JP4346738B2 - 熱交換器及び該熱交換器を用いた石炭ガス化装置 - Google Patents

熱交換器及び該熱交換器を用いた石炭ガス化装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱交換器及び該熱交換器を用いた石炭ガス化装置に係り、特に石炭をガス化してメタンを主成分とする都市ガスを製造する石炭ガス化装置及び該装置に使用される熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
石炭を、ガス化炉においてガス化して、メタンを主成分とする都市ガスを生成する石炭ガス化設備においては、石炭ガス化炉から導出される生成ガスが約800℃と高温なため、かかる高温生成ガス熱交換器に導き、該熱交換器にて冷媒と熱交換を行なって所定の低温まで冷却している。
【0003】
かかる石炭ガス化炉による高温ガス生成システムの1例を図7に示す。
図7において、01は石炭ガス化炉で、原料の石炭及び燃焼用の酸素を投入して高温ガスを生成するものであり、従来種々の装置が提供されている。
該石炭ガス化炉01において生成された高温生成ガスは約800℃程度の高温となっており、高温生成ガス管4を通って熱交換器02に導かれ、該熱交換器02において、次のような熱交換を行ない、所定の低温まで冷却され、生成ガス送出管5から使用先に送られる。
【0004】
即ち、前記熱交換器02には、前記高温生成ガスの冷却媒体として水(H2O)が導入され、該高温生成ガスは、熱交換器02において、この水と熱交換を行なう。
該熱交換器02において、前記熱交換を行なった水は蒸発して蒸気となり、出口管04を通って凝縮器03に導入される。
該凝縮器03においては、前記蒸気を冷却流体によって冷却して液化して低温水とし、この低温水は再び熱交換器02に導かれる。
【0005】
前記高温生成ガスを冷却するための熱交換器としては、通常、いわゆるシェル・アンド・チューブ式熱交換器が用いられている。
この熱交換器は、筒内にその軸方向に沿って多数の伝熱管を配し、該伝熱管の両端を平板状の管板に固定し、該管板を前記筒体の端部フランジ、及び前記各伝熱管の出入口が開口する入口チャンバ及び出口チャンバのフランジと共締めにて固定している。
【0006】
そして、かかる熱交換器は、前記入口チャンバ内に導入した高温流体は、各伝熱管内に流れて出口チャンバに至る間に、前記筒体の一端側に導入されて、該筒内を前記高温流体と対向する方向に流動する低温流体と熱交換することによって冷却されるように構成されている。
【0007】
また、前記高温ガスと低温ガス(空気)との熱交換としては、排ガスによって空気を加熱する熱交換器が特開平10−170173号にて提案されている。
この発明においては、伝熱外管と該伝熱外管内に同軸上に配置された伝熱内管とよりなる伝熱管を高温ガス流路内であって、かつ高温ガス流の流れ方向に延在すよう懸吊して配置した高温空気加熱器において、前記高温空気加熱器を前記高温ガス流路の上流側に配置された第1の空気加熱器と後流側に配置された第2の空気加熱器とより構成し、前記第2の空気加熱器により加熱された被加熱空気を前記第1の空気加熱器に供給して加熱するように構成されるとともに、伝熱内管が伝熱外管内を降下して設けられ、空気が伝熱外管を降下して、対向流となっている外側の排ガスによって加熱された後、下端で上方に変向し伝熱内管内を上方に流れるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示される従来技術に係る石炭ガス化装置にあっては、高温生成ガスは、熱交換器02において、該熱交換器02と凝縮器03との間を循環する水と熱交換することによって所定の低温まで冷却されている。
【0009】
そして前記熱交換器02においては、前記のように約800℃の高温の生成ガスを所定の低温まで冷却することから、水は前記高温生成ガスとの熱交換時に蒸発、気化し、この際の潜熱及び顕熱が温度レベルの低い大きな熱量となる。そしてかかる従来技術においては、前記のような大熱量を凝縮器03において、冷却媒体中に放出することとなることから、熱エネルギの損失による熱効率の低下が避けられない。
【0010】
また、かかる石炭ガス化システムにおいては、熱交換器02の高温側に導入される高温生成ガスは、温度が700℃〜800℃、圧力が70〜80kgf/cm2と、高温高圧で、かつH2S(硫化水素)、メタン、H2O(水)、CO等を含み、強い腐食性を有する。
【0011】
このため、前記のようなシェル・アンド・チューブ式熱交換器や特開平10−170133号にて提供されている熱交換器をかかる石炭ガス化システムに用いる場合には、前記腐食性ガスに対処するため、該熱交換器の伝熱管、管板、筒体やヘッドカバーの内面等の構成部材は前記腐食性ガスに対して高い耐食性を有する材料を用いることを要するとともに、前記のような高温、高圧ガスによる熱応力及び機械的応力を低く抑えて、耐久性を増大させることを要する。
【0012】
しかしながら、前記従来技術に係る熱交換器にあっては、高温生成ガスの入口側の管板近傍は前記のように700℃〜800℃レベルの高温となり、出口側の低温部との温度差が大きくなって、高温ガスが流れる伝熱管の熱膨張量は極めて大きくなり、かかる熱膨張を管板によって拘束することにより、伝熱管の管板への接続部近傍に高い熱応力が発生するとともに、高温となるガス入口側の管板自体にも高い熱応力の発生をみる。
【0013】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、石炭ガス化装置において、石炭ガス化炉から送出される高温生成ガスの顕熱を有効に回収することにより、該石炭ガス化装置の熱効率を向上せしめるとともに、該高温生成ガスを冷却するための熱交換器の熱膨張に伴なう熱応力を低減して高温高圧の腐食性ガスに対して高い耐久性を有する熱交換器を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1及び2記載の発明として、筒状の本体内に、一端が管板に固着されて該本体の軸方向に伸び、内部を高温流体が流れる多数の伝熱管を設けるとともに、
該伝熱管の外側には冷却流体が流れる冷却流体通路を設け、前記管板上面の伝熱管開口部が臨む入口チャンバに導入された高温流体を前記伝熱管内に流して前記冷却流体通路を流動する冷却流体と熱交換するように構成された熱交換器であって、
前記筒状本体の上部に、前記管板の下面が臨むとともに、内部を前記伝熱管が貫通する冷却室を設けて、該冷却室に前記冷却流体の入口管に接続される冷却流体入口を設け、該冷却室から前記筒状本体内の下部に垂下して該冷却室内の低温流体を筒状本体内下部に搬送する降下管を設け、該冷却流体が前記冷却室から降下管を下降した後、前記筒状本体内下部にて流れ方向を反転し、前記筒状本体内を直状に貫通される前記伝熱管内の高温ガスと対向流を形成して上昇するように構成されてなることを要旨とし、
請求項1記載の発明は前記要旨に加えて、前記冷却室は前記筒状本体内部と仕切板により区切って形成され、該仕切板の上面に筒体を固着するとともに、該筒体の上端面及び下方を、前記伝熱管貫通用の透孔がそれぞれ穿設された管板及び前記仕切板により覆蓋して、内部に前記冷却室を形成してなる冷却室ユニットを、前記筒状本体の上部に着脱可能に設けたことを特徴とする熱交換器にある。
請求項2記載の発明は前記要旨に加えて、前記冷却室は前記筒状本体内部と仕切板により区切って形成され、該仕切板の上面に筒体を固着するとともに、該筒体の上端面が管板の下面と一定間隔を存して冷却流体の通路を形成し、前記仕切板の上面と筒体の内面と管板の下面とにより冷却室を形成し、さらに、前記筒体の外周面と外筒の内周面との間には冷却流体入口に連通される冷却流体通路を形成されてなることを特徴とする熱交換器にある。
【0015】
また、請求項記載の発明は、石炭をガス化する石炭ガス化炉で発生した高温生成ガスを熱交換器に導き、該熱交換器において所定の低温に冷却した後、使用先に送給するようにした石炭ガス化装置において、
水素ガスを生成し、これを所定の低温に冷却して前記熱交換器に供給する水素ガス供給手段を設け、
請求項1若しくは2の構成にした前記熱交換器を、該水素ガス供給手段から供給される低温の冷却水素ガスと前記高温生成ガスとを熱交換して該高温生成ガスを冷却するように構成し、さらに、前記熱交換器の冷却水素出口から高温に加熱された冷却水素ガス出口を前記石炭ガス化炉に導く水素ガス管路を設けてなることを特徴とする石炭ガス化装置を提案する。
【0016】
かかる発明によれば、水素ガス供給手段において生成され、20℃〜30℃程度の低温にて供給される水素ガスは、熱交換器に導入されて、石炭ガス化炉にて生成された温度700℃〜800℃、圧力70〜80kgf/cm2程度の高温、高圧の高温生成ガスと熱交換してこれを冷却することによって、該高温生成ガスから奪熱し、自らは700℃程度に昇温されて石炭ガス化炉に送られ、石炭のガス化に供される。
【0017】
従って、かかる発明によれば、熱交換器において石炭ガス化炉から供給される高温生成ガスと低温の冷水素とを熱交換することにより、高温生成ガスを所定の低温に冷却するとともに、該生成ガスの顕熱を奪って高温になった冷却水素ガスを石炭ガス化炉に供給することによって、該生成ガスの冷却とともに冷却水素ガスを介しての熱回収を行なうことができ、石炭ガス化装置の熱効率を向上させることができる。
【0020】
前記水素ガスを供給する石炭ガス化炉においては、該ガス化炉から送出される高温生成ガスは、前記のように800℃程度の高温のガスであることから、該高温生成ガスの熱交換器入口部にある管板の温度も高温となる。
然るに、本発明においては、低温の冷却水素を先ず冷却室に導入して管板を直接冷却することにより、管板の温度が大きく降下せしめられ、高温生成ガスの流入による管板の熱衝撃が緩和されるとともに、該管板の温度上昇による熱応力が低減される。
また、前記冷却室を通った冷却水素は降下管を下方に流れた後、上昇に転じ、伝熱管を下方に流れる高温生成ガスと対向流となるので、伝熱管内を下方に流れる高温生成ガスと冷却流体通路を上方に流れる冷却水素との間の熱伝達率が上昇し、高温生成ガスは効率的に冷却される。
【0021】
また、高温生成ガスを直管からなる伝熱管内を通すので、熱交換器の内部が該高温生成ガスに混入されるチャーやタール等によって汚染されるのが回避されるとともに、直管であるので、高温生成ガス中の異物による伝熱管の詰まりの発生も抑制される。
【0022】
請求項記載の発明は、請求項1若しくは2記載の熱交換器において、前記管板に上端が固着された前記各伝熱管の下端を、前記冷却流体通路の下壁を形成する下部管板に固着し、該下部管板の外周面を前記筒状本体の内面にスライド可能に嵌合させてなる。
【0023】
また、請求項記載の発明は、請求項1若しくは2記載の熱交換器において、前記仕切板は前記複数の伝熱管が貫通されるとともに、その外周面を前記筒状本体の内面にスライド可能に嵌合させてなる。
【0024】
前記のように、かかる熱交換器においては、800℃程度の高温生成ガスを伝熱管内に上部の管板側から下方に通流させ、これを冷却するのに20℃〜30℃の低温の冷却水素を下方から上方へ対向流を形成して流動させつつ両流体の熱交換を行なうので、伝熱管の温度レベル自体が高温となるとともに、上部側と下部側との温度差も大きくなり、軸方向に大きな熱膨張を生ずる。
【0025】
然るに、請求項3、4記載の発明にあっては、伝熱管の上部管板側を固定し、下部管板及び仕切板を含む伝熱管の支持部材を筒状本体にスライド可能に嵌合しているので、伝熱管の熱膨張とともに、これらの支持部材もスライド部を介して下方に移動することとなる。このため、従来のもののように、伝熱管の熱膨張が下部管板等の低温側で拘束されることはなく、かかる熱膨張の拘束による伝熱管及びこれの支持部の熱応力が大幅に低減される。
【0026】
また、請求項1、2記載の発明において、冷却室を設けることにより、管板側の温度自体が降温されているため、かかる作用に、請求項3、4記載の発明における前記のような熱膨張の拘束の解除作用が重畳されて伝熱管及びこれの支持部の熱応力はさらに低減される。
【0027】
請求項記載の発明は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記管板に固着される前記伝熱管の上部内周にスライド自在に嵌合される内管を設け、該内管は、上端を前記入口チャンバに開口され、下端を前記伝熱管内に開口されてなる。
【0028】
本発明にかかる熱交換器においては、前記のように、腐食性を有する800℃程度の高温生成ガスが管板の伝熱管接合部から多数の伝熱管内に一挙に流入するため、伝熱管の管板への接続部近傍には大きな熱衝撃が加わる。
然るに、請求項記載の発明においては、前記伝熱管内にスライド可能に内管を設けて、伝熱管の管板接続部近傍を2重管とし、入口チャンバからの高温生成ガスを先ず内管に導入した後、これと相対摺動可能に嵌挿されている伝熱管内へと流動させる。
【0029】
これによって伝熱管の管板への接続部近傍は腐食性を有する高温生成ガスの直接流入が無いため、該高温生成ガスによる熱衝撃が緩和されるとともに、伝熱管が高温下において、腐食性ガスとの直接接触するのが抑制され、該熱衝撃に伴なう過大応力及び高温腐食による伝熱管と管板との溶接部等の破損の発生が回避される。
【0031】
また、請求項6記載の発明は、請求項において、一端が前記冷却室ユニットの冷却流体入口にスライド可能にかつ流体密に嵌合された筒状体からなる接続筒を設け、該接続筒の他端に前記冷却流体入口管を接続してなる。
【0032】
かかる発明によれば、筒体の上、下端面を管板及び仕切板で覆蓋してその内側に冷却室を形成してなる冷却室ユニットを筒状本体の上部に組み込み、冷却流体の入口側には接続筒をシール状態で設けて該接続筒の入口端を入口管に固定することにより、低温の冷却流体が収容される冷却室をユニット化することができ、これによって筒状本体内部との間の仕切板は不要となってシール性が向上するとともに、組立が容易化され、交換性も向上する。
【0034】
尚、前記請求項2記載の発明によれば、筒体の外側の冷却流体通路を通った冷却流体を管板の下面に向けて噴出させるので、管板の冷却効果が向上するとともに、仕切板の上面にこれよりも小径の筒体を固着し、その上部に一定間隔を存して管板を設置するという極めて簡単な構造で以って、前記のような冷却効果を得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0036】
図1は本発明の実施形態に係る石炭ガス化装置の全体構成図、図2は熱交換器の第1実施例の縦断面図、図3は図2のZ部拡大断面図である。また図4は前記熱交換器の第2実施例における冷却室ユニットの分解斜視図、図5は図4のY部拡大断面図である。
【0037】
図1において、1は石炭水素添加ガス化炉であり、石炭(微紛炭)を酸素及び後述する水素ガス製造設備3にて生成された水素によりガス化するガス化炉である。
3は水素ガス製造設備であり、該水素ガス製造設備3にて生成された水素ガスは、冷却器7において20℃〜30℃程度に冷却される。
2は熱交換器であり、低温側には前記水素ガス製造設備3で生成され冷却器7にて20℃〜30℃程度に冷却された低温の冷却水素が冷却水素ガス管6を通って導入されるとともに、高温側には前記石炭水素添加ガス化炉1にて生成された800℃程度の高温生成ガスが高温生成ガス管4を通って導入されるようになっている。
【0038】
そして、前記熱交換器2は、前記高温生成ガスと低温の冷却水素とを熱交換して該高温生成ガスを所定の低温まで冷却し、高温生成ガス送出管5から使用先に送出するとともに、該高温となった冷却水素を冷却水素ガス管6aを通して前記石炭水素添加ガス化炉1に送入し、石炭のガス化に供せしめている。
8は、前記高温生成ガス管4から分岐されたチャー排出管で、前記高温生成ガス中のチャーを排出する。
【0039】
前記熱交換器2の第1実施例を示す図2において、21は鋼材からなる筒状本体即ち外筒であり、該外筒の内面には断熱材48が一定厚さで以って貼設されている。
23は高温生成ガスの入口部を構成するヘッドカバーであり、耐熱性を有する鋼材からなる。24は後述する多数の伝熱管25の上端部が固着されてこれを支持する管板であり、耐熱性、耐食性を有する鋼板からなる。
前記外筒21の上部フランジ021及びヘッドカバー23の下部フランジ23a及び管板24は、該管板24を両フランジ021、23aで挟み込み、複数のボルト(図示省略)で締着されている。
【0040】
前記ヘッドカバー23の上部には、前記石炭水素添加ガス化炉1からの高温生成ガス管4に接続される高温生成ガス入口28が設けられている。27はヘッドカバー23の内面に貼設された断熱材であり、該断熱材27の内部には入口チャンバ44が形成されている。
【0041】
前記管板24には、多数の伝熱管25の上端部が後述する手段によって固着されている。該伝熱管25は、耐熱、耐食性を有する鋼管からなり、前記外筒21の内部をその軸方向に下方に垂下され、下端部を下部管板53にろう付け(あるいは溶接)により固着されている。
該伝熱管25の上端部は前記管板24を介して前記ヘッドカバー23内に形成された入口チャンバ44に開口され、下端部は前記下部管板53の内部に形成された出口チャンバ54に開口されている。
【0042】
該下部管板53の内部には、前記のように、出口チャンバ54が形成されるとともに、下部には該出口チャンバ54に連通される高温生成ガス出口31が形成されている。該高温生成ガス出口31は、降温された高温生成ガスの使用先に接続されている。
また、該下部管板53は、その外周にはスライド部046が形成されており、前記外筒21の内面(つまり断熱材48の内面)に対して往復摺動自在に嵌合されるとともに、下部の前記高温生成ガス出口31の外周にもスライド部32が形成されて外筒21下端の出口筒54に往復摺動自在に嵌合されている。
従って前記伝熱管25の外筒21の軸方向への熱膨張とともに、前記下部管板53もスライド部046及び32を介して外筒21の内面を摺動可能となる。
【0043】
43は前記外筒21内の上部に形成された冷却室である。該冷却室43は前記管板24の下面が臨むように形成され、下部の仕切板42により後述する水素ガス通路45と仕切られている。
24aは該冷却室43に冷却水素を導入するための冷却水素入口であり、前記水素ガス製造設備3からの冷却水素ガス管6に接続されている。
【0044】
前記仕切板42には、前記多数の伝熱管25が挿通、固着されるとともに、その中心部には降下管26の上端部が固着されている。
また、該仕切板42は、その外周部が前記外筒21の内面(つまり該外筒21に貼着された断熱材48の内面)に摺動自在に嵌合されるスライド部47を形成しており、前記伝熱管25の伸縮とともに前記スライド部47を介して上下動可能となっている。
【0045】
45は前記外筒21の内部に形成された水素ガス通路である。該水素ガス通路45は上部が前記冷却室43と前記仕切板42によって仕切られ、下部が前記下部管板53により出口チャンバ54と仕切られている。そして、該水素ガス通路45の中心部には前記降下管26が軸方向に垂下され、その下部空間に該降下管26の下端部が開口している。
【0046】
33,40は前記伝熱管25が挿通、固着された管支持板である。該管支持板33と40とは、前記伝熱管25を支持するとともに水素ガス通路45内における冷却水素の上昇流の案内をなすもので、図2中破線矢印にて示すように、双方の支持板33と40とは千鳥状に配置されて冷却水素が該管支持板33及び40に案内されて曲流しながら上昇するようになっている。
30は、前記外筒21の、前記水素ガス通路45の上部位置に設けられた冷却水素ガス出口で、前記石炭水素添加ガス化炉1への冷却水素ガス管6aに接続されている。
41は前記外筒21の外周の適所に固着された熱交換器取付用の支持脚である。
【0047】
図3は前記伝熱管25の管板24への取付部の詳細を示し、該管板24の下面には前記伝熱管25の上端部がろう付けあるいは溶接により固着されている。24bはその固着部である。
46は耐熱、耐食性を有する鋼管からなる内管である。該内管46は、上端を前記入口チャンバ44に開口するとともに、その外縁部46aを断熱材27に固着されている。
【0048】
さらに、該内管46は、前記伝熱管25内に嵌合されて下方に伸び、少なくとも伝熱管25の前記冷却室43よりも下方位置において、下端開口部46bが形成されるようになっており、該嵌合区間においては伝熱管25は実質的に2重管を構成している。
46cは前記内管46の下端のスライド部で、内管46は該スライド部46cを介して前記伝熱管25の内周を往復摺動可能となっている。
【0049】
かかる構成からなる石炭ガス化装置において、図1に示すように、水素ガス製造設備3にて生成された水素ガスは、冷却器7にて20℃〜30℃程度の低温に冷却されて冷却水素となり、冷却水素ガス管6を通って熱交換器2の冷却水素入口24aに導入される。
【0050】
また、石炭水素添加ガス化炉1においては、石炭(微紛炭)を酸素及び前記熱交換器2において加熱された水素を用いてガス化する。そして、この高温生成ガスは温度700℃〜800℃、圧力70〜80kgf/cm2程度に保持され高温生成ガス管4を通って前記熱交換器2の高温生成ガス入口28に導かれる。
【0051】
該熱交換器2においては後述するような過程で高温生成ガスと冷却水素とを熱交換して、高温生成ガスを所定の低温まで降温せしめる。
一方、冷却水素は前記熱交換によって700℃程度まで昇温され、冷却水素ガス管6aを通って前記石炭水素添加ガス化炉1に送られ、石炭のガス化に使用される。
【0052】
従って、かかる実施形態によれば、熱交換器2において、高温生成ガスを冷却して該高温生成ガスの顕熱を奪った冷却水素を石炭水素添加ガス化炉1に供給することによって、該生成ガスの冷却により水素ガスが得た熱を前記ガス化炉1において回収することができ、装置の熱効率が向上する。
【0053】
次に、前記熱交換器2の動作を説明する。
該熱交換器2の冷却水素入口24aに導かれた冷却水素は冷却室43に流入する。
一方、前記高温生成ガス管4を経て該熱交換器2の高温生成ガス入口28に導かれた高温生成ガスは断熱材27によって保温された入口チャンバ44に流入した後、図2の実線矢印のように流れて、伝熱管25に流入する。
【0054】
かかる伝熱管25への高温生成ガスの流入時において、図3に示すように、管板24の下部に固着された伝熱管25の内周に相対摺動可能に嵌合された内管46を設けて2重管とし、該内管46の上端部を入口チャンバ44に開口しているので、高温生成ガスは先ず内管46に導入された後、該内管46内を通って前記冷却室43の下側対応部近傍から伝熱管25内に流出し、該伝熱管25内を下方に流れる。
【0055】
従って、伝熱管25の管板24への接続部近傍は腐食性を有する高温生成ガスの直接流入が無いため、該高温生成ガスによる伝熱管25への熱衝撃が緩和されるとともに、伝熱管25の腐食性ガスとの高温下における直接接触が回避される。
【0056】
一方、前記冷却室43内に流入した20℃〜30℃の低温冷却水素は該冷却室43に臨んでいる管板24を冷却する。
前記管板24は、前記冷却室を設置しない場合には、前記高温生成ガスに直撃されることによって高温に加熱されるが、前記冷却水素によって冷却されることにより、その温度は大きく降下せしめられる。これによって前記高温生成ガスの流入による管板24への熱衝撃が緩和され、該管板24の温度上昇による熱応力が低減される。
【0057】
また、前記冷却室43内の冷却水素は該冷却室43に臨んでいる伝熱管25を外部より冷却し、その内部を流れている高温生成ガスと熱交換した後、図2の破線矢印に示すように降下管26内に流入する。
そして、該降下管26内を下降した冷却水素は、その下端開口部から水素ガス通路45内に流出して上方に転向し、図2の破線矢印に示すように、管支持板33あるいは40に案内されながら上昇して、伝熱管25内を下方に通流している高温生成ガスと熱交換を行ない、これを冷却する。
【0058】
かかる冷却時において、伝熱管25内を下方に流れる高温生成ガスに対して、冷却水素は下方から上方へ流れる対向流となるので、高温生成ガスと冷却水素との間の熱通過率が上昇し、高温生成ガスの冷却度が向上する。
また、高温生成ガスを直管からなる伝熱管25内を通すので、熱交換器2の内部が該高温生成ガスに混入されているチャーやタール等によって汚染されるのが回避されるとともに、伝熱管25が直管であるので、高温生成ガス中の異物による伝熱管25の詰まりの発生も防止される。
【0059】
また、前記のように伝熱管25内には800℃程度の高温生成ガスを流して、これを20℃〜30℃の冷却水素で冷却しているため、該伝熱管25の温度レベルが高く、かつ高温側である管板24近傍と低温側である下部管板53近傍との温度差が大きくなって伝熱管25は軸方向に熱膨張を生ずる。
【0060】
しかしながら、かかる実施形態においては、該伝熱管25の前記管板24への固定端以外の部位では、仕切板42をスライド部47で、また下部管板53をスライド部046及び32で、外筒21の内面に対して往復摺動可能に嵌合しているので、伝熱管25の熱膨張とともに、これらの仕切板42、下部管板53等の全ての支持部材も移動可能となる。このため、伝熱管25の熱膨張が下部管板53等の低温側で拘束されることは無く、かかる熱膨張の拘束による伝熱管25及びこれの支持部の熱応力が大幅に低減される。
【0061】
図4〜図5は本発明の第2実施例を示す。
この実施例においては、冷却室43をユニット化して構成している。
【0062】
即ち、図4〜図5において、51は冷却室ユニットであり、51bは薄肉円筒からなる筒体、24及び42は図2に示す第1実施例と同様な管板及び仕切板であり、該筒体51bの上端面に前記管板24を、下端面に前記仕切板42を溶接等によりそれぞれ固着することにより、その内部に冷却室43を形成している。前記管板24に設けられた多数の透孔51e及び仕切板42に設けられた多数の透孔51fには伝熱管25が挿通される。
また、前記仕切板42の中央部下面には降下管26が固着されている。
【0063】
51gは円筒状に形成された接続筒である。図5に示すように、該接続筒51gは前記外筒21の冷却水素入口24a内に挿通され、その先端部を前記筒体51bの側部の孔にボルト51hにより取付けられたシールリング51jの内周に往復摺動自在に嵌合している。
また、該接続筒51gの端部のフランジ51iは、前記冷却水素入口24aのフランジ21aと冷却水素ガス管6との間に挟持し、締め付けるようになっている。
【0064】
かかる冷却室ユニット51を熱交換器2に組み付けるに当たっては、筒体51bに、管板24及び仕切板42を、伝熱管25を挿通させた後に固着して冷却室43を形成し、図5に示すように、該筒体51bの側部の孔にボルト51hによってシールリング51jを組み付ける。
そして、接続筒51gを、冷却水素入口24a内を通し、これの先端部を前記シールリング51jの内周に嵌合させた後、そのフランジ51iを冷却水素入口24aのフランジ021と冷却水素ガス管6との間に挟み込み、ボルトによって締め付ける。
これにより、接続筒51gはシールリング51jによって確実にシールされ、冷却水素ガス管6からの冷却水素は漏洩を生ずること無く、接続筒51gを通って冷却室43内に導入される。
尚、前記管板24と筒体51bとはボルトによって締着してもよい。
その他の構成は、図2に示す第1実施例と同様である。
【0065】
図6は本発明の第3実施例を示す。
この実施例においては、第2実施例に示すような冷却室ユニット51の構造を簡単化するとともに、管板24の冷却効果を向上させている。
即ち図6において、51は冷却室ユニットであり、薄肉円板状の仕切板42の上面に該仕切板42の外径よりも小径の筒体51bを固着し、該筒体51bの上端面51kと一定の間隔Sを存して円板状の管板24を設けて、該仕切板42の上面と筒体51bの内面と管板24の下面とにより、冷却室43を区画形成している。
【0066】
また、外筒21の内周に固着されている断熱材48の内周面と前記筒体51bの外周面との間には環状の冷却水素通路51mが形成され、該冷却水素通路51mの入口側は前記外筒21の冷却水素入口に連通されるとともに、出口側には冷却水素を管板24の下面に向けて送出するためのノズル部51lが形成されている。
51e,51fは前記第2実施例と同様な伝熱管挿通用の穴、26は前記降下管で、仕切板42の中央部に固着されている。
【0067】
かかる第3実施例においては、冷却水素入口24aから冷却水素通路51m内に導入された冷却水素は、図6の矢印のように流れて、ノズル部51lから管板24の下面に向けて送出(噴出)せしめられるので、管板24の冷却が促進され、冷却効果が向上する。
また、この実施例においては、仕切板42の上面に該仕切板42よりも外径が小さい筒体51bを固着し、その上部に一定間隔を存して管板24を設置するという、極めて簡単な構造で以って管板24の冷却効果を向上させることができる。
その他の構造は図2に示す第1実施例と同様である。
【0068】
【発明の効果】
以上記載の如く、発明によれば、低温の冷却水素を先ず冷却室に導入して管板を直接冷却することにより、管板の温度は大きく降下せしめられ、高温生成ガスの流入による管板の熱衝撃が緩和されるとともに、該管板の温度上昇による熱応力を低減することができる。
【0069】
また、前記冷却室を通った冷却水素は降下管を下方に流れた後、上昇に転じ、伝熱管を下方に流れる高温生成ガスと対向流となるので、伝熱管内を下方に流れる高温生成ガスと冷却流体通路を上方に流れる冷却水素との間の熱伝達率が上昇し、高温生成ガスを効率的に冷却することができる。
【0070】
請求項3及び4記載の発明によれば、伝熱管の上部管板側を固定し、下部管板及び仕切板を含む伝熱管の支持部材を筒状本体にスライド可能に嵌合しているので、伝熱管の熱膨張とともに、これらの支持部材もスライド部を介して下方に移動することとなる。このため、従来のもののように伝熱管の熱膨張が下部管板等の低温側で拘束されることは無く、かかる熱膨張の拘束による伝熱管及びこれの支持部の熱応力が大幅に低減することができる。
【0071】
請求項記載の発明によれば、伝熱管内にスライド可能に内管を設けて、伝熱管の管板接続部近傍を2重管とし、入口チャンバからの高温生成ガスを先ず内管に導入した後、伝熱管内へと流動させることができ、これによって伝熱管の管板への接続部近傍は腐食性を有する高温生成ガスの直接流入が無くなり、該高温生成ガスによる熱衝撃が緩和されるとともに、腐食性ガスが高温下において直接伝熱管に接触するのが抑制され、該熱衝撃に伴なう過大応力及び高温腐食による伝熱管と管板との接続部近傍の破損の発生を防止することができる。
【0072】
さらに請求項1、2記載の発明によれば、低温の冷却流体が収容される冷却室をユニット化することができ、これによって筒状本体内部との間の仕切板は不要となってシール性が向上するとともに、組立が容易化され、交換性も向上する。
【0073】
また、請求項記載の発明によれば、熱交換器において、石炭ガス化炉から供給される高温生成ガスと、低温の冷却水素とを熱交換することにより、高温生成ガスを所定の低温に冷却するとともに、該生成ガスの顕熱を奪った冷却水素ガスを石炭ガス化炉に供給することによって、該生成ガスの冷却とともに冷却水素ガスを介しての熱回収を行なうことができ、石炭ガス化装置の熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る石炭ガス化装置の全体構成図である。
【図2】 本発明の熱交換器の第1実施例の縦断面図である。
【図3】 図2のZ部拡大断面図である。
【図4】 本発明の熱交換器の第2実施例における冷却室ユニットの分解斜視図である。
【図5】 図4のY部拡大断面図である。
【図6】 本発明の第3実施例における冷却室ユニットの構成図である。
【図7】 従来の石炭ガス化炉による高温ガス生成システム構成図である。
【符号の説明】
1 石炭水素添加ガス化炉
2 熱交換器
3 水素ガス製造設備
4 高温生成ガス管
5 生成ガス送出管
6、6a 冷却水素ガス管
7 冷却器
21 外筒
24 管板
25 伝熱管
26 降下管
28 高温生成ガス入口
31 高温生成ガス出口
32,046,47 スライド部
33,40 管支持板
42 仕切板
43 冷却室
44 入口チャンバ
45 水素ガス通路
51 冷却室ユニット
51b 筒体
51g 接続筒
51j シールリング
51m 冷却水素通路
51l ノズル部
54 出口チャンバ

Claims (7)

  1. 筒状の本体内に、一端が管板に固着されて該本体の軸方向に伸び、内部を高温流体が流れる多数の伝熱管を設けるとともに、
    該伝熱管の外側には冷却流体が流れる冷却流体通路を設け、前記管板上面の伝熱管開口部が臨む入口チャンバに導入された高温流体を前記伝熱管内に流して前記冷却流体通路を流動する冷却流体と熱交換するように構成された熱交換器において、
    前記筒状本体の上部に、前記管板の下面が臨むとともに、内部を前記伝熱管が貫通する冷却室を設けて、該冷却室に前記冷却流体の入口管に接続される冷却流体入口を設け、該冷却室から前記筒状本体内の下部に垂下して該冷却室内の低温流体を筒状本体内下部に搬送する降下管を設け、該冷却流体が前記冷却室から降下管を下降したのち、前記筒状本体内下部にて流れ方向を反転し、前記筒状本体内を直状に貫通する前記伝熱管内の高温ガスと対向流を形成して上昇するように構成されてなり、前記冷却室は前記筒状本体内部と仕切板により区切って形成され、該仕切板の上面に筒体を固着するとともに、該筒体の上端面及び下方を、前記伝熱管貫通用の透孔がそれぞれ穿設された管板及び前記仕切板により覆蓋して、内部に前記冷却室を形成してなる冷却室ユニットを、前記筒状本体の上部に着脱可能に設けたことを特徴とする熱交換器。
  2. 筒状の本体内に、一端が管板に固着されて該本体の軸方向に伸び、内部を高温流体が流れる多数の伝熱管を設けるとともに、
    該伝熱管の外側には冷却流体が流れる冷却流体通路を設け、前記管板上面の伝熱管開口部が臨む入口チャンバに導入された高温流体を前記伝熱管内に流して前記冷却流体通路を流動する冷却流体と熱交換するように構成された熱交換器において、
    前記筒状本体の上部に、前記管板の下面が臨むとともに、内部を前記伝熱管が貫通する冷却室を設けて、該冷却室に前記冷却流体の入口管に接続される冷却流体入口を設け、該冷却室から前記筒状本体内の下部に垂下して該冷却室内の低温流体を筒状本体内下部に搬送する降下管を設け、該冷却流体が前記冷却室から降下管を下降したのち、前記筒状本体内下部にて流れ方向を反転し、前記筒状本体内を直状に貫通する前記伝熱管内の高温ガスと対向流を形成して上昇するように構成され、更に前記冷却室は前記筒状本体内部と仕切板により区切って形成され、該仕切板の上面に筒体を固着するとともに、該筒体の上端面が管板の下面と一定間隔を存して冷却流体の通路を形成し、前記仕切板の上面と筒体の内面と管板の下面とにより冷却室を形成し、さらに、前記筒体の外周面と外筒の内周面との間には冷却流体入口に連通される冷却流体通路を形成されてなることを特徴とする熱交換器。
  3. 前記管板に上端が固着された前記各伝熱管の下端を、前記冷却流体通路の下壁を形成する下部管板に固着し、該下部管板の外周面を前記筒状本体の内面にスライド可能に嵌合されてなる請求項1若しくは2記載の熱交換器。
  4. 記仕切板は前記複数の伝熱管が貫通されるとともに、その外周面を前記筒状本体の内面にスライド可能に嵌合させてなる請求項1若しくは2記載の熱交換器。
  5. 前記管板に固着される前記伝熱管の上部内周にスライド自在に嵌合される内管を設け、該内管は、上端を前記入口チャンバに開口され、下端を前記伝熱管内に開口されてなる請求項1ないし3の何れか1つに記載の熱交換器。
  6. 一端が前記冷却室ユニットの冷却流体入口にスライド可能にかつ流体密に嵌合された筒状体からなる接続筒を設け、該接続筒の他端に前記冷却流体入口管を接続してなる請求項記載の熱交換器。
  7. 石炭をガス化する石炭ガス化炉で発生した高温生成ガスを熱交換器に導き、該熱交換器において所定の低温に冷却した後、使用先に送給するようにした石炭ガス化装置において、
    水素ガスを生成し、これを所定の低温に冷却して前記熱交換器に供給する水素ガス供給手段を設け、
    請求項1若しくは2の構成にした前記熱交換器を、該水素ガス供給手段から供給される低温の冷却水素ガスと前記高温生成ガスとを熱交換して該高温生成ガスを冷却するように構成し、さらに、前記熱交換器の冷却水素出口から高温に加熱された冷却水素ガス出口を前記石炭ガス化炉に導く水素ガス管路を設けてなることを特徴とする石炭ガス化装置。
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