JP4352985B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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本発明は、特定周波数帯のマイクロ波を用いた電波通信方式による無線通信装置に係り、特に、比較的近距離の機器間において低消費電力の通信動作を実現する無線通信装置に関する。
さらに詳しくは、本発明は、読取装置側からの無変調搬送波の送信と、送信装置側におけるアンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用したバック・スキャッタ変調方式によりデータ通信を行なう無線通信装置に係り、特に、読取装置側における送信機雑音の影響を除去して受信感度を向上させるとともに通信距離を拡張する無線通信装置に関する。
局所でのみ適用可能な無線通信手段の一例として、RFIDを挙げることができる。RFIDとは、タグとリーダとから構成されるシステムで、タグに格納された情報をリーダで非接触に読み取るシステムである。他の呼び方として、「IDシステム、データ・キャリヤ・システム」などがあるが、世界的に共通なのが、このRFIDシステムである。略してRFIDという場合もある。日本語に訳すると「高周波(無線)を使用した認識システム」となる。タグとリーダライタの間の通信方法には、電磁結合方式、電磁誘導方式、電波通信方式などが挙げられる(例えば、非特許文献1を参照のこと)。
RFIDシステムは、RFIDのタグと、タグ・リーダで構成される。タグは、タグ・リーダより送信された無変調の電波foを受信すると、整流され、直流電源に変換され、この直流電源を動作電源に用いることができる。そして、タグ側では、送信データのビット・イメージに従ってアンテナの終端操作を行ない、受信電波の吸収と反射を利用してデータを表現する。すなわち、データが1の場合は、アンテナをアンテナ・インピーダンスで終端し、タグ・リーダからの電波を吸収される。また、データが0の場合は、アンテナの終端をオープン状態とすることで、タグ・リーダからの電波を反射する。タグからは、バック・スキャッタ方式による反射により、タグ・リーダからの送信信号と同一周波数の信号が戻されることになる。このように到来した電波の反射又は吸収のパターンによってデータを表現する通信方法は「バック・スキャッタ方式」と呼ばれる。このようにして、タグは無電源で内部の情報をリーダ側に送ることが可能となる。
従来、このようなバック・スキャッタ方式の無線通信システムは、通信範囲が比較的近距離に限定されることから、RFIDタグに代表されるように、物品や人などの識別や認証に適用されることが多かった。
例えば、送受信及びメモリ機能を備えたICチップと、該チップの駆動源と、アンテナとをパッケージ化して無線識別装置を小型に製作することができる(例えば、特許文献1を参照のこと)。この無線識別装置によれば、物品などに関するさまざまのデータをアンテナ経由でICチップの受信手段に送信し、その出力をメモリに蓄積しておくとともに、必要に応じてメモリ内のデータを読み出して、アンテナを介して無線で外部に供給することができる。したがって、物品などの存在や位置を迅速且つ容易に確認したり追跡したりすることが可能である。
他方、RFIDのタグは一般的に無電源で、電力はリーダからの電波により供給される。この電力を装置内のバッテリから供給することにより、バック・スキャッタ方式による低消費電力の無線データ伝送を実現することができる。すなわち、バック・スキャッタ方式の無線通信は、通信距離を限定するならば、極めて消費電力の低い無線伝送路を確立することができるという特徴も備えている。最近では、実装技術の向上とも相俟ってメモリ機能を搭載したICチップが出現し、さらにこのメモリ容量が増大してきている。したがって、識別・認証情報のように比較的短いデータの通信を行なうだけでなく、一般的なデータ伝送にもバック・スキャッタ方式の通信を採り入れたいという要望がある。例えば、デジタル・カメラ、携帯電話から、PC、プリンタ、TVなどへの画像伝送に有効である。
ここで、バック・スキャッタ方式に基づく通信システムは、アンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用してデータ通信を行なうことを基本動作としており、通常はリーダからのキャリヤの周波数と反射波の中心周波数は同じであるが、リーダ側では送信受信を同一周波数で行なうことになる。
このような場合、受信部では、送信側から回り込んだ送信周波数の影響を受ける上、電力強度が弱い反射波を処理しなければならない。すなわち、受信部では、DCオフセット、送信機雑音の影響を受け易く、伝送距離を伸ばすことが困難となる。また、バック・スキャッタ方式での変調方式は一般的にはASK、PSKによるものがほとんどで、高速化するのが困難である。
図5には、従来のバック・スキャッタ方式の無線通信システムの構成例を示している。
参照番号500はモバイル機器側の無線送信装置、参照番号510はリーダ側の無線送受信装置であり、無線送信装置500から無線送受信装置510にバック・スキャッタ方式によってデータ伝送を行なうものとする。
無線送信装置500は、デジタル・カメラなどのアプリケーション部503に接続される。同様に、無線送受信装置510は、プリンタなどのアプリケーケーション部519に接続されている。
無線送受信装置510は、アンテナ511、送信波と受信波を分離するサーキュレータ512、受信部514、受信部514と送信部517との送受共通のローカル発振器513とベースバンド処理部518で構成される。図示の例では、受信部514、送信部516ともにダイレクト・コンバージョン方式を用いるとする。さらに、受信部514は直交復調部515とAGCアンプ514で構成される。無線送信部500への無変調キャリヤの送信は、ベースバンド処理部518より送信部517をオンにすることにより、ローカル発振器513の周波数foをサーキュレータ512経由でアンテナ511から送信することにより行なわれる。
送信された無変調キャリヤfoは、無線送信部500に到達する。無線送信部500は、アンテナ501と、バック・スキャッタ変調器502で構成される。バック・スキャッタ変調器502は、アプリケーション部503の送信データに従って、バック・スキャッタによるASK又は、PSK、QPSK変調を行なう。 変調は、ダイオード、GaAsスイッチなどのオン/オフ操作により簡単に構成することができる。このようして、最終的にアンテナ501から反射される変調波は、無変調キャリヤの中心周波数foを中心に生成される。
無線送受信装置510では、中心周波数foのバック・スキャッタされた変調波がアンテナ511、サーキュレータ512、及び受信部514で受信される。 直交復調部515には、ローカル発振器513の周波数foが入力され、ダイレクト・コンバージョン受信が行なわれ、ベースバンド信号のI'、Q'の各信号が生成される。
このベースバンド信号のI'、Q'信号は、後段のAGCアンプ516で所望のレベルに増幅され、ベースバンド信号のI、Q信号が得られ、ベースバンド処理部518に渡される。ベースバンド処理部518では復調が行なわれ、受信データと受信クロックがアプリケーション部519に送られる。
ここで、送信部117からの無変調キャリヤfoは、サーキュレータ112を通ってアンテナ111より放射されるが、受信部511側にも回り込む。この回り込みは、サーキュレータ512である程度は軽減することができるが、その値は無限ではなく、20dB程度のアイソレーションが現実的な値である。
図5には、リーダ側における周波数スペクトラムを併せて示している。参照番号520は直交復調部515の入力端での周波数スペクトラムである。参照番号52はバック・スキャッタで反射された変調波で、例えばBPSK変調波であり、参照番号52が無変調キャリヤである。変調信号52が小さいときには、無変調キャリヤ521の方が大きな値となる。
この無変調キャリヤfoは、直交復調部515に入り、ローカル発振器513のローカル周波数foとミックスされ、大きな直流電圧を生成する。これがDCオフセットとなり、直交復調器515の動作に大きな悪影響を与える。このため、微小な変調信号は歪んでしまい復調が困難となり、伝送距離を伸ばすことを阻害する大きな原因となる。
このような問題を解決する1つの方法として、タグ側で、受信周波数foを所定の中心周波数fsだけ正負いずれかの方向に周波数シフトさせて、反射波を送り返すという方法が挙げられる。この場合、タグ・リーダ側では、受信反射波の周波数は送信周波数と同一ではなくなるので、DCオフセット、送信機雑の影響を回避して、感度よく反射波を受信処理することができるので、伝送距離を伸ばすことが可能となる。
例えば、一度サブキャリヤでQPSK変調を行ない、その後、2次変調としてASK、PSKによりバック・スキャッタ方式で変調を掛ける方法について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。
しかしながら、この場合、タグなどの無線送信装置側と、タグ・リーダなどの無線送受信装置側のそれぞれにおいてローカル周波数を別にすることになるから、システム全体のコスト増大を招来する、という問題がある。
特開平6−123773号公報 特開平10−209914号公報 クラウス・フィンケンツェラー著(ソフト工学研究所訳)「RFIDハンドブック 非接触ICカードの原理と応用」(日刊工業新聞社)
本発明の目的は、読取装置側からの無変調キャリヤの送信と、送信装置側におけるアンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用したバック・スキャッタ方式によりデータ通信を行なうことができる、優れた無線通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、読取装置側における無変調キャリヤの回り込みによる送信機雑音の影響を除去して受信感度を向上させるとともに通信距離を拡張することができる、優れた無線通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、電波の吸収と反射を利用したバック・スキャッタ方式によりデータ通信を行なう無線通信装置であって、
中心周波数foの無変調キャリヤを送信する送信手段と、
前記無変調キャリヤに対するバック・スキャッタ変調された反射波信号から中心周波数fo近傍に相当する成分を減衰させる信号減衰手段と、
前記信号減衰手段により中心周波数fo近傍に相当する成分が減衰された変調信号を復調処理する復調手段と、
を具備することを特徴とする無線通信装置である。
本発明は、例えばバック・スキャッタ方式によりタグが無電源でデータ通信を行なうことができるRFIDシステムに関するのであり、本発明に係る無線通信装置は、RFIDタグからのバック・スキャッタ変調された反射波を読み取るタグ・リーダに適用することができる。
通常のRFIDシステムにおいては、リーダからのキャリヤの周波数と反射波の中心周波数は同じであり、リーダ側では送信受信を同一周波数で行なうことになるから、タグ・リーダの受信部では、送信部側からの無変調キャリヤの回り込みによるDCオフセットや送信機雑音の影響を受けながら、電力強度の弱い反射波を処理しなければならない、という問題がある。
これに対し、本発明に係る無線通信装置では、バック・スキャッタ通信用に中心周波数foの無変調キャリヤを送信した後、タグなどの送信装置側でアンテナの終端操作によりバック・スキャッタ変調された反射波を受信すると、受信信号中の中心周波数foに相当する成分を減衰させるようにした。
これによって、受信処理において、送信部側からの無変調キャリヤの回り込みの影響を抑制することができることから、DCオフセットや送信機雑音を除去し、受信感度を向上させるとともに通信距離を拡張することができる。
ここで、受信した変調信号の中から特定の周波数成分を減衰若しくは除去するためには、特定の周波数成分を不透過とする特性を持つバンド・エリミネーション・フィルタ若しくはノッチ・フィルタに受信信号を通過させればよい。
バンド・エリミネーション・フィルタは、例えば水晶フィルタ、セラミック・フィルタ、SAWフィルタなどで構成することができる。
ところが、これらのフィルタは無線周波数のような高周波数領域では信号を減衰する特性を見出すことができない。そこで、現実には、信号減衰手段は、無線周波数領域からなる受信した変調信号の中心周波数foを一旦中間周波数flに周波数変換した後、この中間周波数flとその近傍の周波数帯をバンド・エリミネーション・フィルタで減衰させるように構成する。
また、このような場合、復調手段は、中間周波数flの直交変調器を用いて変調信号の復調処理を行なうことができる。
また、送信手段は、周波数fo−fl、又は周波数fo+flと周波数foを混合して無変調キャリヤを生成することができる。
本発明によれば、読取装置側からの無変調キャリヤの送信と、送信装置側におけるアンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用したバック・スキャッタ方式によりデータ通信を好適に行なうことができる、優れた無線通信装置を提供することができる。
また、本発明によれば、読取装置側における無変調キャリヤの回り込みによる送信機雑音の影響を除去して受信感度を向上させるとともに通信距離を拡張することができる、優れた無線通信装置を提供することができる。
本発明によれば、バック・スキャッタによる変調された反射波を、無変調キャリヤの影響を抑えて受信ができるようになり、伝送距離のアップが期待することができる。また、送信側では、無変調キャリヤの中心周波数近傍の位相雑音をバンド・エリミネーション・フィルタで取り除くことができ、受信側の復調性能の劣化を軽減することが可能となる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、例えばバック・スキャッタ方式によりタグが無電源でデータ通信を行なうことができるRFIDシステムに関するものであり、本発明に係る無線通信装置は、RFIDタグからのバック・スキャッタ変調された反射波を読み取るタグ・リーダに適用することができる。
通常のRFIDシステムにおいては、リーダからのキャリヤの周波数と反射波の中心周波数は同じであり、リーダ側では送信受信を同一周波数で行なうことになるから、タグ・リーダの受信部では、送信部側からの無変調キャリヤの回り込みによるDCオフセットや送信機雑音の影響を受けながら、電力強度の弱い反射波を処理しなければならない、という問題がある。
これに対し、本発明に係る無線通信装置では、バック・スキャッタ通信用に中心周波数foの無変調キャリヤを送信した後、タグなどの送信装置側でアンテナの終端操作によりバック・スキャッタ変調された反射波を受信すると、受信信号中の中心周波数foに相当する成分を減衰させるようにした。
これによって、受信処理において、送信部側からの無変調キャリヤの回り込みの影響を抑制することができることから、DCオフセットや送信機雑音を除去し、受信感度を向上させるとともに通信距離を拡張することができる。
図1には、本発明の一実施形態に係る無線通信装置の構成を示している。図示の無線通信装置は、RFIDシステムにおけるタグ・リーダとして動作することができる。なお、RFIDタグ側は従来と同様の構成及び動作特性のものを適用することができるので、ここでは説明を省略する。
参照番号200は、無線送受信装置であり、図5の110に相当する。図示の無線送受信装置200は、アンテナ201、送信波と受信波を分離するサーキュレータ202、受信部213、送信部214との送受共通のローカル発振器208と209、そしてベースバンド処理部212で構成される。
受信部213は、バンドパス・フィルタ203、ミキサ204、バンド・エリミネーション・フィルタ(ノッチ・フィルタ)205、直交復調部206と、AGCアンプ207で構成される。
バンド・エリミネーション・フィルタ(ノッチ・フィルタ)205は、本発明の特徴であるので、詳細は後述する。送信部214は、バンドパス・フィルタ210、ミキサ211で構成される。
無線送信部200への無変調キャリヤfoは、ローカル発振器209の周波数 flとローカル発振器208の周波数fo−flをミキサ211で混合することによって得られる。バンドパス・フィルタ210は、イメージ周波数fo−2flを除去する、すなわち周波数演算に伴い生成される不要な片側成分を除去するために使用される。
このようして生成された無変調キャリヤは、サーキュレータ202を経由してアンテナ201より送信される。
ここで、送信部200より送信された無変調キャリヤfoは、無線送信部100に向かって伝達するが、同時にサーキュレータ202のアイソレーションを超えて、受信部213に伝達してしまう。図2には、a点における周波数スペクトラムを示している。同図から、変調信号217の中心に周波数foの無変調キャリヤ216が飛び出ていることが判る。従来は、これがDCオフセットを起こす原因となっていた。
ここで、RFIDシステムの無変調キャリヤの中心周波数foは、例えば、2.4GHz帯が使われる。一般的に、この周波数帯で、±数10KHzの帯域で、バンドエリミネ―ションフィルタを作ることは非常に困難である。そこで、本実施形態では、周波数帯foを中間周波数帯flに変換してから、バンド・エリミネーション・フィルタ205で、無変調キャリヤの成分を減衰させる。バンド・エリミネーション・フィルタ205は、水晶フィルタ、セラミック・フィルタ、SAWフィルタなどで実現される。
ミキサ204は、周波数fo−fl(又は、fo+fl)のローカル発振器208と周波数foを混合し、中間周波数flを生成する。中間周波数flとしては、例えば、20〜50MHz程度の周波数が選ばれる。
図3には、バンド・エリミネーション・フィルタ205の入力端bでの周波数スペクトラムを示している。同図中で、参照番号220はバック・スキャッタで反射された変調波を、参照番号219はflに変換された無変調キャリヤをそれぞれ示している。
また、図4には、バンド・エリミネーション・フィルタ205の出力端cでの周波数スペクトラムを示している。同図中で、参照番号222はバック・スキャッタで反射された変調波を示している。これより、変調信号の中心の無変調キャリヤが除去されることが判る。
なお、バンドパス・フィルタ203は、ミキサ204のイメージ周波数fo−2flを除去、すなわち周波数演算に伴い生成される不要な片側成分を除去するために用いられる。
このようして得られた217の変調信号は、flの近傍の周波数成分がカットされた状態で、直交復調部206に入力される。変調速度を10Mbpsとした場合、中心周波数の±数10KHzの成分が減衰していても、復調への影響はほとんどない。
直交復調部206では、ローカル発振器209の発振周波数flにより直交検波され、90度位相の異なるベースバンド信号I’及びQ’が生成される。ベースバンド信号I’及びQ’は、AGCアンプ207により復調に最適なレベルに可変増幅され、ベースバンド処理部212で復調され、受信データと受信クロックに変換される。
以上のように、無線周波数を周波数変換により低い中間周波数帯にダウンコンバートした後にバンド・エリミネーション・フィルタを通すことにより、受信側での無変調キャリヤの影響を取り除くことができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信装置の構成を示した図である。 図2は、図1中のa点における周波数スペクトラムを示した図である。 図3は、バンド・エリミネーション・フィルタ205の入力端bでの周波数スペクトラムを示した図である。 図4は、バンド・エリミネーション・フィルタ205の出力端cでの周波数スペクトラムを示した図である。 図5は、従来のバック・スキャッタ方式の無線通信システムの構成例を示した図である。
符号の説明
200…無線送受信装置
201…アンテナ
202…サーキュレータ
203…バンドパス・フィルタ
204…ミキサ
205…バンド・エリミネーション・フィルタ
208,209…ローカル発振器
210…バンドパス・フィルタ
211…ミキサ
212…ベースバンド処理部
213…受信部
214…送信部

Claims (6)

  1. 電波の吸収と反射を利用したバック・スキャッタ方式によりデータ通信を行なう無線通信装置であって、
    アンテナと、
    送信波と受信波を分離する分離手段と、
    前記分離手段を介して前記アンテナを共用する、中心周波数foの無変調キャリヤを送信する送信手段、及び、前記無変調キャリヤに対するバック・スキャッタ変調された反射波信号を受信する受信手段と、
    を具備し、
    前記受信手段は、前記無変調キャリヤに対するバック・スキャッタ変調された反射波信号から中心周波数fo近傍に相当する成分を減衰させる信号減衰手段と、前記信号減衰手段により中心周波数fo近傍に相当する成分が減衰された変調信号を直交復調する直交復調手段を有する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記信号減衰手段は、特定の周波数成分を不透過とする特性を持つバンド・エリミネーション・フィルタに変調信号を通過させて、特定の信号成分を減衰させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記バンド・エリミネーション・フィルタは、水晶フィルタ、セラミック・フィルタ、又はSAWフィルタで構成される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記信号減衰手段は、
    無線周波数領域からなる受信した変調信号の中心周波数foを一旦中間周波数flに周波数変換する周波数変換手段と、
    周波数変換された変調信号から中間周波数flとその近傍の周波数帯を減衰するバンド・エリミネーション・フィルタと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記復調手段は、中間周波数fの直交変調器を用いて変調信号の復調処理を行なう、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 周波数fo−fl、又は周波数fo+flと周波数foを混合して中間周波数f を生成するミキサを備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
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