JP4341771B2 - 膜形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、金属元素Mと炭素元素Cとが結合した構造の膜を、プラスチックの如きの耐熱性に乏しい基体に対しても形成、中でも、基体に対して熱損傷やプラズマ損傷を引き起こすことなく形成できるようにする技術に関する。
ナノテクノロジーが特に期待され、この分野の技術進展が目覚ましい今日、薄膜は、従来の半導体分野のみならず広範囲な分野に展開されようとしている。
ところで、金属膜あるいは金属酸化膜は、有機金属化合物を気相分解させることで形成されていることは周知な通りである。そして、金属酸化膜について考察してみると、金属酸化膜は金属と酸素とが化学的に結合した構造を持っている。
しかしながら、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合したような構造の膜は中々得られていない。
特に、膜が形成される基体が損傷を受けないで、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合したような構造の膜は得られていない。
ところで、基体上に薄膜を形成する技術としてはCVD(化学気相成長方法)が知られている。このCVDにも各種のCVDが知られている。例えば、熱CVDとかプラズマCVDである。
前者の熱CVDは、膜が形成される基体を500℃以上の高温に保持しなければならない。この為、基体が熱損傷を受け易い。
後者のプラズマCVDでは、基体を高温に保持しなくても良い。すなわち、プラズマCVDは、膜が設けられる基体が比較的低温でも成膜が可能である。従って、基体が耐熱性に乏しい材料である場合には、好ましい技術である。
しかしながら、プラズマCVDでは、気相空間中のプラズマ雰囲気中で有機金属分子の分解や合成反応が進行する。その際、プラズマ中の高エネルギー電子線やイオンにより基体が粒子線損傷を受けることが致命的な欠陥となっている。更には、その粒子線により、有機金属分子の分解が行われ、有機金属分子は原子やイオン或いは小さな官能基などに微細に分解されてしまう。この為、有機金属分子をプラズマCVDして得られる膜は、有機金属分子における金属元素Mと炭素元素Cとはバラバラになった状態で堆積しており、金属元素Mと炭素元素Cとが化学結合した安定な構造の膜とはなっていない。すなわち、同じ金属有機化合物を用いてCVDによって膜を形成しても、CVDが熱CVDであるのかプラズマCVDであるのかによって、形成される膜はその内容が全く異なっているのである。ここで、膜が堆積する基体の温度を高温に保持してやれば、バラバラになっている金属元素Mと炭素元素Cとが基体上で反応して再結合することも考えられるであろうが、これでは、基体温度を低くして熱損傷を避けようとするプラズマCVDの目的が壊されてしまうことになる。
従って、本発明が解決しようとする第1の課題は、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合している構造の膜を提供することである。
本発明が解決しようとする第2の課題は、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合している構造の膜を提供するに際して、膜が形成される基体が損傷(熱損傷とかプラズマ損傷)を受け難いものとすることである。
本発明が解決しようとする第3の課題は、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合している構造の膜を簡単に形成することである。
前記の課題は、基体上に金属元素Mと炭素元素Cとを前者:後者=0.0000001:99.9999999〜99.9999999:0.0000001の割合(原子数比)で含み、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造を持つ膜を設ける方法であって、
前記基体は構成要素として炭素元素Cを有するものであり、
反応室内に配置された前記基体の温度を150℃以下に保持すると共に、反応室内に配置された加熱体の温度を1500〜3000℃に保持し、この反応室内にC,Hを少なくとも有する有機化合物と金属元素Mとの気相状態の有機金属化合物を供給することにより、
構成要素として炭素元素Cを有する基体上に金属元素Mと炭素元素Cとを前記の割合で含み、かつ、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造を持つ膜を設けることを特徴とする膜形成方法によって解決される。
本発明において、基体上に形成しようとする金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造の膜における金属元素Mとしては、例えばLi,Be,B,Na,Mg,Al,K,Ca,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,As,Se,Rb,Sr,Y,Zr,Nb,Mo,Ru,Rh,Ag,Cd,In,Sn,Sb,Te,Cs,Ba,La,Hf,Ta,W,Re,Os,Ir,Pt,Au,Hg,Tl,Pb,Bi,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luの群の中から選ばれるものである。すなわち、例えばLi−C結合膜、Be−C結合膜、B−C結合膜、Na−C結合膜、Mg−C結合膜、Al−C結合膜、K−C結合膜、Ca−C結合膜、Sc−C結合膜、Ti−C結合膜、V−C結合膜、Cr−C結合膜、Mn−C結合膜、Fe−C結合膜、Co−C結合膜、Ni−C結合膜、Cu−C結合膜、Zn−C結合膜、Ga−C結合膜、Ge−C結合膜、As−C結合膜、Se−C結合膜、Rb−C結合膜、Sr−C結合膜、Y−C結合膜、Zr−C結合膜、Nb−C結合膜、Mo−C結合膜、Ru−C結合膜、Rh−C結合膜、Ag−C結合膜、Cd−C結合膜、In−C結合膜、Sn−C結合膜、Sb−C結合膜、Te−C結合膜、Cs−C結合膜、Ba−C結合膜、La−C結合膜、Hf−C結合膜、Ta−C結合膜、W−C結合膜、Re−C結合膜、Os−C結合膜、Ir−C結合膜、Pt−C結合膜、Au−C結合膜、Hg−C結合膜、Tl−C結合膜、Pb−C結合膜、Bi−C結合膜、Ce−C結合膜、Pr−C結合膜、Nd−C結合膜、Sm−C結合膜、Eu−C結合膜、Gd−C結合膜、Tb−C結合膜、Dy−C結合膜、Ho−C結合膜、Er−C結合膜、Tm−C結合膜、Yb−C結合膜、Lu−C結合膜などを基体上に形成しようとした場合に本発明を用いることが出来る。
本発明において、加熱体の温度は金属元素Mの有機金属化合物が金属元素Mと有機化合物とに分解する温度よりも高い温度である。すなわち、1500〜3000℃の温度に加熱される。尚、2500℃以下であることが好ましい。
本発明において、加熱体は、遷移金属、例えばW,Ta,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Cr,Mo,Mn,Tc,Re,Fe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Ptの群の中から選ばれる一つ又は二つ以上の金属元素を含む材料で構成されたものが好ましい。加熱体の形状としては特に好ましくはフィラメントである。そして、フィラメントが1500〜3000℃に加熱される。勿論、このような温度に加熱しても熱フィラメントは溶融しないことが前提である。温度制御はフィラメントに通電する電流(電力)を制御することで簡単に実現できる。
加熱体(熱フィラメント)は、膜を形成しようとする基体から0.5cm以上離れて設置されていることが好ましい。特に、1cm以上、更には2cm以上、もっと望ましくは10cm以上離れて配置されていることが好ましい。尚、上限値は200cm、すなわち200cm以下であることが好ましい。特に、100cm以下、更には30cm以下しか離れていないことが好ましい。又、膜が形成される基体は150℃以下の温度に保持されていることが好ましい。下限値に格別な制約は無いが、必要以上に低くする必要は無い。この点から、室温以上であれば良い。
本発明の化学気相成長方法により膜が形成される基体は、基本的には、その材料に制約は無い。如何なるものであっても良い。すなわち、金属膜中に炭素元素を積極的に導入する目的の一つは、金属元素のみであると、基体と膜との界面における相互作用が悪く、膜の密着性に劣るのであるが、この密着性を向上させることにも有る。このような観点からすると、基体は、その構成要素として炭素元素を持っていることが好ましい。すなわち、高分子材料、紙、繊維、木材などを好ましいものとして挙げることが出来る。
本発明は、基本的には、有機金属化合物の蒸気が反応室内に導入される。しかしながら、他にも、例えば水素ガス、窒素ガス、酸素ガス、或いは不活性ガスが導入されても良い。
金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合している構造の膜が簡単に得られる。更には、金属元素Mと炭素元素Cとを任意の割合で含む膜が簡単に得られる。
しかも、上記特徴の膜を形成するに際して、膜が形成される基体は熱損傷とかプラズマ損傷を受け難い。従って、電子素子の基体やプラスチック製基体に対して上記特徴の膜を形成する場合に好都合である。
発明を実施するための形態
本発明になる膜形成方法は、基体(特に、有機材料製の基体)上に金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造を持つ膜を設ける方法であって、反応室内に配置された前記基体の温度を300℃以下(好ましくは、250℃以下、更には200℃以下、特に、室温〜150℃)に保持し、かつ、反応室内には加熱体を配置し、この加熱体の配置された反応室内に気相状態にある金属元素Mの有機金属化合物を供給することにより、基体上に金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造を持つ膜を設ける方法である。特に、基体(特に、有機材料製の基体)上に金属元素Mと炭素元素Cとを前者:後者=0.0000001:99.9999999〜99.9999999:0.0000001の割合(原子数比)で含み、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造を持つ膜を設ける方法であって、反応室内に配置された前記基体の温度を300℃以下(好ましくは、250℃以下、更には200℃以下、特に、室温〜150℃)に保持し、かつ、反応室内には800〜3000℃の加熱体を配置し、この加熱体の配置された反応室内に気相状態にある金属元素Mの有機金属化合物を供給することにより、基体上に金属元素Mと炭素元素Cとを前記の割合で含み、かつ、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造を持つ膜を設ける方法である。
有機金属化合物における金属元素Mとしては、Li,Be,B,Na,Mg,Al,K,Ca,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,As,Se,Rb,Sr,Y,Zr,Nb,Mo,Ru,Rh,Ag,Cd,In,Sn,Sb,Te,Cs,Ba,La,Hf,Ta,W,Re,Os,Ir,Pt,Au,Hg,Tl,Pb,Bi,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luの群の中から選ばれる。有機金属化合物は、基本的に、金属元素Mと炭素元素Cとを少なくとも有し、更には水素元素Hも有するものであるが、これ等の他にも元素N,O,F,P,S,Cl,Br,Iの群の中から選ばれる少なくとも一つの元素Xを有する。このような場合において、形成される膜は用いられた元素Xをも任意の割合で持つようになる。又、反応室内には上記有機金属化合物のみでなく、水素ガス、窒素ガス、酸素ガス、不活性ガスの中から選ばれる少なくとも一つのガスを導入しても良い。
そして、加熱体の温度は金属元素Mの有機金属化合物が金属元素Mと有機化合物とに分解する温度よりも高い温度である。例えば、800〜3000℃の温度に加熱される。中でも1500℃以上に加熱される。そして、2500℃以下である。
加熱体は融点が1200℃以上の遷移金属の群の中から選ばれる一つ又は二つ以上の金属元素からなる。例えば、W,Ta,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Cr,Mo,Mn,Tc,Re,Fe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Ptの群の中から選ばれる一つ又は二つ以上の金属元素を含む材料で構成される。加熱体は、例えば板状、薄片状、コイル状、曲線状、折れ線状、線と線の束状、複数の線の縒り線状、棒状、粒子状、膜状と言った種々の形態のものが考えられる。但し、中でも好ましいのは、所謂、フィラメント状のものである。
本発明は、基本的には、化学気相成長方法により膜が形成されるものである。例えば、図1に示されるCVD装置が用いて行われる。尚、図1中、1は反応室、2はフィラメント、3は基板台、4は有機樹脂製の基板、5は原料(金属有機化合物)容器、6は原料ガス導入機構、7は流量制御器、8はパイプである。基板4とフィラメント2との距離は上記のように設定される。そして、例えばキャリアガスを供給し、分解温度が基体の温度より高く、例えば100〜600℃にある有機金属化合物を容器5から反応室1内に供給する。この反応室1内への供給に際して、金属有機化合物は原料ガス導入機構6によって蒸気とされる。そして、反応室1内に供給された有機金属化合物の蒸気は、その分解温度の2.5倍以上高い温度である1500〜2500℃に加熱されたフィラメント2で加熱・分解作用を受けて分解し、この分解により金属元素Mと炭素元素Cとが基板4上に堆積し、M−C膜が成膜される。
以下、具体的な実施例を挙げて更に詳しく説明する。
上記図1のCVD装置を用いた。
金属有機化合物として(CH2AlHを用いた。尚、この金属有機化合物は約150℃の温度で分解する。すなわち、容器5に充填されている(CH2AlHの蒸気を、真空状態の反応室1内に送り込んだ。
この時、W製フィラメント2が2200℃となるように通電され、加熱されている。基板4は25℃(室温)となるように保持されている。又、基板4とフィラメント2とは、最短距離で15cm離れている。
このようにして、CVDにより、基板4の上に膜が形成された。
この膜の組成を調べると、AlとCとを構成元素として持っており、Al:C=1:2(原子数比)であり、AlとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
比較例1
実施例1において、フィラメント2に電流を流さなかった以外は実施例1に準じて行った。但し、基板4を500℃に加熱した。すなわち、フィラメントを加熱しないで行ない、CVDにより成膜を行った。
このようにして得られた膜の組成を調べると、炭素元素は不純物レベルの程度しか含まれておらず、Al金属膜であった。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにt−CLi(尚、この金属有機化合物は約100℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、LiとCとを構成元素として持っており、Li:C=1:2(原子数比)であり、LiとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHBe(尚、この金属有機化合物は約250℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、BeとCとを構成元素として持っており、Be:C=1:1(原子数比)であり、BeとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CB(尚、この金属有機化合物は約300℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、BとCとを構成元素として持っており、B:C=4:1(原子数比)であり、BとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにNa[N{Si(CH](尚、この金属有機化合物は約200℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、NaとCとNとSiとを構成元素として持っており、Na:C:N:Si=10:2:4:2(原子数比)であり、NaとCとNとSiとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CMg(尚、この金属有機化合物は約400℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、MgとCとを構成元素として持っており、Mg:C=2:1(原子数比)であり、MgとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにK[N{Si(CH](尚、この金属有機化合物は約200℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、KとCとNとSiとを構成元素として持っており、K:C:N:Si=12:2:4:2(原子数比)であり、KとCとNとSiとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにCa(DPM)(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、CaとCとOとを構成元素として持っており、Ca:C:O=1:2:2(原子数比)であり、CaとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CSc(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、ScとCとを構成元素として持っており、Sc:C=1:1(原子数比)であり、ScとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにTi[N(CH(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、TiとCとNとを構成元素として持っており、Ti:C:N=4:4:1(原子数比)であり、TiとCとNとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CV(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、VとCとを構成元素として持っており、V:C=2:1(原子数比)であり、VとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHCr(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、CrとCとを構成元素として持っており、Cr:C=3:1(原子数比)であり、CrとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHMn(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、MnとCとを構成元素として持っており、Mn:C=4:1(原子数比)であり、MnとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CFe(尚、この金属有機化合物は約600℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、FeとCとを構成元素として持っており、Fe:C=2:5(原子数比)であり、FeとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHCo(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、CoとCとを構成元素として持っており、Co:C=3:1(原子数比)であり、CoとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHNi(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、NiとCとを構成元素として持っており、Ni:C=2:1(原子数比)であり、NiとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにCCu:P(C(尚、この金属有機化合物は約150℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、CuとCとPとを構成元素として持っており、Cu:C:P=5:2:1(原子数比)であり、そしてCuとCとPとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CZn(尚、この金属有機化合物は約200℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、ZnとCとを構成元素として持っており、Zn:C=9:1(原子数比)であり、ZnとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHGa(尚、この金属有機化合物は約400℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、GaとCとを構成元素として持っており、Ga:C=1:1(原子数比)であり、GaとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHGe(尚、この金属有機化合物は約600℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、GeとCとを構成元素として持っており、Ge:C=1:3(原子数比)であり、GeとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHAs(尚、この金属有機化合物は約300℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、AsとCとを構成元素として持っており、As:C=1:2(原子数比)であり、AsとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHSe(尚、この金属有機化合物は約550℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、SeとCとを構成元素として持っており、Se:C=2:1(原子数比)であり、SeとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにRb(DPM)(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、RbとCとOとを構成元素として持っており、Rb:C:O=3:1:1(原子数比)であり、RbとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにSr(DPM)(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、SrとCとOとを構成元素として持っており、Sr:C:O=4:2:1(原子数比)であり、SrとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CY(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、YとCとを構成元素として持っており、Y:C=3:1(原子数比)であり、YとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにZr[N(CH)](尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、ZrとCとNとを構成元素として持っており、Zr:C:N=1:1:1(原子数比)であり、ZrとCとNとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHNbH(尚、この金属有機化合物は約400℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、NbとCとを構成元素として持っており、Nb:C=3:1(原子数比)であり、NbとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにMo(CO)(尚、この金属有機化合物は約550℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、MoとCとOとを構成元素として持っており、Mo:C:O=3:1:1(原子数比)であり、MoとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CRu(尚、この金属有機化合物は約600℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、RuとCとを構成元素として持っており、Ru:C=5:1(原子数比)であり、RuとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにRh(DPM)(尚、この金属有機化合物は約400℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、RhとCとOとを構成元素として持っており、Rh:C:O=5:1:1(原子数比)であり、RhとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに[HfacAg]:DMDVS(尚、この金属有機化合物は約150℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、AgとCとOとFとSiとを構成元素として持っており、Ag:C:O:F:Si=2:8:3:5:1(原子数比)であり、AgとCとOとFとSiとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにHfacAg:TMVS(尚、この金属有機化合物は約150℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、AgとCとOとFとSiとを構成元素として持っており、Ag:C:O:F:Si=1:8:2:4:1(原子数比)であり、AgとCとOとFとSiとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHCd(尚、この金属有機化合物は約250℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、CdとCとを構成元素として持っており、Cd:C=3:1(原子数比)であり、CdとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHIn:N(CH(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、InとCとNとを構成元素として持っており、In:C:N=5:3:1(原子数比)であり、InとCとNとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHSn(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、SnとCとを構成元素として持っており、Sn:C=1:1(原子数比)であり、SnとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHSb(尚、この金属有機化合物は約300℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、SbとCとを構成元素として持っており、Sb:C=2:1(原子数比)であり、SbとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHTe(尚、この金属有機化合物は約500℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、TeとCとを構成元素として持っており、Te:C=1:2(原子数比)であり、TeとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにCs(DPM)(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、CsとCとOとを構成元素として持っており、Cs:C:O=5:1:1(原子数比)であり、CsとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにBa(DPM):triethylentetramine(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、BaとCとOとNとを構成元素として持っており、Ba:C:O:N=1:1:1:2(原子数比)であり、BaとCとOとNとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(i−CLa(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、LaとCとを構成元素として持っており、La:C=5:1(原子数比)であり、LaとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにHf[N(CH)](尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、HfとCとNとを構成元素として持っており、Hf:C:N=7:3:1(原子数比)であり、HfとCとNとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにt−C=Ta[N(CH(尚、この金属有機化合物は約300℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、TaとCとNとを構成元素として持っており、Ta:C:N=7:1:1(原子数比)であり、TaとCとNとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CWH(尚、この金属有機化合物は約250℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、WとCとを構成元素として持っており、W:C=1:1(原子数比)であり、WとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにReO(CH(尚、この金属有機化合物は約200℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、ReとCとOとを構成元素として持っており、Re:C:O=1:2:1(原子数比)であり、ReとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(COs(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、OsとCとを構成元素として持っており、Os:C=2:1(原子数比)であり、OsとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにIr(acetylacetone)(尚、この金属有機化合物は約550℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、IrとCとOとを構成元素として持っており、Ir:C:O=5:1:2(原子数比)であり、IrとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHPt(C)(尚、この金属有機化合物は約150℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、PtとCとを構成元素として持っており、Pt:C=4:1(原子数比)であり、PtとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHAu(acetylacetone)(尚、この金属有機化合物は約150℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、AuとCとOとを構成元素として持っており、Au:C:O=5:1:0.2(原子数比)であり、AuとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHHg(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、HgとCとを構成元素として持っており、Hg:C=3:1(原子数比)であり、HgとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにCTl(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、TlとCとを構成元素として持っており、Tl:C=1:1(原子数比)であり、TlとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CPb(尚、この金属有機化合物は約350℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、PbとCとを構成元素として持っており、Pb:C=1:1(原子数比)であり、PbとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHBi/heptan(尚、この金属有機化合物は約150℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、BiとCとを構成元素として持っており、Bi:C=3:1(原子数比)であり、BiとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CCe(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、CeとCとを構成元素として持っており、Ce:C=3:2(原子数比)であり、CeとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CPr(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、PrとCとを構成元素として持っており、Pr:C=3:1(原子数比)であり、PrとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CNd(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、NdとCとを構成元素として持っており、Nd:C=3:1(原子数比)であり、NdとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CSm(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、SmとCとを構成元素として持っており、Sm:C=3:1(原子数比)であり、SmとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにEu(DPM)(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、EuとCとOとを構成元素として持っており、Eu:C:O=2:1:2(原子数比)であり、EuとCとOとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CGd(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、GdとCとを構成元素として持っており、Gd:C=3:1(原子数比)であり、GdとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CTb(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、TbとCとを構成元素として持っており、Tb:C=3:1(原子数比)であり、TbとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CDy(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、DyとCとを構成元素として持っており、Dy:C=3:2(原子数比)であり、DyとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHo(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、HoとCとを構成元素として持っており、Ho:C=3:1(原子数比)であり、HoとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CEr(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、ErとCとを構成元素として持っており、Er:C=4:1(原子数比)であり、ErとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CTm(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、TmとCとを構成元素として持っており、Tm:C=3:1(原子数比)であり、TmとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CYb(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、YbとCとを構成元素として持っており、Yb:C=3:1(原子数比)であり、YbとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CLu(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、LuとCとを構成元素として持っており、Lu:C=3:1(原子数比)であり、LuとCとは化学的に結合しているものであることが確認された。
実施例1において、フィラメントの材料および加熱温度を下記のように変更した以外は実施例1に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、AlとCとを構成元素として持っていた。尚、AlとCとの割合(原子数比)は下記の表−1の通りであった。
表−1
実施例 フィラメント材料 加熱温度(℃) Al:C
66−1 W 2000 1:1.9
66−2 W 1800 1:1.5
66−3 W 1600 1:1
66−4 Ta 1800 1:2
66−5 Ti 1800 1:1.2
66−6 Zr 1800 1:1.2
66−7 Hf 1800 1:1.5
66−8 V 1800 1:1.1
66−9 Mb 1800 1:1
66−10 Cr 1800 1:0.6
66−11 Mo 1800 1:1.5
66−12 Mn 1800 1:0.5
66−13 Tc 1800 1:0.7
66−14 Re 1800 1:0.8
66−15 Fe 1800 1:0.3
66−16 Ru 1800 1:1
66−17 Os 1800 1:2
66−18 Co 1800 1:0.9
66−19 Rh 1800 1:1.8
66−20 Ir 1800 1:1.8
66−21 Ni 1800 1:1.1
66−22 Pd 1800 1:1.7
66−23 Pt 1800 1:1.9
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりにTaCl:S(CH(尚、この金属有機化合物は約450℃の温度で分解する。)を用い、実施例1に準じて行った。尚、フィラメントの温度を2200℃(実施例89)、2000℃(実施例90)、1800℃(実施例91)、1600℃(実施例91)とした。そして、形成された膜の組成を調べると、TaとCとSとClを構成元素として持っていた。但し、その割合はフィラメントの温度によって相違している。その結果を表−2に示す。すなわち、フィラメントの温度を調整することによって、膜の組成比を制御できるのである。
表−2
実施例 フィラメントの加熱温度(℃) Ta:C:S:Cl
67−1 2200 3:3:1:1
67−2 2000 3:2:1:1
67−3 1800 3:1:0.5:1
67−4 1600 3:0.5:0.3:1
実施例32においてフィラメントの温度を2000℃(実施例93)、1800℃(実施例94)とした以外は実施例32に準じて行った。そして、形成された膜の組成を調べると、AgとCとOとFとSiとを構成元素として持っていた。但し、その割合はフィラメントの温度によって相違している。その結果を表−3に示す。すなわち、フィラメントの温度を調整することによって、膜の組成比を制御できるのである。
表−3
実施例 フィラメントの加熱温度(℃) Ag:C:O:F:Si
68−1 2200 1:8:2:4:1
68−2 2000 1:6:1.5:4:0.8
68−3 1800 1:5:1:3:0.3
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHGaClを用いて実施例1に準じて行った。但し、フィラメントの温度を2000℃とした。そして、形成された膜の組成を調べると、GaとCとClとを構成元素として持っており、Ga:C:Cl=1:1.2:0.3(原子数比)であった。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHGaBrを用いて実施例1に準じて行った。但し、フィラメントの温度を2000℃とした。そして、形成された膜の組成を調べると、GaとCとBrとを構成元素として持っており、Ga:C:Br=1:1.2:0.4(原子数比)であった。
実施例1で用いた(CH2AlHの代わりに(CHGaIを用いて実施例1に準じて行った。但し、フィラメントの温度を2000℃とした。そして、形成された膜の組成を調べると、GaとCとIとを構成元素として持っており、Ga:C:I=1:1.4:0.6(原子数比)であった。
図1の装置を用いてCVDにより基板上に成膜した。用いた金属有機化合物は実施例16で用いた(CHNiである。そして、流量20sccmの水素ガス(キャリアーガス)を用いて反応室1内に送り込んだ。尚、W製フィラメントは2200℃に加熱されている。そして、形成された膜は、NiとCとを構成元素として持っており、この膜の密着性を調べたので、その結果を下記の表−4に示す。
表−4
実施例 基板材料 基板温度(℃) 基板と膜との密着性
72−1 ポリエチレンテレフタレート 100 良
72−2 アクリル樹脂 80 良
72−3 ポリエチレン 100 良
72−4エチレン・プロピレンゴム 90 良
72−5 ポリスチレン 130 良
72−6 洋紙 90 良
72−7 和紙 100 良
72−8 木材(桜) 130 良
72−9 テフロン 130 良
72−10 木材(シナベニヤ) 130 良
これによれば、膜と基板とは、互いに共通する元素を構成要素として含んでいることから、即ち、共に、炭素元素Cを持っていることから、両者の間で密着性に富んでいることが判る。
実施例1において、(CH2AlH以外にも水素ガス(実施例73−1)、窒素ガス(実施例73−2)、不活性ガス(He)(実施例73−3)を20sccmの割合で反応室内に送り込んだ。このようにして得られた膜は、AlとCとを構成元素として持っているものの、送り込んだガスの種類によってAlとCとの組成比が異なっていたので、その結果を下記の表−5に示す。
表−5
実施例 導入ガス 膜組成(Al:C) 膜厚(Å)
1 なし 1:2 1030
73−1 水素 1:0.7 1120
73−2 窒素 1:2.6 880
73−3 ヘリウム 1:2.9 910
即ち、金属有機化合物の他にも送り込むガスを選択することによって、膜の組成比を制御できることが判る。
上記図1のCVD装置を用いた。但し、フィラメント2はTa製のものである。
金属有機化合物としてAl[i−OCを用いた。尚、この金属有機化合物は約400℃の温度で分解する。すなわち、容器5に充填されているAl[i−OCの蒸気を、真空状態の反応室1内に送り込んだ。
この時、Ta製フィラメント2が1700℃となるように通電され、加熱されている。基板4は170℃となるように保持されている。又、基板4とフィラメント2とは、最短距離で15cm離れている。
このようにして、CVDにより、N型Si(001)基板4の上に膜が形成された。
この膜の組成を調べると、AlとCとOとを構成元素として持っていた。そして、Al:C:O=1:2:6(原子数比)であった。又、膜はアモルファスなものであった。
膜形成装置(CVD)全体の概略図
符号の説明
1 反応室
2 フィラメント
4 基板
5 原料容器

代理人 宇 高 克 己

Claims (9)

  1. 基体上に金属元素Mと炭素元素Cとを前者:後者=0.0000001:99.9999999〜99.9999999:0.0000001の割合(原子数比)で含み、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造を持つ膜を設ける方法であって、
    前記基体は構成要素として炭素元素Cを有するものであり、
    反応室内に配置された前記基体の温度を150℃以下に保持すると共に、反応室内に配置された加熱体の温度を1500〜3000℃に保持し、この反応室内にC,Hを少なくとも有する有機化合物と金属元素Mとの気相状態の有機金属化合物を供給することにより、
    構成要素として炭素元素Cを有する基体上に金属元素Mと炭素元素Cとを前記の割合で含み、かつ、金属元素Mと炭素元素Cとが化学的に結合した構造を持つ膜を設けることを特徴とする膜形成方法。
  2. 金属元素MがLi,Be,B,Na,Mg,Al,K,Ca,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,As,Se,Rb,Sr,Y,Zr,Nb,Mo,Ru,Rh,Ag,Cd,In,Sn,Sb,Te,Cs,Ba,La,Hf,Ta,W,Re,Os,Ir,Pt,Au,Hg,Tl,Pb,Bi,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luの群の中から選ばれるものであることを特徴とする請求項1の膜形成方法。
  3. 有機金属化合物が、金属元素M、炭素元素C、及び水素元素Hの他にも、元素N,O,F,P,S,Cl,Br,Iの群の中から選ばれる少なくとも一つの元素Xを有するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2の膜形成方法。
  4. 化学気相成長方法により膜が形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの膜形成方法。
  5. 加熱体がW,Ta,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Cr,Mo,Mn,Tc,Re,Fe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Ptの群の中から選ばれる一つ又は二つ以上の金属元素を含む材料で構成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかの膜形成方法。
  6. 膜が形成される基体は加熱体から0.5cm以上離れて配置されることを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかの膜形成方法。
  7. 有機金属化合物の蒸気以外にも水素ガス、窒素ガス、酸素ガス、不活性ガスの中から選ばれる少なくとも一つのガスを、加熱された熱フィラメントを有する反応室内に導入することを特徴とする請求項1〜請求項6いずれかの膜形成方法。
  8. 膜が形成される基体は有機材料からなることを特徴とする請求項1〜請求項7いずれかの膜形成方法。
  9. 加熱体はフィラメントであり、フィラメントに通電することで1500〜3000℃に加熱されることを特徴とする請求項1〜請求項8いずれかの膜形成方法。
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