JP4351785B2 - 作業,検査機器の移動,位置決め装置 - Google Patents

作業,検査機器の移動,位置決め装置 Download PDF

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば機器,装置が設置された機器室内部およびプールやピットなどの壁面に対して、はつり装置や放射線測定器等の作業,検査機器を移動し位置決めするための作業,検査機器の移動,位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、原子力発電プラント等の廃止措置時には建屋を解体撤去するために放射線管理区域を解除する必要があり、建屋を構成する壁面や床面を構成するコンクリートの汚染を測定して、しきい値以下であることを確認している。もしも、放射能が残存している場合には表面をはつり、汚染部分を除去している。
【0003】
そのために建屋を構成する壁や床等の表面を測定器によりサーベイし残存放射能の有無を記録する単位として、格子状の区割り線を直接壁や床面に書き込んで管理している。さらに、この区割り線を目印として作業員が測定器を持ち手動によりサーベイし、はつりが必要な箇所でははつり装置を作業員が持ち作業を行っている。そして、測定結果やはつり作業結果の記録,管理は手書き書類により管理,保管している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した建屋解体時の残存放射能測定,はつり作業では、建屋形状に応じて区割り線を計画し直接書き込むための多大な労力や工期が必要であり、高所へは足場を組んで作業しなければならず、足場設置,撤去の労力、工期も必要となる。
【0005】
また、測定時には作業員が放射線検出器を持ってサーベイを行っており、その移動,設置,保持作業には多大な労力を要し、さらに高所では足場の上での危険作業となる。これははつり作業でも同様である。
【0006】
測定結果やはつり作業の結果の記録,集計,管理においても全て人手により行っているため、作業した位置の記録,測定データ,作業結果等は全て手書き書類として作成,管理しなければならず、多大な労力を要する作業である。
【0007】
以上述べたように、測定,はつりの準備作業から測定,はつり作業、その結果の集計,管理に至るまでの一連の作業はほとんど人手によって行われており、労力や工期といったコストが増大してしまうという課題があった。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、建屋解体時の残存放射能測定,はつり作業において、区割り線の自動生成,表示、測定器やはつり装置の位置決め、特に高所作業を行うために必要であった足場の削除、計算機による測定結果や、作業結果の自動集計,管理によって準備作業から測定,はつり作業、結果の集計,管理に至るまでの一連の作業を効率化して労力、工期といったコストを削減できる作業,検査機器の移動,位置決め装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、建築物の壁面または床面に沿って作業,検査機器を移動、保持させるための移動手段と、前記作業,検査機器を所定の作業,検査位置に移動させる位置決め手段とを具備し、前記移動手段は、前記作業,検査機器を前記所定の作業,検査位置近傍の上方から支持するための少なくとも1本の第1の索状体と、前記作業,検査機器を側方向に支持するための少なくとも2本の第2の索状体と、前記第1の索状体の長さを可変する第1の長さ調整手段と、前記第2の索状体の長さを可変する第2の長さ調整手段と、前記第1の長さ調整手段および前記第2の長さ調整手段をそれぞれ駆動する駆動源と、前記第1の索状体の長さを所定の荷重に応じて長さ調整し、前記作業,検査機器の荷重を見かけ上軽くするバランス調整手段とを備え、前記第2の長さ調整手段は側方向に設置されていることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、作業,検査機器を移動し、保持させるための移動手段として、第1の索状体により所定の作業,検査位置近傍の上方から吊って荷重を分担し、上方から長さを調整して吊り上げ、第2の索状体により側方向を支持して位置決めし、横方向から長さを調整する。これにより、第2の索状体には大きな荷重が加わらないため、吊り上げおよび位置決め、保持が容易となり、移動,位置決め装置を小型軽量化できる。
また、荷重を分担する第1の索状体をバランス調整手段に接続することにより、作業,検査機器の荷重を見掛け上軽くすることができ、位置決めに用いる第2の長さ調整手段を小型軽量化できる。
【0011】
請求項2の発明は、前記第1の長さ調整手段は、前記所定の作業,検査位置近傍の上方に移動可能であることを特徴とする。
この発明によれば、作業,検査機器を上方に移動させることができる。
請求項3の発明は、前記作業,検査機器と結合され前記第1の状体が巻きつけられた滑車を備え、前記第1の状体は、一端が前記第1の長さ調整手段に、他端が前記建築物に結合されており、前記第1の状体は前記滑車を介して前記作業,検査機器を支持することを特徴とする。
この発明によれば、作業,検査機器の荷重を静止側の結合部と第1の長さ調整手段とに分散させることができ、装置の小型軽量化を図ることができる
【0012】
請求項の発明は、前記移動手段は、前記作業,検査機器に取り付けた少なくとも1個の滑車と、この滑車に巻き付けられ一端が静止側に結合された第1の索状体と、前記作業,検査機器に一端が固定される少なくとも2本の第2の索状体と、前記第1の索状体および第2の索状体の長さを可変する長さ調整手段と、この調整手段の駆動源を備えていることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、作業,検査機器の荷重を分担する第1の索状体を動滑車として利用することにより、作業,検査機器の荷重を静止側の結合部と第1の長さ調整手段とに分散させることができる。
【0016】
請求項の発明は、前記作業,検査機器は、作業対象面と接する面の外周に配置され、柔軟に変形する弾性体と、この弾性体を作業対象面に対して押し付けたり引き離したりするシール手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、作業,検査機器のシールがチューブの圧力調整のみで弾性体を床面や壁面の作業対象面に対して押し付けたり、引き離したりすることが容易にできる。
【0018】
請求項の発明は、前記作業,検査機器は、作業機器に検査機器を折りたたみ可能に結合してなることを特徴とする。この発明によれば、移動時や検査機器が不要な場合、検査機器を折りたたむことにより移動が容易になり、検査機器の表面を保護することができる。また、作業機器と検査機器の間に緩衝材を介在させることにより、作業機器の振動等を削減できる。
【0019】
請求項の発明は、前記位置決め手段は、前記作業,検査機器に設置した上下両方向または一方向および左右両方向あるいは一方向に設けた距離センサを具備したことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、移動位置決め手段として、簡易な構成でなる距離検出ユニットを作業,検査機器に取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0021】
請求項の発明は、前記位置決め手段は、前記作業,検査機器に設けた発光手段と、この発光手段の固定側に設置した視覚センサと、この視覚センサの出力信号を処理する信号処理手段とを具備したことを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、移動位置決め手段として、簡易な構成でなる発光ユニットを作業,検査機器に取り付け、作業,検査機器と向かい合う建築物の箇所には、視覚センサおよび視覚センサ固定装置を取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0023】
請求項の発明は、前記位置決め手段は、固定側に設置した上下、左右に旋回させる旋回機構と、この旋回機構に設置された前記作業,検査機器を追尾する手段と、前記旋回機構の角度を検出する手段とを具備したことを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、移動位置決め手段として、簡易な構成でなる視覚センサと視覚センサで検出した作業,検査機器を追尾する追尾機構を、建築物の作業,検査機器と向かい合う箇所に取り付けることにより、位置決め,保守が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0025】
請求項10の発明は、前記位置決め手段は、固定側に設置した上下、左右に旋回させるスキャンニング機構と、このスキャンニング機構に設置された距離センサと、前記スキャンニング機構の角度を検出する手段とを具備したことを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、移動位置決め手段として、簡易な構成でなる距離検出手段を建築物の作業,検査機器と向かい合う箇所に取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0027】
請求項11の発明は、前記位置決め手段は、前記作業,検査機器に設置した音源と、トリガ信号発生手段と、固定側の少なくとも2箇所に設置したマイクロホンと時間計測手段を具備したことを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、移動位置決め手段として、作業,検査機器に簡易な構成でなる音源を、作業,検査機器と向かい合う建築物の2箇所に音検出手段を取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1から図3により、本発明に係る作業,検査装置の移動,位置決め装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は移動手段の構成図で、図中符号1は、例えば燃料貯蔵プールやピット等原子炉建屋内に構築されている作業対象の建築物で、床面2および壁面3で構成されている。符号4は作業,検査機器で、この作業,検査機器4には、上下方向を吊る第1の索状体5と、側方向を支持する位置決め用第2の索状体6a,6b,6c,6dのそれぞれ一端が結合されている。
【0030】
この第1の索状体5の他端、つまり上方は長さを可変する上方向に設置された第1の長さ調整手段7に接続し、第2の索状体6a,6b,6c,6dの他端は索状体の長さを可変する側方向に設置された第2の長さ調整手段8に接続されている。
【0031】
第1の長さ調整手段7は図1(b)に示したようにプーリ9,巻取りドラム10,アクチュエータ11で構成されている。また、第2の長さ調整手段8は、図1(c)に示したようにそれぞれプーリ12a,12b,12c,12d、巻取りドラム13a,13b,13c,13d、アクチュエータ14a,14b,14c,14dで構成されている。なお、第1の長さ調整手段7は建築物1の上方向にあるクレーン等の移動台車15に設置され、第2の長さ調整手段8は建築物1の上部フロア1a上に設置されている。
【0032】
図2は図1における第1の長さ調整手段7と第2の長さ調整手段8に接続する位置決め手段18の制御ブロック図で、位置決め手段18は、制御コントローラ19と、制御コントローラ19に接続された荷重用ドライバ20と、位置決め用ドライバ21と、入出力部22で構成されている。荷重用ドライバ20は、第1の長さ調整手段7のアクチュエータ11とこのアクチュエータ11に連結したロータリエンコーダ等の索状体送り量検出センサ16に接続されている。
【0033】
また、位置決め用ドライバ21には第2の長さ調整手段8のアクチュエータ14a,14b,14c,14dとこのアクチュエータ14a,14b,14c,14dにそれぞれ連結したロータリエンコーダ等の索状体送り量検出センサ17a,17b,17c,17dに接続されている。
【0034】
次に、本実施の形態における通常の動作を説明する。
移動台車15を所定の作業,検査位置近傍の上方に移動して停止させておく。そして、入出力部22の目標位置入力に応じて、制御コントローラ19は荷重用ドライバ20に第1の索状体5の長さを調整するために、第1の長さ調整手段7のアクチュエータ11を移動させる。
【0035】
アクチュエータ11には巻取りドラム10と送り量検出センサ16が連動されており、プーリ9を介して巻取りドラム10に接続された第1の索状体5の長さを検出することができる。同時に位置決め用ドライバ21に第2の索状体6a,6b,6c,6dの長さを調整するために、第2の長さ調整手段8のアクチュエータ14a,14b,14c,14dを駆動させる。
【0036】
各アクチュエータ14a,14b,14c,14dには巻取りドラム13a,13b,13c,13dと送り量検出センサ17a,17b,17c,17dがそれぞれ連動されており、各プーリ12a,12b,12c,12dを介して巻取りドラム13a,13b,13c,13dにそれぞれ接続された第2の索状体6a,6b,6c,6dの長さをそれぞれ検出することができ、所定の作業,検査位置に位置決めすることができる。
【0037】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動手段として、荷重を分担する第1の索状体5を設け、上部で長さ調整することにより吊り上げ、かつ位置決め用の第2の索状体を横方向から長さ調整する。これにより、吊り上げ,位置決めおよび保持が容易となり、また、作業,検査機器の移動および位置決め装置の小型軽量化を図ることができる。
【0038】
図3は、第1の実施の形態における壁面3に沿って移動させる場合の他の例を示した図で、図3中、図1(a)と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は省略する。
【0039】
すなわち、第1の索状体5は建築物1の上部フロア1aに第1の長さ調整手段7を設置し、第2の索状体6a,6b,6cを3方向に設置された第2の長さ調整手段8に接続した構成である。
【0040】
次に図4および図5により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第2の実施の形態について説明する。
図4は作業,検査機器を移動,保持するための移動手段の構成図で、作業,検査機器4には、滑車23a,23bが取り付けられ、それぞれの滑車23a,23bに索状体24a,24bが巻き付けられ一端が静止側の結合部25a,25bに結合され、他端には長さを可変する長さ調整手段26が接続されている。長さ調整手段26は上部フロア1aに設置されている。
【0041】
図5は図4と同様の移動手段の構成図で、索状体24a,24bの一端の結合部25a,25bを建築物1の手摺28の任意の位置に取り付ける構成にしたものである。
【0042】
次に、本実施の形態の通常の動作を説明する。
索状体24a,24bがそれぞれプーリ27a,27bを介して接続した長さ調整手段26により索状体24a,24bの長さを調整することにより、作業,検査機器4は壁面3の任意の位置に移動することができる。
【0043】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動手段として、滑車23a,23bを動滑車として利用する。これにより、作業,検査機器4の荷重を静止側の結合部25a,25bと長さ調整手段26とに分散させることができ、また、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0044】
図6により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第3の実施の形態について説明する。
図6は図4と同様に本実施の形態に係る移動手段の構成図で、作業,検査機器4には、滑車29が取り付けられ、この滑車29に第1の索状体5が巻き付けられ一端が建築物1の手摺28の任意の位置に結合部30で結合され、他端は長さを可変する第1の長さ調整手段7に接続されている。
【0045】
また、作業,検査機器4には、第2の索状体6a,6bのそれぞれ一端が結合され、この第2の索状体6a,6bの他端は長さを可変する側方向に設置された第2の長さ調整手段8に接続されている。
【0046】
次に、本実施の形態における通常の動作を説明する。
第1の長さ調整手段7で第1の索状体5の長さを調整する。同時に第2の索状体6a,6bがそれぞれプーリ12a,12bを介して接続した第2の長さ調整手段8により第2の索状体6a,6bの長さを調整する。これらにより作業,検査機器4は壁面3の任意の位置に移動することができる。
【0047】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動手段として、荷重を分担する第1の索状体を動滑車として利用する。これにより、作業,検査機器4の荷重を静止側の結合部30と第1の長さ調整手段7とに分散させることができ、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0048】
図7は、第3の実施の形態における壁面3に沿って移動させる場合の他の例であり、第1の索状体5を第1の長さ調整手段7で長さを調整することにより、壁面3と作業,検査機器4のギャップを簡易に調整可能にした構成例である。
【0049】
次に図8により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第4の実施の形態について説明する。
図8は図4と同様に本実施の形態に係る移動手段の構成図で、作業,検査機器4には、第1の索状体5および第2の索状体6a,6bのそれぞれ一端が結合され、第1の索状体5の他端には荷重に応じて長さ調整するバランス調整手段31と、このバランス調整手段31は建築物1の手摺28の任意の位置に結合部32で結合される。また作業,検査機器4には、この第2の索状体6a,6bの他端には長さを可変する側方向に設置された第2の長さ調整手段8が接続されている。
【0050】
次に、本実施の形態における通常の動作を説明する。
バランス調整手段31で第1の索状体5の長さを自動的に調整する。同時に第2の索状体6a,6bがそれぞれプーリ12a,12bを介して接続した第2の長さ調整手段8により第2の索状体6a,6bの長さを調整することにより作業,検査機器4は壁面3の任意の位置に移動することができる。
【0051】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動手段として、荷重を分担する第1の索状体をバランサー等を用いたバランス調整手段31に接続することにより、作業,検査機器4の荷重を見掛け上軽くすることができ、位置決めに用いる第2の長さ調整手段8を小型軽量化することができる。
【0052】
次に図9(a),(b)および図10(a),(b)により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第5の実施の形態について説明する。
図9(a)は作業,検査機器4の作業対象面と接する部分の構成図、図9(b)は作業、検査機器4の壁面3と対向するシール部の断面形状で、作業,検査機器4の壁面3と接する面の外周にはスポンジ等の柔軟に変形する弾性体34がチューブ33を介して配置され、はつり機構35から発生する粉塵を吸引口36から吸引し、外部に飛散しないようにシールする構成となっている。
【0053】
図10(a),(b)は壁面3に段差37を有する場合の断面形状を示した縦断面図で、図10(a)は作業,検査機器4が移動する場合、チューブ33の圧力供給を停止し、大気開放にすることにより、チューブ33は縮み、弾性体34が作業,検査機器4の内部に収まる。次に図10(b)は作業,検査機器4が作業を行う場合、チューブ33内部を加圧することにより、チューブ33は膨張し、弾性体34が飛出し、作業,検査機器4と壁面3との間をシールすることができる。
【0054】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って移動および静止して作業を行う作業、検査機器4のシールが、チューブ33の圧力調整のみで弾性体34を床面2や壁面3の作業対象面に対して押し付けたり引き離したりすることが容易にできる。
【0055】
次に図11(a),(b)および図12により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第6の実施の形態について説明する。
図11(a)は、作業機器4aおよび検査機器4bの作業対象面と接する部分の構成図、図11(b)は移動時の側面構成図である。作業機器4aと検査機器4bは回転軸39a,39bおよび緩衝材40を介して結合されている。伸縮機構41a,41bの一端はそれぞれ固定軸42a,42bで検査機器4bに接続し、伸縮機構41a,41bの他端はそれぞれ固定軸43a,43bに接続している。
【0056】
図12は、図11(a),(b)における作業,検査時の側面図である。伸縮機構41a,41bを伸ばすことにより検査機器4bは回転軸39a,39bを軸に回転し、折りたたんだ状態から展開することができる。
【0057】
本実施の形態によれば、移動時や検査機器4bが不要な場合には検査機器4bを折りたたむことにより移動が容易になり、検査機器4bの表面を保護することが可能である。また、作業機器4aと検査機器4bの間には緩衝材40を介在しているため、作業機器4aの振動等も削減することができる。
【0058】
次に図13(a),(b)により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第7の実施の形態を説明する。
図13(a)は本実施の形態に係る作業,検査機器の位置決め手段を示す斜視図で、図1と同一部分には同一符号を付している。作業,検査機器4は、3つの滑車23a,23b,23cを備えており、それぞれ第1の索状体24a、第2の索状体24b、第3の索状体24cで、建築物1の上部フロア1a上に3箇所に備えたプーリ27a,27b,27cと、結合部25a,25b,25cからなる長さ調整手段26と接続されており、前記長さ調整手段26により索状体24a,24b,24cの長さを変えることで、作業,検査機器4を任意の場所に移動できるように構成している。
【0059】
また、作業,検査機器4には、作業,検査機器4の位置検出を行うための図13(b)に示すような距離検出ユニット50を取り付ける。この距離検出ユニット50は、横方向の壁面3と下方向の床面2までの距離を計測する2台の距離計51a,51bと作業,検査機器4の傾き角度を計測する傾斜センサ51cを備えている。
【0060】
この距離検出ユニット50は、2台の距離計51a,51bで計測された距離データと、傾斜センサ51cで計測された傾斜データから、正確な壁面3からと床面2からの作業,検査機器4の位置を計測できる。長さ調整手段26が、この計測した正確な作業,検査機器4の位置データを取り込むことで、作業,検査機器4の正確な位置決め制御が可能となる。
【0061】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動位置決め手段として、簡単な構成の距離検出ユニット50を作業,検査機器4に取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、移動,位置決め装置の小型軽量化を図ることができる。
【0062】
次に図14(a)〜(c)により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第8の実施の形態を説明する。
図14(a)は本実施の形態に係る作業,検査機器の位置決め手段の斜視図、図14(b)は図14(a)のB部拡大図、図14(c)は図14(a)のC部拡大図である。図14(a)中、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0063】
作業,検査機器4は、3つの滑車23a,23b,23cを備えており、それぞれ第1の索状体24a、第2の索状体24b、第3の索状体24cで、建築物1の上部フロア1a上の3箇所に備えたプーリ27a,27b,27cと、結合部25a,25b,25cからなる長さ調整手段26と接続されている。それぞれの長さ調整手段26により索状体24a,24b,24cの長さを変えることで作業,検査機器4を任意の場所に移動できる構成となっている。
【0064】
作業,検査機器4の位置検出を行うために、作業,検査機器4には図14(b)に示すように発光ユニット52を取り付け、また、作業,検査機器4と向かい合う建築物1の箇所には図14(c)に示すように視覚センサ54および視覚センサ固定装置56を取り付ける。なお、発光ユニット52は、任意の波長の光を発光させる発光素子53を備えている。
【0065】
一方、視覚センサ54は、垂直旋回機構57と水平旋回機構58からなる視覚センサ固定装置56に搭載させ、前記発光素子53の波長の光を選択的に取り込むレンズを取り付けている。
【0066】
また、事前に視覚センサ54を据え付けた位置を計測しておき、視覚センサ54で撮影した作業,検査機器4の発光ユニット52からの発光検出座標と作業,検査機器4の位置とを校正しておく。視覚センサ54で作業,検査機器4の発光ユニット52からの発光を検出すれば、自動的に正確な作業,検査機器4の位置を計測できる。長さ調整手段26がこの計測した正確な作業,検査機器4の位置データを取り込むことで、作業,検査機器4の正確な位置決め制御が可能となる。
【0067】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動位置決め手段として、簡易な構成でなる発光ユニット52を作業,検査機器4に取り付け、作業,検査機器4と向かい合う建築物1の箇所には視覚センサ54および視覚センサ固定装置56を取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0068】
次に図15(a)〜(c)により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第9の実施の形態を説明する。
図15(a)は本実施の形態に係る作業,検査機器の位置決め手段の斜視図、図15(b)は図15(a)のD部拡大図、図15(c)は図15(a)の作業,検査機器4の表面図である。図15(a)中、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0069】
作業,検査機器4は、3つの滑車23a,23b,23cを備えており、それぞれ第1の索状体24a、第2の索状体24b、第3の索状体24cで、建築物1の3箇所に備えたプーリ27a,27b,27cと、結合部25a,25b,25cからなる長さ調整手段26と接続されている。長さ調整手段26により索状体24a,24b,24cの長さを変えることにより、作業,検査機器4を任意の場所に移動できるように構成している。
【0070】
作業,検査機器4の位置検出を行うために、建築物1の作業,検査機器4と向かい合う箇所には前記作業,検査機器4の特徴点62を追尾するための追尾手段59を取り付けてある。この追尾手段59には、図15(b)に示すように視覚センサ60,追尾機構61,追尾姿勢情報を検出するセンサ(図示せず)を取り付けてある。
【0071】
また、事前に視覚センサ60を据え付けた位置を計測しておき、図15(c)に示すように視覚センサ60で検出した作業,検査機器4の特徴点62の座標と作業,検査機器4の位置との関係を校正しておく。
【0072】
しかして、視覚センサ60で作業,検査機器4を検出し、追尾することにより、追尾機構61が検出する姿勢情報から自動的に正確な作業,検査機器4の位置を導き出すことができる。長さ調整手段26が、この導き出した正確な作業,検査機器4の位置データを取り込むことで、作業,検査機器4の正確な位置決め制御が可能となる。
【0073】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動位置決め手段として、簡単な構成の視覚センサ60と、この視覚センサ60で検出した作業,検査機器4を追尾する追尾機構61を、建築物1の作業,検査機器4と向かい合う箇所に取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0074】
次に図16(a)〜(c)により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第10の実施の形態を説明する。
図16(a)は本発明の実施の形態に係る作業,検査機器の位置決め手段の斜視図、図16(b)は図16(a)のE部拡大図、図16(c)は図16(a)の距離データマップ図で、図16(a)中、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0075】
作業,検査機器4は、3つの滑車23a,23b,23cを備えており、それぞれ第1の索状体24a、第2の索状体24b、第3の索状体24cで、建築物1の3箇所に備えたプーリ27a,27b,27cと、結合部25a,25b,25cからなる長さ調整手段26と接続されており、長さ調整手段26により索状体24a,24b,24cの長さを変えることにより、作業,検査機器4を任意の場所に移動できるように構成している。
【0076】
作業,検査機器4の位置検出を行うために、建築物1の作業,検査機器4と向かい合う箇所には図16(a)に示すように距離検出手段63を取り付けてある。この距離検出手段63は距離光を発光し、発光した光が反射して戻ってくるまでの時間を計測することで、図16(b)に示したように反射面までの距離を求める距離計64と、前記距離計64を搭載してスキャンニングするスキャンニング機構65からなっている。
【0077】
距離検出手段63は、作業,検査機器4が沿って移動する壁面をスキャンニングすることにより距離データを収集し、図16(c)に示す距離データマップ66を生成する。この生成した距離データマップ66から作業,検査機器の端部と壁面および床面との位置関係(座標値)が判るため、容易に作業,検査機器と壁面および床面との位置を自動的に導き出すことができる。長さ調整手段26が、この導き出した正確な作業,検査機器4の位置データを取り込むことで、作業,検査機器4の正確な位置決め制御が可能となる。
【0078】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動位置決め手段として、簡易な構成でなる距離検出手段63を建築物1の作業,検査機器4と向かい合う箇所に取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0079】
次に図17(a),(b)および図18により本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第11の実施の形態を説明する。
図17(a)は本実施の形態に係る作業,検査機器の位置決め手段の斜視図で,図17(b)は図17(a)のF部拡大図、図18は図17(a)における音源,トリガ信号および受信音と時間との関係を示すチャート図で、図17(a)中、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0080】
作業,検査機器4は、3つの滑車23a,23b,23cを備えており、それぞれ第1の索状体24a、第2の索状体24b、第3の索状体24cで、建築物1の3箇所に備えたプーリ27a,27b,27cと、結合部25a,25b,25cからなる長さ調整手段26と接続されており、長さ調整手段26により索状体24a,24b,24cの長さを変えることで作業,検査機器4を任意の場所に移動できるように構成している。
【0081】
作業,検査機器4の位置検出を行うために、作業,検査機器4には図17(b)に示すように音源67を取り付け、作業,検査機器4と向かい合う建築物1の任意の2箇所には図17(a)に示すように音検出手段70を取り付けてある。
【0082】
音源67は、電気信号を音信号に変換して出力するトランスジューサ68と、音信号出力と同期して光を発光させるトリガ信号発生手段69で構成する。一方、作業,検査機器4と向かい合う建築物1の任意の2箇所に取り付けた音検出手段70には、音源67から出力される音信号を受音するマイクロフォン71a,71bと、光信号を受光するフォトセンサで構成する。
【0083】
光を発光させるトリガ信号を検出する手段を用いることで、図18に示すように、正確な音声信号の到達時間Ta,Tbを得ることができる。この音検出手段70で得られる音声信号の到達時間Ta,Tb(音信号と光信号との検出時間差Ta,Tb)から作業,検査機器4と音検出手段70との距離を算出できる。
【0084】
事前に2箇所の音検出手段70と壁面との位置関係を計測しておき、音速を校正しておくことによって、作業,検査機器4の音源67からの音信号と光信号を、2箇所の音検出手段70で検出し、音声信号の到達時間Ta,Tbを求めることで、自動的に正確な作業,検査機器4の位置データを得ることができる。また、長さ調整手段26が、この計測した正確な作業,検査機器4の位置データを取り込むことで、作業,検査機器4の正確な位置決め制御が可能となる。
【0085】
本実施の形態によれば、建築物1の壁面3または床面2に沿って作業,検査機器4を移動,保持させるための移動位置決め手段として、作業,検査機器4に簡易な構成でなる音源67を作業,検査機器4と向かい合う建築物の2箇所に音検出手段70を取り付けることにより、位置決め,保持が容易となり、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、壁面の高所に対しても足場を用いずに作業,検査機器を移動させることが可能になるので、足場の設置,撤去の労力,工期を削除することができる。さらに、構成部品が少なく、個々の構成部品は簡単な構造であるため装置全体の設置や撤去作業にかかる労力,工期を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第1の実施の形態を説明するための斜視図、(b)は(a)における第1の長さ調整手段を示す側面図、(c)は(a)における第2の長さ調整手段を示す側面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における位置決め手段を説明するための制御ブロック図。
【図3】第1の実施の形態における移動手段の他の例を示す斜視図。
【図4】本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第2の実施の形態を示す側面図。
【図5】本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第2の実施の形態における移動手段の他の例を示す側面図。
【図6】本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第3の実施の形態を示す側面図。
【図7】第3の実施の形態における移動手段の他の例を示す斜視図。
【図8】本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第4の実施の形態を示す装置移動手段を示す側面図。
【図9】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第5の実施の形態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図。
【図10】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第5の実施の形態における作業,検査機器のシール部構成を示す縦断面図、(b)は(a)においてチューブが拡張した状態を示す縦断面図。
【図11】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第6の実施の形態における作業,検査機器の移動時の正面図、(b)は(a)の側面図。
【図12】本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第6の実施の形態における作業,検査機器の作業,検査時の側面図。
【図13】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第7の実施の形態における作業,検査機器の位置決め手段を説明するための斜視図、(b)は(a)のA部拡大図。
【図14】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第8の実施の形態における作業,検査機器の位置決め手段を説明するための斜視図、(b)は(a)のB部拡大図、(c)は(a)のC部拡大図。
【図15】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第9の実施の形態における作業,検査機器の位置決め手段を説明するための斜視図、(b)は(a)のD部拡大図、(c)は(a)における作業,検査機器の特徴点を示す特徴点座標図。
【図16】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第10の実施の形態における作業,検査機器の位置決め手段を説明するための斜視図、(b)は(a)のE部拡大図、(c)は(a)の距離データマップ図。
【図17】(a)は本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第11の実施の形態における作業,検査機器の位置決め手段を説明するための斜視図、(b)は(a)のF部拡大図。
【図18】本発明に係る作業,検査機器の移動,位置決め装置の第11の実施の形態における作業,検査機器の位置決め手段を説明するための信号音と時間との関係を示すチャート図。
【符号の説明】
1…建築物、1a…上部フロア、2…床面、3…壁面、4…作業,検査機器、4a…作業機器、4b…検査機器、5…第1の索状体、6a,6b,6c,6d…第2の索状体、7…第1の長さ調整手段、8…第2の長さ調整手段、9…プーリ、10…巻取りドラム、11…アクチュエータ、12a,12b,12c,12d…プーリ、13a,13b,13c,13d…巻取りドラム、14a,14b,14c,14d…アクチュエータ、15…移動台車、16…索状体送り量検出センサ、17a,17b,17c,17d…索状体送り量検出センサ、18…位置決め手段、19…制御コントローラ、20…荷重用ドライバ、21…位置決め用ドライバ、22…入出力部、23a,23b…滑車、24a,24b…索状体、25a,25b…結合部、26…長さ調整手段、27a,27b…プーリ、28…手摺、29…滑車、30…結合部、31…バランス調整手段、32…結合部、33…チューブ、34…弾性体、35…はつり機構、36…吸引口、37…段差、39a,39b…回転軸、40…緩衝材、41a,41b…伸縮機構、42a,42b…固定軸、43a,43b…固定軸、50…距離検出ユニット、51a,51b…距離計、52…発光ユニット、53…発光素子、54…視覚センサ、56…固定装置、57…垂直旋回機構、58…水平旋回機構、59…追尾手段、60…視覚センサ、62…特徴点、63…距離検出手段、64…距離計、65…スキャンニング機構、66…距離データマップ、67…音源、68…トランスジューサ、69…トリガ信号発生手段、70…音検出手段、Ta,Tb…到達時間。

Claims (11)

  1. 建築物の壁面または床面に沿って作業,検査機器を移動、保持させるための移動手段と、前記作業,検査機器を所定の作業,検査位置に移動させる位置決め手段とを具備し、前記移動手段は、前記作業,検査機器を前記所定の作業,検査位置近傍の上方から支持するための少なくとも1本の第1の索状体と、前記作業,検査機器を側方向に支持するための少なくとも2本の第2の索状体と、前記第1の索状体の長さを可変する第1の長さ調整手段と、前記第2の索状体の長さを可変する第2の長さ調整手段と、前記第1の長さ調整手段および前記第2の長さ調整手段をそれぞれ駆動する駆動源と、前記第1の索状体の長さを所定の荷重に応じて長さ調整し、前記作業,検査機器の荷重を見かけ上軽くするバランス調整手段とを備え、前記第2の長さ調整手段は側方向に設置されていることを特徴とする作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  2. 前記第1の長さ調整手段は、前記所定の作業,検査位置近傍の上方に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  3. 前記作業,検査機器と結合され前記第1の状体が巻きつけられた滑車を備え、前記第1の状体は、一端が前記第1の長さ調整手段に、他端が前記建築物に結合されており、前記第1の状体は前記滑車を介して前記作業,検査機器を支持することを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  4. 前記移動手段は、前記作業,検査機器に取り付けた少なくとも1個の滑車と、この滑車に巻き付けられ一端が静止側に結合された第1の索状体と、前記作業,検査機器に一端が固定される少なくとも2本の第2の索状体と、前記第1の索状体および第2の索状体の長さを可変する長さ調整手段と、この調整手段の駆動源を備えていることを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  5. 前記作業,検査機器は、作業対象面と接する面の外周に配置され、柔軟に変形する弾性体と、この弾性体を作業対象面に対して押し付けたり引き離したりするシール手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  6. 前記作業,検査機器は、作業機器に検査機器を折りたたみ可能に結合してなることを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  7. 前記位置決め手段は、前記作業,検査機器に設置した上下両方向または一方向および左右両方向あるいは一方向に設けた距離センサを具備したことを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  8. 前記位置決め手段は、前記作業,検査機器に設けた発光手段と、この発光手段の固定側に設置した視覚センサと、この視覚センサの出力信号を処理する信号処理手段とを具備したことを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  9. 前記位置決め手段は、固定側に設置した上下、左右に旋回させる旋回機構と、この旋回機構に設置された前記作業,検査機器を追尾する手段と、前記旋回機構の角度を検出する手段とを具備したことを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  10. 前記位置決め手段は、固定側に設置した上下、左右に旋回させるスキャンニング機構と、このスキャンニング機構に設置された距離センサと、前記スキャンニング機構の角度を検出する手段とを具備したことを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
  11. 前記位置決め手段は、前記作業,検査機器に設置した音源と、トリガ信号発生手段と、固定側の少なくとも2箇所に設置したマイクロホンと時間計測手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の作業,検査機器の移動,位置決め装置。
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