JP4342039B2

JP4342039B2 - Glass scriber and scribing method

Info

Publication number: JP4342039B2
Application number: JP16820599A
Authority: JP
Inventors: 浩曽山; 正男山本
Original assignee: Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
Current assignee: Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
Priority date: 1999-06-15
Filing date: 1999-06-15
Publication date: 2009-10-14
Anticipated expiration: 2019-06-15
Also published as: JP2001002438A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス板に閉曲線で囲まれた領域を切り抜くのに適したガラススクライバーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ガラス板を切断するには、ガラスカッターホィールを用いてガラス板表面を一方向にスクライブしてガラス板表面から下方に向かうクラック(垂直クラックと呼ぶ)を生じさせ、次いでガラス板に応力を加え、その垂直クラックをガラス下面まで成長させることによってガラス板を切断(ブレイク)している。ここで図１の上図(Ａ)に示すように、ガラス板１から閉曲線の領域１ａをくりぬく場合、中図(Ｂ)に示した側面図にあるように、スクライブ時の垂直クラックＶの方向を常に閉曲線の外側に向かって斜め方向に傾斜させれば、下図(Ｃ)に示すように、切り取り対象の領域１ａをガラス板１から切り抜くブレイク作業が容易となる。
【０００３】
かかる目的のために、傾斜した垂直クラックを形成できるガラスカッターホィールが例えば特開平９−２７８４７４号公報で紹介されており、それを引用してここで述べる。
【０００４】
図２はそのガラスカッターホィールを正面(スクライブ方向)から眺めた図である。ホィールカッタ１１に対して回動自在に設けられるガラスカッターホィール１２において、刃先の稜線１３に対する左側の刃先角度が７３°で右側の刃先角度が８３°となっている。このガラスカッターホィール１２を用いてガラス板１に対して、スクライブすれば、下方に向かって図中左側に傾斜した垂直クラックＶと、ガラス板表面に生じたクラック１４、１５(水平クラックと呼ぶ)とが生じることが記されている。
【０００５】
このようなガラスカッターホィール１２を用いて閉曲線のスクライブを行ったガラス板１に対するブレイクにおいては、上述の直線的なブレイクのように垂直クラックが成長する向きにガラス板を撓ませるようなことはできないため、スクライブの時点で深い垂直クラックを形成しておく必要がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら図２にあるような従来のホィールカッタ１１を用いたスクライブ装置では、形成される垂直クラックＶが浅く、かつその傾斜角も小さいため、通常の打ち抜きによるブレイクを行うと、製品１ａのブレイク端面がギザギザになったり、あるいは製品１ａそのものが粉々に破断してしまい、適正なブレイクを行うことは困難であった。
【０００７】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、閉曲線のスクライブ時に傾斜した深い垂直クラックを形成できるガラススクライバーを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本出願人が先に提出した特開平９−１８８５３４号の「ガラスカッターホィール」を図３に示している。このガラスカッターホィール２１は、通常のカッターホィール(即ち、両側の刃先角度θ１、θ２が共に等しい)の稜線２２に、拡大図Ａ１、Ｂ１に示すように、所定の間隔ｐで深さｈのＵ字形状をなす溝２３’(溝自身の形状はこれに限定されない)を切除することで刃先稜線上に微細な突起２４を形成したものであり、深い垂直クラックを得ることができ、スクライブ性能が飛躍的に向上した。
【０００９】
前記拡大図Ｂ１でわかるように、溝２３’の形状は両側で対称になっており、溝２３’の切り取り量は稜線２２の両側で均等になっている。その拡大図Ｂ１に記したラインＬ１での断面を図４に示している。稜線２２から両側への溝幅Ｗ１、Ｗ２は相互に等しく、又、溝両端での溝深さは同一である。つまり、溝２３’の切り取り面２３ａ’は、当該ガラスカッターホィール２１の軸心方向に対して平行関係にある。
【００１０】
これに対し、図５のガラスカッターホィール２５に示すように、溝２３の切り取量を稜線の両側で不均等にし、溝の切り取り面２３ａを傾斜させると、切り取り量の多い方に傾斜角Ｕで傾く深い垂直クラックが形成されることが判明した。
【００１１】
垂直クラックが傾く理由としては、スクライブするときの刃先稜線が溝部において若干のズレを生じ、これがガラス板に与えるストレスの左右不均衡を生ずる結果からと思われる。
【００１２】
図５では、ガラス板１は平板なテーブルＴに吸引固定されているが、スクライブ時に、ガラス板１を凹面状に撓ませておくと(あるいはスクライブ圧で撓むようにしておくと)、垂直クラックＶの傾斜角Ｕが更に大きくなることも判明した。このような構成のガラスカッターホィールおよびガラス板を撓ませてのスクライブ法を適用すればより傾斜した深い垂直クラックが得られるので閉曲線領域の切り抜きに最適である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
図６はこのようなガラスカッターホイールおよびガラス板を撓ませてのスクライブ法を採用した本発明の１実施形態を示したガラススクライバー５０である。ガラス板１が上面にセットされるテーブル２は、モータ３を駆動源として半固定テーブル４上で回転する。Ｑはテーブル２の回転中心を示す。この半固定テーブル４自体は２列のレール５、６に沿ってこの紙面に垂直な方向(Ｙ方向)に移動可能である。
【００１４】
テーブル２の上方にはＸ方向にガイドバー７が延在し、そのガイドバー７に沿って２基のスクライブヘッド８a、８bが設けられており、９a、９bはそれぞれのスクライブヘッド８a、８bを移動させるモータである。各スクライブヘッド８a、８bの下部には、上下動自在にかつ首振り自在にチップホルダー１０が備えられ、それらのチップホルダー１０の下端には上述したガラスカッターホィール２５(２５ａ、２５ｂ)が回転自在に装着されている。
【００１５】
図７はガラススクライバー５０を上方から見た図であり、各ガラスカッターホィール２５ａ、２５ｂは、ガイドバー７の中心線Ｏの直下に位置するようになっている。
【００１６】
図８はガラスカッターホィール２５の詳細を示し、図３と対応する部位については共通の符号を付している。本ガラスカッターホィール２５では、図８内の拡大図Ａ２、Ｂ２に示すように、溝２３の切り取り面２３ａを傾斜させ、その切り取り量を稜線２２の両側で不均等にしている。尚、拡大図Ａ２は、矢印Ｚ方向から眺めた図である。
【００１７】
その拡大図Ｂ２に記したラインＬ２での断面を図９で示すように、本ガラスカッターホィール２５における稜線２２から両側への溝幅Ｗ１、Ｗ２は相互に等しくなく、従って溝両端での溝深さｈ１、ｈ２も互に等しくない。ここで本ガラスカッターホィール２５における各寸法を製作例として表１に示す。
【００１８】
【表１】

【００１９】
図１０は上記テーブル２の詳細断面図を示し、図１１はテーブル２を上方から見た図である。テーブル２自体は円柱体の部材からなり、上面には、所定厚の周縁２ａを残すようにして所定深さの凹部２ｂが形成されている。この周縁２ａの上面がガラス板１の実質的な載置台となり、その上面には環状の吸引溝２ｃが形成され、ガラス板１を吸引ロックできるようになっている。又、このテーブル２にセットしたガラス板１を下方に撓ませるために、凹部２ｂを減圧するための吸引ポート２ｄが形成されている。
【００２０】
次にこのガラススクライバー５０により、ガラス板１に半径ｒ１の円スクライブをするときの動作を述べる。図６に示したように、一方のスクライブヘッド８ａを図中左側に退避させておき、そして、図７に示したように、テーブル２の回転中心Ｑがガイドバー７の中心線Ｏに合致するようにテーブル２を移動させる。次にガラス板１をテーブル２にセットしてテーブル２に真空吸着固定し、そしてテーブル２の凹部２ｂを減圧してガラス板１を下方に撓ませる。
【００２１】
この状態で他方のスクライブヘッド８ｂを回転中心Ｑから右へｒ1だけ隔たった位置に移動させる。このとき、ガラスカッターホイール２５ｂは図６中の部分拡大図に示す向きに(溝の切り取り量の多い方をスクライブ円の外側に)セットする。そしてチップホルダー１０を下降させ、ガラスカッターホイール２５ｂの刃先をガラス板１に当接させ、更に所定の刃先荷重を与え、この状態でテーブル２を図７のごとく矢印方向に回転させると、ガラス板１に半径ｒ1の円スクライブが行なわれる。
【００２２】
この円スクライブでガラス板１に形成される垂直クラックは、後で取り上げる図１８においてＶで示しているようにスクライブ円の外側に傾く。
【００２３】
このときのガラスカッターホィール２５の加工データの１例を表２の加工データ１として表２に示す。加工データ１はガラス厚０．７mmで図１０に示すように減圧によりガラスを凹型に撓ませたものである。
【００２４】
【表２】
┌───────────┬────────┐
│ │ 加工データ１ │
├───────────┼────────┤
│ガラス板厚 │ 0.7mm │
│刃先荷重 │ 2.5Kg/cm² │
│スクライブ速度 │ 40mm/sec │
│切抜き直径(φ) │ 40mm │
│固定用真空力(ゲージ圧)│ -80kPa │
│撓ませ用圧力(ゲージ圧)│ あり(減圧) │
└───────────┴────────┘
【００２５】
上記の各加工データ１におけるスクライブ結果を表３に示し、比較例として図５のようにガラス板１を平板なテーブルＴ上でスクライブしたときの結果を表４に示す。
【００２６】
【表３】

【００２７】
【表４】

【００２８】
表３と表４を比較してわかるように、ガラス厚み０．７mmにおいては図１０のようにガラスを減圧により凹型に撓ませたスクライブのほうが図５のように平坦なテーブル上でスクライブしたときよりも垂直クラックの傾きが大きく、かつ深い結果が得られた。
【００２９】
ガラス厚み１．１mmで図１２に示すように、テーブル２の凹部２ｂを減圧せず、大気圧としたときのデータの１例として表５に加工データ２として示す。
【００３０】
【表５】
┌───────────┬────────┐
│ │ 加工データ２ │
├───────────┼────────┤
│ガラス板厚 │ 1.1mm │
│刃先荷重 │ 2.5Kg/cm² │
│スクライブ速度 │ 40mm/sec │
│切抜き直径(φ) │ 40mm │
│撓ませ用圧力(ゲージ圧)│ なし(大気圧) │
└───────────┴────────┘
【００３１】
次に、ディスク作成等の用途として、ガラス板１に半径ｒ1と、半径ｒ2の同心円のスクライブを行う作業を述べる。図１３に示すように、スクライブヘッド８ｂは図６と同じ位置とし、他方のスクライブヘッド８ａをテーブル２の回転中心Ｑから左へｒ2だけ隔たった位置に移動させる。このとき、ガラスカッターホイール２５ａは図１３中の部分拡大図に示す向きにセットする。そして両チップホルダー１０を下降させ、ガラスカッターホイール２５ａ、２５ｂの両刃先をガラス板１に当接させ、更に所定の刃先荷重を与え、この状態でテーブル２を図１４のごとく矢印方向に回転させると、半径ｒ1、ｒ2の同心円スクライブを行なえる。
【００３２】
このときのガラス板１に形成される垂直クラックは後で取り上げる図２４に示しており、外側の垂直クラックＶ１と内側の垂直クラックＶ２は共に外側方向に傾斜している。又、図１３においてガラスカッターホィール２５ａの向きを１８０°回転させてスクライブしたときの垂直クラックは後で取り上げる図２６に示しており、内側の垂直クラックＶ２は内側に傾斜する。
【００３３】
図１５は、テーブル２の凹部２ｂ内を加圧してガラス板１上方に撓ませた状態で行うスクライブを示している。この場合、ガラスカッターホイール２５ｂは図１０の場合とは逆向きにセットすると、図中、スクライブ円の内側へ傾く深い垂直クラックＶが得られた。
【００３４】
図１６のテーブル２Ａは、図１０のごとくガラス板１を下方に撓ませたときに、ガラス板１とテーブル２Ａとの密着性を増すために、周縁２ａにおける吸着面２fにその撓みに倣うような傾斜を設けている。
【００３５】
又、図１７のテーブル２Ｂは、図１５のごとくガラス板１を上方に撓ませたときに、ガラス板１とテーブル２Ｂとの密着性を増すために吸着面２ｆにその撓みに倣うような傾斜を設けている。
【００３６】
以上述べた各実施形態(各形態)では、スクライブヘッドを固定とし、スクライブ時にガラス板を移動させたが、ガラス板を固定とし、スクライブヘッドを移動可能に設ければ、所望形状の閉曲線領域をスクライブできる。
【００３７】
又、ガラスカッターホイールに形成した溝を側方から見たときの形状は円弧形状であったが、Ｕ字形状、Ｖ字形状、鋸刃形状もしくは凹形状であっても同じ作用効果が得られる。
【００３８】
以上のようにしてスクライブされた領域の切り抜きに適したブレイク装置を紹介する。その第１形態を示した図１８、図１９は、図７のスクライブで得られたガラス板１に対するブレイク装置を示し、深くかつ傾斜した垂直クラックＶが得られているため単なるヘッダー(押圧治具)５１の押下によりブレイクできる。
【００３９】
アクリル(ナイロンでも同じ)の樹脂製によるヘッダー５１を用いて板厚が０．７mmと１．１mmの場合の押圧荷重Ｗのデータをそれぞれ表６、表７に示す。
【表６】
┌─────┬────┬────┬────┐
│切抜き直径│20mm │40mm │66mm │
├─────┼────┼────┼────┤
│Ｗ(kgf) │2.0〜3.0│3.0〜4.0│3.0〜4.0│
└─────┴────┴────┴────┘
【表７】
┌─────┬────┬────┐
│切抜き直径│40mm │66mm │
├─────┼────┼────┤
│Ｗ(kgf) │ 9〜10 │5.0〜7.0│
└─────┴────┴────┘
【００４０】
尚、このときのテーブルは図１０で示したテーブル２をそのまま使用でき、その場合、スクライブ工程とブレイク工程とを一つのテーブル上で実施できるので、作業効率が向上し、作業スペースも小さくできる。
【００４１】
図２０、図２１は第２形態を示しており、スクライブ後にテーブル２における凹部２ｂの減圧を更に強め、撓みを更に増すことでブレイクしており、この場合もスクライブ時のテーブルをそのまま用いることができる。板厚が０．７mmと１．１mmの場合の撓ませ圧(減圧)のデータをそれぞれ表８、表９に示す。尚、ガラス板のテーブルへの固定用圧は共に−８０ＫＰａ(ゲージ圧)であった。
【００４２】
【表８】

【表９】

【００４３】
図２２、図２３は第３形態を示しており、ガラス板１は垂直クラックＶが内側方向に傾斜するように閉曲線のスクライブが行われ、その閉曲線領域を吸盤５２で上方から持ち上げるようにしてブレイクしている。この吸盤５２を搬送用のロボットアームに装着すれば、ブレイクした円盤１ｐをそのまま後工程へ搬送できる。
【００４４】
図２４、図２５は第４形態を示しており、図１４において同心円にスクライブしたガラス板１(垂直クラックＶが共に外側方向に傾斜)に対するブレイク装置を示す。ヘッダー５３に、スプリング５４で付勢された内ヘッダー５５を備え、かつ、テーブル２Ｃは凹部２ｂ内の中央部に更に凹部２ｂ’が形成される。
【００４５】
図２４に示すように、ヘッダー５３を押下させると、まず外側の垂直クラックＶ１の個所で分断されて円盤１ｐが凹部２ｂに落下する。前記ヘッダー５３を更に押下させていくと、そのヘッダー５３は図２５に示すように分断された円盤１ｐで係止されるが、この後は、スプリング５４の付勢力に打ち勝って内ヘッダー５５のみが押下されるようになり、今度は内側の垂直クラックＶ２の個所で中央部１ｑがブレイクされ、中央部がくり抜かれたディスク状の円盤１ｐが得られる。
【００４６】
図２６、図２７は第５形態を示しており、内側の垂直クラックＶ２が内側に向けて傾斜しているガラス板１に対するブレイク装置を示す。この装置では、テーブル２Ｄには、内側の垂直クラックＶ２で囲まれた領域を支えるような支持台２ｇを凹部２ｂの中央部に設け、かつ、ヘッダー５６の下面に所定の凹部５６ａを形成しておく。
【００４７】
この構成により、ヘッダー５６の１回の押下動作で外側の垂直クラックＶ１でのブレイクと、内側の垂直クラックＶ２でのブレイクを同時に行える。尚、ここのテーブル２Ｄをスクライブ用と兼用する場合、スクライブ時にガラス板１が撓めるように、前記支持台２ｇはガラス載置面より所定量だけ低くしておく。
【００４８】
図２８、図２９は第６形態を示しており、外側の垂直クラックＶ１が内側に向けて傾斜し、内側の垂直クラックＶ２が外側に向けて傾斜しているガラス板１に対するブレイク装置を示す。この装置では、ヘッダー５７は下面中央に凸部５７ａを持ち、その凸部以外の下面には吸引穴５７ｂが設けられている。
【００４９】
図２９に示すように、ヘッダー５７を下降させ、凸部５７ａをガラス板１の中央部を押下することにより、内側の垂直クラックＶ２の個所でブレイクされ、この後、吸引穴５７ｂによりガラス板１をヘッダー５７に吸引させた状態でヘッダー５７を上方に移動させることにより、ガラス板１は外側の垂直クラックＶ１の個所でブレイクされ、ディスク状のガラス板が得られる。
【００５０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のガラススクライバーは、ディスク状ホィールの刃先稜線に当該ホィールの軸心方向に対して所定角度傾斜させた溝を所定のピッチで形成したガラスカッターホィールを用い、かつ、ガラス板が撓んだ状態でスクライブするようにしたので、深い垂直クラックが得られると共に、その垂直クラックがより大きく傾斜するため、閉曲線領域の切り抜きのためのスクライブに最適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】閉曲線の領域を切断する様子を示した図
【図２】公報に開示された切断方法を示した図
【図３】公報に開示されたガラスカッターホィールの図
【図４】図３における刃先稜線部の部分拡大断面図
【図５】ガラスカッターホィールの使用例を示した図
【図６】本発明の１実施形態を示したガラススクライバーの正面図
【図７】図６のガラススクライバーを上から眺めた図
【図８】図６のガラススクライバーで採用したガラスカッターホィールの詳細図
【図９】図８のガラスカッターホィールの部分拡大断面図
【図１０】図６のガラススクライバーにおけるスクライブ例を示した図
【図１１】図１０のテーブルを上から見た図
【図１２】図６のガラススクライバーにおけるスクライブ例を示した図
【図１３】図６のガラススクライバーで別のスクライブ例を示した図
【図１４】図１３のテーブルを上から見た図
【図１５】図６のガラススクライバーにおける別のスクライブ例を示した図
【図１６】図１０のスクライブに適したテーブルの断面図
【図１７】図１５のスクライブに適したテーブルの断面図
【図１８】図ブレイク法の一例を示した図
【図１９】図１８におけるブレイク時の様子を示した図
【図２０】図ブレイク法の一例を示した図
【図２１】図２０におけるブレイク時の様子を示した図
【図２２】図ブレイク法の一例を示した図
【図２３】図２２におけるブレイク時の様子を示した図
【図２４】図ブレイク法の一例を示した図
【図２５】図２４におけるブレイク時の様子を示した図
【図２６】図ブレイク法の一例を示した図
【図２７】図２６におけるブレイク時の様子を示した図
【図２８】ブレイク法の一例を示した図
【図２９】図２８におけるブレイク時の様子を示した図
【符号の説明】
１ガラス板
２テーブル
２ａ周縁
２ｂ凹部
７ガイドバー
８スクライブヘッド
１０チップホルダー
２３溝
２３ａ溝切り取り面
２５ガラスカッターホィール
５１ヘッダー
５２吸盤
５３ヘッダー
５４スプリング
５５内ヘッダー
５６ヘッダー
Ｖ垂直クラック
Ｕ傾斜角
５７ヘッダー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a glass scriber suitable for cutting out a region surrounded by a closed curve in a glass plate.
[0002]
[Prior art]
To cut the glass plate, the glass plate surface is scribed in one direction using a glass cutter wheel to cause a downward crack from the glass plate surface (called a vertical crack), and then stress is applied to the glass plate, The glass plate is cut (broken) by growing the vertical crack to the lower surface of the glass. Here, as shown in the upper diagram (A) of FIG. 1, when the closed curved region 1 a is hollowed out from the glass plate 1, the direction of the vertical crack V during scribing as shown in the side view shown in the middle diagram (B). Is always inclined obliquely toward the outside of the closed curve, the break work for cutting out the region 1a to be cut out from the glass plate 1 is facilitated, as shown in FIG.
[0003]
For this purpose, a glass cutter wheel capable of forming an inclined vertical crack is introduced, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-278474, and will be described here with reference thereto.
[0004]
FIG. 2 is a view of the glass cutter wheel as viewed from the front (scribe direction). In the glass cutter wheel 12 which is provided so as to be rotatable with respect to the wheel cutter 11, the left blade edge angle with respect to the edge line 13 of the blade edge is 73 ° and the right blade edge angle is 83 °. If this glass cutter wheel 12 is used to scribe the glass plate 1, the vertical crack V tilted to the left in the figure and the cracks 14 and 15 generated on the surface of the glass plate (called horizontal cracks). It is noted that this occurs.
[0005]
In the break with respect to the glass plate 1 which performed the scribing of the closed curve using such a glass cutter wheel 12, the glass plate cannot be bent in the direction in which the vertical crack grows like the above-described linear break. Therefore, it is necessary to form deep vertical cracks at the time of scribing.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the scribing apparatus using the conventional wheel cutter 11 as shown in FIG. 2, the vertical crack V to be formed is shallow and the inclination angle is small. Therefore, when a break by normal punching is performed, the break end face of the product 1a However, the product 1a itself is broken into pieces, and it is difficult to perform an appropriate break.
[0007]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a glass scriber capable of forming deep vertical cracks that are inclined when a closed curve is scribed.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
FIG. 3 shows a “glass cutter wheel” of Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-188534 previously filed by the present applicant. This glass cutter wheel 21 is formed on a ridge line 22 of a normal cutter wheel (that is, the blade angles θ1 and θ2 on both sides are the same) as shown in enlarged views A1 and B1, and U having a depth h at a predetermined interval p. A fine protrusion 24 is formed on the edge of the edge of the blade by cutting out the groove 23 'having a letter shape (the shape of the groove itself is not limited to this), a deep vertical crack can be obtained, and scribe performance is improved. Dramatically improved.
[0009]
As can be seen from the enlarged view B 1, the shape of the groove 23 ′ is symmetrical on both sides, and the cutout amount of the groove 23 ′ is even on both sides of the ridge line 22. FIG. 4 shows a cross section taken along line L1 in the enlarged view B1. The groove widths W1 and W2 from the ridge line 22 to both sides are equal to each other, and the groove depths at both ends of the groove are the same. That is, the cut surface 23 a ′ of the groove 23 ′ is parallel to the axial direction of the glass cutter wheel 21.
[0010]
On the other hand, as shown in the glass cutter wheel 25 in FIG. 5, when the cut amount of the groove 23 is made uneven on both sides of the ridge line and the cut surface 23a of the groove is inclined, the inclination angle U is increased in the direction where the cut amount is larger. It was found that inclined vertical cracks were formed.
[0011]
The reason for the inclination of the vertical crack seems to be that the edge line of the cutting edge during scribing causes a slight shift in the groove, which results in a left-right imbalance of stress applied to the glass plate.
[0012]
In FIG. 5, the glass plate 1 is sucked and fixed to the flat table T. However, if the glass plate 1 is bent in a concave shape at the time of scribing (or if it is bent by the scribe pressure), the vertical crack V is generated. It has also been found that the inclination angle U is further increased. By applying the scribing method by bending the glass cutter wheel and the glass plate having such a configuration, a deeper vertical crack can be obtained, which is optimal for cutting out a closed curve region.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 6 is a glass scriber 50 showing an embodiment of the present invention that employs a scribing method in which such a glass cutter wheel and a glass plate are bent. A table 2 on which the glass plate 1 is set is rotated on a semi-fixed table 4 using a motor 3 as a drive source. Q indicates the center of rotation of the table 2. The semi-fixed table 4 itself is movable along the two rows of rails 5 and 6 in a direction perpendicular to the paper surface (Y direction).
[0014]
A guide bar 7 extends in the X direction above the table 2, and two scribe heads 8 a and 8 b are provided along the guide bar 7, and 9 a and 9 b respectively connect the scribe heads 8 a and 8 b. It is a motor to be moved. Chip holders 10 are provided below the scribe heads 8a and 8b so as to be movable up and down and swingable, and the glass cutter wheels 25 (25a and 25b) described above are rotatable at the lower ends of the chip holders 10 respectively. It is attached to.
[0015]
FIG. 7 is a view of the glass scriber 50 as viewed from above, and the

glass cutter wheels

25 a and 25 b are located directly below the center line O of the guide bar 7.
[0016]
FIG. 8 shows the details of the glass cutter wheel 25, and portions corresponding to those in FIG. In the present glass cutter wheel 25, as shown in enlarged views A 2 and B 2 in FIG. 8, the cut surface 23 a of the groove 23 is inclined and the cut amount is made uneven on both sides of the ridge line 22. The enlarged view A2 is a view seen from the arrow Z direction.
[0017]
As shown in FIG. 9 which is a sectional view taken along line L2 in the enlarged view B2, the groove widths W1 and W2 from the ridge line 22 to both sides of the glass cutter wheel 25 are not equal to each other. The lengths h1 and h2 are not equal to each other. Table 1 shows the dimensions of the glass cutter wheel 25 as production examples.
[0018]
[Table 1]

[0019]
FIG. 10 is a detailed cross-sectional view of the table 2, and FIG. 11 is a view of the table 2 as viewed from above. The table 2 itself is made of a cylindrical member, and a concave portion 2b having a predetermined depth is formed on the upper surface so as to leave a peripheral edge 2a having a predetermined thickness. The upper surface of the peripheral edge 2a becomes a substantial mounting table for the glass plate 1, and an annular suction groove 2c is formed on the upper surface so that the glass plate 1 can be suction-locked. Further, in order to bend the glass plate 1 set on the table 2 downward, a suction port 2d for depressurizing the recess 2b is formed.
[0020]
Next, the operation when the glass scriber 50 performs a circular scribe with a radius r1 on the glass plate 1 will be described. As shown in FIG. 6, one scribe head 8a is retracted to the left side in the drawing, and the rotation center Q of the table 2 matches the center line O of the guide bar 7 as shown in FIG. The table 2 is moved as follows. Next, the glass plate 1 is set on the table 2 and fixed to the table 2 by vacuum suction, and the concave portion 2b of the table 2 is decompressed to bend the glass plate 1 downward.
[0021]
In this state, the other scribe head 8b is moved to the position separated from the rotation center Q to the right by r1. At this time, the glass cutter wheel 25b is set in the direction shown in the partial enlarged view in FIG. 6 (the one with the larger groove cutout amount outside the scribe circle). Then, the tip holder 10 is lowered, the blade edge of the glass cutter wheel 25b is brought into contact with the glass plate 1, and a predetermined blade load is applied. In this state, the table 2 is rotated in the direction of the arrow as shown in FIG. A circle scribe with a radius r1 is performed on 1.
[0022]
The vertical crack formed in the glass plate 1 by this circular scribe is inclined to the outside of the scribe circle as indicated by V in FIG.
[0023]
An example of the processing data of the glass cutter wheel 25 at this time is shown in Table 2 as processing data 1 of Table 2. Processing data 1 is a glass thickness of 0.7 mm, and the glass is bent into a concave shape by decompression as shown in FIG.
[0024]
[Table 2]
┌───────────┬────────┐
│ │ Machining data 1 │
├───────────┼────────┤
│Glass thickness │ 0.7mm │
│Blade load │ 2.5Kg / cm ² │
│ scribe speed │ 40mm / sec │
│Cutout diameter (φ) │ 40m m │
│Vacuum force for fixing (gauge pressure) │ -80kPa │
│ flexed for the pressure (gauge pressure) Yes │ (reduced pressure) │
└───────────┴────────┘
[0025]
Table 3 shows the scribing results in each processing data 1 described above, and Table 4 shows the results when the glass plate 1 is scribed on a flat table T as shown in FIG. 5 as a comparative example.
[0026]
[Table 3]

[0027]
[Table 4]

[0028]
Table 3 and as can be seen by comparing Table 4, when more of the scribes flexed glass in a concave by vacuum as in Figure 10 were scribed on a flat table as shown in FIG. 5 in the glass thickness 0.7mm The vertical crack has a larger slope and deeper results.
[0029]
As shown in FIG. 12 with a glass thickness 1.1 mm, without depressurizing the

concave

portion 2b of the table 2, shown in Table 5 as processing data 2 as an example of data when the atmospheric pressure.
[0030]
[Table 5]
┌───────────┬────────┐
│ │ Machining data 2 │
├───────────┼────────┤
│Glass thickness │ 1.1mm │
│Blade load │ 2.5Kg / cm ² │
│ scribe speed │ 40mm / sec │
│Cutout diameter (φ) │ 40mm │
│Bending pressure (gauge pressure) │ None (atmospheric pressure) │
└───────────┴────────┘
[0031]
Next, an operation for scribing concentric circles having a radius r1 and a radius r2 on the glass plate 1 will be described as an application for disc production or the like. As shown in FIG. 13, the scribe head 8b is set to the same position as in FIG. 6, and the other scribe head 8a is moved to the position separated from the rotation center Q of the table 2 to the left by r2. At this time, the glass cutter wheel 25a is set in the direction shown in the partially enlarged view in FIG. Then, both chip holders 10 are lowered, both the cutting edges of the

glass cutter wheels

25a and 25b are brought into contact with the glass plate 1, a predetermined cutting edge load is applied, and the table 2 is rotated in the arrow direction as shown in FIG. And concentric scribes with radii r1 and r2.
[0032]
The vertical cracks formed on the glass plate 1 at this time are shown in FIG. 24 to be described later, and both the outer vertical cracks V1 and the inner vertical cracks V2 are inclined outward. Further, in FIG. 13, the vertical crack when the direction of the glass cutter wheel 25a is rotated by 180 ° and scribed is shown in FIG. 26 to be described later, and the inner vertical crack V2 is inclined inward.
[0033]
FIG. 15 shows scribing performed in a state where the inside of the concave portion 2 b of the table 2 is pressed and bent upwards of the glass plate 1. In this case, when the glass cutter wheel 25b was set in the opposite direction to that in FIG. 10, a deep vertical crack V inclined inward in the scribe circle was obtained.
[0034]
When the glass plate 1 is bent downward as shown in FIG. 10, the table 2A of FIG. 16 follows the bending of the suction surface 2f at the peripheral edge 2a in order to increase the adhesion between the glass plate 1 and the table 2A. An inclined surface is provided.
[0035]
Further, the table 2B of FIG. 17 is inclined so as to follow the bending of the suction surface 2f in order to increase the adhesion between the glass plate 1 and the table 2B when the glass plate 1 is bent upward as shown in FIG. Is provided.
[0036]
In each embodiment described above (each form), the scribe head is fixed, and the glass plate is moved at the time of scribing, but if the glass plate is fixed and the scribe head is movably provided, a closed curve region of a desired shape can be obtained. You can scribe.
[0037]
Further, the shape of the groove formed in the glass cutter wheel when viewed from the side is an arc shape, but the same effect can be obtained even if it is a U shape, a V shape, a saw blade shape or a concave shape. .
[0038]
A break device suitable for cutting out the scribed area as described above will be introduced. FIG. 18 and FIG. 19 showing the first embodiment show a breaking device for the glass plate 1 obtained by the scribing of FIG. 7, and since a deep and inclined vertical crack V is obtained, a simple header (pressing jig) You can break by pressing 51).
[0039]
Tables 6 and 7 show data of the pressing load W when the plate thickness is 0.7 mm and 1.1 mm using the header 51 made of acrylic (same as nylon) resin.
[Table 6]
┌─────┬────┬────┬────┐
│Cutout diameter│20mm │40mm │66mm │
├─────┼────┼────┼────┤
│W (kgf) │2.0 ~ 3.0│3.0 ~ 4.0│3.0 ~ 4.0│
└─────┴────┴────┴────┘
[Table 7]
┌─────┬────┬────┐
│Cutout diameter │40mm │66mm │
├─────┼────┼────┤
│W (kgf) │ 9 ~ 10 │5.0 ~ 7.0│
└─────┴────┴────┘
[0040]
In this case, the table 2 shown in FIG. 10 can be used as it is, and in this case, the scribing process and the breaking process can be performed on one table, so that the working efficiency can be improved and the working space can be reduced.
[0041]
FIGS. 20 and 21 show the second embodiment. After the scribing, the depression of the concave portion 2b in the table 2 is further increased and the bending is further increased. In this case, the table at the time of scribing can be used as it is. it can. Tables 8 and 9 show the deflection pressure (reduced pressure) data when the plate thickness is 0.7 mm and 1.1 mm, respectively. The pressure for fixing the glass plate to the table was -80 KPa (gauge pressure).
[0042]
[Table 8]

[Table 9]

[0043]
FIGS. 22 and 23 show a third embodiment. The glass plate 1 is scribed with a closed curve so that the vertical crack V is inclined inward, and the closed curve region is lifted from above by a suction cup 52. is doing. If this suction cup 52 is attached to a robot arm for transfer, the broken disk 1p can be transferred to the subsequent process as it is.
[0044]
FIGS. 24 and 25 show a fourth embodiment, and show a breaking device for the glass plate 1 scribed concentrically in FIG. 14 (both vertical cracks V are inclined outward). The header 53 is provided with an inner header 55 urged by a spring 54, and the table 2C is further formed with a recess 2b ′ at the center in the recess 2b.
[0045]
As shown in FIG. 24, when the header 53 is pushed down, it is first divided at the location of the outer vertical crack V1, and the disk 1p falls into the recess 2b. When the header 53 is further pushed down, the header 53 is locked by the divided disk 1p as shown in FIG. 25. After that, only the inner header 55 is overcome by overcoming the biasing force of the spring 54. Now, the center portion 1q is broken at the position of the inner vertical crack V2, and the disk-shaped disk 1p with the center portion hollowed out is obtained.
[0046]
FIG. 26 and FIG. 27 show a fifth embodiment and show a breaking device for the glass plate 1 in which the inner vertical crack V2 is inclined inward. In this apparatus, the table 2D is provided with a support base 2g that supports the region surrounded by the inner vertical crack V2 at the center of the recess 2b, and a predetermined recess 56a is formed on the lower surface of the header 56. deep.
[0047]
With this configuration, the break in the outer vertical crack V1 and the break in the inner vertical crack V2 can be performed simultaneously by a single pressing operation of the header 56. When the table 2D is also used for scribing, the support table 2g is set lower than the glass mounting surface by a predetermined amount so that the glass plate 1 is bent during scribing.
[0048]
Figure 28, Figure 29 shows a sixth embodiment, inclined to the inner side of the outer vertical crack V1, showing a breaking apparatus vertical crack V2 of inner to the glass plate 1 is inclined toward the outside . In this apparatus, the header 57 has a convex portion 57a at the center of the lower surface, and a suction hole 57b is provided on the lower surface other than the convex portion.
[0049]
As shown in FIG. 29, the header 57 is lowered, and the convex portion 57a is pressed at the center of the glass plate 1 to break at the inner vertical crack V2, and then the glass plate 1 is sucked by the suction hole 57b. When the header 57 is moved upward in a state in which the header 57 is sucked, the glass plate 1 is broken at the location of the outer vertical crack V1, and a disk-shaped glass plate is obtained.
[0050]
【The invention's effect】
As described above, the glass scriber of the present invention uses a glass cutter wheel in which grooves at a predetermined angle with respect to the axial direction of the wheel are formed at a predetermined pitch on the edge of the edge of the disc-shaped wheel, and Since the glass plate is scribed in a bent state, a deep vertical crack is obtained, and the vertical crack is inclined more greatly, which is optimal for scribing for cutting out a closed curve region.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a state of cutting a region of a closed curve. FIG. 2 is a diagram showing a cutting method disclosed in the publication. FIG. 3 is a diagram of a glass cutter wheel disclosed in the publication. FIG. 5 is a partially enlarged cross-sectional view of a cutting edge ridge line in FIG. 5 is a view showing an example of use of a glass cutter wheel. FIG. 6 is a front view of a glass scriber according to an embodiment of the present invention. FIG. 8 is a detailed view of the glass cutter wheel employed in the glass scriber of FIG. 6. FIG. 9 is a partially enlarged sectional view of the glass cutter wheel of FIG. 8. FIG. 10 is a scriber in the glass scriber of FIG. FIG. 11 is a diagram showing the table of FIG. 10 as viewed from above. FIG. 12 is a diagram showing an example of scribe in the glass scriber of FIG. 6. FIG. FIG. 14 is a diagram showing another example of scribing with Iber. FIG. 14 is a diagram showing the table of FIG. 13 as viewed from above. FIG. 15 is a diagram showing another example of scribing with the glass scriber of FIG. FIG. 17 is a cross-sectional view of a table suitable for scribing in FIG. 15. FIG. 18 is a diagram showing an example of the break method. FIG. 19 is a diagram showing a state during a break in FIG. FIG. 20 is a diagram showing an example of the break method. FIG. 21 is a diagram showing the state of the break in FIG. 20. FIG. 22 is a diagram showing an example of the break method. FIG. 24 is a diagram showing an example of the break method. FIG. 25 is a diagram showing the state of the break in FIG. 24. FIG. 26 is a diagram showing an example of the break method. ] In FIG. Figure [EXPLANATION OF SYMBOLS] showing a state at the time of break in FIGS Figure 28 Figure 29 shows showing an example of break method Figure 28 shows the state during that break
1 Glass plate 2 Table 2a Perimeter 2b Recess 7 Guide bar 8 Scribe head 10 Chip holder 23 Groove 23a Groove cutting surface 25 Glass cutter wheel 51 Header 52 Suction cup 53 Header 54 Spring 55 Inner header 56 Header V Vertical crack U Inclination angle 57 Header

Claims

In a glass scriber that engraves a closed scribe line,
A table in which a recess is formed in the center of the columnar member, means for sucking and fixing the glass plate set on the table, and the edge of the edge of the disc-shaped wheel are inclined at a predetermined angle with respect to the axial direction of the wheel. A glass cutter wheel having grooves formed at a predetermined pitch, a scribe head for rotatably holding the glass cutter wheel, and a scribe means for scribing a closed curve by moving the scribe head relative to a glass plate; A glass scriber characterized by comprising:

The glass scriber according to claim 1, further comprising a decompression unit that decompresses the inside of the recess and curves the glass plate in a concave shape.

3. The glass scriber according to claim 2, wherein, when the closed curve is scribed with the glass cutter wheel, the glass cutter wheel is attached to the scribe head so that a vertical crack is inclined to the outside of the closed curve.

The glass scriber according to claim 1, further comprising a pressurizing unit that pressurizes the inside of the concave portion and curves the glass plate into a convex shape.

5. The glass scriber according to claim 4, wherein, when the closed curve is scribed with the glass cutter wheel, the glass cutter wheel is attached to the scribe head so that a vertical crack is inclined to the inside of the closed curve.

The glass cutter wheel is composed of first and second glass cutter wheels, while the scribe head is composed of first and second scribe heads, and the first and second glass cutter wheels The glass scriber according to claim 1, wherein the glass scriber is rotatably held by the first and second scribe heads.

A scribing method for scribing a closed curve on a glass plate using the glass scriber according to claim 3,
A scribing process comprising the step of scribing by moving a scribing head relative to the glass plate while the glass plate is curved in a concave shape to form a vertical crack inclined outside the closed curve. Method.

A scribing method for scribing a closed curve on a glass plate using the glass scriber according to claim 5,
A scribing process comprising the step of scribing by moving a scribing head relative to the glass plate in a state in which the glass plate is curved in a convex shape to form a vertical crack inclined to the inside of a closed curve. Method.

A scribing method for scribing a closed curve on a glass plate using the glass scriber according to claim 6,
Attaching the first and second glass cutter wheels to the first and second scribe heads, respectively, so that the vertical crack caused by the scribe always faces the first direction and the second direction from the closed curve side;
A scribing method comprising the step of scribing by moving the first and second scribing heads relative to the glass plate.

The scribing method according to claim 9, wherein the first and second directions are outside a closed curve.

The scribing method according to claim 9, wherein the first and second directions are inside and outside a closed curve, respectively.

The scribing method according to claim 9, wherein the first and second directions are respectively outside and inside a closed curve.