JP4349834B2 - 高所作業車のブーム作動規制装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、車体に旋回動自在に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動自在に取り付けられたブームと、ブームの先端部に取り付けられた吊り上げ装置とを備える高所作業車のブーム作動規制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業を行なう高所作業車には、車体に少なくとも起伏動自在に取り付けられたブームと、ブームの先端に上下方向に揺動自在に取り付けられブームの起伏角度に拘わらず垂直状態に保持される垂直ポストと、垂直ポストに水平方向に旋回動自在に取り付けられた作業台と、垂直ポストの上端部に配設された吊り上げ装置(ウインチ)とを有して構成されているものがある。
【0003】
このような吊り上げ装置は、例えば先端にシーブを有して延びるウインチアームと、垂直ポストの上端部に上下方向に揺動可能に取り付けられウインチアームを保持する支持体と、支持体に取り付けられたウィンチ機構部とを有して構成されている。このような吊り上げ装置を使って、高所にトランス等の重量物を吊り上げたり、高所から地上へ重量物を吊り下ろすなどの作業を容易に行うことができる。
【0004】
このような吊り上げ装置を備えた高所作業車では、ブームを起伏動・伸縮動旋回動させて作業台を所望の位置に移動させようとするときに、車体に対する作業台の水平方向位置(作業半径という)に応じてブーム側から車体側に作用するブームモーメントが変化する。またブームモーメントは作業台に搭載する工具等の積載荷重や吊り上げ装置の吊り上げ荷重の増減によっても変化する。このブームモーメントは車両を転倒させようとする作用を有するため、ブームモーメントが一定値以上に増加すると車体の安定性が悪化する。
【0005】
このため、高所作業車では作業台等の作業装置が取り付けられたブーム先端部の位置を検出するとともに、ブーム先端部側から車体上の旋回台側に作用するブームモーメントを検出し、当該ブーム先端部の位置におけるブームモーメントが予め設定されて記憶された許容モーメントを超えるようなブームの作動を規制するブーム作動規制装置が備えられている。
【0006】
また上記のようなブーム作動規制装置の他、ウインチ機構部へ延びる油圧回路にリリーフバルブを設けて吊り上げ装置にウインチ機構部の定格駆動力以上の吊り上げ力を発生させないようにして、吊り上げ装置が予め設定された許容荷重を超えるような重量物を吊り上げて吊り上げ装置に過負荷が掛かるのを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような吊り上げ装置を有する高所作業車のブーム作動規制装置は、吊り上げ装置に掛かる吊り上げ荷重とは無関係に車体に作用するブームモーメントに基いてブームの作動を規制している。このため、吊り上げ荷重が許容荷重を超えた重量物を吊り上げようとした場合には吊り上げ装置は作動しないが、ブームの動作する方向が許容モーメントを超えないのならばブームの起伏及び伸張動が可能であるのでブーム作動規制装置が作動せず、そのままブームを起仰動等させて重量物を吊り上げたときに吊り上げ装置に過負荷が作用し、吊り上げ装置やブームが破損したり、車両が転倒したりするという問題があった。
【0008】
本発明ではこのような問題に鑑み、吊り上げ装置の吊り上げ荷重に応じた安全性の高い高所作業車のブーム作動規制装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明に係る高所作業車のブーム作動規制装置は、走行可能な車体と、車体に旋回動自在に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動自在に枢結されたブームと、ブームの先端部にブームの起伏角度に拘わらず常に水平方向に保持されて取り付けられた作業台と、ブームの先端部もしくは作業台に取り付けられた吊り上げ装置(ウインチ)とを有する高所作業車において、吊り上げ装置の吊り上げ荷重を検出する吊り上げ荷重検出手段(例えば、実施例における吊り上げ荷重リミットスイッチ26)と、吊り上げ荷重検出手段により吊り上げ荷重が許容荷重を超えたことが検出されたときに、吊り上げ装置に作用する荷重が増大する方向、すなわち、ブームが起仰または伸長作動する方向、へのブームの作動を規制するブーム作動規制手段(例えば、実施例におけるブーム作動規制回路33)とを有することを特徴とする。
【0010】
上記のような構成の高所作業車のブーム作動規制装置によれば、ブームモーメントが許容モーメントより小さいときであっても、吊り上げ装置に設けられた吊り上げ荷重リミットスイッチが吊り上げ装置の吊り上げ荷重が許容荷重を超えるのを検出したときには、この検出信号に基いてブーム作動規制回路が吊り上げ装置に作用する荷重が増大する方向、すなわち、ブームが起仰または伸長作動する方向、へのブームの作動を規制することができる。このことで吊り上げ装置の許容荷重以上の重量物を吊り上げ装置が吊り上げたままブームを起仰動等させたときに吊り上げ装置に掛かる過負荷を防止し、吊り上げ作業の安全性を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る高所作業車のブーム作動規制装置の好ましい実施の形態について図1から図4を参照して説明する。図1にブーム作動規制装置を装備した高所作業車の一例を示している。この高所作業車1は車体2の前後左右に前後輪3a,3bを有して走行可能であり、車体2の前部に運転キャビン2aを有したトラック車両をベースに構成される。このトラック車両の車体2の上に旋回モータ14により駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台4が配設されている。この旋回台4に基端部が枢結されてブーム5が取り付けられており、このブーム5は起伏シリンダ6により起伏動されるようになっている。ブーム5は、基端ブーム5a、中間ブーム5b及び先端ブーム5cを入れ子式に組み合わせて、内蔵の伸縮シリンダ7(以下、起伏シリンダ6と伸縮シリンダ7と旋回モータ14とを併せて「ブームアクチュエータ71」という。)によりブーム7全体が長手軸方向に伸縮動可能に構成される。
【0012】
また先端ブーム5cは先端にブームヘッド5dを有し、このブームヘッド5dに枢結されて垂直ポスト部材8が上下に揺動可能に取り付けられている。この垂直ポスト部材8は、先端ブーム5c先端あるいはブームヘッド5dと垂直ポスト部材8との間に配設された図示しないレベリングシリンダにより垂直ポスト部材8の揺動制御が行われ、ブーム5の起伏の如何に拘らず垂直ポスト部材8が常に垂直に延びて位置するように垂直ポスト部材8が揺動制御される。このように常時垂直に保持される垂直ポスト部材8に図示しない旋回モータにより水平旋回自在(首振り自在)に作業台9が取り付けられており、作業台9はブーム5の起伏に拘らず常に水平に保持される。
【0013】
また、車体2の前後左右の四箇所にそれぞれ車体2の左右側方に張り出し自在で車体2の下方に伸縮自在なアウトリガ11が設けられており、高所作業を行うときには図1のようにアウトリガ11を車体2の左右側方に張り出させてから車体2の下方に伸張させて車体2を持ち上げ状態に安定支持させる。
【0014】
作業台9にはブーム7の起伏動等の作動をさせる操作をするためのブーム操作装置12と、後述するウインチ機構44の駆動及びウィンチアーム43の起伏動等の作動を操作をするためのウインチ操作装置13が取り付けられている。
【0015】
油圧ユニット60は、車体2に配設されたポンプ駆動用エンジンあるいはバッテリから供給される電力によって作動する電動モータにより駆動される図示しない油圧ポンプから吐出される作動油をブームアクチュエータ71およびウインチ駆動モータ48へ給排制御する電磁式の制御バルブにより構成される。この給排制御は、ブーム操作装置12またはウインチ操作装置13の操作をして、コントローラ30を介しブームアクチュエータ71を制御する図示しないブームアクチュエータ制御バルブおよびウインチ駆動モータ48を制御する図示しないウインチ駆動モータ制御バルブよりそれぞれ行われる。
【0016】
起伏シリンダ6のチューブ側端部において起伏シリンダ6を旋回台4に揺動自在に接続する接続ピンには、この起伏シリンダ6の伸縮軸方向に作用する軸負荷を検出するブーム負荷検出器25が取り付けられている。この検出器25が検出する軸負荷は、旋回台4の上端部に揺動自在に取り付けられたブーム5から枢結軸廻りに起伏シリンダ6に作用するブーム5のブームモーメントであり、ブーム姿勢とブーム先端部に作用する荷重によって変化する変動値である。ここでブーム負荷検出器25は、起伏シリンダ6のロッド側端部およびブーム7の下面との枢結部に取り付けてもよい。
【0017】
また高所作業車1には、ブーム5の姿勢を検出するブーム位置検出装置20が取り付けられている。この装置は、車体2に取り付けられて車体2に対する旋回台4の旋回角度位置を検出する旋回角度検出器21、基端ブーム5aに取り付けられてブーム5の起伏角度を検出する起伏角度検出器22及び基端ブーム5aに対する先端ブーム5cの伸長量を検出する伸長量検出器23とから構成されている。
【0018】
図2に示すように吊り上げ装置40は、垂直ポスト部材8の上端部に垂直ポスト部材8に対して水平旋回自在に取り付けられた旋回ベース41、この旋回ベース41上に揺動自在に取りつけられたアームシリンダ47の伸縮動により起伏動自在に取り付けられた支持体42、支持体42に対して長手方向に伸縮動自在に配設されたウィンチアーム43、ウィンチアーム43の先端部に回転動自在に取り付けられたシーブ45、支持体42に取り付けられシーブ45に巻き掛けられたロープ46を巻き上げまたは繰り出し自在に構成されたウィンチ機構44などから構成されている。
【0019】
ウィンチ機構44はウインチ駆動モータ48の油圧作動により回転駆動させることができる。ウィンチ機構44により巻き取り繰り出しされるロープ46は、ウィンチアーム43の先端部に着脱自在に取り付け可能なシーブブラケット49に回転自在に取り付けられたシーブ45に掛け渡されており、シーブ45から垂下したロープ46の先端部には重量物を懸けるためのフック51が取り付けられている。
【0020】
また図3に示すように、支持体42にはウィンチ機構44を覆うように挟持するウインチブラケット52がヒンジ53を介して取り付けられ、さらにボルト54がウインチブラケット52の内側を支持体42側に延びてウインチブラケット52の支持体42側の壁面を貫通して支持体42に装入され、支持体42の内部においてナット55で締結されている。
【0021】
ボルト54のねじ部には例えば圧縮バネを使用する場合には自然長よりも縮めた状態で、あるいは引張バネを使用する場合には自然長よりも伸ばした状態でバネ56が被せられており、このバネ56はウインチブラケット52がロープ46の繰り出される方向にヒンジ53を中心に回動しないようにウインチブラケット52の内側の支持体42側壁面をボルト54の長手方向(支持体42の方向)に付勢している。そしてウインチ機構44が重量物を吊り上げたときは、ロープ46の張力Tがウインチ機構44を介してウインチブラケット52にロープ46の繰り出される向き(矢印Tの向き)に作用する。この張力Tにより、バネ56による付勢に抗してウインチブラケット52がヒンジ53を中心としてロープ46の繰り出される方向に回動しようとする。
【0022】
ウインチブラケット52の外側の壁面には支持体42の側に延びたスイッチ部27を有するウインチ荷重リミットスイッチ26が取り付けられている。ウインチ荷重リミットスイッチ26はウインチブラケット52が変位しないときはスイッチ部27が支持体42に当接してオフ信号を出力する。そしてウインチブラケット52がバネ56の付勢に抗して張力Tの作用する向きに回動しようとして変位し始めたとき(張力Tが吊り上げ装置40の許容荷重を超えたとき)に、ウインチ荷重リミットスイッチ26がウインチブラケット52とともに同じ向きに変位してスイッチ部27が支持体42から離れ、オン信号を出力する。
【0023】
ウインチ荷重リミットスイッチ26を作動させるための吊り上げ装置の吊り上げ荷重の設定値(許容荷重)は、ボルト54をボルト54の長手方向(図3の上下方向)へ移動させることで可変設定できるようになっている。許容荷重を大きく設定するには、例えば圧縮バネを使用する場合にはボルト54を支持体42側に移動させてバネ56の自然長からの縮みを大きくすればよい。あるいはボルト54のねじ部に被さっているバネ56の強さ(バネ定数)を変えることで設定することもできる。
【0024】
次に、以上のようにして構成される高所作業車1におけるブーム作動規制装置の構成について説明する。図4に好ましいブーム作動規制装置の構成実施例を示しており、この装置は吊り上げ装置40の吊り上げ荷重が許容荷重を超えたときに、ブーム5の作動に対して必要な規制を行うブーム作動規制装置である。
【0025】
このブーム作動規制装置80は図4に示すように、旋回角度検出器21、起伏角度検出器22及び伸長量検出器23とからなりブーム5の姿勢を検出するブーム位置検出装置20、ブーム5から旋回台4に作用するブーム負荷を検出するブーム負荷検出器25、吊り上げ荷重が設定荷重を超えたときに作動するウインチ荷重リミットスイッチ26及びコントローラ30とから構成されている。
【0026】
コントローラ30は、演算処理回路31と、作業範囲メモリー32と、ブーム作動規制回路33とを有している。演算処理回路31は、ブーム負荷検出器25から入力される負荷検出値と、ブーム位置検出器20から入力されるブームの先端部の位置とから車体2に作用するブームモーメントを算出する。作業範囲メモリー32には、車体2に作用するブームモーメントに対してブーム5の先端部の安全なブーム作動可能領域が予め設定されて記憶されており、コントローラ30は算出されたブームモーメントに対応するブーム作動可能領域とブーム位置検出器20において検出されるブームの先端部の位置とを比較する。
【0027】
そして、ブーム5の先端部の位置がブーム作動可能領域内に位置する場合には、ブーム操作装置12からの操作信号に応じた作動制御信号を油圧ユニット60に出力してブーム5の作動をそのまま許容し、ブーム作動可能領域を超えてブーム5を移動させようとする操作信号が入力されたときには、ブーム作動規制回路33が油圧ユニット60への作動制御信号の出力を規制してブーム作動可能領域を超えるようなブーム5の作動を規制する。
【0028】
ウインチ荷重リミットスイッチ26からのオンオフ信号はコントローラ30に入力されるようになっており、ブーム作動規制回路33は、吊り上げ装置40の吊り上げ荷重が許容荷重を超えてウインチ荷重リミットスイッチ26のオン信号を検出した場合には、ブーム5の移動方向がブーム作動可能領域内である場合においても、油圧ユニット60への作動制御信号の出力を規制して吊り上げ装置に作用する荷重が増大する方向(ブーム5が起仰及び伸張作動する方向)にブーム5が作動することを規制する。
【0029】
またウインチ荷重リミットスイッチ26からの信号がオフからオンに切り換わったときには、ブーム作動規制回路33は、ウインチ操作装置13がウインチ機構40によってロープ46の巻き上げ方向に操作されても、油圧ユニット60から吊り上げ装置40への作動油の供給を制限してウインチ駆動モータ48がウインチ機構44の定格駆動力以上の吊り上げ力を発生させないようにして、吊り上げ装置40に過負荷が掛かるのを防止している。
【0030】
以上ような構成の高所作業車1を用いて例えば電線の工事を行う場合、まずブーム5を倒伏して格納させた状態で道路走行を行い、作業現場へ移動する。作業現場に到着したら車体2を停め、各アウトリガ11を張り出して車体2を安定支持させる。車体2が安定したことを確認したら作業者は作業台9に搭乗し、ブーム操作装置12を操作してブーム5を起伏、伸縮、及び旋回動させて作業台9を電線近傍まで移動させて高所作業を行う。
【0031】
ここで、例えば電柱の上方に備えられるトランスの取り付け作業を行うような場合には吊り上げ装置40が使われる。作業者は作業台9のウインチ操作装置13を操作しウインチアーム43が所望の旋回姿勢及び起伏姿勢になるように調節し、ウインチ駆動モータ48を作動させてロープ46の繰り出しを行い、トランスをフック51に懸けてロープ46を巻き取ってトランスを上方に吊り上げる。
【0032】
このときトランスの重量が吊り上げ装置40の許容荷重よりも小さいときは、ウインチ荷重リミットスイッチ26は作動しない。この場合は、ブーム作動規制回路33が、作業台荷重検出値とブームの先端部の位置とから演算処理回路31により算出されたブームモーメントに対するブーム作動可能領域を超えるようなブーム5の作動を規制し、ブーム作動可能領域を超えない限りはブーム5の作動は可能である。
【0033】
これに対し、吊り上げ装置40が許容荷重よりも大きい重量のトランスを吊り上げようとしたときには、吊り上げ装置40に許容荷重が掛かったときにウインチ荷重リミットスイッチ26が作動してコントローラ30への出力信号がオフからオンに切り換わり、ブーム作動規制回路33がウインチ荷重リミットスイッチ26のオン信号を検出すると、ブームモーメントに対するブーム作動可能領域を超えないようにブーム5が動作する場合においても、ブーム作動規制回路33が油圧ユニット60への作動制御信号を規制して吊り上げ装置40に作用する荷重が増大する方向(ブーム5が起仰及び伸張作動する方向)にブーム5が作動することを規制する。
【0034】
ここで、本実施例では吊り上げ荷重検出手段として吊り上げ装置40に取り付けたウインチ荷重リミットスイッチ26を用いたが、必ずしも上記のような実施形態に限定されるものではなく、吊り上げ装置40の許容荷重を検出する吊り上げ荷重検出手段としてウインチ荷重検出センサあるいはロープ46の張力Tの検出センサ等で構成してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に関する高所作業車のブーム作動規制装置によれば、ブームモーメントが許容モーメントより小さいときであっても、例えば吊り上げ装置に設けられた吊り上げ荷重リミットスイッチが吊り上げ装置の許容荷重を超えるのを検出したときには、この検出信号に基いてブーム作動規制装置が吊り上げ装置に作用する荷重が増大する方向、すなわち、ブームが起仰または伸長作動する方向、へのブームの作動を規制することができる。このことで吊り上げ装置の許容荷重以上の重量物を吊り上げ装置が吊り上げたままブームを起伏上げ等させたときの吊り上げ装置に掛かる過負荷を防止し、吊り上げ作業の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車のブーム作動規制装置を備える高所作業車の構成を説明する斜視図である。
【図2】本発明に係る高所作業車のブーム作動規制装置を備える高所作業車における吊り上げ装置の図である。
【図3】上記吊り上げ装置におけるウインチ機構近傍の拡大図である。
【図4】本発明に係る高所作業車のブーム作動規制装置を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 高所作業車
2 車体
4 旋回台
5 ブーム
9 作業台
26 ウインチ荷重リミットスイッチ(吊り上げ荷重検出手段)
33 ブーム作動規制回路(ブーム作動規制手段)
40 吊り上げ装置
80 ブーム作動規制装置
Claims (1)
- 走行可能な車体と、前記車体に旋回動自在に設けられた旋回台と、前記旋回台に起伏動自在に枢結されたブームと、前記ブームの先端部に前記ブームの起伏角度に拘わらず常に水平方向に保持されて取り付けられた作業台と、前記ブームの先端部もしくは前記作業台に取り付けられた吊り上げ装置とを有する高所作業車において、
前記吊り上げ装置の吊り上げ荷重を検出する吊り上げ荷重検出手段と、
前記吊り上げ荷重検出手段により前記吊り上げ荷重が許容荷重を超えたことが検出されたときに、前記吊り上げ装置に作用する荷重が増大する方向、すなわち、前記ブームが起仰または伸長作動する方向、への前記ブームの作動を規制するブーム作動規制手段とを有することを特徴とする高所作業車のブーム作動規制装置。
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