JP4341860B2 - ウエハ把持装置、ウエハのアライメント装置およびウエハ目視検査装置 - Google Patents

ウエハ把持装置、ウエハのアライメント装置およびウエハ目視検査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエハ把持装置、ウエハのアライメント装置およびウエハ目視検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のウエハ目視検査装置は、目視検査前のウエハがスタックに複数枚載置され、このスタックに載置されている複数枚のウエハのうちで任意の段に載置されているウエハをハンドが把持し、検査ステージに搬送し、この検査ステージにおいてそのウエハが検査者によって目視検査される。なお、上記従来例における検査ステージにおいて、ウエハを載置する台が皿状であり、この皿の上にウエハが載置される。
【0003】
この搬送ステージでは、ウエハの表(おもて)面のみが目視検査され、上記ウエハの裏面を検査するには、ハンドによってウエハを載置し直す。つまり、ハンドがそのウエハを再び把持し、検査ステージの上方に移動し、ウエハの裏面が上に向くように、そのハンドがウエハを裏返し、この裏返し状態で、ウエハを検査ステージに再び載置する。すなわち、ハンドでウエハを持ち替える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例において、ウエハの表面と裏面とを目視検査するためには、ハンドでウエハを持ち替える操作を実行する必要があり、このウエハの持ち替え操作を実行するために、ハンドによる搬送時間として約20秒間を必要とし、したがって、迅速な目視検査を行うことができないという問題がある。また、ハンドによるウエハの持ち替え操作によって、ごみが発生し易いという問題があり、ウエハが破損する可能性があるという問題がある。 さらに、ハンドによるウエハの持ち替え操作を実現するには、目視検査装置を構成するユニットが増加し、このユニット増加によって、コストアップが生じるという問題がある。
【0005】
また、上記実施例において、ウエハの傷、歪み、曇り等を目視で発見するためには、ウエハを照明する照明光の照射方向との関係で、検査者がその目の位置を常に変化させる必要があり、目視検査者にとって目視検査が煩雑であるという問題がある。
【0006】
本発明は、ウエハを把持するときにおける発塵を少なくすることができるウエハ把持装置、ウエハ目視検査装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
また、本発明は、ウエハの目視検査を迅速に実行することができるウエハ把持装置、ウエハ目視検査装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
さらに、本発明は、ウエハの目視検査時に、付加機構(反転ハンド)によるウエハの破損の可能性がなく、安価なウエハ把持装置、ウエハ目視検査装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
また、本発明は、ウエハを照明する光源がどの位置に存在していても、また、光源からの光の照射方向がどのような方向であっても、検査者がその目の位置を変化させる必要がなく、目視検査者にとって目視検査が容易であるウエハ目視検査装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
さらに、本発明は、ウエハの把持手段の位置、状態のいかんにかかわらず、ウエハのノッチを確実に検出することができるウエハのアライメント装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筐体に保持されている環状部材に対して回転可能であり、ウエハの面と同一の平面上を回転可能な回転板と、上記ウエハの中心に向って上記ウエハの端面を押圧可能であり、上記回転板に載置されている5個以上のチャックピースと、上記5個以上のチャックピースのうちの3個のチャックピースを上記ウエハの端面に押圧させたままで、残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけ、その後に上記ウエハの端面に押圧させる直線運動を、チャックピースの並び順に実行させるチャックピース駆動手段と、上記残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけた状態で、上記ウエハとともに上記回転板を回転駆動させる回転板駆動手段とを有し、汚染のないチャックピースがウエハを把持した状態で、ウエハを回転し、ノッチを検出する光センサであって1対の光センサの光軸付近では、上記チャックピースがウエハから離れることによって、上記チャックピースがノッチに掛かっている場合でも、ウエハに接触せずに、ノッチの位置を検出することを特徴とするウエハ把持装置である。
【0012】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例であるウエハのアライメント装置AS1の一部分を切り欠いて示す平面図である。
【0013】
ウエハのアライメント装置AS1は、ウエハの把持装置WHとセンサSEとを具備する装置であり、図1の状態は、ウエハ把持装置WHを構成するチャックピース41〜45のうちで、チャックピース41、43、44のみがウエハWの端面を把持している状態である。
【0014】
なお、アライメント装置は、複数のウエハWをスタックに収納するときにノッチを揃えて位置合わせする場合や、露光されたパターンを顕微鏡等で見るときにそのパターンの向きが同一になるようにする場合等に必要である。
【0015】
センサSEは、投光器SE1と、図3に示す受光器SE2とによって構成され、チャックピースがウエハWの端面から離れる領域であって、ウエハWのノッチ(ウエハWの端面における切り込み)が通過する位置に設置されている投受光装置の例である。なお、センサSEは、後述するアームAに固定されている。また、センサSEの代わりに、反射型のセンサを使用するようにしてもよい。
【0016】
図2は、図1におけるIIーII’線からみたリング10とウエハ把持装置WHとを示す縦断面図である。
【0017】
リング10は、後述のアームA等を介して、筐体に固定されている。リング10は、図2に示すように、縦断面がほぼコ字状であり、端面11と、延出部12、13とを有する。また、端面11と延出部12、13とよって空洞部14が構成され、端面11に透孔111、112が設けられている。また、空洞部14は負圧に保たれ、これによって、ゴミの発散を阻止している。
【0018】
ウエハ把持装置WHは、自転する回転板SBと、回転板駆動手段20と、チャックピース41〜45と、チャックピース駆動手段41D〜45Dと、回転板用ケース50とを有する。チャックピース駆動手段41D〜45Dは、チャックピース41〜45のそれぞれに対応している。
【0019】
回転板SBは、リング10に対して回転可能であり、ウエハWの面と同一の平面上を回転可能な回転板である。回転板SBには、回転ガイドローラGRが設けられている。
【0020】
回転板駆動手段20は、回転板SBを回転駆動させる手段であり、自転モータ21と、軸22と、軸22と連動する駆動伝達ギア23と、軸22と連動する軸24と、軸24の先端に設けられている回転駆動ローラ25と、ギア23と噛み合う駆動伝達ギア26と、ギア26と連動する軸27と、軸27の先端に設けられている回転駆動ローラ28とを有する。回転駆動ローラ25、28は、自転モータ21の回転力を回転板SBに伝達するものである。軸24、27は、それぞれ、透孔11、112を貫通している。
【0021】
チャックピース41〜45は、ウエハWの中心に向ってウエハWの端面を押圧可能であり、回転板SBに載置されているチャックピースである。
【0022】
チャックピース駆動手段41D〜45Dは、ウエハWの中心に向ってそれぞれチャックピース41〜45を直線往復運動させる手段である。
【0023】
チャックピース駆動手段41は、チャックピース41pと、軸41sと、チャック閉用バネ41bと、カム12c1、12c2と、カムフォロア41fとを有する。
【0024】
軸41sは、チャックピース41pに固定されている軸である。チャック閉用バネ41bは、軸41sを包み、チャックピース41pとケース50との間に設けられ、常時は、チャックピース41pをケース50から遠ざけることによって、ウエハWの端面を押圧するバネである。カム12c1、12c2は、リング10の延出部12の内面に設けられているカムである。カムフォロア41fは、カム12c1、12c2を倣うものであり、軸41cに固定されている。
【0025】
なお、チャックピース駆動手段42D〜45Dのそれぞれの構成は、チャックピース駆動手段41Dの構成と同様である。
【0026】
ケース50は、図2に示すように、その縦断面がほぼコ字状を有し、端面部51と、延出部52、53と、端面部51に設けられている透孔511〜515とを有する。延出部52、53は、リング10のそれぞれ延出部12、13に対向している。
【0027】
また、リング10の空洞部14には、回転駆動ローラ25、28と、回転板SBの主要部分と、カムフォロア41fとが内蔵されている。
【0028】
次に、上記実施例において、ウエハWを把持する動作について説明する。
【0029】
まず、図1に示す状態では、カムフォロア41f、43f、44fのそれぞれが、カム12c1、12c2と当接していないので、バネ41b、43b、44bが、チャックピース41p、43p、44pをケース50から遠ざけ、チャックピース41p、43p、44pがウエハWの端面を押圧し、ケース50を介して、ウエハWがリング10に把持されている。
【0030】
図3は、ウエハのアライメント装置AS1の一部分を切り欠いて示す平面図であり、チャックピース41、43がウエハWの端面から離れ、チャックピース42、44、45がウエハWの端面を把持している状態を示す図である。
【0031】
図4は、図3におけるIVーIV’線からみたリング10とウエハ把持装置WHとを示す縦断面図である。
【0032】
図1、図2に示す状態から、自転モータ21によって回転板SBが、図1中、反時計方向に72度回動されると、カムフォロア41fがカム12c1に当接し、バネ41bに抗して、軸41cが、図3中、右方向に押しやられ、チャックピース41pがウエハWの端面から遠ざかる。
【0033】
また、図3に示す状態である場合、カムフォロア43fがカム12c2に当接し、バネ43bに抗して、軸43cが、図3中、右方向に押しやられ、チャックピース43pがウエハWの端面から遠ざかる。この場合、カムフォロア42f、44f、45fがカム12c1、12c2には当接しないので、チャックピース42p、44p、45pがウエハWの端面を押圧し、ウエハWが把持され続ける。
【0034】
その後、自転モータによって、回転板SBが、図1中、反時計方向に72度回動されると、上記と同様にして、チャックピース42p、44pがウエハWの端面から遠ざかり、次のタイミング以降(再び72度回動されると)、順次、チャックピース43p、45pがウエハWの端面から遠ざかり、チャックピース44p、41pがウエハWの端面から遠ざかり、チャックピース45p、42pがウエハWの端面から遠ざかり、その次のタイミングで、図3に示す最初のタイミングに戻り、チャックピース41p、43pがウエハWの端面から遠ざかる。以後、これらの動作を繰り返す。
【0035】
上記動作の過程で、ウエハWを自転させながら、ウエハWを目視検査することができ、また、チャックピース41p〜45pがウエハWを把持することによってウエハWが隠れていた部分をも、目視することができる。
【0036】
また、ウエハWが自転する過程で、そのウエハWの縁部に設けられているノッチも回動し、このノッチが回動する軌跡を挟むように、センサSEを構成する投光器SE1と受光器SE2とが対向している。つまり、投光器SE1から受光器SE2に向かう光線の光路を横切るようにノッチが通過する。また、投光器SE1から受光器SE2に向かう光線の光路付近では、チャックピース41〜45がノッチから離れるようになっている。したがって、センサSEの近傍にノッチがさしかかると、ノッチ検出に際してチャックピース41〜45が邪魔することがなく、ノッチをセンサSEが検出することに支障がない。
【0037】
上記実施例において、チャックピース駆動手段41D〜45DによってウエハWが把持され、チャックピース駆動手段41D〜45Dの動作が、直線運動であるので、チャックピース41〜45と回転板用ケース50との間にスリットを設ける必要がなく、ウエハWを傾斜させても、スリットからごみが落下する可能性が極めて少ない。
【0038】
また、上記実施例において、ウエハWがカム12c1、12c2の位置に回転してくると、チャックピース41〜45がウエハWの端面から自動的に外れ、チャックピース41〜45が押えて部位(チャックピース41〜45によって隠れていた部位)を確実に目視検査することができる(エッジ目視検査が可能になる)。つまり、カム12c1、12c2が存在する位置の近傍を見ていれば、チャックピース41〜45に邪魔されずにウエハWを目視することができる。
【0039】
上記実施例では、目視検査者の意思によるウエハWの持替えを行わずに、ウエハWの持ち替えが自動的に行われるので、ウエーハWが1回転すれば、ウエハWのノッチ(ウエハWの端面における切り込み)を必ず目視検出することができる。したがって、ウエハWの目視検査が高速で行われる。また、ウエハWの持替え動作を必要としないので、ウエハWの損傷に対する懸念から開放される。
【0040】
図5は、本発明の別の実施例であるウエハ目視検査装置100を示す斜視図である。
【0041】
ウエハ目視検査装置100は、基台Bの上に、Y軸ボールネジBNyと、Y軸ボールネジBNyを駆動するY軸駆動モータMyと、2つのY軸ガイドGyとが設けられている。Y軸駆動モータMyによって、Y軸ボールネジBNy上をY軸用スライダSyが摺動し、このY軸用スライダSyに第1載置板B1が固定され、この第1載置板B1は、2つのY軸ガイドGyを摺動するものである。
【0042】
第1載置板B1には、X軸ボールネジBNxと、X軸ボールネジBNxを駆動するX軸駆動モータMxと、2つのX軸ガイドGxとが設けられている。X軸駆動モータMxによって、X軸ボールネジBNx上をX軸用スライダSxが摺動し、このX軸用スライダSxに第2載置板B2が固定され、この第2載置板B2は、2つのX軸ガイドGxを摺動するものである。
【0043】
第2載置板B2には、円板60と、U字状のアームAと、アーム回動モータMaと、ベルトBT2とが設けられている。
【0044】
円板60は、第2載置板B2に軸支されている回転可能な円板であり、U字状のアームAは、円板60を介して第2載置板B2に設けられ、アーム回動モータMaは、鉛直線を中心にアームAを回動させるモータである。また、円板60は、ベルトBTaを介して、アーム回動モータMaによって回転され、アーム回動モータMaによる回転力が円板60に伝達される。
【0045】
アームAには、ウエハの粗い面と装置AS1が設けられ、つまり、自転する回転板SBを内蔵するリング10と、自転モータ21と、表裏反転モータM2とが設けられている。 回転板SBは、ウエハWを把持するとともに、ウエハWの平面上で、駆動ローラRを介して自転モータ21によって回転される環状部材である。
【0046】
表裏反転モータM2は、回転板SBの軸心と直交する直線を中心に回転板SBを回動させるモータである。
【0047】
また、ウエハ目視検査装置100は、制御盤70を有し、制御盤70には、ウエハ目視検査装置100の全体を制御する制御手段と、搬送開始スイッチSWと、自転スイッチSW1と、表裏反転スイッチSW2と、アーム回動スイッチSWaと、X軸調整スイッチSWxと、Y軸調整スイッチSWyとを有する。
【0048】
搬送開始スイッチSWは、スタックに載置されている複数枚のウエハのうちの1枚をウエハ目視監査装置100に搬送させるとき、または、ウエハ目視監査装置100から、目視検査を終了したウエハを別のスタックにウエハを搬送させるときに押すスイッチである。
【0049】
自転スイッチSW1は、回転板SBに保持されているウエハWを自転させるときに押すスイッチである。表裏反転スイッチSW2は、ウエハWの俯角、仰角を所定角度だけ調整させる場合、または、ウエハWの面を裏返すときに押すスイッチである。アーム回動スイッチSWaは、鉛直線を中心にアームAを回転させるときに押すスイッチである。
【0050】
X軸調整スイッチSWx、Y軸調整スイッチSWyは、基台Bに対して、アームAの位置を、それぞれX、Y軸方向の位置を調整するときに押すスイッチである。
【0051】
図6は、ウエハ目視検査装置100を簡略化して示す斜視図である。
【0052】
図6に示すウエハ目視検査装置100において、チャックピース41〜45を介して回転板SBがウエハWを挟み、この状態で、回転板SBともにウエハWを自転させることができ、また、回転板SBを前傾、後傾または表裏反転させることができ、さらに、鉛直線を中心としてアームAを回転することができる。
【0053】
次に、ウエハ目視検査装置100の動作について説明する。
【0054】
まず、回転板SBにウエハWがセットされず(挟まれておらず)、アームAの長手方向がX軸ボルトねじBNxと平行にセットされ、回転板SBが水平にセットされているとする。この場合、回転板SBにおけるチャックピース41〜45の全てが回転板SBの中央から遠ざかる。つまり、図1、図2に示すように、チャックピース41〜45のうちの2つは、カム12C1、12C2によってウエハWの端面から離れ、残りの3つのチャックピースは、図示しないハンドによって、ウエハWの端面から離される。
【0055】
ここで、制御盤70の搬送開始スイッチSWを押すと、図示しないハンドが、図示しないスタックからウエハWを1枚挟み取り、回転板SBの中央に搬送し、ウエハWの中心位置と回転板SBの中心位置とが一致したときに、ウエハWが停止する。
【0056】
そして、図1に示すように、ウエハWがチャックピース41、43、44によって把持される。
【0057】
ここで、自転スイッチSW1を押すと、これを押している間だけ、自転モータ21が徐々に回動し、駆動ローラ25、28を介して、回転板SBが回動する。回転板SBの回動に伴って、ウエハWも徐々に回動する。
【0058】
また、表裏反転スイッチSW2を押すと、これを押している間だけ、回転板SBが、回転板SBの軸と直交する直線を中心として、徐々に前傾または後傾する。表裏反転スイッチSW2は、2つ設けられ、そのうちの1つの表裏反転スイッチを押した場合と、残りの1つの表裏反転スイッチを押した場合とでは、ウエハWが傾斜する方向が異なる。つまり、ウエハWは、その前後に傾斜し、その仰角、俯角が変化する。なお、表裏反転スイッチSW2を押し続けると、回転板SBが水平に向いている状態から、鉛直方向に向き、引き続いて、水平に向き、回転板SBの裏側が上に向く、つまり、ウエハWの裏側が上に向く。
【0059】
そして、アーム回動スイッチSWaを押すと、これを押している間だけ、アーム回動モータMaが回動し、ベルトBTaを介して円板60が回動し、これと連動してアームAが回動する。これによって、目視検査者から見て、ウエハWの左右の向きが変化する。
【0060】
なお、基台Bに対するウエハWの中心位置を調整する場合には、X軸調整スイッチSWx、Y軸調整スイッチyを押すことによって、アームAについて、それぞれ、X軸上の位置、Y軸上の位置を所望の位置に調整することができる。
【0061】
上記実施例によれば、ウエハWの目視検査時に、ウエハWを自転させることができ、また、ウエハWを前傾、後傾させることができるので、ウエハWを照明する光源がどの位置に存在していても、また、光源からの光の照射方向がどのような方向であっても、検査者がその目の位置を変化させる必要がなく、目視検査者にとって目視検査が容易である。
【0062】
また、上記実施例によれば、ウエハWの目視検査時に、検査ステージにおいて、ハンドを使用せずに、ウエハWを裏返しすることができるので、ウエハWを裏返しする時間が従来の半分程度の時間で足り、ウエハWの目視検査を迅速に実行することができ、ウエハWに付着するごみの発生量を少なくすることができ、ウエハWの破損が少く、複雑は構成を必要としないので、ウエハW目視検査装置が安価である。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、チャックピースがウエハ端面から離れたときに、チャック部分のウエハの端面を検査することができ、よって、ウエハの表面、裏面、端面、ノッチ等、ウエハ全ての面について検査することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるウエハのアライメント装置AS1の一部分を切り欠いて示す平面図である。
【図2】図1におけるIIーII’線からみたリング10とウエハ把持装置WHとを示す縦断面図である。
【図3】ウエハのアライメント装置AS1の一部分を切り欠いて示す平面図であり、チャックピース41、43がウエハWの端面から離れ、チャックピース42、44、45がウエハWの端面を把持している状態を示す図である。
【図4】図3におけるIVーIV’線からみたリング10とウエハ把持装置WHとを示す縦断面図である。
【図5】本発明の別の実施例であるウエハ目視検査装置100を示す斜視図である。
【図6】ウエハ目視検査装置100を簡略化して示す斜視図である。
【符号の説明】
AS1…ウエハのアライメント装置、
WH…ウエハの把持装置、
SE…センサ、
SE1…投光器、
SE2…受光器、
W…ウエハ、
B…基台、
B1…第1載置台、
B2…第2載置台、
BNx…X軸ボールネジ、
BNy…Y軸ボールネジ、
A…アーム、
Ma…アーム回動モータ、
SB…自転板、
M2…表裏反転モータ、
100…ウエハ目視検査装置、
10…リング、
12c1、12c2…カム、
20…回転板駆動手段、
21…自転モータ、
41〜45…チャックピース、
41b…チャック閉用バネ、
41f…カムフォロア、
41D〜45D…チャックピース駆動手段、
50…回転板用ケース。

Claims (7)

  1. 筐体に保持されている環状部材に対して回転可能であり、ウエハの面と同一の平面上を回転可能な回転板と;
    上記ウエハの中心に向って上記ウエハの端面を押圧可能であり、上記回転板に載置されている5個以上のチャックピースと;
    上記5個以上のチャックピースのうちの3個のチャックピースを上記ウエハの端面に押圧させたままで、残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけ、その後に上記ウエハの端面に押圧させる直線運動を、チャックピースの並び順に実行させるチャックピース駆動手段と;
    上記残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけた状態で、上記ウエハとともに上記回転板を回転駆動させる回転板駆動手段と;
    を有し、汚染のないチャックピースがウエハを把持した状態で、ウエハを回転し、ノッチを検出する光センサであって1対の光センサの光軸付近では、上記チャックピースがウエハから離れることによって、上記チャックピースがノッチに掛かっている場合でも、ウエハに接触せずに、ノッチの位置を検出することを特徴とするウエハ把持装置。
  2. 請求項1において、
    上記チャックピース駆動手段は、
    上記チャックピースを上記ウエハの端面に押圧させるチャック閉用バネと;
    上記環状部材に固定されているカムと;
    上記チャックピースに固定され、上記カムを倣うカムフォロアと;
    を有する手段であることを特徴とするウエハ把持装置。
  3. 筐体に保持されている環状部材に対して回転可能であり、ウエハの面と同一の平面上を回転可能な回転板と、上記ウエハの中心に向って上記ウエハの端面を押圧可能であり、上記回転板に載置されている5個以上のチャックピースと、上記5個以上のチャックピースのうちの3個のチャックピースを上記ウエハの端面に押圧させたままで、残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけ、その後に上記ウエハの端面に押圧させる直線運動を、チャックピースの並び順に実行させるチャックピース駆動手段と、上記残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけた状態で、上記ウエハとともに上記回転板を回転駆動させる回転板駆動手段とを具備するウエハ把持装置と;
    上記チャックピース駆動手段によって上記チャックピースが上記ウエハの端面から離れる領域であって、上記ウエハのノッチが通過する位置に設置されている投受光装置と;
    を有し、汚染のないチャックピースがウエハを把持した状態で、ウエハを回転し、上記ノッチを検出する光センサであって1対の光センサの光軸付近では、上記チャックピースがウエハから離れることによって、上記チャックピースがノッチに掛かっている場合でも、ウエハに接触せずに、ノッチの位置を検出することを特徴とするウエハのアライメント装置。
  4. 筐体に保持されている環状部材と;
    上記環状部材に対して回転可能であり、ウエハの面と同一の平面上を回転可能な回転板と、上記ウエハの中心に向って上記ウエハの端面を押圧可能であり、上記回転板に載置されている5個以上のチャックピースと、上記5個以上のチャックピースのうちの3個のチャックピースを上記ウエハの端面に押圧させたままで、残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけ、その後に上記ウエハの端面に押圧させる直線運動を、チャックピースの並び順に実行させるチャックピース駆動手段と、上記残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけた状態で、上記ウエハとともに上記回転板を回転駆動させる回転板駆動手段とを具備し、上記環状部材に保持されているウエハ把持装置と;
    を有し、上記ウエハ把持手段が上記ウエハを把持した状態で、上記環状部材の中心を中心として、上記ウエハの平面上で上記環状部材を回動させることによって、上記ウエハを自転させ、汚染のないチャックピースがウエハを把持した状態で、ウエハを回転し、ノッチを検出する光センサであって1対の光センサの光軸付近では、上記チャックピースがウエハから離れることによって、上記チャックピースがノッチに掛かっている場合でも、ウエハに接触せずに、ノッチの位置を検出することを特徴とするウエハ目視検査装置。
  5. 請求項4において、
    上記環状部材を保持するアームと;
    鉛直線を中心に上記アームを回動させるアーム回動手段と;
    を有することを特徴とするウエハ目視検査装置。
  6. 筐体に保持されている環状部材と;
    上記環状部材に対して回転可能であり、ウエハの面と同一の平面上を回転可能な回転板と、上記ウエハの中心に向って上記ウエハの端面を押圧可能であり、上記回転板に載置されている5個以上のチャックピースと、上記5個以上のチャックピースのうちの3個のチャックピースを上記ウエハの端面に押圧させたままで、残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけ、その後に上記ウエハの端面に押圧させる直線運動を、チャックピースの並び順に実行させるチャックピース駆動手段と、上記残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけた状態で、上記ウエハとともに上記回転板を回転駆動させる回転板駆動手段とを具備し、上記環状部材に保持されているウエハ把持装置と;
    上記環状部材の軸心と直交する直線を中心に上記環状部材を傾斜させる環状部材傾斜手段と;
    を有し、汚染のないチャックピースがウエハを把持した状態で、ウエハを回転し、ノッチを検出する光センサであって1対の光センサの光軸付近では、上記チャックピースがウエハから離れることによって、上記チャックピースがノッチに掛かっている場合でも、ウエハに接触せずに、ノッチの位置を検出することを特徴とするウエハ目視検査装置。
  7. 筐体に保持されている環状部材と;
    上記環状部材に対して回転可能であり、ウエハの面と同一の平面上を回転可能な回転板と、上記ウエハの中心に向って上記ウエハの端面を押圧可能であり、上記回転板に載置されている5個以上のチャックピースと、上記5個以上のチャックピースのうちの3個のチャックピースを上記ウエハの端面に押圧させたままで、残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけ、その後に上記ウエハの端面に押圧させる直線運動を、チャックピースの並び順に実行させるチャックピース駆動手段と、上記残りの2個以上のチャックピースを、ウエハの中心から遠ざけた状態で、上記ウエハとともに上記回転板を回転駆動させる回転板駆動手段とを具備し、上記環状部材に保持されているウエハ把持装置と;
    上記ウエハ把持手段が上記ウエハを把持した状態で、上記環状部材の軸心と直交する直線を中心に上記環状部材を180度以上回動させることによって、上記ウエハの表裏を目視することが可能であるウエハ裏返し手段と;
    を有し、汚染のないチャックピースがウエハを把持した状態で、ウエハを回転し、ノッチを検出する光センサであって1対の光センサの光軸付近では、上記チャックピースがウエハから離れることによって、上記チャックピースがノッチに掛かっている場合でも、ウエハに接触せずに、ノッチの位置を検出することを特徴とするウエハ目視検査装置。
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