JP4341123B2 - ガスケットおよびそれを用いた扁平型電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解液の液漏れ防止用のガスケットおよびこれを用いた扁平型電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、扁平型電池は、電卓や電子ウォッチ、電子手帳、携帯型ゲーム機などの小型電子機器のポータブル電源として、ますます需要が高まっている。また、これら小型電子機器の性能の向上に伴い、扁平型電池は高容量かつ放電末期であっても大きな電流を安定的に取り出せる負荷特性が要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような電池では、正極の材料や電池反応の種類によって、正極ペレットの体積は放電と共に増加する。この体積膨張によって生じた正極内部の間隙に電解液が吸収されるために、放電末期には電解液が不足し、その結果、内部抵抗が大きく増加し、安定的に大きな電流を取ることができないことが知られている。そこで、予め充分な量の電解液を供給する必要があるが、電解液をより多く入れるためには正極および負極の活物質量を減らさなければならず、電池容量を損なうという問題があった。
【0004】
ところで、例えば鉛蓄電池や現在開発が進められているポリマー電池などにおいても、電極反応に伴い電解液量の減少もしくは電解質の濃度低下が生じて放電特性が劣化する。つまり、電極反応に伴う電解液量の減少や電解質の濃度変化は、電極の材質や反応の種類に拘らず、また正極が膨張するか否かにも拘らず、これが生じる電池にとっては放電末期の放電特性を劣化させるという理由で解決すべき問題である。
【0005】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高容量でありながら放電後半における電解液の不足を改善することができ、良好な放電特性を示す扁平型電池およびこれに用いて好適なガスケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による扁平型電池は、正極と負極とが重ね合わされた構造を有するものであって、正極の側面を囲むように形成された壁部を有するガスケットを備えている。このガスケットの壁部には、電解液を正極側へ供給するための流通孔が形成されている。更に、正極と負極との間に電解液が含浸されたセパレータが介在すると共に、正極を収容する正極缶と、負極を覆う負極カップとを備え、ガスケットの第1の壁部が負極カップの周縁部との間に電解液貯留用の空間部を形成し、ガスケットが弾性を有する材料により形成されると共に第1の壁部が正極側に傾斜しており、第1の壁部が正極の膨張により変位し、これに伴って空間部に貯留された電解液が流通部を通過して正極側へ供給されるものである。
【0008】
本発明による扁平型電池では、本発明のガスケットを備えているので、電解液がガスケットの壁部で仕切られた一方の領域から、流通孔を通過して、正極が存在する領域へと移動し供給される。これにより、放電後半の電解液不足に起因する内部抵抗の上昇が抑制され、良好な放電特性を示す。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1(A)は、本発明の一実施の形態に係る扁平型電池のうちのガスケットを取り出して、その平面構成を表したものである。また、図1(B)は、同図(A)のX−X線に沿った断面構成を表している。ガスケット10は同心円状に形成された内壁12および外壁13を備えている。内壁12の内側にはペレット状に成形された正極(図示せず)が収納される構造になっている。この内壁12は内側に向けて僅かに傾斜しており、これにより正極の水平方向の膨張を抑制するようになっている。
【0011】
本実施の形態では、このガスケット10の内壁12に、複数例えば8つの流通孔11が等間隔で形成されており、電解液がこの流通孔11を通り抜けて移動できるようになっている。このような構成を有するガスケットは、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂を、例えば射出成型などにより成形することにより得られる。
【0012】
このガスケット10は、例えば図2に示した所謂コイン型と称される扁平型電池に組み込まれて用いられる。
【0013】
図2はこの扁平型電池の断面構造を表している。この扁平型電池は、負極カップ22内に収容された円板状の負極23と正極缶20内に収容された円板状の正極21とが、セパレータ24を介して重ね合わせられた構造を有している。セパレータ24には液状の有機電解質である電解液26が含浸されており、その周縁部はガスケット10の内壁12に支持されている。ガスケット10は、その外壁13が負極カップ22と正極缶20の周縁部と共にかしめられ電池内部を密閉している。
【0014】
この偏平型電池では、ガスケット10の内壁12と、外壁13内周に密着し内壁上を覆う負極カップ22および負極ペレット23の側面によってドーナツ状の空間部25が形成されている。この空間部25は、ガスケット10の内壁12に形成された複数の流通孔11によって、内壁12の内側、つまり正極21側と通じるようになっている。この空間部25には、電解液26が例えばセパレータ24からもたらされたり、あるいは予め注入されることによって貯留されている。
【0015】
正極21は、例えば、正極活物質として、FeS2 、TiS2 、MoS2 、NbSe2 などの遷移金属カルコゲン化合物あるいはCuO、MnO2 、V2 5 などの遷移金属酸化物、またはこれらとリチウムの複合化合物を含有している。また、フッ化黒鉛(CF)、カーボンブラック、ヨウ素化物なども例として挙げられる。
【0016】
特に、リチウムイオン二次電池では、エネルギー密度を高くするため、正極にLix MO2 を主体とするリチウム複合酸化物を含むことが好ましい。なお、Mは1種類以上の遷移金属が好ましく、具体的には、コバルト(Co),ニッケル(Ni)およびマンガン(Mn)のうちの少なくとも1種が好ましい。また、xは、通常、0.05≦x≦1.10で示される値である。具体例としては、LiCoO2 、LiNiO2 、Lix Niy Co1-y 2 (但し、xおよびyの値は電池の充放電状態によって異なり、通常、0<x<1、0.7<y≦1)あるいはLiMn2 4 などが挙げられる。なお、このようなリチウム複合酸化物は、例えば、リチウムの炭酸塩,硝酸塩,酸化物あるいは水酸化物と、遷移金属の炭酸塩,硝酸塩,酸化物あるいは水酸化物とを所望の組成になるように混合し、粉砕した後、酸素雰囲気中において600〜1000℃の範囲内の温度で焼成することにより調製される。
【0017】
負極23は、例えば、金属リチウム(Li)、LiAlなどのリチウム合金、またはリチウムイオンを吸蔵・離脱することが可能な炭素材料、酸化物、あるいは高分子材料のいずれか1種または2種以上を含んで構成されている。炭素材料には、例えば、黒鉛類、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維あるいは活性炭などが挙げられる。このうち、コークス類にはピッチコークス、ニードルコークスあるいは石油コークスなどがあり、有機高分子化合物焼成体というのは、フェノール樹脂やフラン樹脂などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭化したものをいう。また、酸化物には金属酸化物があり、特に、Fe、Ru、Mo、W、Ti、Sn、Siなどの遷移金属の酸化物は好適である。
【0018】
また、リチウムは必ずしも全てが正極21または負極23の一方から供給される必要はなく、電池系内に、要求される充放電容量相当分以上のリチウムが存在していればよい。
【0019】
セパレータ24は、正極21と負極23とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものであり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどの合成樹脂製またはセラミック製の多孔質膜により構成されている。
【0020】
電解液26は、有機溶媒にリチウム塩を溶解させたものであり、リチウム塩が電離しイオン伝導を行うものである。有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γーブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、アニソール、酢酸エステルあるいはプロピオン酸エステルが挙げられる。また、これらのうちの2種以上を混合して使用してもよい。
【0021】
リチウム塩としては、例えば、LiClO4 、LiAsF6 、LiPF6 、LiBF4 、LiB(C6 5 4 、CH3 SO3 Li、CF3 SO3 Li、LiCl、LiBrが挙げられ、これらのうちの2種以上を混合して使用してもよい。
【0022】
この扁平型電池は、次のようにして組み立てられる。すなわち、電解液26をセパレータ24に含浸させた後、正極21と負極23とをセパレータ24を介して重ね合わせ、これを正極缶20内に収める。次いで、正極缶20の周縁部を、ガスケット10を介して負極カップ22でかしめて電池内部を密閉させることによって、図2に示した扁平型電池が作製される。この組み立て工程においては、一般に、セパレータ24の周縁部から電解液26が滴下し、ガスケット10の内壁12に隣接している空間部25に貯留されることがある。
【0023】
次に、本実施の形態の偏平型電池の作用について説明する。
【0024】
本実施の形態の扁平型電池では、放電を行うと、負極23に含まれる負極活物質からリチウムがイオンとなって脱離し、電解液26を介してセパレータ24を通過して正極21に吸蔵される。なお、電解液が不足すると、反応が充分に行われなくなり電池の内部抵抗は大きく上昇し、大きな電流は取り出せない。ちなみに、二次電池として用いる場合には、さらに充電によって正極21からリチウムがイオンとなって脱離し、電解液26を介してセパレータ24を通過して負極23に含まれる負極活物質に戻される。
【0025】
ここで、本実施の形態では、ガスケット10の内壁12に設けられた流通孔11を通して、空間部25に貯留された電解液26が効果的に供給される。すなわち、放電反応において、例えば正極21が層状あるいはトンネル構造の化合物である場合、リチウムイオンが吸蔵されるにつれて結晶間隔が広がり、体積が増加する。すると、セパレータ24に含まれる電解液26が、リチウムイオンと共に次第に正極21に取り込まれ減少してしまう。このとき、正極21は図3に示したように矢印a方向に膨張して内壁12を圧迫する。この圧力により内壁12は二点鎖線で示したように空間部25を押し縮めるので、空間部25に貯留された電解液26が図に矢印bで示したように内壁12の流通孔11を通過して正極21側へと流入する。このようにして、正極21の膨張により失われた分の電解液は、正極21の膨張に伴って空間部25から補給される。なお、内壁12には複数の流通孔11が等間隔で設けられているので、正極21には全体に渡って均等に供給される。
【0026】
このように、本実施の形態に係るガスケット10では、内壁12に流通孔11を設けるようにしたので、これを用いた扁平型電池では、内壁12に隣接した空間部25に存在する電解液を流通孔11を通じて正極21側に供給し、電極反応に有効に利用できる。よって、放電容量を損なうことなく放電後半における電解液の減少を阻止することができるので、高容量でありながら内部抵抗の極端な増大を抑制することができ、放電末期まで大きな電流が取り出すことができる。
【0027】
なお、上記空間部25は、従来、ガスケット10の内壁12に隣接して電池反応に関与しない無効領域として存在し、しかも、この領域に存在する電解液は組み立て工程においてセパレータから滴下し貯留されものである。本実施の形態では、これら領域および電解液を従来構造のガスケットに流通孔11を設けるだけで、有効に利用することができるものであり、従来の製造プロセスに新たな工程を付加することもなく、容易に実現することができる。勿論、空間部25に貯留する電解液は組み立て工程においてセパレータから滴下したものに限らず、別途注入したものでもよいことはいうまでもない。
【0028】
〔実施例〕
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
【0029】
図1に示した内壁12に流通孔11を8箇所有するガスケット10をポリプロピレンを射出成型することで得た。
【0030】
正極21は以下のようにして作製した。90wt%の活物質としての熱処理二酸化マンガン、8wt%の導電剤としてのグラファイト、2wt%の結着剤としてのフッ素樹脂からなる合剤を加圧成型することにより、直径16mm,厚さ2.0mmの正極ペレットを作製した。
【0031】
負極23は、金属リチウムを打ち抜き、直径16mm,厚さ0.6mmのコイン型に成型して作製した。
【0032】
電解液26は、容量比1:1であるプロピレンカーボネートと1,2ジメトキシエタンとの混合溶媒にLiClO4 を溶解させて濃度0.5mol/lとなるように調整した。この電解液26を、厚さ0.15mmのポリプロピレン不織布からなるセパレータ24に充分に含浸させた。
【0033】
正極缶20および負極カップ22は、共にステンレススチールにニッケルめっきを施したものであり、それぞれ正極および負極の端子を兼ねている。この正極缶20および負極カップ22の内部に、正極缶側から順に正極21、セパレータ24、負極23を重ね合わせた状態で封入し、周縁部をガスケット10を介してかしめた。このようにして、外径20.0mm、高さ3.2mmの扁平型電池を作製した。
【0034】
〔比較例〕
なお、本実施例に対する比較例として、流通孔11が無いこと以外は実施例と同様のガスケットを用い、実施例と同様にして扁平型電池を作製した。
【0035】
次に、各々の扁平型電池について以下に説明する特性評価を行った。
【0036】
まず、常温(23℃)で、負荷抵抗15kΩ、終止電圧2.5Vの条件で放電を行い、初期容量を測定した。なお、実施例、比較例ともサンプル数は10個とした。これらの初期容量の平均値および標準偏差を表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 0004341123
【0038】
表1より、実施例は比較例よりも標準偏差は小さく、放電容量は大きいことがわかる。すなわち、実施例は比較例よりも安定的に、大きな放電容量を持つ。
【0039】
次に、温度−10℃、負荷抵抗500Ωとして15秒後の閉路電圧を、放電深度0%および80%の場合についてそれぞれ測定した。放電深度80%の試料については、表1の放電容量の80%を常温(23℃)にて、抵抗15kΩを用いて放電することで作製した。なお、実施例、比較例ともサンプル数は20個とした。これらの放電深度別低温閉路電圧の平均値を表2に示す。
【0040】
【表2】
Figure 0004341123
【0041】
表2より、実施例は、放電深度0%に対し、深度80%の放電末期においても、比較例ほど閉路電圧は低下しないことがわかる。深度80%の閉路電圧のみ比較しても、実施例は比較例よりも高い値を示しており、大きな電流を取り出すことが可能であることがわかる。
【0042】
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態および実施例においては、リチウム電池を例に挙げて説明したが、扁平型形状に加工できる他の電池についても同様に適用することができる。また、上記実施の形態および各実施例においては、流通孔は8箇所としたが、流通孔の数、更に、その形状や大きさ、ガスケットの内壁における位置などは任意である。
【0043】
また、上記実施の形態および実施例においては、電解液の通過部分を孔として説明したが、孔に限らず、ガスケットの内壁部分を複数に分割して得られる溝(若しくは切れ込み)であってもよい。
【0044】
更に、上記実施の形態においては、放電反応による電解液の減少を補うために、正極の膨張による圧力によって空間部に貯留する電解液を正極側へ押し出す例について説明したが、電解液の移動を促すものは正極の膨張でなくともよい。例えば、本発明は、電解液の減少だけでなく、電解質の減少つまり濃度低下の場合についても同様に適用することが可能である。このときの電解質移動の駆動力は、少なくとも、正極側と空間部との濃度差による浸透圧があればよい。このように、ガスケット10に設けた流通孔11を介して電解質が正極側へ移動できれば、その仕組みを問わず適用できるものである。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のガスケットによれば、その壁部に流通部を形成するようにしたので、電解液をこの壁部に仕切られて電池反応に関与しない領域(空間部)から正極が存在する領域へ供給することができ、これを用いて扁平型電池を作製することにより、電池内の電解液を有効に電池反応に利用できるため良好な放電特性を得ることができるという効果を奏する。
【0046】
また、本発明の扁平型電池によれば、本発明のガスケットを用いるようにしたので、電解液を電極量と引き換えにすることなく供給でき、高い電池容量を保持できると共に、放電後半の電解液不足に起因する内部抵抗の上昇を防止し、良好な放電特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガスケットの構成を表す断面図である。
【図2】図1のガスケットを用いた扁平型電池の構成を表す断面図である。
【図3】図2に示した扁平型電池の正極側への電解液供給の仕組みを説明するための要部断面図である。
【符号の説明】
10…絶縁ガスケット、11…流通孔、12…内壁、13…外壁、20…正極缶、21…正極、22…負極カップ、23…負極、24…セパレータ

Claims (6)

  1. 正極と負極とが重ね合わされた構造を有する扁平型電池であって、
    前記正極の側面を囲む第1の壁部を有し、前記第1の壁部に電解液を前記正極側へ供給するための流通部が形成されたガスケットを備え
    前記正極と負極との間に電解液が含浸されたセパレータが介在すると共に、前記正極を収容する正極缶と、
    前記負極を覆う負極カップとを備え、
    前記ガスケットの第1の壁部が前記負極カップの周縁部との間に電解液貯留用の空間部を形成し、
    前記ガスケットが弾性を有する材料により形成されると共に前記第1の壁部が前記正極側に傾斜しており、前記第1の壁部が前記正極の膨張により変位し、これに伴って前記空間部に貯留された電解液が前記流通部を通過して前記正極側へ供給される
    平型電池。
  2. 前記セパレータの周縁部が前記空間部まで延在している
    求項記載の扁平型電池。
  3. 前記空間部に貯留された電解液は前記セパレータの周縁部から供給されたものである
    求項記載の扁平型電池。
  4. 前記ガスケットは、更に、前記第1の壁部を囲むように前記第1の壁部と一体に成形された第2の壁部を有し、前記第2の壁部が前記正極缶と前記負極カップとの間に介在している
    求項記載の扁平型電池。
  5. 前記ガスケットは、前記第1の壁部に複数の流通部が均等に設けられている
    求項記載の扁平型電池。
  6. 前記負極がリチウム、リチウム合金、リチウムと合金化可能な材料またはリチウムを吸蔵・離脱可能な材料のうち1つ以上を含む
    ことを特徴とする請求項記載の扁平型電池。
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