JP4345877B2 - ボード類の塗装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はボード類の塗装装置に関し、表面模様を有する窯業系外壁材の表面に塗装する技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の外壁材の塗装装置には、例えば搬送ライン上を流れる外壁材の表面へ向けてスプレー装置から塗料を吹き付けるものがある。スプレー装置は複数のスプレーノズルを搬送ラインを横切る方向に列状に配置したものであり、予め設定されたスプレーパターン(塗装模様)に従って各スプレーノズルから塗料を噴射する。スプレーパターンは外壁材の表面に成型された形模様毎に異なっており、塗装に際しては形模様とスプレーパターンとの位置を合わせる。
【0003】
外壁材の形模様の成型はプレス成型による場合と、押出しロール成型による場合がある。プレス成型では平板なプレス型を長方形の外壁材の基材に押し圧するので、同一型のプレス成型品では形模様が基材上の所定位置に配置されており、その位置ずれはわずかである。このため、塗装時に行う形模様とスプレーパターンとの位置合わせは基材の縁辺を基準として行うことができ、その操作は容易である。
【0004】
押出しロール成型では、ロール型の全周面に外壁材の1枚分の形模様を形成し、ロール型を回転させながら外壁材の基材に押し圧することで形模様を成型する。このため、成型時に外壁材の基材の始端に対応するロール型の形模様の位置は常に変動し、押出しロール成型による押出し品では形模様が各外壁材毎に異なる位置に配置されており、塗装時に行う形模様とスプレーパターンとの位置合わせは基材の縁辺を基準として行うことができない。
【0005】
この種の技術に係る先行技術としては特許文献1又は2に記載するものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−192021
【0007】
【特許文献2】
特開2002−192062
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、押出し品では外壁材の基材の始端における形模様が各外壁材毎に異なるので、プレス成型品のように基材の縁辺を基準として形模様とスプレーパターンとの位置を合わせる固定位置塗装を行うことができず、塗装対象の外壁材の基材毎に形模様とスプレーパターンとの位置を合わせる必要があり、各基材毎にその都度、外壁材搬送ライン上において形模様とスプレーパターンとの位置を合わせをリアルタイムに行う必要がある。
【0009】
また、基材は乾燥等によってわずかではあるが伸縮するので、形模様の伸縮に追従して塗装する必要がある。
本発明は上記した課題を解決するものであり、形模様の位置が異なる基材毎に形模様とスプレーパターンの位置合わせを画像処理技術でリアルタイムに行って塗装することができるボード類の塗装装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明のボード類の塗装装置は、表面に形模様を成型した基材に塗料を吹き付けて塗装模様を塗装するものであって、基材の形模様が全周面に基材の1枚分の形模様を形成したロール型を回転させながら基材に押し圧して成型してなり、搬送ライン上を移動する基材における形模様の位置を検出する位置検出装置と、位置検出装置の後工程で制御部に格納したスプレーパターンに従ってスプレーノズルから塗料を噴射する塗装機とを備え、
スプレーパターンとして登録する塗装模様データはロール型の1周分より多く設定し、塗装模様データ中に基準位置を設定し、基準位置からスプレーパターンの始端側もしくは終端側にロール型の一周分を超える塗装模様データを存在させ、
位置検出装置は、基材表面を撮像する撮像装置と、撮像した画像を画像処理する画像処理装置とを有し、画像処理装置は撮像した画像データにおいて基材表面の形模様中に予め設定した位置合わせ用マークを識別し、位置合わせ用マークと基材の始端縁辺との画像データ上の距離を位置調整距離として検出する機能回路を有し、
塗装機の制御部は、スプレーパターンにおける塗装開始位置をスプレーパターン上の位置合わせ用マークに相応する基準位置から前記位置調整距離に相応して変移させる機能回路を有するものである。
【0011】
上記した構成において、位置合わせ用マークは基材の表面に成型する形模様の特徴ある一部分であることが好ましいが、意図的に形模様と異なる特別な形態のものであっても良い。押出しロール成型した基材の表面にはロール型の一周分の形模様が存在するが、形模様の位置は各基材毎に異なっており、例えばロール型の或特定部位の形模様が基材の先頭側に偏移する場合もあれば、基材の最後尾側に偏移する場合もある。
【0012】
このため、スプレーパターンとして登録する塗装模様データは、ロール型の1周分より多く設定し、塗装模様データ中に位置合わせ用マークに相応する基準位置を設定し、基準位置からスプレーパターンの始端側もしくは終端側にロール型の一周分を超える塗装模様データを存在させることにより、位置合わせ用マークが基材の先頭側に偏移しても、あるいは基材の最後尾側に偏移しても、形模様の位置の変動に対して新たに塗装模様データを作成する必要がなくなる。スプレーパターンは、ロール型の1周分に相当する塗装模様データを設定して塗装模様データをエンドレスに結合することでも形成することは可能である。
【0013】
したがって、基材の表面に成型する形模様の位置が基材毎に異なる場合であっても、塗装対象の基材毎に形模様とスプレーパターンとの位置を合わせを、各基材毎にその都度、搬送ライン上においてリアルタイムに行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の本発明のボード類の塗装装置は、位置検出装置の画像処理装置が、画像データにおいて基材表面の形模様中に予め設定した一対の位置合わせ用マーク間の実距離を検出する機能回路を有し、
塗装機の制御部が、画像処理装置で検出した一対の位置合わせ用マーク間の実距離と予め設定した標準距離との伸縮比を算出し、算出した伸縮比に基づいてスプレーノズルからドット状に噴射する塗料の噴射間隔を標準噴射間隔より延長もしくは短縮する機能回路を有するものである。
【0015】
上記した構成において、塗装機はスプレーノズルからドット状に噴射する塗料を基材表面に吹き付ける。例えば、定格寸法の基材上に直線状の塗装を行うと、塗料の所定径のドットが隣接して基材表面に存在する。しかし、基材が伸縮して、例えば基材全長が定格寸法より長い基材に定格寸法の基材1枚分に相当する塗装模様を塗装すると、延びた部位に塗装が施されない。
【0016】
このため、スプレーノズルからドット状に噴射する塗料の噴射間隔を伸縮比に基づいて標準噴射間隔より延長もしくは短縮する。例えば基材が伸長した場合には噴射間隔を延長することで基材上の塗料のドット間の間隔を広げて基材の全面に定格寸法の基材1枚分に相当する塗装模様を塗装することができ、基材および形模様の伸縮に追従して塗装することができる。
【0017】
請求項3に記載の本発明のボード類の塗装装置は、位置検出装置の画像処理装置が、画像データにおいて基材表面の形模様と予め位置合わせ用マークに相応するものとして設定した基準マークとをパターンマッチングして相関値の最も一致する形模様の特定部位を形模様中に予め所定距離間隔で設定した複数の位置合わせ用マークの一つとして識別し、識別した位置合わせ用マークを基準として前記所定距離間隔の所定範囲を検索して他の位置合わせ用マークを識別し、この操作を繰り返して全ての位置合わせ用マークが前記所定距離間隔の所定範囲内に存在することを確認して誤認識を防止する機能回路を有するものである。
【0018】
上記した構成により、複数の位置合わせ用マークを識別することで、パターンマッチングにおける誤認識を確実に回避できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、搬送ライン1は窯業系外壁材2の生産ラインの一部をなし、その塗装工程を示すものである。
【0020】
塗装工程に投入する外壁材2は、前工程の押出しロール成型により基材3の表面に形模様4を施してある。押出しロール成型では、ロール型の全周面に外壁材2の1枚分の形模様を形成し、ロール型を回転させながら外壁材2の基材3に押し圧することで形模様4を成型するので、成型時に基材3の始端に対応するロール型の形模様の位置は常に変動し、押出しロール成型による押出し品では形模様4が各外壁材毎に異なる位置に配置されており、塗装時に行う形模様4と後述するスプレーパターンとの位置合わせは基材3の縁辺を基準として行うことができない。
【0021】
このため、基材3の形模様4の中に予め位置合わせ用マーク5を設定し、位置合わせ用マーク5を基にして形模様4とスプレーパターンとの位置合わせを行う。位置合わせ用マーク5は基材3の表面に成型する形模様4の特徴ある一部分であることが好ましく、本実施の形態では便宜的に図中に星型のマークで開示するが、意図的に形模様4と異なる特別な形態のものであっても良い。
【0022】
搬送ライン1は複数のコンベア装置を連続して配置したものであり、窯業系外壁材2の搬送方向に沿って順次に、幅寄コンベア6、投入コンベア7、1段リフトコンベア8、デザインスプレー用コンベア9を配列している。
【0023】
幅寄コンベア6は前工程から搬送される一対の窯業系外壁材2を所定間隔に整列するものであり、投入コンベア7は基材3の表面の形模様4の位置を測定する作業ステージをなすものである。
【0024】
投入コンベア7の上方には基材3の表面を撮像する撮像装置としてのラインセンサカメラ10を配置し、ラインセンサカメラ10は撮像した画像を画像処理する画像処理装置11に接続している。画像処理装置11は撮像した画像データにおいて基材表面の形模様中の位置合わせ用マーク5を識別し、位置合わせ用マーク5と基材3の始端縁辺との画像データ上の距離を位置調整距離L1として検出する機能回路と、一対の位置合わせ用マーク5の間の実距離L2を検出する機能回路とを有しており、その詳細は後述する。画像処理装置11はライン制御用シーケンサ12に接続しており、ラインセンサカメラ10と画像処理装置11と後述するエンコーダ21とで位置検出装置13を構成している。
【0025】
1段リフトコンベア8はデザインスプレー用コンベア9へ外壁材2を投入するタイミングを調整するものであり、先に投入した外壁材2を持ち上げて退避させた状態で後に投入する外壁材2を通過させることで、前工程の生産速度とデザインスプレー用コンベア9における塗装速度のずれを吸収してタイミングを調整する。
【0026】
デザインスプレー用コンベア9は、基材3の形模様4を成型した表面に塗料を吹き付けて塗装模様を塗装する作業ステージをなすものであって、上方に基材3へ向けて塗料を噴射するデザインスプレー14を配置し、デザインスプレー14は制御部なすデザインスプレーコントローラ15に接続している。デザインスプレーコントローラ15はスプレーパターンに従ってデザインスプレー14での塗料の噴射を制御するもので、スプレーパターンにおける塗装開始位置P1をスプレーパターン上の位置合わせ用マークに相応する基準位置Pから前記位置調整距離L1に相応して変移させる機能回路と、画像処理装置11で検出する一対の位置合わせ用マーク5の間の実距離L2と予め設定した標準距離L4との伸縮比を算出し、算出した伸縮比に基づいて塗料の噴射間隔を標準噴射間隔より延長もしくは短縮する機能回路とを有し、その詳細は後述する。
【0027】
ところで、前記したように押出しロール成型した基材3の表面にはロール型の一周分の形模様4が存在するが、形模様4の位置は各基材毎に異なっており、例えばロール型の或特定部位の形模様4が基材3の先頭に位置する場合もあれば、基材3の最後尾に位置する場合もあるので、スプレーパターンとしてロール型の一周分以上の塗装模様データを登録する。デザインスプレーコントローラ15はマスタースプレーパタン(塗装模様)の登録を行うパーソナルコンピュータ16およびデザインスプレー14を制御するデザインスプレー用シーケンサ17を接続しており、デザインスプレー14、デザインスプレーコントローラ15、パーソナルコンピュータ16、デザインスプレー用シーケンサ17で塗装機18を構成している。
【0028】
図2〜図4に示すように、位置検出装置13は、投入コンベア7に取り付けたフレーム19にラインセンサカメラ10を装着するとともに、外壁材2の搬送方向おけるラインセンサカメラ10の前後に照明装置20を配置し、投入コンベア7上を移動する外壁材2の下方位置に距離検出用センサをなすエンコーダ21を配置しており、エンコーダ21は外壁材下面に当接して外壁材2の移動距離を検出する。
【0029】
図5〜図7に示すように、塗装機18はデザインスプレー用コンベア9の上方に配置する昇降フレーム22の桁フレーム23にデザインスプレー14を配置しており、昇降フレーム22は懸架フレーム24に連結する電動ジャッキ(図示省略)で昇降する。デザインスプレー14は外壁材2の搬送方向と直交する方向に配列する複数のスプレーノズル25を有している。図7に示すように、スプレーノズル25はソレノイド(図示省略)によって駆動するニードル26の昇降によってノズル口27を開閉し、塗料供給口28から供給する塗料をノズル口27においてエアー供給口29から供給する空気で霧化して噴射し、塗料をドット状に基材3の表面に吹き付ける。
【0030】
以下、上記した構成における作用を説明する。図8に示すように、位置検出装置13は、幅寄コンベア6から投入コンベア7に送り込まれて投入コンベア7上を移動する外壁材2の形模様4を照明装置20で撮像位置を照らしながらラインセンサカメラ10で撮像し、投入コンベア7上を移動する外壁材2の移動距離をエンコーダ21で検出し、ラインセンサカメラ10が発する画像信号とエンコーダ21から発する距離信号を同期して画像処理装置11に取り込み、外壁材2の始端縁辺からの各位置における形模様4を撮像して基材3の形模様4の全体を画像データとして格納する。
【0031】
画像処理装置11には予め位置合わせ用マーク5に相応するものとして基準マークを設定してあり、画像処理装置11は格納した画像データにおいて基材表面の形模様4と基準マークとをパターンマッチングして相関値の最も一致する形模様の特定部位(本実施の形態では星形マーク)を形模様中に所定距離間隔で設定した複数の位置合わせ用マーク5の一つとして識別する。このとき、図9(a)に示すように、画像データを外壁材2の搬送方向に相応する軸方向で圧縮して形模様4の特徴ある部位を強調することで位置合わせ用マーク5の識別を容易化する。
【0032】
次に、図10に示すように、識別した位置合わせ用マーク5を基準として外壁材2の搬送方向に相応する軸方向で所定距離間隔の所定範囲をパターンマッチングで検索して他の位置合わせ用マーク5を識別し、この操作を繰り返して全ての位置合わせ用マーク5が前記所定距離間隔の所定範囲内に存在することを確認して誤認識を防止する。
【0033】
次に、図9(b)に示すように、画像処理装置11は識別した位置合わせ用マーク5の内で基材3の最も始端縁辺側の位置合わせ用マーク5と基材3の始端縁辺と画像データ上の距離を位置調整距離L1として、位置合わせ用マーク5と基材3の始端縁辺との間のビット数で検出する。
【0034】
また、画像処理装置11は、画像データにおいて一対の位置合わせ用マーク5の間の実距離L2を検出する。この検出は次に述べるように行う。外壁材2の下面に当接するエンコーダ21が発する信号間隔に相当する外壁材2の実移動距離は予め定まった一定距離であるので、画像データの位置合わせ用マーク5の間においてエンコーダ21が発した信号数と1信号間隔当たりの外壁材2の実移動距離を乗算することで算出する。
【0035】
画像処理装置11で検出した位置調整距離L1と一対の位置合わせ用マーク5の間の実距離L2をライン制御用シーケンサ12およびデザインスプレー用シーケンサ17を通してデザインスプレーコントローラ15へ送信する。
【0036】
塗装機18は1段リフトコンベア8を通過してデザインスプレー用コンベア9に投入した外壁材2に向けてデザインスプレー14の各スプレーノズル25からスプレーパターンに基づいてドット状に塗料を噴射し、噴射した塗料を基材3の表面に吹き付けて形模様4に相応する塗装模様を塗装する。
【0037】
この塗装時に、図11に示すように、デザインスプレーコントローラ15はスプレーパターンSにおける塗装開始位置P1をスプレーパターンS上の位置合わせ用マーク5に相応する基準位置Pから位置調整距離L1に相応して変移させることで、基材3の表面に成型する形模様4の位置が基材5のそれぞれで異なる場合であっても、塗装対象の各基材5において形模様4とスプレーパターンSとの位置を合わせを、その都度、搬送ライン1においてリアルタイムに行うことができる。
【0038】
スプレーパターンSとして登録する塗装模様データは、ロール型の1周分より多く設定し、塗装模様データ中に位置合わせ用マーク5に相応する基準位置Pを設定し、基準位置PからスプレーパターンSの始端側もしくは終端側にロール型の一周分を超える塗装模様データを存在させることにより、位置合わせ用マーク5が基材3の先頭側に偏移しても、あるいは基材3の最後尾側に偏移しても、形模様4の位置の変動に対して新たに塗装模様データを作成する必要がなくなる。スプレーパターンSは、ロール型の1周分に相当する塗装模様データを設定して塗装模様データをエンドレスに結合することでも形成することは可能である。
【0039】
また、デザインスプレーコントローラ15は、画像処理装置11で検出した一対の位置合わせ用マーク5の間の実距離L2と予め設定した標準距離L4との伸縮比を検出し、デザインスプレー14のスプレーノズル25からドット状に噴射する塗料の噴射間隔(時間)を伸縮比に基づいて標準噴射間隔(時間)より延長もしくは短縮する。
【0040】
つまり、図13(a)に示すように、定格寸法の基材3の上に標準噴射間隔tで直線状の塗装を行うと、塗料の所定径dのドットDが隣接して基材3の表面に存在する。しかし、図12に示すように、基材3が伸縮して、例えば基材全長が定格寸法L(3030mm)より長い寸法L3(例えば3040mm)に伸長した基材3に、定格寸法の基材1枚分に相当する塗装模様を塗装すると、延びた部位に塗装が施されない。
【0041】
このため、図13(b)に示すように、基材3が伸長した場合には噴射間隔t1を標準噴射間隔tより延長することで基材上の塗料のドット間の間隔L5を広げる。このことで、図12に示すように、伸長した基材3の全面に定格寸法の基材1枚分に相当する塗装模様を塗装することができ、基材3および形模様4の伸縮に追従して塗装することができる。なお、塗装模様の濃淡は噴射時間t2の調節で行う。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、撮像した画像データにおいて基材表面の形模様中に予め設定した位置合わせ用マークと基材の始端縁辺との画像データ上の距離を位置調整距離として検出し、スプレーパターンにおける塗装開始位置をスプレーパターン上の位置合わせ用マークに相応する基準位置から前記位置調整距離に相応して変移させることで、基材の表面に成型する形模様の位置が基材毎に異なる場合であっても、塗装対象の基材毎に形模様とスプレーパターンとの位置を合わせを、各基材毎にその都度、搬送ライン上においてリアルタイムに行うことができる。
【0043】
また、画像データにおいて基材表面の形模様中に予め設定した一対の位置合わせ用マーク間の実距離を検出し、この実距離と予め設定した標準距離との伸縮比を算出し、算出した伸縮比に基づいてスプレーノズルからドット状に噴射する塗料の噴射間隔を標準噴射間隔より延長もしくは短縮することで、基材上の塗料のドット間の間隔を広げて実際の基材の全面に定格寸法の基材1枚分に相当する塗装模様を塗装することができ、基材および形模様の伸縮に追従して塗装することができる。
【0044】
また、パターンマッチングして相関値の最も一致する形模様の特定部位を形模様中に予め所定距離間隔で設定した複数の位置合わせ用マークの一つとして識別し、識別した位置合わせ用マークを基準として前記所定距離間隔の所定範囲を検索して他の位置合わせ用マークを識別し、この操作を繰り返して全ての位置合わせ用マークが前記所定距離間隔の所定範囲内に存在することを確認することで、パターンマッチングにおける誤認識を確実に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における塗装装置を示す模式図である。
【図2】同実施の形態における位置検出装置を示す側面図である。
【図3】同実施の形態における位置検出装置を示す平面図である。
【図4】同実施の形態における位置検出装置を示す正面図である。
【図5】同実施の形態における塗装機を示す平面図である。
【図6】同実施の形態における塗装機を示す側面図である。
【図7】同実施の形態における塗装機のスプレーノズルを示す断面図である。
【図8】同実施の形態における位置検出の操作を説明する模式図である。
【図9】同実施の形態における位置検出の画像処理操作を説明する模式図である。
【図10】同実施の形態における位置検出の画像処理操作を説明する模式図である。
【図11】同実施の形態における塗装操作を説明する模式図である。
【図12】同実施の形態における塗装操作を説明する模式図である。
【図13】同実施の形態における塗装操作を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 搬送ライン
2 窯業系外壁材
3 基材
4 形模様
5 位置合わせ用マーク
6 幅寄コンベア
7 投入コンベア
8 1段リフトコンベア
9 デザインスプレー用コンベア
10 ラインセンサカメラ
11 画像処理装置
12 ライン制御用シーケンサ
13 位置検出装置
14 デザインスプレー
15 デザインスプレーコントローラ
16 パーソナルコンピュータ
17 デザインスプレー用シーケンサ
18 塗装機
19 フレーム
20 照明装置
21 エンコーダ
22 昇降フレーム
23 桁フレーム
24 懸架フレーム
25 スプレーノズル
26 ニードル
27 ノズル口
28 塗料供給口
29 エアー供給口

Claims (3)

  1. 表面に形模様を成型した基材に塗料を吹き付けて塗装模様を塗装するものであって、基材の形模様が全周面に基材の1枚分の形模様を形成したロール型を回転させながら基材に押し圧して成型してなり、搬送ライン上を移動する基材における形模様の位置を検出する位置検出装置と、位置検出装置の後工程で制御部に格納したスプレーパターンに従ってスプレーノズルから塗料を噴射する塗装機とを備え、
    スプレーパターンとして登録する塗装模様データはロール型の1周分より多く設定し、塗装模様データ中に基準位置を設定し、基準位置からスプレーパターンの始端側もしくは終端側にロール型の一周分を超える塗装模様データを存在させ、
    位置検出装置は、基材表面を撮像する撮像装置と、撮像した画像を画像処理する画像処理装置とを有し、画像処理装置は撮像した画像データにおいて基材表面の形模様中に予め設定した位置合わせ用マークを識別し、位置合わせ用マークと基材の始端縁辺との画像データ上の距離を位置調整距離として検出する機能回路を有し、
    塗装機の制御部は、スプレーパターンにおける塗装開始位置をスプレーパターン上の位置合わせ用マークに相応する基準位置から前記位置調整距離に相応して変移させる機能回路を有することを特徴とするボード類の塗装装置。
  2. 位置検出装置の画像処理装置が、画像データにおいて基材表面の形模様中に予め設定した一対の位置合わせ用マーク間の実距離を検出する機能回路を有し、
    塗装機の制御部が、画像処理装置で検出した一対の位置合わせ用マーク間の実距離と予め設定した標準距離との伸縮比を算出し、算出した伸縮比に基づいてスプレーノズルからドット状に噴射する塗料の噴射間隔を標準噴射間隔より延長もしくは短縮する機能回路を有することを特徴とする請求項1に記載のボード類の塗装装置。
  3. 位置検出装置の画像処理装置が、画像データにおいて基材表面の形模様と予め位置合わせ用マークに相応するものとして設定した基準マークとをパターンマッチングして相関値の最も一致する形模様の特定部位を形模様中に予め所定距離間隔で設定した複数の位置合わせ用マークの一つとして識別し、識別した位置合わせ用マークを基準として前記所定距離間隔の所定範囲を検索して他の位置合わせ用マークを識別し、この操作を繰り返して全ての位置合わせ用マークが前記所定距離間隔の所定範囲内に存在することを確認して誤認識を防止する機能回路を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のボード類の塗装装置。
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