JP4355323B2 - 溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法 - Google Patents

溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4355323B2
JP4355323B2 JP2006062024A JP2006062024A JP4355323B2 JP 4355323 B2 JP4355323 B2 JP 4355323B2 JP 2006062024 A JP2006062024 A JP 2006062024A JP 2006062024 A JP2006062024 A JP 2006062024A JP 4355323 B2 JP4355323 B2 JP 4355323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot metal
converter
furnace
scrap iron
iron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006062024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006207031A (ja
Inventor
直樹 平嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2006062024A priority Critical patent/JP4355323B2/ja
Publication of JP2006207031A publication Critical patent/JP2006207031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4355323B2 publication Critical patent/JP4355323B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Description

本発明は、転炉に使用する溶銑の成分を均一にすると同時に、該溶銑のトランプエレメント値に応じて次工程の転炉精錬時の配合条件を調整する溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法に関する。
従来、転炉内に屑鉄や酸化鉄等の冷材を装入しその後、高炉から出銑した溶銑を溶銑鍋やトピードカー(混銑車)等に一旦受けて搬送し、そのままの状態、あるいは脱硫や脱燐処理等の予備処理を施した後、転炉用の溶銑鍋に移し、クレーン等で搬送して転炉内に装入する。そして、上吹きランスから酸素を吹きつけて脱炭精錬を行うことにより溶鋼が製造される。この転炉の脱炭精錬では、吹錬を終了する吹き止め時の温度及び炭素濃度が目標値になるように、過去の吹酸実績等を参照しながら溶銑量や屑鉄、酸化鉄等の配合量を決定している。
しかし、溶銑の成分や温度が変動するため、その都度、転炉の溶銑量や屑鉄、酸化鉄等の配合量を変更して脱炭精錬を行っているが、吹き止めの温度及び炭素濃度の実績が変動し、温度及び炭素濃度が目標値を外れると、温度や炭素濃度を合わせるという過剰な吹酸(再吹錬)による脱炭精錬や二次精錬にてAl合金を添加する昇熱を余儀なくされている。この対策として、実開昭62−175058号公報(特許文献1)に記載されているように、混銑炉(貯銑炉)の出銑口を指向した加熱バーナーを配置し、混銑炉に装入した溶銑を加熱することにより、放熱を抑制してスラグが固化するのを防止して安定した出銑を行うことが提案されている。
更に、特開平1−123014号公報(特許文献2)に記載されているように、高炉の溶銑を貯銑炉に受け、この溶銑に対して必要に応じた脱珪や脱燐、脱硫処理等の予備処理を施すと共に、炭素含有量を低減してから転炉に装入する。この方法は、計画的に予備処理を行い、この溶銑を用いて脱炭精錬を行うことにより、過剰な予備処理を回避し、予備処理に使用するフラックス(処理剤)の無駄を無くし、しかも、転炉における熱補償用の炭材の使用量の節減を図ることが提案されている。
また、特開平11−248368号公報(特許文献3)に記載されているように、溝型誘導加熱装置と水分を乾燥除去した屑鉄を投入する装置を配置した貯銑炉が既に周知であり、この貯銑炉を利用して、溶銑を介して溶解することによって、溶融鉄源を多く製造して転炉に供給することにより、転炉の生産性や操業を安定して行うことも可能である。
実開昭62−175058号公報 特開平1−123014号公報 特開平11−248368号公報
しかしながら、実開昭62−175058号公報に記載された貯銑炉を用いた場合、貯銑炉内の溶銑の全体を加熱することが困難であり、溶銑の成分や温度が必ずしも一定にできず、転炉に配合する溶銑比を所定の範囲に調整することができない。その結果、その都度、転炉の溶銑量や屑鉄、酸化鉄等の配合量が変動し、吹き止めの温度及び炭素濃度の目標値外れが発生し、過剰な吹酸(再吹錬)による脱炭精錬となる。そして、溶鋼の精錬歩留りの低下や過剰な吹酸による酸素原単位の増加、溶鋼の生産性の低下、品質の悪化等を生じる。
更に、特開平1−123014号公報に記載された方法においても、過剰な溶銑の脱珪や脱燐、脱硫処理等の予備処理を行うことを回避できるが、貯銑中の放熱による温度降下や前記した予備処理による温度降下、及び溶銑鉄中の炭素濃度の低下等を招くことになる。この溶銑を転炉に装入して吹酸する場合、転炉での溶銑の配合比をその時の温度や炭素濃度によって変える必要がある。特に、温度の場合においては、溶銑の温度が低いと転炉での溶銑の配合比を高める必要があり、溶銑の温度が高くなると転炉での溶銑の配合比を低くする必要があるので、その都度、転炉に配合する溶銑比が変化し、吹酸による脱炭精錬の終点である吹き止め時の温度及び炭素濃度にバラツキが発生する。
また、特開平11−248368号公報に記載された方法では、溝型誘導加熱装置を備えているため、水分を乾燥除去した屑鉄を溶解し、溶銑の量を多くして転炉に供給することが可能になるが、転炉での安定した吹酸脱炭精錬に重要な溶銑の配合比を一定にするいわゆる転炉での入熱量を一定にすることについて何ら開示されておらず、この溶銑を使用した際、前記した実開昭62−175058号公報及び特開平1−123014号公報と同様のその都度、転炉の溶銑比が変化し、吹酸による脱炭精錬の終点である吹き止め時の温度及び炭素濃度にバラツキを招くと言う問題が生じる。一方、特開平11−248368号公報に記載された方法を用いて屑鉄の溶解を行って、転炉に供給する溶銑を増加した場合、屑鉄から混入する銅(Cu)、錫(Sn)、クロム(Cr)等のトランプエレメント元素の濃度が高くなり、製品規格の範囲から外れ、この溶鋼を鋳造して圧延等の加工を施した鋼材の特性を損なう等の問題が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、トランプエレメント元素を考慮した転炉の屑鉄等の冷材の配合を可能とすることにより、溶鋼の溶製コストの低減と、低級屑鉄の使用に伴うトランプエレメント成分外れを防止することができる、溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法は、高炉から出銑した溶銑、あるいは該溶銑に予備処理を施した後に加熱手段を備えた貯銑炉に装入して該貯銑炉内に冷材を添加し、前記溶銑を加熱して冷材を溶解すると共に、前記溶銑の昇熱を行って溶銑温度あるいは溶銑温度と炭素濃度を調整するとともに、前記貯銑炉内の溶銑のトランプエレメント成分を測定し、該溶銑のトランプエレメント値に応じて次工程の転炉精錬時に配合する屑鉄の種類と量を決定するので、この方法により、貯銑炉内に冷材を添加して加熱手段により溶解した後、その溶銑のトランプエレメント成分を把握することができる。この値に応じて転炉に配合する屑鉄の種類と量を決定することができるので、転炉で使用する屑鉄をトランプエレメント成分の許容範囲で、低級屑鉄を増量使用やトランプエレメント成分を考慮した低級屑鉄の適正使用を可能にすることができる。
また、溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法において、前記冷材は屑鉄、あるいはダスト、スラジのいずれか1種以上を添加すると良い。これにより、融点の高い屑鉄やダスト等を浸炭に伴う溶融温度低下現象(浸炭作用)を利用して容易に溶解することができ、この溶解に必要な熱の付与が行い易くなり、添加する冷材量を多くすることができる。更に、低級屑鉄に含まれる蒸発性の高い不純物を除去することができるので、亜鉛、錫等の不純物の成分を少なくすることができる。
請求項1記載の溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法は、高炉から出銑した溶銑、あるいは該溶銑に予備処理を施した後に加熱手段を備えた貯銑炉に装入して該貯銑炉内に冷材を添加し、前記溶銑を加熱して冷材を溶解すると共に、前記溶銑の昇熱を行って溶銑温度あるいは溶銑温度と炭素濃度を調整するとともに、前記貯銑炉内の溶銑のトランプエレメント成分を測定し、該溶銑のトランプエレメント値に応じて次工程の転炉精錬時に配合する屑鉄の種類と量を決定するので、転炉に装入する溶銑のトランプエレメント値からそのチャージに配合する屑鉄の配合の種類、量を容易に決定することができ、低級屑鉄の積極的な使用が可能になる。そして、溶鋼の溶製コストの低減と、低級屑鉄の使用に伴うトランプエレメント成分外れを防止することができる。
請求項2記載の溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法は、冷材として屑鉄、あるいはダスト、スラジのいずれか1種以上を添加するので、融点の高い屑鉄等を浸炭による溶融温度低下現象(浸炭作用)を利用して容易に溶解して使用する冷材量を多くすることができ、溶銑の増産と、溶銑の製造コストを低減することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法に適用される加熱式貯銑炉の全体図、図2は、同加熱式貯銑炉のA−A矢視断面図、図3は、転炉での低級屑鉄配合量の比較を表す図である。
図1〜図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法に用いられる加熱式貯銑炉1は、円筒状の鉄皮2に図示しない耐火物を内張りした回動可能な貯銑炉4と、この貯銑炉4の円筒体の胴体の両側にそれそれ配置した加熱装置の一例である溝型誘導加熱装置3をそれぞれを設けている。更に、貯銑炉4の円筒体の上方には、クレーン等の搬送手段により溶銑を炉内に装入するための開閉蓋9を設けた受銑口5と、冷材の一例である屑鉄を装入するための図示しない開閉蓋を設けた装入口6を設け、内部の溶銑8を溶銑鍋等に出銑するための出銑口7とを備えている。
次に、加熱式貯銑炉を用い本実施の形態に係る溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法について説明する。
高炉から出銑した溶銑をトピードカーで搬送し、脱珪、脱燐、脱硫等の予備処理を施してから溶銑鍋に入れ、クレーンで吊り上げて貯銑炉4の開閉蓋9を開き、受銑口5から炉内に溶銑を装入する。この溶銑の装入を繰返して炉内に1000トンの溶銑8を貯銑した。そして、溶銑8をサンプリングし、温度及び炭素濃度を測定し、温度が1270℃と低かったので、溝型誘導加熱装置3のそれぞれに通電し、3.5MWの出力で加熱を開始した。出力を順次上げ、誘導加熱により、溶銑8の温度が1340℃に昇熱できたので、市中の回収屑である低級屑鉄を1.0トン/分の速度で連続して添加し、通電状態を継続して屑鉄を溶解した。この屑鉄の溶解により、溶銑8の炭素濃度が低下するので、溶銑8の炭素濃度が4.0質量%を切った時点で、新しい溶銑を貯銑炉4の開閉蓋9を開いて受銑口5から炉内に装入し、屑鉄の添加と新しい溶銑の装入を繰返し行った。その結果、溶銑の温度を1340℃、炭素濃度を4.0質量%の溶銑8を1480トン製造できた。この貯銑炉4内の溶銑8のトランプエレメント成分は、代表的なものとして例えば、銅(Cu)0.008質量%、錫(Sn)0.001質量%、クロム(Cr)0.05質量%であった。
また、貯銑炉4内に屑鉄を添加して浸炭作用を活用して速やかに溶解し、溶銑8の成分を均一にしているため、屑鉄の溶解後の溶銑8をサンプリングして分析することにより、転炉に配合する溶銑8のトランプエレメント成分であるCuやSn、Cr等を事前に把握することができる。従って、転炉において、溶銑8の配合量を決定した時点で、一般に規定された鋼材のトランプエレメントの規格値から、トランプエレメント成分の各元素ごとの許容値が容易に求められる。
そして、過去の実績を基に、等級分類して使用されている例えば、トランプエレメント成分が明確で、且つ、低い値である鋳片クロップ、熱延工程クロップ等の良質屑鉄、市中から回収した比較的形状から成分が予測し易い屑鉄からなる低級屑鉄、市中から回収した成分が不明な極低級屑鉄等の各配合量を過去の実績を参照して決定することができる。この屑鉄の配合は、各分類された屑鉄の過去のトランプエレメント成分から当該配合に使用する屑鉄を選定し、その時のトランプエレメント成分の上昇量を考慮して鋼材のトランプエレメントの規格値よりも低い値となるように配合する。その結果、転炉に装入する屑鉄の使用量をトランプエレメントの規格値を予測した許容限界まで使用でき、しかも、溶鋼を鋳造して加工した鋼材のトランプエレメントの規格外れを防止することができた。
次に、溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法の実施例について説明する。
図3は、転炉での屑鉄の全配合量に対する低級屑の配合量割合を示すが、貯銑炉4内で屑鉄を予め溶解した場合、屑鉄の溶解した量を加え30%の低級屑を使用することができ、トランプエレメント成分を鋼材の規格値よりも低い値である例えば、銅(Cu)0.008質量%、錫(Sn)0.001質量%、クロム(Cr)0.05質量%に維持することができた。一方、予め低級屑を溶解しない従来の場合、低級屑のトランプエレメント成分のバラツキを考慮した配合にせざるを得ないため、使用する低級屑が10%の低い配合量となった。そして、トランプエレメント成分を鋼材の規格値外れを抑制できたが、安価な低級屑鉄の使用量が少なくなった分だけ溶鋼の溶製コストが高くなった。また、本実施の形態では、冷材として屑鉄を用いて説明したが、転炉から発生するダストを塊状に成形したものや集塵スラジを乾燥して成形したものを使用することができる。
高炉から出銑した溶銑を脱珪、脱燐、脱硫の予備処理を施した。この溶銑をそのままトピードカーで搬送して溶銑鍋を介して貯銑炉に1270℃の溶銑を500トン装入し、溝型誘導加熱装置に通電して10MWの出力で1340℃になるまで加熱し、温度が1270℃の溶銑の装入と溝型誘導加熱装置による加熱を繰返し、1340℃の溶銑を1000トン蓄えた。そして、1340℃の溶銑に屑鉄を市中の回収屑である低級屑鉄を1.0トン/分の速度で連続して添加し、通電状態を継続しながら屑鉄を溶解し、炭素濃度が4.0質量%を維持できるように、この屑鉄の溶解とトピードカーで搬送される新しい溶銑の装入を繰返し行い、1480トンの溶銑を製造した。この溶銑を転炉の溶銑比のバラツキが3%以内になるように配合して高溶銑比操業を行った。
炭素濃度が0.10%以下の低炭素溶鋼を溶製するため、温度1340℃の溶銑を用いて転炉の溶銑比を90.4%にし、この時の溶銑のトランプエレメント成分を分析し、代表的なものとしてCu、Cr、Sn、Pbの値を把握し、全屑鉄9.6%の配合量の内、低級屑鉄を30%(残り70%はクロップ等の良質屑鉄)にした配合とし、吹酸による脱炭精錬を行った。その結果、脱炭精錬の終点である吹き止め温度を1690℃、炭素濃度を0.09%の目標値に的中することができた。しかも、トランプエレメント成分を鋼材規格であるCu0.10質量%以下、Cr0.10質量%以下、Sn0.02質量%以下、Pb0.02質量%以下にすることができた。そして、転炉に配合する低級屑鉄の全使用量を増加することができ、溶鋼のトランプエレメント成分外れを確実に防止することができた。
なお、中炭素溶鋼及び高炭素溶鋼についても、転炉の溶銑比が3%以内になるように、溝型誘導加熱装置により、屑鉄の溶解と溶銑の温度、炭素濃度の調整を行い、過去の同一鋼種の吹酸条件にして脱炭精錬を行ったが、いずれも目標値に対する的中率を98%以上にでき、再吹酸率がわずか2%未満にすることができ、前記実施例と同様の効果が得られた。また、予め溶銑のトランプエレメント成分測定してから、トランプエレメントの鋼材規格以下となるように屑鉄の種類の選択と配合量にしたので、溶鋼のトランプエレメント成分外れは無かった。
これに対し、溶銑の温度及び炭素濃度の調整を行わないで、炭素濃度が0.10%以下の低炭素溶鋼を溶製したが、転炉の溶銑比が86〜93.5%と大きく変動し、吹酸による脱炭精錬の吹き止めの温度及び炭素濃度が目標値から外れ、的中率が89%に大幅に低下し、炭材の添加による溶鋼中の硫黄(S)濃度の上昇、再吹酸による溶鋼歩留りの低下や酸素原単位の増加、溶鋼の生産性の低下等が生じた。更に、溶銑比が変動するのに伴い、屑鉄配合比も変動し、トランプエレメントのバラツキの大きい屑鉄を配合するため、転炉で溶製した溶鋼のトランプエレメントがバラツキを招くので、良質屑鉄の配合量を増加する操業になる。そして、良質屑鉄の配合量の増加に伴い安価な低級屑鉄の使用量が減少した。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。例えば、冷材として屑鉄やダスト、スラジの他に、型銑等の炭素含量の多い鉄源を使用して誘導加熱装置により溶解することができる。更に、脱炭精錬炉としても、転炉の他に、上底吹き転炉や電気炉等に供給する溶銑を加熱して温度及び炭素濃度の調整、トランプエレメント成分の調整や予測配合して適用することができ、供給する溶銑そのものを増産することができる。また、転炉での溶銑比の調整は、溶銑の温度が10℃変動すれば溶銑比で0.5%、溶銑の炭素濃度が1%変動すれば溶銑比で3.0%に相当する量を補正することにより、溶銑量を含めた配合される転炉の入熱量を一定にするか、あるいは入熱量を3%以内に調整することができる。
本発明の一実施の形態に係る溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法に適用される加熱式貯銑炉の全体図である。 同加熱式貯銑炉のA−A矢視断面図である。 転炉での低級屑鉄配合量の比較を表す図である。
符号の説明
1 加熱式貯銑炉
2 円筒状の鉄皮
3 溝型誘導加熱装置
4 貯銑炉
5 受銑口
6 装入口
7 出銑口
8 溶銑
9 開閉蓋


特許出願人 新日本製鐵株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊 他1

Claims (2)

  1. 高炉から出銑した溶銑、あるいは該溶銑に予備処理を施した後に加熱手段を備えた貯銑炉に装入して該貯銑炉内に冷材を添加し、前記溶銑を加熱して冷材を溶解すると共に、前記溶銑の昇熱を行って溶銑温度あるいは溶銑温度と炭素濃度を調整するとともに、前記貯銑炉内の溶銑のトランプエレメント成分を測定し、該溶銑のトランプエレメント値に応じて次工程の転炉精錬時に配合する屑鉄の種類と量を決定することを特徴とする溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法。
  2. 請求項記載の溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法において、前記冷材は屑鉄、あるいはダスト、スラジのいずれか1種以上を添加することを特徴とする溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法。
JP2006062024A 2006-03-08 2006-03-08 溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法 Expired - Lifetime JP4355323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006062024A JP4355323B2 (ja) 2006-03-08 2006-03-08 溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006062024A JP4355323B2 (ja) 2006-03-08 2006-03-08 溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002067346A Division JP3793473B2 (ja) 2002-03-12 2002-03-12 溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006207031A JP2006207031A (ja) 2006-08-10
JP4355323B2 true JP4355323B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=36964194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006062024A Expired - Lifetime JP4355323B2 (ja) 2006-03-08 2006-03-08 溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4355323B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6468264B2 (ja) * 2016-08-23 2019-02-13 Jfeスチール株式会社 溶銑保持炉の操業方法
KR101930746B1 (ko) * 2017-05-23 2018-12-19 주식회사 포스코 용선 정련 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006207031A (ja) 2006-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103695793B (zh) 大规格非调质钢及其冶炼方法
CN104611502A (zh) 一种含铝含硫系列齿轮钢冶炼工艺
JP5909957B2 (ja) 鉄スクラップを利用した製鋼方法
CN104004882A (zh) 一种半钢增硅处理的方法以及半钢转炉炼钢的方法
JP5526565B2 (ja) 転炉製鋼法
JP4355323B2 (ja) 溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法
JP5625654B2 (ja) 溶銑の製造方法
JP5549198B2 (ja) 鉄スクラップを利用した製鋼方法
CN104789736B (zh) 一种降低电弧炉渣中铬元素的方法
CN108034788B (zh) 一种处理脱硫渣铁的方法
JP3793473B2 (ja) 溶銑の加熱式貯銑炉を備えた転炉の操業方法
CN114540568B (zh) 一种提高废钢比的冶炼方法
JP2006009146A (ja) 溶銑の精錬方法
CN104561409A (zh) 一种亚共晶铸造生铁的生产方法
JP4112989B2 (ja) 加熱式貯銑炉の操業方法
JP2021134386A (ja) スラグ還元を伴った冷鉄源の溶解方法
RU2641436C1 (ru) Способ извлечения ванадия из природнолегированного ванадиевого чугуна
JP6150972B2 (ja) 加熱装置を備えた貯銑炉内の溶銑を利用した冷鉄源の溶解方法
JP6468264B2 (ja) 溶銑保持炉の操業方法
JP5145736B2 (ja) 転炉型精錬炉における溶銑の脱燐処理方法
JP5332769B2 (ja) 電気炉スラグの利用方法
JP5526564B2 (ja) 転炉製鋼法
JP5047634B2 (ja) 擬似溶銑の製造方法
JP4049106B2 (ja) 含ニッケル・ステンレス鋼の溶製方法
RU2113503C1 (ru) Способ получения шихтовой заготовки

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090731

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4355323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term