JP4350211B2 - 頭部装着型映像表示装置の制御装置 - Google Patents

頭部装着型映像表示装置の制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部装着型映像表示装置の制御装置、より詳しくは、表示される映像や音声などを制御するための頭部装着型映像表示装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大画面の映像を手軽に楽しむことができるようにした頭部装着型映像表示装置は、種々のものが提案され製品化されており、例えば特開平8−40395号公報には、頭部に装着する映像表示装置本体と、この映像表示装置本体と中継ケーブルを介して接続されるアダプタ部と、このアダプタ部に接続されるヘッドホンとを有してなり、上記映像表示装置本体は映像を拡大するレンズ部と映像を表示する表示部とを備え、上記アダプタ部は上記映像表示装置本体に電源を供給する電源回路と上記表示部を駆動する駆動回路と上記ヘッドホンを駆動する音声回路とを備えた、眼鏡型またはゴーグル型の頭部装着型映像表示装置が記載されている。
【0003】
本出願人も、自由曲面プリズムを用いて軽量化と高画質化を図った頭部装着型映像表示装置を製品化しており、このような頭部装着型映像表示装置を制御するための制御装置が、特願平10−353359号に記載されている。
【0004】
こうした頭部装着型映像表示装置は、具体的には、頭部に装着して用いる頭部装着型映像表示装置本体たるゴーグルを、接続コードを介して制御装置たるコントロールユニットに接続するようになっており、該コントロールユニットから映像信号や音声信号、および電源の供給を受けることにより、ゴーグルが、内蔵するLCDや光学系等により映像を使用者の眼球に投影し、また、付属するイヤホン等により音声を使用者の耳に発するようになっている。
【0005】
そして、このときの映像の明るさやコントラスト、音量、あるいは電源のオン/オフなどは、上記コントロールユニットを操作することによって調整するようになっている。
【0006】
さらに、このコントロールユニットは、上記ゴーグルに表示させる映像信号を映像ソースから入力するようになっており、すなわち、他の接続コードを介して例えばテレビやビデオ、DVDプレーヤなどの映像ソースに接続され、映像信号を受け取るようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような頭部装着型映像表示装置は、活発に新製品の開発が行われている現状にあり、機能の変化等に伴って内部の電気回路基板の構成も変化させる必要がある。このような場合に、新たに電気回路基板の設計を一から行うと、開発に大きな費用を要することになるとともに、開発を行うための期間も長くなってしまうことになる。
【0008】
そこで、機能の変化や新たな機能の追加などに柔軟に対応することができ、コストや開発期間の面でも有利な技術の実現が望まれている。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、機能の拡張を低コストで容易に行うことができる頭部装着型映像表示装置の制御装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、発明による頭部装着型映像表示装置の制御装置は、基本的な機能を実現するための回路素子が実装されたメイン基板と、このメイン基板とは別体に設けられていて該メイン基板に対して着脱可能であり拡張機能を実現するための回路素子が実装された拡張基板と、上記メイン基板とは別体に設けられて該メイン基板に対して接続され外部からの操作により切り換えられるスイッチを実装する操作基板と、を備え、上記メイン基板の主面の一部を覆うように上記拡張基板が取り付けられるとともに、該メイン基板の主面のその他の部分を略覆うように上記操作基板が配設されており、上記拡張基板の主面を略覆うように配設された、該拡張基板から放射され得るノイズを抑制するシールド部材をさらに備え、このシールド部材と上記操作基板は、互いに連携して上記メイン基板の主面を略覆うことにより、該メイン基板から放射され得るノイズを抑制する機能を果たすものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1から図14は本発明の一実施形態を示したものであり、図1は頭部装着型映像表示装置をDVDプレーヤに接続する構成を示す斜視図、図2は電気回路基板の構成を示すコントロールユニットの縦断面図、図3は電気回路基板の構成を示すコントロールユニットの横断面図、図4は複数枚でなる電気回路基板を示す平面図、図5はスイッチ類の配置を示すコントロールユニットの先端部の平面図、図6はダイヤル用開口部付近の上側外装部材の金型による成形を示す断面図、図7は操作パネルと電源ボタンおよびモードボタンの位置関係を示す断面図、図8は頭部装着型映像表示装置をDVDプレーヤに接続したときの主として電気的な構成を示すブロック図、図9は発光パルス調整部の一例と他の例を示す回路図、図10は発光パルス調整部のさらに他の例を示す回路図、図11はコントロールユニットへのゴーグルの接続を検出するための構成を示すブロック図、図12は上記図10の回路構成の発光パルス調整部において電源をオンした後のコンデンサの充電状態とパルス幅との関係を示すタイムチャート、図13は頭部装着型映像表示装置の作用の一部を示すフローチャート、図14は頭部装着型映像表示装置の作用の他の一部を示すフローチャートである。
【0018】
この頭部装着型映像表示装置は、図1に示すように、使用者が頭部に装着して映像を観察するとともに音声を聴取する頭部装着型映像表示装置本体(以下、ゴーグルと省略する)2と、このゴーグル2とは別体に設けられていて接続コード3を介して接続されており、該ゴーグル2の映像の明るさやコントラスト、音量などを調節するための頭部装着型映像表示装置の制御装置(以下、コントロールユニットと省略する)1と、を有して構成されている。
【0019】
さらに、この頭部装着型映像表示装置の上記コントロールユニット1には、例えば図1に示すようなDVDプレーヤ5や、あるいはその他のテレビチューナーやビデオデッキなどの映像ソースが接続されるようになっており、このようなDVDプレーヤ5等から映像や音声を入力してそれを上記ゴーグル2に供給することができるようになっている。
【0020】
上記ゴーグル2は、後述する図8にも示すように、映像を表示する透過型のLCD47と、このLCD47を照明するバックライト48と、これらLCD47やバックライト48を駆動するための制御回路61(図11参照)等を実装する回路基板等と、上記バックライト48により照明されたLCD47の映像を使用者の眼球に結像するためのプリズム等とを内蔵し、さらに左右一対のイヤホン2aを備えて音声を聴取することができるように構成されたものである。
【0021】
また、上記コントロールユニット1は、上記ゴーグル2から延出される接続コード3の先端に設けられたコネクタ3aを、上記コントロールユニット1の先端部に配設されているコネクタ受け31(図2、図4等参照)に接続することにより、該ゴーグル2と接続されるようになっている。
【0022】
上記コントロールユニット1は、上側外装部材11と下側外装部材12とを組み合わせることにより外装を構成しており、その内部には後述するような複数の電気回路基板(図2、図3、図4等参照)を内蔵している。
【0023】
上記コントロールユニット1の上面には、バッテリ等をスライドさせて取り付けるためのバッテリ装着部21が設けられており、このバッテリ装着部21にバッテリが装着された際には、その電力が内部の電気回路基板上に構成された電源制御部49(図8参照)に供給されるようになっている。
【0024】
また、上記バッテリ装着部21の長手方向に向かって右側には、装着したバッテリを取り外す際に操作するバッテリ取外ノブ22が配設されている。
【0025】
上記コントロールユニット1の長手方向の端面には、上記バッテリ取外ノブ22のやや下側となる近傍にAV入力端子23が設けられており、そのやや左側にはS映像入力端子24が、さらに左側には図示しないACアダプタを接続するためのAC入力端子25が配設されている。
【0026】
さらにこのコントロールユニット1の先端部の上面には、外装部材の一部をなす操作パネル13が上側外装部材11の凹部11aに嵌着して取り付けられるようになっており、この操作パネル13には複数の孔が穿設されて、この頭部装着型映像表示装置の電源をオンまたはオフに切り換えるための操作部材であり第1のボタン部材たる電源ボタン15と、画面のモード等の設定を行うための操作部材であり第2のボタン部材たるモードボタン16と、が操作可能に露呈されている。さらに、この操作パネル13は、上記電源ボタン15のさらに先端側に、電源がオンとなっているときに例えば緑色に点灯してその旨を知らせる電源ランプ窓14が配設されている。
【0027】
また、上記上側外装部材11の一側面側上部には、段差部11bが形成されており、この段差部11bの先端部には、音量調節を行うための操作部材たる音量調節ダイヤル17と、ディスプレイモードやユーザ登録モードなどをメニュー選択して決定するための操作部材たるジョグダイヤル18とが配設されている。
【0028】
このジョグダイヤル18は、回転させることにより項目の選択を行い、押圧することによりその決定を行うことができるように構成されたダイヤル部材である。
【0029】
該ジョグダイヤル18により選択決定される上記ディスプレイモードは、後述するように、例えば画面の縦横比などを変更するモードである。また、上記ユーザ登録モードは、上記LCD47やバックライト48により表示される映像のブライトネスやコントラスト、上記ディスプレイモード、上記イヤホン2aにより発生する音の音質などを、使用者の好みに応じて設定することができるモードであり、該LCD47に表示される設定画面を見ながら、このジョグダイヤル18を操作することにより、設定することができるようになっている。
【0030】
さらに、上記コントロールユニット1は、信号ケーブル4などを接続することにより、上述したように、DVDプレーヤ5に接続されるようになっており、例えば上記S映像入力端子24をDVDプレーヤ5のS映像出力端子に接続することで、S映像信号の供給を受け、さらに、AV入力端子23を介して該DVDプレーヤ5から音声信号の供給を受けることができるようになっている。また、AV入力端子23への接続のみによって、映像信号と音声信号の双方の供給を受けることも可能である。
【0031】
一方、上記DVDプレーヤ5は、後述する図8にも示すように、バッテリ6を接続して該バッテリ6から電源供給を受けることができるようになっており、このDVDプレーヤ5に接続されているバッテリ6から、さらにこの頭部装着型映像表示装置にも電源を供給することができるようになっている。
【0032】
従って、頭部装着型映像表示装置への電源供給としては、上記バッテリ装着部21にバッテリを接続する方法や、AC入力端子25にACアダプタを接続する方法、DVDプレーヤ5のバッテリ6を例えば上記バッテリ装着部21の接点を介して接続する方法などがある。
【0033】
次に、図2、図3、図4を参照して、コントロールユニット1内に配設される電気回路基板の構成について説明する。
【0034】
コントロールユニット1内に配設される電気回路基板は、後述する電源制御部49やシステムコントローラ43(図8参照)などの回路素子を実装するメイン基板26と、上記音量調節ダイヤル17やジョグダイヤル18、上記電源ボタン15により切り換えが行われる電源スイッチ35や上記モードボタン16により切り換えが行われるモードスイッチ36、上記電源ランプ窓14に光を投射するLED34などを実装する操作基板28と、を有して構成されていて、さらに、必要に応じて該コントロールユニット1の機能を拡張するための拡張基板27が着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0035】
上記メイン基板26は、後述する図8にも示すような電源制御部49や映像信号入力部41、システムコントローラ43などの、この頭部装着型映像表示装置の基本的な機能を実現するための回路素子を実装する電気回路基板であり、上記AV入力端子23,S映像入力端子24,AC入力端子25などを実装するとともに、上記コネクタ3aを接続するためのコネクタ受け31を実装している。さらに、このメイン基板26上には、上記拡張基板27を接続するための例えば一対でなるコネクタ26aと、上記操作基板28を接続するためのコネクタ26bとが実装されている。
【0036】
このようなメイン基板26により可能となるディスプレイモードとしては、例えば、画面の縦横比4:3のスタンダード映像に設定するためのノーマルモードや、上下はそのままに左右を引き伸ばしたワイド画面を設定するためのワイドモードがある。
【0037】
また、上記拡張基板29は、上記メイン基板26により提供される基本的な機能を拡張するための電気回路基板であり、画像処理や音声処理を行うための回路素子等が実装されるとともに、上記一対のコネクタ26aに接続するための一対のコネクタ27aが実装されている。
【0038】
このような拡張基板29を装着することにより、映像に関する機能や音声に関する機能の拡張を図ることができるようになっており、例えば映像に関する拡張機能としては、例えばディスプレイモードの追加が挙げられる。追加されるディスプレイモードとしては、例えば、映像を左右にややのびた状態で上下左右に拡大するズームモードや、映像を画面の左右一杯に拡大する横長のシネスコサイズやビスタサイズの映像を表示するに適したシネマズームモードがある。
【0039】
なお、これら各ディスプレイモードは、上記モードボタン16を押圧する毎に、例えばノーマルモード、ワイドモード、ズームモード、シネマズームモードの順にトグルして切り換わるようになっている。
【0040】
さらに、上記操作基板28は、この頭部装着型映像表示装置の操作に係るスイッチ等を実装する電気回路基板であり、上述したように、LED34,電源スイッチ35,モードスイッチ36を実装するとともに、上記音量調節ダイヤル17とジョグダイヤル18を実装している。さらに、この操作基板28には、上記メイン基板26のコネクタ26bに接続するためのコネクタ28bが実装されていて、これらコネクタ26bとコネクタ28bは、例えばフラットケーブル32を介して互いに接続されている。
【0041】
上述したような3枚構成でなる電気回路基板の内の、拡張基板27の上面と側面、および該拡張基板27に対向する部分のメイン基板26の側面を覆うようにして、外装の内部には例えば金属板でなるシールド部材たるシールド板29が配設されている。
【0042】
このシールド板29は、その先端側で上側外装部材11の内面から下方に突設された固定部11iに、上記操作基板28の一端とともにビス38を締結することにより固定されており、また、該シールド板29の下端側は、上側外装部材11の内面から下方に突設された固定部11jと、下側外装部材12の底面から上方に突設されたビス止め用ボス12jとの間に、上記メイン基板26とともに挟み込まれて、ビス39を締結することにより固定されている。
【0043】
こうして、シールド板29は、上側外装部材11や下側外装部材12とともに共締めすることにより、コントロールユニット1の強度を向上する機能も兼ねるようになっている。
【0044】
上述したように、上記拡張基板27は複雑な画像処理を行う回路素子等が実装されていて、比較的高いクロックにより高速な処理を行うことが多いために、ノイズ等も比較的放射されることが多い回路基板となっている。そこで、この拡張基板27をシールド板29により覆うようにして、ノイズが外部に放射されるのを防ぐようにしている。
【0045】
また、上記操作基板28は、例えばノイズシールド効果を有する複層基板でなり、上記シールド板29と連携して上記メイン基板26の主面をほぼ覆うことにより、該メイン基板26から放射されるノイズ等も有効に防ぐことができるようになっている。
【0046】
こうして、電気回路基板を複数枚により構成して、比較的ノイズの出易い回路等を拡張基板27に実装し、該拡張基板27をシールド板29により覆うとともに、メイン基板26を該シールド板29と操作基板28との連携により覆うことで、これらの拡張基板27やメイン基板26から放射されるノイズをほぼ抑制することができるようになっている。
【0047】
さらに、上記シールド板29を、上述したように金属により構成することで、上記操作基板28のアースを上記メイン基板26のアースに接続する機能を兼用させるようになっている。
【0048】
また、操作基板28をメイン基板26とは独立して設けたことにより、今後の製品展開等において、例えば図5に示すように、上記電源スイッチ35やモードスイッチ36以外の他のスイッチ37等を設けようとする場合に、メイン基板26の設計を変更することなく、操作基板28のみの変更により対応することができるという利点がある。
【0049】
同様に、拡張基板27をメイン基板26とは独立して設けたことにより、今後の製品展開等において、他の機能等を付加したい場合などに、メイン基板26の設計を変更することなく、拡張基板27のみの変更により対応することができるという利点がある。
【0050】
次に、図6や上記図5等を参照して、上記音量調節ダイヤル17とジョグダイヤル18を上側外装部材11から操作可能に露呈させるためのダイヤル用開口部11c,11dの成形について説明する。
【0051】
上記音量調節ダイヤル17やジョグダイヤル18などのダイヤル型の操作部材は、その操作性を考慮すると、外装の側面側から操作可能に露呈していることが望ましい。
【0052】
ダイヤル型の操作部材を露呈させるための開口部を、例えば略垂直な側面に成形するには、一般に側面方向から型抜きを行う必要があるが、上述したような、外装を構成する上側外装部材11や下側外装部材12は、対向する2方向の型抜きにより成形されるようになっているために、そのままでは金型の複雑化や高コスト化を招くことになってしまう。
【0053】
そこで、外装の角部を利用して、上下方向の型抜きのみでダイヤル用開口部11c,11dを成形するようにしたものである。
【0054】
すなわち、上側外装部材11の一側面側上部に、上述したように段差部11bを設けて、該段差部11bと側面とにより形成される角部に、ダイヤル用開口部11c,11dを設けるとともに、その上部に摺接用廂部11e,11fをそれぞれ形成している。
【0055】
そして、上記操作基板28を上側外装部材11の所定位置に取り付けることにより、音量調節ダイヤル17がダイヤル用開口部11cから、ジョグダイヤル18がダイヤル用開口部11dから、その一部をそれぞれ操作可能に露呈するようになっている。
【0056】
また、上記摺接用廂部11e,11fは、指などで音量調節ダイヤル17やジョグダイヤル18を回転動作させる際に、該摺接用廂部11e,11fに指先を接した状態で摺動させることにより、指先が音量調節ダイヤル17やジョグダイヤル18を押圧する力が適切となって、好適な操作性となるように補助するものである。
【0057】
このようなダイヤル用開口部11c,11dは、図6に示すように、上側の金型10uを矢印Uに示すように上側に、下側の金型10dを矢印Dに示すように下側に、それぞれ型抜きすることにより、側方への型抜きを行うことなく成形される。
【0058】
次に、操作パネル13上に露呈する電源ボタン15とモードボタン16について説明する。
【0059】
これら電源ボタン15とモードボタン16は、例えば単一のボタン部材の一部として構成されている。
【0060】
すなわち、このボタン部材は、樹脂等の材料により成形されていて、一端側が上記上側外装部材11の内面に固定され、この固定部分から延出する2つの弾性腕部の先端側に、上記電源ボタン15とモードボタン16をそれぞれ一体成形して構成されている。
【0061】
このようなボタン部材は、上記固定部分を例えばビス締め等により上側外装部材11の内面に固定することで、上記操作パネル13に対する所定位置に位置決めされるようになっている。
【0062】
このときの位置関係は、図7に示すようになる。
【0063】
すなわち、上記電源ボタン15は、外部に露呈する押圧操作面15aが凹面として構成されている一方で、上記モードボタン16は、外部に露呈する押圧操作面16aが凸面として構成されている。
【0064】
このとき、電源ボタン15の押圧操作面15aの底部は、操作パネル13の表面13aよりも例えば図示の高さ15hだけ低くなった位置となり、操作基板28上の電源スイッチ35を切り換えるためには、該操作パネル13の表面13aよりも深い位置まで押し込まなければならないように配置されている。
【0065】
一方、モードボタン16の押圧操作面16aの頂部は、操作パネル13の表面13aよりも例えば図示の高さ16hだけ高くなった位置となり、該操作パネル13の表面13aよりも深い位置まで押し込むことなく、操作基板28上のモードスイッチ36を切り換えることができるように配置されている。
【0066】
これは、使用時においても比較的頻繁に用いられるモードボタン16に比して、電源ボタン15は電源のオン/オフに用いられるものであるために、誤って接触するなどにより不必要に電源がオン/オフすることのないように、つまり、使用時においては意図せずして急に電源がオフになることがないように、また、運搬時等の非使用時においては、知らない間に電源がオンになってバッテリ等を消耗してしまうことがないように、構成したものである。
【0067】
さらに、この電源ボタン15は、使用者を特定するためのパスワードを解除する際にも用いられるようになっており、該電源ボタン15を例えば5秒以上連続して押圧し続けると、パスワードを記憶するメモリ部分が初期化されて、パスワードが解除されるようになっている。
【0068】
このように、凹状となった電源ボタン15は、確実な操作が要求される機能の設定に用いられるようになっており、頭部装着型映像表示装置を軽量化して、携帯して使用し易い構成としたことに対応して、操作性についても携帯に適した配慮を行っている。
【0069】
続いて、映像ソースとしてのDVDプレーヤ5を頭部装着型映像表示装置に接続したときの主として電気的な構成について、図8を参照して説明する。
【0070】
上述したように、上記DVDプレーヤ5は例えばポータブルタイプとして構成されていて、携帯時に電源供給を行うためのバッテリ6が装着可能となっている。
【0071】
このバッテリ6から供給される電源は、電源制御部54に入力されて該DVDプレーヤ5内の各回路に供給されるとともに、一方で、電圧監視部55に入力されて、バッテリ電圧値が検出されている。この電圧監視部55により、バッテリ6の電圧値が所定値よりも下がったことが検出された場合には、過放電によるバッテリ6の劣化を防ぐために、電源制御部54による各回路への電源供給を停止させるようになっている。
【0072】
これにより、バッテリ6の電圧が下がったときには、該DVDプレーヤ5からの映像信号は自動的に出力されなくなることになる。なお、バッテリ6の電圧が低下することにより映像信号の出力を停止する際には、予めその旨の終了信号を頭部装着型映像表示装置側に出力するようにしても良い。
【0073】
上記電源制御部54から供給される電源は、装填されたDVDディスク(DVD−ROMやDVD−RAMなど)58を回転駆動する制御や、記録されている情報を読み出すためのヘッドを該DVDディスク58上の所定位置に移動させる制御などを行うための駆動制御部56と、上記ヘッドから読み出された情報に基づき映像信号を発生させる映像信号発生部57とに供給されるようになっている。
【0074】
こうして発生された映像信号は、S映像ケーブルやAVケーブルなどの信号ケーブル4を介して、コントロールユニット1とゴーグル2を有してなる頭部装着型映像表示装置の映像信号入力部41に入力されるようになっている。
【0075】
この映像信号入力部41に映像信号が入力されているか否かは映像信号検出部42により検出されるようになっていて、その検出結果がシステムコントローラ43に出力される。
【0076】
システムコントローラ43は、映像信号が入力されているか否かに応じて、また、接続されている上記電源スイッチ35やモードスイッチ36の状態に応じて、ROM44に格納された処理プログラムに基づき、この頭部装着型映像表示装置内の各回路を制御するものである。このシステムコントローラ43には、メモリが内蔵されていて、該ROM44から読み出した処理プログラムやデータ等を記憶するとともに、さらに、上述したように設定されたパスワードなどを記憶するようになっている。
【0077】
上記映像信号入力部41に入力された映像信号は、映像信号処理回路45に出力されて、上記ディスプレイモードに応じたデータ変換を含む、各種の信号処理が施される。このときに変換するディスプレイモードは、上記モードスイッチ36の状態を検出したシステムコントローラ43からの指示により決定されるようになっている。
【0078】
この映像信号処理回路45から出力される映像信号は、LCD駆動回路46に入力されてLCD駆動信号が生成され、このLCD駆動信号を受けたLCD47により映像の表示が行われる。
【0079】
また、図示はしないが、音声信号についても上記DVDプレーヤ5からAVケーブル等を介して出力され、ノイズの処理や出力の増幅等を行った後に、上記イヤホン2aに出力されて、音声を放音するようになっている。
【0080】
さらに、上記バッテリ6の電源は、電源制御部49に入力されて、上記システムコントローラ43の制御に基づいて、この頭部装着型映像表示装置内の各回路に供給される。
【0081】
この電源制御部49内のバックライト電源制御部49aは、上記LCD47を照明するためのバックライト48に電源を供給する回路部であり、同様に、上記システムコントローラ43により制御されるようになっている。
【0082】
このバックライト電源制御部49aから出力される電源電圧Vccは、バックライト48を発光させるための高電圧を供給するバックライト発光回路52に入力されるとともに、発光パルス調整部51にも入力される。
【0083】
この発光パルス調整部51には、上記映像信号入力部41から映像信号の水平同期信号が入力されるようになっており、上記バックライト電源制御部49aから出力される電源電圧Vccを常時監視して、その電圧値に応じてパルス幅を調節して上記バックライト発光回路52に出力するようになっている。
【0084】
こうしてバックライト発光回路52は、入力されるパルス幅に応じて、つまりパルス幅が狭いときには電圧の昇圧幅が小さめとなるように、またパルス幅が広いときには電圧の昇圧幅が大きめとなるように、高電圧を発生してバックライト48に供給し、該バックライト48を発光させるようになっている。
【0085】
続いて、図9を参照して、上記発光パルス調整部51の構成例について説明する。
【0086】
まず、図9(A)は、一構成例としての発光パルス調整部51Aを示したものである。
【0087】
この発光パルス調整部51Aは、単安定マルチバイブレータであるモノマルチ51aを用いて構成した回路である。
【0088】
すなわち、上記電源電圧Vccは、抵抗R1 を介してREXT/CEXT端子に入力されるようになっており、このREXT/CEXT端子はコンデンサC1 を介してCEXT端子に接続されている。また、A端子はグランドに接続され、B端子には上記映像信号入力部41から水平同期信号が入力パルスPinとして入力され、CLR端子は上記電源電圧Vccに接続されている。そして、Q端子からはパルス幅が調整された出力パルスPout が、Q(バー)端子からはその反転出力が、それぞれ出力されるようになっている。
【0089】
このような構成において、出力パルスPout のパルス幅は上記コンデンサC1 がチャージされてある電圧に達するまでの期間により決定されるようになっている。そのために、電源電圧Vccが高ければ抵抗R1 を通る電流が大きくなって、コンデンサC1 がチャージされるまでの時間が短くなり、出力パルスPout のパルス幅が小さくなる。一方、電源電圧Vccが低ければ抵抗R1 を通る電流が小さくなって、コンデンサC1 がチャージされるまでの時間が長くなり、出力パルスPout のパルス幅が大きくなる。
【0090】
上述したように、バックライト発光回路52は、パルス幅が狭いときには電圧の昇圧幅が小さめとなるように、またパルス幅が広いときには電圧の昇圧幅が大きめとなるように、高電圧を発生させるものであるために、電源電圧Vccが高い場合には電圧の昇圧幅を小さくし、電源電圧Vccが低い場合には電圧の昇圧幅を大きくすることになる。
【0091】
従って、結局、バックライト48に供給される電圧は、電源電圧Vccに関わらずほぼ一定とすることが可能となり、バッテリ6が消耗して電圧値が下がってきたとしても、バックライト48をほぼ一定の輝度で発光させることが可能になる。また、電源としてACアダプタ等を用いる場合であっても、電圧の異なる様々なタイプのACアダプタに広く対応することが可能となる。
【0092】
また、図9(B)は、他の構成例としての発光パルス調整部51Bを示したものである。
【0093】
この発光パルス調整部51Bの構成は、上記図9(A)に示した発光パルス調整部51Aとほぼ同様であるが、抵抗R1 に他の抵抗R2 を並列に接続して、例えば5Vの固定電圧を印加するようにしたものである。
【0094】
このような構成によれば、上記コンデンサC1 にチャージされる電荷は、5Vの固定電圧からも供給されるために、電源電圧Vccの電圧変動による出力パルスPout のパルス幅の変化を緩和することができるようになる。このときの緩和の程度の調節は、抵抗R2 の抵抗値を変えることにより、あるいは固定電圧の電圧値を変えることにより、容易に行うことができる。
【0095】
次に、図10は、さらに他の構成例としての発光パルス調整部51Cを示したものである。
【0096】
上記図9に示した発光パルス調整部51A,51Bは、バッテリ6の消耗等に起因する電源電圧Vccの低下に対応するためのものであった。これに対して、この図10に示す構成例の発光パルス調整部51Cは、上記電源ボタン15により電源をオンにした後に、初めてバックライト48を点灯する際の始動性を改善するものである。
【0097】
すなわち、この発光パルス調整部51Cは、上記図9(A)に示した発光パルス調整部51Aとほぼ同様に構成されているが、上記抵抗R1 の代わりに2つの抵抗R3 ,R4 が直列に接続されており、これらの抵抗R3 ,R4 の間に上記コンデンサC1 よりも電気容量の大きいコンデンサC2 を接続したものである。
【0098】
このような構成において、上記電源ボタン15により電源をオンにすると、電源電圧Vccにより供給される電流は、抵抗R3 を介して多くがコンデンサC2 側に流入し、コンデンサC1 には少量の電流のみが流入することになる。従って、コンデンサC1 への電荷の蓄積は緩やかに行われることになるために、上述したように、出力パルスPout はパルス幅の広いものが出力される。
【0099】
こうして、図12に示すように、コンデンサC2 が飽和するまでは、出力パルスPout のパルス幅は広くなり、飽和に達したところで、コンデンサC2 への電流が流れなくなるために、コンデンサC1 への電荷の蓄積は通常と同様になり、すなわち、通常のパルス幅の出力パルスPout が出力されることになる。
【0100】
また、コンデンサC1 が飽和に達した後には、抵抗R3 ,R4 が上記図9(A)に示した抵抗R1 と同様の機能を果たすために、この図10に示した回路を何等変更することなく、バッテリ6の消耗等による電源電圧Vccの低下に対応することができる。
【0101】
なお、この図10に示したような構成に、上記9(B)に示したような固定電圧を抵抗R2 を介して印加する構成をさらに追加するようにしても構わない。
【0102】
続いて、コントロールユニット1にゴーグル2が接続されているか否かを検出して、接続されていない場合には省電力を図る構成について、図11を参照して説明する。
【0103】
まず、図11(A)は、ゴーグル2が接続されているか否かを検出するための一構成例を示したものである。
【0104】
上記コントロールユニット1内のメイン基板26に実装されているシステムコントローラ43は、ゴーグル2内の回路基板に実装されている制御回路61と上記接続コード3を介して通信を行うようになっている。従って、システムコントローラ43が制御回路61と通信を行うことができない場合には、ゴーグル2が接続されていないと判断することができる。
【0105】
次に、図11(B)は、ゴーグル2が接続されているか否かを検出するための他の構成例を示したものである。
【0106】
上記システムコントローラ43の入力端子は、抵抗R5 を介してグランドに接続されており、さらに該入力端子は、ゴーグル2と接続されるようになっている。さらにコントロールユニット1からは、例えば5Vの固定電圧がゴーグル2側に供給されるようになっている。
【0107】
一方、ゴーグル2では、上記5Vの固定電圧入力と、上記システムコントローラ43の入力端子へのラインとが接続されている。
【0108】
従って、このような構成において、コントロールユニット1とゴーグル2とが接続されている場合には、システムコントローラ43の入力端子が5V(ハイレベル)となり、一方、接続されていない場合には該入力端子がグランドレベル(ローレベル)となる。
【0109】
こうして、システムコントローラ43は、入力端子のレベルを検出することにより、ゴーグル2が接続されているか否かを判断することができるようになっている。
【0110】
図13、図14を参照して、このような頭部装着型映像表示装置の動作について説明する。
【0111】
動作が開始されると、上記電源ボタン15が押圧されて電源スイッチ35がオンになるのを待機する(ステップS1)。
【0112】
電源スイッチ35がオンになった場合には、さらに、上記図11に示したような構成により、ゴーグル2がコントロールユニット1に接続されているか否かを判断し(ステップS2)、接続されていない場合には、各回路に電源を投入することなく、そのまま上記ステップS1に戻って電源スイッチ35がオンになるのを待機する。これにより、ゴーグル2が接続されていない場合には、無駄に電力が消費されるのを防ぐことができる。
【0113】
また、このステップS2において、コントロールユニット1にゴーグル2が接続されていることが検出された場合には、システムコントローラ43は、上記電源制御部49を制御して、この頭部装着型映像表示装置内の各回路に電源を供給させる(ステップS3)。
【0114】
さらに、上記拡張基板27がメイン基板26に接続されているか否かを、基板同士の通信を行うことやメカニカルな機構などにより検出して判断し(ステップS4)、接続されている場合には、該拡張基板27により提供される拡張モードを許可する処理を行い(ステップS5)、接続されていない場合には、拡張モードを許可しない処理を行う(ステップS6)。
【0115】
このように、上記ROM44に記憶させる処理プログラムは、拡張基板27が装着されているかいないかに関わらず同一のものとし、装着検出を行って、その結果に応じて処理内容を変更するようにしている。これにより、処理プログラムの統一化を図ることができて、コストを削減することが可能となる。
【0116】
その後、上記DVDプレーヤ5等の映像ソースから映像信号が上記映像信号入力部41に入力されているか否かを判断して(ステップS7)、映像信号入力がない場合には、システムコントローラ43の制御により上記バックライト電源制御部49aからの電源供給を停止させる(ステップS8)。または、映像信号入力がない場合により一層の省電力を図るために、上記電源制御部49から各回路への電源供給をオフするようにしても良い。この場合には、上記ステップS1に戻るなどして、電源スイッチ35が再びオンされるのを待機することになる。
【0117】
上記ステップS7において、映像信号入力があると判断された場合には、電源スイッチ35をオンにしてから初めてのバックライトオンであるか否かにより、処理が分岐する(ステップS9)。
【0118】
すなわち、初めてのバックライトオンである場合には、上記図10に示したような構成により、コンデンサC2 が飽和するまでの所定時間は、バックライト発光回路52からバックライト48に過電圧が印加される(ステップS10)。
【0119】
また、初めてのバックライトオンでない場合には、上記コンデンサC2 はすでに飽和しているために、通常の電圧がバックライト発光回路52からバックライト48に印加される(ステップS11)。
【0120】
これらステップS10またはステップS11を行うとともに、上記映像信号入力部4から入力された映像信号を映像信号処理回路45で処理した後に、LCD駆動回路46を介して上記LCD47を駆動し(ステップS12)、映像表示を開始する(ステップS13)。
【0121】
そして、システムコントローラ43は、ディスプレイモードの切換操作がなされたか否かを上記モードスイッチ36の状態を検出することにより判断し(ステップS14)、切換操作がされていない場合には後述するステップS19へ行く。
【0122】
ここに、ディスプレイモードの切換操作を行うときには、上記LCD47に操作画面を表示することができるようになっているが、上記ステップS5またはステップS6において、拡張基板27が接続されているか否かに応じて設定されたフラグ等に基づいて、その表示内容を変更するようになっている。すなわち、拡張基板27が接続されている場合には、該拡張基板27により設定可能なディスプレイモード等が選択可能に表示されることになる。
【0123】
ここで、ディスプレイモードの切り換え操作がなされている場合には、システムコントローラ43は、上記バックライト電源制御部49aを制御してバックライト48への電源供給を停止し、バックライト48をオフさせて映像を観察することができない状態にする(ステップS15)。
【0124】
なお、このステップS15において、バックライト48をオフする代わりに、またはオフするとともに、LCD47のブライトネスやコントラストを調整することにより、LCD47の映像を観察することができないようにしても構わない。
【0125】
ディスプレイモードの切換を行う場合には、一時的に表示される映像が乱れることがあるために、その映像により使用感が損なわれることのないように、映像表示を一時停止するようにしたものである。
【0126】
そして、システムコントローラ43が映像信号処理回路45を制御することにより、操作入力されたディスプレイモードにより映像を表示するように信号処理を行わせる(ステップS16)。
【0127】
そして、映像が安定するのに十分な時間が経過するのを待機する(ステップS17)。なお、映像が安定するまでの時間は、どのモードからどのモードに移行したかによりほぼ決まっているために、事前に上記ROM44にそのデータが記憶されていて、該記憶データを読み出して待機時間を設定するようになっている。
【0128】
こうして、所定時間が経過して映像が安定したところで、上記バックライト48をオンにし、あるいはLCD47のブライトネスやコントラストを調整することにより、再びLCD47の映像を観察することができるようにする(ステップS18)。
【0129】
その後、表示する映像が終了したか否かを判断し(ステップS19)、終了してない場合には上記ステップS14に戻って映像の表示を継続して行い、映像が終了した場合には、上記電源制御部49を制御して電源オフの処理を行い、一連の処理を終了する。
【0130】
なお、上述では、映像表示を停止させて映像が安定するまで待機する場合として、ディスプレイモードの切換を挙げているが、これに限るものではなく、例えば上述したようなユーザ登録モードが呼び出されるときに、映像が安定するまでは表示を一時停止させるようにすると良い。
【0131】
また、上述では、映像が安定するまで映像表示を停止させたが、このときに、信号の乱れにより音声にノイズが入ることも考えられる。従って、映像を一時停止させるとともに、これと同じ期間だけ、音声出力も停止させるようにするとなお良い。
【0132】
さらに、上述では、電源スイッチ35がオンされたときにゴーグル2が接続されていない場合に、電源オンの処理を行わないようにしているが、これに限るものではなく、例えば電源を投入した後に、ゴーグル2との接続を行うコネクタ3aを外したような場合にも、これを検出して電源を自動的に遮断するようにしても構わない。
【0133】
上述したように、映像信号が検出されない場合には、バックライトをオフしたり電源をオフしたりするようにしたために、不要な電力消費を抑制して、バッテリによる電力供給をより長時間保たせることが可能となる。また、ACアダプタを用いる場合にも、不要な消費電力を抑制することが同様に可能である。
【0134】
また、発光パルス調整部を設けて、電源電圧が変化した場合にもバックライトへ供給する電圧を一定に保つようにしたために、バックライトを一定の輝度に保持することができる。さらに、発光パルス調整部をモノマルチを用いて構成したことにより、簡単な回路構成で対応することが可能となる。
【0135】
同様に、電源をオンにした後の初期期間のバックライトの輝度低下を、モノマルチを用いて構成した発光パルス調整部を用いて、容易に防ぐことができる。
【0136】
そして、ゴーグルが接続されていないときには、電源をオンしないようにしたために、不要な電力消費を未然に防ぐことができる。
【0137】
さらに、ディスプレイモードやユーザ登録モードが切り換えられるときには、映像が安定するまで一時的に表示を停止させるようにしたために、乱れた画面を観察することがなく、使用感を向上することができる。
【0138】
加えて、拡張基板の有無を検出して、その結果に応じた処理に分岐するようにしたために、処理プログラムの共通化を図ることが可能となって、生産工程を統一化してコストを下げることができる。
【0139】
以上説明したように、このような実施形態によれば、電気回路基板を複数枚により構成して、拡張基板をメイン基板と独立して設けたことにより、異なる機能の拡張を行う場合にも、メイン基板の構成を変えることなく、低コストで容易に機能拡張を図ることが可能になる。また、操作基板をメイン基板とは独立して設けたことにより、異なる機能を有する他の機種への対応も容易となる。そして、電気回路基板に修理が必要となった場合にも、より容易に対応することが可能である。
【0140】
また、上側外装部材に段差部を設けるとともにその角部にダイヤル用開口部を形成して、そこからダイヤルを露呈させるようにしたために、異なる型抜き方向の金型を必要とすることなく、ダイヤル部材を側面側に配置することが可能となる。
【0141】
さらにシールド板と操作基板を連携させることにより、シールド板を大型化することなく効果的にノイズを抑制することが可能になる。また、ノイズが発生し易い回路部分を拡張基板側に実装させることで、ノイズ対策をより容易に行うことが可能となる。
【0142】
そして、電源ボタンを、押圧操作面が動作時に操作パネルの表面よりも内側となるように配置したために、確実な操作が要求される電源のオン/オフやメモリの初期化などを、誤操作により行ってしまうことがなくなり、使い勝手が向上する。
【0143】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0144】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
【0145】
(1) 基本的な機能を実現するための回路素子が実装されたメイン基板と、
このメイン基板とは別体に設けられていて、該メイン基板に対して着脱可能であり、拡張機能を実現するための回路素子が実装された拡張基板と、
を具備したことを特徴とする頭部装着型映像表示装置の制御装置。
【0146】
(2) 上記メイン基板とは別体に設けられて該メイン基板に対して接続され、外部からの操作により切り換えられるスイッチを実装する操作基板をさらに具備したことを特徴とする付記(1)に記載の頭部装着型映像表示装置の制御装置。
【0147】
(3) 拡張基板が装着された際には、上記操作基板のスイッチを外部から操作する際に表示される操作画面の表示内容を、該拡張基板により実現される拡張機能に合わせて変更させるものであることを特徴とする付記(2)に記載の頭部装着型映像表示装置の制御装置。
【0148】
従って、付記(1)に記載の発明によれば、拡張機能を実現するための拡張基板をメイン基板とは別体に設けて着脱可能としたために、機能の拡張を低コストで容易に行うことができる。
【0149】
また、付記(2)に記載の発明によれば、付記(1)に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、操作基板をメイン基板とは別体に設けて接続するようにしたために、機能の拡張等に伴う操作の変化に低コストで容易に対応することができる。
【0150】
さらに、付記(3)に記載の発明によれば、付記(1)または付記(2)に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、操作画面の表示内容が変更されるために、拡張機能を使用可能であることを容易に認識することが可能となる。
【0151】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の頭部装着型映像表示装置の制御装置によれば、拡張機能を実現するための拡張基板をメイン基板とは別体に設けて着脱可能としたために、機能の拡張を低コストで容易に行うことができる。
【0152】
また、本発明の頭部装着型映像表示装置の制御装置によれば、操作基板をメイン基板とは別体に設けて接続するようにしたために、機能の拡張等に伴う操作の変化に低コストで容易に対応することができる。
【0155】
さらに、本発明の頭部装着型映像表示装置の制御装置によれば、シールド部材と操作基板を連携させることにより、シールド部材を大型化することなく効果的にノイズを抑制することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の頭部装着型映像表示装置をDVDプレーヤに接続する構成を示す斜視図。
【図2】上記実施形態における電気回路基板の構成を示すコントロールユニットの縦断面図。
【図3】上記実施形態における電気回路基板の構成を示すコントロールユニットの横断面図。
【図4】上記実施形態における、複数枚でなる電気回路基板を示す平面図。
【図5】上記実施形態のスイッチ類の配置を示すコントロールユニットの先端部の平面図。
【図6】上記実施形態において、ダイヤル用開口部付近の上側外装部材の金型による成形を示す断面図。
【図7】上記実施形態の操作パネルと電源ボタンおよびモードボタンの位置関係を示す断面図。
【図8】上記実施形態において、頭部装着型映像表示装置をDVDプレーヤに接続したときの主として電気的な構成を示すブロック図。
【図9】上記実施形態における発光パルス調整部の一例と他の例を示す回路図。
【図10】上記実施形態における発光パルス調整部のさらに他の例を示す回路図。
【図11】上記実施形態において、コントロールユニットへのゴーグルの接続を検出するための構成を示すブロック図。
【図12】上記図10の回路構成の発光パルス調整部において、電源をオンした後のコンデンサの充電状態とパルス幅との関係を示すタイムチャート。
【図13】上記実施形態における頭部装着型映像表示装置の作用の一部を示すフローチャート。
【図14】上記実施形態における頭部装着型映像表示装置の作用の他の一部を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…頭部装着型映像表示装置の制御装置(コントロールユニット)
2…頭部装着型映像表示装置本体(ゴーグル)
5…DVDプレーヤ
6…バッテリ
11…上側外装部材
11b…段差部
11c,11d…ダイヤル用開口部
12…下側外装部材
13…操作パネル(外装部材)
15…電源ボタン(操作部材、第1のボタン部材)
16…モードボタン(操作部材、第2のボタン部材)
17…音量調節ダイヤル(操作部材)
18…ジョグダイヤル(操作部材)
26…メイン基板
27…拡張基板
28…操作基板
29…シールド板(シールド部材)
35…電源スイッチ
36…モードスイッチ
41…映像信号入力部
42…映像信号検出部
43…システムコントローラ
44…ROM
45…映像信号処理回路
46…LCD駆動回路
47…LCD
48…バックライト
49…電源制御部
49a…バックライト電源制御部
51…発光パルス調整部
51a…モノマルチ
52…バックライト発光回路
61…制御回路

Claims (1)

  1. 基本的な機能を実現するための回路素子が実装されたメイン基板と、
    このメイン基板とは別体に設けられていて、該メイン基板に対して着脱可能であり、拡張機能を実現するための回路素子が実装された拡張基板と、
    上記メイン基板とは別体に設けられて該メイン基板に対して接続され、外部からの操作により切り換えられるスイッチを実装する操作基板と、
    を具備し
    上記メイン基板の主面の一部を覆うように上記拡張基板が取り付けられるとともに、該メイン基板の主面のその他の部分を略覆うように上記操作基板が配設されており、
    上記拡張基板の主面を略覆うように配設された、該拡張基板から放射され得るノイズを抑制するシールド部材をさらに具備し、
    このシールド部材と上記操作基板は、互いに連携して上記メイン基板の主面を略覆うことにより、該メイン基板から放射され得るノイズを抑制する機能を果たすものであることを特徴とする頭部装着型映像表示装置の制御装置。
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