JP4348128B2 - エレベータのドア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗場出入口又はかご出入口を開閉するドア本体を有するエレベータのドア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベータの乗場ドア装置では、戸閉状態のときに乗場の戸の下端部と敷居との間の隙間を遮蔽する遮蔽体が乗場の戸の下端部に設けられている。この遮蔽体は、戸開動作時には斜め上方へ変位し、敷居から開離される。また、戸閉動作時には、斜め下方へ変位し、完全戸閉時に敷居上に接触する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3032400号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような構造では、遮蔽体の取付位置を厳密に調整し維持する必要があった。これは、乗場の戸が完全に閉じる前に遮蔽体が敷居に当接すると、乗場の戸が全閉に至らない状態が発生し、逆に遮蔽体が敷居に当接する前に乗場の戸が全閉状態となると、隙間が残ってしまうためである。従って、遮蔽体の取付及び保守に手間がかかってしまう。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、ドア本体の開閉動作性能を維持しつつ、戸閉状態でドア本体の下端部の隙間をより確実に遮蔽することができるエレベータのドア装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータのドア装置は、ドア本体の戸開動作時に上昇され、ドア本体の戸閉動作時には重力により下降されるクローザ錘をドア本体の背部に配置し、戸閉状態のときにドア本体の下端部と出入口の床部との間の隙間を遮蔽する下部遮蔽体を、ドア本体の下端部に上下動可能に設け、連動機構により、クローザ錘の上下動に連動して下部遮蔽体を上下動させ、戸閉状態のときに下部遮蔽体が床部に当接し、ドア本体の開閉動作中は下部遮蔽体が床部から開離するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータの乗場ドア装置を示す背面図(昇降路側から見た図)、図2は図1の要部を示す拡大図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図1の乗場ドア装置の完全戸閉状態を示す背面図、図5は図1の乗場ドア装置の完全戸開状態を示す背面図である。
【0008】
図において、乗場出入口1の上方には、ドア装置筐体2が固定されている。ドア装置筐体2には、乗場出入口1の間口方向に沿って延びるドアレール3が固定されている。乗場出入口1は、一対のドア本体4により開閉される。ドア本体4の開閉は、ドアレール3によって案内される。
【0009】
各ドア本体4は、ドアパネル5、ドアパネル5の上端部に固定されたドアハンガ6、及びドアハンガ6に設けられドアレール3に沿って転動される複数のハンガローラ7を有している。ドア本体4は、かごに搭載されたドアモータの駆動力により、かごの戸の開閉に連動して開閉される。
【0010】
各ドア本体4の下端部には、複数の戸の脚8が取り付けられている。戸の脚8は、ドアパネル5の背面下部に固定された補強部材(図示せず)に固定されている。乗場出入口1の床部には、乗場敷居9が固定されている。乗場敷居9には、戸の脚8が挿入された敷居溝9aが設けられている。敷居溝9aは、乗場出入口1の間口方向に沿って延び、開閉動作時にドア本体4の下端部を案内する。
【0011】
各ドア本体4の背部には、クローザ錘10が錘用ロープ11により吊り下げられている。各錘用ロープ11の基端部は、乗場出入口1の間口方向の中央部でロープ止め13を介してドア装置筐体2に固定されている。各クローザ錘10は、錘用ロープ11の先端部に吊り下げられている。
【0012】
各ドアハンガ6の背面には、錘用ロープ11の中間部が巻き掛けられた回転自在のプーリ12が設けられている。各錘用ロープ11の基端部からプーリ12までの部分は、乗場出入口1の間口方向に平行に延びている。各錘用ロープ11のプーリ12から先端部までの部分は、クローザ錘10に作用する重力により鉛直に延びている。
【0013】
クローザ錘10は、ドア本体4の戸開動作時に上昇され、ドア本体4の戸閉動作時には重力により下降される。従って、ドア本体4は、クローザ錘10により戸閉方向へ常時付勢されている。
【0014】
ドア本体4の下端部には、戸閉状態のときにドア本体4の下端部と乗場敷居9との間の隙間を遮蔽する下部遮蔽体14が上下動可能に設けられている。下部遮蔽体14は、断面L字形の可動板15と、可動板15の下端部に固定され乗場敷居9に接離するシール部材16と、可動板15に設けられた回転自在の一対のガイドローラ17とを有している。
【0015】
シール部材16は、例えばゴム又は樹脂等の弾性体からなり、ドア本体4の幅方向全体に渡って延びている。また、シール部材16は、敷居溝9aよりも乗場側で乗場敷居9の上面に接離する。
【0016】
ドア本体4の背面には、上下方向に沿って延び、下部遮蔽体14の上下動を案内する一対のガイドレール18が設けられている。下部遮蔽体14が上下動する際には、ガイドローラ17がガイドレール18に沿って転動する。
【0017】
下部遮蔽体14の上部には、フック固定部材19を介してフック20が連結されている。フック20は、フック固定部材19に対してドア本体4の幅方向(水平方向)へ所定の範囲内で変位可能になっている。フック20の上端部には、回転自在のフックローラ21が設けられている。
【0018】
ドア本体4の背部には、揺動軸23を中心に揺動可能なレバー22が設けられている。レバー22の中間部には、フックローラ21が係合している。従って、レバー22が揺動することによりフック20が上下動され、下部遮蔽体14も上下動される。レバー22と下部遮蔽体14とを接続する係合体24は、フック固定部材19、フック20及びフックローラ21を有している。
【0019】
レバー22の一端部には、下部遮蔽体14を上動させる方向(図2の反時計方向)へレバー22を付勢するカウンタ錘25が搭載されている。戸閉状態のとき、レバー22の他端部には、クローザ錘10が当接する。
【0020】
即ち、戸閉状態のときには、クローザ錘10の荷重がレバー22に加わることにより、カウンタ錘25による回転モーメントに逆らってレバー22が揺動されて下部遮蔽体14が下降し、シール部材16が乗場敷居9の上面に接触する。また、ドア本体4の開閉動作中は、カウンタ錘25によりレバー22が揺動されて下部遮蔽体14が上昇し、シール部材16が乗場敷居9の上面から開離する。
【0021】
実施の形態1による連動機構26は、レバー22と、カウンタ錘25と、係合体24とを有している。連動機構26は、戸閉状態のときに下部遮蔽体14が乗場敷居9の上面に当接し、ドア本体4の開閉動作中は下部遮蔽体14が乗場敷居9から開離するように、クローザ錘10の上下動に連動して下部遮蔽体14を上下動させる。
【0022】
クローザ錘10は、ドア本体4が完全戸閉位置から所定の範囲内にあるときのみレバー22に当接し、ドア本体4が上記の範囲外にあるときには、レバー22の上方に位置するようになっている。
【0023】
ドア本体4の背部には、シリンダ27が固定されている。下部遮蔽体14には、下部遮蔽体14の上下動に応じてシリンダ27内を相対的に摺動されるピストン28が接続されている。シリンダ27内には、ピストン28により仕切られた流体室27aが形成されている。
【0024】
シリンダ27には、流体室27a内に流入する流体、即ち空気の流量を制限する絞り29が接続されている。また、シリンダ27には、流体室27a内への空気の流入を阻止するとともに流体室27a内からの空気の流出を許容する逆止弁30が絞り29と並列に接続されている。
【0025】
実施の形態1の遅延手段31は、シリンダ27、ピストン28、絞り29及び逆止弁30を有している。遅延手段31は、ドア本体4の戸閉動作の際に、完全戸閉のタイミングよりも、下部遮蔽体14が乗場敷居9に接触するタイミングが遅延するように、下部遮蔽体14の下降動作を遅くする。
【0026】
次に、動作について説明する。戸閉状態のときには、クローザ錘10がレバー22に当接し、クローザ錘10の荷重によりレバー22が図2の時計方向へ揺動されている。このとき、フックローラ21は、揺動軸23に対してクローザ錘10と同じ側でレバー22に係合しているため、係合体24及び下部遮蔽体14は下動されている。従って、シール部材16は乗場敷居9の上面に当接しており、ドア本体4の下端部と乗場敷居9との間の隙間が遮蔽されている。
【0027】
この状態から、ドア本体4の戸開動作が開始されると、クローザ錘10がドア本体4の位置に応じて上方へ引き上げられる。これにより、レバー22は、図2の反時計方向へ徐々に回動され、下部遮蔽体14は係合体24を介して上方へ引き上げられる。このとき、ピストン28は、シリンダ27内を上方へ摺動されるが、流体室27aには逆止弁30が接続されているため、流体室27a内の空気はスムーズに外部へ放出される。従って、下部遮蔽体14は、戸開動作の開始とともにスムーズに上動される。
【0028】
戸開動作の途中からは、クローザ錘10がレバー22から開離するため、レバー22の揺動角度は保持され、シール部材16と乗場敷居9の上面との間の間隔も保持される。ドア本体4の背部には、レバー22の揺動範囲を規制するストッパ等を設けてもよい。また、シリンダ27及びピストン28をストッパとして用いることもできる。
【0029】
また、完全戸開状態から戸閉動作が開始されると、クローザ錘10はドア本体4の位置に応じて下動される。そして、戸閉動作の途中からは、クローザ錘10がレバー22に当接し、カウンタ錘25によるモーメントに逆らってレバー22が図2の時計方向へ揺動される。
【0030】
このとき、係合体24とレバー22との関係は、フックローラ21がレバー22に係合しているだけであり、また流体室27aには絞り29が接続されているため、レバー22の揺動に対して連結体24及び下部遮蔽体14の下方への動作は遅れることになる。即ち、フックローラ21は、レバー22から一時的に開離する。そして、シール部材16は、ドア本体4が完全戸閉状態となった後に所定時間経過してから乗場敷居9の上面に当接する。このような動作の遅延時間は、絞り29における空気の流量を調整することで調整可能である。
【0031】
このような乗場ドア装置によれば、クローザ錘10の上下動を利用して下部遮蔽体14を上下動作せることができるので、ドア本体4の開閉動作性能を維持しつつ、戸閉状態でドア本体4の下端部の隙間をより確実に遮蔽することができる。従って、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。また、遮光性を向上させることもできる。
【0032】
また、レバー22にカウンタ錘25を搭載し、カウンタ錘25とクローザ錘10とのモーメントバランスを利用して下部遮蔽体14を上下動させるようにしたので、戸閉状態でクローザ錘10が受ける抵抗力、即ちドア開放力を小さく抑制でき、従来と同等のクローザ錘10によりドア本体4の自閉動作が可能となる。
【0033】
さらに、クローザ錘10は、ドア本体4が完全戸閉位置から所定の範囲内にあるときのみレバー22に当接し、ドア本体4が上記の範囲外(不感帯)にあるときには、レバー22の上方に位置するようになっているので、ドア本体4の動作に対して下部遮蔽体14の動作を小さく抑えることができる。
【0034】
さらにまた、フックローラ21は、揺動軸23に対してクローザ錘10と同じ側で、かつクローザ錘10よりも揺動軸23に近い位置でレバー22に接しているため、クローザ錘10の動作よりも下部遮蔽体14の動作が縮小される。従って、これによってもドア本体4の動作に対して下部遮蔽体14の動作を小さく抑えることができる。
【0035】
また、ドア本体4の戸閉動作の際に、遅延手段31により下部遮蔽体14の下降動作を遅くするようにしたので、戸閉動作中に下部遮蔽体14が乗場敷居9上を摺動されるのをより確実に防止することができる。これにより、ドア本体4の開閉動作性能をより確実に維持することができるとともに、下部遮蔽体14や乗場敷居9の摩耗を防止することができる。
【0036】
さらに、シリンダ27に絞り29を接続した遅延手段31を用いたので、簡単な構造により下部遮蔽体14の下降動作を遅くすることができる。
さらにまた、シリンダ27には、逆止弁30が絞り29と並列に接続されているので、戸開動作の開始とともに下部遮蔽体14をスムーズに上動させることができる。
【0037】
また、下部遮蔽体14の昇降動作のためにモータ等の専用の駆動源を用いる必要がなく、コストを低減できる。
さらに、シール部材16は、敷居溝9aよりも乗場側で乗場敷居9に接触するので、ドア本体4の内側を通る煙や音の侵入も防ぐことができる。
【0038】
さらにまた、下部遮蔽体14は鉛直方向に昇降されるので、ドア本体4の幅方向全体に渡って下部遮蔽体14を設けることができ、また下部遮蔽体14がその変位に伴ってドア本体4の幅方向端部から突出するのを防止できる。
また、シール部材16を弾性体で構成したので、製作誤差や据付誤差を弾性体の弾性変形により吸収させることができ、シール部材16を乗場敷居9に密着させることができる。
【0039】
さらに、下部遮蔽体14は、剛体であるフック20を介してレバー22に支持されており、かつフック20は水平方向へ変位可能であるため、ドア本体4の下端部と乗場敷居9との間の隙間の大きさのばらつきに対して、下部遮蔽体14の昇降ストロークの微調整が可能であり、かつその調整作業が容易である。
【0040】
さらにまた、クローザ錘10の昇降領域をドアパネル5の内側に収め、下部遮蔽体14及び連動機構26をドアパネル5の下端部付近に配置することができるので、全体をコンパクトに構成でき、ドアパネル5にガラス窓が設けられている製品やドアパネル5に補強部材が固定されている製品にも容易に適用することができる。
【0041】
なお、上記の例では、錘用ロープ11の一端部をドア装置筐体2に単に固定したが、錘用ロープ11の一端部の固定位置を変位可能としたり、錘用ロープ11の一端部を巻取装置に接続したりしてもよい。この場合、通常は戸閉状態でもクローザ錘10がレバー22に当接しないようにクローザ錘10の高さを調整しておき、火災検知信号を受けたときのみ実施の形態1と同様の位置までクローザ錘10を下げるようにする。
これにより、通常はドア本体4の位置によらず下部遮蔽体14は上昇しており、火災発生時の戸閉状態のときのみ下部遮蔽体14を乗場敷居9に接触させることができる。
【0042】
実施の形態2.
次に、図6はこの発明の実施の形態2によるエレベータの乗場ドア装置を示す背面図である。図において、ドア本体4の背部には、揺動軸33を中心として揺動可能なレバー32が設けられている。レバー32の一端部には、クローザ錘34が搭載されているとともに、錘用ロープ11が接続されている。
【0043】
レバー32と下部遮蔽体14との間には、接続ロープ35が接続されている。接続ロープ35は、揺動軸33に対してクローザ錘34と同じ側で、かつクローザ錘34よりも揺動軸33に近い位置でレバー32に接続されている。ドア本体4の背部には、接続ロープ35が巻き掛けられた回転自在の第1及び第2プーリ36,37が設けられている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0044】
このような乗場ドア装置では、ドア本体4の位置に応じてクローザ錘34が上下動されるとともにレバー32が回動される。クローザ錘34の上下動は、レバー32及び接続ロープ35を介して十分に縮小されて下部遮蔽体14に伝達される。即ち、下部遮蔽体14は、ドア本体4の位置に応じて上下動される。そして、戸閉状態のときには、下部遮蔽体14は乗場敷居9に当接しており、ドア本体4の開閉動作中及び戸開状態のときには、下部遮蔽体14は乗場敷居9から開離する。
【0045】
このように、クローザ錘34をレバー32に直結したことにより、カウンタ錘を設ける必要がなくなり、乗場の戸の軽量化及び材料コストの低減を図ることができる。
【0046】
また、下部遮蔽体14とレバー32とを接続ロープ35で接続したので、下部遮蔽体14の昇降ストロークの調整幅を大きくすることができる。
さらに、ドア本体4の幅方向への第1プーリ36の取付位置を調整可能とすることにより、接続ロープ35の張力の微調整を行うことができ、下部遮蔽体14の昇降ストロークの微調整も行うことができ、接続ロープ35の伸びにも容易に対応できる。
【0047】
実施の形態3.
次に、図7はこの発明の実施の形態3によるエレベータの乗場ドア装置の要部を示す背面図である。図において、ドア本体4の背部には、油タンク41が搭載されている。油タンク41は、油配管42を介して流体室27aに接続されている。油タンク41と流体室27aとの間には、絞り29と逆止弁30とが並列に接続されている。油タンク41及び流体室27aには、流体としての非圧縮性かつ難燃性の作動油が入れられている。実施の形態3による遅延手段43は、シリンダ27、ピストン28、絞り29、逆止弁30、油タンク41、油配管42及び作動油を有している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0048】
このように、遅延手段43に作動油を用いることにより、空気を用いた場合に比べて、周囲の温度や湿度の変化による流体密度の変化を低減し、下部遮蔽体14の下降速度に及ぼす周囲の環境変化の影響を抑制することができる。従って、下部遮蔽体14の動作を安定させることができる。
【0049】
また、難燃性の作動油を用いたので、火災時に作動油が発火するのを防止することができる。
【0050】
実施の形態4.
次に、図8はこの発明の実施の形態4によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。図において、下部遮蔽体44は、ドア本体4の幅方向に沿って延びる上下動可能な遮蔽部材45と、遮蔽部材45とドア本体4の下端部との間に接続されたシール部材46とを有している。遮蔽部材45の少なくとも下端部は、ドア本体4の幅方向全体に渡って延びている。
【0051】
シール部材46は、ドア本体4の幅方向に沿って延びる可撓性シートからなっている。また、シール部材46は、ドア本体4の幅方向全体に渡って連続して設けられている。これにより、シール部材46は、遮蔽部材45とドア本体4の下端部との間の隙間を遮蔽する。
【0052】
シール部材46のドア本体4側の縁部は、ドアパネル5の下端部の背面(意匠面の裏面)に接合され固定されている。また、シール部材46の遮蔽部材45側の縁部は、遮蔽部材45の下端部を巻き込むようにして遮蔽部材45の裏面に接合され固定されている。他の構成は、実施の形態1と同様であり、下部遮蔽体44は、クローザ錘10(図1〜図5参照)の上下動により上下動される。
【0053】
このように、遮蔽部材45とドア本体4の下端部との間に可撓性のシール部材46を接続することにより、ドアパネル5の内壁面を伝わる僅かな煙の流入も防止することができ、遮煙性をさらに向上させることができる。また、シール部材45とドアパネル5の内壁面との摩擦も防止でき、シール部材45の摩耗を防止することができる。
【0054】
なお、上記の例では、シリンダ27をドア本体4に固定し、ピストン28を下部遮蔽体14,44に接続したが、逆に、ドア本体にピストンを接続し、下部遮蔽体にシリンダを固定してもよい。
また、遅延手段は、上記の例に限定されるものではなく、例えばエアシリンダとスピードコントローラとを組み合わせたものであってもよい。
さらに、遅延手段に用いる流体は、作動油又は空気に限定されるものではない。
さらにまた、下部遮蔽体の上下動を案内する手段は、ガイドローラ及びガイドレールに限定されるものではなく、例えばスライドシャフトとスライドブッシュとの組み合わせや、スライドレールを用いてもよい。
【0055】
また、上記の例では中央開き式のドア装置を示したが、片開き式のドア装置にもこの発明は適用できる。また、ドア本体の枚数も2枚に限定されない。
さらに、上記の例では、乗場ドア装置について示したが、かごドア装置にもこの発明は適用でき、かご室内と外部との間の遮光性及び遮煙性を向上させることができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のエレベータのドア装置は、ドア本体の戸開動作時に上昇され、ドア本体の戸閉動作時には重力により下降されるクローザ錘をドア本体の背部に配置し、戸閉状態のときにドア本体の下端部と出入口の床部との間の隙間を遮蔽する下部遮蔽体を、ドア本体の下端部に上下動可能に設け、連動機構により、クローザ錘の上下動に連動して下部遮蔽体を上下動させ、戸閉状態のときに下部遮蔽体が床部に当接し、ドア本体の開閉動作中は下部遮蔽体が床部から開離するようにしたので、ドア本体の開閉動作性能を維持しつつ、戸閉状態でドア本体の下端部の隙間をより確実に遮蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータの乗場ドア装置を示す背面図である。
【図2】 図1の要部を示す拡大図である。
【図3】 図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】 図1の乗場ドア装置の完全戸閉状態を示す背面図である。
【図5】 図1の乗場ドア装置の完全戸開状態を示す背面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるエレベータの乗場ドア装置を示す背面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3によるエレベータの乗場ドア装置の要部を示す背面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 乗場出入口、4 ドア本体、10 クローザ錘、14,44 下部遮蔽体、22 レバー、24 係合体、25 カウンタ錘、26 連動機構、27 シリンダ、27a 流体室、28 ピストン、29 絞り、30 逆止弁、31 遅延手段、41 油タンク、45 遮蔽部材、46 シール部材。
Claims (2)
- 出入口を開閉するドア本体、
上記ドア本体の背部に配置され、上記ドア本体の戸開動作時に上昇され、上記ドア本体の戸閉動作時には重力により下降されるクローザ錘、
上記ドア本体の下端部に上下動可能に設けられ、戸閉状態のときに上記ドア本体の下端部と上記出入口の床部との間の隙間を遮蔽する下部遮蔽体、及び
戸閉状態のときに上記下部遮蔽体が上記床部に当接し、上記ドア本体の開閉動作中は上記下部遮蔽体が上記床部から開離するように、上記クローザ錘の上下動に連動して上記下部遮蔽体を上下動させる連動機構
を備え、
上記連動機構は、上記ドア本体の背部に揺動可能に設けられているレバーと、上記レバーに設けられているカウンタ錘と、上記下部遮蔽体と上記レバーとの間に設けられている係合体とを有し、戸閉状態のときには、上記クローザ錘の荷重が上記レバーに加わることにより、上記カウンタ錘による回転モーメントに逆らって上記レバーが揺動されて上記下部遮蔽体が上記床部に当接し、上記ドア本体の開閉動作中は、上記カウンタ錘により上記レバーが揺動されて上記下部遮蔽体が上記床部から開離することを特徴とするエレベータのドア装置。 - 上記クローザ錘は、上記ドア本体が完全戸閉位置から所定の範囲内にあるときのみ上記レバーに当接し、上記ドア本体が上記範囲外にあるときには、上記レバーの上方に位置するようになっていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
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