JP4342141B2 - クロック生成回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロプロセッサ等のLSIに用いられるスキャンテスト用クロックを供給可能なクロック生成回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイクロプロセッサ等のデジタルLSIは年々その集積度および動作速度が向上し、同時に製造におけるテスト容易性が課題となっている。このようなLSIにおいて、テスト容易性を高める方法としてスキャンテスト手法が一般的に用いられるようになってきている。しかしながら、特に非常に高速に動作するマイクロプロセッサにおいては、スキャンテストを導入することによって動作速度が低下することがないように設計することが必要がある。
【0003】
高速なマイクロプロセッサ、もしくはそれを内蔵したLSIにおいては、その内部で複数の周波数のクロック信号を用いてフリップフロップ回路(以下FF回路と略記する)を駆動するのが一般的である。すなわち、LSI内部の一部のFF回路は高い周波数のクロックで駆動されるのに対して、一部のFF回路は低い周波数(例えば、1/2や1/4の周波数)のクロックで駆動されて使用される。
【0004】
しかしながら、一般的なフルスキャンテスト手法においては、LSI内部のすべてのFF回路をLSI外部から制御することができる同一のクロック信号によって駆動することが必要である。さらに、これらのクロックは高い精度で位相を揃える必要がある。
【0005】
図17は従来のマイクロプロセッサ等の構成の一例を示すブロック図である。図17において、171はクロック生成回路であり、PLL(Phase Locked Loop)回路172の出力する高周波数のクロックを伝達するクロック信号A173とその1/2の周波数のクロックを伝達するクロック信号B174を生成する。クロック信号A173とクロック信号B174は、各々マイクロプロセッサを構成するFF群A175とFF群B176に接続されて各々の内部のFF回路を駆動する。各FF群の出力は、組合せ回路177に入力して、その出力がFF群A175およびFF群B176にラッチされる構成となっている。
【0006】
ここで、スキャンテストを実施する際には、スキャンテスト制御回路178の出力するスキャンテストモード信号179の制御によって、クロック生成回路171の内部のクロック選択回路A1710およびクロック選択回路B1711においてスキャンテスト制御回路178の出力するスキャンクロック信号1712が選択され、クロック信号A173およびクロック信号B174として出力される。このスキャンクロック信号1712は、LSIの外部から外部入力A1713を通して制御される構成となっていることから、マイクロプロセッサを構成するFF群A175およびFF群B176のFF回路に供給されるクロックは、スキャンテストを実施する際にはLSI外部から制御する構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来のクロック生成回路171においては、FF群A175およびFF群B176に到達するクロックの位相を揃えることに課題がある。すなわち、プロセッサの高速な動作を実現し、同時にFF回路がミスラッチ(ホールドタイミングエラー)することを防止するためには、通常、回路内のすべてのFF回路に到達するクロックの位相(特に立ち上がりエッジ)を高い精度で揃える必要がある。
【0008】
この従来のクロック生成回路171の構成においては、まず、PLL回路172から出力されたクロックから1/2の周波数を生成する分周器180を通ってFF群B176に至る経路とPLL回路172の出力のままの周波数でFF群A175に至る経路において位相(遅延)を合わせ込む必要がある。そこで、後者の経路に遅延調整回路181を介挿している。
【0009】
さらに、スキャンテスト時においてもミスラッチを防止するためには、スキャンクロック信号1712からクロック選択回路A1710およびクロック選択回路B1711を経て各々FF群A175およびFF群B176に到達する2経路のクロックの位相を揃える必要があり、それぞれに遅延調整回路182,183を介挿している。すなわち、計2重のクロックの経路で位相を合わせ込むことが必要であると言う問題を発生する。
【0010】
さらに、ここでは、クロックを伝達して位相を合わせ込む必要のある経路内にそれぞれクロック選択回路A1710およびクロック選択回路B1711という回路素子があることから、回路的な複雑さが増して位相を合わせる設計に困難を増している。
【0011】
上記の従来のクロック生成回路171を用いたマイクロプロセッサにおいては、組合せ回路177の設計に機能的な制約を加えることによって、たとえFF群A175およびFF群B176に供給されるクロック信号A173およびクロック信号B174に位相差があっても誤動作を生じない設計がなされる場合がある。しかし、スキャンテストを行うためには、スキャンクロック信号1712からクロック選択回路A1710およびクロック選択回路B1711を経て各々FF群A175およびFF群B176に到達する2経路については、クロックの位相を揃える必要があるという問題を発生する。
【0012】
本発明の目的は、上記のようにスキャンテストのためのクロック供給を行う場合においても、複数の経路を持つクロックに対して位相の合わせ込みを容易に行うことができるクロック生成回路を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるクロック生成回路は、クロック発生源からの源クロックを遅延回路で遅延させて第1のクロック信号として出力するとともに、クロック発生源からの源クロックを分周器で分周し、その分周された出力を非同期リセット付フリップフロップ回路にラッチして第2のクロック信号として出力し、前記第1のクロック信号の前記遅延回路を前記非同期リセット付フリップフロップ回路と等しい遅延量の等価遅延回路とすることにより、両クロック信号の位相を揃える構成としたものである。
【0015】
具体的には、次のとおりである。通常動作時にはクロック発生源が発生する源クロックと同一周期の第1のクロック信号と、前記第1のクロック信号と異なる周期の第2のクロック信号とを生成し、スキャンテスト時には外部入力から生成されるスキャンクロックを供給するクロック生成回路を前提とする。このように構成されたクロック生成回路において、次のような構成要素を備えたものとして構成されている。すなわち、前記クロック発生源からの源クロックを分周する分周器を備えている。また、通常動作時には前記クロック発生源からの源クロックを選択し、スキャンテスト時には外部入力から生成されるスキャンクロックを選択する選択回路を備えている。
【0016】
さらに、次に説明するような内容をもつパルス生成回路と、第1の非同期リセット付フリップフロップ回路と、等価遅延回路とを備えている。
【0017】
前記のパルス生成回路は、前記スキャンテスト時に前記スキャンクロックを入力し、このスキャンクロックの立ち下がりに同期した非同期リセット用のパルス信号を出力するように構成されている。
【0018】
また、前記の第1の非同期リセット付フリップフロップ回路は、前記スキャンテスト時には前記選択回路の出力の立ち上がりに同期してセットされ、かつ前記パルス生成回路からの前記非同期リセット用のパルス信号によって非同期リセットされるように構成されている。さらに、この第1の非同期リセット付フリップフロップ回路は、前記通常動作時には前記選択回路の出力の立ち上がりに同期して前記分周器の出力の値を設定されて、その出力を前記第2のクロック信号として出力するように構成されている。
【0019】
また、前記の等価遅延回路は、遅延量が前記第1の非同期リセット付フリップフロップ回路と等しくされ、かつ前記選択回路の出力を前記第1のクロック信号として出力するように構成されている。
【0020】
なお、上記において、非同期リセット付フリップフロップ回路につき、「第1の」を付加してあるのは、これは、後に、他の非同期リセット付フリップフロップ回路が記述されることになるが、それと区別するためである。
【0021】
上記構成による作用は次のとおりである。通常動作時には、クロック発生源からの源クロックが選択回路を通り等価遅延回路で遅延されて第1のクロック信号として出力され、また、源クロックを分周器で分周したものを第1の非同期リセット付フリップフロップ回路において、選択回路を通った源クロックのタイミングでラッチして第2のクロック信号として出力する。第1の非同期リセット付フリップフロップ回路と等価遅延回路の遅延量が等しいので、第1のクロック信号と第2のクロック信号とは、互いに位相の揃ったものとなる。
【0022】
また、スキャンテスト時には、外部入力から生成されるスキャンクロックが選択回路を通り等価遅延回路で遅延されて出力されるのが第1のクロック信号となる。一方、第1の非同期リセット付フリップフロップ回路は選択回路を通ったスキャンクロックの立ち上がりでセットされ、パルス生成回路からの非同期リセット用のパルス信号で非同期リセットされて、第2のクロック信号を出力する。ここで、パルス生成回路が出力する非同期リセット用のパルス信号は、スキャンクロックに基づいて生成されるもので、そのスキャンクロックの立ち下がりに同期して立ち上がるものである。その結果として、スキャンテスト時においても、第1のクロック信号と第2のクロック信号とは、互いに位相の揃ったものとなる。
【0023】
以上のように、通常動作時もスキャンテスト時も第1のクロック信号と第2のクロック信号とを互いに位相の揃った状態で供給することができる。しかも、第1の非同期リセット付フリップフロップ回路と等価遅延回路とは、通常動作時の位相合わせ込みとスキャンテスト時の位相合わせ込みとに兼用されるものであり、上記位相合わせ込みの機能のための回路構成を比較的簡単にすることができる。
【0024】
上記において好ましい態様は、前記の等価遅延回路における入力変化から出力変化までの遅延時間が、前記非同期リセット付フリップフロップ回路における前記選択回路からの入力の立ち上がりから出力変化までの時間と等価に設定されていることである。
【0025】
これによれば、第1のクロック信号と第2のクロック信号との位相の高精度な合わせ込みを容易に実現することができる。
【0026】
また、上記において、好ましい態様は、前記のパルス生成回路が、前記スキャンクロックを遅延回路と論理反転回路に入力し、さらに前記遅延回路の出力と前記論理反転回路の出力の論理積を出力するものとして構成されていることである。なお、これについては、後述する実施の形態1の図3を参照するとよい。
【0027】
スキャンテスト時において、第1のクロック信号は、スキャンクロックが選択回路から等価遅延回路に供給されて生成される。第2のクロック信号の立ち上がりは、スキャンクロックが選択回路から第1の非同期リセット付フリップフロップ回路のクロック入力に供給されて形成される。ただし、第2のクロック信号を第1のクロック信号と同一周期にするには、スキャンクロックの1周期の間に非同期リセット付フリップフロップ回路をリセットし、第2のクロック信号の立ち下がりを形成する必要がある。このリセットのために、スキャンクロックの立ち下がりエッジを利用し、論理反転回路によって非同期リセット用のパルス信号を生成するようにしている。また、この非同期リセット用のパルス信号による非同期リセット付フリップフロップ回路のリセットを確実にするには、非同期リセット用のパルス信号に一定以上のパルス幅が必要であるが、これを遅延回路で実現している。
【0028】
以上のように、非同期リセット付フリップフロップ回路の非同期リセット用のパルス信号を生成するパルス生成回路を、論理反転回路と遅延回路と論理積回路とで比較的簡単に構成することができる。
【0029】
ところで、上記の遅延回路を含むパルス生成回路の場合には、半導体集積回路の動作条件(電源電圧、温度など)が変動すると、遅延回路の遅延時間が変動し、かつその変動が非同期リセット付フリップフロップ回路のリセットに要する時間の変動と必ずしも一致しない。そのため、動作が不安定になるという課題が生じる。
【0030】
この課題を解決するに好ましい態様として、次のものを挙げることができる。なお、これについては、後述する実施の形態2の図7を参照するとよい。以下、理解を助けるため、図7で用いる参照符号を括弧書きで併記するが、本発明はこのような記述の仕方によって後述の実施の形態に限定されるものではない。
【0031】
その好ましい態様とは、前記のパルス生成回路が次のように構成されていることである。すなわち、スキャンクロック(112)の立ち上がりに同期してセットされ、パルス生成回路の出力によって非同期リセットされる第2の非同期リセット付フリップフロップ回路(79)と、前記スキャンクロック(112)の立ち上がりに同期して値を反転するフリップフロップ回路(710)と、前記フリップフロップ回路(710)の出力の論理反転と前記スキャンクロック(112)の論理反転との論理積の立ち上がりに同期してセットされる少なくとも1つの第3の非同期リセット付フリップフロップ回路(711,713)と、前記フリップフロップ回路(710)の出力と前記スキャンクロック(112)の論理反転との論理積の立ち上がりに同期してセットされる少なくとも1つの第4の非同期リセット付フリップフロップ回路(712,714)とを有する構成とされている。
【0032】
そして、前記第3の非同期リセット付フリップフロップ回路のうちの1段目(711)は前記第2の非同期リセット付フリップフロップ回路(79)の出力の論理反転と前記フリップフロップ回路(710)の出力と前記スキャンクロック(112)の論理反転との論理積によって非同期リセットされ、2段目(713)以降は前段の前記第3の非同期リセット付フリップフロップ回路(711)の出力の論理反転と前記フリップフロップ回路(710)の出力と前記スキャンクロック(112)の論理反転との論理積によって非同期リセットされるように構成されている。
【0033】
また、前記第4の非同期リセット付フリップフロップ回路のうちの1段目(712)は前記第2の非同期リセット付フリップフロップ回路(79)の出力の論理反転と前記フリップフロップ回路(710)の出力の論理反転と前記スキャンクロック(112)の論理反転との論理積によって非同期リセットされ、2段目(714)以降は前段の前記第4の非同期リセット付フリップフロップ回路(712)の出力の論理反転と前記フリップフロップ回路(710)の出力の論理反転と前記スキャンクロック(112)の論理反転との論理積によって非同期リセットされるように構成されている。
【0034】
さらに、最終段の前記第3の非同期リセット付フリップフロップ回路(713)の出力と前記フリップフロップ回路(710)の出力と前記スキャンクロック(112)の論理反転の論理積と、最終段の前記第4の非同期リセット付フリップフロップ回路(714)の出力と前記フリップフロップ回路(710)の出力の論理反転と前記スキャンクロック(112)の論理反転の論理積との論理和を前記非同期リセット用のパルス信号として出力するように構成されている。
【0035】
これによれば、非同期リセット付フリップフロップ回路を多段接続しているので非同期リセット用のパルス信号のパルス幅を十分に大きなものにすることができ、半導体集積回路の動作条件(電源電圧、温度など)が変動しても、第2のクロック信号を出力する第1の非同期リセット付フリップフロップ回路の動作を安定させることができる。
【0036】
また、スキャンクロックの立ち上がりに同期して値を反転するフリップフロップ回路(710)を用いて、2系統(711,713側と712,714側)の遅延伝達の経路において非同期リセット付フリップフロップ回路を1サイクル毎にセットと非同期リセットとに排他的に使い分けることにより、セットのためのクロック入力とリセットのための非同期リセット入力の信号間に十分な間隔を設けることができる。これにより、設計の容易性と動作の安定を実現できる。
【0037】
上記において好ましい態様は、前記のパルス生成回路において、前記第2の非同期リセット付フリップフロップ回路と前記第3の非同期リセット付フリップフロップ回路と前記第4の非同期リセット付フリップフロップ回路が前記第1の非同期リセット付フリップフロップ回路と同一の回路構成とされていることである。
【0038】
これによれば、非同期リセット用のパルス信号のパルス幅を、1つの非同期リセット付フリップフロップ回路における非同期リセット入力からデータ出力に伝達する遅延時間の整数倍にすることができ、さらなる設計の容易性と動作の安定を実現できる。
【0039】
そして、パルス生成回路における非同期リセット付フリップフロップ回路の段数を増減することで非同期リセット用のパルス信号のパルス幅を、前記遅延時間を単位として短縮または伸長することが容易に可能である。段数については、使用する非同期リセット付フリップフロップ回路の回路特性に合わせて選択すればよい。
【0042】
また、別の好ましい態様として、次のものを挙げることができる。なお、これについては、後述する実施の形態4の図13を参照するとよい。すなわち、前記パルス生成回路が、前記スキャンクロック(112)の立ち下がりに同期してセットされ、外部入力によって非同期リセットされる第2の非同期リセット付フリップフロップ回路(1301)を備え、前記第2の非同期リセット付フリップフロップ回路の出力を前記非同期リセット用のパルス信号(118)として出力することである。なお、ここでの第2の非同期リセット付フリップフロップ回路の「第2の」というのは、請求項1の第1の非同期リセット付フリップフロップ回路の「第1の」と区別するためのものであり、請求項4の「第1の」とは無関係である。
【0043】
この場合、非同期リセット用のパルス信号のパルス幅を外部入力のタイミング調整によって可変することができる。したがって、半導体集積回路の動作条件(電源電圧、温度など)が変動しても、第2のクロック信号を出力する第1の非同期リセット付フリップフロップ回路の動作を安定させることができる。また、そのためのパルス生成回路の回路構成が比較的簡単なものですむ。
【0044】
上記の外部入力によって非同期リセットされる第2の非同期リセット付フリップフロップ回路を備えたパルス生成回路について、さらに好ましい態様は、前記外部入力が、前記第1のクロック信号および前記第2のクロック信号を入力するスキャンチェインを構成するフリップフロップ回路群のスキャンシフト制御端子に接続されることである。
【0045】
スキャンチェインを構成するフリップフロップ回路群には、そのスキャンテストのためにスキャンシフト制御信号を供給する必要があるが、このスキャンシフト制御信号を前記の外部入力から生成する。その外部入力で第2の非同期リセット付フリップフロップ回路を非同期リセットすることで非同期リセット用のパルス信号を生成するので、非同期リセット用のパルス信号のパルス幅を可変するのに、特別な外部入力を増やす必要がなく、回路構成を簡略化できる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0051】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成を示すブロック図である。このマイクロプロセッサにおいては、2種類の周波数のクロックで駆動されるフリップフロップ回路(FF回路)を使った論理回路を用いて動作性能および消費電力の効率化を図っている。
【0052】
図1において、11はクロック生成回路であり、クロック発生源であるPLL(Phase Locked Loop)回路12の出力する高周波数のクロックを伝達する第1のクロック信号A13とその1/2の周波数のクロックを伝達する第2のクロック信号B14を生成する。第1のクロック信号A13と第2のクロック信号B14は、各々マイクロプロセッサを構成する第1のFF群A15と第2のFF群B16に接続されて各々の内部のFF回路を駆動する。各FF群の出力は組合せ回路17に入力し、その出力が第1のFF群A15および第2のFF群B16にラッチされることによって、マイクロプロセッサとしての様々な機能を実現する構成となっている。
【0053】
組合せ回路17では、第1のFF群A15の出力が第2のFF群B16の入力に論理的に接続されている個所があり、同時に第2のFF群B16の出力が第1のFF群A15の入力に論理的に接続されている個所もある。このことから、そのような論理個所において第1のFF群A15および第2のFF群B16内のFF回路がミスラッチ(ホールドタイミングエラー)を発生しないためには、第1のクロック信号A13と第2のクロック信号B14の立ち上がりエッジの位相が精度良く合わせられていることが望まれる。
【0054】
図2に、第1のFF群A15および第2のFF群B16の内部の構成を示している。FF群を構成する各FF回路21は、通常のクロック入力(CK)とデータ入力(D)、データ出力(Q)に加えて、スキャンテストのためのスキャンシフトデータ入力(DT)、スキャンシフト制御信号(NT)の各端子を持ち、スキャンシフト制御信号端子(NT)が「0」のレベルの場合にはデータ入力(D)の値を、スキャンシフト制御信号端子(NT)が「1」のレベルの場合にはスキャンシフトデータ入力(DT)の値をクロック入力(CK)の立ち上がりエッジに同期してラッチし、データ出力(Q)に出力する。
【0055】
各FF回路21のクロック入力(CK)およびスキャンシフト制御信号端子(NT)には、第1のFF群A15および第2のFF群B16に入力する第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14およびスキャンシフト制御信号119が接続され、データ入力(D)とデータ出力(Q)はFF群のデータ入出力として使用される。スキャンシフトデータ入力(DT)には隣接するFF回路21のデータ出力(Q)を接続することによってFF回路21をチェインにつなぎ、チェイン先頭のFF回路21のスキャンシフトデータ入力(DT)にはFF群のスキャン入力を接続し、また、末端のFF回路21のデータ出力(Q)をFF群のスキャン出力に接続することでスキャンチェインを構成している。
【0056】
なお、この図には記載されていないが、各FF回路21に接続されるクロック信号については、その遅延および位相を制御するためにクロックツリー構成のようなバッファー回路が挿入される。
【0057】
次に、本実施の形態において特徴的な構成となっているクロック生成回路11の構成を説明する。
【0058】
クロック生成回路11は、PLL回路12の出力する高周波数のクロックを第1のクロック信号A13に供給するのに加えて、その1/2の周波数のクロックを第2のクロック信号B14に供給するために、PLL回路12の出力は1/2分周器113へと接続され、その出力は論理和ゲート114を通って、非同期リセット付FF回路よりなるクロック出力FF111のデータ入力(D)に接続される。PLL回路12の出力は、さらにスキャンクロック選択回路115を経て等価遅延回路110とクロック出力FF111のクロック入力(CK)に入力し、等価遅延回路110の出力およびクロック出力FF111のデータ出力(Q)が各々第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14として供給される。この等価遅延回路110は、その入力から出力までの遅延がクロック出力FF111のクロック入力(CK)からデータ出力(Q)への遅延と等価なものになるように設計され、これによって、第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14の位相が合う構成となっている。なお、等価遅延回路110は、その回路およびトランジスタなどの物理的な大きさと配置などもクロック出力FF111と同様な構成とすることにより、等価な遅延を実現されている。
【0059】
スキャンテストを行う時(スキャンテストモード)には、LSIの外部入力によって第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14を制御することが必要となるが、このために、第1の外部入力A116によって制御されるスキャンクロック信号112がクロック生成回路11に入力している。すなわち、スキャンクロック信号112はスキャンテストモード信号19によって制御されるスキャンクロック選択回路115において選択され、等価遅延回路110とクロック出力FF111のクロック入力(CK)に入力し、各出力が第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14として供給される構成となっている。スキャンテストモードにおいては、スキャンテストモード信号19を「1」のレベルにすることによって、論理和ゲート114を経てクロック出力FF111のデータ入力(D)を「1」のレベルに固定している。さらに、スキャンクロック信号112を入力するパルス生成回路117は、スキャンクロック信号112の立ち下がりエッジに同期した非同期リセット用のパルス信号118を出力して、これをクロック出力FF111の非同期リセット入力(R)に接続する構成となっている。
【0060】
図3に、ここで用いているパルス生成回路117の内部構成を示す。これは、スキャンクロック信号112を論理反転回路31および多段のゲート遅延等を用いた遅延回路32に入力し、それらの出力を論理積回路33に入力する構成である。スキャンクロック信号112の立ち下がりから遅延回路32の遅延時間に相当する幅を持った「1」のレベルのパルスが生成され、非同期リセット用のパルス信号118に出力される。この遅延回路32の遅延時間としては、これによって生成されるパルスの幅がクロック出力FF111を非同期にリセットするのに十分な時間が確保されるよう調整する。
【0061】
以下、上記のように構成されたクロック生成回路11において、その動作を説明する。
【0062】
まず、スキャンテストを行わない通常動作時(スキャンテストモード信号19が「0」のレベル)の動作を説明する。
【0063】
図4は、通常動作時のPLL回路12、1/2分周器113、および第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14の出力波形を示している。1/2分周器113の出力には、PLL回路12の出力の1/2の周波数で1/2分周器113に固有の遅延時間分遅れた波形が出力される。クロック出力FF111は、この1/2分周器113の出力をPLL回路12の出力のクロックの立ち上がりエッジに同期してラッチする構成となっているため、その出力である第2のクロック信号B14にはPLL回路12の1/2の周波数でクロック出力FF111の遅延時間分遅れた波形が出力される。ただし、位相的には1/2分周器113の出力よりPLL回路12の出力クロックの1周期分遅れた波形になる。
【0064】
これに対して、クロック出力FF111のクロック入力(CK)からデータ出力(Q)への遅延と等価な遅延時間を持つ等価遅延回路110を通して第1のクロック信号A13を生成していることから、第2のクロック信号B14と位相の揃ったクロックを第1のクロック信号A13に供給することが可能となっている。
【0065】
次に、スキャンテストモードを行う場合(スキャンテストモード信号19が「1」のレベル)の動作を説明する。スキャンテストモードにおいては、LSI外部から制御可能な第1の外部入力A116がスキャンテスト制御回路18を経てスキャンクロック信号112としてクロック生成回路11に入力する。図5は、この場合の動作時のスキャンクロック信号112、それを用いてパルス生成回路117で生成される非同期リセット用のパルス信号118、第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14の出力波形を示している。非同期リセット用のパルス信号118には、スキャンクロック信号112の立ち下がりからわずかに遅れて「1」のレベルとなった後、「0」のレベルに再び戻る波形が出力される。この「1」のレベルを出力する期間は、パルス生成回路117内の遅延回路32の遅延値によって決まる。スキャンテストモードでは、スキャンテストモード信号19が「1」となり、クロック出力FF111のデータ入力(D)が「1」に固定される。したがって、クロック出力FF111は、スキャンクロック選択回路115において選択されたスキャンクロック信号112の立ち上がりのタイミングで常に「1」のレベルをラッチすることになるため、その出力である第2のクロック信号B14にはスキャンクロック信号112の立ち上がりに同期して「1」のレベルが出力される。
【0066】
しかし、クロック出力FF111はその非同期リセット入力(R)に入力する非同期リセット用のパルス信号118によってリセットされることから、スキャンクロック信号112の立ち下がりからわずかに遅れた時点で「0」のレベルに遷移する波形となり、その結果、第2のクロック信号B14にスキャンクロック信号112と同周波数のクロックを出力する。また、第1のクロック信号A13には、スキャンクロック選択回路115において選択されたスキャンクロック信号112がクロック出力FF111のクロック入力(CK)からデータ出力(Q)と等価な遅延をもって出力されるため、第1のクロック信号A13と第2のクロック信号B14には同周波数かつ立ち上がりエッジの位相が揃ったクロックが供給される。
【0067】
なお、スキャンテストモードにおいては、スキャンシフト制御信号119が第2の外部入力B120を通してLSI外部から制御可能な構成となっている。このスキャンシフト制御信号119を図5に示すように、シフトサイクルに「1」のレベルに、キャプチャサイクルに「0」のレベルとなるように制御を行うことによって、シフトサイクルには図2で示したスキャンチェインを通じて各FF回路21の値をLSI外部に入/出力し、キャプチャサイクルには組合せ回路17の出力を各FF回路21に取り込むというスキャンテストの動作を行うことができる。
【0068】
以上のように、本実施の形態におけるクロック生成回路11においては、PLL回路12の出力を1/2分周してクロック出力FF111によってラッチしたものを第2のクロック信号B14として出力し、また、PLL回路12の出力するクロックを等価遅延回路110を通して第1のクロック信号A13として出力する構成とすることによって、第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14に位相誤差の少ないクロックを供給することが可能となっている。
【0069】
本実施の形態においては、分周されたクロックとして1/2分周されたものだけを扱っているが、1/4分周やさらなる分周比の複数のクロックを扱う場合においては、それらの分周器の遅延の大きさにかかわらず、クロック出力FFと等価な遅延を持つ等価遅延回路を用いることによって位相の揃ったクロックを容易に供給することが可能である。また、スキャンテストを行う際においても、上記のように、クロック出力FF111のデータ入力を「1」のレベルに固定し、かつクロックの立ち下がりエッジに同期した非同期リセット用のパルス信号を用いてクロック出力FF111を非同期にリセットして「0」レベルに遷移させる構成とすることによって、スキャンテストの場合においても特に立ち上がりエッジの位相の揃ったクロックを第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14に供給することが可能であり、スキャンテストのための多重の位相の合わせ込みを行う必要をなくすことができる。また、各クロック信号の位相差に影響を及ぼす経路については、クロック出力FF111と等価遅延回路110のみで選択回路が存在しない構成となっていることから、位相の精度に悪影響を受けることなく設計することがさらに容易となっている。
【0070】
(実施の形態2)
ところで、上記の実施の形態1におけるパルス生成回路117(図3)の場合には、非同期リセット用のパルス信号118のパルス幅の決定に、多段のゲート遅延等を用いた遅延回路32が使用されているが、LSIを動作させる条件(電源電圧、温度など)が変動すると、遅延回路32の遅延時間が大きく変動し、かつその変動がクロック出力FF111のリセットに要する時間の変動と必ずしも一致しない。そのため、動作が不安定になるという課題が生じる。したがって、安定して動作することを保証するためにはパルス幅を大きくなるように設計することが必要となる。実施の形態2は、この課題に対処するものである。
【0071】
図6は、本発明の実施の形態2のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成を示すブロック図である。この実施の形態は、パルス生成回路617の構成を除いて実施の形態1の構成と同じである。
【0072】
図7にここで用いているパルス生成回路617の内部構成を示す。また、図8にスキャンテストモードにおけるパルス生成回路617の動作時の波形を示す。
【0073】
このパルス生成回路617は、非同期リセット付FF回路79,711〜714を用いて、非同期リセット入力(R)からデータ出力(Q)に伝達する遅延時間を用いて非同期リセット用のパルス信号118が「1」のレベルとなる期間(幅)を生成する回路となっている。ここで使われている非同期リセット付FF回路79,711〜714は、クロック出力FF111と同じ回路構成のものが使用されている。
【0074】
非同期リセット用のパルス信号118はスキャンクロック信号112の立ち下がりエッジに同期して「1」のレベルに遷移し、スキャンクロック信号112の立ち上がりエッジによって「1」のレベルをラッチしていた非同期リセット付FF回路79の出力74を非同期リセット入力(R)からデータ出力(Q)に伝達する遅延時間をもって「0」のレベルに遷移させる。この出力74が「0」のレベルになることで、接続された非同期リセット付FF回路711,712の出力75,76を非同期リセット入力(R)からデータ出力(Q)に伝達する遅延時間をもって「0」のレベルに遷移させ、さらにその出力75,76に接続された非同期リセット付FF回路713,714の出力77,78を非同期リセット入力(R)からデータ出力(Q)に伝達する遅延時間をもって「0」のレベルに遷移させる。ただし、非同期リセット付FF回路711,712および非同期リセット付FF回路713,714については、あるサイクルにはそのいずれか一方がリセットの対象となるように、毎サイクルに論理が反転する分周FF回路710の出力を用いて排他的に制御される。さらに、非同期リセット付FF回路713,714の出力77,78は、スキャンクロック信号112の論理反転と分周FF回路710の出力論理との論理積をとり、さらに互いの論理和をとることで、スキャンクロック信号112の立ち下がりエッジから非同期リセット付FF回路の非同期リセット入力(R)からデータ出力(Q)に伝達する遅延時間の3倍に相当する幅を持った「1」のレベルのパルスが生成され、非同期リセット用のパルス信号118に出力される。
【0075】
ここで、この非同期リセット付FF回路の非同期リセット入力(R)からデータ出力(Q)に伝達する遅延時間の3倍に相当するパルス幅は、クロック出力FF111をリセットするのに十分な時間をもったパルス幅である。したがって、LSIを動作させる条件(電源電圧、温度など)が変動した場合においても、非同期リセット用のパルス信号118のパルス幅が十分であるので、クロック出力FF111の動作を安定させることができる。
【0076】
また、分周FF回路710を用いて、2系統の遅延伝達の経路において非同期リセット付FF回路を1サイクル毎にセットと非同期リセットとに排他的に使い分ける構成とすることによって、セットのためのクロック入力(CK)とリセットのための非同期リセット入力(R)の信号間に十分な間隔を設けることとし、設計の容易性と動作の安定を実現している。
【0077】
なお、本実施の形態のパルス生成回路においては、非同期リセット付FF回路を79,711,713および79,712,714と3段直列に接続して、非同期リセット入力(R)からデータ出力(Q)に伝達する遅延時間の3倍に相当するパルス幅を生成しているが、ここで直列に接続する非同期リセット付FF回路を増減することでパルス幅を、前記遅延時間を単位として短縮または伸長することが可能であり、使用する非同期リセット付FF回路の回路特性に合わせて選択することができることは明らかである。
【0078】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成を示すブロック図である。この実施の形態は、パルス生成回路917の構成を除いて実施の形態1の構成とほぼ同じである。ただし、パルス生成回路917はスキャン分周クロック信号912を出力して、スキャンクロック信号112に代えてスキャンクロック選択回路115に入力する構成となっている。
【0079】
図10にここで用いているパルス生成回路917の内部構成を示し、図11にスキャンテストモードにおけるパルス生成回路917の動作時の波形を示す。このパルス生成回路917では、スキャンクロック信号112は分周FF回路1002に入力して1/2の周波数のクロックをスキャン分周クロック信号912に出力する。さらに、分周FF回路1002の出力をスキャンクロック信号112の立ち下がりエッジに同期してFF回路1003にラッチすることでスキャンクロック信号112を半サイクル分遅延した波形を生成し、この出力1001の論理反転とスキャンクロック信号112の論理積を非同期リセット用のパルス信号118に出力する構成となっている。この構成によって、非同期リセット用のパルス信号118にはスキャン分周クロック信号912の立ち下がりに同期して「1」のレベルを出力し、スキャンクロック信号112の半サイクル時間後に「0」に遷移するパルスが出力される。
【0080】
このように構成されたクロック生成回路917においては、スキャンテストを実施する場合にLSI外部から第1の外部入力A116にスキャンテストを行うクロックの2倍の周波数のクロック信号を入力することによって、所定の周波数を第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14に供給することが可能となる。また、ここでは、クロック出力FF111を非同期にリセットするパルス信号118のパルス幅はLSIを動作させる条件(電源電圧、温度など)にかかわらず、第1の外部入力A116に入力したクロックの半サイクル期間となるため、安定した動作が実現される。
【0081】
(実施の形態4)
図12は、本発明の実施の形態4のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成を示すブロック図である。この実施の形態は、パルス生成回路1217の構成を除いて実施の形態1の構成とほぼ同じであり、パルス生成回路1217はスキャンクロック信号112に加えてスキャンシフト制御信号119を入力して非同期リセット用のパルス信号118を出力する構成となっている。
【0082】
図13にここで用いているパルス生成回路1217の内部構成を示し、図14にスキャンテストモードにおけるパルス生成回路1217の動作時の波形を示す。このパルス生成回路1217では、スキャンクロック信号112の論理反転をクロック入力(CK)に接続し、データ入力(D)を「1」のレベルに固定した非同期リセット付FF回路1301が非同期リセット用のパルス信号118を出力する構成となっている。非同期リセット付FF回路1301は、また、非同期リセット入力(R)にスキャンシフト制御信号119を接続している。
【0083】
スキャンテストを行う際には、シフトサイクル期間中およびキャプチャサイクル中にスキャンシフト制御信号119が図14の波形となるようにLSI外部から第2の外部入力B120を制御することによって、非同期リセット用のパルス信号118を生成する。すなわち、シフトサイクル、キャプチャサイクルにかかわらず、スキャンクロック信号112が「1」のレベルから「0」のレベルへ立ち下がる期間には、スキャンシフト制御信号119は「0」のレベルを保ち、これによって非同期リセット付FF回路1301は「1」のレベルをラッチして非同期リセット用のパルス信号118を立ち上げる。そして、十分なパルス幅を確保する時間を経た後、スキャンシフト制御信号119を「1」のレベルに立ち上げることで、非同期リセット付FF回路1301をリセットして非同期リセット用のパルス信号118を「0」のレベルに立ち下げる。
【0084】
この後、シフトサイクルにおいては、スキャンクロック信号112が立ち上がるまでスキャンシフト制御信号119の「1」のレベルを保つことで第1のFF群A15および第2のFF群B16におけるスキャンチェインのシフト動作を実行し、その後、スキャンシフト制御信号119を「0」のレベルに戻すよう制御する。一方、キャプチャサイクルにおいては、スキャンクロック信号112が立ち上がる以前にスキャンシフト制御信号119を「0」のレベルに立ち下げるよう制御することで、第1のFF群A15および第2のFF群B16における取り込み動作を実行することができる。
【0085】
このように構成されたクロック生成回路11においては、非同期リセット用のパルス信号118に「1」のレベルを出力する期間(パルス幅)をLSI外部から第2の外部入力B120に入力する波形を調整することによって変化させることが可能である。したがって、LSIを動作させる条件(電源電圧、温度など)に合わせて最適なパルス幅を選択することが可能となり、安定した動作を実現することができる。さらに、この構成においては、非同期リセット用のパルス信号118をLSI外部から生成するのに第2の外部入力B120を使用することによって、そのための外部入力を増やすことなくパルス幅をLSI外部から調整可能なクロック生成回路を実現している。
【0086】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、クロック生成回路が2つのクロック信号の位相の合わせ込みを行う機能をもたない場合でも、FF群のスキャンテストを正しく動作させるものである。
【0087】
図15は、本発明の実施の形態5のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成を示すブロック図である。この実施の形態は、第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14に各々独立したクロック発生源としてのPLL回路A12、PLL回路B1512の出力するクロックが供給されて、第1のFF群A15および第2のFF群B1516を駆動するという点で実施の形態1と異なっている。
【0088】
ここで、PLL回路A12とPLL回路B1512は発振する周波数が異なり、また独立して動作している。また、実際の回路においては、PLL回路A12から第1のクロック信号A13までに至る経路とPLL回路B1512から第2のクロック信号B14までに至る経路とが回路的に同等とはなっていない。このような理由で、第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14の位相が一致することは保証されていない。
【0089】
図15の組合せ回路1517の論理においては、第1のFF群A15の出力が論理的に第2のFF群B1516の入力に接続されることはないが、第2のFF群B1516のいくつかのFF回路の出力は論理的に第1のFF群A15の入力の一部に接続される構成となっている。したがって、第2のFF群B1516の出力する信号が第1のクロック信号A13が立ち上がる近傍において変化し、第1のFF群A15のFF回路においてラッチされる値がいずれになるかを予測することができない場合が生じるが、組合せ回路1517は、たとえそのような場合においても、マイクロプロセッサとして機能的に誤動作を引き起こさないよう設計されている。
【0090】
このような構成のマイクロプロセッサにおいてスキャンテストを行うために、スキャンテストモードにおいては、クロック生成回路1511のスキャンクロック選択回路A115およびスキャンクロック選択回路B1515は、スキャンクロック信号112を選択して第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14に供給する構成となっている。
【0091】
ここでは、スキャンクロック信号112から第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14に至る経路についても、PLL回路A12とPLL回路B1512からの経路と同様に、両経路が同等な回路とはなっておらず、遅延調整を行って位相を揃えるための遅延回路等は挿入されておらず、位相差のあるクロックをそのまま第1のクロック信号A13および第2のクロック信号B14に出力する構成となっている。
【0092】
しかしながら、スキャンテストにおいては、上記のように、第2のFF群B1516の出力する信号が第1のクロック信号A13が立ち上がる近傍において変化して第1のFF群A15おいてラッチされる値が予測できないような状況ではスキャンテストを正しく動作させることはできず、回路内のすべてのFF回路においてラッチされる値を正確に予測可能なものとする必要がある。
【0093】
この目的のために、第2のFF群B1516のスキャンチェインに接続されてスキャンテスト時には任意の値をシフトサイクルを通じて設定することが可能なスキャン制御FF回路1501が設けられている。このスキャン制御FF回路1501は、第1のクロック信号A13と第2のクロック信号B14に位相差がある状態でスキャンテストを正しく行うために設けてある。
【0094】
スキャン制御FF回路1501は、スキャンテストモードでない時には常時「0」のレベルを設定するために非同期リセット入力(R)にスキャンテストモード信号19の論理反転が接続され、また、スキャン制御FF回路1501は、第2のFF群B1516のスキャンチェインに接続されており、スキャンテストモード時にはシフトサイクルを通じて任意の値を設定することが可能なフリップフロップとなっている。さらに、そのデータ入力(D)にデータ出力(Q)を直結することで、スキャンテストモードのキャプチャサイクルには常に値を保持する構成となっている。
【0095】
スキャン制御FF回路1501と第2のFF群B1516との関係は、スキャン制御FF回路1501の出力(Q)の論理反転とスキャンテストモード信号19とを論理積回路1503を介して第2のFF群B1516のロウホールド端子(LH)に供給するように構成されている。これによって、キャプチャサイクルにおいて、このスキャン制御FF回路1501の出力(Q)が「0」のレベルの場合には、図16に示す第2のFF群B1516内のFF回路のうち、その出力が組合せ回路1517を経て第1のFF群A15に論理的に接続するFF回路1601については、データ選択回路1602によってその値を保持するように構成されている。これにより、第1のFF群A15に入力する信号(D)が第1のクロック信号A13が立ち上がる近傍において変化することがないことが保証される。
【0096】
スキャン制御FF回路1501と第1のFF群A15との関係は、スキャン制御FF回路1501の出力(Q)とスキャンシフト制御信号119とを論理和回路1502を介して第1のFF群A15のスキャンシフト制御信号端子(NT)に供給するように構成されている。これによって、シフトサイクルにスキャンシフトを行う場合に加えて、キャプチャサイクルにおいてスキャン制御FF回路1501の出力が「1」のレベルの場合にも、第1のFF群A15内のFF回路21のスキャンシフト制御信号端子(NT)を制御して、組合せ回路1517からの入力ではなく第1のFF群A15内の隣接するFF回路21の出力(Q)をラッチして取り込む(組合せ回路1517からの入力を遮断する)構成となっている。これにより、第1のクロック信号A13が立ち上がる近傍において変化する第1のFF群A15に入力する信号(D)はFF回路21に取り込まれることがないことが保証される。
【0097】
図16は第2のFF群B1516の具体的構成を示す。複数のFF回路のうち、FF回路21は一般的なものであり、FF回路1601はその出力が組合せ回路1517を経て第1のFF群A15に論理的に接続するものである。なお、第1のFF群A15の場合には、FF回路1601およびデータ選択回路1602がなく、すべてのFF回路がFF回路21と同様の構成となっている(図2参照)。
【0098】
FF回路1601に対しては、データ選択回路1602が設けられている。データ選択回路1602は、ロウホールド端子(LH)が「0」のときは組合せ回路1517の出力を選択し、ロウホールド端子(LH)が「1」のときはFF回路1601のデータ出力(Q)を選択する。データ出力(Q)を選択することは、値の保持を行うことである。
【0099】
通常動作時には、スキャンテストモード信号19が「0」であり、論理積回路1503の出力は「0」に固定され、第2のFF群B1516のロウホールド端子(LH)が「0」であるため、データ選択回路1602はデータ入力(D)において組合せ回路1517からのデータを入力する状態となる。
【0100】
スキャンテスト時には、スキャンテストモード信号19が「1」となり、スキャン制御FF回路1501のリセットが解除される。
【0101】
スキャンテスト時のシフトサイクルでは、スキャンシフト制御信号119が「1」であり、これが第1のFF群A15および第2のFF群B1516におけるFF回路、スキャン制御FF回路1501の各スキャンシフト制御信号端子(NT)に入力される。第1のFF群A15に対しては論理和回路1502を介して入力される。これにより、第1のFF群A15および第2のFF群B1516において、それぞれのスキャン入力から入力したスキャンテストパターンを順次スキャンシフトする。
【0102】
引き続くキャプチャサイクルでは、スキャンシフト制御信号119が「0」となり、スキャン制御FF回路1501は、そのデータ出力(Q)をデータ入力(D)に直結することで、常に同じ値を保持する。すなわち、「1」を保持しているときは、第2のクロック信号B14の遷移にかかわりなく、「1」を保持し続け、「0」を保持しているときは、第2のクロック信号B14の遷移にかかわりなく、「0」を保持し続ける。
【0103】
ここで、キャプチャサイクルにおいて、スキャン制御FF回路1501の出力が「0」のレベルの場合を考えると、論理和回路1502の2入力はともに「0」となり、第1のFF群A15は、そのデータ入力(D)から組合せ回路1517の出力データを取り込む状態となる。同時に、論理積回路1503の2入力がともに「1」となり、図16に示す第2のFF群B1516のロウホールド端子(LH)が「1」となる。その結果、データ選択回路1602は、組合せ回路1517につながるデータ入力(D)は選択せず、FF回路1601のデータ出力(Q)を選択するので、FF回路1601は第2のクロック信号B14の遷移にかかわらず、現在の値を保持する。すなわち、第1のFF群A15のFF回路が組合せ回路1517からデータを取り込んでいる状態では、第2のFF群B1516内のFF回路のうち、その出力が組合せ回路1517を経て第1のFF群A15に論理的に接続するFF回路1601については、その値を保持する。
【0104】
次に、キャプチャサイクルにおいて、スキャン制御FF回路1501の出力が「1」のレベルの場合を考えると、論理和回路1502の1入力が「1」となり、第1のFF群A15は、スキャンモードとなる。同時に、論理積回路1503の1入力が「0」となり、第2のFF群B1516のロウホールド端子(LH)が「0」となる。その結果、データ選択回路1602は、組合せ回路1517につながるデータ入力(D)を選択し、FF回路1601は、FF回路21と同様に、組合せ回路1517からのデータを取り込む。すなわち、第1のFF群A15のFF回路がスキャンテストパターンをシフトしている状態では、第2のFF群B1516のすべてのFF回路は、組合せ回路1517からのデータ取り込みが可能となっている。
【0105】
このように、本実施の形態においては、スキャン制御FF回路1501によって、スキャンテストモードのキャプチャサイクルにおける第2のFF群B1516内のFF回路の更新と、第1のFF群A15内のFF回路における組合せ回路1517の出力の取り込み(すなわち、第2のFF群B1516内のFF回路の保持と、第1のFF群A15内のFF回路における組合せ回路1517からの入力の遮断)を排他的に行うようにしている。すなわち、第1のクロック信号A13が立ち上がって第1のFF群A15が組合せ回路1517の出力をラッチする近傍においては、第2のFF群B1516の出力する信号は変化をさせない。また、第2のFF群B1516内のFF回路が組合せ回路1517の出力を取り込んで値を更新するキャプチャサイクルにおいては、その変化した値を第1のFF群A15がラッチしないことが保証されている。したがって、この構成によれば、第1のクロック信号A13と第2のクロック信号B14の位相の合わせ込みを行わない状態においてもスキャンテストを正しく動作させることが可能となる。
【0106】
なお、本実施の形態においては第1のFF群A15の出力が論理的に第2のFF群B1516の入力に接続されない構成としているが、第1のFF群A15の出力が論理的に第2のFF群B1516の入力に接続されている場合においても、第1のFF群A15の構成をキャプチャサイクルにスキャン制御FF回路1501の出力が「1」のレベルの時にはその値を保持するようにすることで、スキャンテストを正しく動作させることが可能なことは明らかである。
【0107】
【発明の効果】
以上のように本発明のクロック生成回路によれば、スキャンテストのためのクロック供給を行う場合においても、複数の経路を持つクロックに対して位相の合わせ込みを簡単な回路構成で容易に実現することができる。
【0108】
また、非同期リセット付フリップフロップ回路の多段接続でパルス生成回路を構成することにより、非同期リセット用のパルス信号のパルス幅を十分に大きなものにし、半導体集積回路の動作条件(電源電圧、温度など)が変動しても、クロック信号位相の合わせ込みを安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成図
【図2】同実施の形態1におけるFF群の内部構成図
【図3】同実施の形態1におけるパルス生成回路の内部構成図
【図4】同実施の形態1におけるスキャンテストモード以外の場合のクロック信号などの出力波形図
【図5】同実施の形態1におけるスキャンテストモードの場合のクロック信号などの出力波形図
【図6】本発明の実施の形態2のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成図
【図7】同実施の形態2におけるパルス生成回路の内部構成図
【図8】同実施の形態2におけるスキャンテストモードの場合のクロック信号などの出力波形図
【図9】本発明の実施の形態3のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成図
【図10】同実施の形態3におけるパルス生成回路の内部構成図
【図11】同実施の形態3におけるスキャンテストモードの場合のクロック信号などの出力波形図
【図12】本発明の実施の形態4のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成図
【図13】同実施の形態4におけるパルス生成回路の内部構成図
【図14】同実施の形態4におけるスキャンテストモードの場合のクロック信号などの出力波形図
【図15】本発明の実施の形態5のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成図
【図16】同実施の形態5におけるFF群の内部構成図
【図17】従来例のマイクロプロセッサの特にクロック生成回路を中心とした構成図
【符号の説明】
11 クロック生成回路
12 PLL回路(クロック発生源)
13 第1のクロック信号A
14 第2のクロック信号B
15 第1のFF群A
16 第1のFF群B
17 組合せ回路
18 スキャンテスト制御回路
19 スキャンテストモード信号
32 遅延回路
110 等価遅延回路
111 クロック出力FF(第1の非同期リセット付フリップフロップ回路)
112 スキャンクロック信号
113 1/2分周器
115 スキャンクロック選択回路
116 第1の外部入力A
117 パルス生成回路
118 非同期リセット用のパルス信号
119 スキャンシフト制御信号
120 第2の外部入力B
617 パルス生成回路
917 パルス生成回路
1217 パルス生成回路
1501 スキャン制御FF回路
1512 PLL回路(クロック発生源)
1515 スキャンクロック選択回路
1516 第2のFF群B
1517 組合せ回路

Claims (7)

  1. 通常動作時にはクロック発生源が発生する源クロックと同一周期の第1のクロック信号と、前記第1のクロック信号と異なる周期の第2のクロック信号とを生成し、スキャンテスト時には外部入力から生成されるスキャンクロックを供給するクロック生成回路であって、
    前記クロック発生源からの源クロックを分周する分周器と、
    通常動作時には前記クロック発生源からの源クロックを選択し、スキャンテスト時には外部入力から生成されるスキャンクロックを選択する選択回路と、
    前記スキャンテスト時に前記スキャンクロックを入力し、このスキャンクロックの立ち下がりに同期した非同期リセット用のパルス信号を出力するパルス生成回路と、
    前記スキャンテスト時には前記選択回路の出力の立ち上がりに同期してセットされ、かつ前記パルス生成回路からの前記非同期リセット用のパルス信号によって非同期リセットされるとともに、前記通常動作時には前記選択回路の出力の立ち上がりに同期して前記分周器の出力の値を設定されて、その出力を前記第2のクロック信号として出力する第1の非同期リセット付フリップフロップ回路と、
    遅延量が前記第1の非同期リセット付フリップフロップ回路と等しくされ、かつ前記選択回路の出力を前記第1のクロック信号として出力する等価遅延回路と
    を備えていることを特徴とするクロック生成回路。
  2. 請求項1記載のクロック生成回路において、前記等価遅延回路における入力変化から出力変化までの遅延時間が、前記非同期リセット付フリップフロップ回路における前記選択回路からの入力の立ち上がりから出力変化までの時間と等価であることを特徴とするクロック生成回路。
  3. 請求項1記載のクロック生成回路において、前記パルス生成回路は、前記スキャンクロックを遅延回路と論理反転回路に入力し、さらに前記遅延回路の出力と前記論理反転回路の出力の論理積を出力することを特徴とするクロック生成回路。
  4. 請求項1記載のクロック生成回路において、前記パルス生成回路は、
    前記スキャンクロックの立ち上がりに同期してセットされ、パルス生成回路の出力によって非同期リセットされる第2の非同期リセット付フリップフロップ回路と、
    前記スキャンクロックの立ち上がりに同期して値を反転するフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路の出力の論理反転と前記スキャンクロックの論理反転との論理積の立ち上がりに同期してセットされる少なくとも1つの第3の非同期リセット付フリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路の出力と前記スキャンクロックの論理反転との論理積の立ち上がりに同期してセットされる少なくとも1つの第4の非同期リセット付フリップフロップ回路とを有し、
    前記第3の非同期リセット付フリップフロップ回路のうちの1段目は前記第2の非同期リセット付フリップフロップ回路の出力の論理反転と前記フリップフロップ回路の出力と前記スキャンクロックの論理反転との論理積によって非同期リセットされ、2段目以降は前段の前記第3の非同期リセット付フリップフロップ回路の出力の論理反転と前記フリップフロップ回路の出力と前記スキャンクロックの論理反転との論理積によって非同期リセットされ、
    前記第4の非同期リセット付フリップフロップ回路のうちの1段目は前記第2の非同期リセット付フリップフロップ回路の出力の論理反転と前記フリップフロップ回路の出力の論理反転と前記スキャンクロックの論理反転との論理積によって非同期リセットされ、2段目以降は前段の前記第4の非同期リセット付フリップフロップ回路の出力の論理反転と前記フリップフロップ回路の出力の論理反転と前記スキャンクロックの論理反転との論理積によって非同期リセットされ、
    さらに、最終段の前記第3の非同期リセット付フリップフロップ回路の出力と前記フリップフロップ回路の出力と前記スキャンクロックの論理反転の論理積と、最終段の前記第4の非同期リセット付フリップフロップ回路の出力と前記フリップフロップ回路の出力の論理反転と前記スキャンクロックの論理反転の論理積との論理和を出力することを特徴とするクロック生成回路。
  5. 請求項4記載のクロック生成回路において、前記パルス生成回路の前記第2の非同期リセット付フリップフロップ回路と前記第3の非同期リセット付フリップフロップ回路と前記第4の非同期リセット付フリップフロップ回路が前記第1の非同期リセット付フリップフロップ回路と同一の回路構成であることを特徴とするクロック生成回路。
  6. 請求項1記載のクロック生成回路において、前記パルス生成回路は、前記スキャンクロックの立ち下がりに同期してセットされ、外部入力によって非同期リセットされる第2の非同期リセット付フリップフロップ回路を備え、前記第2の非同期リセット付フリップフロップ回路の出力を前記非同期リセット用のパルス信号として出力することを特徴とするクロック生成回路。
  7. 請求項6記載のクロック生成回路において、前記外部入力が、前記第1のクロック信号および前記第2のクロック信号を入力するスキャンチェインを構成するフリップフロップ回路群のスキャンシフト制御端子に接続されることを特徴とするクロック生成回路。
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