピーカ部9と、電源の入力状態や音量を操作するための操作部10と、機器本体の同調周波数を表示する表示機構11と、機器本体の同調周波数を切り替えるとともに表示機構11を操作するためのダイヤル摘み101を有するダイヤル操作機構12と、表示機構11及び操作部10を照明するための照明部13とを備えている。
【0012】
また、このラジオ受信機1は、図2に示すように、背面側外筐6に、機器本体に電力を供給する電池を収納する電池収納部15と、イヤホンを収納するイヤホン収納部16とを有している。
【0013】
操作部10は、図1に示すように、正面側外筐6の外周部に設けられており、電源の入力状態を切り替えるための切替えレバー20と、スピーカ部の出力音量を調整する音量摘み21と、放送局を選択して周波数を同調させるための選局釦群23と、音質を切り替えるための音質切替えレバー22と、電源を自動的に切断するためのタイマー釦24とを有している。
【0014】
表示機構11は、図3に示すように、放送電波の同調周波数が表示された表示板31と、この表示板31を保護するための保護板32と、表示板31に対して図3中矢印a1 方向及びa2 方向に移動可能に設けられた主指針33と、この主指針33と一体的に移動される副指針34と、任意の同調周波数の同調位置の目印とするための目印針35と、これら主指針33及び副指針34を移動するためのラック36と、このラック36を移動可能に支持するガイド部材37とを有している。
【0015】
表示板31は、図3及び図4に示すように、略矩形を呈する平板状に形成されており、ガイド部材37に支持されている。この表示板31には、例えばAM(amplitude modulation)やFM(frequency modulation)放送等の放送電波の受信周波数の数字や文字がそれぞれ表示されている。また、この表示板31には、TV放送の音声を受信するためにTV放送の受信周波数が表示されている。なお、表示板31は、図示しない表示切替え機構を操作することにより、AM放送、FM放送、TV放送の各表示にそれぞれ切り替えられる。
【0016】
保護板32は、図3に示すように、光透過性を有する樹脂材料により略矩形を呈する平板状に形成されており、正面側外筐6に形成された開口部40に取り付けられている。
【0017】
保護板32の外周部には、表示板31の周波数の表示領域に沿って、副指針34を矢印a1 方向及びa2 方向に移動可能とするための副指針用のガイドスリット41が形成されている。また、保護板32の外周部には、表示板31の周波数の表示領域に沿って、副指針用のガイドスリット41と対向する位置に、目印針を矢印a1 方向及びa2 方向に移動可能とする目印針用のガイドスリット42が形成されている。
【0018】
この保護板32の主面上には、図3に示すように、副指針34が移動する副指針用のガイドスリット41に沿って、表示板31の周波数の表示領域の端部と、この表示領域を例えば2分割する位置に対応して、線状突起44がそれぞれ設けられている。また、保護板32の主面上には、各線状突起44の間を更に等分割する位置に、点状突起45がそれぞれ形成されている。したがって、この保護板32は、線状突起44及び点状突起45に触れることにより、表示板31の各周波数の位置を大まかに把握することが可能とされるとともに、隣接する副指針34の位置を把握することが可能とされている。
【0019】
また、保護板32の主面には、図3に示すように、目印針35が移動する目印針用のガイドスリット42に沿って、表示板31の周波数の表示領域を例えば10分割する位置に、例えば数字等の補助用表示47が設けられており、これら補助用表示47によって目印針35の位置や同調する位置等を簡易的に把握することが可能とされている。
【0020】
主指針33は、図3及び図4に示すように、例えば樹脂材料等の弾性を有する材料により断面略L字を呈する板状に形成されている。主指針33は、基端部がラック36に取り付けられており、先端部に周波数の位置を指し示す指示用溝50が形成されている。
【0021】
副指針34は、図3及び図4に示すように、断面略L字を呈する板状に形成されており、基端部がラック36に取り付けられている。副指針34は、先端部に突出片52が一体に突出形成されており、この突出片52が副指針用のガイドスリット41内に矢印a1 方向及びa2 方向に移動可能に挿通されている。また、この突出片52の先端には、突起53が一体に形成されており、この突起53に指先で触れることによって副指針34の位置を把握することが可能とされている。
【0022】
目印針35は、図3及び図4に示すように、例えば樹脂材料等の弾性を有する材料により断面略L字を呈する板状に形成されている。目印針35の基端部には、図4に示すように、主指針33の位置に並ぶ位置に移動された際に、主指針33の指示用溝50に係合する係合突起55が一体に形成されている。
【0023】
目印針35の先端部は、目印針用のガイドスリット42内に矢印a1 方向及びa2 方向に移動可能に挿通されており、目印針用のガイドスリット42の長手方向に沿って形成されたガイド片57に移動可能に支持される段部58が形成されている。また、目印針35の先端には、略々点状の突起60が一体に形成されており、この突起60に指先で触れることによって目印針35の位置を把握することが可能とされている。
【0024】
ラック36は、図4及び図9に示すように、ダイヤル操作機構12によって駆動力が伝達されるギヤ部62が矢印a1 方向及びa2 方向と平行に形成されている。ラック36は、図4に示すように、主指針33及び副指針34をそれぞれ支持する支持片63が一体に形成されており、この支持片63に主指針33及び副指針34の各基端部が挿通されて取り付けられる取付け用スリット65,66がそれぞれ形成されている。また、このラック36の支持片60には、ガイド部材37に移動可能に支持されるガイド片68,68がそれぞれ一体に突出形成されている。
【0025】
ガイド部材37は、図4に示すように、主指針33の基端部が移動可能に挿通されるとともに、ラック36のガイド片68,68が係合されてラック36を移動可能に支持する第1のスリット71と、副指針34の基端部が移動可能に挿通される第2のスリット72とが表示板31の周波数の表示領域に亘ってそれぞれ形成されている。
【0026】
また、ガイド部材37には、図4に示すように、副指針34の先端部を支持する支持片73が形成されており、副指針34の先端部が機器内方側に押し込まれたときに、副指針34の先端部が支持片73に当接することによって、副指針34の脱落が防止されている。
【0027】
なお、上述した表示機構11は、表示板31は黒地とされて主指針33及び副指針34、目印針35が黄色とされるとともに、保護板32に表示される補助用表示47の数字が例えば黒地に黄色文字で表示されることにより、コントラストが比較的強い色調とされているため、高齢者や視覚障害者に対して視認性の向上が図られている。
【0028】
上述したように、表示機構11によれば、主指針33と一体的に移動する副指針34の突出片52や突起53を触ることにより、主指針33の位置を視認することが困難とされる高齢者や視覚障害者であっても、主指針33の位置を容易且つ確実に把握することができる。
【0029】
また、この表示機構11によれば、目印針35を有することによって、所望の周波数に同調された主指針33の位置に、目印針35を移動させて停止させておくことにより、所望の周波数に再度同調させる操作を容易且つ確実に行うことができる。
【0030】
また、この表示機構11によれば、目印針35が移動された位置を主指針33が移動する際に、主指針33と目印針35とが係合することによる僅かな抗力を指先に感じることができるため、目印針35の位置に確実に主指針33の位置を合わせて、所望の周波数に同調させる操作を容易に行うことができる。
【0031】
また、上述した表示機構11は、主指針33の先端部と目印針35の先端部がそれぞれ弾性変位することによって、相対係合するように構成されたが、他の主指針及び目印針が弾性変位片を有する他の表示機構を図面を参照して説明する。なお、上述した表示機構と同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
図5及び図6に示すように、主指針80は、例えば樹脂材料等の弾性を有する材料によって断面L字状に呈する板状に形成されている。主指針80の先端部には、表示板31に対向する先端部の面上に、内方に係合溝83を構成する係合突起84,84がそれぞれ一体に突出形成されている。
【0033】
図5及び図6に示すように、目印針81は、例えば樹脂材料等の弾性を有する材料によって断面L字状に形成されている。目印針81は、基端に、主指針80の係合溝83に係合する係合片86が弾性変位可能に一体に形成されている。また、目印針81には、基端部に、表示板31の内周面を摺動する一対の弾性変位片88,88がそれぞれ一体に形成されている。また、目印針81には、先端部に、略々点状の突起89が形成されており、この突起89に触れることによって、目印針81の位置を把握することが可能とされている。
【0034】
この表示機構は、目印針81に対して主指針80が移動操作された際に、目印針81の弾性変位片88,88が弾性変位することによって、主指針80の係合溝83と目印針81の係合片86の先端との係合動作及び係合解除動作が容易に行うことができる。
【0035】
したがって、この表示機構によれば、目印針81に弾性変位片88,88が形成されることによって、主指針80に対する係合動作及び係合解除動作の信頼性を向上するとともに、操作性を向上することができる。
【0036】
また、上述した表示機構は、目印針35に対応する位置に主指針33が移動されたときに、目印針35と主指針33が係合するように構成されたが、目印針35が独立して動作する他の表示機構について図面を参照して説明する。なお、上述した表示機構と同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
この表示機構が備える目印針90は、図7に示すように、断面略L字状をなす板状に形成されており、基端部が、正面側外筐6に矢印a1 方向及びa2 方向に形成されたガイド溝91内に挿入されている。
【0038】
目印針90は、ガイド溝91に平板状の保持板92が、目印針90の基端部を挟み込むように配設されることによって、正面側外筐6に移動可能に支持されている。また、この目印針90には、先端に突起93が一体に形成されており、この突起93に触れることによって、目印針90の位置を把握することが可能とされている。したがって、この表示機構によれば、目印針90が矢印a1 方向及びa2 方向に独立的に移動される。
【0039】
つぎに、ダイヤル操作機構12は、図1、図8及び図9に示すように、図1中矢印b1 方向及びb2 方向に回転操作されるダイヤル摘み101と、このダイヤル摘み101に一端が一体に形成された操作軸102と、この操作軸102の他端に一端が空転可能に係合される駆動軸103と、これら操作軸102及び駆動軸103を回転可能に支持する軸受部材104と、駆動軸103を軸方向に付勢する圧縮コイルバネ105と、駆動軸103の回転駆動力が伝達される減速ギヤ106と、操作軸102の軸方向の位置を規制する位置規制部材107とを有している。
【0040】
ダイヤル摘み101は、例えば樹脂材料によって一端が閉塞された略円筒形に形成されており、断面円弧状の保持用凹部109が外周に亘って形成されている。また、正面側外筐6の側面部には、ダイヤル摘み101の回転をガイドするガイド凹部110が形成されており、このガイド凹部110内にダイヤル摘み101の開口端が挿入されている。そして、このダイヤル摘み101は、筐体5に対して比較的大きく突出して設けられており、操作性の向上が図られている。
【0041】
操作軸102は、円筒状に形成されており、他端の外周に沿って略V字状に係合溝112が複数形成されている。また、操作軸102の他端側には、位置規制部材107が係合される係合凹部113が外周部に亘って形成されている。
【0042】
また、操作軸102には、外周部に、軸方向の位置を規制する複数の規制リブ114が、所定間隔をあけて放射状にそれぞれ一体に突出形成されている。
【0043】
操作軸102は、規制リブ114が軸受部材104の一端部に当接されており、軸方向に押し込む外力に対して位置が規制されている。
【0044】
駆動軸103は、操作軸102に軸方向を一致させて配設されている。駆動軸103は、一端に外周に沿って略V字状の係合突起115が複数形成されており、操作軸102の係合溝112にそれぞれ係合されている。この駆動軸103には、他端の外周に、減速ギヤ106に噛合されるギヤ部116が形成されている。また、駆動軸103には、他端に圧縮コイルバネ105の一端が挿入されるバネ収納凹部117が形成されている。
【0045】
そして、操作軸102の係合溝112と駆動軸103の係合突起115は、いわゆる咬み合いクラッチとして機能して、操作軸102に回転方向の過負荷が作用したときに、過負荷によって係合溝112と係合突起115の係合状態が解除されて駆動軸103に対して操作軸102が空転するため、駆動軸103に過負荷が伝達されることが防止される。
【0046】
軸受部材104は、操作軸102及び駆動軸103の軸方向に沿って形成されており、上述した表示機構11のガイド部材と一体に形成されている。この軸受部材104は、図8に示すように、操作軸102を回転自在に支持する第1の軸受部121と、操作軸102と駆動軸103の係合部分を回転自在に支持する第2の軸受部122と、駆動軸103の他端側を回転自在に支持する第3の軸受部123と、駆動軸103の他端を圧縮コイルバネ105を介して回転自在に支持する第4の軸受部124とを有している。
【0047】
軸受部材104には、第1の軸受部121と第2の軸受部122との間に、操作軸102に対して係合される位置規制部材107が挿通される挿通用間隙125が形成されており、この挿入用間隙125に対向する位置に、位置規制部材107が係合される係合溝127が形成されている。また、第4の軸受部124には、圧縮コイルバネ105の他端が挿入されるバネ挿入用凹部129が形成されている。
【0048】
圧縮コイルバネ105は、図8に示すように、一端が操作軸102のバネ挿入用凹部117内に挿入されるとともに、他端が軸受部材104の第4の軸受部124のバネ挿入用凹部129内に挿入されている。圧縮コイルバネ105は、弾性力によって、操作軸102の係合溝112に駆動軸103の係合突起115を係合させるように駆動軸103を軸方向に押圧している。
【0049】
なお、このダイヤル操作機構12は、操作軸102の係合溝112に対して駆動軸103の係合突起115を軸方向に押圧する圧縮コイルバネ105の弾性力を適宜変更することによって、回転方向の過負荷により操作軸102と駆動軸103の係合状態が解除されて空転を開始する限界トルクを容易且つ確実に設定することが可能とされる。
【0050】
減速ギヤ106は、図8及び図9に示すように、平歯車と冠歯車が一体に形成されており、駆動軸103のギヤ部116に噛合された第1のギヤ部131と、表示機構11に駆動力を伝達する第2のギヤ部132とを有している。また、この減速ギヤ106は、図8及び図9に示すように、中央部にボス部134が形成されており、このボス部134に機器本体の電子回路基板138上に配設された周波数切替えスイッチ136の回動操作子137に固定されている。したがって、減速ギヤ106は、周波数切替えスイッチ136に回転可能に支持されている。減速ギヤ106は、駆動軸103の回動量が減速されて伝達されて、回動操作子137を回転させることにより、この回動操作子137の回転量に応じて周波数が連続的に切り替えられる。
【0051】
位置規制部材107は、図8に示すように、平板状に形成されており、操作軸102の係合凹部113に係合する略U字状の切り欠き部141が形成されている。また、位置規制部材107は、軸受部材104の係合溝127に係合する係合爪142が先端に形成されており、操作軸102の係合凹部142内に切り欠き部141が係合されるとともに、係合爪142が軸受部材104に係合されることによって、操作軸102が軸方向に移動することを確実に規制している。したがって、この位置規制部材107は、操作軸102を軸方向に抜き取る力が作用した際の脱落を確実に防止している。
【0052】
以上のように構成されたダイヤル操作機構12について、ダイヤル摘み101を回転操作することにより、表示機構11の主指針33及び副指針34を移動する動作を図面を参照して説明する。
【0053】
ダイヤル操作機構12は、ダイヤル摘み101を例えば矢印b1 方向に回転操作することにより、操作軸102が回転操作されて、駆動軸103が回転駆動される。ダイヤル操作機構12は、駆動軸103が回転駆動されることによって、ギヤ部116が噛合された減速ギヤ106の第1のギヤ部131を回転駆動する
減速ギヤ106は、操作軸102の回動量が減速されて伝達される。
【0054】
減速ギヤ106は、回転駆動されることによって、第2のギヤ部132が噛合されたラック106のギヤ部62を移動させて、ラック106を図8中矢印a1 方向に移動させるとともに、周波数切替えスイッチ136の周波数を連続的に切り替える。
【0055】
ラック106は、矢印a1 方向に移動されることによって、主指針33及び副指針34を矢印a1 方向に移動させる。ダイヤル操作機構12は、ダイヤル操作子101を回転操作することにより、主指針33及び副指針34が、所望の周波数に同調された位置に停止される。
【0056】
そして、このダイヤル操作機構12は、ダイヤル摘み101を回転操作することにより主指針33及び副指針34が移動領域の一端側に突き当てられた状態で、ダイヤル摘み101が誤って更に回転操作された場合等に、操作軸102に回転方向の過負荷が作用する。しかしながら、このダイヤル操作機構12によれば、操作軸102に過負荷が作用した際に、操作軸102と駆動軸103との係合状態が解除されて、駆動軸103に対して操作軸102が空転するため、表示機構11に過負荷が伝達されることが防止されている。
【0057】
つぎに、ラジオ受信機1が備える照明部13について図面を参照して説明する。ラジオ受信機1は、図1及び図2に示すように、背面側外筐に、携帯するための略コ字状のキャリングハンドル8が一体に形成されており、このキャリングハンドル8内に照明部13が配設されている。
【0058】
照明部13は、図10、図11及び図12に示すように、光源である照明ランプ150と、この照明ランプ150を保持する保持部材151と、照明ランプ150を交換するための着脱用開口152と、この着脱用開口152に開閉可能に取り付けられる蓋体153と、照明ランプ150を点灯するための点灯釦154とを有している。
【0059】
保護部材151は、光透過性を有する樹脂材料によって略矩形をなす平板状に形成されている。保護部材151は、図10、図11及び図12に示すように、キャリングハンドル8の正面側の外周面に形成された矩形状の取付け用開口156に取り付けられている。この保護部材151には、図13に示すように、機器内方に臨む面上に、照明ランプ150を間に挟み込んで保持する一対の保持片158,158が一体にそれぞれ突出形成されている。
【0060】
着脱用開口152は、図2、図11及び図12に示すように、キャリングハンドル8の背面側の外周面に、照明ランプ150を挿脱するために十分な大きさに形成されている。また、キャリングハンドル8には、着脱用開口152の略中央に位置して、照明ランプ150の各接続線を分割して位置規制するための分割突板が一体に形成されている。
【0061】
蓋体153は、図2及び図12に示すように、略矩形をなす平板状に形成されており、一側端に、指先の爪等を係合させて開放操作するための溝163が形成されている。この蓋体153には、着脱用開口152に係合する係合爪164を有しており、この係合爪164を介して着脱用開口152に着脱可能に取り付けられている。
【0062】
点灯釦154は、図10及び図12に示すように、正面側外筐6の外周部に、操作部10の近傍に位置して配設されている。また、点灯釦154は、操作面に、外部からの光を蓄積する蓄光材166が配設されており、操作面が暗中で発光することが可能とされている。なお、点灯釦154の操作面には、蓄光塗料が塗布されることにより構成されてもよい。
【0063】
また、点灯釦154は、点灯ランプ150によって照明される位置に配設されているため、暗中で照明ランプ150が点灯された際に、照明光を蓄光することができるため、暗中での発光時間を延長することが図られている。
【0064】
なお、上述した保護部材151は、一対の保持片158,158を有する構成とされたが、例えば図14に示す他の保護部材168のように、照明ランプ150を保持する角筒状の保持部169が一体に形成されてもよい。この保護部材168は、保持部169の内周部に照明ランプ150が挿入されることにより照明ランプ150を保持する。
【0065】
上述した照明部13によれば、キャリングハンドル8の内部に配設されることによって、照明部13を支持する支持部材を機器外部に取り付ける必要がなく、表示機構11及ぶ操作部10を容易且つ確実に照明することができる。また、この照明部13によれば、ラジオ受信機全体の小型化を図ることが可能とされる。
【0066】
なお、上述した照明部13は、筐体5に固定されて設けられたキャリングハンドル8に配設される構成とされたが、筐体5に対して可動する構成とされたキャリングハンドルに配設されてもよい。照明部13は、筐体5に対して可動することにより、更に広範囲を選択的に照明することが可能とされる。
【0067】
つぎに、ラジオ受信機1が備える電池収納部15について図面を参照して説明する。電池収納部15は、図2及び図15に示すように、背面側外筐7の底面に隣接する位置に設けられている。電池収納部15は、図15及び図16に示すように、背面側外筐7に形成された収納用開口171を有する収納用凹部170と、この収納用凹部170の収納用開口171に対して開閉可能に設けられた蓋体172とを有している。
【0068】
収納用開口171は、略矩形状に形成されており、一側端に、図1、図15及び図16に示すように、蓋体172を開閉操作するための指先が挿入される断面円弧状の開閉操作用凹部175が形成されている。
【0069】
蓋体172には、図15及び図16に示すように、略矩形をなす平板状に形成されており、一端部に設けられた支軸を介して背面側外筐7に対して回動可能に支持されている。この蓋体172には、図16及び図17に示すように、機器内方に臨む面上に、略矩形をなす箱状の電池装着部177が一体に形成されている。この電池装着部177には、複数の円筒型の電池178が、所定の配列且つ所定の各電池178の電極の向きとされてそれぞれ装着される。
【0070】
また、蓋体172には、図16に示すように、電池装着部177の外周部に、開閉操作用凹部175に対応する断面円弧状の開閉操作用凹部180が形成されており、この開閉操作用凹部180内に、収納用凹部170と係合する係合爪182を有する弾性変位片181が一体に形成されている。蓋体172は、収納用開口171に対して閉塞された際に、弾性変位片181が弾性変位することにより、収納用開口171に形成された係合溝(図示せず)に係合爪182が係合されて閉塞状態が保持される。
【0071】
そして、この蓋体172には、図2及び図15に示すように、外周面に、電池装着部177に装着される電池178の仕様が例えば単1型であるか単2型であるか等を識別するための円形状の第1の識別部185が形成されている。
【0072】
この第1の識別部185は、図15及び図17に示すように、電池178の電極が形成された端面の形状の大きさに略等しい直径を有する凹部に形成されており、この凹部内に電池178の端部を挿入することによって、電池装着部177に装着される電池178の仕様を確実に識別するとともに、この電池178の端面の大きさを把握することができる。また、第1の識別部185の底面には、適用される電池178の仕様及び数量を示す文字や数字が表示されている。
【0073】
また、蓋体172には、図2及び図15に示すように、外周面に、電池装着部177に装着された状態の各電池178の配列と、各電池178の各電極の向きと、電池178の長さ方向の外形をそれぞれ識別するための第2の識別部186が形成されている。
【0074】
この第2の識別部186は、図2及び図15に示すように、電池装着部177に装着される電池178の長さ方向の外形寸法と略等しい大きさとされるとともに、各電極の向きとされた実寸大の図形が溝によって形成されている。また、この第2の識別部186は、電池装着部177に装着される状態の各電池178の配列とされた複数の図形が溝によって形成されている。
【0075】
この第2の識別部186は、図形に電池を重ね合わせる等の比較を行うことによって、電池装着部177に装着される電池178の仕様を確実に識別するとともに、この電池178の外形の形状、大きさを把握することができる。
【0076】
なお、上述した第1の識別部185は、蓋体172の外周面上に形成された凹部によって構成されたが、例えば図18に示すように、筐体5の外周面上に円環状の突部188を立設することによって、この突部188の内周部に凹部を構成してもよい。
【0077】
上述した電池収納部15によれば、蓋体172の外周面に第1の識別部185が形成されたことによって、高齢者や視覚障害者であっても、収納される電池178の仕様及び端面の形状、大きさを把握することができる。
【0078】
また、この電池収納部15によれば、蓋体172の外周面に第2の識別部186が形成されたことによって、高齢者や視覚障害者であっても、収納される各電池178の配列、各電極の向きを確実に識別することができるとともに、収納される電池178の外形の形状、大きさを把握することができる。
【0079】
なお、上述した電池収納部15には、円筒型電池が収納される構成として、円形状の第1の識別部185が形成されたが、例えば、釦型電池や平型電池、角型電池、非円形の電池等の他各種形状の電池が適用されても良く、適用される電池の端面の形状の大きさに略等しい識別部が形成される。
【0080】
また、ラジオ受信機1が備えるイヤホン収納部16は、図2に示すように、イヤホンが収納される収納用開口191を有する収納用凹部と、この収納用凹部の収納用開口191に開閉可能に設けられた蓋体192とを有している。
【0081】
収納用凹部は、筐体5の背面側に設けられており、背面側外筐7に、略矩形状の収納用開口191が形成されている。
【0082】
蓋体192は、図2に示すように、略矩形をなす板状に形成されており、一端部に設けられた支軸(図示せず)を介して、収納用凹部に対して開閉可能に設けられている。この蓋体192には、図示しないが、機器内方に臨む面に、イヤホンが収納される略矩形状をなす箱状の収納容器が一体に形成されている。蓋体192には、外周面に、収納用凹部に対して開放操作するための指先が挿入される略円形状の開閉操作用開口195が形成されている。この蓋体192には、開閉操作用開口195内に、開閉操作する際に指先が収納容器内に挿通されることを防止するための断面円弧状の防止部196が、内方に向かって膨出して一体に形成されている。
【0083】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る電子機器によれば、補助部材の突出片に触れることによって、表示板の各表示に対する指示部材の位置を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラジオ受信機を示す斜視図である。
【図2】上記ラジオ受信機を示す背面図である。
【図3】上記ラジオ受信機が備える表示機構を示す平面図である。
【図4】上記表示機構を示す断面図である。
【図5】他の主指針及び目印針を示す断面図である。
【図6】他の主指針及び目印針を示す側面図である。
【図7】更に他の目印針を示す縦断面図である。
【図8】上記ラジオ受信機が備えるダイヤル操作機構を示す断面図である。
【図9】上記ダイヤル操作機構を示す側面図である。
【図10】上記ラジオ受信機が備える照明部を示す正面図である。
【図11】上記照明部を示す背面図である。
【図12】上記照明部を示す断面図である。
【図13】上記照明部が有する保護部材を示す斜視図である。
【図14】他の保護部材を示す側面図である。
【図15】上記ラジオ受信機が備える電池収納部を示す斜視図である。
【図16】上記電池収納部の蓋体が開放された状態を示す斜視図である。
【図17】上記蓋体を示す断面図である。
【図18】他の蓋体を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ラジオ受信機、12 ダイヤル操作機構、31 表示板、33 主指針、34 副指針、52 突出片
Claims (4)
- 複数の表示が設けられた表示部材と、
上記表示部材の各表示に沿って移動可能に設けられて表示を指し示す指示部材と、
上記指示部材を駆動する駆動手段と、
上記指示部材と一体的に移動される補助部材と、
上記指示部材の移動領域に隣接して設けられ、上記表示部材を機器筐体の外部に臨ませる透明の保護板とを備え、
上記補助部材には、機器筐体の外部に突出して設けられた突出片を有し、上記突出片に突起が形成されていることを特徴とする電子機器。 - 上記保護板には、上記表示部材の各表示の表示領域を等分割する複数の突起が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 上記複数の突起は、上記表示部材の表示領域の端部及び上記表示領域を2分割する位置に対応して設けられた線状突起と、上記線状突起の間を更に等分割する複数の点状突起とからなることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
- 上記表示部材には、放送電波の各周波数の表示が設けられ、
上記駆動手段は、上記指示部材を移動操作するために回転操作される回転操作子を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
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