JP4344061B2 - 切削工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部材に丸孔を開ける切削工具に関する。
【0002】
【背景の技術】
特開平9−225720号公報に示すように、従来から、金属、合成樹脂、木材、コンクリート等のあらゆる素材からなる部材に丸孔を開けることができるホルソーが知られている。
このホルソーは、回転軸と、該回転軸の先端部に設けられた円筒形状の削孔部と、この削孔部の先端部に形成された切刃と、この削孔部の内部に配置された軸芯部とを備えている。この軸芯部は、回転軸と同軸上に配置されており、また、軸芯部の先端は、削孔部の先端から突出している。
【0003】
このホルソーを用いて前記部材のうち例えば板材に丸孔をあけるには、まず、回転軸を中心として回転しているホルソーの軸芯部の先端を板材に食い込ませておき、ついで、この軸芯部でホルソーの回転をガイドしながら、前記削孔部の切刃を板材に食い込ませる。その後、前記切刃が板材を貫通するまで軸芯部及び削孔部を板材に押し込むことで、板材に丸孔を開けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記削孔部は円筒形状となっているため、前記ホルソーによって板材に丸孔をあけると、前記削孔部の内側に円板状の切り落としが残ってしまうこととなる。
そこで、従来では、作業者が工具でホルソーを叩いたり、円板状の切り落としを削孔部からこじり落としたりすることで、前記円板状の切り落としを除去していたが、この円板状の切り落としは前記削孔部の内側に固くはまりこんでいることが多く、容易に除去できるものではなかった。したがって、この除去の作業に手間がかかり、部材に丸孔を開ける作業を効率的に行うことができなかった。
本発明の課題は、部材に丸孔を開ける作業を効率的に行うことができる切削工具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば図1及び図2に示すように、回転軸13と、この回転軸13の先端部に固定されて軸回りに回転する基体2と、該基体2の軸方向の先端部に設けられた切刃5a・6aと、該基体2の先端部の外周部分に設けられた突出切刃9a・10aとを備えた切削工具であって、
前記基体2は、その回転中心から前記回転軸13の外周部よりも径方向外方に伸び、かつ前記基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置された一対の第1羽部3・4と、
前記基体2の回転中心から前記回転軸13の外周部よりも径方向外方に伸び、かつ前記基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されるとともに、前記第1羽部3・4から軸周りに90°離間した位置に配置された一対の第2羽部7・8とを備え、
前記切刃5a・6aは、前記第1羽部3・4に、前記基体2の先端部の外周部分から回転中心に亙って設けられており、かつ、前記外周部分から回転中心に向かうに従って漸次前記基体2の軸方向基端部側に傾斜しており、前記突出切刃9a・10aは、前記第2羽部7・8の先端部に、前記切刃5a・6aより基体2の軸方向先端側に配置されていることを特徴とする。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、前記切刃5a・6aは、前記第1羽部3・4に、前記基体2の先端部の外周部分から回転中心に亙って設けられており、かつ、前記外周部分から回転中心に向かうに従って漸次前記基体2の軸方向基端部側に傾斜しており、前記突出切刃9a・10aは、前記第2羽部7・8の先端部に、前記切刃5a・6aより基体2の軸方向先端側に配置されているので、以下のようにして部材に丸孔を開けることができる。
【0007】
すなわち、まず、基体2を回転させながら突出切刃9a・10aを、例えば板状部材に食い込ませて、基体2の回転をガイドさせる。さらに基体2を回転させながら板状部材に対して押し進めていくと、切刃5a・6aの基体2の外周側における外端部が板状部材に食い込んでいく。
その後、切刃5a・6aは、その外端部から中央側における内端部に向けて次第に板状部材に切り込んでいき、これによって、板状部材は次第に円形状に削り取られていき、切刃5a・6aの内端部が板状部材に切り込んだところで、板状部材には丸孔が形成される。そして、切刃5a・6aの内端部が板状部材の裏面側に達したところで、板状部材に貫通した丸孔が開けられる。
【0008】
このように、本請求項の切削工具1によって板状部材を切削していくと、前記切刃5a・6aによって板状部材が次第に円形状に削り取られるので、切削屑を徐々に排出することができる。したがって、従来のホルソーのように、円板状の切り落としが出ることがないので、その除去作業が不要となり、よって、部材に丸孔を開ける作業を効率的に行うことができる。
また、突出切刃9a・10aによって基体2の回転を確実にガイドした後に、切刃5a・6aによって前記板状部材を削り取るので、板状部材により正確に丸孔を開けることができる。
【0009】
ここで、前記基体2に切刃5a・6aを設けるには、例えば、前記切刃5a・6aが形成されたチップ(超硬度焼成体等からなるもので、実施の形態では刃体5・6とした)を、前記切刃5a・6aが前記基体2の外周部分から回転中心に向かうに従って漸次前記基体2の軸方向基端部側に傾斜するようにして、前記基体2の先端部に設ければよい。また、前記外周部分から回転中心に向かうに従って漸次前記基体の軸方向基端部側に傾斜している切刃を前記基体に直接形成してもよい。
また、前記基体2に突出切刃9a・10aを設けるには、例えば、切刃5a・6aを備えたチップ9・10(超硬度焼成体等からなるもの)を前記基体2に設ければよい。
【0010】
請求項2記載の発明は、例えば図1及び図2に示すように、請求項1記載の発明において、前記基体2には、前記切刃5a・6aによって削り取られた切削屑を排出するための排出部11が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、前記切刃5a・6aによって削り取られた切削屑は前記排出部11により排出されるので、該切削屑によって前記切刃5a・6aの切れ味が阻害されることがない。したがって、部材に丸孔を開ける作業をより効果的に行うことができる。
ここで、前記基体2に排出部11を設けるには、例えば、前記基体2のうち、前記切刃5a・6aよりも回転方向の前方の部分に、この基体2の基端部側に連通する空間を形成すればよい。
【0011】
請求項3記載の発明は、例えば図1及び図2に示すように、請求項1または2記載の発明において、前記切刃5a・6aは対をなすようにして複数設けられており、
前記対をなす切刃5a・6aは、互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、前記対をなす切刃5a・6aは、互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されているので、本請求項に記載の切削工具1を用いて部材に丸孔を開けるに際して、基体2の回転中心に対して対称的な位置で板状部材をバランスよく削り取っていくことができる。したがって、切削中に基体2が傾いたり揺れたりすることを防止することができるので、より正確に丸孔を開けることができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、例えば図1及び図2に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記突出切刃9a・10aは対をなすようにして複数設けられており、該対をなす突出切刃9a・10aは、互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、前記対をなす突出切刃9a・10aは、互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されているので、本請求項に記載の切削工具を用いて部材に丸孔を開けるに際して、基体2の回転中心に対して対称的な位置で基体2の回転をガイドすることができる。したがって、前記基体2の回転をより確実にガイドすることができ、より正確に丸孔を開けることができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記突出切刃9a・10aは、前記基体2の回転中心側に向かうに従って漸次基体2の軸方向基端部側に傾斜していることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、前記突出切刃9a・10aは、前記基体2の回転中心側に向かうに従って漸次基体2の軸方向基端部側に傾斜しているので、本請求項に記載の切削工具を用いて部材に丸孔を開けるに際して、前記突出切刃9a・10aの外端部をまず前記部材に食い込ませ、その後、前記切削工具1を前記部材に対して押し進めていくことで、前記突出切刃9a・10aを、その外端部から中心側における内端部に向けて次第に前記部材に食い込ませていくことができる。したがって、前記突出切刃9a・10aを前記部材により確実に食い込ませていくことができる。
【0017】
請求項6記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記突出切刃9a・10aの外周先端と、前記切刃5a・6aの外周先端とは、前記基体2の先端視において、同一円弧上に配置されていることを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、前記突出切刃9a・10aの外周先端と、前記切刃5a・6aの外周先端とは、前記基体2の先端視において、同一円弧上に配置されているので、本請求項に記載の切削工具を用いて部材に丸孔を開けるに際して、前記突出切刃9a・10aによって前記部材に形成された切り込みに、前記切刃5a・6aの外端部が食い込まれていくこととなる。したがって、前記切刃5a・6aの外端部を部材に食い込み易くさせることができ、より円滑な切削が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、切削工具1の構成を説明する。
図1〜図4に示すように、切削工具1は、基体2と、回転軸13と、基体2の軸方向の先端部に設けられた切刃5a・6a及び突出切刃9a・10aとを備えている。
基体2は、回転軸13の先端部に固定されており、部材に丸孔を開ける際には、回転軸13回りに矢印A方向に回転するようになっている。
【0020】
基体2は、その回転中心から径方向外方に伸びる第1羽部3・4と第2羽部7・8とを備えている。
第1羽部3と、第1羽部4とは、互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されている。また、第1羽部3の形状は、第1羽部4の形状と、基体の回転中心に対して対称的になっている。また、第1羽部3の外周部分と第2羽部4の外周部分との間の長さ(基体2の直径)は約97mmとなっている。
【0021】
前記第1羽部3・4には、取付座面3a・4aが形成されている。この取付座面3a・4aは、後述する刃体5・6を取り付けるためのもので、基体2の軸方向にほぼ平行となっている。
【0022】
前記刃体5・6は、超硬度焼成体よりなる板状部材であって、すくい面5b・6bと、逃げ面5c・6cと、すくい面5b・6bと逃げ面5c・6cとが交差する部分に形成された切刃5a・6aとを備えている。
逃げ面5c・6cはすくい面5b・6bに対して鋭角になっており、かつ、逃げ角は15度、すくい角は20度に設定されている。
【0023】
前記刃体5は、以下のようにして基体2に取り付けられている。
すなわち、刃体5のすくい面5bに対向する取付面を前記取付座面3aに当接させる一方で、逃げ面5cを、前記基体2の外周部分から回転中心に向かうに従って漸次基体2の軸方向基端部側に傾斜するようにした状態で刃体5の取付面を取付座面3aに鑞付けすることにより、刃体5が基体2に取り付けられている。
【0024】
したがって、切刃5aは、基体2の先端部の外周部分から回転中心に亙って設けられ、かつ、前記基体2の外周部分から回転中心に向かうに従って漸次基体2の軸方向基端部側に傾斜するようにして設けられている。
また、刃体6は、刃体5と対をなすように、すなわち、刃体5と基体2の回転中心に対して対称的になるようにして、基体2の取付座面4aに鑞付けされている。
【0025】
第2羽部7と第2羽部8とは、互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されており、また、第2羽部7の形状は、第2羽部8の形状と、基体の回転中心に対して対称的になっている。
第2羽部7・8の外周部には、それぞれ超硬度焼成体からなるチップ9・10が、それらチップ9・10が対をなすように、すなわち、チップ9・10が互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されるようにして鑞付けされている。
【0026】
これらチップ9・10にはそれぞれ突出切刃部9a・10aが形成されており、これら突出切刃9a・10aは、切刃5a・6aより基体2の軸方向先端部側に配置されている。
また、これら突出切刃9a・10aは、基体2の回転中心側に向かうに従って漸次基体2の軸方向基端部側に傾斜しており、また、その外周先端と切刃5a・6aの外周先端とが、基体2の先端視において、同一円弧上に配置されている。
【0027】
一方、基体2のうち、切刃5a・6aよりも回転方向の前方の部分には、基体2の基端部側に連通する空間がそれぞれ形成されており、これらの部分は、それぞれ、切刃5a・6aによって削り取られた切削屑を排出するための排出部11となっている。
また、第1羽部3と第2羽部7との間及び第1羽部4と第2羽部8との間には、基体2の基端部側に連通する空間部分がそれぞれ形成されており、これらの部分は、それぞれ、突出切刃9a・10aによって削り取られた切削屑を排出するための排出部12となっている。
【0028】
次に、切削工具1を用いて板状部材に丸孔を形成する方法について説明する。
まず、回転軸13を図示しない駆動装置に連結して、基体2を矢印A方向に回転させる。
ついで、基体2を回転させながら、突出切刃9a・10aを板状部材に食い込ませて、基体2の回転をガイドさせる。ここで、突出切刃9a・10aは以下のようにして板状部材に食い込んでいく。すなわち、突出切刃9a・10aの基体2の外周側における外端部が前記板状部材に回転しながら食い込み、その後、さらに基体2を回転させながら板状部材に対して押し進めることで、突出切刃9a・10aが、前記外端部から中央側における内端部に向けて次第に板状部材に食い込んでいく。
【0029】
さらに基体2を回転させながら板状部材に対して押し進めていくと、突出切刃9a・10aによって板状部材に形成された切り込みに、切刃5a・6aの基体2の外周側における外端部が食い込んでいく。
その後、切刃5a・6aは、その外端部から中央側における内端部に向けて次第に板状部材に切り込んでいき、これによって、板状部材は次第に円形状に削り取られていき、切刃5a・6aの内端部が部材に切り込んだところで、板状部材には丸孔が形成される。そして、切刃5a・6aの内端部が板状部材の裏面側に達したところで、板状部材に貫通した丸孔が開けられる。
ここで、切削によって生じた切削屑は、排出部11・12から基体2の外部に排出される。
【0030】
従って、本実施の形態によれば、上記のように部材に丸孔を開けていくので、すなわち、切刃5a・6aによって板状部材が次第に円形状に削り取られていくので、切削屑を徐々に排出することができる。したがって、従来のホルソーのように、円板状の切り落としが出ることがないので、その除去作業が不要となり、よって、部材に丸孔を開ける作業を効率的に行うことができる。
また、突出切刃9a・10aによって基体2の回転を確実にガイドした後に、切刃5a・6aによって前記板状部材を削り取るので、板状部材により正確に丸孔を開けることができる。
【0031】
ここで、切刃5a・6aは、互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されているので、言い換えれば、前記切刃5a・6aの外端部が、互いに基体の回転中心に対して対称的な位置に配置されていることとなるので、基体2の回転中心に対して対称的な位置で板状部材をバランスよく削り取っていくことができる。したがって、切削中に基体2が傾いたり揺れたりすることを防止することができるので、より正確に丸孔を開けることができる。
また、切刃5a・6aによって削り取られた切削屑は排出部11により排出されるので、該切削屑によって切刃5a・6aの切れ味が阻害されることがない。したがって、部材に丸孔を開ける作業をより効果的に行うことができる。
【0032】
一方、突出切刃9a・10aは、互いに基体2の回転中心に対して対称的な位置に配置されているので、基体2の回転中心に対して対称的な位置で基体2の回転をガイドすることができる。したがって、基体2の回転をより確実にガイドすることができる。
【0033】
また、突出切刃9a・10aは、基体2の回転中心側に向かうに従って漸次基体の軸方向基端部側に傾斜しているので、突出切刃9a・10aの外端部をまず前記板状部材に食い込ませ、その後、切削工具1を前記部材に対して押し進めていくことで、突出切刃9a・10aを、その外端部から中央側における内端部に向けて次第に前記板状部材に食い込ませていくことができる。したがって、突出切刃9a・10aを前記板状部材により確実に食い込ませていくことができる。
【0034】
さらに、突出切刃9a・10aの外周先端と、切刃5a・6aの外周先端とは、基体2の先端視において、同一円弧上に配置されているので、突出切刃9a・10aによって前記板状部材に形成された切り込みに、切刃5a・6aの外端部が食い込まれていくこととなる。したがって、切刃5a・6aの外端部を前記板状部材に食い込み易くさせることができ、より円滑な切削が可能となる。
【0035】
なお、本実施の形態においては、切刃を二つ設けるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、切刃を二つ以上設けてもよい。なお、この場合においても、前記切刃は対をなすようにし、かつ、互いに基体の回転中心に対して対称的な位置に配置されていることが望ましい。
また、突出切刃を二つ設けるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、突出切刃を二つ以上設けてもよい。ただし、この場合においても、前記突出切刃は対をなすようにし、かつ、互いに基体の回転中心に対して対称的な位置に配置されていることが望ましい。
また、突出切刃を前記刃体に直接設けてもよい。この場合、前記刃体の、基体の外周側における外端部に突出切刃を設けることとなる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る切削工具によれば、前記切刃によって板状部材が次第に円形状に削り取られるので、切削屑を徐々に排出することができる。したがって、従来のホルソーのように、円板状の切り落としが出ることがないので、その除去作業が不要となり、よって、部材に丸孔を開ける作業を効率的に行うことができる。
また、突出切刃によって基体の回転を確実にガイドした後に、切刃によって前記板状部材を削り取るので、板状部材により正確に丸孔を開けることができる。
【0037】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記切刃によって削り取られた切削屑は前記排出部により排出されるので、該切削屑によって前記切刃の切れ味が阻害されることがない。したがって、部材に丸孔を開ける作業をより効果的に行うことができる。
【0038】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、基体の回転中心に対して対称的な位置で板状部材をバランスよく削り取っていくことができるので、切削中に基体が傾いたり揺れたりすることを防止することができるので、より正確に丸孔を開けることができる。
【0039】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、本請求項に記載の切削工具を用いて部材に丸孔を開けるに際して、基体の回転中心に対して対称的な位置で基体の回転をガイドすることができる。したがって、前記基体の回転をより確実にガイドすることができるので、より正確に丸孔を開けることができる。
【0040】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記突出切刃を、前記基体の先端部の外周部分から回転中心に向かう順に、漸次前記部材に食い込ませていくことができる。したがって、前記突出切刃を前記部材により確実に食い込ませていくことができる。
【0041】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記突出切刃によって前記部材に形成された切り込みに、前記切刃の外端部が食い込まれていくこととなるので、前記切刃の外端部を部材に食い込み易くさせることができ、より円滑な切削が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切削工具の一例を示すもので、切削工具の正面図である。
【図2】同、切削工具の平面図である。
【図3】同、刃体の側面図である。
【図4】同、突出切刃及びその周囲の構成の一部を示した側面図である。
【符号の説明】
1・20 切削工具
2 基体
5a・6a 切刃
9a・10a 突出切刃

Claims (6)

  1. 回転軸と、この回転軸の先端部に固定されて軸回りに回転する基体と、該基体の軸方向の先端部に設けられた切刃と、該基体の先端部の外周部分に設けられた突出切刃とを備えた切削工具であって、
    前記基体は、その回転中心から前記回転軸の外周部よりも径方向外方に伸び、かつ前記基体の回転中心に対して対称的な位置に配置された一対の第1羽部と、
    前記基体の回転中心から前記回転軸の外周部よりも径方向外方に伸び、かつ前記基体の回転中心に対して対称的な位置に配置されるとともに、前記第1羽部から軸周りに90°離間した位置に配置された一対の第2羽部とを備え、
    前記切刃は、前記第1羽部に、前記基体の先端部の外周部分から回転中心に亙って設けられており、かつ、前記外周部分から回転中心に向かうに従って漸次前記基体の軸方向基端部側に傾斜しており、前記突出切刃は、前記第2羽部の先端部に、前記切刃より基体の軸方向先端側に配置されていることを特徴とする切削工具。
  2. 前記基体には、前記切刃によって削り取られた切削屑を排出するための排出部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の切削工具。
  3. 前記切刃は対をなすようにして複数設けられており、
    前記対をなす切刃は、互いに基体の回転中心に対して対称的な位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の切削工具。
  4. 前記突出切刃は対をなすようにして複数設けられており、該対をなす突出切刃は、互いに基体の回転中心に対して対称的な位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の切削工具。
  5. 前記突出切刃は、前記基体の回転中心側に向かうに従って漸次基体の軸方向基端部側に傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の切削工具。
  6. 前記突出切刃の外周先端と、前記切刃の外周先端とは、前記基体の先端視において、同一円弧上に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の切削工具。
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