JP4343971B2 - 情報記録方法 - Google Patents
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Description
2層DVD+Rディスクは記録容量が8.4ギガバイト(Gbyte)であり、従来の1層DVD+Rディスクはデータ容量が4.7Gbyteであるのに対してほぼ2倍の記録容量を有し、記録されたデータは片面2層の再生専用DVDディスクの再生が可能なDVDプレイヤ或いはDVD−ROMドライブで読み出すことができる。
このような記録型DVDディスクは、例えば特許文献1に開示されている。
また、データ領域の後にはリードアウト(Lead−out)領域が配置される。
OTP方式では2層目のデータ領域が開始するアドレスの半径位置は1層目データ領域が終了するアドレスの半径位置と等しく、2層目のデータ領域開始位置の物理アドレスは1層目のデータ領域終了アドレスをビット反転したアドレスとなっている。
1層目と2層目のデータ領域のサイズに差がある場合、その差分領域はリードアウト領域となる。
このように、片方の記録層においてデータが記録されている領域は、2層目の対応する領域もデータが記録されている。
これは、例えばユーザが1層目のデータを再生する際に、目的アドレスへのシークでたまたま2層目へ読み取りレーザの焦点が合った場合に、同一半径位置の2層目にデータが記録されていないとアドレス情報が取得できないなどの不具合が生じ、結果として1層目のデータが再生できないといった問題が生じることを避けるためである。
つまり、ユーザは2層DVDディスクから再生を行う場合、論理アドレスを用いて再生領域を指定することで、記録層を意識することなく再生を行うことが可能となっている。
このため、ユーザが連続的にデータ記録を行う場合、1層目のデータ領域開始アドレスから記録が開始され、1層目のデータ領域終了アドレスまで記録が完了すると、引き続き、2層目のデータ領域開始アドレスから記録を行うことになる。
このように、2層DVD+Rディスクへの記録においてもユーザは記録層を意識することなく記録を行うことが可能となっている。
例えば、2層目のデータ領域の途中、即ち、2層目のデータ領域内に未記録領域が存在する状態でユーザのデータ記録が完了した場合、2層目のデータ領域内に未記録領域を残したままでは上述した再生専用の2層DVDディスクと非互換のディスクレイアウトとなってしまう。
このような不具合は2層目を全く記録することなしにユーザのデータ記録を終了する場合も同様である。
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る情報記録装置としての光ディスク装置1の概略構成を示すブロック図である。
この光ディスク装置1は、情報記録媒体としての光ディスク2を回転駆動するためのスピンドルモータ3、光ピックアップ装置4、レーザコントロール回路5、モータドライバ6、再生信号処理回路7、サーボコントローラ8、バッファRAM9、バッファマネージャ10、インターフェース11、ROM12、CPU13及びRAM14などを備えて構成されている。なお、図1中に示す矢印は代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
光ピックアップ装置4は、光源としての半導体レーザ、この半導体レーザから出射されるレーザ光を光ディスク2の記録面に導くとともに記録面で反射された戻り光を所定の受光位置まで導く対物レンズ等を含む光学系、受光位置に配置されて戻り光を受光する受光器、及び、駆動系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、シークモータ等)(何れも図示せず)などを含んで構成されている。受光器からは、受光量に応じた電流(電流信号)が再生信号処理回路7に出力される。
モータドライバ6では、サーボコントローラ8からの制御信号に基づいて光ピックアップ装置4のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータを駆動する。また、モータドライバ6では、CPU13の指示に基づいて、光ディスク2の線速度が一定となるようにスピンドルモータ3を制御する。さらに、モータドライバ6では、CPU13の指示に基づいて、光ピックアップ装置4用のシークモータを駆動し、光ピックアップ装置4を光ディスク2の目標トラックに向けて半径方向に移動させる。
CPU13は、ROM12、RAM14とともに当該光ディスク装置1が備えるマイクロコンピュータ(コンピュータ)を構成している。記憶媒体としても機能するROM12には、CPU13により解読可能なコードで記述された後述するようなプログラムが格納されている。
CPU13は、ROM12に格納されているプログラムに従って上述の各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM14に保存する。
なお、当該光ディスク装置1の電源が投入されると、ROM12に格納されているプログラムは、CPU13のメインメモリ(図示せず)にロード(インストール)される。
まず、図2に再生専用DVDディスクのレイアウト例を示す。図中縦軸は物理アドレスを、横軸は光ディスクの半径位置(Radius)を示す。
図2の(a)は片面1層(Single Layer)のディスク(以下、「1層ディスク」という)、図2の(b)はPTP方式の片面2層(Dual Layer)のディスク(以下、「PTPディスク」という)、図2の(c)はOTP方式の片面2層のディスク(以下、「OTPディスク」という)の場合を各々示す。
OTPディスクは1つのインフォメーション領域からなり、各記録層のデータ領域の後方に中間領域(Middle Area)を有する。
1層ディスク及びPTPディスクのレイヤ0,1及びOTPディスクのレイヤ0は内周から外周に向けてデータの再生が行われ、OTPディスクのレイヤ1は外周から内周に向けてデータの再生が行われる。
一方、OTPディスクの場合は、リードイン領域からレイヤ0の中間領域まで連続した物理アドレスが割り振られるが、レイヤ1の物理アドレスはレイヤ0の物理アドレスをビット反転したアドレスが割り振られ、中間領域からリードアウト領域まで物理アドレスが増加していく。
つまり、レイヤ1におけるデータ領域の開始アドレスはレイヤ0における終了アドレスをビット反転したアドレスとなる。
まず、図3の(a)は全く記録してない未記録状態における2層DVD+Rディスクのレイアウトを示している。
第1の記録層であるレイヤ0及び第2の記録層であるレイヤ1なる各記録層には各々、リードイン領域、データ領域(Data Area)、及び、リードアウト領域が存在する。
図中、Aはリードイン開始アドレス、Bはデータ領域の開始アドレス、Cはリードアウト領域の開始アドレス、Dはリードアウト領域の終了アドレスの位置を示しており、各記録層(レイヤ0,レイヤ1)におけるアドレスA〜Dは光ディスク2の同一半径位置に位置している。
また、図3の(b−1)〜(b−2)は、レイヤ1の途中でユーザデータの記録が完了した場合の記録方法を示す。
図3の(b)は、2層目(レイヤ1)のアドレスXの位置でユーザデータの記録が完了したことを示している。
つまり、レイヤ1のアドレスXからアドレスDまでの領域が所定の未記録領域としてリードアウト領域で記録される。
従って、レイヤ0の場合、アドレスAからBがリードイン領域、アドレスBからCがデータ領域、アドレスCからDがリードアウト領域であるのに対し、レイヤ1の場合はアドレスAからBがリードイン領域、アドレスBからXがデータ領域、アドレスXからDがリードアウト領域となる。
この結果、片面2層の再生専用DVD−ROMディスクと同じディスクレイアウトとなり、2層目(レイヤ1)のデータ領域の途中でユーザデータの記録が完了した場合も、問題なく、片面2層の再生専用DVD−ROMディスクとの互換性を保つことが可能となる。
つまり、レイヤ1のアドレスXからアドレスDまでの領域が所定の未記録領域であり、このアドレスXからアドレスDまでの領域のうち、アドレスXからアドレスEまでの領域がリードアウト領域で記録される。
従って、レイヤ0の場合、アドレスAからBがリードイン領域、アドレスBからCがデータ領域、アドレスCからDがリードアウト領域であるのに対し、レイヤ1の場合はアドレスAからBがリードイン領域、アドレスBからXがデータ領域、アドレスXからEがリードアウト領域となる。
まず、図4の(a)は全く記録してない未記録状態における2層DVD+Rディスクのレイアウトを示している。
第1の記録層であるレイヤ0にはディスク内周からリードイン領域、データ領域、中間領域が存在し、レイヤ1にはディスク外周から中間領域、データ領域、リードアウト領域が存在する。
図4の(b−1)〜(b−2)は、レイヤ1の途中でユーザデータの記録が完了した場合の本発明の実施の形態による記録方法を示す。
図4の(b)は、2層目(レイヤ1)のアドレスXの位置でユーザデータの記録が完了したことを示している。
つまり、アドレスXからアドレスA′までの領域が所定の未記録領域としてリードアウトディスクで記録される。
従って、アドレスAからBがリードイン領域、アドレスBからCまでがレイヤ0のデータ領域、アドレスCからDまでがレイヤ0の中間領域、アドレスD′からC′までがレイヤ1の中間領域、アドレスC′からXまでがレイヤ1のデータ領域、アドレスXからA′までがリードアウト領域となる。
この結果、片面2層の再生専用DVD−ROMディスクと同じディスクレイアウトとなり、2層目(レイヤ1)のデータ領域の途中でユーザデータの記録が完了した場合も、問題なく、片面2層の再生専用DVD−ROMディスクとの互換性を保つことが可能となる。
つまり、アドレスXからアドレスEまでの領域が所定の未記録領域としてリードアウト領域で記録される。
従って、アドレスAからBがリードイン領域、アドレスBからCまでがレイヤ0のデータ領域、アドレスCからDまでがレイヤ0の中間領域、アドレスD′からC′までがレイヤ1の中間領域、アドレスC′からXまでがレイヤ1のデータ領域、アドレスXからEまでがリードアウト領域となる。
このような処理は、光ディスク装置1におけるCPU13がROM12に格納されて当該光ディスク装置1の電源投入時にCPU13のメインメモリ(図示せず)にロード(インストール)されるプログラムに従い実行される。
図6は、ホストコンピュータが光ディスク装置1に発行するクローズトラックセッションコマンド(Close Track/Session Command(CDB:5B))を例示する模式図である。
図7は、クローズトラックセッションコマンド(CDB:5B)のクローズファンクションテーブルを例示する模式図である。
このコマンドが発行された場合、光ディスク装置1は、図7に例示するクローズトラックセッションコマンド(CDB:5B)のクローズファンクションテーブルを参照して図6に例示するクローズトラックセッションコマンド(CDB:5B)を解析し、このクローズトラックセッションコマンド(CDB:5B)に含まれるクローズファンクションが最小限のリードアウトデータ記録要求のコマンドであるクローズファンクション(Close Function)“111”であるかと否かを確認する(ステップS101)。
図9は、ホストコンピュータから光ディスク装置1に発行するデータ領域中の未記録領域をリードアウトデータで記録するコマンド(Vender UniqueコマンドCDB:CB)を例示する模式図である。
この場合、光ディスク装置1に挿入されている片面2層のDVDディスクである光ディスク2におけるデータ領域中に未記録領域が存在しなければ、記録時間を“0”と設定してホストコンピュータにデータを転送する(ステップS203)。
そして、ホストコンピュータにデータを転送した後に、リードアウトデータでデータ領域中の未記録領域の記録を行う(ステップS204)。
光ディスク装置1は、ホストコンピュータからのディスクアクセスコマンドが無い場合に(ステップS301のN)、挿入されている片面2層のDVDディスクである光ディスク2に対して、未記録領域が存在するか否かの確認をRFのチェックで行う(ステップS202)。
しかも、このようなリードアウトデータの記録はホストコンピュータからのディスクアクセスコマンドが発行されていないバックグランド時に行なわれるため、データ記録後に光ディスク2を取り出すための時間が長くなる等の不都合が生じない。
(1)複数の記録層を有する追記型光ディスクにユーザデータの記録を行なう情報記録方法であって、上記複数の記録層に渡ってユーザデータを記録する工程と、その工程によってユーザデータ記録後にそのユーザデータの記録終了アドレスからリードアウト領域終了アドレスまでリードアウトデータを記録する場合、上記リードアウト領域終了アドレスより大きいアドレスの側に未記録ユーザデータ領域が存在するか否かをチェックする工程と、その工程によってチェックした結果、上記未記録ユーザデータ領域が存在するときは、上記リードアウトデータに加えて上記未記録ユーザデータ領域を埋めるようにリードアウトデータを記録する工程と、上記工程によってチェックした結果、上記未記録ユーザデータ領域が存在しないときは、上記リードアウトデータを上記リードアウト領域終了アドレスまでのリードアウトデータのみとする工程とからなる情報記録方法。
(2)上記(1)の情報記録方法において、上記チェックする工程を、RFチェックによって上記リードアウト領域終了アドレスより大きいアドレスの側に未記録ユーザデータ領域が存在するか否かをチェックする工程にした情報記録方法。
(4)上記(3)の情報記録装置において、上記チェック手段を、RFチェックによって上記リードアウト領域終了アドレスより大きいアドレスの側に未記録ユーザデータ領域が存在するか否かをチェックする手段にした情報記録装置。
(6)上記(5)のプログラムにおいて、上記チェックする手順を、RFチェックによって上記リードアウト領域終了アドレスより大きいアドレスの側に未記録ユーザデータ領域が存在するか否かをチェックする手順にしたプログラム。
Claims (1)
- 複数の記録層を有する光ディスクにユーザデータの記録を行なう情報記録方法であって、
前記複数の記録層に渡ってユーザデータを記録する工程と、リードアウト記録要求のコマンドを受信する工程と、該工程によって受信したコマンドが最小限のリードアウトデータ記録要求のコマンドであると判定された場合は、ユーザデータ記録終了アドレス位置とリードアウト領域の開始アドレスとに差分があるか否かをアドレス比較により確認し、差分が有ると判定されれば、64ECCブロックから構成されるリードアウトデータをデータ領域におけるユーザデータ記録終了アドレスの後に記録し、その後に光ディスクの取り出しを行なう工程を、または差分が無いと判定されれば、リードアウト領域にリードアウトデータを記録し、その後に光ディスクの取り出しを行なう工程を実行し、前記工程によって受信したコマンドが最小限のリードアウトデータ記録要求のコマンドであると判定されなかった場合は、データ領域におけるユーザデータの記録終了アドレスからリードアウト領域の終了アドレス位置までリードアウトデータで記録し、その後に光ディスクの取り出しを行なう工程を実行することを特徴とする情報記録方法。
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