JP4344218B2 - 鎖骨固定具 - Google Patents

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本発明は、骨折などによって損傷した鎖骨を治癒するために用いられる鎖骨固定具であって、さらに詳しくいえば、使用時の違和感や圧迫痛などを軽減した鎖骨固定具に関する。
鎖骨骨折など鎖骨に重度の損傷を負った場合、患部が治癒するまで鎖骨を常に正常な位置に保持しておく必要がある。そこで、例えば特許文献1に示すような鎖骨固定具が提供されている。
この鎖骨固定具は、脊椎に沿って延在された背当て部と、一端が背当て部の上端からV字状に延設された一対の固定ベルトと、背当て部の下端から胴回り方向に向かって延設されたウエストベルトとを備え、固定ベルトの先端(自由端)が肩から鎖骨の上を通り腋窩部(いわゆる、脇の下)を経由して背当て部の下端に接続するようになっている。
これによれば、固定ベルトが上半身にいわゆるタスキ掛けされたようになることで、両肩が後方(背面側)に向かって反り返り、胸を張ったような格好となり、鎖骨が正常位に保持されるようになっている。
このように従来のほとんどの鎖骨固定具は、固定ベルトを肩から腋窩部にかけてタスキ掛けしているため、腋窩部に特に負荷がかかりやすい。そこで、固定ベルトにはクッション性を有するクッションマットなどが設けられており、このクッションマットで圧迫を軽減するようにしている。
しかしながら、このような構成には次のような課題が残されていた。すなわち、今まで圧迫痛の軽減を図るためにはクッションマットの厚さを増したり、クッション性に富んだ材料を使用するなどの方法がよく用いられてきたが、クッションマットの厚さを増すと、負荷を面で捕らえる部分の圧迫痛は軽減できる反面、体積が増えた分、腋窩部などに対する食い込みが強くなり、その部分での圧迫痛が逆にひどくなる。
とりわけ、鎖骨は、人体の中で最も成長が遅く、かつ、治癒しにくい骨であり、必然的に他の骨に比べて治癒するまでの時間が長くなり、よって、鎖骨固定具には長時間使用しても疲れないという点が最重要項目の1つとして求められる。
また、クッションマットを増やせば増やしただけ材料コストがかかり、さらにその加工コストもかかることは否めない。
特開平9−299391号公報
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであっで、その目的は、違和感や圧迫痛など軽減し、長時間使用しても疲れない鎖骨固定具を安価に提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は、頭頸部の付け根部付近から脊椎に沿って下方に延在される背当て部と、一端側が上記背当て部の上端側に接続され他端側が上記背当て部の下端側に接続され、肩から鎖骨の上を通り腋窩部を経由して背中側に引き出される固定ベルトを備えた鎖骨固定具において、上記固定ベルトは、上記腋窩部に当接される円筒パイプ形状を有するクッション部と、上記クッション部内に挿通され、一端側が上記背当て部の上端側に接続され他端側が上記背当て部の下端側に接続されるひも体の芯材とからなることを特徴としている。
本発明の好ましい態様によれば、上記背当て部と上記固定ベルトとの間には、上記固定ベルトの長さを調節するための位置調節手段が設けられる
発明によれば、固定ベルトに内部が中空な棒状体を用いることにより、腋窩部の最も安定した位置に固定ベルトを通すことができるとともに、最小体積で構築できるため、安価に生産することができる。
また、形状を円筒パイプ状としたことにより、肌に対する圧迫をより抑えることができるとともに、チューブ状のため体の凹凸に沿って部分的に変形し、負荷を効果的に逃がすことができる。
また、使用者の体型や年齢、症状に応じて固定ベルトの長さを調節することにより、固定ベルトによる負荷を簡単に調節することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る鎖骨固定具の正面図であり、図2は、その背面図である。この鎖骨固定具1は、人体の頭頸部の付け根部付近から頸椎に沿って下方に延在される背当て部2と、同背当て部2の上端から下端に掛けてループ状に形成された左右一対の固定ベルト31,32とを備えている。
図1および図2を参照して、背当て部2は、脊椎に沿って矩形状に形成された背面パッド21と、背面パッド21が中央に配置され、上端側が両肩に向かって延在された肩パッド22とを備えており、それらが一体的に縫着されている。
背面パッド21は、適度なクッション性および通気性を有する布材(例えばフェルト地やキルティング地など)からなり、この例では、2枚の布材を張り合わせてその周縁を縫着したものからなる。
背面パッド21の内部には、矩形状のアルミ板からなる補強板211が脊椎に沿って設けられている。補強板211は、背面パッド21の形状を支持するため適度な補形性を備えていればよく、鉄板や樹脂板など仕様に応じて、材質および形状は任意に変更可能である。
この実施形態において、背面パッド21は、適度なクッション性を有する布材から構成されているが、例えば、スポンジなどのクッション材を布などでカバーしたものであってもよい。
また、吸湿性や速乾性を考慮して一部にメッシュ地を一部に使用してもよく、皮膚などに対するアレルギー反応を抑えるようにした加工が施されていてもよいし、これら各種改良も本発明に含まれる。
肩パッド22は、背面パッド21と同じく適度なクッション性および通気性を有する布材からなり、この例では2枚の布材を張り合わせて周縁を一体的に縫着したものからなる。肩パッド22の背面中央(図2では紙面手前側)には、背面パッド21が一体的に取り付けられている。
肩パッド22は、上端側が両肩に向かって延在されたパッド本体221,221を有し、下端側が背面パッド21の下端に向かって延在されたほぼT字状に形成されている。なお、この肩パッド22においても、吸湿性や速乾性を考慮して一部にメッシュ地を一部に使用してもよく、皮膚などに対するアレルギー反応を抑えるようにした加工が施されていてもよい。
この実施形態において、背面パッド21および肩パッド22は、それ自体が適度なクッション性を備えているが、仕様に応じてはさらにクッション性を良くするため、着脱式のクッションパッドをさらに備えていてもよい。
背面パッド21の下端側の両側面には、後述する調節手段としての調節ベルト41,42を支持するための、バックル23,23が設けられている。バックル23,23は、調節ベルト41,42が挿通される係止リング231,231と、同係止リング231,231を背面パッド側21に保持するための保持部232,232とからなる。
調節ベルト41,42は、上記係止リング231,231に挿通されるベルト体からなり、この実施形態ではほぼ中央を境に半分がループ面43とされ、残りの半分がフック面44とされた面ファスナーからなる。
なお、この実施形態において、調節ベルト41,42は、面ファスナーからなるが、これ以外に固定ベルト31,32の位置を調節可能なものであれば適宜選択して使用できる。本発明において、調節ベルト41,42の調節手段は任意的事項である。
固定ベルト31,32は、上端が背面パッド21の各パッド本体221,221の先端に固定され、他端が各調節ベルト41,42に固定されており、これにより、両腕が挿通可能なループが形成される。ここで、各固定ベルト31,32はともに左右対称な同一形状であり、以下においては、一方の固定ベルト31を例にとって説明する。
図3に示すように、固定ベルト31は、内部に挿通孔を有するチューブ状(円筒パイプ状)のクッション部33と、同クッション部33内に挿通され、実質的にパッド本体221と調節ベルト41に固定される芯材34とを備えている。
クッション部33は、例えば発泡ポリウレタンなどのクッション性を有する素材からなり、この実施形態では、直径30〜40mm×長さ50〜60mmのものが用いられている。クッション部33の表面には、布などからなるカバー331が被せられており、この実施形態では、人体の皮膚に対して優しい素材が用いられている。なお、クッション部33の直径および長さは仕様に応じて任意に変更可能である。
これによれば、クッション部33が円筒チューブ状に形成されているため、腋窩部の最短ルートを通って背面側に引き出されることにより、腋窩部に不要な圧迫痛を与えること無く、また、クッション部33が適度に変形することで、痛みを和らげる効果がある。
芯材34は、所定長さのひも体からなり、この実施形態では一般的な木綿糸を寄り合わせたものからなる。芯材34は、両端がそれぞれ肩パッド21のパッド本体221と、調節ベルト41に固定されている。
この実施形態において、芯材34は木綿糸を寄り合わせた紐からなるが、例えばゴム糸などを一緒に縒り込んで伸縮性をもたせるようにしてもよい。また、クッション性を有する樹脂糸などをさらに編み込み、芯材34自体にクッション製を付与するような工夫をしてもよい。
次に、図4および図5を参照して、この鎖骨固定具1の使用手順の一例について説明する。使用方法は至って簡単で、まず、調節ベルト41,42を係止リング231,231から取り外しておく。
次に、患者Hの背中の脊椎に沿って平行になるように背面パッド2をあてがう。背面パッド2を背中に押し当てたまま、一方の固定ベルト31を肩50から鎖骨部51の上を通って腋窩部52を通すとともに、その先端にある調節ベルト41をバックル23に係止する。
同様にして、他方の固定ベルト42も肩50から鎖骨部51の上を通って腋窩部52に通し、その先端の調節ベルト42をバックル23に係止する。これにより、図4に示すように、各固定ベルト41,42が患者Hの上半身にタスキ掛けされる。
この状態において、取付作業者は患者Hの上半身が正常位になる位置まで調節ベルト41,42を増し止めするなどして調節することで、鎖骨固定具1の取り付けが完了する。
これによれば、固定ベルト31,32は、肩40から鎖骨部51の上を経由して腋窩部52を通って最短ルートで背面パッド2に引き出されるため、不要な圧迫痛を人体に与えることがない。また、円柱状のクッション部33が適度に変形することでその負荷を緩衝することができる。
本発明の一実施形態に係る鎖骨固定具の正面図。 上記実施形態の鎖骨具の背面図。 固定ベルトの内部構造を模式的に示した断面図。 鎖骨固定具の使用状態を説明する説明図。 鎖骨固定具の使用状態を説明する説明図。
符号の説明
1 鎖骨固定具
2 背面パッド
31,32 固定ベルト
33 クッション部
34 芯材
41,42 調節ベルト

Claims (2)

  1. 頭頸部の付け根部付近から脊椎に沿って下方に延在される背当て部と、一端側が上記背当て部の上端側に接続され他端側が上記背当て部の下端側に接続され、肩から鎖骨の上を通り腋窩部を経由して背中側に引き出される固定ベルトを備えた鎖骨固定具において、
    上記固定ベルトは、上記腋窩部に当接される円筒パイプ形状を有するクッション部と、上記クッション部内に挿通され、一端側が上記背当て部の上端側に接続され他端側が上記背当て部の下端側に接続されるひも体の芯材とからなることを特徴とする鎖骨固定具。
  2. 上記背当て部と上記固定ベルトとの間には、上記固定ベルトの長さを調節するための調節手段が設けられている請求項1に記載の鎖骨固定具。
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