JP4346051B2 - 廃棄物充填機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば、廃棄物などの圧縮・溶融処理を行う減容機の処理室内へ廃棄物を充填するための廃棄物充填機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、各種廃棄物を処理し、再利用する工程では、まず第1の工程として廃棄物を圧縮して梱包するか、あるいは溶融させてブロック状に加工した状態で次工程へ供給される。このような廃棄物に対して圧縮・溶融等の処理を行う装置には、一律な梱包やブロックを得るために、廃棄物の処理室への供給を一定の予め定めた量ずつ供給するホッパが設けられている。
【0003】
例えば、ペットボトルやプラスチックシート類、発泡トレーなどの軽く嵩張る廃棄物を圧縮梱包するための減容機では、主に廃棄物を保持して予め定めた量ずつ放出するホッパ部と、ホッパ部からの廃棄物を圧縮する処理室を備えた圧縮部と、圧縮された廃棄物を結束する梱包部と、の三つの部位から構成されている。
【0004】
従来の減容機では、通常、ホッパは、処理室の上方に形成された入口に縮径経路を介して連通しており、ホッパは予め定められた一定量の廃棄物を処理室に導入するように制御されている。
【0005】
また、圧縮部の処理室は、ホッパから廃棄物が導入される入口とは別に圧縮された後の廃棄圧縮物を排出する出口を下方に持つ。またこの処理室内では、メインシリンダが上下に往復運動して処理室の容積を増減させることによって内部の廃棄物を圧縮する。圧縮された状態の廃棄物は、出口と対向して設けられている押出シリンダによって出口に向って押出される。
【0006】
従って、ホッパから一定量の廃棄物が処理室に導入されると、メインシリンダが下降して廃棄物を出口の高さを通過し得る厚さに押し潰し、この圧縮物を出口側の梱包部に向かって押出シリンダが押出す。これらの作業を繰り返すことによって、一律サイズの圧縮廃棄物の梱包物が連続的に供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置は、ホッパが処理室よりも高い位置に配置されており、廃棄物を自重により落下させて処理室に導入するような構成としているため、上記のような軽い嵩張る廃棄物では流動性が悪く、ホッパの縮径経路部内へ落ち込もうとしている廃棄物同士が互いに落下を妨害して詰まり易い。
【0008】
最後の方に供給した廃棄物の中には縮径経路に達することなく詰まった廃棄物上に積まれた状態となってしまい、更なる荷重が詰まりぐあいを強化することもある。特に、ペットボトルのような長尺形状を持つ廃棄物は、互いに絡み合いやすくお互いを支え合って縮径経路をその上方で塞いでしまう。
【0009】
このような状態では、例えば、最近のホッパ装置に設けられている押出しドアで処理室入口手前に溜った廃棄物を処理室内へ押し込んだとしても、その押し込みドアが通過する縮径経路内にあった廃棄物のみが処理室内へ供給されるだけで、そこにできる空間上の縮径経路上方を塞いでいる廃棄物は落下しないでブリッジ状に詰まったままとなることもある。
【0010】
従って、ホッパから予め定められた一定量の廃棄物を全て処理室内へ供給することができないため、処理室への充填率が悪くなり、実際に処理室に充填される廃棄物の量は予測した量よりも少なくなる。従って、予定したよりも処理回数が増加してしまい、作業効率も低下する。
【0011】
本発明はの目的は、上記問題点に鑑み、ホッパにより供給された所定量の廃棄物を、途中の経路を塞ぐことなくすべて良好に処理室に充填させることが可能な廃棄物充填機を得ることにある。
【0012】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る廃棄物充填機は、廃棄物を減容圧縮機の処理室に送り込むためのホッパを備えた廃棄物充填機において、前記ホッパが下部で前記処理室の入口に連通する縮径経路を備えると共に、該縮径経路の上方部において該ホッパ内にはホッパ内の廃棄物を前記縮径経路へ掻き込む繰返し運動アーム機構が設けられており、前記繰返し運動アーム機構は、駆動機構と、該駆動機構に回転伝達系を介して連動する第1のクランク軸および第1のクランクアームよりなる第1のクランク機構と、該第1のクランクアームより長い第2のクランクアームを持つ第2のクランク機構と、一端部が所定間隔を持って第1のクランクアームの先端と第2のクランクアームの先端に一端側から順に2個所で回動可能に軸支された掻き込みアームと、を備え、前記駆動機構の回転運動に基づき、前記回転伝達系を介して伝達された第1および第2のクランク機構の回転運動によって、前記掻き込みアームの他端が前記ホッパ内で所定の軌跡を描きながら周回運動するものである。
【0014】
また、請求項2に記載の発明に係る廃棄物充填機は、請求項1に記載の廃棄物充填機において、前記第2のクランクアームの長さが可変であり、該アームの変更によって前記掻き込みアームの他端による周回軌跡を変更可能としたものである。
【0016】
本発明においては、ホッパの縮径経路の上方部に繰返し運動アーム機構が設けられており、ホッパ内の廃棄物を縮径経路へ掻き込むことができるため、このアーム機構による掻き込みによってペットボトル等の軽くて流動性の悪い嵩張る廃棄物の絡み合いが弛められ、縮径経路上方を塞ぐブリッジを崩して詰まりを解除し、廃棄物を良好に縮径経路内へ落下させることができる。
【0017】
従って、ホッパからの廃棄物の処理室への供給を行っている間中、このアーム機構による掻き込み運動を繰り返せば、予め定められた一定量の廃棄物を全て滞りなく縮径経路を介して処理室内へ供給することができ、処理室への充填率を予定通りに行えるため、予定通りの処理回数で効率の良い作業が図れる。
【0018】
アーム機構の具体的な構成としては、例えば、モータ等の駆動機構からの回転運動を駆動源として回転する両クランク機構(互いに連動した第1のクランク機構及び第2のクランク機構)を利用した構成が簡便である。
【0019】
即ち、ホッパ壁面に駆動機構に回転伝達系を介して連動する第1のクランク軸と第2のクランク軸をそれぞれ回転可能に設置し、各クランク軸にそれぞれ取付けられた第1のクランクアームと第2のクランクアームとの各先端とで掻き込みアームの一端部を所定間隔をもって軸支させると共に、第2のクランクアームを第1のクランクアームより長いものにすると、駆動機構からの回転運動が伝達されて第1のクランク軸を中心に第1のクランクアームが回転すると、掻き込みアームによって連結されている長い第2のクランクアームは第2のクランク軸を中心に揺動し、掻き込みアームの他端側に略上下の往復運動を行わせる。この往復運動は、掻き込みアームの他端に所定の周回軌跡を描かせる繰り返し運動を行わせるが、この運動が、ホッパの縮径経路上方における廃棄物に対する掻き込み動作となる。
【0020】
なお、回転伝達系は、駆動機構からの回転運動を第1のクランク機構へ伝達できる構成にものであれば良いが、できるだけ構成が簡便で、ホッパ内の占有面積が小さくて済むものが好ましい。例えば、ギア系を用いる構成は設計が容易であり、占有面積も小さくて済むと同時にコストもかからない。
【0021】
また、掻き込みアームの繰り返し周回軌跡は、第2のクランクアームの長さによって決定してしまう。即ち、掻き込みアームの他端が達する位置は第2のクランクアームの長さによって制限されてしまう。従って、場合によって掻き込みアーム他端が達しない領域で一部の廃棄物が滞ったままの状態になる可能性も考えられる。
【0022】
そこで、掻き込みアーム他端の繰り返し周回軌跡を変更できる構成、即ち掻き込みアーム他端の達する領域を変更できる構成とすることが好ましい。この周回軌跡の変更は、第2のクランクアームの長さを変更することによって、掻き込みアーム自身を変更することなく可能である。例えば、適宜、長さの異なる第2のクランクアームに交換するか、あるいは第2のクランクアーム自体を長さ調節機構を備え、所定長さを選択・変更できる構成とすれば良い。
【0023】
さらに、掻き込みアームによる掻き込み運動を行いながらのホッパからの廃棄物の供給においても、最終的に、処理室の入口手前でいくらかの廃棄物が溜ってしまっている場合を考慮して、それらの廃棄物を処理室内へ押し込むための押し込みドアを、本発明の繰返し運動アーム機構よりも下方に備えておくことが望ましい。
【0024】
この押込ドアは、従来の廃棄物充填機に用いられているものと基本的に同じもので良い。即ち、通常はホッパの壁面の一部を形成するように設けられ、駆動手段による回動運動によってホッパ内の廃棄物を入口から処理室内に押し込むと同時にその入口を閉鎖する構成を持つものである。
【0025】
但し、押込ドアより上方でまだホッパ内に廃棄物が充填されている状態でこの押込ドアを駆動する場合には、押込ドアが処理室入口を閉鎖している際にホッパ内の廃棄物が外に漏れないように、ホッパの底面を形成するホッパ閉鎖部分を有するものとする。なお、押込ドアの駆動手段は、ホッパの外側から押込ドアを駆動させる構成とし、例えば、油圧シリンダ等を用いた簡単な構成のものでよい。
【0026】
また、本発明における掻き込みアームは一本に限る必要はない。例えば、2本の掻き込みアームとこれらアームを周回運動させるクランク機構をそれぞれ設け、両アームを回転伝達系で連動させて動作させる構成としても良い。この場合、モータ等の駆動機構は共用とし、回転伝達系によってそれぞれのクランク機構に回転運動を伝達する構成が簡便である。もちろん、2本以上の掻き込みアームを設ける構成としても良く、さらには、一本の掻き込みアームを、他端が櫛状あるいは熊手状に複数本になっているものを用いても良い。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態として、ペットボトルや発泡トレー等の軽くて嵩張る廃棄物減容機用の廃棄物充填機を図1に示す。本実施形態の繰り返しアーム機構は、一つの掻き込みアームの他端が4本爪になっており、その両側から伸びる左右2本の一端部を左右2組のクランク機構で軸支する構成とした。これら左右2組のクランク機構は、駆動源として同一の電動モータを用いるものとし、中心に配置したこの電動モータからの回転運動が回転伝達系によってそれぞれ左右2組のクランク機構に伝達され、両クランク機構の作動が同期する構成とした。図1は、廃棄物充填機の概略構成を示す側面透視図であり、図2は正面透視図である。
【0028】
ペットボトル等の廃棄物を供給するホッパ部1を構成するホッパ2には、減容対象である廃棄物が多数保持される。ホッパ2の排出口4は、ホッパ下方の縮径経路3を介して後述する圧縮部11の処理室12の入口13に連通しており、ホッパ2は予め定めた一定量の廃棄物をこの処理室12へ導入するように制御されている。
【0029】
廃棄物を圧縮して減容する圧縮部11は、ホッパ2から廃棄物が導入される入口13および圧縮された廃棄圧縮物を排出する出口(不図示)を持つ処理室12と、上下に往復運動して処理室12の容積を増減させ内部の廃棄物を圧縮するメインシリンダ(不図示)と、圧縮された状態の廃棄物を出口に向って押出す押出シリンダ(不図示)とから構成されている。
【0030】
本実施形態における繰返し運動アーム機構は、ホッパ2の内側背面の上方に固定された電動モータ5と、左右2組のクランク機構系Cと、これらクランク機構系Cに電動モータ5の回転運動を伝達するギア系Gと、左右2組のクランク機構系Cによって縮径経路3の上方で所定の周回運動を行う4本爪の掻き込みアーム8とから主に構成されている。
【0031】
2組のクランク機構系Cは、各々第1のクランク機構6および第2のクランク機構7との両クランク機構を構成し、第1のクランク機構6の第1のクランク軸6Sと第2のクランク機構7の第2のクランク軸7Sが各々ホッパ2の内側背面の電動モータ5の左右両側に下上位置で回動可能に軸支されることによってホッパ2に設置されている。各第1のクランク軸6Sには第1のクランクアーム6Aが取付けられ、各第2のクランク軸7Sには第2のクランクアーム7Aが取付けられている。
【0032】
掻き込みアーム8の左右両側に伸びる2本の一端部は、それぞれ対応する左右のクランク機構の第1のクランクアーム6Aの先端および第2のクランクアーム7Aの先端に位置8aと位置8bで所定間隔を持って回動可能に軸支されている。
【0033】
さらに、第2のクランクアーム7Aを第1のクランクアーム6Aより長いものにすることによって、アームの短い方の第1のクランク軸6Sを中心に第1のクランクアーム6Aが回転すると、掻き込みアーム8の一端部で連結されている長い第2のクランクアーム7Aは第2のクランク軸7Sを中心に揺動し、掻き込みアーム他端8cに略上下の往復運動を行わせ、この往復運動が周回運動となる。
【0034】
本実施形態では、左右両側の第1のクランク軸6Sを同一とし、その左右両側に各々の第1のクランクアーム6Aを取付けた。従って、電動モータ5からギア系Gの第1ギアG1および従動ギアG2を介して伝達される回転運動は、左右両側のクランク機構Cへ同時に伝達され、図3の部分概略図に示すように、第1ギアG1の一回転(図3(a)〜(d)は第1ギアG1の回転角αの各過程:α=0°,90°,180°,270°)に伴って第1のクランクアーム6Aが一回転し、第2のクランクアーム7Aを揺動させ、掻き込みアーム8の左右両側の一端部8aを同期状態で作動させる。
【0035】
この作動によって、掻き込みアーム8は略上下方向の往復運動を行い、その先端8cが、側面視で軌跡Lを描く周回運動を行う。このギア系Gおよびクランク機構Cによる回転運動の繰り返しによって掻き込みアーム8は往復運動を繰り返し、先端8cが軌跡Lの周回運動を繰り返す。
【0036】
なお、第2のクランクアーム7Aの長さを変更することによって先端8cの周回軌道を変更することができる。例えば、軌跡Lの場合よりも第2のクランクアーム7Aをより長くすると、掻き込みアーム8自身に変更を加えることなく、別軌跡を描く軌道で周回運動を行わせることができる。
【0037】
さらに本実施形態では、処理室12の入口13に嵌合する柱状の押込ドア20が設けられている。この押込ドア20は、一定量の廃棄物がホッパ2から供給された後に、処理室12の外側面に設けられた回転軸25を中心に、油圧シリンダ26の駆動によって回動して、処理室12の入口13付近のホッパ2側にはみ出している廃棄物を処理室12内に押し込んで、処理室12の入口13を塞ぐようになっている。
【0038】
押込ドア20は、中心軸がその回転軸25となっている側面視で略扇形状の柱部材21により構成され、柱部材21の一端面22がホッパ2の下方壁面の一部を兼ねるように配置されている。一方、柱部材21の他端面24には、回転軸25と一体化された補助部材25aが取付けられており、この補助部材25aの裏面側に連結されている油圧シリンダ26の駆動によって、補助部材25aを介して柱部材21が他端面24から押し上げられ、回転軸25を中心にして柱部材21が処理室12側に向う方向(即ち、図1(a)においては、反時計回り)に回動する。
【0039】
この押し上げにより、柱部材21が所定角度まで回動すると、柱部材21の一端面22がホッパ2の縮径経路3の下端部から排出口4を通り抜けて処理室12の入口13に嵌り込み、結果として処理室入口13の近傍に残留する廃棄物を圧縮室3内に押し込んで処理室12の入口13を閉鎖して処理室12内壁面の一部を形成すると共に、柱部材21の上部曲面23でホッパ2下部の縮径経路3および排出口4を閉鎖することとなる。
【0040】
また、油圧シリンダ26の駆動を切換えると、補助部材25aと共に他端面24を介して柱部材21が下方へ引張られ、処理室12から離れる方向(図1(a)においては時計回り)に回動する。従って、柱部材21の一端面22は処理室12の入口13から離れ、再びホッパ2の下方壁面の一部を兼ねる位置に戻ると同時に、柱部材21の上部曲面23がホッパ2の排出口4および縮径経路3の下端部から退いて、処理室入口13に開放するので、再び廃棄物の供給が行える状態となる。
【0041】
以上の構成を備えた本実施形態の廃棄物充填機の動作は以下の通りである。まず、押し込みドア2の一端面22がホッパ2の下部壁面の一部を兼ねる位置にあり、縮径経路3及び排出口4が処理室入口13に開放状態にあることを確認したうえで、電動モータ5を駆動させて、掻き込みアーム8の繰り返し周回運動を開始する。
【0042】
この掻き込みアーム8の周回運動を続けさせながら、ホッパ2内へ廃棄物の供給を始める。もちろん、掻き込みアーム8を動作させなくてもホッパ2内が満量でなければ廃棄物の供給は可能であるので、ホッパ内がある程度廃棄物で満たされてから掻き込みアーム8の動作を開始しても良い。供給された廃棄物は、自重によってホッパ2下方へ落下して行くが、掻き込みアーム8の運動によるその他端8cの軌跡Lを描く周回運動によって順次縮径経路3上方で該経路3内へ掻き込まれていく。従って、連続的に供給される廃棄物は、途中の縮径経路3で互いに絡み合って詰まることなく、また、廃棄物によるブリッジが形成されていてもそれが崩されながら、スムーズに縮径経路3へ落ち込んで排出孔4から入口13を経て処理室12内へ導入されていく。
【0043】
予め定められた一定量の廃棄物のホッパ2への供給が終了し、全てが掻き込みアーム8によって縮径経路3内へ掻き込まれてしまったら、電動モータ5の駆動を止めて掻き込みアーム8の運動を停止させる。
【0044】
このとき、若干の廃棄物あるいは廃棄物の一部が入口13付近でホッパ2側にはみ出していれば、油圧シリンダ26を駆動させて押し込みドア20の柱部材21を処理室12側へ回動させ、はみ出している廃棄物を処理室内12へ押し込んで入口13を閉鎖する。
【0045】
処理室12内に導入された廃棄物は、メインシリンダにより圧縮処理され、押出シリンダにより排出されると、再び未処理の一定量の廃棄物を導入するために、油圧シリンダ26の駆動を切換えて押出しドア20の柱部材21を処理室12から離れる方向に回動させ、再び一端面22がホッパ2の下方壁面の一部を兼ねる位置に戻し、縮径経路3および排出口4を処理室12の入口3に開放連通させる。
【0046】
以上の操作を、廃棄物一定量ごと又は一定期間ごとに行うことによって、予め定めた量ずつの廃棄物を充填することができ、流動性が悪く軽くて嵩張る廃棄物であっても、予定通りの処理回数で効率よく圧縮処理を行うことができる。
【0047】
なお、押し込みドア20の回動の際に、柱部材22が掻き込みアーム8に衝突することのないように設定する必要があるが、アーム他端8cの軌跡と上部曲面23の軌道とを互いに交わらないものとすれば良い。
【0048】
また、上記実施の形態では、押込ドア20は側面視で略扇形状の柱部材22で構成したが、この形状に限定する必要はなく、入口13からはみ出した廃棄物を良好に処理室12内へ押し込むんで入口13を閉鎖すると同時に、ホッパ2の縮径経路3および排出口4を閉鎖できる構成であれば良い。
【0049】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の廃棄物充填機によれば、繰り返し運動アーム機構によって、ホッパからの廃棄物の供給時に廃棄物が常にホッパの縮径経路に掻き込まれるため、廃棄物が詰まることなく予め定められた一定量ごとにの廃棄物を処理室内へ導入し、処理することができるので、流動性が悪く軽くて嵩張る廃棄物であっても予定通りの減容処理が効率よく行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としての廃棄物充填機の概略構成を示す側面透視図である。
【図2】図1に示した廃棄物充填機の正面透視図である。
【図3】図1に示した廃棄物充填機のアーム機構の動作の説明図であり、(a)〜(d)は掻き込みアームの各回転角での状態を示すホッパ部分透視図である。
【符号の説明】
1:ホッパ部
2:ホッパ
3:縮径経路
4:排出口
5:電動モータ
G:ギア系
G1:第1ギア
G2:従動ギア
C:クランク機構系
6:第1のクランク機構
6S:第1のクランク軸
6A:第1のクランクアーム
7:第2のクランク機構
7S:第2のクランク軸
7A:第2のクランクアーム
8:掻き込みアーム
8a:アーム軸支位置(第1のクランクアーム先端による)
8b:アーム軸支位置(第2のクランクアーム先端による)
8c:アーム他端
L:軌跡
11:圧縮部
12:処理室
13:入口
20:押込みドア
21:柱部材
22:一端面
23:上部曲面
24:他端面
25:回転軸
25a:補助部材
26:油圧シリンダ
Claims (2)
- 廃棄物を減容圧縮機の処理室に送り込むためのホッパを備えた廃棄物充填機において、
前記ホッパが下部で前記処理室の入口に連通する縮径経路を備えると共に、該縮径経路の上方部において該ホッパ内にはホッパ内の廃棄物を前記縮径経路へ掻き込む繰返し運動アーム機構が設けられており、
前記繰返し運動アーム機構は、駆動機構と、該駆動機構に回転伝達系を介して連動する第1のクランク軸および第1のクランクアームよりなる第1のクランク機構と、該第1のクランクアームより長い第2のクランクアームを持つ第2のクランク機構と、一端部が所定間隔を持って第1のクランクアームの先端と第2のクランクアームの先端に一端側から順に2個所で回動可能に軸支された掻き込みアームと、を備え、
前記駆動機構の回転運動に基づき、前記回転伝達系を介して伝達された第1および第2のクランク機構の回転運動によって、前記掻き込みアームの他端が前記ホッパ内で所定の軌跡を描きながら周回運動することを特徴とする廃棄物充填機。 - 前記第2のクランクアームの長さが可変であり、該アームの変更によって前記掻き込みアームの他端による周回軌跡を変更可能としたことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物充填機。
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JP16377999A Expired - Lifetime JP4346051B2 (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 廃棄物充填機 |
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- 1999-06-10 JP JP16377999A patent/JP4346051B2/ja not_active Expired - Lifetime
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