JP4349268B2 - 内装部品の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばアシストグリップ等の内装部品を車体天井に固定するための内装部品の取付構造に関する。
アシストグリップをルーフパネルに取り付ける際に、このアシストグリップを他の天井取付部品と共にルーフトリムに仮止めしてモジュール化しておき、このモジュール化されたルーフトリムをルーフパネルに対し位置決めした後に、アシストグリップをルーフパネルに係着することで、該アシストグリップとルーフトリムとをルーフパネルに対し一体に固定する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この文献記載の構造では、アシストグリップの取付座に仮止め用ボスを突設してあり、このルーフトリムのロケート孔を貫通した仮止め用ボスに先端側からプッシュオンフィックスを差し込んで取付座をルーフトリムに仮止めするようになっている。また、この仮止め用ボスは、ルーフパネルのロケート孔にも挿通されて、モジュール化されたルーフトリムをルーフパネルに対し位置決めするためにも用いられる。
特開2004−42701号公報
しかしながら、上記のような従来の技術では、ルーフトリムを貫通した仮止め用ボスにプッシュオンフィックスを差し込んで、アシストグリップをルーフトリムに仮止めする構造であるため、アシストグリップをルーフトリムすなわち車体天井から取り外すことができないという問題があった。
本発明は、上記事実を考慮して、車体への固定前の内装部品を内張り材に仮止め可能であり、かつ車体に固定した内装部品を該車体から取り外すことができる内装部品の取付構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る内装部品の取付構造は、車体との間に該車体を内側から覆う内張り材を挟み込む内装部品と、前記内張り材を貫通して前記内装部品を車体に対し着脱可能に支持する取付部材と、前記内装部品に対し前記内張り材を挟み込む方向に沿って着脱可能に設けられ、該内装部品が前記取付部材によって前記車体に対し支持される前に、該内装部品に装着される装着部材と、前記装着部材おける前記内張り材の外側に突出する部分に該内張り材に接離する方向に揺動可能に設けられ、該揺動軌跡の中間位置で自由端部が前記内張り材の貫通孔廻りの外面に係合可能で、かつ所定量以上の揺動によって該貫通孔を通過可能な係合部と、前記内装部品又は取付部材に設けられ、前記装着部材が前記内装部品に装着されている状態で前記内張り材の外側に位置する前記係合部が前記揺動軌跡の中間位置に対し該内張り材から離間する方向に揺動することを防止するストッパ部と、を備えている。
請求項1記載の内装部品の取付構造では、取付部材を介して内装部品を車体に固定している。内装部品を車体に固定するにあたっては、該内装部品に装着部材を装着しておき、該装着部材及び取付部材を内張り材の貫通孔に内側(車室側)から挿通する。このとき、装着部材に揺動可能に設けた係合部は、内張り材における貫通孔の孔縁に係合しつつ車体と反対側(内装部品側)に揺動して貫通孔を通過する。この係合部は、内張り材における貫通孔周りの外面に係合可能な位置(揺動軌跡の中間位置)に対する車体側への揺動がストッパ部によって阻止されているため、内装部品の質量を支持しながら内張り材の外面に係合する状態を維持することが可能である。すなわち、係合部を内張り材に係合させて該内張り材に内装部品を仮止めすることができる。
そして、本内装部品の取付構造では、取付部材を車体に支持させることで、上記の通り内装部品が取付部材を介して車体に固定される。この状態から、装着部材を車室内側に向けて内装部品から離脱すると、装着部材に設けた係合部がストッパ部に対し車室側に移動して、内張り材に対し外側に位置する係合部が内張り材から離間する方向に揺動することが可能となる。したがって、係合部は、装着部材の内装部品からの離脱に伴って適宜揺動して貫通孔を通過し、内装部品を車体から取り外すことを許容する。
このように、請求項1記載の内装部品の取付構造では、車体への固定前の内装部品を内張り材に仮止め可能であり、かつ車体に固定した内装部品を該車体から取り外すことができる。また、本内装部品の取付構造は、上記の通り内装部品の貫通孔を内側から通過する係合部が内装部品の車体への組付を阻害しないため、内装部品を内張り材に仮止めしない構成に適用することもできる。なお、装着部材としては、例えば装着部材における取付部材による支持部位を覆うカバー部材等とすることができる。この場合、例えば、カバー部材を内装部品から取り外した後、該内装部品の取付部材による車体への支持を解除する。
請求項2記載の発明に係る内装部品の取付構造は、請求項1記載の内装部品の取付構造において、前記係合部は、前記装着部材に一体に形成され、弾性変形によって前記内張り部材に接離する方向に揺動する。
請求項2記載の内装部品の取付構造では、係合部が装着部材に一体に形成されているため、部品点数を増加することなく、車体への固定前の内装部品を内張り材に仮止め可能であり、かつ車体への固定後に該車体から内装部品を取り外すことができる構成を実現することができる。
請求項3記載の発明に係る内装部品の取付構造は、請求項1又は請求項2記載の内装部品の取付構造において、前記取付部材は、前記内装部品における前記車体と反対側の面に係合する本体部と該本体部から突出した爪部とを有し、前記本体部が前記車体の貫通孔を貫通すると共に前記爪部が前記車体の外面に係合することが可能な第1状態と、前記爪部が前記本体部側に変位することで該爪部が前記車体に対する内側から前記貫通孔を通過することを許容する第2状態と、前記爪部が前記本体部に対し突出したままで該本体部が変位することで前記爪部が前記貫通孔を通過することを許容する第3状態とを取り得る構造であり、前記装着部材は、前記内装部品に装着されて前記取付部材が前記第3状態を取ることを阻止する構造である。
請求項3記載の内装部品の取付構造では、取付部材の本体部を車体側と反対の面に係合させると共に装着部材を装着した内装部品を内張り材に仮止めし又は仮止めすることなく、取付部材を第2状態にして爪部を車体の貫通孔を通過させて、該爪部が車体における貫通孔廻りの外面に係合する第1状態にする。この状態で内装部品は、本体部との係合部位と、爪部が係合している車体(内張り材)との間に挟まれて車体に対し固定されている。取付部材は、内装部品に装着された装着部材によって第3状態を取ることが防止され、内装部品が車体に対し確実に固定されている。装着部材を内装部品から離脱すると、取付部材が第3状態を取り得る状態にる。すなわち、取付部材の本体部が装着部材に制限されることなく内装部品に対し移動して、爪部が車体貫通孔を通過することができる。ここで、取付部材が第2状態を取り得るため、爪部が車体に係合する前に装着部材を内装部品に装着しておく構成、装着部材に係合部を設ける構成が簡単な構造で実現されている。
請求項4記載の発明に係る内装部品の取付構造は、請求項3記載の内装部品の取付構造において、前記取付部材は、一対の前記本体部が連結部を介して連結された弾性部材であり、該一対の本体部が接離するように弾性変形することで前記第1状態と第3状態とを取り得る構造であり、前記装着部材は、前記取付部材の一対の本体部間に入り込んで該取付部材が前記第3状態を取ることを阻止する構造であり、前記ストッパ部は、前記取付部材の連結部が兼ねている。
請求項4記載の内装部品の取付構造では、それぞれ爪部を有する一対の本体部が連結部によって連結された取付部材は、該一対の本体部間に装着部材が入り込むと本体部同士の近接、すなわち第1状態から第3状態への移行が阻止される。そして、この一対の本体部間に入り込む装着部材に係合部を設けることで、取付部材の連結部(取付部材自体)をストッパ部として機能させる構成が実現されている。すなわち、連結部が取付部材を一対の本体部を接離する方向の弾性変形させるための機能と、ストッパ部としての機能とを兼ね備えるため、部品手数の増加防止又は部品形状の簡素化が図られる。
以上説明したように本発明に係る内装部品の取付構造は、車体への固定前の内装部品を内張り材に仮止め可能であり、かつ車体に固定した内装部品を該車体から取り外すことができる。
本発明の実施形態に係る内装部品の取付構造としてのアシストグリップの取付構造10について、図1乃至図6に基づいて説明する。なお、各図に適宜示す矢印UPは車体の上側(外側)を、矢印LOは車体の下側(車室内側)を示すものとする。また、以下の説明で各部品等を上下の方向を用いて説明するときは、車体組付状態で上又は下となる方向を示すものとする。
図4には、アシストグリップの取付構造10が断面図にて示されており、図5には、アシストグリップの取付構造10が分解断面図にて示されている。また、図6には、アシストグリップの取付構造10によって車体に固定される内装部品としてのアシストグリップ12が平面図にて示されている。
これらの図に示される如く、アシストグリップの取付構造10は、アシストグリップ12を車体構造部材であるブラケット14に固定するための構造である。ブラケット14は、車体天井を構成する図示しないルーフパネルに固着された部材であって、その車室内側が内張り材としてのルーフトリム16によって覆われるようになっている。ルーフトリム16は、上記ルーフパネルと略同形状に形成されてブラケット14と共にルーフパネルを車室内側から覆う構成である。ルーフトリム16は、ブラケット14と該ブラケット14に固定されたアシストグリップ12(後述するベース部18)との間に挟み込まれる構成とされている。
このルーフトリム16の左右の縁部(後部座席及び助手席に対応する各位置)に、それぞれアシストグリップ12が取り付けられるようになっている。そして、本実施形態では、各アシストグリップ12は、ブラケット14への固定前にルーフトリム16に仮止めされて該ルームトリム16と一体的にブラケット14に固定されるモジュールを構成している。また、ルーフトリム16には、図示しないインナミラー装置等の車体天井への組付部品が、各アシストグリップ12と同様にモジュール化されるようになっている。
図4及び図5に示される如く、アシストグリップ12は、ブラケット14に固定されるベース部18と、ベース部18に支持され乗員が把持するためのグリップ部20とを備えている。具体的には、ベース部18は、グリップ部20の長手方向両端にそれぞれ設けられている。各ベース部18には、それぞれグリップ部20における屈曲した長手方向両端部24を互いに同軸的に回動可能に軸支する軸受部22が設けられている。図6に示される如く、一方の軸受部22には、グリップ部20をルーフトリム16(車体天井)側に付勢する捩りコイルばね26が配設されており、他方の軸受部22には捩りコイルばね26の付勢力に抗する減衰力を生じる回転ダンパ28が配設されている。
また、グリップ部20の各端部24には、ベース部18を収容するための凹部24Aがそれぞれ形成されている。以上により、車体天井に取り付けられたアシストグリップ12は、通常は図4及び図1(B)に示される如く、捩りコイルばね26の付勢力によって、各ベース部18を対応する凹部24Aに入り込ませつつグリップ部20をルーフトリム16に近接して位置させ、使用時にグリップ部20が図4の矢印A方向に回動して乗員により把持され、使用後は捩りコイルばね26の復元力と回転ダンパの減衰力とによって穏やかに初期位置に復帰するようになっている。
図5に示される如く、各ベース部18には、上下方向に貫通する装着孔18Aが設けられている。各ベース部18における装着孔18A廻りの下面は、後述するクリップ部材30のベース係合面32Aが係合するクリップ係合面18Bとされている。これらのベース部18は、図1(B)及び図4に示される如く、それぞれ取付部材としてのクリップ部材(スプリング)30を介して、ブラケット14に固定されるようになっている。
図5に示される如く、クリップ部材30は、それぞれ本発明における本体部としての一対のクリップ片32の上端が連結部34にて連結されて、全体として略逆U字状に形成されている。このクリップ部材30は、各クリップ片32の下端を互いに接離するように弾性変形可能とされている。また、各クリップ片32の下端部には、適宜屈曲されることで上向きのベース係合面32Aが形成されており、各ベース係合面32Aがベース部18のクリップ係合面18Bに当接する構成とされている。
さらに、図5に示される如く、各クリップ片32の上下方向中間部には、それぞれブラケット14の貫通孔14A廻りの上面に係合可能な爪部としての第1爪部36が設けられている。各第1爪部36は、上端がクリップ片32に連続する板ばね状に形成されており、下端がクリップ片32の外側(対向するクリップ片32と反対側)に突出するように傾斜している。各第1爪部36は、それぞれの下端をクリップ片32側に移動する方向(図5に示す矢印B方向)に弾性変形可能とされている。また、各クリップ片32における第1爪部36の下側には、それぞれ第2爪部38が設けられている。各第2爪部38は、各第1爪部36がブラケット14の上面に係合した状態でブラケット14の貫通孔14A廻りの下面に係合可能とされている。
以上説明したクリップ部材30は、金属平板のプレス加工(打ち抜き、曲げ)によって各部が一体に形成されている。そして、クリップ部材30は、第1爪部36をブラケット14における貫通孔14A廻りの面に係合する状態(第1状態)と、第1爪部36をクリップ片32側に弾性変形しつつ貫通孔14Aを通過させる状態(第2状態)と、一対のクリップ片32の下端同士を近接させるように弾性変形して各第1爪部36に貫通孔14Aを通過させる状態(第3状態)とを取り得る構成とされている。第1状態のクリップ部材30は、ベース部18の装着孔18Aに挿通されて各ベース係合面32Aをクリップ係合面18Bに係合した状態で、各第1爪部36をブラケット14に設けられた貫通孔14A廻りの上面に係合することで、ベース部18すなわちアシストグリップ12をブラケット14に対し下方に脱落しないように支持する構成とされている。また、各第2爪部38は、ブラケット14における貫通孔14A廻りの下面に係合することで、ブラケット14とベース部18との間に挟み込まれるルーフトリム16が必要以上に潰されることを防止するようになっている。
また、アシストグリップの取付構造10は、図4及び図5に示される如く、装着部材としてのカバー部材40を備えている。カバー部材40は、ベース部18を下側から覆うカバー部42と、カバー部42の上件から突設されたプラグ部44とを備えており、上向き移動によるベース部18への装着及び下向き移動による離脱が可能とされている。カバー部42は、ベース部18に装着されて装着孔18Aを覆い隠し、意匠性を確保すると共にクリップ部材30の操作を不能にしている。図1に示される如く、カバー部42の外縁部には略下向き係合面を有する複数の係合爪42Aが形成されており、これらの係合爪42Aをベース部18の周縁部に設けた上向き係合面18Cに係合することで、カバー部材40のベース部18に対する装着状態が維持される構成である。
この装着状態でプラグ部44は、図4に示される如く装着孔18Aに挿通されているクリップ部材30の一対のクリップ片32間に入り込み、一対のクリップ片32が互いに近接することを阻止するようになっている。これにより、クリップ部材30の各第1爪部36がブラケット14の貫通孔14A廻りの上面に係合すると共にベース部18にカバー部材40が装着されている状態では、クリップ部材30の変形によるアシストグリップ12のブラケット14からの取り外しを行うことが不能である構成とされている。一方、カバー部材40をベース部18から離脱すれば、クリップ部材30を一対のクリップ片32が互いに近接するように変形することで、各第1爪部36が貫通孔14Aを通過することが可能な状態になる。したがって、クリップ部材30をベース部18から離脱して、該ベース部18すなわちアシストグリップ12をブラケット14(車体天井)から取り外すことができる構成が実現されている。
また、カバー部材40のプラグ部44の上端には、係合部としての揺動爪部46が設けられている(図4、図5では断面にせずに図示している)。この実施形態では、ベース部18へのカバー部材40の装着状態におけるプラグ部44は、図4に示される如くクリップ部材30と共に貫通孔14A及びルーフトリム16の貫通孔16Aを貫通するようになっており、この状態で揺動爪部46は、ルーフトリム16に対し上側(外面側)に位置する構成である。
図3(A)に示される如く、各カバー部材40に設けられた揺動爪部46は、プラグ部44の上端から略水平方向(上記装着方向に対する略直角方向)に延設されており、弾性変形によって自由端を略上下動するように揺動可能とされている。この実施形態では、揺動爪部46は、先端側上面にリブ46Aが立設されており、主にプラグ部44との境界部及びリブ46A有無の境界部の2箇所で屈曲する如く弾性変形して揺動する構成とされている。
各揺動爪部46は、上下方向に対し略直角方向に沿う状態(自由状態と略同じ形状となる状態。以下、係合可能状態という)で、かつカバー部材40がベース部18に装着されると共にルーフトリム16の外面側に位置する状態では、自由端部が平面視で貫通孔16Aの縁部よりも水平方向外側に位置する長さとされている。この実施形態では、揺動爪部46の長さは、略矩形状の貫通孔16Aにおける揺動爪部46の長手方向に沿う辺の長さよりも大とされている。これにより、揺動爪部46は、図1(A)に示される如くルーフトリム16における貫通孔16A廻りの上面に係合可能な構成とされている。また、揺動爪部46は、上記の如く弾性変形により揺動することで、貫通孔16Aを通過することができる構成とされている。
以上説明したカバー部材40は、樹脂成形によってカバー部42、プラグ部44、揺動爪部46が一体に形成されている。そして、カバー部材40をベース部18に装着した状態では、揺動爪部46は、その上面(リブ46A)をクリップ部材30の連結部34の下面に当接するか極近接して位置するようになっている。このため、図3(B)に示される如く、この状態の揺動爪部46は、係合可能位置から上側への揺動(弾性変形)がクリップ部材30によって制限(阻止)される構成とされている。これにより、ルーフトリム16における貫通孔16A廻りの上面に係合した揺動爪部46は、クリップ部材30によって揺動することなくアシストグリップ12の質量を支持しつつ係合可能位置に保持され、図1(A)に示される如く、ルーフトリム16に対するアシストグリップ12の仮止めを行うことができるようになっている。クリップ部材30の連結部34が、本発明における「ストッパ部」に相当する。
また、この揺動爪部46が設けられたカバー部材40は、カバー部42を適宜変形して係合爪42Aとベース部18の上向き係合面18Cとの係合を解除することで、上記の通りクリップ部材30とは独立してベース部18から離脱することができるようになっている。そして、カバー部材40をベース部18に対し下方に移動することで、図2(A)に示される如く揺動爪部46がクリップ部材30の連結部34から離間し、図2(B)に示される如く該揺動爪部46の係合可能位置から上側への揺動が許容されるようになっている。これにより、アシストグリップ12のルーフトリム16に対する仮止めを可能とする揺動爪部46が、カバー部材40のベース部18からの離脱を阻害しない構成が実現されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成のアシストグリップの取付構造10では、アシストグリップ12を車体であるブラケット14に固定する際には、先ずアシストグリップ12のベース部18の装着孔18Aにクリップ部材30を挿通させ、該ベース部18にカバー部材40を装着する。すると、カバー部材40のプラグ部44がクリップ部材30の一対のクリップ片32間に入り込み、クリップ部材30の一対のクリップ片32の接離が阻止されると共に、カバー部材40の揺動爪部46が連結部34の直下に位置して上方への揺動が制限される図3(B)に示す状態となる。
この状態からアシストグリップ12をルーフトリム16に近接させる。すると、クリップ部材30が貫通孔16Aを貫通すると共に、揺動爪部46が貫通孔16Aの孔縁と摺動しつつ下側に揺動する如く弾性変形することで該貫通孔16Aを通過する。揺動爪部46は、貫通孔16Aを通過すると自らの復元力によって係合可能位置に復帰し、アシストグリップ12を下方に移動することで、図1(B)に示される如く揺動爪部46がルーフトリム16における貫通孔16A廻りの上面に係合する。この状態では、クリップ部材30の連結部34が揺動爪部46の上側への揺動を制限しているため、揺動爪部46は上側に揺動することなくルーフトリム16の上面に係合する状態を維持し、アシストグリップ12の質量を支持する。これにより、アシストグリップ12がルーフトリム16の仮止めされ、モジュール化される。
次いで、このアシストグリップ12がモジュール化されたルーフトリム16をブラケット14に近接し、該アシストグリップ12によってルーフトリム16を圧縮しつつクリップ部材30をブラケット14の貫通孔14Aに挿通する。このとき、それぞれ板ばね状に形成された各第1爪部36がクリップ片32側に変形することで、カバー部材40(プラグ部44)が装着された状態でありながら、第1爪部36が貫通孔14Aを通過することが許容される。貫通孔14Aを通過した各第1爪部36は、自らの復元力によって復元してその下端がブラケット14の貫通孔14A廻りの上面に係合する。また、各第2爪部38の上端がブラケット14の貫通孔14A廻りの上面に係合する。またこのとき、揺動爪部46は、貫通孔16Aを通過する場合と同様に貫通孔14Aを通過する。
以上により、図1(B)に示される如く、アシストグリップ12がルーフトリム16と共に車体に固定される。この状態では、ブラケット14とアシストグリップ12(ベース部18)との間に挟まれて圧縮されているルーフトリム16の復元力が、ブラケット14を第1爪部36に押し付けると共に、ベース部18のクリップ係合面18Bをクリップ部材30のベース係合面32Aに押し付けている。
一方、アシストグリップ12を車体天井から取り外す際には、カバー部材40の係合爪42Aとベース部18の上向き係合面18Cとの係合を解除し、該カバー部材40を下向きに引張る。すると、カバー部材40かクリップ部材30とは独立してベース部18に対し下方に移動し、揺動爪部46がクリップ部材30の連結部34から離間する。このため、図2(A)に示される如く揺動爪部46が係合可能位置に位置しても、さらにカバー部材40に下方への移動力を付与することで、揺動爪部46が上方に揺動しつつ貫通孔14A(16A)の孔縁と摺動して各貫通孔14A、16Aを通過する。このとき、カバー部材40をまっすぐ下方に移動しても良いが、図2(B)に示す如くカバー部材を適宜回転しながら下方に移動することで、揺動爪部46の揺動量(変形に要する力)を抑えてカバー部材40をスムースにベース部18から離脱することができる。
カバー部材40をベース部18から離脱した後は、クリップ部材30の下端をつまんで一対のクリップ片32を近接させることで、各第1爪部36を平面視で貫通孔14A内に位置させる。このクリップ部材30をそのまま下方に移動することで、各第1爪部36が貫通孔14A、16A、装着孔18Aを通過し、ベース部18から取り外される。これにより、ベース部18すなわちアシストグリップ12をブラケット14から取り外すことができる。また、この状態ではルーフトリム16におけるアシストグリップ12にてブラケット14に固定されていた部分も、該ブラケット14に対する拘束が解除される。
ここで、ベース部18に装着されているカバー部材40の揺動爪部46の上側への揺動をクリップ部材30が制限するため、該揺動爪部46を係合可能位置に保持してアシストグリップ12をルーフトリム16に仮止めすることができる(図1(A)参照)。これにより、複数のアシストグリップ12や他の部品を、ブラケット14を有する車体構造部に固定する前に、ルーフトリム16にモジュール化してブラケット14を有する車体に組み付けることができる。
またここで、カバー部材40がベース部18に対しクリップ部材30とは独立して上下方向に沿って着脱可能とされているため、該カバー部材40を下方に移動してベース部18から離脱することで、揺動爪部46がクリップ部材30の連結部34から離間して上方に揺動しながら貫通孔14A、16Aを通過し(図2参照)、カバー部材40のプラグ部44がクリップ部材30一対のクリップ片32間から完全に抜け出すことを許容する。これにより、クリップ部材30をクリップ片32の下端同士を近接するように変形してブラケット14から取り外すことができ、アシストグリップ12を車体天井から取り外すことができる。
このように、本実施形態に係るアシストグリップの取付構造10では、ブラケット14への固定前のアシストグリップをルーフトリム16に仮止め可能であり、かつブラケット14に固定したアシストグリップを該ブラケット14から取り外すことができる。
また、揺動爪部46がカバー部材40に一体に設けられると共に自由状態で係合可能位置に位置する(自らの復元力で係合可能位置に復帰する)構成であるため、部品点数が少なくかつ構造が簡単である。さらに、クリップ部材30の連結部34が揺動爪部46の上方への移動を制限(阻止)するストッパ部としても機能するため、ストッパ部を独立してベース部18又はクリップ部材30に設ける構成と比較して、部品点数が削減され又は形状(金型構造等)が簡素化される。
さらにまた、クリップ部材30が、各第1爪部36をクリップ片32側に弾性変形しつつ貫通孔14Aを通過させる状態(第2状態)を取り得るため、アシストグリップ12のブラケット14への固定前にベース部18にカバー部材40を装着しておくことができる構成が実現された。このため、上記の通りカバー部材40に設けた揺動爪部46によってアシストグリップ12をルーフトリム16に仮止めすることができる。
しかも、アシストグリップ12のブラケット14への固定前にベース部18にカバー部材40を装着しておくため、アシストグリップ12をブラケット14に固定する際には、単にクリップ部材30の各第1爪部36が貫通孔14Aを通過するようにアシストグリップ12を上向きに押し込めば足り、その後プラグ部44に相当する部材をベース部18に相当する部分に装着する作業を要する従来の構造と比較して、アシストグリップ12の組付作業が容易である。また、本アシストグリップの取付構造10では、アシストグリップ12をルーフトリム16に仮止めする際にも、該アシストグリップ12を上側に押し込めば足りるため、ルーフトリム16の裏側(上面側)に突出した仮止め用ボスにプッシュオンフィックスを嵌着する従来の構造と比較して、アシストグリップ12の仮止め作業が容易であり、アシストグリップ12の組付作業が全体として一層容易である。
また、本実施形態に係るアシストグリップの取付構造10では、揺動爪部46が下側に揺動して貫通孔16A、14Aを通過可能であるため、アシストグリップ12をルーフトリム16に仮止めしない構造にも適用可能である。すなわち、ルーフトリム16がブラケット14に対し位置決めされている状態で、クリップ部材30の第1爪部36が貫通孔16A、14Aを通過するようにアシストグリップ12を上向きに押し込めば、この押し込みに動作に伴って揺動爪部46も貫通孔16A、14Aを通過し、第1爪部36がブラケット14の貫通孔14A廻りの面に係合することで、アシストグリップ12がブラケット14との間にルーフトリム16を挟み込みながら該ブラケット14に固定される。このアシストグリップ12を車体天井から取り外す手順は、上記の如くモジュール化する場合と変わるところはない。
なお、上記実施形態では、内装部品として車体天井に取り付けられるアシストグリップ12の例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、車体天井に取り付けられる他の内装部品、ドア等に取り付けられる内装部品に本発明を適用することができる。
本発明の実施形態に係るアシストグリップの取付構造を示す図であって、(A)はアシストグリップの仮止め状態を示す断面図、(B)はアシストグリップの固定状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るアシストグリップの取付構造におけるアシストグリップの取り外し過程を示す図であって、(A)は揺動爪部がブラケットに係合する状態を示す断面図、(B)は揺動爪部が変形して貫通孔を通過する状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るアシストグリップの取付構造を構成するカバー部材を示す図であって、(A)単品の断面図、(B)はクリップ部材によって揺動爪部の上方への変形が制限された状態の断面図である。 本発明の実施形態に係るアシストグリップの取付構造を示す、図1と直交する断面図である。 本発明の実施形態に係るアシストグリップの取付構造を示す分解断面図である。 本発明の実施形態に係るアシストグリップの取付構造を構成するクリップ部材が装着されたアシストグリップの平面図である。
符号の説明
10 アシストグリップの取付構造(内装部品の取付構造)
12 アシストグリップ(内装部品)
14 ブラケット(車体)
14A 貫通孔
16 ルーフトリム(内張り材)
16A 貫通孔
18 ベース部(内装部品)
30 クリップ部材(取付部材)
32 クリップ片(本体部)
34 連結部(ストッパ部)
36 第1爪部(爪部)
40 カバー部材(装着部材)
46 揺動爪部(係合部)

Claims (4)

  1. 車体との間に該車体を内側から覆う内張り材を挟み込む内装部品と、
    前記内張り材を貫通して前記内装部品を車体に対し着脱可能に支持する取付部材と、
    前記内装部品に対し前記内張り材を挟み込む方向に沿って着脱可能に設けられ、該内装部品が前記取付部材によって前記車体に対し支持される前に該内装部品に装着される装着部材と、
    前記装着部材おける前記内張り材の外側に突出する部分に該内張り材に接離する方向に揺動可能に設けられ、該揺動軌跡の中間位置で自由端部が前記内張り材の貫通孔廻りの外面に係合可能で、かつ所定量以上の揺動によって該貫通孔を通過可能な係合部と、
    前記内装部品又は取付部材に設けられ、前記装着部材が前記内装部品に装着されている状態で前記内張り材の外側に位置する前記係合部が前記揺動軌跡の中間位置に対し該内張り材から離間する方向に揺動することを防止するストッパ部と、
    を備えた内装部品の取付構造。
  2. 前記係合部は、前記装着部材に一体に形成され、弾性変形によって前記内張り部材に接離する方向に揺動する請求項1記載の内装部品の取付構造。
  3. 前記取付部材は、前記内装部品における前記車体と反対側の面に係合する本体部と該本体部から突出した爪部とを有し、前記本体部が前記車体の貫通孔を貫通すると共に前記爪部が前記車体の外面に係合することが可能な第1状態と、前記爪部が前記本体部側に変位することで該爪部が前記車体に対する内側から前記貫通孔を通過することを許容する第2状態と、前記爪部が前記本体部に対し突出したままで該本体部が変位することで前記爪部が前記貫通孔を通過することを許容する第3状態とを取り得る構造であり、
    前記装着部材は、前記内装部品に装着されて前記取付部材が前記第3状態を取ることを阻止する構造である請求項1又は請求項2記載の内装部品の取付構造。
  4. 前記取付部材は、一対の前記本体部が連結部を介して連結された弾性部材であり、該一対の本体部が接離するように弾性変形することで前記第1状態と第3状態とを取り得る構造であり、
    前記装着部材は、前記取付部材の一対の本体部間に入り込んで該取付部材が前記第3状態を取ることを阻止する構造であり、
    前記ストッパ部は、前記取付部材の連結部が兼ねている請求項3記載の内装部品の取付構造。
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