JP4350746B2 - 圧縮装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、色変換テーブルを用いて色変換を行う信号処理システムに用いて有益な圧縮装置及びその方法に関するものである。
従来、カメラ等で撮影された色信号に対して色変換を行う方法としてマトリクス演算を用いた方法やルックアップテーブル(以下、LUTと記す)を用いた方法がある。LUTを用いた一般的な色変換としては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。また、特許文献2乃至8には以下のような色変換や圧縮技術が開示されている。
特許文献2には、LUT圧縮方式として、例えばLZ(Lempel-Ziv)方式等の任意の圧縮方式を適用可能とした技術が開示されている。
特許文献3には、プロファイル情報をデータ圧縮する圧縮手段、プロファイルを構成するデータを一次元データ列にエントロピ符号化する圧縮手段、差分符号化を行った後、エントロピ符号化を行う技術が開示されている。
特許文献4には、輝度情報を濃度情報に変換する1次元LUTを用いることによりLUT容量増加を防止する技術が開示されている。
特許文献5には、テーブルデータの変化率が小さい方向の順にデータを並び替え、差分値を求め圧縮する技術が開示されている。
特開平7-107309(第6−7頁、第1図) 特開2002-64716(第6、8頁、第2図) 特開平11-17971(第5、6頁、第4図) 特開2003-110865(第9、10頁、第1図) 特開2002-209114(第10,11頁、第1図)
しかしながら、LUTを用いた方法では、色変換精度を高めようとすると、LUTのメモリ量が膨大になってしまうという問題点があり、上記従来の技術では充分なメモリ量圧縮が実現されていない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、LUTの特定色における色変換精度をある程度保持したまま、メモリ量を大幅に削減する圧縮装置及びその方法を提案するものである。
前述の課題を解決するため、本発明による圧縮装置及びその方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)M種類(Mは2以上の整数)の色信号成分からなる入力色信号の各々に対応する色変換を行うルックアップテーブルの圧縮処理を行う圧縮装置において、
前記入力色信号に対応する前記色変換を関数群で表し、前記入力色信号のうち1つを除く他の入力色信号を固定し1変数関数群を算出する変数固定部と、
前記変数固定部で算出した前記1変数関数群に対して主成分分析を行い、基底関数を算出する主成分分析部と、
前記1変数関数群の平均信号を算出する平均信号算出部と、
前記1変数関数群と前記平均信号と前記基底関数とを用いて係数信号を算出する係数信号算出部と、
前記係数信号を格納する格納部と、
前記格納部に格納されている係数を変数固定部に送出する制御部と、
を備えて成る圧縮装置。
(2)前記入力色信号内に含まれる特定の色信号成分に対して重み付けを行う上記(1)の圧縮装置。
(3)前記特定の色信号成分の色は、肌色、緑色又は空色である上記(2)の圧縮装置
(4)前記主成分分析部における主成分分析は、前記関数群の平均値と前記係数信号が乗算された前記基底関数の累積和との加算値と、前記関数群との二乗誤差が最小となる前記基底関数を求める上記(1)の圧縮装置。
)前記主成分分析部における前記基底関数の基底の本数は任意に定められる上記(1)の圧縮装置。
)前記主成分分析部における前記基底関数の基底の本数は任意に定められる上記(2)の圧縮装置。
)前記主成分分析部における前記係数は、前記1変数関数群と前記基底関数に基づいて求められる上記(1)の圧縮装置。
)前記入力色信号の色空間を他の色空間に変換する変換部を有する上記(1)の圧縮装置。
)前記入力色信号の色空間を他の色空間に変換する変換部を有する上記(2)の圧縮装置。
(1)前記変数関数群の所定の変数に対して所定の重み関数を乗ずる重み関数乗算部を有する上記(1)の圧縮装置。
(1)前記変数関数群の所定の変数に対して所定の重み関数を乗ずる重み関数乗算部を有する上記(2)の圧縮装置。
(1)M種類(Mは2以上の整数)の色信号成分からなる入力色信号の各々に対応する色変換を行うルックアップテーブルの圧縮処理を行う圧縮方法において、
前記入力色信号に対応する前記色変換を関数群で表し、前記入力色信号のうち1つを除く他の入力色信号を固定し1変換関数群を算出し、
前記1変数関数群に対して主成分分析を実行し基底関数を算出し、
前記1変数関数群の平均信号を算出し、
前記1変数関数群と前記平均信号と前記基底関数とを用いて係数を算出し、
前記係数に基づいて前記主成分分析を実行する圧縮方法。
(1)前記入力色信号のうち特定の色信号成分に対して重み付けを行う上記(1)の圧縮方法。
(1)前記特定の色信号成分の色は、肌色、緑色又は空色である上記(1)の圧縮方法。
(1)前記特定の色信号成分の色は、画像の統計的処理によって最も頻度が高い色である上記(1)の圧縮方法。
(1)前記主成分分析は、前記関数群の平均値と前記係数信号が乗算された前記基底関数の累積和との加算値と、前記関数群との二乗誤差が最小となる前記基底関数を求める上記(1)の圧縮方法。
(1)前記主成分分析における前記基底関数の基底の本数は任意に定められる上記(1)の圧縮方法。
(1)前記主成分分析における前記基底係数の基底の本数は任意に定められる上記(1)の圧縮方法。
19)前記主成分分析における前記係数は、前記1変数関数群と前記基底関数に基づいて求められる上記(1)の圧縮方法。
(2)前記入力色信号の色空間を他の色空間に変換する上記(1)の圧縮方法。
(2)前記入力色信号の色空間を他の色空間に変換する上記(1)の圧縮方法。
(2)前記変数関数群の所定の変数に対して所定の重み関数を乗ずる上記(1)の圧縮方法。
(2)前記変数関数群の所定の変数に対して所定の重み関数を乗ずる上記(1)の圧縮方法。
本発明によれば、以下のような顕著な効果が得られる。すなわち、主成分分析を用いてLUTを圧縮処理しているため、データ量が少なくなり低コスト化できる。また、特定色に関して重み付けを行い、重み付け主成分分析を用いてLUTを圧縮処理しているため、特定色に関する精度が高くなる。圧縮処理後の基底数を変更し、その基底数を任意に変更することができるように構成しているため、必要な基底数だけを転送することができ、データ量が少なくなり低コスト化できる。LUTの入力色空間を変換し、圧縮を行っているため、圧縮率を高めることができ、あるいは色差を考慮した圧縮が行える。重み付け主成分分析の代わりに1変数関数群に重み関数をかけ、そのデータに対して主成分分析を行っているため処理が簡単に行える。1変数関数群に対して評価値を算出し、その評価値を最小化する基底関数を求めており、評価値に基づいた基底関数を導出することができる。平均2乗誤差に重みを加えたものを評価値としているため、特定色における誤差を小さくすることができる。上記特定色を肌色、緑、空とし重み付け主成分分析を行っており、人間の記憶色を精度良く圧縮できる。画像中の色情報に対して統計的処理を行い、最も頻度が高い色を特定色としているため、画像全体を精度良く圧縮できる。
以下、本発明による圧縮装置及びその方法の好適実施例の構成及び動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図である。なお、以下のブロック図においては、太線は映像信号を、細線は制御信号を、破線はその他のデータをそれぞれ示す。
変数固定部11は、制御部40の制御に基づき、読み込み部30により読み込まれたLUTに対し、入力色信号の1変数を除く他の変数を固定し、1変数の関数群として算出する。平均信号算出部12は、制御部40の制御に基づき、変数固定部11から転送された関数群の平均を算出する。算出された平均信号は、格納部20中の平均信号格納部21へ転送される。
重み付け主成分分析部13は、後述する処理に従って、制御部40の制御に基づいて変数固定部11から転送された関数群に対して重み付け主成分分析を行い、基底信号を求める。求められた基底信号は、格納部20中の基底信号格納部22に格納される。
係数信号算出部14は、制御部40の制御に基づき変数固定部11から転送された関数群と平均信号算出部12から転送された平均信号と重み付け主成分分析部13から転送された基底信号を用いて係数信号を算出する。算出された係数信号は、格納部20中の係数信号算出部23へ転送される。制御部40の制御に基づき格納部20中の係数信号格納部23における係数信号は変数固定部11に転送され、上述処理が繰り返される。
以下、上記構成の動作及び理論的根拠について詳細に説明する。
先ず、LUTをrgb信号からLab信号へ変換を行うテーブルと仮定する。LUTを用いた色変換を第(1)式のような関数として考える。
Figure 0004350746
ここで、f(r,g,b)は入力色信号であるrgb信号に対するベクトル関数を表し、u
= (L,a,b)は各要素がそれぞれ出力色信号であるLab信号のベクトルを表す。rgb信号がそれぞれNr,Ng,Nb個に離散化されているとすると、Lab信号はそれぞれNr×Ng×Nb個の出力値となる。第(1)式の要素を行列表示すると、
Figure 0004350746
となる。
ここで、fL*(r,g,b),
fa*(r,g,b), fb*(r,g,b)はそれぞれLab信号に対するrgbの関数を表す。ここではrgb、Labの信号について説明しているが、当然、用いる色信号は何でもよく、入力色信号にYCbCr、出力色信号にLuvを用いてもよく、また、その逆でもよい。以下の説明では、fi*(r,g,b)(i=
L,a,b)を添え字iを省いて一般化したf(r,g,b)として説明を行う。
先ず、f(r,g,b)に対して、変数固定部11を用いて、ある2変数を固定して1変数の関数とする。例えば、rgを固定した場合、fr,g(b)と表し、各rgに対するbの関数と考える。次に、fr,g(b)で表される関数群に対して重み付け主成分分析部13を用いて重み付け主成分分析を行い、基底関数を求める。この基底関数は係数信号算出部14へ転送される。
次に、主成分分析及び重み付け主成分分析の概念について説明する。関数群fr,g(b)の要素bはNb個に離散化されており、関数群fr,g(b)を第2図に示すようなNb次元空間内のベクトルと考える。r信号及びg信号がとりうる値の数だけ関数群は存在することになるため、この場合関数群はNr×N個存在することになる。主成分分析はデータの統計的性質に基づいて、このNb次元空間内の軸、すなわち基底の変換を行う。主成分分析の考えを用いれば、少ない基底数でfr,g(b)を近似することができる。
上記の主成分分析は、関数群と近似した関数群の平均2乗誤差を評価関数とし、その評価関数を最小化するように基底関数を求めることである。しかしながら、特定色についてのみの誤差を小さくしたいとき、上記の主成分分析の方法では不十分である。そこで、平均2乗誤差に対して特定色の誤差の寄与を大きくする重みを加えた評価関数を用いる事で上記の問題が解決できる。
第3図において、関数群の次元を2次元とし、関数群を点で表すと、主成分軸で近似された関数群ともとの関数群との誤差はe1のような直線で表される。重み付けはこの誤差に関してw1×e1のように重みをかけることを意味する。
次に、係数信号は、rgの関数であるため、上記の方法と同様に多次元空間上のベクトルと考え、重み付け主成分分析を行い、係数信号に対する基底関数を求める。ある1つの出力信号、例えば、出力信号L*に対するLUTのデータ数はNr×N×Nb個であるが、上記に示す方法によって基底関数を求め、関数群に対する基底数をn個、係数信号に対する基底信号をm個用いることによって、データ数をNr×m×n個にすることができる。基底関数を何本用いるかによって、元のLUTに対する誤差が変化する。基底関数の本数は、任意に決定することができるが、基底関数がどれだけもとの情報を表しているかは上記の重み付け主成分分析を行う際に算出される固有値の大きさによって決まるので、この固有値の値によって基底関数の本数を決めてもよい。
なお、ここでは、rgを固定した関数fr,g(b)から圧縮を始めているが、例えばrbを固定した関数fr,b(g)を用いて圧縮を始めてもよく、上記で述べた方法と同様に圧縮処理が行える。また、上記の場合は係数信号格納部23にある係数信号を圧縮部10に1回再転送しているが、この再転送の回数は入力色信号がM種類の場合、N(O≦N≦M-2)回となり、例えば、入力色信号の種類が3種類の場合、再転送する回数は0回または1回のいずれかとなる。また、複数のLUT、例えば、LUT1とLUT2が存在する場合でも、上記の方法と全く同様にそれぞれのLUTに対応する関数群f1 r,g(b)、f2 r,g(b)を求め、それらの関数群をまとめて主成分分析を用いて圧縮を行うことができる。LUTの数は当然何個でもよい。
より詳細に説明すると、第2図で表されているベクトルをfr,g=[fr,g(b1),fr,g(b2),…,fr,g(bNb)]1で表す。[
]tはベクトルや行列の転置を表す。r信号およびg信号がとりうる値の数だけfr,gは存在することになるため、この場合関数群fr,gはNr×Ng個存在することになる。
この関数群の情報量圧縮のため、fr,gの次元数を削減することを考える。関数群fr,gをn 個(n≦Nb)の基底関数ei(i=1〜n)で近似するとし、近似された関数群を(3)で表す。
Figure 0004350746
fr,gを係数aiを用いて次式のように表わす。
Figure 0004350746
ここで、
Figure 0004350746
は関数群fr,gの平均を表す。
主成分分析は、以下の評価関数が最小となるような基底関数eiを求めることによって行われる。
Figure 0004350746
ここで、記号‖ ‖はノルムを表す。詳細は省略するが、第(6)式を最小にする基底関数eiは以下の散布行列S
Figure 0004350746
の固有ベクトルとなることが分かっている。すなわち、
Figure 0004350746
である。
ここで、λiは固有ベクトルすなわち基底関数eiに対する固有値である。(4)式より、主成分分析の考えを用いれば、少ない次元数nで関数群fr,gを表現することができる。
上記の主成分分析の考え方は、第(6)式から明らかなように、平均2乗誤差が最小の意味で関数群fr,gを近似する基底関数eiを求めることになる。しかしながら、特定色についてのみ誤差を小さくし、その他の色についてはそれほど誤差を考慮しなくてもよいとき、第(6)式の評価関数では不十分である。そこで、以下に示す対角行列である重み行列wを考える。
Figure 0004350746
wi=1(i=1,2,・・・,n)のときは全て均等な重みとなり、通常の主成分分析と同等となる。
また、所望の特定色がb信号のb1(ビーエル)〜b0(ビーオー)の範囲にあるとき、w1(ダブリュエル)〜w0(ダブリュオー)を1、それ以外を0とすると、元のLUTと圧縮したLUTの2乗誤差を特定色の範囲においてのみ最小とする主成分分析となる。ここで、l(エル)、o(オー)は夫々1〜nの任意の値で、且つl(エル)≦o(オー)である。Wiの値を0〜1の範囲で任意に設定すると、特定色と他の色との2乗誤差をコントロールできる主成分分析となる。なお、上記ではWiの値を0〜1に限っていたが、当然この範囲に限られるものではなく、Wiの値はいくつでもよい。この重み行列を用いることによって、多次元データの任意の要素に重みをつけることが可能となる。
この重み行列wを用いて評価関数を求める。簡単のため、関数群fr,gを1つの基底関数e1で近似することを考える。すなわち、
Figure 0004350746
で近似することを考える。重み行列wを用いた評価関数は(6)式から、
Figure 0004350746
となる。
(11)式の両辺をar,gで微分すると、
Figure 0004350746
Figure 0004350746
となる。ただし、C1=(e1 tWe1)-1である。次に最適な基底関数e1を求める。
(11)式を変形すると、
Figure 0004350746
Figure 0004350746
となる。
ここで、(13)式のar,g
を第(14)式に代入すると、
Figure 0004350746
Figure 0004350746
Figure 0004350746
となる。
ここで、e1 tWe1=1となるようなe1選ぶと、(14)式は、
Figure 0004350746
となる。
Jwを最小にするためには、e1 tWSWe1を最大にすればよい。e1 tWe1=1のもとで、e1 tWSWe1を最大にするためには、Lagrangeの未定乗数法により、
Figure 0004350746
とおく。uをe1で微分すると、
Figure 0004350746
Figure 0004350746
となる。これは固有値問題の形であることは容易にわかる。
したがって、(22)式を用いることによって、最適な基底関数e1を求めることが可能となる。また、他の基底関数についても同様に、
Figure 0004350746
とすることによって求める事が可能である。
上記の概念に基づき、重み付け主成分分析を行う。図の信号の流れと対応させると、
Figure 0004350746
は平均信号算出部12によって算出され、平均信号格納部21へ転送される。基底関数eiをn(n≦Nb)本用いてfr,g、すなわちf(r,g,b)を近似すると、
Figure 0004350746
となる。
ここで、a(r,g)=[a1(r,g),・・・,an(r,g)]は展開係数を表し、E=[e1,・・・,en]である。基底関数E=[e1,・・・,en]は基底信号格納部22へ転送される。展開係数a(r,g)は、係数信号算出部14によって以下のように算出される。
Figure 0004350746
展開係数a(r,g)は、係数信号格納部23へ転送される。
次に、この展開係数a(r,g)は、変数固定部11に転送され、圧縮処理が行われる。a(r,g)に対し変数固定部11を用いて、rを固定し、gの関数ar(g)=[a1,r(g),a2,r(g),・・・,an,r(g)]と考える。ここで、Ar=[a1,r,a2,r,・・・,an,r]、ai,r=[ai,r(g1),ai,r(g2),・・・,ai,r(gng)]t,(i=1,2,・・・,n)とおく。この時点でai,rはn×Nr個存在することになる。
係数ai,rに対しても第2図のように多次元空間上のベクトルと考え、重み付け主成分分析を行い、基底関数dj=[dj(g1),dj(g2),
・・・,dj(gNg)]t,(j=1,2, ・・・,Ng)を求める。基底関数
をm(m≦Ng)本用いてai,rを近似すると、
Figure 0004350746
となる。
ここで、
Figure 0004350746
はai,rを近似したもの、
Figure 0004350746
は平均信号算出部12から算出されたもの、bi(r)=[bi,1(r),bi,2(r),・・・bi,m(r)]は係数信号算出部14から算出された展開係数であり、D=[d1,d2,・・・dm]は基底関数である。
Figure 0004350746
は平均信号格納部21へ、bi(r)は係数信号格納部23へ、Dは基底信号格納部22へそれぞれ転送される。
(27)式を用いて、係数行列Arは次式のように表すことができる。
Figure 0004350746
となる。
最終的にf(r,g,b)を近似したf´(r,g,b)は、
Figure 0004350746
と表すことができる。
ある1つの出力信号、例えば、出力信号L*に対するLUTのデータ数はNr×Ng×Nb個であるが、上記に示す主成分分析を行うことによって、データ数をNr×m×n個に圧縮することができる。mおよびnの数、すなわち基底関数を何本用いるかによって、元のLUTに対する誤差が変化する。基底関数の本数は任意に決定することができるが、例えば、基底関数がどれだけもとの情報を表しているかは(23)式における固有値λi大きさによって決まるので、この固有値の値によって基底関数の本数を決めてもよい。
なお、ここでは、r、 g を固定した関数fr,g(b)から圧縮を始めているが、例えばr、bを固定した関数fr,b(g)を用いて圧縮を始めてもよく、上記で述べた方法と同様に圧縮処理が行える。また、上記の場合は係数信号格納部23にある係数信号を圧縮部10に1回再転送しているが、この再転送の回数は入力色信号がM種類の場合、N(O≦N≦M-2)回となり、例えば、入力色信号の種類が3種類の場合、再転送する回数は0回または1回のいずれかとなる。
また、複数のLUT、例えば、LUT1とLUT2が存在する場合でも、上記の方法と全く同様にそれぞれのLUTに対応する関数群、f1 r,g(b), f2 r,g(b)を求め、それらの関数群をまとめて主成分分析を用いて圧縮を行うことができる。LUTの数は当然何個でもよい。
第4図は、本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図である。第4図において、第1図と同一番号が付されている構成部は同様な機能を有する構成部を示している。
第4図を参照すると、この実施例の圧縮装置は、変数固定部11、平均信号算出部12、重み付け主成分分析部13、係数信号算出部14及び基底数変更部15を備え、第1図の構成に基底数変更部15を追加している点が異なる。
基底数変更部15は、制御部40の制御に基づいて、重み付け主成分分析部13から転送された基底信号の基底の本数を任意に変更する。基底の本数は、ユーザが決定しても良いし、固有値の値から決定しても良い。
第4図に示すような実施例の構成を用いることによって、基底数を任意に変更することができ、かつ必要な基底数だけを転送することができるため、データ量を少なくすることができ低コスト化できる。
上記構成を採用することにより、LUTを圧縮することが可能となり、保存するROM容量が少なくなり低コスト化ができる。また、所望の特定色に対して重み付けを行うことによって、特定色の誤差を小さくすることができるため、効果的な圧縮が行えるようになる。特定色とは肌色、空、緑といった色でもよく、更に、画像中の色情報のヒストグラムを統計的に分類し、ある閾値以上の頻度で出現する色を上記特定色としても良い。また、ある輝度値以下の値を持った色の重みを小さくすることにより、輝度値が高い色での誤差が相対的に小さくなり、効果的な圧縮が可能となる。更に、主成分分析を用いて圧縮を行うため、データに依存した効率的な圧縮も可能となる。また、色差に応じて基底数を変更できるため、使用目的に応じて基底数の変更ができ、効果的な圧縮処理を行うことが可能となる。
第5図は重み付け主成分分析の第2の方法を説明する図であり、データ各々に重みを加える方法である。つまり、関数群の各々に重みを加えて主成分分析を行うものである。この処理はrgの色空間に対して重み付けをするのと同等の効果がある。
第6図は重み付け主成分分析の第3の方法を説明する図であり、関数群fr,g(b)に対して重み関数w(b)をかけ、主成分分析を行うものである。この処理は重み関数を乗じた関数群に対して通常の主成分分析を行うため、処理が簡単である。
また、上記に示された方法で圧縮を行う際、LUTの入力色信号を変換することにより、効果的な圧縮が行える。例えば、LUTの色信号をrgb信号からYCbCr信号へ変換するような変換装置を読み込み部30の前に配置し、入力色信号を変換したLUTを読み込み部30へ転送することにより、色差を考慮した圧縮が行える。
なお、上記実施例では、ハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、別途ソフトウェアにて処理する構成も可能であることは勿論である。
第7図には、第1の実施例を示す第1図に相当する処理手順のフローチャートが示されている。
第7図を参照すると、先ず、ステップS1にてLUTのデータを読み込み、ステップS2で、第1図の変数固定部11に相当するLUTの1変数を除く他の変数を固定する変数固定処理を行う。続いて、ステップS3にて第1図の重み付け主成分分析13に相当する重み付け主成分分析処理を行う。次に、ステップS4にて第1図の平均信号算出部12に相当する平均信号を算出し、ステップS5にて第1図の係数信号算出部14に相当するステップS3及びS4の処理結果を用いて係数信号を算出する。そして、ステップS6にて処理回数がN回であるかを判断し、N回に満たない場合、ステップS2を実行するため係数信号を転送し、再び処理が行われる。処理回数がN回であった場合、ステップS7にて算出された平均信号、基底信号及び係数信号を格納し、処理を終了する。
次に、本発明の他の実施例について第8図を参照しながら説明する。本実施例は、デジタルカメラで撮影した映像データを色変換する出力システムについてのものである。
第8図を参照すると、レンズ系110とCCD120を介して撮影された映像は、Gain増幅やA/D変換及びAF、AE制御等の処理を行う前処理部130を経てデジタル信号に変換される。
前処理部130で処理されたデジタル信号はバッファ140に記憶される。バッファ140から読み出されたデータは、色変換を実行し、同一構成を有する複数の処理部100(1)、・・・、100(n)に入力される。例えば、バッファ140から読み出されたデータは、処理部100(1)の切り換え部200に入力される。
切り換え部200は、バッファ140から読み出されたデータを、色変換部300及び色変換部400に切り換え出力する。色変換部300には、平均信号記憶部301、基底信号記憶部302及び係数信号記憶部303が含まれ、色変換部400には、平均信号記憶部401、基底信号記憶部402及び係数信号記憶部403が含まれている。
色変換部300及び色変換部400で色変換処理されたデータは、エッジ強調やガマットマッピング等の処理を行う信号処理部150に送出される。信号処理部150で上記処理が施されたデータは、メモリカードなどの出力部160に出力される。
処理部100(1)、・・・、100(n)は、出力色信号の種類によってその数が変化し、例えば、出力信号がL*a*b*の場合、処理部の数は3個となる。
第8図に示す例では、出力色信号の種類がn種類の場合である。マイクロコンピュータ等で構成される制御部170は、全体を制御するもので、前処理部130、処理部100(1)、・・・、処理部100(n)、信号処理部150及び出力部160に双方向に接続されている。また、電源スイッチ、シャッターボタン、撮影時の各種モードの切り換えを行うためのインターフェースを備えた外部I/F部180も制御部170に双方向に接続されている。
第8図に示す構成における信号の流れを説明する。外部I/F部180を介してISO感度などの撮影条件を設定した後、シャッターボタンを押すと映像信号が取り込まれる。レンズ系110、CCD120を介して撮影された映像信号は、Gain増幅やA/D変換及びAF、AE制御等を行う前処理部130を経てバッファ140へ転送される。バッファに転送される信号はrgb信号だけでなく、YCbCr等でもよいことは勿論である。
バッファ140から読み出された色信号は、例えば、処理部100(1)内の切り換え部200に転送される。切り換え部200は、色信号が予め定めた特定色の範囲に含まれているとき、色変換部300へ色信号を転送する。また、色信号が特定色以外の範囲に含まれているとき、色変換部400へ色信号を転送する。
処理部100(1)に含まれる色変換部300は、平均信号記憶部301、基底信号記憶部302及び係数信号記憶部303の情報を用いて、制御部170の制御に基づいて色変換処理を行う。処理部100(1)に含まれる色変換部400は、平均信号記憶部401、基底信号記憶部402及び係数信号記憶部403の情報を用いて、制御部170の制御に基づいて色変換処理を行う。平均信号記憶部301、基底信号記憶部302及び係数信号記憶部303はLUTに対して特定色の重み付けを行い、主成分分析を行った際に得られた情報を格納しており、平均信号記憶部401、基底信号記憶部402及び係数信号記憶部403はLUTに対して通常の主成分分析を行った際に得られた情報を格納している。色変換部300及び色変換部400はそれぞれ映像信号に対して色変換処理を行い、その結果は信号処理部150へ転送される。
出力色信号がn種類の場合、色変換部300及び色変換部400を含んだ処理部の個数はn個となる。信号処理部150は、制御部170の制御に基づいてエッジ強調やガマットマッピング等の処理を行う。処理後の信号は、出力部160に転送される。上記処理部100(1)及び処理部100(n)における処理は制御部170の制御に基づいて同期して実行される。
すなわち、本実施例では所定領域単位で処理が行われ、色変換処理後の映像信号が順次出力部160へ転送されることになる。出力部160は、転送された映像信号をメモリカードなどへ順次記録保存する。
第9図は第8図における色変換部300の構成例を示すブロック図である。色変換部300は、係数信号算出部310、色信号切り換え部311、基底信号算出部312、平均信号算出部313、バッファ314、バッファ315、積和演算部316及び積和演算部317から成る。色変換部400の構成も同様であり、図示は省略する。
係数信号算出部310は、制御部170の制御に基づいて、係数信号記憶部303から転送された信号と、切り換え部200を介して転送されたr信号に基づいて係数信号を算出して積和演算部316に出力する。切り換え部200を介して転送されたg信号及びb信号は色信号切り換え部311に転送され、1つの信号、例えばg信号を基底信号算出部312及び平均信号算出部313に転送する。
基底信号算出部312は、基底信号記憶部302から転送された信号と、色信号色信号切り換え部311から転送された信号に基づいて基底信号を算出する。平均信号算出部313は、平均信号記憶部301から転送された信号と、色信号切り換え部311を介して転送された信号に基づいて平均信号を算出する。算出された基底信号及び平均信号はバッファ314に転送され、記憶される。
積和演算部316は、係数信号算出部310とバッファ314から転送された信号を用いて積和演算処理を行い、その結果を積和演算部317に転送する。この処理は前掲(27)式の処理に相当する。
次に、色信号切り換え部311は、他の信号、例えばb信号を基底信号算出部312及び平均信号算出部313に転送する。基底信号算出部312及び平均信号算出部313は、同様に、基底信号及び平均信号を算出し、バッファ315に転送する。積和演算部317は、同様に、バッファ315及び積和演算部316から転送された信号を用いて積和演算処理を行い、その結果を信号処理部150に転送する。
ここで、バッファ140に含まれる色信号はrgbであるが、他の信号、YCbCr等でもよいことは勿論である。また、係数信号算出部310に転送される信号は、どれでもよく、g信号あるいはb信号であってもよい。同様に、色信号切り換え部311に転送される色信号もどれでもよい。この場合、色信号切り換え部311に転送される色信号は2種類であったが、転送される色信号は何種類でもよく、例えば、色信号切り換え部311に転送される色信号が3種類の場合、バッファ314や積和演算部316の個数は3個となる。ここで述べた色変換部はひとつの出力値に対応しており、例えば出力値がL*a*b*の3種類であった場合、処理部は3つ必要となる。
平均信号記憶部301や基底信号記憶部302に記憶される平均信号及び基底信号の個数は、平均信号と基底信号の数が同じであればいくつでもよく、圧縮処理が1回行われているならば、平均信号記憶部301や基底信号記憶部302に記憶される平均信号及び基底信号の個数は1個となる。
次に、本発明の更に他の実施例について第10図を参照しながら説明する。本実施例は、デジタルカメラで撮影した映像データを色変換して出力システムについてのものであり、一つの処理部100Aを備える。
第10図において、第8図において付与した番号と同一機能を有する構成部を示し、重複する説明は省略する。また、番号にAを追加した構成は当該番号と同様な機能を有する。
バッファ140から出力されたデータは、切り換え部200Aで切り換え出力されて色変換部300Aと400Aに出力される。色変換部300Aには、平均信号記憶部301A、基底信号記憶部302A及び係数信号記憶部303Aが含まれ、色変換部400Aには、平均信号記憶部401A、基底信号記憶部402A及び係数信号記憶部403Aが含まれている。
平均信号記憶部301A、基底信号記憶部302A、係数信号記憶部303A、平均信号記憶部401A、基底信号記憶部402A及び係数信号記憶部403Aには、色変換後の出力色信号の種類に応じた信号が記憶されている。例えば、出力色信号がL*a*b*であった場合、L*に対する信号、a*に対する信号及びb*に対する信号が記憶されている。その他の信号の流れは第8図と同様であるので、省略する。
第11図は第10図における色変換部300Aの構成例を示すブロック図である。第11図において、第9図において示したブロックと同一の機能を有するブロックには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、色変換部400Aの構成も同様でありため、図示は省略する。
係数信号変更部329は、制御部170の制御に基づいて、係数信号記憶部303Aから転送された係数信号を変更する。例えば、出力値L*に対する係数信号を出力値a*に対する係数信号に変更することができる。基底信号変更部330は、基底信号記憶部302Aから転送された基底信号を変更する。例えば、出力値L*に対する基底関数を出力値a*に対する基底信号に変更する。平均信号変更部331は、平均信号記憶部301Aから転送された平均信号を変更する。例えば、出力値L*に対する平均信号を出力値a*に対する平均信号に変更する。色変換処理は第9図と同様であるので省略する。
第8図においては出力する色信号の種類に応じて処理部が複数個必要であったが、色変換部300A及び色変換部400Aの処理を用いれば、第10図のように処理部は1つで済むことになる。
第12図は本発明の更に他の実施例を示し、第8図における処理部100(1)等の構成を示す。第8図の構成と同様な機能を有する構成は同一の符号が付され、または符号Bが追加されており、重複する説明は省略する。
バッファ140から転送されたデータは、処理部100B内の切り換え部200Bを介して色変換部300Bと400Bに入力される。
色変換部300Bには、平均信号記憶部301B、基底信号記憶部302B及び係数信号記憶部303Bが含まれ、色変換部400Bには、平均信号記憶部401B、基底信号記憶部402B及び係数信号記憶部403Bが含まれている。
平均信号記憶部301B、基底信号記憶部302B、係数信号記憶部303B、平均信号記憶部401B、基底信号記憶部402B及び係数信号記憶部403Bには、色変換後の出力色信号の種類に応じた信号が記憶されている。
色変換部300Bと色変換部400Bの出力は結合部500に接続され、後述するような結合処理が実行される。
切り換え部200Bは、第13図に示すように、色信号が特定色の範囲R1に含まれているときには、バッファ140からの出力色信号を色変換部300Bに転送する。色信号がR2の領域に存在するとき、切り換え部601は色変換部300B及び色変換部400Bの両方に色信号を転送する。色信号がR1及びR2以外の範囲にあるときには、切り換え部601は色変換部400Bに色信号を転送する。
結合部200Bは、色変換部300B及び色変換部400Bの片方からのみ色信号が転送されたとき、信号処理部150にそのまま色信号を転送する。もし両方から色信号が転送されたならば、結合部500は、色変換部300Bの色信号と色変換部400Bの色信号に対して結合処理を行うことによって新たな色信号を生成し、信号処理部150に生成された信号を転送する。
ここで、第13図はxy の2次元空間で示されているが、この空間は当然何次元であってもよい。
結合処理の方法としては、例えば以下の方法が考えられる。第13図において、色変換部300Bで得られる信号を(x1,y1)、色変換部400Bで得られる信号を(x2,y2)とする。結合処理の結果得られる信号を(x,y)とすると、結合処理は以下の式で表される。
Figure 0004350746
Figure 0004350746
ただし、Wは重み係数を表し、以下のような関係で与えられる。
Figure 0004350746
W( )に関しては様々な関数が考えられるが、例えば、第14図のような形が考えられる。これは、第13図のように色の境界が円で表せるときに極座標表示を用いて1次元で表したものである。ここで、Δrは第13図におけるΔrに対応している。この処理により、色の境界において変換結果をなめらかにつなぐことができる。
上記構成により、圧縮したLUTを用いて色変換を行うことが可能となるため、保存するROM容量が少なくなり低コスト化ができる。また、色変換処理において、平均信号、基底信号及び係数信号を変更することができるので、色変換に用いる演算回路が1つでよく、低コスト化ができる。
また、上記実施例におけるCCDは、原色系の単版CCDや、補色系の単版CCDや二板、三板CCD等が考えられる。単版CCDの場合、前処理部130には単版三版化の補間処理が含まれる。
なお、上記実施例では、ハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、CCD120からの信号を未処理のままのRawデータとして、ISO感度情報や画像サイズなどをヘッダ情報として出力し、別途ソフトウェアにて処理する構成も可能である。
第15図は、第12図に示す第2の実施例について処理手順のフローチャートである。色変換処理に関しては第12図の処理をフロー化している。ステップS11にてISO感度や画像サイズの情報が含まれたヘッダ情報を読み込み、ステップS12にて画像を読み込む。次に、ステップS13の切り換え処理で第12図の切り換え部200Bに相当する処理を行い、色信号をステップS14の色変換処理1あるいはステップS18の色変換処理2へ転送する。S15にて平均信号1を読み込み、ステップS16にて基底信号1を読み込み、ステップS17にて係数信号1を読み込み、ステップS14へ転送する。ステップS14にて画素単位ごとに色変換処理を行う。この処理は第12図の色変換部300Bの処理に相当する。ステップS19にて平均信号2を読み込み、ステップS20にて基底信号2を読み込み、ステップS21にて係数信号2を読み込み、ステップS18へ転送する。ステップS18にて、画素単位ごとに色変換処理を行う。この処理は色変換部400Bの処理に相当する。ステップS22にて第12図の結合部500に相当する処理を行い、ステップS23にて第12図の信号処理部150に相当するエッジ強調やガマットマッピング処理等の信号処理を行う。ステップS24にてすべての画素について処理が行われたかを判断し、行われていない場合、未処理の別の画素に対し、ステップS13から再び処理が行われる。すべての画素において処理が行われた場合、処理を終了する。
以上説明したように、本発明によれば、以下のような顕著な効果を奏することができる。なお、これらの効果はあくまでも例であり、上述実施例を参照すれば、ここに列挙されていない効果を得ることもできることは勿論である。
(1)LUTを圧縮処理しているため、データ量が少なくなり低コスト化できる。
(2)LUTを重み付け主成分分析を用いて圧縮し、特定色に関して重み付けを行い、LUTを圧縮処理しているため、特定色に関する精度が高くなる。
(3)圧縮処理後の基底数を変更し、その基底数を任意に変更することができるように構成しているため、必要な基底数だけを転送することができ、データ量が少なくなり低コスト化できる。
(4)LUTの入力色空間を変換し、圧縮を行っているため、圧縮率を高めることができ、あるいは色差を考慮した圧縮が行える。
(5)重み付け主成分分析の代わりに1変数関数群に重み関数をかけ、そのデータに対して主成分分析を行っているため、処理が簡単に行える。
(6)1変数関数群に対して評価値を算出し、その評価値を最大化する基底関数を求めており、評価値に基づいた基底関数を導出することができる。
(7)平均2乗誤差に重みを加えたものを評価値としているため、特定色における誤差を小さくすることができる。
(8)上記特定色を肌色、緑、空とし重み付け主成分分析を行っており、人間の記憶色を精度良く圧縮できる。
(9)画像中の色情報に対して統計的処理を行い、最も頻度が高い色を特定色としているため、画像全体を精度良く圧縮できる。
(10)ある輝度値以下の色における重みを小さくすることにより、人間にとってあまり重要でない、暗い色の精度を落とすことによって、相対的に明るい色での精度が高くなる。
(11)圧縮されたLUTの情報を用いて色変換を行うため、保存するROM容量が小さくなり、低コスト化できる。
(12)2つの変換部から出力された色信号の結合処理を行って2つの変換部からの変換結果をなめらかにつなぐことができ、違和感のない色再現も行える。
以上、本発明の好適実施例の構成及び動作を詳述した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図である。 多次元空間への投影を説明するための図である。 本発明の実施例における重み付けを説明するための図である。 本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図である。 本発明における重み付け主成分分析の第2の方法を説明する図である。 本発明における重み付け主成分分析の第3の方法を説明する図である。 第1図に示す第1の実施例の処理を実行するソフトウェア処理に関するフローチャートである。 本発明の他の実施例を示し、デジタルカメラで撮影した映像データを色変換して出力するシステムの構成図である。 第8図における色変換部300の構成例を示すブロック図である。 本発明の更に他の実施例を示し、デジタルカメラで撮影した映像データを色変換して出力するシステムの構成図である。 第10図における色変換部300Aの構成例を示すブロック図である。 第8図に示す実施例における処理部100Bの構成ブロック図である。 本発明の実施例における色空間の領域を説明するための図である。 本発明の実施例における重み係数を説明するための図である。 第8図に示す第2の実施例の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
11 変数固定部
12 平均信号算出部
13 重み付け主成分分析部
14 係数信号算出部
15 基底数変更部
20 格納部
21 平均信号格納部
22 基底信号格納部
23 係数信号算出部
30 読み込み部
40 制御部
100(1)・・・100(n)、100A、100B 処理部
110 レンズ系
120 CCD
130 前処理部
140 バッファ
150 信号処理部
160 出力部
170 制御部
180 外部I/F部
200 切り換え部
300、300A、300B、400、400A、400B 色変換部
301、301A、301B、401、401A、401B 平均信号記憶部
302、302A、302B、402、402A、402B 基底信号記憶部
303、303A、303B、403、403A、403B 係数信号記憶部
310、321 係数信号算出部
311、322 色信号切り換え部
312、323 基底信号算出部
313、324 平均信号算出部
314、315、325、326 バッファ
316、317、327、328 積和演算部
329 係数信号変更部
330 基底信号変更部
331 平均信号変更部
500 結合部

Claims (23)

  1. M種類(Mは2以上の整数)の色信号成分からなる入力色信号の各々に対応する色変換を行うルックアップテーブルの圧縮処理を行う圧縮装置において、
    前記入力色信号に対応する前記色変換を関数群で表し、前記入力色信号のうち1つを除く他の入力色信号を固定し1変数関数群を算出する変数固定部と、
    前記変数固定部で算出した前記1変数関数群に対して主成分分析を行い、基底関数を算出する主成分分析部と、
    前記1変数関数群の平均信号を算出する平均信号算出部と、
    前記1変数関数群と前記平均信号と前記基底関数とを用いて係数信号を算出する係数信号算出部と、
    前記係数信号を格納する格納部と、
    前記格納部に格納されている係数を変数固定部に送出する制御部と、
    を備えて成ることを特徴とする圧縮装置。
  2. 前記入力色信号内に含まれる特定の色信号成分に対して重み付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の圧縮装置。
  3. 前記特定の色信号成分の色は、肌色、緑色又は空色であることを特徴とする請求項2に記載の圧縮装置。
  4. 前記主成分分析部における主成分分析は、前記関数群の平均値と前記係数信号が乗算された前記基底関数の累積和との加算値と、前記関数群との二乗誤差が最小となる前記基底関数を求めることを特徴とする請求項1に記載の圧縮装置。
  5. 前記主成分分析部における前記基底関数の基底の本数は任意に定められることを特徴とする請求項1に記載の圧縮装置。
  6. 前記主成分分析部における前記基底関数の基底の本数は任意に定められることを特徴とする請求項2に記載の圧縮装置。
  7. 前記主成分分析部における前記係数は、前記1変数関数群と前記基底関数に基づいて求められることを特徴とする請求項1に記載の圧縮装置。
  8. 前記入力色信号の色空間を他の色空間に変換する変換部を有することを特徴とする請求項1に記載の圧縮装置。
  9. 前記入力色信号の色空間を他の色空間に変換する変換部を有することを特徴とする請求項2に記載の圧縮装置。
  10. 前記変数関数群の所定の変数に対して所定の重み関数を乗ずる重み関数乗算部を有することを特徴とする請求項1に記載の圧縮装置。
  11. 前記変数関数群の所定の変数に対して所定の重み関数を乗ずる重み関数乗算部を有することを特徴とする請求項2に記載の圧縮装置。
  12. M種類(Mは2以上の整数)の色信号成分からなる入力色信号の各々に対応する色変換を行うルックアップテーブルの圧縮処理を行う圧縮方法において、
    前記入力色信号に対応する前記色変換を関数群で表し、前記入力色信号のうち1つを除く他の入力色信号を固定し1変換関数群を算出し、
    前記1変数関数群に対して主成分分析を実行し基底関数を算出し、
    前記1変数関数群の平均信号を算出し、
    前記1変数関数群と前記平均信号と前記基底関数とを用いて係数を算出し、
    前記係数に基づいて前記主成分分析を実行する、
    ことを特徴とする圧縮方法。
  13. 前記入力色信号のうち特定の色信号成分に対して重み付けを行うことを特徴とする請求項12に記載の圧縮方法。
  14. 前記特定の色信号成分の色は、肌色、緑色又は空色であることを特徴とする請求項13に記載の圧縮方法。
  15. 前記特定の色信号成分の色は、画像の統計的処理によって最も頻度が高い色であることを特徴とする請求項13に記載の圧縮方法。
  16. 前記主成分分析は、前記関数群の平均値と前記係数信号が乗算された前記基底関数の累積和との加算値と、前記関数群との二乗誤差が最小となる前記基底関数を求めることを特徴とする請求項13に記載の圧縮方法。
  17. 前記主成分分析における前記基底関数の基底の本数は任意に定められることを特徴とする請求項12に記載の圧縮方法。
  18. 前記主成分分析における前記基底係数の基底の本数は任意に定められることを特徴とする請求項13に記載の圧縮方法。
  19. 前記主成分分析における前記係数は、前記1変数関数群と前記基底関数に基づいて求められることを特徴とする請求項12に記載の圧縮方法。
  20. 前記入力色信号の色空間を他の色空間に変換することを特徴とする請求項12に記載の圧縮方法。
  21. 前記入力色信号の色空間を他の色空間に変換することを特徴とする請求項13に記載の圧縮方法。
  22. 前記変数関数群の所定の変数に対して所定の重み関数を乗ずることを特徴とする請求項12に記載の圧縮方法。
  23. 前記変数関数群の所定の変数に対して所定の重み関数を乗ずることを特徴とする請求項13に記載の圧縮方法。
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