JP4350528B2 - 矯正アライナ補助システム - Google Patents

矯正アライナ補助システム Download PDF

Info

Publication number
JP4350528B2
JP4350528B2 JP2003581669A JP2003581669A JP4350528B2 JP 4350528 B2 JP4350528 B2 JP 4350528B2 JP 2003581669 A JP2003581669 A JP 2003581669A JP 2003581669 A JP2003581669 A JP 2003581669A JP 4350528 B2 JP4350528 B2 JP 4350528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aligner
opening
orthodontic
shell
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003581669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006511243A (ja
JP2006511243A5 (ja
Inventor
ジャック ケイス ヒリアード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2006511243A publication Critical patent/JP2006511243A/ja
Publication of JP2006511243A5 publication Critical patent/JP2006511243A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4350528B2 publication Critical patent/JP4350528B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/08Mouthpiece-type retainers or positioners, e.g. for both the lower and upper arch
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/10Devices having means to apply outwardly directed force, e.g. expanders

Description

本発明は、広くは歯科矯正器具の分野に関する。より詳しくは、本発明は、種々の矯正アライナ補助システムが、矯正治療用の着脱可能なアライナ(配列器)と組合せて使用できる構成の方法および装置に関する。
歯科矯正学の分野では、現在、治療は開業歯科医が利用できる広範囲のハードウェアオプションを使用して行なわれている。これらのオプションは、最も簡単な形態として2つのグループに分類される。第一グループは、患者の歯を整復するための歯装着型機械的システムに基いた慣用ブレースである。他のグループは、大きい生理学的応答または骨格的応答を引出すべく作用する種々の形式の矯正器具を含んでいる。矯正アプローチは、患者の矯正歯の整復することだけでなく、顔の顎と、顔面筋と、骨格構造との間の補正された、安定したバランスにも関係している。実際に、矯正補正は、一般にこれらの2つのアプローチを組合せることにより行なわれる。この場合、第一に、患者の骨格関係に、より調和のとれかつ補正されたバランスが得られ、このようにしてひとたび補正されたならば、歯は、慣用ブレースを用いて、所望の最終美的位置および所望の関係に移動される。
上記2つの基本アプローチを増強すなわちサポートすべく機能する多くの補助治療システムが開発されている。このような補助システムとして、リテーナ、顔弓、ホールディングアーチ、リバース・プルヘッドギア、経口蓋アーチ(transpalatal arches)、迅速口蓋エキスパンダ、舌側弧線ディベロッパ(lingual arch developers)、下顎アドバンサ、リップバンパ等がある。殆どの場合、このような補助治療具は、特定の治療サブフェーズの間に進行的に機能し、かつ他の治療が開始する前に達成されなくてはならない1つの治療目的を促進すべく機能する。
矯正治療および関連用具のサイエンスが完成しているので、何人かの特に熟練した矯正歯科医は、このような補助サポートシステムの使用に非常に熟達しているので、これらのシステムの使用は完全治療方法の中央手段となるまで拡大されている。このような多くの補助サポートシステムは商品化されており、従って歯科矯正医に、多くの治療ツール、方法、「ブレース」及び矯正アプローチを用いた治療方法を有効に増強するオプションおよび矯正アプローチを提供する。
本発明が関係するこのような1つの矯正補助サポートシステムは、矯正歯ポジショナとして歯科矯正医に広く知られている。矯正歯ポジショナは、歯列弓の形状に一致するほぼU型でありかつ柔軟で可撓性を有する弾性材料で形成されていることに特徴を有する。多数の凹部からなる歯ポジショナのほぼU型の形状に沿ってトラフが形成されており、各凹部は、対応する歯と緊密に接触して該歯をポジティブに受入れることができるようにネガ゛ティブに形成されている。患者の口の中に置かれると、歯ポジショナは、一般に、患者の上方または下方の歯列弓の全ての歯を受入れ、これにより、一般に歯冠全体を覆う。歯ポジショナは、通常、歯肉縁を越えることはなく、従って一般的には、隣接軟組織すなわち歯肉には接触しない。
概して云えば、従来使用されてきたポジショナは一体化されるのに役立っている。すなわち、2つのトラフ(上歯と係合すべく上を向いた一方のトラフおよび下歯と係合すべく上を向いた他方のトラフ)を収容する加硫天然ゴムの単一マスから形成されている。より最近では、歯ポジショナは2つの別々のポジショナの組としてより一般的に形成されており、1つの組の一方のポジショナは上方歯列弓に適合し、他方のポジショナは下方歯列弓に適合する。特殊目的の他の形式のポジショナは、ときとして、歯列弓の側部または1/4と係合するように形成されている。
矯正歯ポジショナおよびその形成方法は、1946年当時よく知られた有力な矯正歯科医H. D. Kesling による下記非特許文献1に最初に開示されている。この業績に基いて、ポジショナをベースとする治療方法が開発され、かつポジショナを使用する歯医者に対して矯正具ラボラトリによる商業的サポートがなされた。Keslingは、歯ポジショナの長所を激賞する多数の論文を刊行し、歯ポジショナを、バンド、ブラケットまたはワイヤからのいかなる影響もない有効な歯移動力が得られるものであると説明している。
上記のように、過去および今日のいずれにおいても、歯ポジショナを用いて患者を治療する選択を行なう矯正歯科医は、一般に、患者のためのポジショナを作る矯正具ラボラトリのサービスに依存している。矯正具ラボラトリは、治療プランおよび治療に当る矯正歯科医または歯科医により与えられる処方箋に従って個々の患者の歯ポジショナの特注製造のサービスを行なっている。この方法では、ラボラトリでの使用のために、患者の初期不正咬合の注型/硬化ストーンレプリカが与えられる。
ラボラトリ内の歯科技工士は、ストーンモデルがない転位歯および隣接歯をカッティングすることにより、最初にストーンを修正する。次に、技工士は、半剛性モデル上の歯を、歯科医が特定しかつ歯科医の診断およびその後の治療プランにより決定した所望の理想位置に整復する。ストーンモデルがこのようにして修正すなわち「補正(corrected)」された後、モデルは歯ポジショナ成形機内に入れられ、ここで空気気圧、真空および熱を同時的に使用して、熱成形可能なビニルまたは他のゴム状シートまたは熱成形可能なエラストマー材料のシートがストーンモデル(単一または複数)上に「吸着(sucked-down)」される。このようにしてポジショナを形成した後、過剰の材料がポジショナからトリミングされる。ポジショナは矯正歯科医に返送されて、患者の口内にポジショナを座合するアポイントメントの計画が立てられる。
従来は、歯ポジショナを形成するプロセスは非常に労働集約的であった。熱成形可能材料のシートを「吸着」させるだけでなく、先ず金型を創出し、次に硬化のための熱、圧力および時間を必要とする熱硬化性材料または他の材料をキャスティングする必要がある。
理解されようが、ラボラトリ製作による完成した歯ポジショナは、患者の治療開始時の実際の歯の位置および方向と比較すると改善された位置および方向を反映する。新しいポジショナが患者の転位歯上に最初に置かれるとき、各歯は、これに隣接するエラストマー材料に力を加えて歪ませ、ポジショナに凹部を形成する。ポジショナが患者の歯列弓上に完全に座合されると、各歯に隣接する材料が弾性的に装填され、かつエネルギがポジショナのエラストマー材料内に蓄えられる。本質的に、蓄えられたエネルギは時間をかけてゆっくり放散され、このため、優しく連続的な生物学的に有効な力が発生する。歯の下に位置する骨がこの力に応答し、歯はポジショナの優しい押圧力に従った位置に移動する。
前述のように、ポジショナをベースとする治療は、1940年代後半にKeslingにより最初に導入された。Keslingにより教示されたポジショナは、当時の比較的弾性が小さくかつ硬い天然ゴム材料に基いており、従ってこのようなポジショナは、歯の初期移動という目的を達成するには弾性が不充分である。このような器具は、一般に、治療の終時近くで小さい歯の移動を生じさせることに限定され、或る程度の時間は粗末な治療後リテーナとしても使用される。Keslingが使用した歯ポジショナを初期歯移動治療様式として機能させるには、技工士による「ストーン」歯の物理的整復を含むラボラトリ段階は多くの増分的段階(incremental steps)で行なわなくてはならず、従って多数の増分的ポジショナが必要とされた。各増分的段階は、理想的な歯位置に向かう極く一部の移動を表す。歯科医とラボラトリとの広い共同作業を要するという拘束に加え、早期位置決めを行なうラボラトリプロセスは、時間を要するキャスティングおよび熱硬化を必要とした。このような複雑なプロセスに含まれる全コストは、到底認められないものであると、Keslingにより認識された。Keslingが理解するように、矯正治療のための最初の方法として単一の歯ポジショナを使用できる度合いは、ポジショナが形成される材料の機械的特性に基いている。Keslingは彼のポジショナの限界を悔やんだが、将来的には、当時は開発されていない材料の使用により、歯ポジショナをベースとする療法が初期治療手段として機能する大きい可能性を保有することを予測した。
歯ポジショナの可能性および制限の両方により駆り立てられて、歯ポジショナをベースとする治療原理の前進を望む研究グループ並びに歯科医により、硬質天然ゴムに代わる種々の材料が研究されている。米国では、1970年代に、Cottingham、Warunek、StrychalskiおよびCunatの全員が、医用ポリジメチルシリケートおよび一般にシリコーンゴムまたはシリコーンエラストマーとして知られている材料を研究した。日本では、Nishiyama、KamadaおよびHoriuchiが、クロロ白金酸で触媒反応させたジメチルビニルシロキシポリジメチルシロキサン(一般に、LTVビニルシリコーンとして知られている)を研究した。日本の他の研究者であるOsama Yoshiiは、LTVビニルシリコーンのデュロメータ硬度を調節可能に変えられる特徴を利用した歯ポジショナ治療方法を開発しかつ一連の硬度の増分的増大に基いたプログレッシブポジショナを形成した。全体として透明で、汚染性がなくかつ吸湿性があるため、これらの研究者により開発されたエンジニアリングエラストマーは、Keslingのオリジナルの歯ポジショナがもつ問題の幾つかを解決した。これらの新しい材料から形成された歯ポジショナは、不正咬合を補正するための信頼できる手段として考えることができる。これらのより柔軟で弾性のある材料は、不快感なく口内で機能するが、これらを形成するには依然として高価なラボラトリキャスティングプロセスを必要とする。それにもかかわらず、上記研究の結果として、一群のエラストマー材料系は、透明で高弾性の歯ポジショナ並びに他の多くの一般的な矯正器具の形成に使用するのに現在入手可能である。
一般に、歯ポジショナは、治療中の外観に関する社会的または自己イメージ関心を低下させる特徴を有する点で、若い人、多自己意識過剰の患者にポピュラーである。歯ポジショナの1つの基本的特徴は、歯ポジショナが患者により着脱可能なことである。また、多くの場合、矯正歯科医は、下校後および睡眠中にのみポジショナが装着される旨の処方を行なうので、十代の矯正患者は彼らの器具を取外すオプションを有している。これは、十代の若者並びに成人が、スピーチ問題および一般に慣用ブレースが関係する個人的な外観(体裁)の問題を回避することを可能にする。
ほぼ1980年代当初、矯正歯科医による歯ポジショナの長所についての高い意識が大きい関心をもたらした。歯科矯正医学界はまた、歯ポジショナを作るラボラトリおよび触媒反応可能材料および器具に関する患者の人気を提供する製造業者および販売業者の両者の商業的成功にも注目している。特に、矯正歯科医は、ポジショナ療法の多くの潜在的長所を最初に明確にしたKeslingのオリジナルビジョンが、より弾性のある現代的材料の使用により実現される度合いとなることを理解した。
歯ポジショナによるおよびポジショナをベースとする矯正療法は、歯ポジショナを形成する更に別の新しい材料および新しくて労働集約性が低い手段の使用により現在の状態に進化させた。前述のように、現在の歯ポジショナには、ビニルおよびオレフィン系材料を含む種々の熱成形可能プラスチックからなる薄いシートが使用されている。これは、圧力、真空および熱の急速使用を含む効率的成形法と相俟って、従来のモールディングおよびキャスティング法にとって代わっている。特にポリプロピレンは、理想的な特性の組合せを呈する。特に、ポリプロピレンは、その高い分子密度範囲では、ほぼ透明であることおよび口内で化学的に反応性がなくかつ完全な生体適合性を有する点で望ましい機械的特性を呈する。この新しいポジショナ材料の1つの商業的提供源として、Raintree Essix社(New Orleans、ロサンゼルス州)がある。シート状および約1mmの厚さ(熱成形前)のポリプロピレンを含むこれらの材料を使用すれば、旧式の天然ゴム、医用ウレタン、シリコーンおよびビニルシリコーン系材料により必要とされているような混合および硬化(或る場合には、圧力フラスコ内での熱硬化)等の時間を消費する段階を省略できる。熱成形可能であるため、ポジショナは、熱、圧力および真空を同時に使用する患者のリセットストーンモデルを容易に「吸着」できる。新しい形式の薄いポジショナの加工はこのように顕著に簡単化されるので、或る矯正歯科医は、ポジショナを矯正オフィスで直接形成することが実用的であることを見出しており、従って、ラボラトリプロセスが必要とするコスト、時間および行政上の仕事が省略される。医用ウレタン、シリコーンまたはビニルシリコーン材料から形成された旧式のポジショナと区別するため、現在の薄い熱成形ポジショナは、一般に「アライナ」と呼ばれている。
ひとたび形成されたならば、アライナは、歯肉縁にぴったり一致するように、一般にトリミングされる。患者の口内に配置されたとき、現在のアライナは事実上見えなくて、気付くことはない。薄いため、アライナは、非常に嵩張るウレタン、シリコーンおよびビニルシリコーンで形成されたバージョンがそうであるように、旧式のものに比べてスピーチを妨げることがない。アライナにより与えられる薄くて、嵩張らず、小型であることを具備した歯ポジショナについて前述した長所から、アライナは、患者により容易に受入れられ、矯正歯科医にも現に人気がある。
歯科矯正の分野でのアライナをベースとする治療法の全体的な完成度および重要性を実証すべく、現在のアライナをベースとする療法原理とデジタル画像/コンピュータによる迅速プロトタイプ法とを組合せたところ、下記特許文献1に開示された有意義な商業的開発の出現をもたらした。この方法論は該特許文献1により教示されており、これによれば、1人の患者に多数のアライナが形成され、上下各組のアライナが一定時間(例えば約2週間)着用された。各組のアライナが、理想的な咬合が得られる方向に患者の歯をより強力に押圧するように構成された押圧力が漸次変化するアライナ組が提供されている。このような漸次変化治療を受ける矯正患者は、一般に、15〜25組の漸次変化アライナを着用する。一定時間経過すると、押圧力が連続的に漸次変化するポジショナは、歯を、これらの最初の不正咬合位置からほぼ完成された補正状態へと移動させる。この漸次変化アライナをベースとするプログラムは、歯科矯正専門家に商業的に提供されておりかつAlign Technologies社(Sunnyvale、カリフォルニア州)から「Invisalign(R)」の商標で大衆に直接市販されている。Invisalign(R)プログラムは、「目に見えないブレース」として販売促進されており、慣用ブレースに代用されることは明らかである。
アライナおよびアライナの商業的製造はAlign Technologies社に限定されてはいない。殆どの矯正ラボラトリは、矯正歯科医により提供される処方箋に従ってアライナを日常的に製作している。アライナはまた、歯科矯正オフィス内でも連続的に作られている。Invisalign(R)プログラムのような漸次変化システムの一部ではないが、このようなラボラトリまたはオフィスで作られたアライナは、補正および保定を含む広範囲な有効治療機能を遂行する。自分でアライナを作ることを選択した歯科医のために、下記特許文献2により教示された方法は、いずれかの患者の要求に応じて行なう、以前に作られたアライナを修正する1つのチェアサイド手段(歯科用椅子の横で行なう手段)を提供している。
本発明者に係る下記特許文献3も同様に、患者の治療進行に応じてアライナを活用するのに有効な加熱プライヤを用いたチェアサイドシステムを提供する。加熱プライヤはアライナ材料の熱成形可能特性を活かして、アライナ材料を局部的に改質または活性化させることができる。
アライナをベースとする療法は、今日歯科矯正で使用されている重要で良く知られた治療様式である。しかしながら、商業的成功を収めているとはいえ、矯正治療を受ける大部分の患者を完全に治療できるようにするというKeslingの当初のビジョンからすると、アライナは依然として幾分かの欠点を有している。これらの残された欠点は、例えば、Invisalign(R)プログラムに許容される場合は、Invisalign(R)プログラムのアライナを有効なものとする上で、酷い不正咬合に関するカテゴリを適度なものとするのに劣ったものとなってしまうという事実に見られる。、大きい叢生、深いまたは開いた咬合または過度に狭い咬合を呈する患者は、現在のアライナで可能な補正を超える問題を有している。このため、大部分の場合、アライナは、慣用ブレースと一緒に依然として使用されるか、歯の最終的な美的位置決めを行なうために治療の終時に使用されている。
理解されようが、ぴったりと接触しているが所望の押圧力が得られない状態で、アライナのポリマーシェル内に形成された凹部すなわちキャビティ内に受入れられた個々の歯は、キャビティの僅かな位置決め押圧力により、矯正的に望ましい正味ベクトル方向に移動すべく押圧される。前述のように、アライナが任意の特定歯上に配置されると、実際の歯の位置と、アライナの整復されたキャビティとの間の誤差によって、キャビティに直ぐ隣接する領域内のポリマーシェル材料に荷重が作用する傾向が生じる。かくしてアライナのエラストマー材料内に伝達された貯蔵エネルギは、歯の下に横たわる骨がこのような治療力に生理的に応答するときに、時間をかけてゆっくりと消散される。この態様で歯に伝達される種々の補正治療力は、次のような特徴、すなわち、トルクによる歯の傾斜、アンギュレーションによる歯の傾斜、歯の中心軸線の回りでの回転、並びに微妙な侵入的な力および或る場合には押出力を生じる。治療目的に基いて、幾つかの歯は、下に横たわる骨および歯肉を介して、患者の歯列弓に沿う完全に新しい位置に身体的に移動することが期待される。
アライナを用いて患者の歯を治療するとき、これらの治療力の強度は治療の進行につれて低下する。例えば、治療が進行すると、歯はアライナに従って移動する。歯はその所望位置に向かって任意の度合いで移動した後、慣用アライナの弾性エラストマーシェル内に貯蔵されたエネルギは、対応して低減しかつ部分的に消費される。換言すれば、アライナが歯を移動させるその機能を遂行すると、歯に加えることができる力は急速に低下する。慣用のアライナ療法の間、アライナが歯の移動に要する最小生理学的閾値より高い充分なレベルの治療力をもはや発生できなくなった時点まで治療力が進行すると、歯は簡単に移動を停止する。幾つかの理由から、このような状況は極めて好ましくないものである。伝統的に、このような治療時点で、歯科医は、そのオフィス内またはサポートラボラトリで作られた新しいアライナを配置しなければならない。いずれの場合でも、新しいアライナを作るには患者の歯の印象を再びとって、この印象からストーンモデルを作る必要があり、これらの全てが、治療の遅延および治療費用の増大をもたらす。患者の観点からは、これは、一般に、別のアポイントメントを要し不便であり、かつ費用が嵩むことになる。
米国特許第5,975,893号明細書(Chishti等) 米国特許第5,692,894号明細書(Schwartz等) 米国特許第6,293,790号明細書 H.D. Keslingの1946年の矯正歯科学文献
本発明は、歯を受入れる形状をもつ複数のキャビティを備えたポリマーシェルを有する着脱可能なアライナを用いて矯正治療を行なう方法および装置を提供する。アライナのシェルを貫通してキャビティ内に延びている複数の開口が形成されている。次に、矯正アライナのシェルの開口には、歯に矯正力を付与するためのアライナ補助具が固定される。
上記従来技術とは異なり、本発明は、選択された歯に治療力を加えるための、アライナの開口に固定できる矯正アライナ補助具または他の着脱可能な器具を使用する。これにより、アライナを、非常に広範囲の歯科矯正治療およびより苛酷な歯科矯正治療に使用することができる。また、矯正アライナ補助具は着脱可能または調節可能にできる。これにより、治療力を維持でき、漸次変化でき、または治療期間中再活用できるため、現在のアライナをベースとする治療能力を大幅に延長できかつ上記制限に対処できる。
本発明の上記および他の長所、特徴および目的は、以下に述べる詳細な説明および図面から一層容易に理解されよう。
本発明は、添付図面に関連して述べる以下の説明から一層容易に理解されよう。
図1の分解斜視図には、患者の下歯10および着脱可能な矯正アライナ20が示されている。この説明を目的として、図1には、Invisalign(R)の商標で市販されている形式の着脱可能なアライナが示されている。しかしながら、他の形式の着脱可能な矯正アライナおよびポジショナを代わりに使用できることは理解されよう。より詳しくは、着脱可能なアライナ20は、図1(a)に示すように、患者の歯10を受入れるための複数のキャビティ24を備えたポリマーシェルを有している。アライナ20は、患者の上歯、下歯またはこれらの上歯および下歯の一部と係合するように使用できる。
多数の開口26が、選択されたキャビティ24からアライナ20のシェル内に延びている。これらの開口26は、アライナ20の成形プロセス中に形成されるか、後で歯科医が穿けることもできる。本発明の好ましい実施形態では、歯科医は、アライナ20のシェルに穿孔するための手持ち型器具を用いて、選択されたキャビティ24の所望位置に開口を形成する。後述するように、開口26は、該開口に挿入すべき矯正アライナ補助具30の形式に基いて、シェルを完全に貫通するように形成されるか、シェルの内面からシェル内に部分的に形成される。
図2は、アライナ20の開口26内に挿入される矯正アライナ補助具30を示す分解詳細斜視図である。図2(a)に示された矯正アライナ補助具30の実施形態は、ヘッド32と、これに対向するテーパ状チップ34と、これらのヘッド32とチップ34との間の凹状周方向溝36とを備えた「タック(鋲)」である。チップ34および溝36の寸法は、僅かな軸線方向力を加えることにより、チップ34をアライナ20の開口26を通して押込むことができるように選択される。タック30は、チップ34がアライナ20の開口26に挿通された後にその通常サイズに再拡大されるように、弾性ポリマーで作ることができる。これに対し、タック30のヘッド32の寸法は、ヘッド32が開口26内に容易に入り込まないように選択される。かくして、チップ34が開口26に挿通された後は、ヘッド32およびチップ34がアライナ20の両側に位置し、矯正アライナ補助具30を開口26に固定する。例えば、設計者による材料および寸法の選択に基いて、タック30は、開口26に対してスナップ嵌合または摩擦嵌合により固定される。タック30の挿入方向もまた設計上の選択の問題である。チップ34はアライナ20の外側から挿入することも可能で、これにより、ヘッド32がポリマーシェルの外面上に配置され、かつチップ34が歯10に接触して、アライナ20が患者の口内の所定位置に配置されたときに歯10に対して治療力を加える。或いは、チップ34はアライナ20の内側から挿入することもでき、この場合にはヘッド32がシェルの内部に配置されて、歯10に接触する。
歯科医は、次の段階を遂行することによりアライナ20を活用できる。すなわち、アライナ20を患者の歯の上に座合させたとき、歯科医は、アライナの形状を視覚により歯毎に評価して、付加補正力が当る機械的に最も有利な点を識別できる。これらの識別点に一致する暫定マークがポリマーシェル上に付され、次にアライナ20が患者の口から取外される。次に歯科医は、プライヤ装着型パンチダイを用いて、識別しかつマークした点でアライナ20を穿刺する。プライヤは、アライナ20のポリマーシェルを貫通する正確な寸法の開口26を形成する。矯正アライナ補助具30は、次に、例えばスナップ嵌合態様でアライナ20の開口26内に固定され、これにより開口26内に確実に保定される。例えば、アライナ20内での矯正アライナ補助具30の保定は、矯正アライナ補助具30のシャンクの周方向溝36とポリマーシェルを貫通して形成された開口26との正確なサイズ関係により達成される。かくして、矯正アライナ補助具30が取付けられると、矯正アライナ補助具30の歯接触チップ34が、アライナ20のポリマーシェルのキャビティ24の内部に入る。必要ならば、多数の矯正アライナ補助具30をアライナ20のポリマーシェルに取付けて、アライナ20の各キャビティ24内に1つ以上のこのようなデバイス30を突出させることができる。
矯正アライナ補助具30の他の実施形態は、下記のような他の保定手段を有するが、これらの各々は単独で行なうこともでき、或いは接着剤で増強することもできる。着脱可能なアライナ20のポリマーシェル上またはポリマーシェル内への矯正アライナ補助具30の接合は、歯科矯正接着剤系(orthodontic adhesive system)の使用を必要とし、かつポリマーシェルおよび矯正アライナ補助具30の両者が接着剤系との架橋または重合が可能な材料で形成されることを必要とする。例えば、矯正アライナ補助具30はFDA認可食用ポリカーボネート(Lexan(R))で形成でき、ポリマーシェルもポリカーボネートから熱成形することができる。液体および粉末成分に基いたアクリルモノマー接着剤(液体がボラン触媒を含有しているもの)は、必要な接合特性が得られる。スチレンモノマーおよびジグリセダルメタクリレートからなる液体/ペースト系に基いた接着剤系も同様に機能するが、ポリカーボネートの接合面をこのような接着剤系の透明液体成分からなるコンディショナで予処理しておく必要がある。フォトイニシエータ(光硬化)に基いたウレタンジメタクリレート系も適合接合特性が得られる。ポリカーボネート以外の良く知られた熱成形可能な歯科材料でも同様に充分な接合特性が得られるであろうし、歯科および矯正歯科に使用されている他の接着剤系も同様に、意図した接合機能を発揮できるであろう。
アライナ20を活用して特定歯に特別な力を加えさせる場合、またはアライナを再活用する場合のいずれの場合にも、矯正アライナ補助具30を備えたアライナ20は、最初に患者の口内に装着される。このとき、アライナ20は、患者の歯列弓上の完全座合位置まで押下げられる。矯正アライナ補助具30の歯接触チップ34は、予め識別した点での種々の転位歯10と接触する。各矯正アライナ補助具30のチップ34はアライナ20のキャビティ24の内部に入り、かつこれらのチップ34はアライナ20が座合されると歯10に最初に接触するため、チップ34は、歯10との接触によりアライナ20の隣接材料を確実に保定し、これによりキャビティ24の内壁と特定歯の表面との間にスペースが形成される。矯正アライナ補助具30に隣接するアライナ20の領域は、形成されたスペースに適合すべく歪みかつ伸びることができなくてはならない。このとき、アライナ20のポリマー材料は、シェル材料内にエネルギが蓄えられるように装填される。再活用される器具の場合には、オリジナルのアライナ20はこのとき再活用状態にあり、生理学的に有効な力を再び歯10に伝達して、歯10を、治療プランに従って意図した方向に移動させることができる。新しいアライナ20の場合には、これは、修正された状態で、単独でできるよりも大きくかつ有効な力を発生させることができる。
矯正歯科医は、患者が訪問する時間間隔と、任意の設定時間間隔中に患者が一般に証明する補正応答量との関係を調査する。この調査に基いて、矯正歯科医は一般に、患者のアポイントメント間に約6〜8週間の時間間隔を確立する。アライナをベースとする療法で治療される患者の場合には、アライナは、この時間間隔より短い時間間隔で充分な補正を行なうことができる。従ってこのような場合には、アライナは6〜8週間間隔より短い間隔で、その力発生能力を消失してしまう。スケジュールをより頻繁なアポイントメントにしかつ別のアライナの製造をしなければならない必要性を回避するには、アライナ20を家庭で補助なく着脱する方法に関する矯正歯科医の指示と一緒に、一連の矯正アライナ補助具(すなわちタック)30を患者に与える。矯正アライナ補助具30のヘッド32のテーパ状の特徴は、家庭用の爪切りを用いて補助具30をアライナ20から取外すことを可能にする。従って、患者がこのような爪切りを首尾良く使用して、矯正アライナ補助具30の外部に延びているヘッド32を切断し、これにより補助具30をアライナ20から取外して他の補助具と交換できるようにすることは非合理的なことではない。
本発明を用いてアライナ20が以前に活用されている場合には、患者は、図3(a)〜図3(c)に示すように、長さが漸次変化する一連のタック30a〜30cを装着する指示を受けることができ、これにより患者の歯に漸次変化する治療力を加えることが可能になる。
歯に漸次変化する補正治療力を加える他の手段は、弾性が漸次変化するタックを用いることにより達成される。例えば、上記Osama Yoshiiの研究によりおよびLTVビニルシリコーンの調節された可変デュロメータ特性に基いて、このような患者活用型方法が可能である。このため、一連のタックは、「軟」、「中」および「硬」と呼ばれる45、60および8のショアB硬度のデュロメータ硬度範囲を呈する材料で作ることができる。このようなデバイスには、図4(a)〜図4(c)に示すように、より大きくかつより球状に近い形状の固有の歯接触特徴をもたせることができるので、矯正歯科医または患者は、キャビティ24の内側から矯正アライナ補助具30を挿入する。
前述のように、本発明の1つの特徴は、「短」、「中」および「長」のような一連の長さ、および漸次変化する硬度を有することである。これらの漸次変化は、両方とも1つのシリーズに組合されている。利便性の観点から、患者が1つの矯正アライナ補助具30から次の矯正アライナ補助具にこれらの使用を漸次変化させるときに、補助具の使用の容易な整合が便行なえるように、このような漸次変化する任意の異なる段が、カラーコード化された材料で形成された矯正アライナ補助具を含むように構成できる。
或いは、タック30に、その長手方向軸線に沿って間隔を隔てた一連の周方向溝またはリブを形成することもできる。タック30により歯10に加えられる力は、異なる溝および/またはリブがアライナ20のシェルと係合するように、タック30を押込む力または引張る力を変えることにより調節できる。
矯正アライナ補助具の他の実施形態も可能である。例えば、大きいヘッドおよび短いシャフトを備えたタック(図示せず)を、アライナの内側から開口内に挿入することができる。矯正アライナ補助具のシャフトは、開口に接着するか、摩擦により所定位置に保定することができる。アライナが患者の口内に装着されると、ヘッドがアライナのキャビティ内に突出して、治療力が歯に加えられる。この実施形態では、開口は、必ずしもアライナのシェルを完全に貫通する必要はない。前述のように、長さまたは弾性が変化する一連のタックを用いて、漸次変化する力を歯に加えることができる。
次に、家庭での患者による活用およびチェアサイド活用の両方を行なう本発明の他の実施形態について説明する。最初に、前述のように、キャビティ24内に延びる開口26をポリマーシェルに形成する。次に、図5および図6に示すように、ねじ付きシャフト38を備えた矯正アライナ補助具30がシェルの開口26内に螺入され、これにより、補助具30は、固定/セルフタッピング/調節可能態様で開口26の内面と係合する。例えば図5は、慣用のねじドライバを受入れることができる溝付きヘッド32を備えたねじ付き矯正アライナ補助具30を示すものである。図6は、アレンレンチを受入れる凹部を備えたヘッド32を備えたねじ付き矯正アライナ補助具30を示すものである。他の形式の手持ち型駆動器具の使用に代えることは容易である。
図7には、家庭での患者による活用およびチェアサイド活用の両方を容易にする調節可能なツーパート矯正アライナ補助具30からなる他の実施形態が示されている。最初に、所定寸法をもつほぼ矩形の開口26が、アライナ20のポリマーシェルを貫通して形成される。開口26と係合するように、「ナット」要素40が挿入される。ナット40のテーパ状部分がシェルの開口26に挿入され、ナット40は、該ナットのテーパ状部分とヘッドすなわちフランジとの間でナットの周囲に設けられた角溝により保定される。ナット40はねじ孔を有している。次に、図7に示すようにして、ねじ42がナット40内に螺入され、これによりねじ42のチップがアライナ20のキャビティ24内に入り、歯10に接触する。ねじ42により加えられる力の度合いは、ねじドライバまたはアレンレンチのような手持ち型駆動器具を用いてナット40に対してねじ42を回転することにより周期的に調節できる。
本来的に、或る歯を、他の歯より遠い所望位置に位置決めしたいことがある。換言すれば、或る歯を他の歯より大きく補正することが必要になることがある。このような場合、歯科医は、最初に、最大度合いの補正を必要とする歯を識別する。例えば、過度に舌前方に回転され、最大限右横方向に変位している場合には、矯正アライナ補助具30aは、歯10の歯冠の切縁(incisal edge)近くでかつ歯10の近心(mesial edge)近くに位置決めされるようにして、ポリマーシェルのキャビティ内に装着される。このタック30aは、全体としてトラフ状のポリマーシェルの唇側からアライナ20を貫通する。図8および図8(a)に示すように、第二矯正アライナ補助具30bを同じキャビティの舌側から挿入することができる。このような舌側に配置されるタック30bも歯10の切縁近く(但し、歯10の遠心縁の近く)に配置される。このようにして、アライナは、座合されると、協働する2つのタック30a、30bにより発生される2つの力の回転偶力が発生し、この力は、1つのタックが単独で作用することにより達成されるよりもかなり大きい回転力を非常に強力に伝達する。また、漸次変化長さまたは漸次変化弾性のシステムを利用できるため、このような偶力をベースとする漸次変化治療力は、アポイントメント間の患者活用型様式の一部となることができる。治療において、矯正アライナ補助具同士の組合せにより種々の治療力を発生でき、この力は、回転補正が近心側または舌側を向いた押圧力により行なわれる態様で個々の転位歯に向けられ、これにより、歯科医に、歯の種々の整復を行なう広範囲の手段を提供する。例えば、偶力形式の力の例で説明される近心唇側デバイス(mesial labial device)は「短く」できるのに対し、舌側遠心デバイス(lingual distal device)は「長く」なる。この態様で、歯科医は歯の唇側整復を強調でき、同時に、唇側/舌側対偶力により強い回転補正を達成できる。このようにして、最悪位置にある歯の特別で強力な整復は、着脱可能なアライナ20が、残りの中程度の転位歯の位置を全体的に補正している間に行なわれる。
人の歯の形態学または解剖学では、歯は、2つのグループのうちの1つに含まれるとして広いカテゴリに分類される。1つのグループはパドル型の歯を含み、他のグループ円錐状の歯を含んでいる。前歯はパドル型カテゴリに含まれ、犬歯および双頭歯は円錐状カテゴリに含まれると考えられる。臼歯は、これらの2つの分類の間の或るところに含まれると考えられる。一般に、慣用アライナのポリマーシェルに形成されたキャビティは、、円錐状の歯に比べてパドル状の歯に、非常に容易に補正力を伝達できる。慣用アライナは、特にアライナが回転力を伝達するように形成されている場合には、このような歯に足場を確立する能力に欠ける傾向がある。これをより明瞭に説明するため、上記例では、回転に関して最も横方向の歯を強力に補正するための偶力が発生された。他方で、円錐状または丸くてテーパ状の歯は、最も横方向の歯に存在する比較的平らな表面を形成しない。この制限を改善するため、歯科医は、矯正アライナ補助具30を、全体として丸い歯の最適点で、ポリマーシェルの開口26内に配置する。例えば、歯が全体として円錐状であるとしても、歯は、一般に、矯正アライナ補助具30が回転接触を得ることを可能にするノッチ、裂溝および発達溝等の解剖学的特徴を有している。
いずれかの単一歯に治療力を付与するための直接的な歯接触に加え、本発明の他の実施形態は、2本以上の歯すなわち歯の群の移動を含む他の有効な治療向上機能を遂行する。例えば、本発明の一実施形態は、次の態様で使用できる。前述のように、矯正アライナ補助具30を確実に保定する、キャビティ24内への開口26を形成する手持ち型プライヤまたは他の手段により、最初にポリマーシェルに開口が形成される。開口26は、例えば特定直径をもつ丸孔で形成できる。矯正アライナ補助具30の他の実施形態は、開口26を、楕円形、「レーストラック」状、長方形、正方形等の形状にする必要がある。いずれの場合でも、開口26と一致する形状をもつ矯正アライナ補助具30は開口26内に保定され、これにより、確実で安定しかつ信頼できる保定が得られる。このようにしてポリマーシェル上にひとたび保定されると、矯正アライナ補助具30は、例えば図9に示すように弾性牽引体と係合するフックの機能を遂行できる。ときどき「ゴムバンド」と呼ばれるこのようなフックと弾性牽引ユニットとの組合せは、あらゆる形式の矯正治療にとって極く一般的なものである。
このような弾性フックをアライナ20の事実上どこに位置決めするかの範囲は、スペースを閉じまたは形成する等の小さい補正並びに基本的な補正の両者を解決する点で、矯正歯科医にとって大きい有効性を有する。アライナ装着型弾性牽引フックにより歯を移動できるようにするため、矯正歯科医は、一般に、歯を引張るべき領域に一致するポリマーシェルの小さい領域を切除し、慣用のスチールフックが移動すべき歯に取付けられる。シェルおよびそのぴったり嵌合するキャビティの制限なく、ゴムバンドと一緒にこのようなデバイスにより引張られる歯は、応答してより望ましい位置に移動する。ひとたび達成されたならば、フックはシェルから非常に容易に取外される。通常、慣用の金属用具にフックを装着し次に取外すには、取外し時には要素を破壊するか、矯正接着剤によりフックを機械的に接合し次に剥離することが不可避であり、これらの両者とも時間を消費しかつ比較的高価である。このため、本発明の一実施形態は、アライナへのフックの簡単でフレキシブルな装着を可能にする。
多数の歯の補正移動に有効な本発明の他の実施形態は、ポリマーシェルを改質することを必要とする。或る治療目的では、数群の歯10を互いに移動させなくてはならない。これを達成するには、アライナ20は、シェルの1セグメントを他のセグメントに相互連結する材料が最小となるようにトリミングされる。或る患者の場合には、治療は、アライナ20を、実際に2つの別々の不連続セクション20a、20bに切断する必要がある。両場合において、シェルの一方のセクションは、移動すべき1本以上の歯と係合するキャビティを有し、他のセクションも同様である。矯正アライナ補助具30a、30bは、アライナの2つのセクション20a、20bの両方に保定され、アライナを相対移動できるようにする。セクション型シェルの1つの相対移動形式は、図10に示すように、ゴムバンド52を用いて2組の歯を互いに引寄せる引寄せ力を有する。このような力は、また、板ばね、引張りコイルスプリング、ねじシステム、磁石、エラストマーユニット等の広範囲の他の種々の形式の引張りデバイスを用いて発生させることもできる。2本の歯または2群の歯を離れる方向に移動させる拡大力は、拡大スプリング54(図11参照)、板ばね、駆動ねじ(図12参照)、磁石等の拡大デバイスにより発生させることができる。
現在の矯正プラクティスには、上記のような引張り力並びに拡大力を達成する幾つかの共通手段が含まれることは明白であり、当業者ならば、このような手段が、本発明に基いた取付け方法によりセクション型アライナをベースとする治療に適合できることは容易に理解されよう。
本発明の種々の機能を峻別するため、本発明のシェル装着型デバイスの幾つかは、直接歯接触/歯移動態様で機能するものとして説明されるのに対し、上記フック実施形態のような他のデバイスは非歯接触/歯移動態様で機能する。本発明の非接触実施形態は、スナップ嵌合によりポリマーシェル内に保定されかつ少なくとも一部はシェルの開口を通って延びるにもかかわらず、このデバイスの或る特徴は、不意の好ましくない歯と接触しないようにしなければならないことである。これを回避するため、適当なダイを備えた手持ち型プライヤを加熱してポリマーシェルと圧縮接触させることができる。このような器具は、図13(a)および図13(b)に示すように、シェルの一部に凹状ランド28を形成するためのシェルポリマー材料の熱成形可能な特性をもつ点で優れている。このような凹状ランド28を形成する他の手段は、オリジナルのストーンモデル上のインストーリング・パターンを有しており、このため、ランド28は、アライナ20が初めて熱成形されるときに、アライナのポリマーシェルに自動的に予成形される。このようなランド28は、矯正アライナ補助具30の非歯接触実施形態を受入れるべく矯正歯科医が選択した、予め決定した理想位置に配置される。小さい隆起ランド28を形成することにより、およびランド28のキャビティ24内に開口26を設けることにより、矯正アライナ補助具30は、該補助具のチップ部分34が歯表面から離れるようにしてシェル内に保定される。これにより、好ましくない不意の歯移動が生じることが完全に防止される。この実施形態で使用される矯正アライナ補助具30には、ランド28の必要高さを低減させるべく丸められた内方突出チップを設けることができる。
外方突出ランド28上に位置する開口26内に保定されるデバイスの場合には、ランド28自体の外側寸法は、前述のように開口26内の溝ベース保定により達成される安定性を上回る安定性および保定力を与えることができる。このような実施形態では、矯正アライナ補助具30の内向き面には、テーパ形状および開口内の溝型保定に加えて、ランド収容形状を設けることができる。矯正アライナ補助具30に付与される付加支持能力および安定性は、力を消失させかつアライナ20の外面上でデバイスをより安定した方向に保定する。フックの役割を演じる矯正アライナ補助具30の場合(この場合には、頑丈で高引張り弾性をもつ部材が補助具30に係合する)には付加支持体が必要になる。このようなデバイス/ランド嵌合は、接着剤を用いて構造的に更に高めることもできる。この場合、接着剤は、形成されたランドの外面と矯正アライナ補助具30を受入れる形状をもつ内向き凹状面との間の界面内に塗布されかつ硬化される。
本発明の種々の実施形態および機能についての上記説明は、個々の歯の補正および多数の歯を含む補正を行なう場合について広く説明した。本発明が関連する第三の広い用途カテゴリは、広くアライナをベースとする治療様式を改善することにある。有効であるためには、アライナ20は、患者の歯列弓上に完全に座合した状態を常時維持しなくてはならない。キャビティ24の押圧力はアライナ20を歯10から持上げる傾向を有するので、本発明の一実施形態は、アライナ20の全体が、常時、所望の完全座合位置において歯10上に保定されることを確保すべく機能する。この目的のため、器具保定に最も適した、上方または下方のアライナ20の周囲の位置に、多数の矯正アライナ補助具30が配置される。矯正アライナ補助具30は、図14に示すように、歯肉縁に近い位置であって、補助具30が歯10同士の間の歯間腔内に向かって内方に突出する位置で、アライナ20上に配置される。歯10が全体としてベル型をなしており、かつ特に歯10同士の間のスペースが機械的なアンダーカットを形成しているため、矯正アライナ補助具30の内方突出チップは、確実な保定力が得られる足場を見出すことができる。矯正アライナ補助具30が上記のように配置されると、アライナ20は最初に歯10上に部分的に座合され、歯との接触により、保定点は、最初に、アライナ20のシェルの唇側および舌側を外方に撓ませる。アライナ20が完全に座合されると、矯正アライナ補助具30の保定チップが、歯10同士の間の歯肉に近い、チップの意図する位置を見出して、アライナ20の側面がこれらの受動形状に戻ることを可能にし、これにより、保定チップをこれらの意図する保定アンダーカット位置内に確実にクサビ作用させる。
本発明の他の有効な用途は、矯正アライナ補助具30をX線マーカとして使用することである。矯正治療中並びに治療前プラニングのための幾つかの位置で、矯正歯科医が患者の頭の横方向X線写真を撮ることは有効である。ときどき「ヘッドプレート」と呼ばれるこのようなX線は、矯正歯科医が歯根の相対位置および支持歯槽骨に対する位置を分析可能にする。実際の口腔解剖学でのX線写真に見られる構造にはときどき困難に遭遇する。このような場合に、1つ以上の矯正アライナ補助具30を、二酸化マグネシウム等の放射線不透過性フィラーが約35ppmの比率でブレンドされたプラスチックで形成できる。このような添加物は、矯正アライナ補助具30を便利なマーカとして機能させることができる。この場合、矯正歯科医は、スクルティニイ(scrutiny)の広い領域におけるアライナ20上にマーカデバイスを取付ける。、この場合、このようなマーカは、X線画像上に見られる特徴の正確な位置を確認する物理的基準を与えるであろう。
また、放射線不透過性は、一般に安全性の点でも有効である。例えば、アライナ20のポリマーシェルは、前述のように2つの部分に切断できる。アライナはときどき前歯のみに一致するように形成され、これらはまた、より小さくトリミングすることができる。この結果、アライナ20は患者が吸引できるほど充分に小さくできる。アライナ20が吸引された場合で、該アライナ20を外科的に取出す必要が生じた場合に、アライナ20が放射線不透過性添加剤または放射線不透過性マーカで形成されているならば、患者の気道または肺内のアライナの位置は、最初にX線撮影を行なうことにより確認できる。
本発明は、歯の移動に直接関係しない他の分野にも有効に使用できる。矯正歯科医は歴史的に、矯正治療の完成結果のクオリティを決定する最も重要なファクタの1つとして、患者の協力のファクタに関係している。患者が、健康法、ゴムバンドの交換、器具機構の活用、または器具の基本的使用についての矯正歯科医の指示に従わない場合には、治療の応答および漸次変化に関する治療仮定は取り消すことができる。矯正歯科医は、患者が彼らの治療を積極的に行ない、従って一層協力的になるようにするあらゆる種類の手段をとっている。1つの成功した方策は、自己表現の手段として機能する患者治療手段を与えることである。例えば、治療に一般的に使用されている多くのウレタンエラストマー材料は、暗闇でも輝くバージョンを含む広範囲の色のものを入手できる。これらの様式は、とかく嫌になる治療に楽しみを付加する点で非常な成功を収めており、従って患者の協力が得られる重要な要素である。前述のように、本発明の実施形態は、現在利用できるものと同じ一連の色で提供できる。また、矯正アライナ補助具は、例えば図15(a)および図15(b)に示すように、装飾的な形状およびプロファイル60に作ることができる。これにより、アライナ20により保定されたときは、一連の色および暗闇でも輝くバリエーションの両方で提供できる占星術のサインおよび他のシンボルをディスプレイする。
患者による自己表現の手段として機能する他の同様な実施形態は、微小サイズのシールされた電池および発光ダイオードまたは他の光源を収容したデバイスである。若い矯正患者がそのブレースに種々の着色光または閃光を発生させることにより友人を楽しませれば、興奮してびっくりさせることができるであろう。矯正歯科医は、何らかの使い捨てツールを使用して、例外なく、患者からの協力的態度が得られ、この協力的態度は、あらゆる機能的デバイスまたは革新的治療方法と同等の治療結果に確実な衝撃を与えることができる。
以上、本発明の多くの実施形態について説明した。本発明の教示および特許請求の範囲の記載から、本願には正確に説明されていない他の構成または実施形態を実施することは可能であろう。
患者の下歯10および開口26を備えた着脱可能な矯正アライナ20を示す分解斜視図である。 矯正アライナ20の1つのキャビティ24を通る矯正アライナの断面図である。 矯正アライナ20の開口26および矯正アライナ補助具30を示す分解詳細斜視図である。 図2の矯正アライナ補助具30を前方から見た斜視図である。 テーパ状チップ34を備えた1つの矯正アライナ補助具30aを示す側面図である。 テーパ状チップ34を備えた他の1つの矯正アライナ補助具30bを示す側面図である。 テーパ状チップ34を備えた他の1つの矯正アライナ補助具30cを示す側面図である。 丸チップ34を備えた1つの矯正アライナ補助具30aを示す側面図である。 丸チップ34を備えた他の1つの矯正アライナ補助具30bを示す側面図である。 丸チップ34を備えた他の1つの矯正アライナ補助具30cを示す側面図である。 溝付きヘッド32を備えたねじ型矯正アライナ補助具30を示す詳細斜視図である。 アレンレンチを受入れる凹部が形成されたヘッド32を備えたねじ型矯正アライナ補助具30を示す詳細斜視図である。 アライナ20の開口26内にスナップ嵌合されるナット40および該ナット40に螺入されるねじ42を備えた矯正アライナ補助具30を示す分解詳細斜視図である。 歯10に偶力を加える2つの矯正アライナ補助具30a、30bを備えたアライナ20の一部を示す詳細斜視図である。 歯10に偶力を加える2つの矯正アライナ補助具30a、30bを備えたアライナ20を示す図8の8(a)−8(a)線に沿う水平断面図である。 ゴムバンド52の端部を係止するのに使用されるアライナ補助具30を示す詳細斜視図である。 2つの矯正アライナ補助具30a、30b間に引寄せ力を加えるゴムバンド52を示す詳細斜視図である。 2つの矯正アライナ補助具30a、30b間に拡大力を加えるスプリング54を示す詳細斜視図である。 2つの矯正アライナ補助具30a、30b間に拡大力または引寄せ力を加えるのに使用できる連結具50を示す詳細斜視図である。 矯正アライナ補助具30が挿入される前の、アライナ20の開口26を包囲する凹状ランド28を示すアライナ20の1つのキャビティの内面の詳細斜視図である。 矯正アライナ補助具30が挿入した後の、アライナ20の開口26を包囲する凹状ランド28を示すアライナ20の1つのキャビティの内面の詳細斜視図である。 矯正アライナ補助具30が歯10同士の間の歯間腔内に延びて、アライナ20を所定位置に保定する保定力を加えるところを示す本発明の一実施形態の分解詳細斜視図である。 装飾デザインを有する矯正アライナ補助具の一実施形態を前方から見た斜視図である。 装飾デザインを有する矯正アライナ補助具の他の実施形態を前方から見た斜視図である。
符号の説明
20 矯正アライナ
24 キャビティ
26 開口
30 矯正アライナ補助具
32 ヘッド
34 チップ
36 周方向溝
40 ナット
42 ねじ
52 ゴムバンド
60 装飾形状

Claims (21)

  1. 歯を受入れる形状をもつ複数のキャビティを備えたポリマーシェルを有する着脱可能な矯正アライナを有し、シェルはキャビティからシェルを通って延びている少なくとも1つの開口を備え、
    歯に治療力を加えるべく、スナップ嵌合により矯正アライナのシェルの開口を通して挿入されかつ該開口により保持される矯正アライナ補助具を更に有することを特徴とする矯正治療用器具。
  2. 前記矯正アライナ補助具は更に、
    矯正アライナのシェルの開口にスナップ嵌合により固定可能でかつねじ孔を備えているナットと、
    該ナットと調節可能に螺合するねじ部分とを有することを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  3. 前記矯正アライナ補助具はシェルの開口に接合されることを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  4. 前記矯正アライナ補助具は、開口を通ってシェルのキャビティ内に延入する突出部を有しかつ歯に治療力を加えることを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  5. 前記矯正アライナ補助具は、漸次変化する長さをもつ複数の着脱可能なタックからなり、各タックは所定の連続経過時間でシェルの開口に固定されかつ該開口から取外され、これにより、漸次変化する治療力を歯に加えることができることを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  6. 前記矯正アライナ補助具は、弾性が漸次変化する複数の着脱可能なタックからなり、各タックは所定の連続経過時間でシェルの開口に固定されかつ該開口から取外され、これにより、漸次変化する治療力を歯に加えることができることを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  7. 前記開口はシェルを貫通しており、前記矯正アライナ補助具は、
    シェルの開口より大きいヘッドと、
    シェルの開口と係合する周方向溝と、
    該周方向溝が開口と係合するように、シェルの開口を通って挿入可能なチップとを有することを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  8. 前記チップはテーパ状であることを特徴とする請求項7記載の矯正治療用器具。
  9. 前記シェルの開口に固定可能な装飾アタッチメントを更に有することを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  10. 前記矯正アライナ補助具は、放射線不透過性マーカを更に有することを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  11. 前記シェルは歯から延びている複数の開口を有し、矯正アライナ補助具は各開口に固定されて歯に偶力を加えることを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  12. 前記矯正アライナ補助具は、隣接歯同士の間の歯間腔内に延入して、シェルを歯に完全に座合させた状態に保持する保持力を加える突出部を更に有することを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  13. 矯正アライナのポリマーシェルは、
    少なくとも1つの開口を備えた第一組の歯と係合する第一セグメントと、
    第二組の歯と係合すべく第一セグメントに対して移動可能でかつ少なくとも1つの開口を備えた第二セグメントとを備え、
    さらに、第一セグメントの開口に固定可能な第一矯正アライナ補助具と、
    第二セグメントの開口に固定可能な第二矯正アライナ補助具と、
    第一および第二組の歯に治療力を加えるべく、第一矯正アライナ補助具と第二矯正アライナ補助具との間で延びる連結部材とを更に有することを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  14. 前記連結部材は引寄せデバイスからなることを特徴とする請求項13記載の矯正治療用器具。
  15. 前記連結部材は拡大デバイスからなることを特徴とする請求項13記載の矯正治療用器具。
  16. 前記矯正アライナ補助具は、歯に治療力を加えるべく、シェルの開口を着脱可能に挿通できかつスナップ嵌合により開口により保持され、
    (a)シェルの開口より大きいが、外力を加えて開口を一時的に拡大させることにより開口に挿通できるチップと、
    (b)シェルの開口より大きいヘッドとを備え、これにより、チップが開口に挿通された後にチップとタックのヘッドとの間にシェルが係合することを特徴とする請求項1記載の矯正治療用器具。
  17. 前記矯正アライナ補助具は弾性ポリマーからなることを特徴とする請求項16記載の矯正治療用器具。
  18. 前記矯正アライナ補助具はシェルの開口を通ってキャビティから挿入され、ヘッドはキャビティ内に残って歯に治療力を加えることを特徴とする請求項16記載の矯正治療用器具。
  19. 前記矯正アライナ補助具のチップはシェルの開口を通ってキャビティ内に挿入され、歯に治療力を加えることを特徴とする請求項16記載の矯正治療用器具。
  20. 前記矯正アライナ補助具は、シェルの開口と係合するための、チップとヘッドとの間の周方向溝を更に有することを特徴とする請求項16記載の矯正治療用器具。
  21. 前記矯正アライナ補助具のチップはテーパ状であることを特徴とする請求項20記載の矯正治療用器具。
JP2003581669A 2002-04-03 2003-03-17 矯正アライナ補助システム Expired - Lifetime JP4350528B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/115,413 US6702575B2 (en) 2002-04-03 2002-04-03 Orthodontic aligner auxiliary system
PCT/US2003/008166 WO2003084422A1 (en) 2002-04-03 2003-03-17 Orthodontic aligner auxiliary system

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006511243A JP2006511243A (ja) 2006-04-06
JP2006511243A5 JP2006511243A5 (ja) 2006-05-25
JP4350528B2 true JP4350528B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=28673770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003581669A Expired - Lifetime JP4350528B2 (ja) 2002-04-03 2003-03-17 矯正アライナ補助システム

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6702575B2 (ja)
EP (1) EP1494607B1 (ja)
JP (1) JP4350528B2 (ja)
AT (1) ATE421297T1 (ja)
AU (1) AU2003218220B2 (ja)
CA (2) CA2688867C (ja)
DE (1) DE60325952D1 (ja)
WO (1) WO2003084422A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043268A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 ギョンゼ ホン 透明矯正装置及びその製造方法

Families Citing this family (164)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11026768B2 (en) 1998-10-08 2021-06-08 Align Technology, Inc. Dental appliance reinforcement
US20020192617A1 (en) * 2000-04-25 2002-12-19 Align Technology, Inc. Embedded features and methods of a dental appliance
US20050014105A1 (en) * 2002-11-06 2005-01-20 Amir Abolfathi Dental pliers for forming and removing bumps on appliances
US7125249B1 (en) * 2003-01-22 2006-10-24 Great Lakes Orthodontics, Ltd. Electrically powered orthodontic bracket and bonding method
US7077646B2 (en) 2003-08-29 2006-07-18 Jack Keith Hilliard Automated method for producing improved orthodontic aligners
US7354270B2 (en) * 2003-12-22 2008-04-08 Align Technology, Inc. Surgical dental appliance
US9492245B2 (en) 2004-02-27 2016-11-15 Align Technology, Inc. Method and system for providing dynamic orthodontic assessment and treatment profiles
ATE555741T1 (de) * 2004-03-25 2012-05-15 Dror Ortho Design Ltd Orthodontische vorrichtung
US7347688B2 (en) * 2004-04-15 2008-03-25 Cadent Ltd. Dental targetting device and method
US20050260532A1 (en) * 2004-05-21 2005-11-24 Jedediah Feller Orthodontic appliance attachment
WO2006119385A2 (en) * 2004-05-21 2006-11-09 Red Canyon Properties Orthodontic appliance attachment
US20060003292A1 (en) * 2004-05-24 2006-01-05 Lauren Mark D Digital manufacturing of removable oral appliances
US7090490B2 (en) * 2004-07-26 2006-08-15 Brian Keith Graham Attachable orthodontic hook system
BRPI0513859A (pt) * 2004-07-26 2008-05-20 Dentsply Int Inc sistema para corrigir molaclusões de uma arcada extrema
CA2839708C (en) * 2004-09-14 2017-11-28 Dentsply International Inc. Notched pontic and system for fabricating dental appliance for use therewith
US20060188834A1 (en) * 2005-02-18 2006-08-24 Hilliard Jack K Method for creating features in orthodontic aligners
US20060234179A1 (en) * 2005-04-15 2006-10-19 Huafeng Wen Dental aligner devices having snap-on connectors
US7374421B2 (en) * 2005-03-31 2008-05-20 Frederick Solomon System and method for improved control of tooth movement with elastic repositioning appliances
US20060252011A1 (en) * 2005-05-09 2006-11-09 Michael Etessami Method and device for inhibiting nail biting
US9636250B2 (en) * 2005-05-19 2017-05-02 John D. Summer Tongue grasping and restraining apparatus and methods
EP1942827A2 (en) * 2005-10-20 2008-07-16 John W. Graham Method and system for temporary skeletal anchorage in orthodontics
US20070154859A1 (en) * 2006-01-04 2007-07-05 Hilliard Jack K Method for localized heat treatment of orthodontic wires
WO2007081990A2 (en) * 2006-01-11 2007-07-19 Ormco Corporation Orthodontic device and method for treating malocclusions
ITNA20060037A1 (it) * 2006-03-24 2007-09-25 Aniello Bianco Apparecchio ortodontico in grado di risolvere le problematiche legate agli affollamenti dentali
SE0601168L (sv) * 2006-05-26 2007-11-27 Jan Christer Nordstroem Ett arrangemang för att kunna fasthålla en tandställning
US20080050692A1 (en) * 2006-08-22 2008-02-28 Jack Keith Hilliard System and method for fabricating orthodontic aligners
WO2008032310A2 (en) * 2006-09-15 2008-03-20 Dror Ortho-Design Ltd. Orthodontic appliance
WO2008048903A2 (en) * 2006-10-16 2008-04-24 Jack Keith Hilliard System for producing orthodontic aligners by cnc machining
US7950131B2 (en) * 2006-12-19 2011-05-31 Jack Keith Hilliard Robotic system for forming features in orthodontic aligners
BRPI0809051A2 (pt) * 2007-03-07 2014-09-02 Darenton Holdings Pty Ltd Aparatos e métodos para correção de maloclusão ortodôntica
US8562337B2 (en) * 2007-03-19 2013-10-22 Align Technology, Inc. Active attachments for interacting with a polymeric shell dental appliance
US20080254403A1 (en) * 2007-04-10 2008-10-16 Jack Keith Hilliard System for cnc-machining fixtures to set orthodontic archwires
US7878805B2 (en) 2007-05-25 2011-02-01 Align Technology, Inc. Tabbed dental appliance
US8075306B2 (en) 2007-06-08 2011-12-13 Align Technology, Inc. System and method for detecting deviations during the course of an orthodontic treatment to gradually reposition teeth
US10342638B2 (en) * 2007-06-08 2019-07-09 Align Technology, Inc. Treatment planning and progress tracking systems and methods
US9060829B2 (en) * 2007-06-08 2015-06-23 Align Technology, Inc. Systems and method for management and delivery of orthodontic treatment
US8562338B2 (en) 2007-06-08 2013-10-22 Align Technology, Inc. Treatment progress tracking and recalibration
US8738394B2 (en) 2007-11-08 2014-05-27 Eric E. Kuo Clinical data file
EP2397104A1 (en) 2007-11-27 2011-12-21 Clearsmile Holdings Pty Limited Orthodontic device
US8439672B2 (en) * 2008-01-29 2013-05-14 Align Technology, Inc. Method and system for optimizing dental aligner geometry
JP2009201916A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Tetsuji Yamanouchi 歯列矯正装置及びその製造方法
US8108189B2 (en) 2008-03-25 2012-01-31 Align Technologies, Inc. Reconstruction of non-visible part of tooth
US8092215B2 (en) 2008-05-23 2012-01-10 Align Technology, Inc. Smile designer
US9492243B2 (en) * 2008-05-23 2016-11-15 Align Technology, Inc. Dental implant positioning
US8172569B2 (en) 2008-06-12 2012-05-08 Align Technology, Inc. Dental appliance
MD3768G2 (ro) * 2008-06-26 2009-07-31 Олег СОЛОМОН Capă pentru repoziţionarea dinţilor cu menţinere de spaţiu al dintelui lipsă şi metodă de realizare
US8517726B2 (en) * 2008-09-12 2013-08-27 Align Technology, Inc. Dental appliance with resilient portion
US8152518B2 (en) 2008-10-08 2012-04-10 Align Technology, Inc. Dental positioning appliance having metallic portion
US8066512B2 (en) * 2008-10-22 2011-11-29 Millstein Philip L Method for occlusal position measurement and recording
US8292617B2 (en) 2009-03-19 2012-10-23 Align Technology, Inc. Dental wire attachment
WO2011005276A1 (en) * 2009-07-10 2011-01-13 Teasdale Russell C Systems and methods for orthodontic devices
US8765031B2 (en) 2009-08-13 2014-07-01 Align Technology, Inc. Method of forming a dental appliance
JP6050114B2 (ja) * 2009-08-21 2016-12-21 デンツプリー・インターナショナル・インコーポレーテッド オーバーレイ法による歯列矯正用アライナの製造
US9241774B2 (en) 2010-04-30 2016-01-26 Align Technology, Inc. Patterned dental positioning appliance
US20110269092A1 (en) 2010-04-30 2011-11-03 Align Technology, Inc. Reinforced aligner hooks
US9211166B2 (en) 2010-04-30 2015-12-15 Align Technology, Inc. Individualized orthodontic treatment index
WO2011143620A2 (en) * 2010-05-13 2011-11-17 Symdent, Inc. Dental appliance, dental appliance adhesive and related methods and uses
FR2959929B1 (fr) 2010-05-17 2012-07-20 H 32 Gabarit individualise pour appareillage orthodontique, ensemble forme par ce gabarit, une base et une attache, et ses procedes de conception.
IT1402205B1 (it) * 2010-09-30 2013-08-28 Borri Apparecchio ortodontico
US9808371B2 (en) * 2010-12-02 2017-11-07 John D. Summer Multilevel oral appliance and method for maintaining a pharyngeal airway
US9801755B2 (en) * 2010-12-02 2017-10-31 John D. Summer Tongue retainer
KR101109114B1 (ko) * 2011-08-17 2012-02-15 김태원 투명 교정기용 견인 장치
US9403238B2 (en) 2011-09-21 2016-08-02 Align Technology, Inc. Laser cutting
US9375300B2 (en) 2012-02-02 2016-06-28 Align Technology, Inc. Identifying forces on a tooth
US9220580B2 (en) 2012-03-01 2015-12-29 Align Technology, Inc. Determining a dental treatment difficulty
US9414897B2 (en) 2012-05-22 2016-08-16 Align Technology, Inc. Adjustment of tooth position in a virtual dental model
FR2993769B1 (fr) * 2012-07-24 2014-08-08 Oniris Dispositif intrabuccal a gouttieres dentaires et bielles
US9427291B2 (en) 2012-10-30 2016-08-30 University Of Southern California Orthodontic appliance with snap fitted, non-sliding archwire
US9393085B2 (en) 2012-12-07 2016-07-19 Ormco Corporation Connector for coupling an orthodontic appliance to a patient and associated methods
EP2942030B1 (en) * 2013-01-02 2023-07-26 Geniova Technologies S. L. Removable lingual-vestibular dental alignment device and method for the production thereof
US9707056B2 (en) 2013-03-06 2017-07-18 American Orthodontics Corporation Indirect bonding tray and method of manufacture thereof
EP2813193B1 (en) * 2013-06-13 2017-06-14 Chen-Wen Tseng Orthodontic System
EP3099266B1 (en) * 2014-01-31 2021-07-28 Align Technology, Inc. Orthodontic appliances with elastics
US11642198B2 (en) 2014-06-20 2023-05-09 Align Technology, Inc. Elastic-coated orthodontic appliance
US10555792B2 (en) 2014-01-31 2020-02-11 Align Technology, Inc. Direct fabrication of orthodontic appliances with elastics
US9402998B2 (en) * 2014-02-11 2016-08-02 Rapid Orthodontics, Inc. Vestibular electronic orthodontic appliance expediter and method
CN111772834B (zh) 2014-03-21 2022-07-15 阿莱恩技术有限公司 具有弹性体的分段的正畸矫正器
US9943991B2 (en) * 2014-05-21 2018-04-17 Align Technology, Inc. Mold with separable features
EP3875053A1 (en) 2014-06-20 2021-09-08 Align Technology, Inc. Aligners with elastic layer
US10772506B2 (en) 2014-07-07 2020-09-15 Align Technology, Inc. Apparatus for dental confocal imaging
US9675430B2 (en) 2014-08-15 2017-06-13 Align Technology, Inc. Confocal imaging apparatus with curved focal surface
US9610141B2 (en) 2014-09-19 2017-04-04 Align Technology, Inc. Arch expanding appliance
US10449016B2 (en) 2014-09-19 2019-10-22 Align Technology, Inc. Arch adjustment appliance
US10111730B2 (en) 2014-11-12 2018-10-30 Align Technology, Inc. Orthodontic aligner with isolated segments
US9744001B2 (en) 2014-11-13 2017-08-29 Align Technology, Inc. Dental appliance with cavity for an unerupted or erupting tooth
US20160193014A1 (en) 2015-01-05 2016-07-07 Align Technology, Inc. Method to modify aligner by modifying tooth position
US10504386B2 (en) 2015-01-27 2019-12-10 Align Technology, Inc. Training method and system for oral-cavity-imaging-and-modeling equipment
KR101560120B1 (ko) * 2015-03-09 2015-10-13 주보훈 심미 향상을 위한 임시틀니
US10213277B2 (en) * 2015-06-09 2019-02-26 Align Technology, Inc. Dental appliance binding structure
US11963842B2 (en) 2015-07-07 2024-04-23 Align Technology, Inc. Appliances for intraoral delivery of agents
US11944514B2 (en) * 2015-07-07 2024-04-02 Align Technology, Inc. Methods for fabricating dental appliances with integrally formed components
US11045282B2 (en) * 2015-07-07 2021-06-29 Align Technology, Inc. Direct fabrication of aligners with interproximal force coupling
US11419710B2 (en) * 2015-07-07 2022-08-23 Align Technology, Inc. Systems, apparatuses and methods for substance delivery from dental appliance
US10248883B2 (en) 2015-08-20 2019-04-02 Align Technology, Inc. Photograph-based assessment of dental treatments and procedures
US10548690B2 (en) 2015-10-07 2020-02-04 uLab Systems, Inc. Orthodontic planning systems
US11583365B2 (en) * 2015-10-07 2023-02-21 uLab Systems, Inc. System and methods for tooth movement as a flock
US10357336B2 (en) 2015-10-07 2019-07-23 uLab Systems, Inc. Systems and methods for fabricating dental appliances or shells
US10624717B2 (en) 2015-10-07 2020-04-21 Ulab Systems Inc. Tooth modeling system
US10335250B2 (en) 2015-10-07 2019-07-02 uLab Systems, Inc. Three-dimensional printed dental appliances using lattices
US10631953B2 (en) 2015-10-07 2020-04-28 uLab Systems, Inc. Three-dimensional printed dental appliances using support structures
US11298210B2 (en) 2015-10-09 2022-04-12 John H. Khouri Orthodontic assembly
US20170128162A1 (en) * 2015-10-16 2017-05-11 Diego Dalla-Bona Orthodontic apparatus
US11931222B2 (en) 2015-11-12 2024-03-19 Align Technology, Inc. Dental attachment formation structures
US11554000B2 (en) 2015-11-12 2023-01-17 Align Technology, Inc. Dental attachment formation structure
US11103330B2 (en) 2015-12-09 2021-08-31 Align Technology, Inc. Dental attachment placement structure
US11596502B2 (en) 2015-12-09 2023-03-07 Align Technology, Inc. Dental attachment placement structure
US9872743B2 (en) * 2016-02-24 2018-01-23 eClear International Co., Ltd. Clear aligner set and orthodontic treatment method considering resilience of human body
CN111265357B (zh) 2016-03-08 2022-04-19 三井化学株式会社 牙套
WO2017218947A1 (en) 2016-06-17 2017-12-21 Align Technology, Inc. Intraoral appliances with sensing
WO2017218951A1 (en) 2016-06-17 2017-12-21 Align Technology, Inc. Orthodontic appliance performance monitor
US10881487B2 (en) * 2016-06-30 2021-01-05 Align Technology, Inc. Insertable and prefabricated attachments for an oral appliance
KR102595753B1 (ko) 2016-07-27 2023-10-30 얼라인 테크널러지, 인크. 치아 진단 기능이 있는 구강 내 스캐너
US10507087B2 (en) 2016-07-27 2019-12-17 Align Technology, Inc. Methods and apparatuses for forming a three-dimensional volumetric model of a subject's teeth
US20180042701A1 (en) * 2016-08-11 2018-02-15 eClear International Co., Ltd. Traction device for clear aligner, clear aligner and manufacturing method thereof
EP3493762A4 (en) 2016-09-21 2020-03-25 Ulab Systems, Inc. COMBINED ORTHODONTIC MOTION OF TEETH WITH BREATH DEVELOPMENT THERAPY
US10952821B2 (en) 2016-09-21 2021-03-23 uLab Systems, Inc. Combined orthodontic movement of teeth with temporomandibular joint therapy
US10357342B2 (en) 2016-09-21 2019-07-23 uLab Systems, Inc. Digital dental examination and documentation
CN117257492A (zh) 2016-11-04 2023-12-22 阿莱恩技术有限公司 用于牙齿图像的方法和装置
AU2017366755B2 (en) 2016-12-02 2022-07-28 Align Technology, Inc. Methods and apparatuses for customizing rapid palatal expanders using digital models
CN114224534A (zh) 2016-12-02 2022-03-25 阿莱恩技术有限公司 腭扩张器和扩张腭的方法
WO2018102702A1 (en) 2016-12-02 2018-06-07 Align Technology, Inc. Dental appliance features for speech enhancement
WO2018102770A1 (en) 2016-12-02 2018-06-07 Align Technology, Inc. Force control, stop mechanism, regulating structure of removable arch adjustment appliance
EP3547951A4 (en) 2016-12-02 2020-07-01 Swift Health Systems Inc. SYSTEM FOR INDIRECT ORTHODONTIC BINDING AND METHOD FOR BRACKET PLACEMENT
US10548700B2 (en) 2016-12-16 2020-02-04 Align Technology, Inc. Dental appliance etch template
US10456043B2 (en) 2017-01-12 2019-10-29 Align Technology, Inc. Compact confocal dental scanning apparatus
US10881489B2 (en) 2017-01-31 2021-01-05 Swift Health Systems Inc. Hybrid orthodontic archwires
DE102017102101A1 (de) * 2017-02-03 2018-08-09 Dreve-Dentamid Gmbh Zahnschutzvorrichtung
US10779718B2 (en) 2017-02-13 2020-09-22 Align Technology, Inc. Cheek retractor and mobile device holder
US10613515B2 (en) 2017-03-31 2020-04-07 Align Technology, Inc. Orthodontic appliances including at least partially un-erupted teeth and method of forming them
US11612458B1 (en) 2017-03-31 2023-03-28 Swift Health Systems Inc. Method of tongue preconditioning in preparation for lingual orthodontic treatment
EP3612129B1 (en) 2017-04-21 2023-10-11 Swift Health Systems Inc. Indirect bonding tray having several handles
US11045283B2 (en) 2017-06-09 2021-06-29 Align Technology, Inc. Palatal expander with skeletal anchorage devices
WO2019005808A1 (en) 2017-06-26 2019-01-03 Align Technology, Inc. BIOCAPTOR PERFORMANCE INDICATOR FOR INTRABUCCAL DEVICES
US10885521B2 (en) 2017-07-17 2021-01-05 Align Technology, Inc. Method and apparatuses for interactive ordering of dental aligners
CN114903623A (zh) 2017-07-21 2022-08-16 阿莱恩技术有限公司 颚轮廓锚固
CN110996842B (zh) 2017-07-27 2022-10-14 阿莱恩技术有限公司 牙齿着色、透明度和上釉
US10517482B2 (en) 2017-07-27 2019-12-31 Align Technology, Inc. Optical coherence tomography for orthodontic aligners
WO2019035979A1 (en) 2017-08-15 2019-02-21 Align Technology, Inc. EVALUATION AND CALCULATION OF BUCCAL CORRIDOR
US11123156B2 (en) 2017-08-17 2021-09-21 Align Technology, Inc. Dental appliance compliance monitoring
US10813720B2 (en) 2017-10-05 2020-10-27 Align Technology, Inc. Interproximal reduction templates
CN114939001A (zh) 2017-10-27 2022-08-26 阿莱恩技术有限公司 替代咬合调整结构
US11576752B2 (en) 2017-10-31 2023-02-14 Align Technology, Inc. Dental appliance having selective occlusal loading and controlled intercuspation
EP3703607A2 (en) 2017-11-01 2020-09-09 Align Technology, Inc. Automatic treatment planning
WO2019100022A1 (en) 2017-11-17 2019-05-23 Align Technology, Inc. Orthodontic retainers
EP3716885B1 (en) 2017-11-30 2023-08-30 Align Technology, Inc. Orthodontic intraoral appliances comprising sensors
US11090137B2 (en) * 2017-12-12 2021-08-17 Cheng-Hsiang Hung Orthodontic correction device
WO2019118876A1 (en) 2017-12-15 2019-06-20 Align Technology, Inc. Closed loop adaptive orthodontic treatment methods and apparatuses
US10980613B2 (en) 2017-12-29 2021-04-20 Align Technology, Inc. Augmented reality enhancements for dental practitioners
JP7427595B2 (ja) 2018-01-26 2024-02-05 アライン テクノロジー, インコーポレイテッド 診断の為の口腔内のスキャン及び追跡
US11564778B2 (en) 2018-03-07 2023-01-31 TH!NK Innovations, LLC Orthodontic elastic attachments for use with dental aligners
USD910191S1 (en) * 2018-03-07 2021-02-09 TH!NK Innovations, LLC Orthodontic elastic attachment for use with dental aligners for canine or premolar teeth
CN208725922U (zh) * 2018-03-16 2019-04-12 无锡时代天使医疗器械科技有限公司 壳状牙科器械及其壳状主体
US11937991B2 (en) 2018-03-27 2024-03-26 Align Technology, Inc. Dental attachment placement structure
WO2019200008A1 (en) 2018-04-11 2019-10-17 Align Technology, Inc. Releasable palatal expanders
WO2020170300A1 (ja) * 2019-02-18 2020-08-27 中部医療有限会社 歯列矯正装置
KR102250006B1 (ko) * 2019-10-31 2021-05-07 안장훈 전치부 후방견인장치
CA3163456A1 (en) * 2020-01-03 2021-07-08 Joseph Ryan Smolarz Wireless audio transmitter and receiver bone device using bone conduction
WO2021251421A1 (ja) * 2020-06-09 2021-12-16 漢俊 金 マウスピース型可撤式矯正装置
JP6989904B2 (ja) * 2020-06-22 2022-01-12 中部医療有限会社 歯列矯正装置
EP3943038B1 (en) * 2020-07-20 2023-03-01 Universität Heidelberg Method for manufacturing a dental splint
CN112674889B (zh) * 2020-12-11 2022-05-10 珠海市人民医院 一种方便调节距离的牙齿矫正器
US11197744B1 (en) 2021-01-06 2021-12-14 Arkimos Ltd Method and system for generating interdental filler models
US20220370171A1 (en) * 2021-05-18 2022-11-24 1092228 B.C. Ltd. Orthodontic appliance with aligner and attachment
US11478336B1 (en) 2021-11-15 2022-10-25 Sympal, Inc. Orthodontic appliances

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1463968A (en) 1921-07-02 1923-08-07 Petry Jacob Denture
US2257709A (en) 1938-10-14 1941-09-30 Louis P Anderson Dental appliance
US2467432A (en) 1943-07-23 1949-04-19 Harold D Kesling Method of making orthodontic appliances and of positioning teeth
US2479780A (en) * 1945-11-23 1949-08-23 Remensnyder Orrin Orthodontic appliance
US3178820A (en) * 1962-02-19 1965-04-20 Harold D Kesling Intra-oral tooth positioner
CH423089A (fr) * 1965-10-06 1966-10-31 Ritter Theo Procédé de confection d'un redressement dentaire et dispositif pour la mise en oeuvre du procédé
US3407500A (en) * 1966-05-06 1968-10-29 Peter C. Kesling Tooth positioner
US3510946A (en) 1969-02-28 1970-05-12 Peter C Kesling Orthodontic appliance
US3724075A (en) * 1971-03-08 1973-04-03 P Kesling Universal tooth positioning and retaining appliance
US3950851A (en) 1975-03-05 1976-04-20 Bergersen Earl Olaf Orthodontic positioner and method for improving retention of tooth alignment therewith
US3991471A (en) 1975-07-14 1976-11-16 Hoops Donald F Humidifying palate
US4055895A (en) * 1976-03-29 1977-11-01 Professional Positioners, Inc. Intra-oral tooth positioner and process for production thereof
US4505672A (en) * 1983-11-14 1985-03-19 Kurz Craven H Two-piece gnathologic orthodontic positioner
US4591341A (en) 1984-10-03 1986-05-27 Andrews Lawrence F Orthodontic positioner and method of manufacturing same
US4755139A (en) 1987-01-29 1988-07-05 Great Lakes Orthodontics, Ltd. Orthodontic anchor appliance and method for teeth positioning and method of constructing the appliance
US4793803A (en) * 1987-10-08 1988-12-27 Martz Martin G Removable tooth positioning appliance and method
AU642266B2 (en) 1990-06-25 1993-10-14 Kevin John Bourke Method and apparatus for dental treatment
US5242304A (en) 1991-10-24 1993-09-07 Tru-Tain, Inc. Dental appliance including surface-mounted undercuts and method of manufacture
US5683244A (en) 1995-07-10 1997-11-04 Truax; Lloyd H. Dental appliance to correct malocclusion
US5692894A (en) 1996-04-08 1997-12-02 Raintree Essix, Inc. Thermoformed plastic dental retainer and method of construction
US6309215B1 (en) 1997-06-20 2001-10-30 Align Technology Inc. Attachment devices and method for a dental applicance
US5975893A (en) 1997-06-20 1999-11-02 Align Technology, Inc. Method and system for incrementally moving teeth
US6293790B1 (en) * 1998-02-18 2001-09-25 J. Keith Hilliard Heated orthodontic pliers
AU2506800A (en) 1999-01-15 2000-08-01 Align Technology, Inc. System and method for producing tooth movement

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043268A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 ギョンゼ ホン 透明矯正装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2688867C (en) 2013-05-28
CA2479933C (en) 2010-11-02
AU2003218220B2 (en) 2008-04-03
EP1494607B1 (en) 2009-01-21
ATE421297T1 (de) 2009-02-15
JP2006511243A (ja) 2006-04-06
CA2479933A1 (en) 2003-10-16
US6702575B2 (en) 2004-03-09
AU2003218220A2 (en) 2003-10-20
EP1494607A1 (en) 2005-01-12
AU2003218220A1 (en) 2003-10-20
WO2003084422A1 (en) 2003-10-16
US20030190575A1 (en) 2003-10-09
DE60325952D1 (de) 2009-03-12
CA2688867A1 (en) 2003-10-16
EP1494607A4 (en) 2007-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4350528B2 (ja) 矯正アライナ補助システム
US11058518B2 (en) Dental appliances, systems and methods
US10898296B2 (en) Masticatory orthodontic correction device and method for making the same
EP3445272B1 (en) Apparatus and method for reducing bruxism and occlusal forces
EP1871274B1 (en) Wrinkled dental aligner
US10383706B2 (en) Method and apparatus for orthodontic attachment fabrication and placement
EP1323393A1 (en) Mouthpiece for orthodontic treatment and device for orthodontic treatment using the mouthpiece
CA2995173C (en) Masticatory orthodontic device
KR101111976B1 (ko) 상악 치열궁 폭교정장치
US20060234179A1 (en) Dental aligner devices having snap-on connectors
JP2007503874A (ja) 改良された歯科矯正アライナーの自動製造方法
US20030198912A1 (en) Thin, polymeric orthodontic appliance with headgear channels
US11517402B2 (en) Apparatus and method for reducing bruxism and occlusal forces
US20150125801A1 (en) Dual head connector
JP4125008B2 (ja) 歯科矯正装置
WO2003084424A1 (fr) Piece buccale orthodontique et appareil orthodontique utilisant ladite piece
JPS61288854A (ja) 牽引器具付のシリコ−ン樹脂材の歯列矯正治療器具及びその製作法
WO2021226017A1 (en) Apparatus and method for reducing bruxism and occlusal forces
JP2007000171A (ja) 歯列矯正装置及び歯列矯正補助具

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20041004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090709

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090722

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4350528

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term