JP4345377B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関から排出される排気中のNOx低減手段の一つに、排気再循環装置の採用がある。排気再循環装置は、排気の一部を再度吸気系に戻し、不活性ガスの導入により燃焼室内ガスの熱容量を増大させ、最高燃焼温度を下げることによってNOxの発生を低減させるものである。
【0003】
また、希薄燃焼可能な内燃機関から排出される排気のNOx低減手段の他の一つには、選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒などのリーンNOx触媒を排気通路に設ける方法がある。これらは、排気中のNOxを大気に放出する前に浄化するものであるが、これらのNOx触媒がNOxを浄化するため、或いは吸収したNOxを適宜放出させて、NOxの浄化能力を維持するためには、これらのNOx触媒にHC成分(還元剤)が供給される必要がある。
【0004】
ところが、内燃機関の通常運転時の排気中のHC成分の量は極めて少ないので、通常運転時にNOxを浄化するためには、積極的にNOx触媒に還元剤としてのHC成分等を供給する必要がある。
【0005】
このとき、NOx触媒にHC成分を供給するため、排気中に添加した還元剤が排気再循環装置の排気取出し口から排気とともに吸気系に導入されると、内燃機関に対して、予期しない余分なHCが供給されることになるので好ましくない。
【0006】
そこで、還元剤添加弁を排気枝管の一端側に近接する気筒の排気ポートに臨むように設ける一方、排気再循環装置の排気取出し口は、排気枝管の他端側に設けて、これらを互いに遠い位置に配置する。
【0007】
また還元剤添加弁が、近接する気筒の開弁期間中に還元剤の添加を実施するようにして、還元剤が排気再循環装置の排気取出し口に導入されないようにしたものが公知である(特許文献1参照)。
【0008】
この装置では、還元剤添加弁を排気再循環装置の排気取出し口から遠い位置に配置し、かつ還元剤添加弁が排気集合管の接続部近傍の排気ポートに臨んでいるので、添加された還元剤が排気再循環装置の排気取出し口に導入されにくい構造となっている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−280125号公報
【特許文献2】
特開平2001−65333号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような内燃機関では、還元剤添加弁を排気再循環装置の排気取出し口から遠い位置に配置しているが、排気の流れによって、例えば、排気弁から排出された排気が排気集合管と排気再循環装置の排気取出し口方向とに分かれて流れるとき等には、その上流(前記排気弁に近接した位置)から還元剤添加をすると、還元剤の一部が排気再循環装置の排気取出し口に導入されてしまう虞がある。
【0011】
しかし、還元剤添加を実施することが必要な場合は、どのような状況であっても添加した還元剤が排気再循環装置の排気取出し口に導入されないようにすることが望まれる。
【0012】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、排気枝管に還元剤の添加手段を配置した内燃機関の排気浄化装置において、どのような内燃機関の運転状況下であっても、添加した還元剤が排気再循環装置の排気取出し口に導入されないようにした内燃機関の排気浄化装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明は、排気枝管に還元剤を添加する還元剤添加手段を配置して還元剤を添加する際、複数の気筒のうち、排気取出し口方向に排気が流れる虞のある位置にある気筒の排気行程では、還元剤添加を禁止するものである。したがって、還元剤添加手段から添加された還元剤が、排気再循環装置を介して吸気系に回り込むことが防止される。
【0014】
より具体的には、第1の発明は、複数の気筒を備えた内燃機関であって、この内燃機関の排気枝管内に設けられた還元剤添加手段と、前記排気枝管の集合部下流の排気通路に設けた排気浄化手段と、を備え、前記還元剤添加手段から前記排気浄化手段に対して還元剤を添加する内燃機関の排気浄化装置において、
前記排気枝管内に設けられた排気取出し口から取り出した排気を吸気系に再循環させる排気再循環装置をさらに有し、
前記還元剤添加手段から還元剤を添加する期間が、複数の気筒のうちの一の気筒の排気行程の期間に比較して長いと判断される場合であって、還元剤添加手段により添加された還元剤が排気とともに排気再循環装置の排気取出し口に導入される位置にある気筒の排気行程中は、還元剤の添加を中断することを特徴とする。
【0015】
この発明では、還元剤が排気再循環装置の排気取出し口に導入される虞がある位置の気筒の排気行程では、還元剤の添加を禁止し、他の気筒の排気行程持に同期させて還元剤添加を行うようにした。
【0016】
前記複数の気筒のうちの一の気筒を、前記還元剤添加手段に最も近い位置に設ける場合には、還元剤が排気再循環装置の排気取出し口に導入される虞が最も少なくなるので好ましい。
【0017】
第2の発明は、複数の気筒を備えた内燃機関であって、この内燃機関の排気枝管内に設けられた還元剤添加手段と、前記排気枝管の集合部下流の排気通路に設けた排気浄化手段と、を備え、前記還元剤添加手段から前記排気浄化手段に対して還元剤を添加する内燃機関の排気浄化装置において、
前記排気枝管内に設けられた排気取出し口から取り出した排気を吸気系に再循環させる排気再循環装置をさらに有し、
前記排気枝管内では前記還元剤添加手段と前記排気再循環装置の排気取出し口とを互いに排気枝管の集合部の両側にそれぞれ気筒を介して配置し、
前記還元剤添加手段側に設けられた気筒の排気行程中には、前記還元剤添加手段から還元剤を供給することを禁止することを特徴とする。
【0018】
この第2の発明では、排気枝管の集合部に対して前記還元剤添加手段側(排気再循環装置の排気取出し口の反対側)に位置する気筒の排気行程中には、前記還元剤添加手段から還元剤を供給することを禁止するので、還元剤が排気の流れに乗って排気再循環装置の排気取出し口に導入される方向に流れることが防止される。
【0019】
第3の発明は、複数の気筒を備えた内燃機関であって、この内燃機関の排気枝管内に設けられた還元剤添加手段と、前記排気枝管の集合部下流の排気通路に設けた排気浄化手段と、を備え、前記還元剤添加手段から前記排気浄化手段に対して還元剤を添加する内燃機関の排気浄化装置において、
前記排気枝管内に設けられた排気取出し口から取り出した排気を吸気系に再循環させる排気再循環装置をさらに有し、
排気行程中の気筒から、前記還元剤添加手段を経由して前記排気再循環装置取り出口に排気が流れるときは、前記還元剤添加手段から還元剤を供給することを禁止することを特徴とする。
排気行程中の気筒から排出される排気が、還元剤添加手段を経由して排気再循環装置の排気取出し口まで流れるときには、還元剤添加手段から還元剤を供給することを禁止するので、還元剤が排気の流れに乗って排気再循環装置の排気取出し口に導入され、吸気系に到達することが回避される。
【0020】
以上のような発明では、前記排気再循環装置の取出し口に導入される再循環排気量が所定量以上であるときは、前記還元剤添加手段に最も近い気筒の排気行程に同期して還元剤添加を実施することが好ましい。
【0021】
還元剤添加手段に最も近い気筒の排気行程に還元剤の添加を同期させることで、排気行程時のブローダウンの流速が速い排気に還元剤をのせることができる。その結果、排気再循環装置の排気取出し口への還元剤の到達を防止する能力が高くなる。したがって、前記排気取出し口に導入される排気量が所定量以上であるときでも吸気系への還元剤の回り込み防止に有利である。
【0022】
第4の発明は、内燃機関からの排気を吸気系に再循環させる排気再循環装置と、排気枝管に設けた還元剤添加手段と、前記排気枝管の集合部下流に配置した過給器及びこの過給器の下流の排気通路に配置した排気浄化手段と、前記排気枝管内に設けた排気再循環装置の排気取出し口と、を備え、前記還元剤添加手段から前記排気浄化手段に還元剤を供給する内燃機関の排気浄化装置において、
前記還元剤添加手段を可能な限り前記過給器に近い位置に設け、他方、前記排気再循環装置の排気取出し口は前記過給器から可能な限り離れた位置に配置するとともに、還元剤添加を、排気再循環装置の排気取出し口に近い位置の気筒の排気行程に同期させることを特徴とする。
【0023】
還元剤添加を前記排気再循環装置の排気取出し口に近い気筒の排気行程に同期させると、還元剤を含む排気は排気循環装置の排気取出し口側と排気枝管の集合部側の両方に分流して流れようとするが、過給器を設けることで該過給器に向かう排気の流れを強くして、還元剤が排気循環装置の排気取出し口側には回り込まないようにすることができる。
【0024】
なお、前記内燃機関としては、筒内直接噴射式のリーンバーンガソリンエンジンやディーゼルエンジンを例示することができる。また、排気浄化手段としては、吸蔵還元型NOx触媒あるいは選択還元型NOx触媒等を例示することができる。還元剤としては軽油、ガソリンなどのHC成分を含むものが好適である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0026】
図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼル機関である。
【0027】
内燃機関1は、各気筒2の燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁3を備えている。各燃料噴射弁3は、燃料を所定圧まで蓄圧する蓄圧室(コモンレール)4と接続されている。
【0028】
前記コモンレール4は、燃料供給管5を介して燃料ポンプ6と連通し、この燃料ポンプ6から吐出された燃料は、コモンレール4にて所定圧まで蓄圧されて各気筒2の燃料噴射弁3へ分配される。
【0029】
内燃機関1には、吸気枝管8が接続されており、吸気枝管8の各枝管は、各気筒2の燃焼室と吸気ポート(図示省略)を介して連通している。
【0030】
前記吸気枝管8は吸気管9に接続され、吸気枝管8の直上流に位置する部位には、この吸気管9内を流通する吸気の流量を調節する吸気絞り弁13が設けられている。
【0031】
また、吸気管9の上流に設置したエアフローメータ11と前記吸気絞り弁13との間に位置する吸気管9には、排気のエネルギを駆動源として作動する遠心過給機(ターボチャージャ)15のコンプレッサハウジング15aが設けられている。
【0032】
また、排気枝管18と吸気枝管8とは、排気枝管18内を流通する排気の一部を吸気枝管8へ再循環させる排気再循環通路25を介して連通されている。この排気再循環通路25は、排気枝管内の#4気筒に近い位置に排気再循環装置の排気取出し口25aが形成されている。
【0033】
この排気再循環通路25の途中には、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさに応じて前記排気再循環通路25内を流通する排気の流量を変更する流量調整弁26が設けられている。
【0034】
前記排気再循環通路25の途中で流量調整弁26より上流には、この排気再循環通路25内を流通する排気を冷却するEGRクーラ27が設けられている。前記EGRクーラ27には、冷却水通路(図示省略)が設けられ内燃機関1を冷却するための冷却水の一部が循環する。
【0035】
このように構成された排気再循環機構では、流量調整弁26が開弁されると、排気再循環通路25が導通状態となり、排気枝管18内を流通する排気の一部が排気再循環装置の排気取出し口25aから排気再循環通路25へ流入し、EGRクーラ27を経て吸気枝管8へ導かれる。
【0036】
その際、EGRクーラ27では、排気再循環通路25内を流通する排気と内燃機関1の冷却水との間で熱交換が行われ、排気が冷却される。
【0037】
排気再循環通路25を介して排気枝管18から吸気枝管8へ還流された排気は、吸気枝管8の上流から流れてきた新気と混ざり合いつつ各気筒2の燃焼室へ導かれる。
【0038】
一方、内燃機関1には、排気枝管18が接続され、排気枝管18の各枝管が排気ポート1bを介して各気筒2の燃焼室と連通している。
【0039】
前記排気枝管18は、前記遠心過給機15のタービンハウジング15bと接続されている。前記タービンハウジング15bは、排気管19と接続され、この排気管19は、下流にて大気へと通じている。
【0040】
前記排気管19の途中には、NOx保持材を含む吸蔵還元型NOx触媒20(以下、単にNOx触媒とする。)が設けられている。
【0041】
このNOx触媒20は、このNOx触媒20に流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOxを保持し、一方、このNOx触媒20に流入する排気の酸素濃度が低下したときは保持していたNOxを離脱させる。その際、排気中に炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等の還元成分が存在していれば、このNOx触媒20から離脱したNOxが還元される。
【0042】
ところで、内燃機関1が希薄燃焼運転されている場合は、内燃機関1から排出される排気の空燃比がリーン雰囲気となり排気中の酸素濃度が高くなるため、排気中に含まれるNOxがNOx触媒20に保持されることになるが、内燃機関1の希薄燃焼運転が長時間継続されると、NOx触媒20のNOx保持能力が飽和し、排気中のNOxがNOx触媒20にて保持されずに大気中へ放出されてしまう。
【0043】
特に、内燃機関1のようなディーゼル機関では、大部分の運転領域においてリーン空燃比の混合気が燃焼され、それに応じて大部分の運転領域において排気の空燃比がリーン空燃比となるため、NOx触媒20のNOx保持能力が飽和し易い。
【0044】
なお、ここでいうリーン空燃比とは、ディーゼル機関にあっては、例えば20から50の範囲であり、三元触媒ではNOxを浄化できない領域を意味する。したがって、内燃機関1が希薄燃焼運転されている場合は、NOx触媒20のNOx保持能力が飽和する前にNOx触媒20に流入する排気中の酸素濃度を低下させるとともに燃料の濃度を高め、NOx触媒20に保持されたNOxを還元させる必要がある。
【0045】
このように酸素濃度を低下させる方法としては、排気中の燃料添加や、再循環する排気再循環装置ガス量を増大させて煤の発生量が増加して最大となった後に、更に排気再循環装置ガス量を増大させる低温燃焼(特許第3116876号参照)、機関出力のための燃料を噴射させる主噴射の後の膨張行程若しくは排気行程中に再度燃料を噴射させる副噴射等の方法が考えられる。排気中の燃料添加では、NOx触媒20より上流の排気管19を流通する排気中に燃料(軽油)を添加する燃料供給機構を備え、この燃料供給機構から排気中へ燃料を添加することにより、NOx触媒20に流入する排気の酸素濃度を低下させるとともに燃料の濃度を高めることができる。
【0046】
燃料(還元剤)供給機構は、図1に示されるように、その噴孔が排気枝管18内に臨むように取り付けられ、後述するECU35からの信号により開弁して還元剤を噴射する還元剤添加弁28と、前述した燃料ポンプ6から吐出された燃料を前記還元剤添加弁28へ導く燃料供給路29と、を備えている。
【0047】
このような燃料供給機構では、燃料ポンプ6から吐出された高圧の燃料が燃料供給路29を介して還元剤添加弁28へ印加される。そして、ECU35からの信号により該還元剤添加弁28が開弁して排気枝管18内へ還元剤としての燃料が噴射される。
【0048】
還元剤添加弁28は、#1気筒に近接した排気枝管18内に臨んで設けられている。この還元剤添加弁28から排気枝管18内へ噴射された還元剤は、排気枝管18の上流から流れてきた排気の酸素濃度を低下させるとともに、NOx触媒20に到達し、NOx触媒20に保持されていたNOxを還元することになる。
【0049】
また、ECU35からの信号により還元剤添加弁28が閉弁し、排気枝管18内への還元剤の添加が停止される。
【0050】
また、内燃機関1には、クランクシャフトの回転位置に対応した電気信号を出力するクランクポジションセンサ33が設けられている。
【0051】
以上述べたように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)35が併設されている。このECU35は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
【0052】
ECU35は、双方向性バス350によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)352、RAM(ランダムアクセスメモリ)353、CPU(中央制御装置)351、入力ポート356、出力ポート357を備えている。
【0053】
ECU35の入力ポート356には、上記した各種センサの出力信号の他、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセル開度センサ36、クランクシャフトの回転数を検知するクランク角センサ33等が対応したA/D変換器355を介して、又は、直接入力されている。
【0054】
一方、出力ポート357には、燃料噴射弁3、還元剤添加弁28などが接続されている。
【0055】
また、ROM(リードオンリメモリ)352上には、還元剤添加制御等の制御マップが各装置に対応して設けられている。CPU351は、入力ポート356に入力された各種センサの出力信号をROM352上に展開された制御マップに照らし合わせ、その制御マップにおいて算出された値に基づく各種制御信号を出力ポート357を介して各種装置に出力する。RAM353は、入力ポート356に入力される各種センサからの出力信号、及び出力ポート367に出力された制御信号などを内燃機関の運転履歴として記録する。そして、CPU351から要求を受けてそのCPU351との間で各種信号の入出力を行う。
【0056】
ECU35では、現在の機関運転に要求される「目標要求トルク」をクランク角センサ33およびアクセル開度センサ36の出力信号等に基づき算出し、この目標要求トルクを得るべく燃料噴射弁3や燃料ポンプ6に出力される制御信号を適時更新して、燃料供給系における燃料供給量の補正を行う。また、各種センサからの出力値に基づき、排気浄化装置における還元剤の供給制御なども同時に実行する。
【0057】
ところで、ディーゼルエンジンの場合は、ストイキ(理論空燃比、A/F=14〜15)よりもはるかにリーン域で燃焼が行われるので、通常の機関運転状態ではNOx触媒20に流入する排気の空燃比は非常にリーンであり、排気中のNOxはNOx触媒20に吸収され、NOx触媒20から放出されるNOx量は極めて少ない。
【0058】
また、ガソリンエンジンの場合には、燃焼室に供給する混合気をストイキまたはリッチ空燃比にすることにより排気の空燃比を理論空燃比またはリッチ空燃比にし、排気中の酸素濃度を低下させて、NOx触媒20に吸収されているNOxを放出させることができるが、ディーゼルエンジンの場合には、燃焼室に供給する混合気をストイキまたはリッチ空燃比にすると、燃焼の際に煤が発生するなどの問題があり、採用することはできない。
【0059】
したがって、ディーゼルエンジンでは、NOx触媒20のNOx吸収能力が飽和する前に所定のタイミングで、排気中に還元剤を供給して排気中の酸素濃度を低下させて、NOx触媒20に吸収されたNOxを放出し還元する必要がある。尚、前記還元剤としては、一般に、ディーゼルエンジンの燃料である軽油を使用する場合が多い。
【0060】
そのため、この実施の形態では、ECU35によりエンジン1の運転状態の履歴からNOx触媒20に吸収されたNOx量を推定し、その推定NOx量が予め設定した所定値に達したときに、所定時間だけ制御弁22を開弁して所定量の還元剤を還元剤添加弁から排気中に噴射し、NOx触媒20に流入する排気中の酸素濃度を低下させ、NOx触媒20に吸収されたNOxを放出させ、N2に還元するようにしている。
(実施の形態1)
次に、図3に示す実施の形態1の装置について説明する。
【0061】
還元剤添加弁28と排気再循環装置の排気取出し口25aの位置が、過給器15よりも上流に配置される構造である。
【0062】
この場合、還元剤添加弁28により添加される還元剤が、排気再循環装置の排気取出し口25aに回り込み、内燃機関1の吸気系に再吸入されると、予定外の還元剤である燃料が内燃機関1に供給され、トルクショックを発生させたり、過早燃焼を起こす原因となるので、できるだけ還元剤添加弁28と排気再循環装置の排気取出し口25aを離して、還元剤が排気再循環装置の排気取出し口25aに回り込むのを回避する。そこで、これらの還元剤添加弁28と排気再循環装置の排気取出し口25aは、互いに排気枝管18の一端と他端に設けられている。
【0063】
この場合さらに、還元剤添加弁28をできるだけ過給器15の近くに配置することで前記回り込み防止に有利となる。一方、排気再循環装置の排気取出し口25aの位置は、極力過給器15から遠くなるように設ける。そして、排気中への還元剤添加タイミングを、排気再循環装置の排気取出し口25aに近い気筒、例えば#4、#3気筒の排気行程に同期させる。
【0064】
図3の装置では、還元剤添加弁28は#1気筒に近い排気ポート18に取り付けられている。この還元剤添加弁28は、例えば、#3気筒の排気行程時に、還元剤を排気集合管16に向かって噴射すれば、添加された還元剤は#3気筒からの排気とともに、排気集合管16に円滑に流れる。
【0065】
なお、この場合には、#2から#4気筒の排気行程時に、同様に還元剤の添加を実施することができる。
【0066】
前述のように、前記排気枝管18における排気再循環装置の排気取出し口25aは、#4気筒に近接した位置に配置されているので、反対側の還元剤添加弁28から添加された還元剤が排気再循環装置の排気取出し口25aに回り込むことが抑制される。すなわち、排気弁からの排気と添加された還元剤は、排気管集合管16に互いに対向する方向から流れ込むので、還元剤が排気再循環装置の排気取出し口25a方向に流れることはない。
【0067】
しかし、再循環排気量が所定量以上のときは、#3、#4気筒の排気弁からの排気の多くが排気再循環装置の排気取出し口25a方向に流れることになる。このような場合には、還元剤添加弁28により近い気筒、ここでは#2気筒の排気行程に同期して還元剤添加を実施することが好ましい。還元剤添加弁28に近い#2気筒であれば、ブローダウンのガス流速が速く、排気再循環装置の排気取出し口25aへの還元剤の回り込みを防止する能力が高くなる。
【0068】
図3に示すような装置では、#1気筒の排気行程時に還元剤の添加を実行すると、その排気が排気集合管16と排気再循環装置の排気取出し口25aとに分かれて流れるため、排気再循環装置の排気取出し口25aへの還元剤の回り込みが防止できない。
したがって、還元剤添加期間が、例えば、#3気筒の排気行程時間と比べて長く、還元剤添加弁28を配置した#1気筒での排気行程に至るまで還元剤添加が継続する結果となる場合は、#1気筒の排気行程が開始されるまでに、一旦、還元剤添加を中断する必要がある。中断後は、他の気筒の排気行程に合わせて還元剤添加を再開する。
【0069】
図3に示す装置では、#1−#3−#4−#2気筒の順序で排気行程となるならば、#3気筒に合わせて還元剤添加を開始するが、#1気筒の排気行程中は還元剤添加を中断し、再び、#3気筒の排気行程の開始時には還元剤添加を開始する。
【0070】
このようにすれば、排気の一部が排気再循環装置の排気取出し口25aへ回り込む可能性が高い#1気筒の排気行程中の添加を回避することができる。
【0071】
換言すれば、少なくとも、前記#1気筒の排気行程の終了時までには還元剤添加が中断されるので、添加された還元剤が排気の流れに沿って排気再循環装置の排気取出し口25aに導入されることが回避される。その後、前記#3気筒の排気行程の開始時または開始後には還元剤の添加が再開される。
【0072】
図5は、この実施の形態における還元剤添加制御ルーチンを示す。この還元剤添加制御ルーチンは、ECU35のRO352に記憶されており、CPU351によって繰り返し実行されるルーチンである。
【0073】
まず、ECU35は、ステップS101において、還元剤添加条件が成立しているか否か判定する。ここで、還元剤添加条件成立の要件は、NOx触媒20の触媒温度が活性温度にあり、かつ、NOx触媒20に吸収されたNOxを放出すべきときである。
【0074】
ステップS101で否定判定がされた場合には、ECU35は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
【0075】
ステップS101で肯定判定がされた場合には、ECU35は、ステップS102に進み、#2気筒の排気弁が開弁時期か否かを判定する。該排気弁が開弁時期にあるか否かは、#2気筒の燃料噴射弁3の作動後から現時点までのクランク角度から判定する。このクランク角度は前述のクランクポジションセンサ33により計測される。
【0076】
ステップS102で否定判定された場合には、ECU35は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
【0077】
ステップS102で肯定判定がされた場合には、ECU35は、ステップS103に進み、還元剤の添加期間が排気弁の開弁期間よりも短いか否かを判定する。
【0078】
ステップS103で否定判定された場合、すなわち、還元剤の添加期間が排気弁の開弁期間よりも長いときは、図6のフローチャートに示す制御に進む。
【0079】
ステップS103で肯定判定がされた場合には、ECU35は、ステップS104に進み、再循環装置に導入される排気量が所定値以上か否かを判断する。この所定値は、排気再循環装置の排気取出し口25aに導入される排気量が通常運転時よりも多く(流量調整弁26の開度が大きく)、添加された還元剤が回り込む可能性が高くなるときの値である。
【0080】
ステップS104で再循環装置に導入される排気量が所定値以下であると判断されたときは、ステップS105に進み、#3気筒の排気行程に同期して還元剤の添加が実施される。還元剤の添加は、還元剤添加弁28を所定時間、所定開度で開弁する。これにより、還元剤添加弁28から所定量の還元剤が排気中に添加される。
【0081】
ステップS104で再循環装置に導入される排気量が所定値以上であると判断されたときは、ステップS106に進み、#2気筒の排気行程に同期して、還元剤添加弁28から所定量の還元剤が排気中に添加される。
【0082】
このようにすれば、ブローダウンの速度が速い排気の流れにしたがって還元剤が流れるので、排気再循環装置の排気取出し口への還元剤の回り込みをより確実に防止することができる。
【0083】
以下、ステップS103で添加期間が排気弁の開弁期間よりも長いと判断されたときの制御を、図6にしたがって説明する。
【0084】
先ず、ステップS107に進み、還元剤添加弁28を所定時間、所定開度で開弁する。これにより、還元剤添加弁28から所定量の還元剤が排気中に添加される。
【0085】
次のステップS108では、#1気筒の排気弁の開弁時期か否かを判断する。
【0086】
否定的判定の場合は、還元剤添加をそのまま継続する。
【0087】
肯定的判定の場合、すなわち、#1気筒の排気弁の開弁時期であると判断されたら、ステップS109に進み還元剤添加を中断する。
【0088】
次に、ステップS110に進み、#3気筒の排気弁の開弁時期か否かを判断する。
【0089】
#3気筒の排気弁が開弁時期にないときはステップS109に戻り、還元剤添加が中断された状態が維持される。
【0090】
一方、ステップS109において#3気筒の排気弁が開弁したと判断されたときは、還元剤添加を再開する。
【0091】
次に、ステップS108で否定的判定がされた場合の還元剤添加、及びステップ111で還元剤添加が再開された場合の還元剤添加の時間が所定時間に達したら、ステップS112に進んで還元剤添加を終了する。
【0092】
このようにして、実施の形態1では#1気筒の排気行程中の添加が回避される。
(実施の形態2)
図4に示す構造の装置について説明する。
【0093】
この装置では、還元剤添加弁28を可能な限り過給器15に近い位置に設けている。また、排気再循環装置の取出し口25aは過給器15から可能な限り離れた排気枝管18の端部に配置している。過給器15は、排気集合管16に近接した下流に設けられているので、過給器15の作動によって排気が攪拌されて還元剤と排気の混合が促進され、排気管への還元剤の付着が抑制される。
【0094】
実施の形態1の装置と異なるのは、過給器15と内燃機関1の本体との配置関係の制約から、排気集合管16と過給器15を内燃機関1の本体のほぼ中央に配置している点である。還元剤添加弁28もこれに合わせて、より過給器15に近い#2気筒の排気ポートに配置されている。
【0095】
このような場合、還元剤添加は、排気再循環装置の排気取出し口25a側に位置する気筒、すなわち、#3気筒または#4気筒の排気行程中にのみ行い、排気再循環装置の排気取出し口25aに添加還元剤が回り込む可能性がある#1及び#2気筒の排気行程中は、還元剤添加を中断する。このようにすれば、排気再循環装置の取出し口への還元剤の導入が阻止される。
【0096】
次に、図7に、第2の実施の形態における還元剤添加制御ルーチンを示す。この還元剤添加制御ルーチンは、ECU35のROM352に予め記憶されており、繰り返し実行されるルーチンである。
【0097】
ECU35は、ステップ201において、還元剤添加条件が成立しているか否か判定する。ここで、還元剤添加条件成立の要件は、NOx触媒20の触媒温度が活性温度にあり、かつ、NOx触媒20に吸収されたNOxを放出すべきときである。ステップ201で否定判定がされた場合には、ECU35は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
【0098】
ステップS201で肯定判定がされた場合には、ECU35は、ステップS202に進み、#3または#4気筒の排気弁が開弁時期であるか否か判定する。
【0099】
ステップS202で否定判定がされた場合には、ECU35は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
【0100】
ステップS202で肯定判定がされた場合には、ECU35は、ステップS203に進み、還元剤添加弁28を所定時間、所定開度で開弁する。これにより、還元剤添加弁28から所定量の還元剤が排気中に添加される。
【0101】
次に、ステップS204では、#1または#2気筒の排気弁が開弁時期であるか否か判定する。
【0102】
ステップS204で否定判定がされた場合には、ステップ205に進み、ECU35は、還元剤の添加を継続する。
【0103】
ステップS204で肯定判定がされた場合には、ECU35は、ステップS206に進み、還元剤添加弁28からの還元剤添加を禁止する。
【0104】
このようにして、#3または#4気筒の排気弁が排気行程にあるときのみ、還元剤添加がされるように制御されるので、排気再循環装置の排気取出し口25aに添加還元剤が回り込むことが防止される。
(他の実施の形態)
本発明の内燃機関の排気浄化装置において、前記還元剤添加弁が取り付けられた気筒に限って、燃料噴射弁から機関出力を得るための燃料を噴射する主噴射を実行した後、膨張行程または排気行程で前記燃料噴射弁から燃料を噴射する副噴射を実行することも可能である。燃料の副噴射により排気温度を上昇させることができ、還元剤添加装置から添加された還元剤の微粒化および気化が促進する。
【0105】
上記の実施の形態の内燃機関の排気浄化装置においては、前記排気集合管16の下流に吸気を加圧するための過給器15が設けられているが、軽負荷時であって前記還元剤添加手段による還元剤添加時に前記過給器15を迂回して排気を前記NOx触媒20に導くバイパス通路と、を備えるように構成することが可能である。軽負荷運転時には排気温度が低く、過給器15を通過させるとその際に排気温度が低下してしまい、還元剤添加装置から添加された還元剤の微粒化および気化の妨げになるが、そのようなときに排気を前記バイパス通路に流し過給器15を迂回させてNOx触媒20に導くと、過給器15による温度低下がないので、還元剤の微粒化および気化が妨げられなくなり、NOx浄化率が向上する。
【0106】
本発明の内燃機関の排気浄化装置において、NOx触媒20を硫黄被毒から回復するときに該NOx触媒20に還元剤を供給する第2の還元剤添加装置をNOx触媒20の上流に設けることも可能である。第2の還元剤添加装置から添加された還元剤は排気再循環装置を介して吸気系に回り込むことがないので、硫黄被毒回復処理等のための比較的大量の還元剤添加に起因して、スモークが発生するのを防止できる。
【0107】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、排気枝管に還元剤の添加手段を配置した内燃機関の排気浄化装置において、どのような運転状況であっても還元剤が排気再循環装置の排気取出し口に導入されないように制御されるので、燃料成分を含む還元剤が吸気系に回り込んで過早燃焼や内燃機関の回転上昇によるトルクショックを生じさせることが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る内燃機関の概略構成図である。
【図2】ECUの概略構成を示す図である。
【図3】還元剤添加弁と排気再循環装置の排気取出し口の配置例を示す内燃機関の概略構成図である。
【図4】還元剤添加弁と排気再循環装置の排気取出し口の他の配置例を示す内燃機関の概略構成図である。
【図5】実施の形態1の制御の実行フローを示すフローチャート図である。
【図6】実施の形態1の制御の他の実行フローを示すフローチャート図である。
【図7】実施の形態2の制御の実行フローを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 内燃機関
2・・・・気筒
3・・・・燃料噴射弁
4・・・・コモンレール
5・・・・燃料供給管
6・・・・燃料ポンプ
8・・・・吸気枝管
9・・・・吸気管
15・・・過給器
16・・・排気集合管
18・・・排気枝管
19・・・排気管
20・・・NOx触媒
28・・・還元剤添加弁
29・・・燃料供給路
33・・・クランクポジションセンサ
35・・・ECU
36・・・アクセル開度センサ

Claims (5)

  1. 複数の気筒を備えた内燃機関であって、この内燃機関の排気枝管内に設けられた還元剤添加手段と、前記排気枝管の集合部下流の排気通路に設けた排気浄化手段と、を備え、前記還元剤添加手段から前記排気浄化手段に対して還元剤を添加する内燃機関の排気浄化装置において、
    前記排気枝管内に設けられた排気取出し口から取り出した排気を吸気系に再循環させる排気再循環装置をさらに有し、
    前記還元剤添加手段から還元剤を添加する期間である還元剤添加期間が1気筒当たりの排気行程の期間に比較して長くなる場合に、還元剤添加期間が特定気筒の排気行程期間と重複し、且つ前記特定気筒が複数気筒のうち前記還元剤添加手段に最も近い位置に配置される気筒又は該気筒よりも前記排気再循環装置の排気取出し口から遠い位置に配置された気筒であると判断されたときは、前記特定気筒の排気行程中は、還元剤の添加を中断することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 複数の気筒を備えた内燃機関であって、この内燃機関の排気枝管内に設けられた還元剤添加手段と、前記排気枝管の集合部下流の排気通路に設けた排気浄化手段と、を備え、前記還元剤添加手段から前記排気浄化手段に対して還元剤を添加する内燃機関の排気浄化装置において、
    前記排気枝管内に設けられた排気取出し口から取り出した排気を吸気系に再循環させる排気再循環装置をさらに有し、
    前記還元剤添加手段と前記排気再循環装置の排気取出し口とを互いに前記排気枝管の集合部の両側にそれぞれ気筒を介して配置し、
    前記還元剤添加手段側に設けられた気筒の排気行程中には、前記還元剤添加手段から還元剤を供給することを禁止することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 複数の気筒を備えた内燃機関であって、この内燃機関の排気枝管内に設けられた還元剤添加手段と、前記排気枝管の集合部下流の排気通路に設けた排気浄化手段と、を備え、前記還元剤添加手段から前記排気浄化手段に対して還元剤を添加する内燃機関の排気浄化装置において、
    前記排気枝管内に設けられた排気取出し口から取り出した排気を吸気系に再循環させる排気再循環装置をさらに有し、
    排気行程中の気筒から、前記還元剤添加手段を経由して前記排気再循環装置取り出口に排気が流れるときは、前記還元剤添加手段から還元剤を供給することを禁止することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記排気取出し口から取り出される再循環排気量が所定量以上であるときは、還元剤添加手段に最も近い気筒の排気行程に同期して還元剤添加を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 内燃機関からの排気を吸気系に再循環させる排気再循環装置と、排気枝管に設けた還元剤添加手段と、前記排気枝管の集合部下流に配置した過給器及びこの過給器の下流の排気通路に配置した排気浄化手段と、前記排気枝管内に設けた排気再循環装置の排気取出し口と、を備え、前記還元剤添加手段から前記排気浄化手段に還元剤を供給する内燃機関の排気浄化装置において、
    前記還元剤添加手段を可能な限り前記過給器に近い位置に設け、他方、前記排気再循環装置の排気取出し口は前記過給器から可能な限り離れた位置に配置するとともに、還元剤添加を、排気再循環装置の排気取出し口に近い位置の気筒の排気行程に同期させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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