JP4353625B2 - 合成画像作成方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は合成画像作成方法に関し、より特定的には、広告塔やメッセージボード等の表示装置の商取引に用いられる、合成画像作成方法に関する。
【従来の技術】
インターネットやパソコン通信等を利用して商談を進める場合、単純に汎用の商品を選択するだけなら商品を選択して発注手続をするだけでよいが、表示装置の商取引時においては、商談を円滑に進める上で表示装置を所望の場所に設置した状態を提示し確認することが望ましい。この場合、コンピュータの画面上で表示装置の画像と所望の設置場所の画像とを合成させて合成画像を作成することが考えられる。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、単に表示装置の画像と設置場所の画像とを合成させただけでは、表示装置の寸法と設置場所の寸法との整合がとれないことが多い。人手によって描けば寸法の整合はとれるが時間と費用とがかかり、リアルタイムに整合のとれた状態を提示するのは難しい。表示装置の寸法等を変更する場合には、表示装置を所望の場所に設置した状態も変わるので一層手間がかかってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、表示装置の商取引において表示装置を所望の場所に設置した状態の画像をリアルタイムで容易に提示できる、合成画像作成方法を提供することである。
【０００３】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１に記載の合成画像作成方法は、表示装置の画像と表示装置を設置しようとする設置場所の画像とを合成して得られた合成画像をコンピュータの画面上に表示する合成画像作成方法であって、画面上に設置場所の画像を表示する第１ステップ、設置場所の画像の任意の２点を指定し、２点間の寸法データを入力する第２ステップ、データベースに格納される複数の表示装置の画像を画面上に表示し、所望の表示装置の画像を選択する第３ステップ、所望の表示装置の寸法データを取り込む第４ステップ、２点間の寸法データと所望の表示装置の寸法データとに基づいて所望の表示装置の画像の寸法を調整し、所望の表示装置の画像を設置場所の画像に貼り付けて合成画像を得る第５ステップ、第５ステップの後、所望の表示装置の画像の寸法をさらに調整する第６ステップ、合成画像に含まれる表示装置の見積を要求する第７ステップ、および見積の要求に応じて画面上に見積金額を表示する第８ステップを備える。
【０００４】
請求項２に記載の合成画像作成方法は、表示装置の画像と表示装置を設置しようとする設置場所の画像とを合成して得られた合成画像をコンピュータの画面上に表示する合成画像作成方法であって、画面上に設置場所の画像を表示する第１ステップ、設置場所の画像の任意の２点を指定し、２点間の寸法データを入力する第２ステップ、設置場所の画像上で表示装置のサイズをドラッグし、当該ドラッグした部分の寸法を２点間の寸法データとの比から算出し、当該寸法に応じた表示装置をデータベースから抽出し画面上に表示する第３ステップ、抽出された表示装置の寸法データを取り込む第４ステップ、および２点間の寸法データと抽出された表示装置の寸法データとに基づいて抽出された表示装置の画像の寸法を調整して、抽出された表示装置の画像を設置場所の画像に貼り付けて合成画像を得る第５ステップを備える。
請求項３に記載の合成画像作成方法は、請求項２に記載の合成画像作成方法において、合成画像に含まれる表示装置の見積を要求する第７ステップ、および見積の要求に応じて画面上に見積金額を表示する第８ステップをさらに含むものである。
【０００５】
請求項４に記載の合成画像作成方法は、請求項１または３に記載の合成画像作成方法において、第８ステップは、パスワードの入力を要求しパスワードが一致すれば見積金額を表示するものである。
請求項５に記載の合成画像作成方法は、請求項１ないし４のいずれかに記載の合成画像作成方法において、データベースは、コンピュータにネットワークによって接続される記憶装置に格納されるものである。
請求項６に記載の合成画像作成方法は、請求項１ないし４のいずれかに記載の合成画像作成方法において、データベースは、コンピュータに接続可能な記録媒体に格納されるものである。
【０００６】
請求項１に記載の合成画像作成方法では、コンピュータの画面上に表示された設置場所の画像の任意の２点を指定し、２点間の寸法データを入力する。ついで、コンピュータの画面上に複数の表示装置の画像を表示させ、その中から所望の表示装置を選択すると、所望の表示装置の寸法データが取り込まれる。そして、２点間の寸法データと所望の表示装置の寸法データとに基づいて所望の表示装置の画像の寸法が調整され、寸法調整後の表示装置の画像が設置場所の画像に貼り付けられる。したがって、表示装置の寸法と設置場所の寸法との整合がとれた合成画像を作成でき、表示装置の商取引において表示装置を所望の場所に設置した状態の画像をリアルタイムで容易に提示することができる。
表示装置の商取引において表示装置を所望の場所に設置した状態の画像を提示したとき、表示装置の寸法等の変更が必要な場合もある。請求項１に記載の合成画像作成方法では、設置場所の画像に貼り付けた表示装置の画像の寸法をたとえば拡大、縮小等によって再調整できるので、表示装置の寸法等の変更が必要な場合でも所望の表示装置を含む合成画像をリアルタイムで容易に作成することができ、商取引がさらに円滑になる。
また、請求項１に記載の合成画像作成方法では、得られた合成画像に含まれる表示装置の見積を要求すると、その表示装置の見積価格が求められ、コンピュータの画面上に表示装置の見積金額が表示される。このように、見積金額をもリアルタイムに表示することによって商談を一層円滑にできる。
【０００７】
請求項２に記載の合成画像作成方法では、コンピュータの画面上に表示された設置場所の画像の任意の２点を指定し、２点間の寸法データを入力する。ついで、設置場所の画像上で表示装置のサイズをドラッグすると、ドラッグした部分の寸法が２点間の寸法データとの比から算出され、当該寸法に応じた表示装置の画像がデータベースから抽出されコンピュータの画面上に表示されるとともに、抽出された表示装置の寸法データが取り込まれる。そして、２点間の寸法データと抽出された表示装置の寸法データとに基づいて、抽出された表示装置の画像の寸法が調整され、寸法調整後の表示装置の画像が設置場所の画像に貼り付けられる。したがって、表示装置の寸法と設置場所の寸法との整合がとれた合成画像を作成でき、表示装置の商取引において表示装置を所望の場所に設置した状態の画像をリアルタイムで容易に提示することができる。
【０００８】
請求項３に記載の合成画像作成方法では、得られた合成画像に含まれる表示装置の見積を要求すると、その表示装置の見積価格が求められ、コンピュータの画面上に表示装置の見積金額が表示される。このように、見積金額をもリアルタイムに表示することによって商談を一層円滑にできる。
請求項４に記載の合成画像作成方法では、パスワードが一致した場合にコンピュータの画面上に表示装置の見積金額が表示される。したがって、見積金額は特定の人にのみ提示でき商談を安全に進めることができる。
【０００９】
請求項５に記載の合成画像作成方法では、データベースはネットワーク上の記憶装置に格納されるので、データベースへのアクセスが容易になる。したがって、データベースを更新すれば、最新の表示装置を所望の場所に設置した状態の合成画像を容易に作成することができる。
請求項６に記載の合成画像作成方法では、データベースは記録媒体に格納されるので、スタンドアローンで使用されるコンピュータにデータベースを取り込むことができる。したがって、コンピュータをスタンドアローンで使用する場合であっても、表示装置を所望の場所に設置した状態の画像をリアルタイムで容易に作成することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図１を参照して、この発明が適用される一実施形態の画像合成システム１０は、インターネット２６（後述）を使用する。
画像合成システム１０は、パソコンなどからなるクライアント側コンピュータ（以下、「クライアント」という）１２を含む。クライアント１２は、クライアント１２の動作を制御するためのＣＰＵ１４を含み、ＣＰＵ１４には、キーボードやマウスを含みデータ等を入力するための入力部１６、文字や画像等を表示するための表示部１８、およびインターネット閲覧ソフトや画像合成ソフト等が格納される記憶装置２０が接続される。
クライアント１２には通信ケーブル２２を介してデジタルカメラ２４が接続される。
【００１１】
また、クライアント１２は、インターネット２６を介してサーバー側コンピュータ（以下、「サーバー」という）２８に接続される。すなわち、クライアント１２は、通信ケーブル３０を介してモデム３２に接続され、さらに公衆通信回線３４および公衆通信回線網３６を介して、インターネット２６に接続される。一方、サーバー２８は、通信ケーブル３８を介してＴＡ（Terminal Adapter）４０、ＤＳＵ（Data Survice Unit）４２に接続され、さらに公衆通信回線４４および公衆通信回線網４６を介してインターネット２６に接続される。
サーバー２８は、サーバー２８の動作を制御するためのＣＰＵ４８を含み、ＣＰＵ４８には、表示装置データベースや見積ソフト等が格納される記憶装置５０が接続される。表示装置データベースには、たとえばＬＥＤなどからなる複数の表示装置の画像、型式名、寸法、電気的仕様、文字数、段数、文字サイズ、色および価格等のデータが含まれる。
【００１２】
このような画像合成システム１０を用いて合成画像を作成する動作について説明する。
まず、クライアント１２がインターネット２６を経由してサーバー２８が管理するサイトに接続される。このサイトは、自社商品を案内するコーナーの他、表示装置を注文するためのコーナーを有する。オペレータは順次選択画面に従って表示装置を注文するためのコーナーを入り、そこから表示装置の設置場所の画像と表示装置の画像との合成画像を作成するコーナーに入る。ここで、図２に示すように画像合成ソフトのダウンロードを要求するメッセージが表示部１８の画面１８ａに表示されるので、オペレータは画面１８ａ上の指示に従って画像合成ソフトをダウンロードし、クライアント１２にインストールする。これによって以降、画像合成ソフトをダウンロードする必要はない。
【００１３】
そして、画像合成ソフトが起動されたのち、事前にデジタルカメラ２４で撮影しておいた設置場所の画像データが、ＪＰＥＧ（Joint Photographic Experts Group）形式等で圧縮されてクライアント１２の記憶装置２０に保存される（図３参照）。画像データをＪＰＥＧ形式で保存すれば、画像データ量を比較的少なくでき忠実度も損なわれない。
このような準備が完了した後、図４に示すように、まず、設置場所の画像データが呼び出され、クライアント１２の画面１８ａ上に設置場所の画像が表示される（ステップＳ１）。入力部１６によって設置場所の画像の任意の２点が指定され２点間の寸法データＬ１が入力されると（ステップＳ３）、寸法データＬ１がＣＰＵ１４に与えられ、寸法データＬ１のドット数Ｎ１がカウントされる（ステップＳ５）。
【００１４】
ついで、サーバー２８の記憶装置５０に格納された表示装置データベースから表示装置の画像データがクライアント１２に取り込まれ、クライアント１２の画面１８ａ上に複数の表示装置の画像が表示される（ステップＳ７）。複数の表示装置の画像の中から入力部１６によって所望の表示装置の画像が選択されると（ステップＳ９）、寸法データＬ１と同方向における、選択された表示装置の寸法データＬ２が表示装置データベースから取り込まれる（ステップＳ１１）。
ＣＰＵ１４では、選択された表示装置の寸法データＬ２を２点間の寸法データＬ１で割った値に寸法データＬ１のドット数Ｎ１をかけることによって、寸法データＬ２のドット数Ｎ２が算出される（ステップＳ１３）。すると、ＣＰＵ１４によって寸法データＬ２のドット数がＮ２個になるように、選択された表示装置の画像全体が調整されて、設置場所の画像に表示装置の画像が貼り付けられ、合成画像が得られる（ステップＳ１５）。なお、合成画像が得られた後に、入力部１６によって表示装置の画像を拡大、縮小して、寸法を調整するようにしてもよい。また、ペイントソフト等を使用して画像の回転、移動、彩色を自由に調整できる。
【００１５】
そして、画像の合成結果が確認され（ステップＳ１７）、その合成画像を確定させるか否か、すなわち、合成画像に含まれる表示装置を最終的に選択するか否かが判断される（ステップＳ１９）。選択しない場合（ステップＳ１９がＮＯ）にはステップＳ９に戻って表示装置の選択からやり直され、一方、選択する場合（ステップＳ１９がＹＥＳ）には見積を要求するか否かが判断される（ステップＳ２１）。
ステップＳ２１において、見積を要求しない場合には終了する。一方、見積を要求する場合には、選択された表示装置の見積価格が求められる（ステップＳ２３）。
【００１６】
このとき、選択された表示装置に関する情報が表示装置データベースに格納されている場合には、表示装置の見積価格は表示装置データベースから検索することができる。
一方、ステップＳ１５において、たとえば合成画像を作成した後にさらに合成画像を拡大、縮小して再調整した場合には、再調整後の表示装置は表示装置データベースには格納されていない場合がある。したがって、この場合にはサーバー２８の記憶装置５０に格納された見積ソフトが起動され、選択された表示装置の寸法等に基づいて見積金額が計算される。
そして、クライアント１２の画面１８ａ上に選択された表示装置の価格が表示され（ステップＳ２５）、終了する。
【００１７】
さらに、図５〜図１０を参照して、画像合成システム１０の主な動作を具体的に説明する。
まず、設置場所が図５に示すようなビル５２であれば、ビル５２の画像が表示部１８の画面１８ａ上に表示される。そして、入力部１６によってビル５２の入口５４の左端を１点目として指定すると１点目のポインタが記録され、入口５４の右端を２点目として指定すると２点目のポインタが記録される。すると、２点間の寸法データＬ１の入力を促す画面が現れるので、図６に示すように入力部１６によって２点間の実際の寸法データＬ１が入力される。たとえば入口５４の左端から右端までの実際の寸法が２ｍの場合、図６に示すように２０００ｍｍと入力される。寸法データＬ１はＣＰＵ１４に与えられ、寸法データＬ１のドット数Ｎ１がカウントされる。
【００１８】
ついで、図７に示すように、表示装置データべースから取り込まれた複数の表示装置５６ａ、５６ｂ、５６ｃ・・・５６ｎの各画像が画面１８ａ上に表示される。その中から入力部１６によってたとえば表示装置５６ａの画像が選択されると、図８に示すように寸法データＬ１と同方向の寸法データＬ２が取り込まれる。このように、たとえばビル５２の画像で２点を水平方向に指定して２点間の寸法データＬ１を入力した場合には、選択された表示装置５６ａの水平方向の寸法データＬ２が表示装置データべースから取り込まれる。そして、Ｌ２／Ｌ１×Ｎ１によって寸法データＬ２に対応するドット数Ｎ２が算出され、図９に示すように、寸法が調整された表示装置５６ａの画像がビル５２の画像に貼り付けられ、合成画像が得られる。
【００１９】
見積を要求すれば表示装置５６ａの見積価格が算出され、図１０に示すように画面１８ａ上に見積価格が表示される。
このように画像合成システム１０によれば、画面１８ａ上に複数の表示装置が表示されるので所望の表示装置をリアルタイムで選択できる。また、表示装置の画像の寸法を調整できるので、クライアント１２の画面１８ａ上で表示装置の寸法と設置場所の寸法との整合がとれた合成画像を作成できる。したがって、表示装置の商取引において表示装置を所望の場所に設置した状態の画像をリアルタイムで容易に提示することができる。このように、表示装置の設置後の状態を正確に画像で提示できるので、間違いが少なくなり表示装置の商取引が円滑となる。
【００２０】
また、クライアント１２の画面１８ａ上において、設置場所の画像に貼り付けた表示装置の画像の再調整が可能であるので、貼り付け後に表示装置の寸法等の変更が必要な場合でも所望の表示装置を含む合成画像をリアルタイムで容易に作成することができる。
さらに、見積を要求すると、クライアント１２の画面１８ａ上に所望の表示装置の見積金額がリアルタイムに表示される。
また、サーバー２８の記憶装置５０に格納される表示装置データベースを更新すれば、最新の表示装置を所望の場所に設置した状態の合成画像を容易に作成することができる。
【００２１】
図１１を参照して、画像合成システム１０を用いて合成画像を作成する他の動作について説明する。
まず、クライアント１２で画像合成ソフトが起動され、予めクライアント１２の記憶装置２０に保存しておいた設置場所の画像が画面１８ａ上に表示される（ステップＳ５１）。入力部１６によって設置場所の画像の任意の２点が指定され２点間の寸法データＬ１が入力されると（ステップＳ５３）、寸法データＬ１がＣＰＵ１４に与えられ、寸法データＬ１のドット数Ｎ１がカウントされる（ステップＳ５５）。
ついで、入力部１６によって希望する表示装置の条件が入力される（ステップＳ５７）。たとえば図１２に示すように、ＬＥＤの色、一文字の大きさ、一列の文字数、文字の段数、表示が片面か両面かの条件が入力される。
【００２２】
すると、サーバー２８の記憶装置５０に格納された表示装置データベースから、入力された条件に最近似の表示装置が検索される（ステップＳ５９）。該当する表示装置がない場合にはステップＳ５７に戻り、条件入力からやり直す。該当する表示装置が検索され抽出された場合には、抽出された表示装置の画像データがクライアント１２に取り込まれ、抽出された表示装置の画像がクライアント１２の画面１８ａ上に表示される（ステップＳ６３）。そして、寸法データＬ１と同方向における、抽出された表示装置の寸法データＬ２が表示装置データベースから取り込まれる（ステップＳ６５）。
以降のステップＳ６７〜Ｓ７９は、図２に示すステップＳ１３〜Ｓ２５と同様であるのでその重複する説明は省略する。ただし、図１１に示す動作では、ステップＳ７３がＮＯであればステップＳ５７に戻り、希望する表示装置の条件が再入力される。
【００２３】
図１１に示す動作の場合には、希望する表示装置の条件を入力するだけで最近似の表示装置の画像をリアルタイムで容易に得ることができる。また、図４に示す動作と同様の効果が得られる。
なお、表示装置の条件として表示装置の寸法を入力してもよい。この場合、たとえば図１３に示すように、画面１８ａ上に表示された設置場所に希望する表示装置のサイズをドラッグする。ドラッグした部分の寸法は２点間の寸法データＬ１との比から算出できるので、表示装置のサイズをドラッグすれば表示装置の寸法を入力したことになり、これに応じて最近似の表示装置を検索できる。
【００２４】
さらに、図４に示すステップＳ２１とＳ２３との間に図１４（ａ）に示すステップＳ８１〜Ｓ８５が挿入され、図４に示すステップＳ２３とＳ２５との間に図１４（ｂ）に示すステップＳ８７が挿入されてもよい。
この場合には、見積金額は予めマスクされる。そして、ステップＳ２１において見積要求するとパスワードの入力が要求され（ステップＳ８１）、パスワードを入力すると（ステップＳ８３）、そのパスワードが照合される（ステップＳ８５）。パスワードが間違っていれば終了し、パスワードが正しければステップＳ２３に進み、表示装置の見積価格が求められ、見積価格のマスクが外され（ステップＳ８７）、クライアント１２の画面１８ａ上に見積価格が表示される（ステップＳ２５）。
【００２５】
このように見積価格を予めマスクしておき、パスワードが一致してはじめてマスクを外し見積価格を表示させることによって、商談を安全に進めることができる。
なお、図１１に示すステップＳ７５とＳ７７との間に図１４（ａ）に示すステップＳ８１〜Ｓ８５が挿入され、図１１に示すステップＳ７７とＳ７９との間に図１４（ｂ）に示すステップＳ８７が挿入されてもよい。
また、画像合成システム１０において、サーバー２８はモデムを介して公衆通信回線網４６に接続されてもよい。
【００２６】
ついで、図１５を参照して、この発明が適用される他の実施形態の画像合成システム１０ａは、たとえばパソコン通信等の直接通信を利用する。
画像合成システム１０ａは、図１に示す画像合成システム１０のようにインターネット２６を経由するのではなく、クライアント１２側のモデム３２とサーバー２８側のＤＳＵ４２とが公衆通信回線３４、公衆通信回線網３６および公衆通信回線４４を介して接続される。この場合、記憶装置２０にインターネット閲覧ソフトを格納する必要はない。その他の構成については画像合成システム１０と同様であるのでその重複する説明は省略する。
画像合成システム１０ａを用いて合成画像を作成する場合についても、画像合成システム１０の場合と同様に動作し、同様の効果が得られる。
なお、サーバー２８はモデムを介して公衆通信回線網３６に接続されてもよい。
【００２７】
また、図１６を参照して、この発明が適用されるその他の実施形態の画像合成システム１０ｂはスタンドアローンで構成される。
画像合成システム１０ｂは、パソコンなどからなるコンピュータ１２ｂを含む。コンピュータ１２ｂは、図１に示すクライアント１２と同様、ＣＰＵ１４ｂ、入力部１６ｂ、表示部１８ｂおよび記憶装置２０ｂを含む。記憶装置２０ｂには、画像合成ソフトの他に表示装置データベースや見積ソフト等が格納される。このとき、画像合成ソフト、表示装置データベースおよび見積ソフトを、記録媒体に格納しておき、記録媒体から記憶装置２０ｂにインストールするようにしてもよい。記録媒体としては、たとえばＣＤ−ＲＯＭ等の光ディスクやフロッピーディスク等の磁気ディスクを利用できる。コンピュータ１２ｂには通信ケーブル２２を介してデジタルカメラ２４が接続される。
【００２８】
画像合成システム１０ｂを用いて合成画像を作成する動作では、コンピュータ１２ｂに記憶された表示装置データベースおよび見積ソフトを用いる点を除いて、画像合成システム１０と同様であるので、その重複する説明は省略する。
画像合成システム１０ｂを用いる場合には、画像合成システム１０を用いる場合と同様の効果が得られる他、ネットワークに接続することなくスタンドアローンで容易にかつリアルタイムで画像合成できる。
【００２９】
なお、クライアント１２やコンピュータ１２ｂには、設置場所の画像データが記録媒体を介して入力されてもよい。
また、記憶装置２０、２０ｂに保存される設置場所の画像データは、設置場所を撮影した銀塩フィルム写真をイメージスキャナで読みとったものでもよい。
さらに、上述のように、画像合成ソフトは、記録媒体からまたはインターネットやパソコン通信を利用して、クライアント１２の記憶装置２０やコンピュータ１２ｂの記憶装置２０ｂに取り込むことができる。
【００３０】
画像合成システム１０、１０ａにおいてモデム３２に代えて、ＤＳＵおよびＴＡが用いられてもよい。この場合、クライアント１２とサーバー２８との間でデータのデジタル伝送が可能となるため、画像合成処理が速くなる。
ユーザーは、設置場所の画像データを電子メールやたとえばフロッピーディスク等に格納して郵便で送り、その画像データを加工して得られた合成画像等を返送してもらうこともできる。
【００３１】
【発明の効果】
この発明によれば、コンピュータの画面上で表示装置の寸法と設置場所の寸法との整合がとれた合成画像を作成でき、表示装置の商取引において表示装置を所望の場所に設置した状態の画像をリアルタイムで容易に提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明が適用される画像合成システムの一例を示すブロック図である。
【図２】画像合成ソフトのダウンロードが要求されるときの画面を示す図解図である。
【図３】設置場所の画像データを保存するときの画面を示す図解図である。
【図４】図１の画像合成システムを用いて合成画像を作成する動作の一例を示すフロー図である。
【図５】設置場所の画像の任意の２点を指定するときの画面を示す図解図である。
【図６】設置場所の画像の２点間の寸法を入力するときの画面を示す図解図である。
【図７】複数の表示装置の画像を表示するときの画面を示す図解図である。
【図８】設置場所の画像と表示装置の画像とを合成する前の画面を示す図解図である。
【図９】設置場所の画像と表示装置の画像とを合成した後の画面を示す図解図である。
【図１０】見積価格を表示するときの画面を示す図解図である。
【図１１】図１の画像合成システムを用いて合成画像を作成する他の動作例を示すフロー図である。
【図１２】希望する表示装置の条件を入力するときの画面を示す図解図である。
【図１３】表示装置の寸法を指定するときの画面を示す図解図である。
【図１４】パスワードの入力に関する動作を示すフロー図である。
【図１５】この発明が適用される画像合成システムの他の例を示すブロック図である。
【図１６】この発明が適用される画像合成システムのその他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
１０、１０ａ、１０ｂ 画像合成システム
１２ クライアント側コンピュータ
１２ｂ コンピュータ
１４、１４ｂ、４８ ＣＰＵ
１６、１６ｂ 入力部
１８、１８ｂ 表示部
１８ａ 画面
２０、２０ｂ、５０ 記憶装置
２４ デジタルカメラ
２６ インターネット
２８ サーバー側コンピュータ
５６ａ、５６ｂ、５６ｃ、５６ｎ 表示装置
Ｌ１、Ｌ２ 寸法データ

Claims (6)

1. 表示装置の画像と前記表示装置を設置しようとする設置場所の画像とを合成して得られた合成画像をコンピュータの画面上に表示する合成画像作成方法であって、
   前記画面上に前記設置場所の画像を表示する第１ステップ、
   前記設置場所の画像の任意の２点を指定し、前記２点間の寸法データを入力する第２ステップ、
   データベースに格納される複数の表示装置の画像を前記画面上に表示し、所望の表示装置の画像を選択する第３ステップ、
   前記所望の表示装置の寸法データを取り込む第４ステップ、
   前記２点間の寸法データと前記所望の表示装置の寸法データとに基づいて前記所望の表示装置の画像の寸法を調整し、前記所望の表示装置の画像を前記設置場所の画像に貼り付けて前記合成画像を得る第５ステップ、
   前記第５ステップの後、前記所望の表示装置の画像の寸法をさらに調整する第６ステップ、
   前記合成画像に含まれる表示装置の見積を要求する第７ステップ、および
   前記見積の要求に応じて前記画面上に見積金額を表示する第８ステップを備える、合成画像作成方法。
2. 表示装置の画像と前記表示装置を設置しようとする設置場所の画像とを合成して得られた合成画像をコンピュータの画面上に表示する合成画像作成方法であって、
   前記画面上に前記設置場所の画像を表示する第１ステップ、
   前記設置場所の画像の任意の２点を指定し、前記２点間の寸法データを入力する第２ステップ、
   前記設置場所の画像上で表示装置のサイズをドラッグし、当該ドラッグした部分の寸法を前記２点間の寸法データとの比から算出し、当該寸法に応じた表示装置をデータベースから抽出し前記画面上に表示する第３ステップ、
   前記抽出された表示装置の寸法データを取り込む第４ステップ、および
   前記２点間の寸法データと前記抽出された表示装置の寸法データとに基づいて前記抽出された表示装置の画像の寸法を調整して、前記抽出された表示装置の画像を前記設置場所の画像に貼り付けて前記合成画像を得る第５ステップを備える、合成画像作成方法。
3. 前記合成画像に含まれる表示装置の見積を要求する第７ステップ、および
   前記見積の要求に応じて前記画面上に見積金額を表示する第８ステップをさらに含む、請求項２に記載の合成画像作成方法。
4. 前記第８ステップは、パスワードの入力を要求し前記パスワードが一致すれば前記見積金額を表示する、請求項１または３に記載の合成画像作成方法。
5. 前記データベースは、前記コンピュータにネットワークによって接続される記憶装置に格納される、請求項１ないし４のいずれかに記載の合成画像作成方法。
6. 前記データベースは、前記コンピュータに接続可能な記録媒体に格納される、請求項１ないし４のいずれかに記載の合成画像作成方法。

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