(第1の実施形態)
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
まず、この発明の第1の実施形態による印刷プレビューシステムについて説明する。図1に、この第1の実施形態による印刷プレビューシステムの全体を示す。
図1に示すように、この第1の実施形態による印刷プレビューシステムは、TV装置11、リモコン装置12、プリンタ装置13を有し、これらがネットワークを介して接続されて構成されている。
TV装置11は、放送局からのテレビ受信、映像、音声、および操作データ、印刷プレビューデータなどの生成、表示、および音声出力を実行可能に構成されている。そして、プリンタ装置13に対して、印刷データを送信して、印刷を実行させることができるように構成されている。
リモコン装置12は、TV視聴者が、TV装置11、プリンタ装置13などを制御、操作するのに使用するものである。また、TV装置11から印刷プレビューデータを受信し、表示可能に構成されている。
また、プリンタ装置13は、ネットワーク21を介してTV装置11に接続され、リモコン装置12の操作に基づいて、TV装置11独自の判断により、データ放送の印刷データなどの印刷を実行可能に構成されている。そして、ネットワーク21は、プリンタ装置13などを接続したり、データの送受信や制御を実行したりするためのものである。
図2に、この第1の実施形態によるTV装置11の詳細を示す。図2に示すように、こ
の第1の実施形態によるTV装置11は、チューナ部1101、データ分離部1102、AVデコード部1103、音声制御部1121、音声出力部1122、グラフィック制御部1131、表示合成制御部1133、表示部1134、メモリ部1151、インタフェース部1161、通信部1171、リモコン制御部1181、データ送受信部1182およびシステム制御部1191を有して構成されている。
チューナ部1101は、受信したTV放送の高周波TV信号を増幅、希望局の選局を行い、映像/音声番組、各種データが混合されたTSデータを復調するための回路である。
データ分離部1102は、上述したTSデータを、映像/音声番組データ、番組情報データ、番組制御文書データ、印刷用データ、または、データ放送用データなどに分離するための回路である。このように分離されたデータのうちの、映像/音声番組データは、後述するAVデコード部1103に供給される。また、番組情報データ、番組制御文書データ、印刷データ、およびその他のデータは、内部バス22を通して、メモリ部1151に供給される。
放送映像/音声データのAVデコード部1103は、上述のように分離された、映像/音声番組データや、CM放送データをデコードして、音声制御部1121、グラフィック制御部1131に供給する。
音声制御部1121は、上述したAVデコード部1103および内部バス22からの音声データを、切り替えまたは合成、また、音量、音質、臨場感などを制御し、後述する音
声出力部1122に供給する処理制御手段である。
音声出力部1122は、音声制御部1121から供給された音声信号を増幅して、スピーカ(図示せず)から音声として出力するための回路である。
グラフィック制御部1131は、後述するシステム制御部1191の制御に基づいて、データ放送画面、この第1の実施形態によるTVシステム内のアプリケーション画面、メッセージなどのGUI画面などを生成するための制御回路である。
表示合成制御部1133は、AVデコード部1103からの番組またはCM放送の画像データと、グラフィック制御部1131において生成された画像データを、システム制御部1191による制御に基づいて、切り替えたり、合成したり、拡大や縮小をしたり、その他の各種変換や補正などを実行したりした後、後述する表示装置1222に供給するための回路である。
この表示合成制御部1133は、複数の独立した画像を階層的に表示可能で、AVデコード部1103からの画像データの他、データ放送とアプリケーションを独立に描画、制御可能なデータ放送プレーンとアプリケーションプレーンとの2つのプレーンを有しており、データ放送プレーンはさらに、動画プレーン、静止画プレーン、文字図形プレーンなどの複数プレーンからなり、これらも独立に制御可能である。そのため、データ放送画面全体を縮小表示し、その空いた部分に、アプリケーションを表示する、または、データ放送プレーンとアプリケーションプレーンを重ねて表示することなどが可能である。
また、表示部1134は、この表示合成制御部1133からの画像データを表示する表示装置である。
メモリ部1151は、データ分離部1102において分離された番組情報データ、番組制御文書、印刷用データ、およびその他データ放送データ等を保存する記憶手段である。
また、このメモリ部1151には、課金制御データや、視聴者の視聴履歴データなど、種々のデータを保存される。
インタフェース(I/F)部1161は、プリンタ装置13をTV装置11に接続するためのものである。さらにこのI/F部1161を通じて、TV装置11によりプリンタ装置13が制御され、TV装置11から送信された印刷データがプリンタ装置13により印刷される。
通信部1171は、TV装置11による、放送局管理サーバとの接続やインターネットなどとの接続、有料放送における課金制御などによる各種データの送受信を実行する際に、その通信を実行するための回路である。また、この通信部1171によって、後述するデータ放送データによって指定されたURLから、印刷データや印刷プレビューデータを受信する。これらの受信したデータは、メモリ部1151に保存される。
リモコン制御部1181は、赤外線により通信可能に構成されたリモコン送受信制御部である。そして、TV視聴者によりリモコン装置12が操作されてデータの送受信が実行されると、データの送受信が実行される。このリモコン制御部1181を通じて受信されたデータは、システム制御部1191に転送され供給される。このデータの転送時においては、データがどの装置から送信されたデータであるかの情報も付加される。そして、この付加された情報および受信されたデータに基づいて、システム制御部1191により制御が決定される。
データ送受信部1182は、リモコン装置12とデータの送受信を実行し、TV装置11との間において、印刷プレビューデータの送受信を実行したり、リモコン装置12からタッチパネル情報などの送受信を実行したりするための回路である。
システム制御部1191は、TV装置11の内部の各回路を統括的に制御するための処理制御手段である。このシステム制御部1191は、CPU、バス制御部、プログラム格納部、パラメータ保存部、ID保存部、時計部、タイマ部、ワークメモリ部などから構成される。
具体的には、システム制御部1191により、TV受信においては、上述したチューナ部1101およびデータ分離部1102の制御が行われて、チャンネル切り替えが実行され、所望の放送電波が受信されるように、後述するTSデータが復調される。そして、このTSデータから、番組データと、番組情報データと、データ放送データ(後述する制御文書や印刷データ等)とが分離される。これらのデータのうちの番組データは、AVデコード部1103に供給され、番組情報データおよびデータ放送データは、内部バス22を通じてメモリ部1151に格納される。
また、システム制御部1191により、格納された番組情報データやデータ放送データが解析されて、課金制御などを含むアクセス制御や、番組情報が抽出されて、EPG(電子番組ガイド(Electronic Program Guide)に関するデータ)の構築などが実行される。また、システム制御部1191により、データ放送データから制御文書が検出されて、データ放送の制御や表示制御が実行される。また、システム制御部1191により、印刷用データの検出、印刷プレビュー制御、プリンタ装置13に対する印刷指示、印刷データの転送制御などが実行される。また、システム制御部1191により、グラフィック制御部1131が制御され、上述したデータ放送や、印刷プレビュー画像の表示、TV装置11におけるアプリケーションの表示、メッセージや操作パネルなどの表示が実行される。
さらに、システム制御部1191により、表示合成制御部1133が制御されて、AV
デコード部1103から供給された映像データとグラフィック制御部1131などからの画像データとの合成や補正などの、各種情報表示などが実行されて、表示部1134に表示される。同様に、システム制御部1191により、音声制御部1121が制御され、音声の合成や出力制御が実行されて、音声出力部1122に対する出力制御が実行される。
また、システム制御部1191により、リモコン装置12との間においてデータの送受信が行われ、リモコンキーやタッチパネル情報などの受信データに基づいて、タッチパネル上における操作ボタンの接触位置と操作ボタンの位置情報とが比較され、いずれの操作ボタンが選択されたかが判断される。そして、この判断に基づいて、TV装置11内の制御の全般およびプリンタ装置13の制御が実行される。また、システム制御部1191により、タッチパネルに表示された操作ボタンの位置と、印刷プレビューデータの送信とが実行され、プレビューデータの表示が指示される。
内部バス22は、データおよび制御バスである。また、上述したように、この内部バス22は、画像、音声データの転送および各部情報の転送に使用されるTV装置11内のバスである。
(リモコン装置)
次に、この第1の実施形態において、TV視聴者による操作が実行されるリモコン装置12について説明する。図3に、この第1の実施形態において用いられるリモコン装置12の詳細構成を示す。
図3に示すように、この第1の実施形態によるリモコン装置は、キーボタン入力部1201、タッチパネル付表示部1202、データ送受信部1207、キーデータ送信部1208、およびリモコン制御部1209を有して構成されている。
キーボタン入力部1201は、後述する各種ボタンから構成される。このリモコン装置12は、リモコン制御部1209によって走査され、押下したキーボタン対応のキーコードが発生され、リモコン装置12のID情報を付加してTV装置11に送信される。
タッチパネル付表示部1202は、表示部1202aおよびタッチパネル部1202bから構成される。このタッチパネル付表示部1202は、データ送受信部1207により受信されたデータに基づいて、メッセージ、走査パネル、および印刷プレビューデータなどの画像を表示する。
表示部1202aは、情報を表示するためのものである。また、タッチパネル部1202bは、リモコン制御部1209により制御され、TV視聴者などのユーザが指などで押下した表示装置上における位置情報が、データ送受信部1207を通してTV装置11に送信される。
データ送受信部1207は、TV装置11のデータ送受信部1182との間において、無線通信によって、タッチパネルデータ、表示データ、または制御データなどの各種データの送受信を行うためのものである。
キーデータ送信部1208は、上述したデータ送受信部1207とは別に、赤外線を用いてリモコンキーのデータをTV装置11のリモコン制御部1181に送信するためのものである。なお、このリモコン装置12におけるキーコードデータは、状況に応じて、データ送受信部1207により送信されることもある。
リモコン制御部1209は、リモコン装置12を統括的に制御するためのリモコン用の制御手段である。このリモコン制御部1209によりキーボタン入力部1201およびタッチパネル部1202bが操作され、キーボタンやタッチパネルの押下状況が検出される。キーボタンやタッチパネルがユーザにより押下された場合、対応するキーコードや表示装置上の位置情報が、データ送受信部1207およびキーデータ送信部1208からTV装置11に送信される。また、データ送受信部1207によってデータが受信されると、このデータが表示部1202aに表示されたり、表示の制御が行われたりする。
図4に、この第1の実施形態において使用されるリモコン装置12の詳細を示す。
このリモコン装置12のキーボタン入力部1201は、電源キー1201a、音量キー1201bおよび、チャンネルキー1201cなどの、通常のTV視聴時に使用するキーのほかに、データ放送への移行に使用するデータ放送キー1201d(以下、「dキー」)、TVアプリケーション操作用のメニューキー1201e、データ放送およびアプリケーションなどのボタン、操作パネルなどの操作を行うためのカーソルキー1201f(決定キーや取消キーなどを含む)が備えられている。
また、例えば液晶表示装置などのタッチパネル付表示部1202が設けられている。このタッチパネル付表示部1202においては、表面にタッチパネルセンサが付加されており、視聴者などのユーザが指などを接触させると、その情報がリモコン制御部1209により検出されるように構成されている。
(プリンタ装置)
次に、この第1の実施形態において、印刷を実行するプリンタ装置13について説明する。図5に、この第1の実施形態において用いられるプリンタ装置13の詳細を示す。
図5に示すように、この第1の実施形態によるプリンタ装置13は、プリンタ機構部1301、データ展開部1302、データ格納部1303、表示部1307、インタフェース部1308を有して構成されている。
プリンタ機構部1301は、紙送り機構部、インクタンク部、印字ヘッド部、各種モータおよびセンサから構成されている。このプリンタ機構部1301は、後述するプリンタ制御部1309により制御されて、紙に印刷を実行する機構部である。なお、この第1の実施形態においては、このプリンタ装置13の最大用紙サイズとしては、上限をA4サイズとすることが好ましい。この場合には、A4サイズを超える寸法の用紙に対しては印刷を実行することができないが、A4サイズより大きいサイズの用紙を印刷可能に構成することも可能である。
データ展開部1302は、TV装置11などから送信される印刷データにより、上述したプリンタ機構部を通し、紙へ印字するデータを作成する際、また、後述する表示部1307に送信する印刷プレビューデータを生成する際に用いられる。
データ格納部1303には、印刷に必要なフォントなどのデータが格納されている。また、表示部1307は、印刷時の状況やメッセージなどを表示したり、印刷プレビューデータを表示したりすることが可能である。
インタフェース部1308は、ネットワーク21を通じて、印刷制御データおよび印刷データを受信可能に構成されている。印刷制御データおよび印刷データを受信すると、データ格納部1303に格納されたフォントデータを用いて、上述したデータ展開部1302が制御される。これにより、紙に対する印字データが生成され、プリンタ機構部1301が制御されて印刷が実行される。また、プレビュー要求コマンドを受信し、表示部13
07の解像度に合わせた表示データを生成し、印刷プレビュー表示を行う。
図6に、放送局より送信される放送データ、いわゆるTSデータの内容を示す。この放送データは、各国の放送体系、規格に基づいて、作成、放送、受信、動作が行われ、この第1の実施形態においては、日本国内のデジタル放送の標準規格(ARIB(電波産業界)標準規格)に基づいた規格である。
そして、図6に示すように、この第1の実施形態による放送データは、ヘッダ部41の部分、番組データ42の部分、およびデータ放送データ43の部分の3部分から構成されている。
ヘッダ部41は、いわゆるSIと言われる番組関連情報と、他の制御情報とから構成されている。番組データ42は、いわゆる映像/音声ストリームとして伝送される番組部分であり、視聴者が視聴する番組である。
データ放送データ43は、番組、データ放送の表示、印刷などの制御のための制御文書、この文書の指示により表示される表示、印刷される表示、および印刷データなどから構成される。表示データには、印刷プレビューデータが含まれており、その属性情報として解像度などの情報が含まれている。
また、印刷データには、標準用紙サイズ、用紙種別、印刷品質などの属性情報が含まれている。上述した制御文書は、コンテンツ記述言語bmlで記述されたbml文書により記述されており、あるイベント割り込みによって起動することが可能である。イベント割り込みとしては、放送局からの指示イベント、時刻による割り込みイベント、または特定のリモコンキーによるイベントなどがある。また、上述の表示、印刷などデータとしては、動画、静止画、音声または文字などのモノメディアデータや、番組に連動して印刷される印刷データなどが含まれる。上述の印刷データプレビュー画像は、上述したモノメディア静止画データとして伝送される。
これらの放送データは、番組データ42が番組の放送時間に沿って1回のみ伝送されるのに対し、データ放送データ43は、同一データが何度か繰り返して伝送される、いわゆるデータカルーセル方式により伝送される。そして、これらがパケット化されてヘッダ部41が加えられ、放送用TSデータが構成される。
また、この第1の実施形態による制御文書は、データ放送の表示制御、印刷内容、印刷プレビュー、印刷ボタンの表示などを行うための表示制御文書、視聴者によりプレビュー印刷ボタンが選択された際に、プレビュー制御部、印刷制御部へ指示を行うプレビューおよび印刷制御文書などから構成されている。
図7に、この第1の実施形態による印刷ファイルの構造を示す。図7に示すように、この印刷ファイルは、メモリ部1151内に格納されている。この印刷ファイルは、上述したデータ放送データ43から印刷文書に基づいて検出されたプレビューデータおよび実際の印刷に使用される印刷データと、印刷ファイル名およびこの印刷データの印刷に関するモードと、用紙サイズ、印刷モード、拡大・縮小印刷または位置情報などの属性情報と、印刷データが含まれる番組に関する属性情報(放送日時、チャンネル、番組名など)とから構成される。
図8に、印刷プレビュー可能表示装置登録テーブルの内容を示す。この登録テーブルは、上述した印刷ファイルにおけると同様に、このメモリ部1151に格納される。そして、TV装置11において、電源投入時、または、外部装置の接続時、接続されている装置
に表示装置を有していて、TV装置11からの表示を行うことが可能であるかどうかを調査し、可能な装置の機器名、表示サイズ、解像度などの情報を、図8に示す印刷プレビュー可能表示装置登録テーブルに登録する。
図9に、上述したシステム制御部1191の制御部別の構成の概略を示す。OS部1191osは、基本動作制御部であり、このOS部1191osによる管理に基づいて、データ放送制御部1191a、プレビュー制御部1191b、印刷制御部1191cおよび、その他の制御部1191dが動作される。
データ放送制御部1191aは、上述したbml文書により記述された制御文書の制御部としてのbmlブラウザである。このデータ放送制御部1191aにより、制御文書に応じた、図42に示すデータ放送画面の表示、印刷、印刷プレビューに関する調査、または印刷プレビューボタンの押下を検出し、後述するプレビュー制御部および印刷制御部に対する指示などが実行される。
また、この発明の第1の実施形態によるAPI(他制御部へのコマンド)として、印刷サポート問い合わせコマンド、プレビューサポート問い合わせコマンド、プレビュー要求コマンド、印刷要求コマンドがある。
印刷サポート要求コマンドは、TV装置11にプリンタが接続されており、印刷可能な状態であるかを印刷制御部に対して問い合わせるコマンドがあり、印刷制御部からは、対応、非対応の戻り値がある。
プレビューサポート問い合わせコマンドは、印刷サポートコマンドと同様、TV装置11が現在番組を表示している以外に、印刷プレビュー可能な表示装置を有しているか、または、接続され制御可能であるかをプレビュー制御部に対して問い合わせるコマンドである。そして、このプレビューサポート問い合わせコマンドは、プレビュー制御部から、対応している場合はその機器とサイズを戻り値として返し、対応していない場合は、非対応を戻り値として返す。
プレビュー要求コマンドは、上述したプレビューサポートコマンドで外部プレビュー対応である場合、プレビュー制御部1191bに対して発行される。引数としては、プレビュー先、プレビューデータのURI(メモリ部1151の論理アドレス)、プレビュー画面で表示、および検出するボタン(印刷、キャンセルなど)があり、選択されたボタンが戻り値となって、このボタンに応じてデータ放送制御部の次の動作が決定される。
印刷要求コマンドは、制御文書内の要求、上述した印刷ボタンの押下の検知により、印刷制御部1191cに対して発行される。引数としては、印刷データ、プレビューデータのURI、印刷ファイル名、および上述した番組に関する情報などである。また、プレビュー制御部1191bにより、印刷プレビューの制御が行われる。
上述した、bmlブラウザからプレビューサポートコマンドの指示が供給されると、図8に示すように、印刷プレビュー可能表示装置登録テーブルの内容に基づいて、印刷プレビュー可能な表示装置を確認する。そして、戻り値として、対応している場合においてはその機器とサイズ、対応していない場合においては非対応が戻り値として返される。
また、プレビュー要求コマンドがあると、この引数に基づいてプレビュー表示制御が行われる。そして、表示したボタンが押下された場合、その情報をデータ放送制御部1191aに返す。印刷制御部1191cは、上述のbmlブラウザから印刷サポート問い合わせコマンドがあると、プリンタが接続されているかどうかを調査する。この結果、プリン
タが接続され印刷可能であれば、印刷対応、接続されていない場合または印刷不可の場合には、非対応を返す。
また、印刷要求コマンドの指示があると、メモリ部1151内のデータ放送データから印刷用のデータを検出して印刷データが生成される。また、印刷プレビューにおいても、データが検出されて、メモリ部1151内の印刷バッファ領域に、上述の図7に示すように印刷ファイルとして保存される。
また、用紙やモードなどの各種設定に関わるGUIが表示され、視聴者によるリモコン操作により印刷開始要求があると、インタフェース部1161を通じて、プリンタ装置13が制御される。この制御とともに、メモリ部1151内の印刷バッファ領域から上述した印刷データをプリンタ装置13へ伝送し、印刷制御が実行される。また、その他の制御部1191dは、上述した制御以外のTV装置11の制御全般の制御が含まれる。
図41に示すような従来技術である、印刷データがない場合に番組の関連情報がTV装置11に表示する場合の一般的な方法においては、番組画面上に、必要情報が重ねて表示される。
また、図42は、従来技術による、デジタル放送におけるデータ放送において、印刷プレビューデータを表示する一般的な方法である。このうちの図42Aが、番組対応の印刷コンテンツの存在を提示し、印刷を操作する印刷ボタンやプレビューボタンなどのGUI表示である。このGUIにおいては、リモコン装置12のカーソルキーの押下によってフォーカスが移動され、決定キーの押下によって実行される。また、図42Bは、図42Aにおいて、プレビューが選択されて実行された場合における、従来技術による一般的な印刷プレビュー画面と、その後の操作のためのGUI画面である。なお、プレビュー画面は、番組画面が縮小されて、この縮小によって空いたスペースに表示される。
図10に、TV視聴画面で、表示すべきデータ放送があることを視聴者に提示するために、dマークを表示した画面を示す。この図10においては、リモコンのdキーを押下することによって、図42Aなどのデータ放送画面が表示される。
図11に、この発明においてTV画面を含め、印刷プレビューを含めプレビュー可能な複数表示装置がある場合、視聴者にプレビュー先を選択させるためのGUI(操作ボタン)表示の例を示す。図12に、第1の実施形態において、リモコン装置12の表示部に印刷プレビューと、GUI(操作ボタン)とが表示された状態を示す。
(第1の動作)
次に、この第1の実施形態において、第1の動作として、リモコン装置12の表示部1202aに印刷データのプレビューが行われる動作について説明する。図13に、この第1の実施形態による第1の動作のフローチャートを示す。
図13に示すように、この第1の実施形態によるTV番組は、番組連動のデータ放送として、ある時刻になると料理のレシピを印刷できるようなデータ放送制御文書と印刷データ、そして印刷プレビューデータが番組とともに放送されているケースを想定する。
視聴者は、TV装置11の電源投入後、チャンネルを上述した料理番組に合わせ、番組の視聴を開始する。なお、プリンタ装置の電源もONとなっており、使用可能な状態にあるものとする。
まず、TV装置11のシステム制御部1191の他の制御部1191dが、上述のよう
に接続されている装置に表示部が設けられ、TV装置11からの表示を行うことが可能であるかどうかを調査し、可能な装置の機器名、表示サイズ、および解像度といった情報を、図8に示すように、印刷プレビュー可能表示装置登録テーブルに登録する(ST2101)。
同時に、放送電波を受信、映像と音声をデコードして、表示、音声出力を行うとともに、SI情報、データ放送データを分離し、メモリ部1151に保存する。
そして、データ放送制御部1191aは、この中からデータ放送制御文書を検知して、このデータ放送制御文書に従ってデータ放送を制御し、番組の表示などを実行する。そして、番組開始後の所定時間T0が経過すると、データ放送データの制御文書に番組対応の印刷コンテンツの存在を提示するためのスクリプト文書を検知する(ST2102)。
次に、印刷データが検知されると、併せて印刷プレビューデータの存在の有無が検知されて、データ放送制御部1191a内に保存される(ST2103)。そして、印刷データまたは印刷属性データが存在する場合は、印刷プレビューデータを含め、メモリ部1151内に印刷ファイルとして生成して保存する(ST2105)。
そして、印刷サポートコマンド、および印刷プレビューサポート問い合わせコマンドを、印刷制御部1191c、プレビュー制御部1191bに発行し、TV装置11が印刷、および、印刷プレビューも可能であることを検知する(ST2107)。
そして、時間T0が経過すると、図10に示すように、データ放送の存在を提示するdマークが表示される(ST2108)。この状態で、視聴者がリモコン装置のdキーを押下すると、画面の右下に、図42Aに示す印刷ボタン、プレビューボタン、キャンセルボタンのGUI表示が行われる(ST2109)。ここで、視聴者が、キャンセルボタンを選択して、キャンセルボタンにフォーカスさせ、決定キーを押下した場合(ST2110
:キャンセル)、ステップST2172に移行して、キャンセル処理として上述した図42Aの印刷コンテンツの提示画面を消去して、図10の画面に戻る。
また、視聴者が、上述したGUI表示から印刷ボタンを選択した場合、すなわち、印刷ボタンにフォーカスさせて決定キーを押下した場合(ST2110:印刷)、ステップST2131に移行して、データ放送制御部1191aにより、印刷制御部1191cに印刷要求コマンドが発行される。そして、印刷制御部1191cにより、視聴者に必要なGUIが出力され、インタフェース部1161を介して、プリンタ装置13が制御されて印刷が実行される(ST2132)。
一方、視聴者が、プレビューボタンを選択した場合、すなわちプレビューボタンにフォーカスさせて決定キーを押下した場合(ST2110:プレビュー)、ステップST2111に移行して、データ制御部1191aにより、外部プレビューをサポートしているかどうかが確認される。
ステップST2111においては、外部プレビュー装置非対応で、外部装置プレビュー不可である場合に、印刷プレビューデータが存在するか否かが調査される(ST2151)。この調査の結果、存在する場合には、受信したデータ放送制御文書に基づいて、データ放送制御部1191a内の制御により、TV装置11において印刷プレビューが実行される。
すなわち、まず、メモリ部1151から図7に示す印刷プレビューデータが読み出され、グラフィック制御部1131および表示合成制御部1133が制御されて、表示部11
34に、図42Bに示すような印刷プレビューが表示される。これとともに、視聴者の次の操作のための印刷ボタンやキャンセルボタンが表示される(ST2152)。
その後、上述したステップST2110またはステップST2153において、印刷ボタンが選択された場合は、上述と同様、ステップST2131において印刷制御部1191cに印刷コマンドが発行され、ステップST2132において印刷処理が行われる。他方、ステップST2153においてキャンセルボタンが選択された場合は、キャンセル処理(ST2172)が行われる。また、ステップST2151において、印刷プレビューデータが存在しない場合は、ST2191に移行して、印刷データをTV装置11であらかじめ決められた解像度に展開されて、TV表示が縮小され、操作ボタンが作成されて空いたスペースに表示される。
また、ステップST2111において、外部装置プレビューが可能である場合、ST2112に移行して、データ放送制御部1191aにより、メモリ部1151内に登録された図8に示すプレビュー可能表示装置登録テーブルが参照されて、プレビューをどこに表示させるかを選択させる、図11に示すようなTVボタン、リモコンおよびプリンタなどの各種ボタンのプレビュー場所選択GUI表示が行われる。
そして、次のステップとして、視聴者が、TVボタン、リモコン、プリンタの3つのボタンのいずれかを選択すると、データ放送制御部1191aは、プレビュー制御部1191bにプレビュー要求コマンドを発行し、印刷用プレビューの実施を指示する。
TVボタンを選択した場合は、TV装置へのプレビュー要求コマンドを発行後、上述の外部プレビュー装置がサポートされていない場合と同様の処理が行われる。
プリンタボタンが選択された場合、プレビュー制御部1191bにプリンタへのプレビュー要求コマンドが発行される(ST2114)。そして、プレビュー制御部1191bにより、このプレビュー要求コマンドに従って、プリンタ装置13へのプレビュー処理が実行される(ST2181)。なお、詳細は第2の動作例として後述する。そして、リモコンボタンが選択されると、プレビュー制御部1191bに、リモコン装置12へのプレビューコマンドを発行する(ST2115)。
次に、図9のプレビュー可能表示装置登録テーブルから、リモコン装置12における表示部1202aの解像度性能を調査する(ST2120)。ここで、図12に示すように、印刷プレビューデータの解像度(画素数)がリモコンの表示装置の解像度に比して低い場合、または、印刷ファイル内に印刷プレビューデータがない場合には、プレビュー制御部1191bにおいて、プレビュー用表示装置であるリモコン装置12の表示部1202aの解像度に合わせて、図7に示す印刷ファイル内の印刷データからプレビューデータを生成し、視聴者の次の操作ボタンとともにリモコン装置の表示装置に表示する(ST2121、ST2122、ST2161)。
一方、図7に示す印刷ファイル内の印刷プレビューデータが存在し、その解像度(画素数)がリモコンの表示装置の解像度と同じ、または高い場合は、印刷用プレビューデータをそのまま、または間引く形の解像度変換を行って、表示データを生成し、他の操作ボタンデータとともに通信部1171を通して、リモコン装置12に送信し、これを受信したリモコン制御部1209は、リモコン装置の表示部1202aに、この表示データを表示する(図12およびST2121、ST2122・ST2123)。なお、番組とともに伝送される印刷プレビューデータを表示した場合と、印刷データから生成したプレビューデータを表示した場合は、全く同一になるとは限らない。
そして、この印刷プレビューが表示された状態で、視聴者が、印刷開始ボタンを選択すると、プレビュー制御部1191bは、プレビューコマンドの返り値として、データ放送制御部1191aに、“印刷”を返す(ST2125・ST2126)。すると、上述と同様、データ放送制御部1191aは、これを受け、印刷制御部1191cに、印刷要求コマンドを発行し(ST2131)、印刷制御部から視聴者に必要なGUIのデータが出力され、インタフェース部1161を介して、プリンタ装置13を制御して印刷が行われる(ST2132)。
一方、視聴者が、キャンセルボタンを選択した場合、プレビューコマンドの返り値として、データ放送制御部1191aに、“キャンセル”を返し(ST2125・ST2171)、データ放送制御部1191aは、キャンセル処理として、上述した図12のプレビュー画面を消去する(ST2172)。以上のようにして、リモコン装置に印刷プレビューが表示される。
(第2の動作)
次に、第2の動作として、図14に示すプリンタの表示装置に印刷プレビューを表示する場合について説明する。これは、上述した図13におけるステップST2181におけるプリンタでのプレビュー処理に該当するものである。
すなわち、上述したように、プリンタの表示がなされる画面において、プリンタが選択されると、ステップST2301において、データ放送制御部1191aによって、プレビュー要求コマンドが伝送される。
そして、ステップST2302において、このコマンドが入力されたプレビュー制御部1191bにより、プレビュー可能表示装置登録テーブルから、プリンタの表示装置の解像度が確認され、ステップST2303に移行する。
ステップST2303において、表示装置の解像度がプレビューデータの解像度より低い場合、ステップST2304に移行して、プリンタ装置13に対してプレビュー要求コマンドと印刷プレビューデータとが伝送される。他方、印刷プレビューデータの解像度より高い場合は、ステップST2311に移行して、プレビューコマンドとともに印刷データが伝送される。
そして、ステップST2321において、このデータがプリンタ装置13に受信されると、ステップST2322に移行して、このデータに印刷プレビューデータが含まれているか否かが判断される。
そして、このデータに印刷プレビューデータで含まれている場合、プリンタ制御部1309により表示部1307の解像度にあわせるように間引き縮小が実行され、ステップST2323に移行して、表示部1307に表示される。他方、データが印刷データであり、印刷プレビューデータが含まれていない場合、データ展開部1302により、表示部1307の解像度に合わせて印刷データが展開された後、ステップST2331に移行して、表示部1307に表示される。
(第2の実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態による印刷プレビューシステムについて説明する。図15は、この第2の実施形態による印刷プレビューシステムを示す。この図15は、第1の実施形態による印刷プレビューシステムに無線表示端末14を追加した形となっている。
すなわち、この第2の実施形態においては、TV装置に接続され、手元で操作可能な無線表示端末14に印刷プレビューを表示するとともに、拡大、範囲指定を行って、印刷を行うものである。なお、TV装置11およびプリンタ装置13は、第1の実施形態におけると同様であるので、その説明を省略する。
また、この第2の実施形態によるリモコン装置312においては、第1の実施形態における表示装置が設けられていないこと以外については、第1の実施形態によるリモコン装置12と同様の構成を有している。
また、無線表示端末14は、例えばタッチパネル付きの無線表示端末装置であり、図16に示すように、タッチパネル付き表示装置1432と、各種キーボタンとから構成されている。また、この無線表示端末14においては、印刷プレビュー表示を行う以外に、タッチパネルの操作によってプレビューデータの拡大、メモ入力および範囲指定印刷が実行
され、TV表示したり、インターネットブラウザ表示したりすることができるように構成されている。
また、図17は、第2の実施形態において使用するリモコン装置312のブロック図(図17A)および、リモコン装置312の外形図(図17B)である。なお、データ送受信部および表示装置が設けられていないこと以外の点については、第1の実施形態と同様の構成を有しているので、その説明を省略する。
また、図18に、この第2の実施形態において使用される無線表示端末14をブロック図で示す。図18に示すデータ送受信部1402は、TV装置11と無線表示端末14との間において、表示データや制御データなどの相互通信を行うためのものである。また、TV装置11には、TV装置11において受信またはインタフェース部1161から入力された、映像/音声データおよびデータ放送のデータや、通信部1171を通して得られたインターネットのデータ、TV装置11における各種アプリケーションの画面、メッセージ、操作パネルなどの画面、もしくは表示に必要な制御情報などが入力可能に構成されている。
一方、無線表示端末14からは、キー入力部1481で押下されたキーボタンのキーコードや、タッチペンなどで押下されたタッチパネルの位置情報や、TV装置11の制御に必要な各種情報などのデータが送信される。なお、これらのデータは、どの装置から送信されたかがわかるような装置情報が付加されて、送信される。
また、AVデコード部1411は、上述したデータ送受信部で受信したデータに含まれる、TV受信または、これと同等のフォーマットによる映像/音声データなどのデータをデコードして、映像データや音声データを判別し、このデータを、後述するシステム制御部1491の制御によって、後述する表示制御部1433および音声制御部1421に供給するように構成されている。
また、音声制御部1421は、上述したAVデコード部1411および内部バス22を通じて供給される音声データを切り替えたり、合成したり、音量、音質、臨場感などを制御したりして、後述する音声出力部1422に供給するためのものである。
また、音声出力部1422は、上述した音声制御部1421から入力された音声信号を増幅してスピーカから音声を出力するように構成されている。また、表示制御部1433は、データ放送画面、この第2の実施形態によるTVシステム内のアプリケーション画面またはメッセージなどの、いわゆるGUI画面などを、後述するシステム制御部1491の制御に基づいて生成するように構成されている。
また、表示制御部1433は、AVデコード部1411からの映像データと、システム制御部1491からの制御とに基づいて、切替え、合成、拡大/縮小、その他各種変換、補正などを実行し、後述する表示装置1432に供給する。
また、この第2の実施形態による表示制御部1433は、複数の独立した画像を階層的に表示可能で、TV装置11から伝送されるAVデコード部1411からの画像データ、印刷プレビュー画面、TV内のアプリケーションとしての表示データ、操作ボタンなどのデータ、また、無線表示端末14内において制御されるメッセージや操作ボタンなどのデータを、独立して描画可能に構成されている。
タッチパネル付き表示部1432は、表示部1432aおよびタッチパネル部1432bを有するとともに、表示制御部1433において生成された画像を表示可能に構成されている。表示部1432aは、例えば320×480の解像度を有し、この第2の実施形態においては、印刷プレビューが可能な装置として最大の解像度を有している。また、タッチパネル部1432bは、システム制御部1491により制御され、専用ペンにより押下された表示装置上における位置情報を検知する。この位置情報は、データ送受信部1402を通じてTV装置11に送信される。
メモリ部1451は、上述したデータ送受信部1402により受信されたデータのうちの、一時保存の必要な表示、音声または制御データを保存可能なメモリから構成される。キー入力部1481は、無線表示端末14における後述した各種ボタンから構成される。そして、このキー入力部1481は、システム制御部1491によって走査されて、押下したキーボタン対応のキーコードを発生し、データ送受信部1402を通じてTV装置11に送信される。
システム制御部1491は、無線表示端末14を統括的に制御可能に構成されている。このシステム制御部1491によって、キー入力部1481およびタッチパネル部1432bが走査され、キーボタンやタッチパネルの押下状況が検出されて押下された場合に、対応するキーコードや表示装置上の位置情報に装置情報が付加されて、データ送受信部1402からTV装置11に送信される。
データ送受信部1402にデータが受信されると、AVデコード部1411にデコード指示が供給される。これにより、表示制御部1433に対して表示制御が実行され、システム制御部1491により生成されるデータが、表示部1432aに表示されたり、この表示が制御されたりする。
また、システム制御部1491により、音声制御部1421が制御されて、AVデコード部1411が制御され、受信したデータ内の音声データや、無線表示端末14内において生成されたアラームなどの音声データに基づいて、音声出力部1422が制御される。
また、図16に示すように、無線表示端末14においては、キー入力部1481として、電源キー1481a、音量キー1481b、メニューキー1481c、カーソルキー1481d、取り消しキー1481eなどの複数の表示に共通で使用するキーボタンから構成されている。
また、図16には、この無線表示端末14に、インターネット画面、インターネット、TV放送視聴操作パネル(各種ボタン)が表示された例を示す。図16には、インターネット操作画面3501およびTV放送操作パネル3502を示す。視聴者の側は、これらの操作パネルと、上述したキー入力部1481によって、TV放送を視聴することができ
るように構成されている。
図19は、この第2の実施形態におけるシステム制御部1191の制御部の構成を示す。この図19においては、第1の実施形態におけるシステム制御部1191に対して、メモ合成制御部1191eが追加されている。
図20は、第2の実施形態における印刷データの構成内容を示す。この図20においては、第1の実施形態に対して、合成データ領域が追加された構造である。なお、合成データとは、視聴者により、無線表示端末14を用いて、タッチパネル上にメモとして入力された接触位置情報である。
また、印刷モード属性としては、無線表示端末14において拡大表示のために指定された拡大位置情報が格納される。また、後述するエリア拡大印刷やエリア印刷が選択された場合の情報も、この印刷モード属性の部分に格納される。
図21は、この無線表示端末14の電源スイッチを投入した際の初期画面表示であり、初期メニュー画面4001が表示される。視聴者(ユーザ)は、タッチペンなどにより押下したり、またはカーソルキー1481dやカーソルキー1481dの決定キーを使用したりして、動作したいアプリケーションを選択実行する。
図22は、無線表示端末14に、後述する印刷プレビュー画面と操作用のボタンとを表示した表示例である。そして、視聴者により、操作用のボタンが専用ペンなどにより押下されることによって、各動作が実行される。
すなわち、印刷ボタンが押下されると、印刷メニューを経由し印刷が行われる。メモボタンが押下されると、後述のメモモードに移行する。拡大ボタンが押下されると、後述した拡大表示モードに移行する。キャンセルボタンを押下すると、印刷プレビューがキャンセルされ、図16の表示に戻る。戻るボタンを押下すると、ひとつ前の表示に戻る。なお、これらの操作ボタンにおける動作については、以降の図においても同様である。
図23に、無線表示端末14において上述した図19における拡大ボタン4201の押下に伴って拡大モードに入ったことを示す画面例を示す。この図23に示す状態になって、範囲指定が可能となる。
図24に、無線表示端末14において、2箇所の位置4301,4302の拡大領域指定を行う画面を示す。これらの2箇所を押下することにより、2箇所の位置を頂点とする長方形部分を拡大表示する動作が実行される。
図25に、無線表示端末14において、図24のように拡大領域指定がされた場合に、拡大された印刷プレビュー領域が表示されて、画面移動ボタン4401が表示された状態を示す。図25に示すように、視聴者は、この画面移動ボタン4401を押下することにより上述した印刷プレビュー画面の他の部分を表示させることが可能である。
図26に、無線表示端末14において、上述した図25の拡大プレビュー表示画面で印刷ボタンを押下する状態の表示を示す。また、図27に、無線表示端末14において、図26に示す印刷ボタンを押下した後、印刷メニュー画面4601を表示した状態を示す。全体印刷は、印刷データ全体を印刷ファイルの付属情報に格納されている放送局からの標準用紙サイズで印刷する。他方、エリア印刷は、拡大モードで領域指定し拡大プレビューされた領域のみを印刷する。また、拡大印刷は、上述した拡大プレビュー表示された領域を拡大して印刷する。
図28に、無線表示端末14において、図25に示す状態でメモボタンが押下され、画面にメモモードメニュー4701が表示された後に、ペンボタンが押下された状態を示す。また、図29に、無線表示端末14において、図28の状態でタッチパネル上にメモを書いている状態を示す。図30に、上述した全画面印刷や拡大印刷ボタンを押下した場合の印刷メニューを示し、符号4901に示すように、印刷可能な用紙サイズボタンと詳細設定ボタンとが表示されて、プレビュー制御部1191bにより判断された最適用紙サイズにフォーカス表示される。
図31に、上述したエリア印刷を押下した場合の印刷メニュー画面を示す。また、図31においては、エリア指定して印刷サイズが小さくてすむように、全体印刷に対して小さな用紙がフォーカスされた表示を示す。他方、図32に、図22に示す印刷プレビュー全体表示画面で印刷ボタンを押下し印刷を行った場合において、印刷データ全体を印刷した通常印刷を示す。
また、図39に、図29においてメモ記入後、メモモードを終了し、図27に戻った画面で、印刷メニュー画面4601の全体印刷が押下された場合に印刷される印刷結果全体に対し、メモが合成印刷された結果を示す。また、この図においては、図22に示す印刷プレビュー全体表示画面においてメモボタンが押下され、メモ記入を行った後、印刷ボタンを押下し印刷を行った場合も同様の結果が得られる。
図33に、上述した図29で拡大印刷ボタンを行った場合の印刷結果を示す。図33に示すようにして、拡大表示が、用紙全体にそのまま拡大されて印刷される。また、図34は、上述した図27および図29に示すエリア印刷を行った場合の印刷結果であり、無線表示端末14において、拡大された範囲が、通常の大きさで用紙サイズが小さくされて印刷した結果である。
(動作)
次に、この無線表示端末における、印刷データのプレビューと印刷の動作とについて、図35から図38を参照しつつ説明する。図35に、視聴者がTV装置11で番組を視聴中に、無線表示端末14に印刷プレビュー画面を表示する場合の動作フローを示す。なお、この第2の実施形態においては、放送で伝送される印刷データは、標準ではA4サイズに印刷されるものとする。
まず、ステップST5501において、視聴者は、無線表示端末の電源スイッチをONにして、図21に示す初期メニューの中からTVを選択する。続いて、TV装置11の電源が投入されて視聴が開始されるとともに、インターネットが選択されると、図16に示す表示画面になる。
その後、ステップST5502において、電源がONになると、TV装置11は、第1の実施形態におけるステップST2101〜ST2103の場合と同様にして、無線表示端末14において、プリンタ装置がプレビュー機器として登録されるとともに、印刷のサポートの有無の確認が実行される。
その後、ステップST5503に移行して、第1の実施形態におけると同様にして、データ放送制御スクリプト、印刷データ、印刷属性データおよび印刷プレビューデータなどが検知される。これにより、印刷データ、印刷プレビューデータおよび印刷属性データが、図20に示す印刷ファイルとしてメモリ部1151に格納される。そして、T0経過後にdボタンが表示されて、視聴者によりdボタンが選択されると、図42Aに示すような印刷、プレビューおよびキャンセルの印刷プレビュー提示の表示が行われる。
そして、ステップST5506において、印刷ボタンまたはキャンセルボタンが選択された場合、それぞれについて第1の実施形態におけると同様の処理が行われる。すなわち、印刷ボタンが選択された場合、ステップST5541に移行して印刷が実行され、キャンセルボタンが選択された場合、ステップST5551に移行してキャンセル処理が行われる。
他方、ステップST5506においてプレビューボタンが選択されると、ステップST5508に移行して、データ放送制御部1191aにより、プレビュー表示可能装置登録テーブルから解像度が最大の装置が調査される。続いて、ステップST5509に移行して、上述のプレビューボタンのキーコードがこの装置からのものであるか、すなわち最高解像度のプレビュー機器から操作しているか否かが判別される。
このステップST5509において、最大解像度を有する装置からではないと判別された場合、ステップST5521に移行して、第1の実施形態におけると同様にして、図11に示すような印刷プレビュー装置の選択画面が表示され、その後の処理が行われる。
プレビューボタンが最大解像度を有する装置から送信されたものであると判別された場合、上述の印刷プレビュー装置の選択画面を表示することなく、送信された装置を自動的に印刷プレビュー装置として決定する。その後、このプレビュー装置において、プレビュー要求がプレビュー制御部1191bに要求される。
この第2の実施形態においては、プレビューボタンの情報を送信した無線表示端末14が最大の表示解像度を有しているので、ステップST5510に移行して、この無線表示端末14が自動的に印刷プレビュー装置と決定される。
そして、ステップST5512に移行して、プレビュー制御部1191bにより、第1の実施形態におけると同様にして印刷プレビューデータとプレビュー装置との表示解像度が比較される。
この比較の結果、印刷プレビューデータの解像度がプレビュー装置の表示解像度以上の場合には、ステップST5513に移行する。ステップST5513においては、プレビュー制御部1191bにより、プレビューデータが間引きされて、次の操作ボタンデータとともに無線表示端末14に送信される。他方、印刷プレビューデータの解像度が、プレビュー装置の表示解像度未満の場合には、ステップST5531に移行して、印刷データを表示解像度に合わせて展開したデータと操作ボタンデータとが無線表示端末14に送信される。
そして、いずれの場合においても、ステップST5514に移行して、このデータを受信した無線表示端末14のシステム制御部1491により、データが一旦メモリ部145
1に保存され、必要に応じて読み出されて、表示制御部1433が制御され、印刷プレビュー画面と操作ボタン画面とが、図22に示すように表示される。
以上のようにして、プレビュー表示が行われる。
(拡大プレビュー表示の動作)
次に、拡大プレビュー表示の動作について、図36を参照しつつ説明する。
図36に示すように、ステップST5601において、視聴者により、図22に示す画面で拡大ボタンが押下されると、このデータを検知したプレビュー制御部1191bにより、印刷プレビュー拡大表示モードの制御が開始される。
次に、ステップST5602において、視聴者が拡大したい領域を指定するために、視聴者により表示画面上の2箇所(図24中、4301,4302)が押下されると、ステップST5603に移行して、無線表示端末14から、この2箇所の位置情報がTV装置11に送信される。
2箇所の位置情報がプレビュー制御部1191bに受信されると、ステップST5604に移行して、2箇所の拡大位置情報が印刷ファイルの属性として格納される。これとともに、印刷データの拡大領域と印刷データ上での位置が決定される。
そして、ステップST5606において、上述の決定した拡大領域の解像度(印刷プレビューデータの画素数)と、プレビュー表示装置である無線表示端末の解像度とが比較される。その結果、拡大領域内の印刷プレビューデータの解像度がプレビュー装置の表示解像度以上である場合、ステップST5607に移行して、プレビューデータが間引きされる。他方、領域内の印刷プレビューデータの解像度がプレビュー装置の表示解像度未満の場合、ステップST5611に移行して、印刷データが表示解像度に合わせて展開されて、拡大プレビューデータとして生成され、画面移動操作ボタンとともに無線表示端末14に送信される。
その後、印刷データを受信した無線表示端末14において、システム制御部1491により、このデータが図18に示すメモリ部1451に一旦保存される。そして、図25に示すように、印刷プレビュー表示領域部分に、この拡大プレビュー画面と、画面の左右上下スクロール操作ボタンとが表示される。
ステップST5621において、図25に示すように、画面左右上下スクロール用ボタン4401が押下されると、このボタンの情報が、TV装置11に送信される。このボタンの情報が受信されると、ステップST5632において、プレビュー制御部1191bによって、拡大率がそのままで、表示領域をこのボタンの左右上下に応じ変更するよう拡大位置情報が計算される。そして、再度ステップST5604に移行して、図20に示す拡大位置情報が書き換えられ、再度プレビューデータが生成し直されて、表示される(ST5609〜ST5610)
次に、図26に示すように、画面上において印刷ボタンが押下されると、この情報がTV装置11に伝送される。このとき、プレビュー制御部1191bは、これを検知すると、図27の4601印刷操作ボタン(印刷メニュー画面)を送信し、これを受信した無線表示端末14においては、図27に示すように表示される。
(メモ記入動作)
次に、プレビュー表示時のメモ記入についての動作について図37を参照しつつ説明する。
すなわち、図37に示すように、ステップST5701において、視聴者により、メモボタンが押下されると、このボタンの情報がTV装置11に伝送される。
その後、ステップST5702において、このTV情報を検知したプレビュー制御部1191bにより、メモ合成制御部1191eが起動される。これにより、メモ合成制御部1191eにおいて、メモデータ保存用に図20に示すような合成メモデータ領域が確保される。
続いて、ステップST5703に移行して、無線表示端末14に対し、図28に示すペ
ンボタン4701と同様のメニュー画面におけるメモモード操作ボタン(図示せず)が送信される。このメモモード操作ボタンの押下された情報が、無線表示端末14により受信され、表示される。
次に、ステップST5705に移行して、視聴者により、このメモ操作ボタンからペンボタン4701が押下されると、このボタンの情報がTV装置11に送信される。そして、このボタンの情報が検知されたメモ合成制御部1191eは、描画モードとなる。
その後、ステップST5731に移行して、視聴者により、タッチペンでタッチパネル付表示部1432におけるタッチパネル部1432bがなぞられると、ステップST5732に移行して、位置情報が連続的にTV装置11に伝送される。
続いて、ステップST5733に移行して、メモ合成制御部1191eにより、この位置情報データが合成メモデータとして印刷データに対応されて、図20の合成メモデータエリアに書き込まれる。これとともに、ステップST5734に移行して、タッチパネルの位置に黒い点が表示されるなどの、表示メモデータが無線表示端末14に送信される。
続いて、ステップST5735において、この表示メモデータを受信した無線表示端末14のシステム制御部1491により、表示制御部1433が制御され、受信した表示メモデータが例えば黒い点などで描画されて、既存の印刷プレビュー画面と合成するように表示される。従って、タッチペンでなぞった部分が黒く表示され、表示画面上にメモなどの記入ができ、この状態は図29に示される。
そして、ステップST5736において、ボタンが押下されるまで、すなわち印刷メニューより他のボタンが押下されるまで、ペンモードによる描画状態が継続される。
一方、ステップST5705において、消しゴムボタンを押下すると、ステップST5721〜ST5726が順次実行されて、上述した場合とは反対の動作が行われる。すなわち、タッチペンでなぞった位置情報に対して透明となる色、または背景色(例えば白色)のデータを表示するように制御され、印刷ファイル内の合成メモデータが書き換えられ、ペンモードにおける黒く表示されたデータが消去される。
メモ記入終了後、ステップST5705において、視聴者により終了ボタンが押下されると、このボタン情報が、TV装置11に送信される。このボタン情報を検知したメモ合成制御部1191eによりメモ制御モードが終了する。これにより、ステップST5708において、プレビュー制御部1191bに制御を返されてプレビュー制御モードとなり、プレビューメニュー画面におけるプレビュー操作ボタン4102が送信されて、無線表示端末14に表示される。
(拡大プレビュー印刷動作)
次に、拡大プレビュー表示からの印刷動作について、図38を参照しつつ説明する。まず、ステップST5801において、視聴者により印刷ボタンが押下されると、ステップST5802に移行して、上述の場合と同様に、印刷操作ボタン(印刷メニュー)4601が表示される。
そして、ステップST5803において全体印刷が押下された場合、TV装置11に、このボタン情報が送信されて、ステップST5821に移行する。
ステップST5821においては、ボタン情報の受信を検知したプレビュー制御部1191bにより、全体印刷であることから、印刷ファイルに図20に示す印刷ファイル内で
印刷データに標準で指定されている標準用紙サイズが調査される。そして、ステップST5821において、この標準サイズA4のみを推奨用紙サイズボタンとした、図30において符号4901で示すような印刷操作ボタン(印刷メニュー)が生成され、無線表示端末14に送信されて表示される。なお、A4で印刷可能であれば、それ以下の用紙サイズに縮小印刷も可能である。この場合、符号4901により示される詳細設定から選択することが可能であるが、この第2の実施形態においては、推奨のみを最初のメニューで表示する例について説明する。
続いて、ステップST5822において、視聴者により推奨の用紙サイズボタンが押下されると、無線表示端末14により、この用紙サイズボタンの情報がTV装置11に送信される。
続いて、ステップST5823において、このボタン情報から用紙サイズを検知したTV装置11のプレビュー制御部1191bにより、プレビュー要求コマンドの返り値として、データ放送制御部1191aに印刷が返される。
そして、ステップST5824において、この印刷が返されたデータ放送制御部1191aにおいて、印刷制御部1191cに、印刷要求コマンドが発行される。これに応じて、ステップST5825に移行して、印刷制御部1191cにより、プリンタ装置13に対して、印刷データと印刷要求とが送信される。
これにより、ステップST5826において、印刷制御部1191cにより、印刷ファイルの属性情報より、特殊印刷でないことが検知される。その後、ST5827に移行して、第1の実施形態におけると同様の制御により、図32または図39に示すように、上
述した図20に示す印刷ファイル内において指定された用紙全体に、印刷データ全体が印刷される。
また、ステップST5803において、視聴者により拡大印刷が押下された場合、このボタン情報がTV装置11に送信される。そして、ステップST5841に移行して、このボタン情報を検知したプレビュー制御部1191bにより、拡大印刷であることに基づいて、印刷ファイルから印刷データに標準で指定されている標準用紙サイズと、接続されているプリンタ装置13で印刷可能な最大サイズとが調査される。そして、プレビュー制御部1191bにより、拡大印刷が可能な用紙サイズが判断され、推奨用紙サイズボタンとして表示される。
この第2の実施形態において、プリンタの最大印刷用紙サイズは、例えばA4であるため、上述した全体印刷の場合と同様にして、図30に示す符号4901が印刷操作ボタン(印刷メニュー)となる。そして、ステップST5841において、このデータが無線表示端末14に送信されて、表示される。
そして、ステップST5842において、視聴者により、推奨の用紙サイズボタンが押下されると、無線表示端末14により、用紙サイズボタンの情報がTV装置11に送信される。
その後、ステップST5843に移行して、このボタン情報から用紙サイズを検知したTV装置11のプレビュー制御部1191bにより、図20に示す印刷ファイルの中の印刷属性が拡大印刷にセットされる。そして、印刷用紙サイズとして、この受信した用紙サイズがセットされて、データ放送制御部1191aにプレビュー要求コマンドの返り値として、印刷が返される。そして、ステップST5844に移行して、これを受信したデータ放送制御部1191aにより、印刷制御部1191cに対して印刷要求コマンドが発行
される。
これにより、ステップST5845に移行して、印刷制御部1191cにより、プリンタ装置13に印刷データと印刷要求とが送信される。そして、ステップST5846に移行して、この印刷データおよび印刷要求を受信したプリンタ装置13により、印刷ファイルの属性から拡大印刷であることが判別される。
同様にして、ステップST5847において、印刷ファイル属性中の拡大位置情報から指定された印刷データの領域を指定された用紙サイズに拡大して、図33に示すように印刷が実行される。
また、ステップST5803において、視聴者によりエリア印刷が押下された場合、このボタン情報がTV装置11に送信される。
そして、ステップST5861に移行して、このボタン情報を検知したプレビュー制御部1191bにより、エリア印刷であることから、印刷ファイルから、印刷データに標準で指定されている用紙サイズと接続されているプリンタ装置13で印刷可能な最大サイズとが調査される。
そして、エリア印刷が可能な用紙サイズが判断され、推奨用紙サイズボタンとして表示される。この第2の実施形態においては、プリンタの最大印刷用紙サイズはA4であり、印刷領域をA5以下としていることから、推奨用紙サイズとして、A4とA5とが決定され、図31に示すような印刷メニュー画面が表示される。そして、上述した場合と同様にして、操作ボタンデータが無線表示端末14に送信され表示される。
ここで、ステップST5862において、視聴者により、A5の用紙サイズボタンが押下されると、無線表示端末14により、情報がTV装置11に送信される。
その後、ステップST5863に移行して、このボタン情報より用紙サイズを検知したTV装置11のプレビュー制御部1191bにより、図20に示す印刷ファイル中の印刷属性がエリア印刷にセットされ、印刷用紙サイズが、この受信した用紙サイズにセットされ、データ放送制御部1191aにプレビュー要求コマンドの返り値として印刷が返される。
そして、ステップST5864に移行して、このプレビュー要求コマンドを受信したデータ放送制御部1191aにより、印刷制御部1191cに、印刷制御を要求する。これにより、ステップST5865において、印刷制御部1191cにより、プリンタ装置13に、印刷データと印刷要求とが送信される。
続いて、ステップST5865において、これらの印刷データおよび印刷要求を受信したプリンタ装置13により、上述の場合と同様にして、ステップST5866において、印刷ファイルの属性からエリア印刷であることが判別される。同様にして、ステップST5867において、印刷ファイル属性中の拡大位置情報で指定された印刷データの領域が、指定された用紙サイズの用紙に図34に示す印刷が実行される。
なお、この第2の実施形態においては、TV装置11の表示部1134には、最初にプレビューの提示の表示を行った後は、プレビュー、印刷に関する表示が一切行われず、一貫して番組が表示されている。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態
に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態において挙げた表示はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる表示であってもよい。
たとえば、上述の第1の実施形態においては、複数のプレビュー可能な表示装置がある場合、それを表示し、視聴者に選択させており、また第2の実施形態においては、操作をしている装置がプレビュー可能である場合、それを自動的にプレビュー装置としているが、そのほかにも、番組が表示されている表示装置以外のプレビュー可能な表示装置において、最大の表示サイズまたは解像度を有する表示装置を自動的にプレビュー装置とし、この表示装置に表示させるという方法を採用することも可能である。この方法を採用することにより、印刷プレビュー表示が、TVの視聴の妨げになるのを避けることができる。
また、メモ重ね書き印刷としては、手書き文字抽出を使用し、テキストファイルとして既存のフォントを利用して印刷することも可能である。
また、例えば上述の実施形態においては、印刷プレビューデータが、番組データおよび印刷データとともに放送によって伝送されているが、これは、TV装置がインターネットにアクセス可能なようにしておき、インターネット上のサーバにプレビューデータを格納し、放送においては、このプレビューデータのロケーションURIを送信して、TV装置11においてプレビューの要求があった場合に、このURIから、インターネット上のサーバにあるプレビューデータを受信し、表示する方法を採用してもよい。
この際、サーバ側に、複数の解像度のプレビューデータを用意しておき、プレビュー表示装置の解像度に合ったプレビューデータを選択して受信することも可能である。
また、この発明の無線端末表示装置における操作は、タッチパネルに操作ボタンを表示し、それに接触することで行ったが、これは、無線端末表示装置に用意されたカーソルキーと決定キー、または専用キーで対応することも可能である。
また、例えば、TV装置とインタフェース部1161にPCを接続し、PC側は、TV装置11のプレビューコマンド対応のアプリケーションを作成することによって、印刷データをPCに転送し、PC内で展開して表示することも可能である。この際、PCの場合、PC並びにそれに接続される表示装置の処理能力がかなり高いため、TV放送でプレビュー専用データを伝送された場合でも、これを使用せず、印刷データを展開する方式で行う。
また、この印刷プレビューデータに、キーボードなどからの入力をメモとして付加し合成して印刷することも可能である。この場合、図40に示すように、第2の実施形態のような重ね書きのほかに、変形印刷モードを用意する必要がある。そして、変形印刷においては、印刷データの印刷結果を、左右または上下に縮小して、メモ合成領域を確保するようにする。そして、この領域にPC内で入力したデータを合成する。また、PCのアプリケーションとして、TV装置11の印刷コマンドに対応することによって、PCに接続されPCにより制御可能なプリンタによって印刷することも可能である。