JP4344130B2

JP4344130B2 - Laminated body, dry laminating method and apparatus

Info

Publication number: JP4344130B2
Application number: JP2002363638A
Authority: JP
Inventors: 雅彦神山; 弘大須賀
Original assignee: 有限会社神山包装材料
Priority date: 2002-12-16
Filing date: 2002-12-16
Publication date: 2009-10-14
Anticipated expiration: 2022-12-16
Also published as: JP2004195667A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、２枚のフィルムシートをドライラミネートしてハイバリヤ性フィルムを得る方法、装置、およびこれにより得られた積層体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
例えばレトルトなどの包装材料に用いられるドライラミネート積層体は、２枚のフィルムシートを、例えばウレタン系樹脂の主剤にイソシアネート系の硬化剤を添加した二液型接着剤で貼り合わせて製造される（例えば、特許文献１や特許文献２）。この場合、ドライラミネートを実施した後、接着材の反応および硬化を促進してフィルムシートの接着性を高めるために、通常３０℃〜４０℃の温度でエージング（熟成処理）が行われる。
【０００３】
【特許文献１】
特開平８−２７６５５４号公報
【特許文献２】
特開２０００−３１３０６２号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のドライラミネート方法および装置では、フィルムシートを貼り合わせた後に接着剤の化学反応により有意の量の炭酸ガスが発生するという問題があった。貼合する２枚のフィルムシートの双方にガスバリヤ性の高いものを使用すると、発生した炭酸ガスが逃げることができず、層間に微細な気泡が溜まってしまう。この気泡により積層体の外観が白濁したものになり、著しく見栄えを損なってしまうという問題を生ずる。さらに、この炭酸ガスは化学反応が終わるまで経時とともに増加し、通常の温度でエージングを行うとますます膨張して問題を悪化させてしまう。また、層間に生じた気泡はフィルムシートの剥離やガスバリヤ性の低下の原因ともなることも判明している。
【０００５】
例えばレトルト食品等に用いられるドライラミネート積層体は出荷後に高温で加熱されることになるが、層間に生じている気泡が加熱されるとますます膨張してしまうため、ガスバリヤ性の高いフィルムシート同士を貼合した積層体では１００℃以上での加熱は困難であった。
【０００６】
この問題を回避するために、一般に、貼り合わせる２枚のフィルムシートの一方にガスバリヤ性を有するものを用い、他方にガスバリヤ性のないものを用いるようにして、ドライラミネートの際に発生する炭酸ガスがガスバリヤ性のない側から外部に排出されるようにしている。しかしながら、この方法では高いガスバリヤ性を備えるラミネートシートを得ることができないという課題が残ってしまう。
【０００７】
本願発明は上記のような問題に鑑みなされたものであり、バリヤ性フィルムシート同士のドライラミネートにおいて、ガスバリヤ性の高いフィルムシート同士をドライラミネートする場合でも白濁を抑えて外観品質を飛躍的に向上させた積層体、当該積層体を得る方法および装置を提供することを目的とする。また、この積層体は、通常の温度（３０℃〜４０℃）でのエージングが可能で、１００℃以上で加熱した場合でもハイバリヤ性を維持することができるという特徴も有する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本願発明者が鋭意研究および実験を重ねた結果、炭酸ガスの発生は、フィルムシートに糊材を塗布する際に使用するフィルム、接着剤パン、及び塗布ロール付近の湿度が関係することが明らかになった。より具体的には、ドライラミネート加工においてイソシアネート系の硬化剤がフィルムシートに塗布される際に雰囲気中の水分を取り込んでしまい、これと徐々に反応することにより炭酸ガスが発生することが判明した。本願発明者はこの点に着目し、炭酸ガスの発生を抑えるために、フィルムシートとパンと塗布ロール付近の相対湿度を下げるとともに、糊材が水分を取り込まないような措置を講ずることに想到したのである。
【０００９】
上記課題を解決するために、本願に係るドライラミネート加工方法は、複数のシートをイソシアネート系硬化剤を用いる二液硬化型接着剤によりドライラミネートしてハイバリヤ性フィルムを得る方法において、少なくともフィルムシートを貼合するための接着剤および／または当該接着剤の塗布ロールの周囲の湿度を４５％ＲＨ以下に維持する工程と、接着剤および／または当該接着剤の塗布ロールの温度を露点以上に維持する工程と、を備える。
【００１０】
このように、（ａ）少なくとも前記接着剤および／または接着剤の塗布ロール付近の雰囲気湿度を４５％ＲＨ以下にすること、（ｂ）接着剤および／または当該接着剤の塗布ロールの温度を露点以上に維持すること、（ｃ）フィルムシートの貼合面に温風を吹き付け乾燥させることにより、糊材塗布時に水分が取り込まれるのを防止して、炭酸ガスの発生を抑えて良好な状態のハイバリヤ性フィルムを得ることができる。
【００１１】
一方、本願に係るドライラミネート装置は、複数のシートをイソシアネート系硬化剤を用いる二液硬化型接着剤によりドライラミネートしてハイバリヤ性フィルムを製造する装置において、少なくともフィルムシートを貼合するための接着剤および／または当該接着剤の塗布ロール付近の周囲の湿度を４５％ＲＨ以下に維持する除湿手段と、接着剤および／または当該接着剤の塗布ロールの温度を露点以上に保持する温熱手段と、を備える。
【００１２】
このように、相対湿度を４５％ＲＨ以下に維持する除湿手段、接着剤のパンおよび塗布ロールを露点以上に維持する温熱手段、フィルムシートの貼合面を乾燥させる温風供給手段（ブロア手段）をラミネート装置に設けることにより、炭酸ガスの発生を抑止して耐久性や外観品質その他の性能を向上させたハイバリヤ性フィルムの製造装置を得ることが可能となる。
【００１４】
これらの条件下でドライラミネートを行って得られるハイバリヤ性フィルムは炭酸ガスの発生が少ないため白濁が抑えられ、透明度が高く外観品質が良好である。また、この積層体は高いバリヤ性を長期に亘って安定的に保つことができ、１００℃以上の加熱を行っても層間剥離やバリヤ性劣化が少なく、優れた保香性を有するので、例えば食品のレトルト包装などに好適に用いることができる。
【００１５】
ある実施例では、例えば双方が酸素透過率１０ｍｌ^２・ｄ・Ｍｐａ／２０℃，９０％ＲＨよりガスバリヤ性の低いフィルムシート同士を貼り合わせることにより、０乃至３ｍｌ^２・ｄ。Ｍｐａ／２０℃，９０％ＲＨのハイバリヤ性フィルムを得ることができる。別の実施例では、前記フィルムシートの一方が金属箔であってもよい。例えばアルミ箔等の金属箔とのドライラミネートにより、遮光性およびガスバリヤ性の高いラミネートフィルムを得ることができる。
【００１６】
また、フィルムシートの貼合面に温風を吹き付け乾燥させる工程を備えていてもよい。さらに、イソシアネート系硬化剤が水分と反応することによりガスが発生するため、硬化剤の配合比を下げることにより、炭酸ガスの発生を好適に抑制することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に詳細に説明する。図１は、本発明に係るラミネート加工装置全体を示す簡略図である。図１に示すように、ドライラミネート加工は、第１のフィルムシート１を繰り出して接着剤３を転写し、転写した接着剤を乾燥部４で乾燥させてから、この第１のフィルムシート１と第２のフィルムシート２をピンチロール５にて貼り合わせて行われる。
【００１８】
接着剤３は、イソシアネート系の硬化剤を主剤に添加して使用する二液硬化型接着剤であり、これを４５〜５５％程度の割合で溶剤に溶かしたものが用いられる。主剤としてはポリエステル、ポリエーテル、若しくはポリエステルまたはポリエーテルのウレタン系化合物が挙げられる。イソシアネート系硬化剤とは、分子中に２個以上のイソシアネート基を有する化合物であり、例えば、２，４−トリレンジイソシアネート、４，４’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、トリデンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられ、さらにこれらを２量体、３量体としてイソシアネート基を増やしたものであってもよい。
【００１９】
この接着剤３は、化学メーカが一般に提供する製品を用いることができるが、本発明の実施例では、主剤に対する硬化剤の配合比をメーカが指定する数値の５０乃至７５％、好ましくは約６５％に抑えている。例えば、メーカが指定する主剤と硬化剤の配合比が１００：１２である場合、本発明では１００：６乃至１００：９とし、好適には１００：８程度として使用する。また、メーカの指定が１００：３０である場合、使用する主剤と硬化剤の配合比は１００：１５乃至１００：２３とする。配合量がこれ以下ではフィルムシートの接着性の低減が認められ、これ以上となると有意な量の炭酸ガスが発生して好ましくない。接着剤３はパン６に収容されており、塗布ロール７（グラビアロール）により第１のフィルムシート１に転写される。
【００２０】
本発明のドライラミネート装置には、作業空間を外部から遮断するカバー手段８と、当該カバー手段８内部の湿度を４５％ＲＨ以下、より好ましくは４０％ＲＨ以下に維持する除湿手段９が設けられている。カバー手段８は作業要素の占める空間の大きさに応じて形成されたケースのようなものであってもよいし、建造物の壁面や床などで構成される部屋としての存在でもよい。除湿手段９は湿度センサを有し（図示せず）、フィードバック制御を行ってカバー手段８内の雰囲気湿度を４５％ＲＨ以下に維持する。この除湿手段９は従来のエアコンディショナーの機能を転用することができ、これ以上の詳細な説明は省略する。なお、図１においてカバー手段８はすべての作業要素を覆う構成としているが、少なくともパン６と塗布ロール７付近の雰囲気湿度を制御できる構成であれば、その大きさや形状は図１に示す例に限るものではない。したがって、他の実施例では、パン６と塗布ロール７の部分を覆う筐体として実現することができる。
【００２１】
また、本発明のドライラミネート装置は、接着剤３を収容するパン６および／または塗布ロール７を露点以上に維持する温熱手段１０を備えている。この温熱手段１０は、例えば、塗布ロール７の内部に配置された電熱線として、および／または、パン６を載置する自動温度調節機能付のセラミックヒータとして実現することができる。
【００２２】
さらに、本発明のドライラミネート装置は、フィルムシート１、２に温風を吹き付けて表面を乾燥させるブロア手段１１、１２を備えている。このブロア手段１１、１２は、フィルムシートの繰出しロール１３、１４の直後に設けられており、フィルムシート１、２を繰り出した後にその貼合面の水分を飛ばすとともにフィルムシート自体を暖める作用を有する。なお、図１に示す例では各フィルムシート用に２台のブロア手段１１、１２を設けているが、いずれか一方のみであっても炭酸ガスの発生を低減させることができる。
【００２３】
このように、本発明のドライラミネート装置および方法では、（ａ）除湿手段９を設けて雰囲気湿度を４５％ＲＨ以下に維持し、（ｂ）温熱手段１０を設けて接着剤３（パン６）および／または塗布ロール７の温度を露点以上に保持し、さらに、（ｃ）ブロア手段１１、１２を設けてフィルムシートの貼合面に温風を吹き付けて乾燥させる工程を備える。このように、徹底して接着剤３が水分を取り込まないような措置を講ずることにより、水分がイソシアネート系化合物と反応して生ずる炭酸ガスの発生が抑止される。したがって、有意のガスバリヤ性を有するフィルムシート同士を貼り合わせる場合でも層間に炭酸ガスの気泡が生じることがなく、白濁を抑えて外観品質を飛躍的に向上させたドライラミネート積層体を製造することができる。また、この積層体はガスバリヤ性に優れ、３０℃〜４０℃でのエージングを行うことができ、さらに１００℃以上の加熱にも性能を劣化させることなく使用に耐えられるという高機能を有する。
【００２４】
【実施例】
以下に、本発明のドライラミネート加工方法および装置を用いて製造した積層体についての性能試験の結果を記載する。
【００２５】
実施例に使用したフィルムシートは以下の通りである。
１．「ＭＯＳ−ＴＲ」（商標名）：ＰＥＴ１２μＳｉＯｘ蒸着、製造販売元：尾池産業株式会社
２．「ＭＯＳ−ＴＢ」（商標名）：ＰＥＴ１２μＳｉＯｘ蒸着、製造販売元：尾池産業株式会社
３．「ＭＯＳ−ＴＯ」（商標名）：ＰＥＴ１２μＳｉＯｘ蒸着、製造販売元：尾池産業株式会社
４．「バリラックスＨＧ」（商標名）：ＰＥＴＡｌＯ３蒸着、製造販売元：東洋メタライジング株式会社
５．「テックバリヤＰ２」（商標名）：ＰＥＴ１２μＳｉＯｘ蒸着、製造販売元：三菱化学株式会社
６．「ＶＳ１０」（商標名）：ＰＥＴ１２μ超バリヤ、製造販売元：ダイセル化学工業株式会社
７．アルミ箔７μ
【００２６】
実施例に使用した接着剤は以下の通りである。
１．東洋モートン株式会社製、主剤：ＡＤ９８０Ａ、硬化剤：ＡＤ９８０Ｂ、指定配合比１００：１２
２．武田薬品工業株式会社製タケラック（商標名）、主剤：Ａ−３８５、硬化剤：Ａ−１０
【００２７】
【表１】

【００２８】
【表２】

【００２９】
【表３】

【００３０】
【表４】

【００３１】
表１のデータは、本発明によるドライラミネート積層体が従来に比して飛躍的に高い外観品質を有することを示している。また、表２のデータは、酸素ガスバリヤ性の高いフィルム同士を貼合した本発明によるドライラミネート積層体は、飛躍的に高度なガスバリヤ性を実現しうることを実証している。また、表３に示すように、１００℃以上での長時間の加熱によりガスバリヤ性の劣化が認められるが、なお高いバリヤ性を維持しており、実用上の使用可能範囲に劣化は収まっている。また、表４のデータは、本発明による積層体が高い保香性を有することを示す。なお、香気透過実験でオレンジエッセンスを用いたのは、オレンジエッセンスがどの素材のフィルムにも平均して高い香気透過性を有するからである。本発明の積層体には、外観上に視認できる気泡は認められず、また、印刷にも目立つ支障は生じない。
【００３２】
以上に本発明の実施例について詳細に説明したが、実際には（ａ）雰囲気湿度４５％ＲＨ以下、（ｂ）接着剤および／または当該接着剤の塗布ロールの温度を露点以上に保持すること、（ｃ）前記フィルムシートの接着側表面に温風を吹き付けて乾燥させる工程を含むこと、のいずれか１以上の要素があれば従来に比して炭酸ガスの発生を抑えることができる。したがって、本発明は上記要素のすべてを常に備える必要はなく、いずれか１以上の要素を有する装置または方法として実現することができる。
【００３３】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明によれば、（ａ）除湿手段を設けて雰囲気湿度を４５％ＲＨ以下に維持し、（ｂ）温熱手段を設けて接着剤（パン）および／または塗布ロールの温度を露点以上に保持し、さらに、（ｃ）ブロア手段を設けてフィルムシートの貼合面に温風を吹き付けて乾燥させてドライラミネート加工を行うことにより、ガスバリヤ性を有するフィルムシート同士を貼り合わせる場合でも層間に炭酸ガスの気泡が生じることがなく、外観品質を飛躍的に向上させたドライラミネート積層体を得ることができる。また、このドライラミネート積層体は、高い酸素ガスバリヤ性能を有し、３０℃〜４０℃でのエージングを行うことができ、さらに１００℃以上の加熱にも性能をさほど劣化させることなく耐えられるという高機能を有する。したがって、例えば食品のレトルトパウチなど高度なガスバリヤ性を必要とする用途に用いる包装材その他の工業部品の分野に有効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るドライラミネート装置の全体像を示す概略図である。
【符号の説明】
１第１のフィルムシート
２第２のフィルムシート
３接着剤
４乾燥部
５ピンチロール
６パン
７塗布ロール
８カバー手段
９除湿手段
１０温熱手段
１１、１２ブロア手段
１３、１４繰出しロール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and apparatus for obtaining a high barrier film by dry laminating two film sheets, and a laminate obtained thereby.
[0002]
[Prior art]
For example, a dry laminate laminate used for a packaging material such as retort is manufactured by bonding two film sheets with, for example, a two-component adhesive in which an isocyanate curing agent is added to a main component of a urethane resin ( For example, Patent Document 1 and Patent Document 2). In this case, after dry laminating, aging (aging treatment) is usually performed at a temperature of 30 ° C. to 40 ° C. in order to promote the reaction and curing of the adhesive and enhance the adhesion of the film sheet.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-8-276554 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-313062
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional dry laminating method and apparatus have a problem that a significant amount of carbon dioxide gas is generated by the chemical reaction of the adhesive after the film sheets are bonded together. If a film having high gas barrier properties is used for both of the two film sheets to be bonded, the generated carbon dioxide gas cannot escape and fine bubbles accumulate between the layers. Due to the bubbles, the appearance of the laminate becomes cloudy, which causes a problem that the appearance is remarkably impaired. Further, the carbon dioxide gas increases with time until the chemical reaction is completed, and if the aging is performed at a normal temperature, the carbon dioxide gas expands more and worsens the problem. It has also been found that bubbles generated between the layers cause peeling of the film sheet and a decrease in gas barrier properties.
[0005]
For example, dry laminate laminates used for retort foods are heated at high temperatures after shipment, but the bubbles generated between the layers expand more and more, so film sheets with high gas barrier properties It was difficult to heat at a temperature of 100 ° C. or higher in the laminated body in which was bonded.
[0006]
In order to avoid this problem, carbon dioxide gas generated during dry lamination is generally used by using one of two film sheets to be bonded having gas barrier properties and the other having no gas barrier properties. Is discharged to the outside from the side having no gas barrier property. However, this method still has a problem that a laminate sheet having high gas barrier properties cannot be obtained.
[0007]
The present invention has been made in view of the above problems, and in dry laminating between barrier film sheets, even when film sheets having high gas barrier properties are dry laminated, the appearance quality is greatly improved by suppressing white turbidity. It is an object of the present invention to provide a laminated body and a method and apparatus for obtaining the laminated body. Moreover, this laminated body can be aged at a normal temperature (30 ° C. to 40 ° C.) and can maintain high barrier properties even when heated at 100 ° C. or higher.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies and experiments conducted by the inventor of the present application, it is clear that the generation of carbon dioxide gas is related to the humidity near the film, adhesive pan, and coating roll used when applying the paste material to the film sheet. became. More specifically, it has been found that when an isocyanate-based curing agent is applied to a film sheet in a dry laminating process, moisture in the atmosphere is taken in and carbon dioxide gas is generated by gradually reacting with it. . The inventor of the present application pays attention to this point, and in order to suppress the generation of carbon dioxide gas, the present inventors have come to the idea of taking measures to reduce the relative humidity in the vicinity of the film sheet, the pan, and the coating roll and prevent the glue material from taking in moisture. It is.
[0009]
In order to solve the above problem, a dry lamination method according to the present application, Oite the method for obtaining a Haibariya film by dry lamination by two-component curable adhesive using a plurality of sheets of isocyanate curing agent, at least the film a step of maintaining the humidity around the coating roll of adhesive and / or the adhesive for bonding the sheet below 45% RH, the temperature of the coating roll of adhesive and / or the adhesive above the dew point Maintaining .
[0010]
Thus, (a) at least the atmospheric humidity in the vicinity of the adhesive and / or the adhesive application roll is 45% RH or less, (b) the temperature of the adhesive and / or the adhesive application roll is dew point. Maintaining the above, (c) by blowing warm air on the bonding surface of the film sheet and drying it, preventing moisture from being taken in at the time of applying the paste material, and suppressing the generation of carbon dioxide gas in a good state A high barrier film can be obtained.
[0011]
On the other hand, dry lamination apparatus according to the present application, Oite a plurality of sheets in an apparatus for manufacturing a Haibariya film by dry lamination by two-component curable adhesive using an isocyanate curing agent, for bonding at least a film sheet heat means for holding the dehumidifier to maintain the humidity of the ambient below 45% RH of adhesive and / or near the coating roll of the adhesive, the temperature of the coating roll of adhesive and / or the adhesive than the dew point And comprising.
[0012]
Thus, a dehumidifying means for maintaining the relative humidity at 45% RH or less, a heating means for maintaining the adhesive pan and application roll above the dew point, and a hot air supply means for drying the bonding surface of the film sheet (blower means) Is provided in the laminating apparatus, and it becomes possible to obtain a high barrier film manufacturing apparatus in which the generation of carbon dioxide gas is suppressed and the durability, appearance quality and other performances are improved.
[0014]
A high-barrier film obtained by dry lamination under these conditions has less carbon dioxide generation, and thus can be prevented from being clouded, has high transparency and good appearance quality. In addition, this laminate can stably maintain a high barrier property over a long period of time, and even when heated at 100 ° C. or higher, there is little delamination and barrier property deterioration, and has excellent fragrance retention. It can be suitably used for food retort packaging.
[0015]
In some embodiments, for example, 0 to 3 ml ² · d by laminating film sheets having an oxygen permeability of 10 ml ² · d · Mpa / 20 ° C. and a gas barrier property lower than 90% RH. A high barrier film of Mpa / 20 ° C. and 90% RH can be obtained. In another embodiment, one of the film sheets may be a metal foil. For example, a laminate film having high light shielding properties and gas barrier properties can be obtained by dry lamination with a metal foil such as an aluminum foil.
[0016]
Moreover, you may provide the process of spraying and drying a warm air on the bonding surface of a film sheet. Furthermore, since the isocyanate curing agent reacts with moisture to generate gas, the generation of carbon dioxide gas can be suitably suppressed by reducing the blending ratio of the curing agent.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described in detail below. FIG. 1 is a simplified diagram showing the entire laminating apparatus according to the present invention. As shown in FIG. 1, in the dry laminating process, the first film sheet 1 is fed out to transfer the adhesive 3, and the transferred adhesive is dried in the drying unit 4, and then the first film sheet 1 The second film sheet 2 is bonded by a pinch roll 5.
[0018]
Adhesive 3 is a two-component curable adhesive that is used by adding an isocyanate-based curing agent to the main agent, and is obtained by dissolving this in a solvent at a ratio of about 45 to 55%. Examples of the main agent include polyester, polyether, or a urethane compound of polyester or polyether. Isocyanate-based curing agents are compounds having two or more isocyanate groups in the molecule, such as 2,4-tolylene diisocyanate, 4,4′-diphenylmethane diisocyanate, dianisidine diisocyanate, tolden diisocyanate, hexamethylene. Diisocyanate etc. are mentioned, What further increased the isocyanate group by using these as a dimer and a trimer may be sufficient.
[0019]
As the adhesive 3, a product generally provided by a chemical manufacturer can be used. However, in the embodiment of the present invention, the blending ratio of the curing agent to the main agent is 50 to 75% of the numerical value specified by the manufacturer, preferably about 65. %. For example, when the blending ratio of the main agent and the curing agent specified by the manufacturer is 100: 12, in the present invention, it is set to 100: 6 to 100: 9, preferably about 100: 8. When the manufacturer's designation is 100: 30, the blending ratio of the main agent to be used and the curing agent is 100: 15 to 100: 23. If the blending amount is less than this, a decrease in the adhesiveness of the film sheet is recognized, and if it exceeds this, a significant amount of carbon dioxide gas is generated, which is not preferable. The adhesive 3 is accommodated in a pan 6 and is transferred to the first film sheet 1 by an application roll 7 (gravure roll).
[0020]
The dry laminating apparatus of the present invention is provided with cover means 8 for blocking the work space from the outside, and dehumidifying means 9 for maintaining the humidity inside the cover means 8 at 45% RH or less, more preferably at 40% RH or less. ing. The cover means 8 may be a case formed according to the size of the space occupied by the work element, or may exist as a room composed of a wall surface or a floor of a building. The dehumidifying means 9 has a humidity sensor (not shown) and performs feedback control to maintain the atmospheric humidity in the cover means 8 at 45% RH or less. The dehumidifying means 9 can divert the function of a conventional air conditioner and will not be described in further detail. In FIG. 1, the cover means 8 covers all the working elements. However, the size and shape of the cover means 8 are the same as those shown in FIG. 1 as long as the atmosphere humidity near the pan 6 and the coating roll 7 can be controlled. It is not limited. Therefore, in another Example, it can implement | achieve as a housing | casing which covers the part of the pan 6 and the application | coating roll 7. FIG.
[0021]
Further, the dry laminating apparatus of the present invention is provided with a heating means 10 for maintaining the pan 6 and / or the coating roll 7 containing the adhesive 3 at a dew point or higher. The heating means 10 can be realized, for example, as a heating wire arranged inside the coating roll 7 and / or as a ceramic heater with an automatic temperature control function on which the pan 6 is placed.
[0022]
Furthermore, the dry laminating apparatus of the present invention is provided with blower means 11 and 12 for blowing hot air to the film sheets 1 and 2 to dry the surface. The blower means 11 and 12 are provided immediately after the film sheet feeding rolls 13 and 14, and after the film sheets 1 and 2 are fed out, the blower means 11 and 12 have an action of removing moisture on the bonding surface and heating the film sheet itself. . In addition, in the example shown in FIG. 1, although the two blower means 11 and 12 are provided for each film sheet, even if it is only any one, generation | occurrence | production of a carbon dioxide gas can be reduced.
[0023]
Thus, in the dry laminating apparatus and method of the present invention, (a) the dehumidifying means 9 is provided to maintain the atmospheric humidity at 45% RH or less, and (b) the heating means 10 is provided to provide the adhesive 3 (bread 6). And / or holding the temperature of the coating roll 7 at or above the dew point, and further comprising (c) providing blower means 11 and 12 and blowing hot air on the bonding surface of the film sheet to dry it. In this way, by taking measures to prevent the adhesive 3 from taking in moisture, generation of carbon dioxide gas generated by the reaction of moisture with the isocyanate compound is suppressed. Therefore, even when film sheets having significant gas barrier properties are bonded together, carbon dioxide gas bubbles are not generated between the layers, and it is possible to produce a dry laminate laminate that suppresses white turbidity and greatly improves appearance quality. it can. Moreover, this laminated body is excellent in gas barrier property, can perform aging at 30 ° C. to 40 ° C., and has a high function of being able to endure use without degrading performance even at heating of 100 ° C. or higher.
[0024]
【Example】
Below, the result of the performance test about the laminated body manufactured using the dry-laminating method and apparatus of this invention is described.
[0025]
The film sheets used in the examples are as follows.
1. “MOS-TR” (trade name): PET 12 μSiOx vapor deposition, manufacturer: Oike Sangyo Co., Ltd. 2. “MOS-TB” (trade name): PET 12 μSiOx vapor deposition, manufacturer: Oike Sangyo Co., Ltd. “MOS-TO” (trade name): PET 12 μSiOx vapor deposition, manufacturer: Oike Sangyo Co., Ltd. 4. “Val relax HG” (trade name): PETAlO3 vapor deposition, manufacturer: Toyo Metallizing Co., Ltd. “Tech Barrier P2” (trade name): PET 12 μSiOx vapor deposition, manufacturer: Mitsubishi Chemical Corporation “VS10” (trade name): PET over 12 μ barrier, manufacturer: Daicel Chemical Industries, Ltd. Aluminum foil 7μ
[0026]
The adhesive used in the examples is as follows.
1. Made by Toyo Morton Co., Ltd., main agent: AD980A, curing agent: AD980B, designated blending ratio 100: 12
2. Takelac Pharmaceutical Co., Ltd. Takelac (trade name), main agent: A-385, curing agent: A-10
[0027]
[Table 1]

[0028]
[Table 2]

[0029]
[Table 3]

[0030]
[Table 4]

[0031]
The data in Table 1 shows that the dry laminate laminate according to the present invention has a remarkably high appearance quality as compared with the prior art. In addition, the data in Table 2 demonstrates that the dry laminate laminate according to the present invention in which films having high oxygen gas barrier properties are bonded to each other can dramatically achieve high gas barrier properties. In addition, as shown in Table 3, the gas barrier property is deteriorated by heating for a long time at 100 ° C. or higher, but the high barrier property is still maintained, and the deterioration is within the practical usable range. . Moreover, the data of Table 4 show that the laminated body by this invention has high aroma retention. The reason why the orange essence was used in the fragrance permeation experiment is that the orange essence has high fragrance permeability on average for any film of any material. In the laminate of the present invention, no visible bubbles are observed on the appearance, and no conspicuous trouble occurs in printing.
[0032]
Although the embodiments of the present invention have been described in detail above, in practice, (a) the atmospheric humidity is 45% RH or less, and (b) the temperature of the adhesive and / or the coating roll of the adhesive is maintained above the dew point. (C) The generation of carbon dioxide gas can be suppressed as compared with the conventional case if there is any one or more elements of including a step of drying by blowing warm air on the adhesion side surface of the film sheet. Accordingly, the present invention need not always include all of the above elements, and can be realized as an apparatus or a method having any one or more elements.
[0033]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, (a) a dehumidifying means is provided to maintain the atmospheric humidity at 45% RH or less, and (b) a heating means is provided to provide an adhesive (pan) and / or Maintaining the temperature of the coating roll above the dew point, and (c) providing a blower means and blowing dry air on the bonding surface of the film sheet to dry the film sheet, thereby performing a gas barrier property. Even in the case of bonding together, carbon dioxide gas bubbles are not generated between the layers, and a dry laminate laminate can be obtained in which the appearance quality has been dramatically improved. In addition, this dry laminate laminate has high oxygen gas barrier performance, can be aged at 30 ° C. to 40 ° C., and can withstand heating at 100 ° C. or higher without much deterioration in performance. It has a function. Therefore, it can be effectively used in the field of packaging materials and other industrial parts used for applications requiring high gas barrier properties such as food retort pouches.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing an overall image of a dry laminating apparatus according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 1st film sheet 2 2nd film sheet 3 Adhesive 4 Drying part 5 Pinch roll 6 Bread 7 Application | coating roll 8 Cover means 9 Dehumidifying means 10 Heating means 11, 12 Blower means 13, 14 Feeding roll

Claims

In a method of obtaining a high barrier film by dry laminating a plurality of film sheets with a two-component curable adhesive using an isocyanate curing agent,
Maintaining the humidity around at least the adhesive and / or the application roll of the adhesive for laminating the film sheet at 45% RH or less;
Maintaining the temperature of the adhesive and / or the application roll of the adhesive at or above the dew point.

In an apparatus for producing a high barrier film by dry laminating a plurality of film sheets with a two-component curable adhesive using an isocyanate curing agent,
Dehumidifying means for maintaining at least 45% RH or less of the humidity around the adhesive and / or the application roll of the adhesive for laminating the film sheet;
A dry laminating apparatus comprising: a heating means for maintaining a temperature of the adhesive and / or an application roll of the adhesive at or above a dew point.

The method according to claim 1, further comprising a step of spraying warm air on a bonding surface of the film sheet to dry the film sheet.