JP4347832B2 - 浴室暖房機 - Google Patents
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Description
図8に示すものは、浴室の壁面(21)に設置させる形式の浴室暖房機であり、従前の浴室の壁面(21)に容易に後付けでき、機器本体(10)の下部の温風吹き出し口(11)から発生される温風によって入浴前の浴室内を温めて、冬季でも快適に入浴できるようにするものである。
又、前記機器本体(10)内に搭載されているミスト発生装置は、加熱させた温水を通水させる温水供給管とその下流端に接続されているミスト噴霧部(1)とから構成されており、前記ミスト噴霧部(1)は、前記機器本体(10)の下面中央の前記温風吹き出し口(11)の奥側に下方へ突出するように配設されている。
ミスト噴霧部(1)から噴霧される高温ミストによって、浴室内をミストサウナ室として楽しめる上に、夏場では、前記温水供給管に冷水を通水させることにより、冷水ミスト機能による清涼感を味わうことができる。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、『前記温水供給管は、前記機器本体内にて固定される固定配管と、前記固定配管の下流端に接続されると共に第1の方向に伸びる第1の姿勢から、第2の方向に伸びる第2の姿勢へ姿勢変更可能な調整配管とから構成されており、
前記ミスト噴霧部は、前記調整配管の下流端に設けられると共に、前記調整配管が前記第1の姿勢のとき前記機器本体の第1の面から突出し、前記調整配管が前記第2の姿勢のとき前記機器本体の第2の面から突出するように設定されている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
例えば、壁面取り付け型の浴室暖房機であって、ミスト噴霧部を機器本体の下方に突出させたままで、浴室の壁面の所望の位置に設置できる場合は、前記調整配管は、固定配管の下端部から垂下させておけば良い。この場合、垂直方向が第1の方向となり、調整配管の第1の姿勢となる。又、前記機機器本体の下面が第1の面となる。
このように、機器本体の取り付け条件に応じて、固定配管に対する調整配管の向きを変更すれば、機器本体の設置位置を変えることなく、ミスト噴霧部の機器本体からの突出位置を変更させて、浴室内の所望の設置場所の条件に合うように対応させることができる。
請求項1に係る発明において、『前記固定配管と前記調整配管とは継手部を介して回動自在に接続されている』ものでは、必要に応じて、継手部を介して調整配管を回動させれば、調整配管を前記第1の姿勢から第2の姿勢へ容易に変更させることができる。前記継手部は、前記固定配管及び前記調整配管と別個に構成されていても、前記固定配管の接続端又は調整配管の接続端に一体的に設けられていても良い。
請求項1又は2に記載の浴室暖房機において、『前記調整配管は、伸縮自在に構成されている』ものでは、例えば、横長の機器本体であって、固定配管の下流端から機器本体の下面までの距離と、側面までの距離とが異なる場合、調整配管の長さを伸張又は縮小させて、ミスト噴霧部が機器本体の下方又は側方に突出するように調整配管の長さを調整することができる。
請求項4に係る発明の技術的手段は、上記各請求項に記載の浴室暖房機において、『前記ミスト噴霧部は、前記調整配管の下流端に回動自在に接続されている』ようにしたものでは、例えば、ミスト噴霧部に、温水又は冷水をミスト状に噴霧する噴霧口としてのミストノズルが複数設けられている場合であって、前記調整配管を例えば垂直姿勢としたときに、前記ミストノズル群が前記調整配管の下流端に水平に並設される構成とした場合、前記調整配管を前記垂直姿勢から90度回動させて水平姿勢とした場合、前記ミストノズル群はそのままでは垂直に配設される態様となるが、前記ミスト噴霧部も調整配管に対して90度回動させれば、水平姿勢の調整配管の先端に、ミストノズル群を水平に並設させたミスト噴霧部を具備させることができる。
請求項5に係る発明の技術的手段は、上記各請求項に記載の浴室暖房機において、『前記ミスト噴霧部は、前記調整配管に接続されているミストノズルと前記ミストノズルを覆う化粧カバーとからなり、前記機器本体の前記第1の面及び前記第2の面の所定位置には、前記化粧カバーが脱着自在に係止可能な開口部が必要に応じて開放自在に設けられている』ものでは、例えば、設置前の機器本体の第1、第2の面のどちらにも開口部は開放されておらず、両面共閉塞された状態とする。そして、設置場所が決定された後、ミスト噴霧部を突出させる面の開口部を開放させてその周縁に化粧カバーを係止させれば良い。尚、予め、機器本体の下面(第1の面)に開放させた開口部からミスト噴霧部を下方へ露出させる構成のものから、側方へ突出位置を変更する際には、機器本体の側面(第2の面)の開口部を新たに開放させる。この場合、前記第1の面に開放している開放部を閉塞できる蓋板等が用意しておくことが望ましい。
請求項1に係る発明では、ミスト噴霧部の機器本体からの突出位置を設置場所の条件に応じて変更できるので、例えば、下方に突出させたミスト噴霧部が窓枠に当たって邪魔になり、機器本体を所望の位置に設置できないといった問題を、調整配管の向きを水平方向に変更してミスト噴霧部を側方に突出させることにより、機器本体の床面からの設置高さを変更することなく解消することができる。よって、機器本体の設置場所を変更することなく、又、機器本体の暖房機能を損なうことなく、浴室内の条件にかかわらず、機器本体を所望の場所に設置することができる。
請求項3に係る発明では、上記効果に加えて、さらに、固定配管の下流端から機器本体の下面までの距離と、側面までの距離とが異なる場合でも、容易に調整配管の長さを調整することができるので、長さの異なる配管を2本用意しておく必要がなく、ミスト噴霧部の突出箇所の変更作業を一層容易に行うことができる。
請求項5に係る発明では、化粧カバー付きのミスト噴霧部にも対応させることができるといった効果がある。
図1に示すものは、第1実施形態における浴室暖房機の内部構造を省略した一部切欠正面図であり、図2はミスト発生装置の部分斜視図である。前記温水供給管は、ミスト用給水回路(図示せず)に連通している固定配管(31)と、前記固定配管(31)の下流端に設けられた継手部(3)に脱着自在又は回動自在に接続される調整配管(32)とからなり、前記調整配管(32)の下流端に接続されるミストノズル(30)と、前記ミストノズル(30)を被覆し且つミスト噴霧部(1)の外面に外付けされる化粧カバー(14)とからミスト噴霧部(1)が構成されるものとする。
前記調整配管(32)の基端部には、前記継手部(3)の開放端に差し込まれる差し込み筒(33)が調整配管(32)に対して直角方向に延長形成されており、下流端には、ミスト噴霧口(36)が正面に向かって開放するミストノズル(30)が具備されている。
図1の実線で示したものは、ミスト噴霧部(1)を機器本体(10)の下方に突設させるようにしたもので、調整配管(32)は、継手部(3)から垂下する第1の姿勢となるように継手部(3)に接続されていると共に、調整配管(32)の長さは化粧カバー(14)内にミストノズル(30)が収まる長さのものが採用されている。
前記開口部(12)は、 機器本体(10)の下面においては、温風吹出口(11)の後方に位置し且つ機器本体(10)の後方に開放するように設けられ、機器本体(10)の側方においても、機器本体(10)の後方に開放するように設けられるものとする。
尚、上記実施形態では、機器本体(10)の設置場所の確認前には、機器本体(10)の下面及び側面の両切込み(13)は打ち抜かれていないが、予め、一方、例えば、機器本体(10)の下面側の切込み(13)を打ち抜いて、開口部(12)を形成しておき、ミスト噴霧部(1)を機器本体(10)の下方へ突出させるようにしておいても良い。
さらに、上記各実施形態は、浴室の壁面(21)に設置させる浴室暖房機について説明したが、天井に設置させる形式のものに採用しても良いことは言うまでもない。
(10)・・・・・・機器本体
(21)・・・・・・壁面
(31)・・・・・・固定配管
(32)・・・・・・調整配管
Claims (5)
- 浴室の壁面又は天井に機器本体が設置され、前記機器本体内に温水供給管が引き込まれ、前記温水供給管の下流端に接続され且つ前記温水供給管内の湯水を浴室内にミスト状に噴霧させるミスト噴霧部が前記機器本体に外付けされている浴室暖房機において、
前記温水供給管は、前記機器本体内にて固定される固定配管と、前記固定配管の下流端に接続されると共に第1の方向に伸びる第1の姿勢から、第2の方向に伸びる第2の姿勢へ姿勢変更可能な調整配管とから構成されており、
前記ミスト噴霧部は、前記調整配管の下流端に設けられると共に、前記調整配管が前記第1の姿勢のとき前記機器本体の第1の面から突出し、前記調整配管が前記第2の姿勢のとき前記機器本体の第2の面から突出するように設定されていることを特徴とする浴室暖房機。 - 請求項1に記載の浴室暖房機において、前記固定配管と前記調整配管とは継手部を介して回動自在に接続されている浴室暖房機。
- 請求項1又は2に記載の浴室暖房機において、前記調整配管は、伸縮自在に構成されている浴室暖房機。
- 請求項1から3のいずれかに記載の浴室暖房機において、前記ミスト噴霧部は、前記調整配管の下流端に回動自在に接続されていることを特徴とする浴室暖房機。
- 請求項1から4のいずれかに記載の浴室暖房機において、前記ミスト噴霧部は、前記調整配管に接続されているミストノズルと前記ミストノズルを覆う化粧カバーとからなり、
前記機器本体の前記第1の面及び前記第2の面の所定位置には、前記化粧カバーが脱着自在に係止可能な開口部が必要に応じて開放自在に設けられている浴室暖房機。
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