JP4340978B2 - Gps盛土施工管理方法 - Google Patents

Gps盛土施工管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4340978B2
JP4340978B2 JP2006186179A JP2006186179A JP4340978B2 JP 4340978 B2 JP4340978 B2 JP 4340978B2 JP 2006186179 A JP2006186179 A JP 2006186179A JP 2006186179 A JP2006186179 A JP 2006186179A JP 4340978 B2 JP4340978 B2 JP 4340978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mesh
embankment
construction
road
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006186179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008014018A (ja
Inventor
廣貴 川崎
正明 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2006186179A priority Critical patent/JP4340978B2/ja
Publication of JP2008014018A publication Critical patent/JP2008014018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4340978B2 publication Critical patent/JP4340978B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

本発明は、道路および土地造成工事等での盛土を振動ローラにより締め固める場合における盛土の締め固め施工においてGPSを利用したGPS盛土施工管理システム及びGPS盛土施工管理方法に関する。
空港、道路、ダムなどの大規模土工事や土地造成工事等においては、舗装等の施工の前段階において予め盛土の施工を行っている。このような盛土施工工程においては、トラック等により搬入された盛土材料をブルドーザーなどで必要箇所に必要量敷き均ししておき、締め固め機にて盛土材料の締め固めを行う。このとき、ブルドーザーによる敷き均し、締め固め機の種類、盛土の転圧回数等を管理することが盛土施工工程の品質を向上させる上で重要である。
前記盛土締め固め機は、締め固め機本体と、締め固め機本体に装備された駆動輪と、締め固め機本体にヒンジを介して操舵可能に連結された振動ローラを備え、駆動輪により盛土上を走行し、振動ローラにより盛土に振動圧力を加えて締め固める装置である。この盛土締め固め機を用いて盛土の締め固めを行う場合には、振動ローラによる盛土の転圧回数を把握することが重要であり、従来、締め固め機本体にGPS移動局を設置しGPS(Global−Positioning−System)情報を受信することにより、振動ローラの走行軌跡を求め、締め固めヤード全面で盛土の転圧回数を確認する方式が知られている。
このような方式として、例えば、特許文献1(特許第3721514号公報)には、盛土ヤード内もしくは周辺に設置されるGPS 固定局と、ブルドーザーおよび盛土締め固め機にそれぞれ設置されるGPS移動局と、現場管理事務所に設けられる品質管理手段と、前記GPS固定局およびGPS移動局で受信した測位情報から盛土締め固め機による転圧面とブルドーザーによる敷き均し面の三次元位置座標を算出する算出手段と、前記盛土締め固め機側において転圧面の標高値を演算し品質管理手段に送信する手段と、前記ブルドーザー側において前記品質管理手段から最新の転圧面標高値を取得し、この転圧面標高値に規定の層厚を加算して敷き均し標高値を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする盛土の締め固め層厚管理システムが開示されている。
特許第3721514号公報
特許文献1に記載のGPSを用いた盛土の管理システムにおいては、敷き均し面および転圧面に仮想的に多数の管理用のブロックを作成し、この管理用のブロックに番号を付して、当該番号毎に転圧回数をカウントしたり、規定の転圧回数終了時の標高値を記録したり、といったような形式で盛土の管理を行うものである。
ところで、特許文献1に記載の盛土の管理システムにおいては、管理用のブロックは、正方形に設定されている。土地造成工事のように、施工範囲が平面的に広い場合、施工エリアは矩形であることが多いため、管理ブロックが正方形でも問題はない。一方、道路盛土工事では、施工範囲が線形状に長く、曲線を含むため、施工エリアは湾曲した帯状になるのが通常であるが、このような道路盛土工事の場合には、管理ブロックを正方形で設定すると、施工エリアの境界部においては、管理が行いにくいという問題がある。すわなち、施工エリアの境界部の管理ブロックの一部は、施工エリア内となり、管理ブロックの他の部分が施工エリア外となることがあるため、盛土管理システム用のハードウエアやソフトウエアが複雑になる、という問題があった。
また、一般に道路盛土工事では、道路の横断方向において道路の端部から中央部へと勾配を設けておき、道路に降った雨水は道路の両側部に向かうようにして道路の水はけを確保するようにしている。しかしながら、特許文献1に記載の盛土の管理システムにおいては、道路盛土工事のこのような特性についてまで考慮したシステムとなっていない。すなわち、道路盛土工事では、道路の中央部の標高値を道路端部の標高値より高く設定するなどの勾配に係る情報も含めて管理を行う管理システムが望ましいが、特許文献1に記載の盛土管理システムではこのような対応がなされていない、という問題がある。
この発明は、上記のような種々の課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、盛土施工管理を行う対象となる道路の道路幅方向における一方の境界線である第1施工境界線から第1メッシュ境界線を決定し、前記道路の道路幅方向における他方の境界線である第2施工境界線から第2メッシュ境界線を決定し、前記第1メッシュ境界線と前記第2メッシュ境界線との間の領域を、前記道路の縦断方向に間隔をおいて規定されている複数の測線と、前記道路の縦断方向に規定されている中央線とで分割することによって分割区画を得て、境界を規定する線の長さの整数倍が、前記分割区画の一つの境界の長さとなるメッシュを決定し、GPS受信装置搭載の敷き均し機が前記メッシュ毎に標高値を測定し、GPS受信装置搭載の盛土締め固め機は前記メッシュ毎に標高値を測定すると共に、前記メッシュ毎に転圧回数をカウントし、前記敷き均し機によって測定された標高値、前記盛土締め固め機によって測定された標高値、及び前記盛土締め固め機によってカウントされた転圧回数に基づいて道路の盛土施工管理を行うことを特徴とするGPS盛土施工管理方法である。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のGPS盛土施工管理方法において、前記分割区画の境界を規定する線が2次曲線によって近似されることを特徴とする
本発明によれば、道路等の施工エリアに沿った曲線に基づいてメッシュを生成してGPS盛土施工管理を行うので、施工エリアの境界部において盛土施工管理が行いにくくなるということがない。また、併せて本発明によれば、盛土施工管理システム用のハードウエアやソフトウエアが複雑になる、ということがない。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム1の全体構成を概略的に示す図である。盛土工事の施工現場に導入される盛土施工管理システム1は、盛土施工現場に配される、不図示のダンプトラックから撒出された盛土の敷き均しを行うブルドーザー(敷き均し機)2、敷き均しされた盛土を転圧する盛土締め固め機3、現場管理事務所設置の土砂搬入状況、品質管理、3次元CAD、および施工管理モニタリング等を行うためのパーソナルコンピュータ4、及びGPS衛星5からなる。
パーソナルコンピュータ4は、ブルドーザー2の誘導測量システム、盛土締め固め機3の転圧管理システム、後処理帳票作成システムからなり、各ブルドーザー2、盛土締め固め機3等の重機の施工支援から現場管理事務所での帳票作成・データ管理までを一元管理する。パーソナルコンピュータ4は、周知のようにCPU、ROM、RAM、ハードディスク等の大容量外部メモリ、及びディスプレイ、マウス、キーボード等の入出力機器、さらに無線LAN等の外部との通信機器等を備え、当該外部メモリに記憶された基本オペレーティングシステムによって動作するものである。上記のように構築されたパーソナルコンピュータ4には、本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム1に関する種々の機能を実現させるための盛土施工管理システム1用のプログラム(ソフトウェア)が、ハードディスク等の外部メモリに保存されかつインストールされている。パーソナルコンピュータ4上にて当該プログラムを動作させることによって、本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム1は、上記のようなブルドーザー2の誘導測量システム、盛土締め固め機3の転圧管理システム、後処理帳票作成システムとして機能する。
ブルドーザー2、盛土締め固め機3には、RTK−GPS受信装置を搭載し、リアルタイムにcmオーダーの精度で重機の位置を求め、オペレータに重機の位置をアナウンスし、施工支援を行なうようにする。また、高精度なGPSの位置情報をもとに、ブルドーザー2、盛土締め固め機3等の重機が施工区域の何処を走っているかを瞬時に判断し、決められた施工情報(規定転圧回数・盛土計画高)と照らし合わせながら、リアルタイムに締め固め・敷き均し施工を行う事を可能にする。
ブルドーザー2、盛土締め固め機3には、それぞれRTK−GPS受信装置に加えて、CPU、ROM、RAM、運転席のモニター、キーボード等の入出力機器、無線LAN等の外部との通信機器等を備え、ブルドーザー2、盛土締め固め機3は、それぞれのROM等の記憶手段に記憶されたプログラムによって本明細書に説明するようなシステムとしての動作が可能となるものである。
パーソナルコンピュータ4は、ブルドーザー2、盛土締め固め機3等の重機システムから取得したデータを取り込み・保存を行い、日々最新の出来形情報を保持する。これらの出来形は指定のフォーマットに準じた帳票にて出力されるようになっている。
上述したように、ブルドーザー2、盛土締め固め機3にはそれぞれRTK−GPS受信装置が設置されており、GPS衛星5からの測位情報を受信して、パーソナルコンピュータ4のプログラムによる不図示の三次元位置座標算出手段において、ブルドーザー2側と盛土締め固め機3側それぞれについて、敷き均し面および転圧面の三次元位置座標が算出される。ブルドーザー2とパーソナルコンピュータ4、盛土締め固め機3とパーソナルコンピュータ4とは、無線(例えば無線LAN)または不図示のPCカードなどによって、測位情報、施工データ、施工計画情報等の情報も含めた各種の情報のやり取りが可能に構成されている。
盛土締め固め機3の転圧回数・転圧面標高値は、パーソナルコンピュータ4のプログラムによる演算出力手段において、転圧回数および転圧面標高値が演算される。
一方、ブルドーザー2に、無線から転圧面標高値が入力されると、ブルドーザー2搭載のプログラムによる敷き均し面標高値演算出力手段において、三次元位置座標と転圧面データおよび規定層厚から敷き均し面標高値が演算出力される。
上記のパーソナルコンピュータ4のプログラムによって実現された算出手段や演算手段は、それぞれ無線またはPCカードなどによってブルドーザー2、盛土締め固め機3に算出結果、演算結果を送信するように構成しているが、このような構成に限定されることは必ずしも必須ではなく、例えば、盛土締め固め機3、ブルドーザー2搭載のプログラムそれぞれで演算等を行い、適宜必要情報を自機以外に無線送信したり、または不図示のPCカード等で受け渡したりするように構成してもよい。
上記のような構成の本発明のGPS盛土施工管理システムのフローの概要を示す。なお、本明細書においてフローとは、情報工学におけるフローチャートを意味しているわけではなく、システムを操作するオペレータの操作手順としてのフローのことを意図している。
図2は、本発明の実施の形態に係るGPS盛土施工管理システムの操作概略のフローを示す図である。図2において、まずステップS101において、測線を当該システムに登録する。ここで、測線は、道路の縦断方向の一定間隔毎に設けられた断面に対応している。ステップS102においては、施工エリアの登録が行われる。施工するエリアの数だけ登録測量用エリア(ブルドーザー2関連)、敷き均し管理用エリア(ブルドーザー2関連)、締め固め管理用エリア(盛土締め固め機3関連)の登録がなされる。ステップS103においては、施工に関わる、施工管理用のデータが登録される。このデータは、帳票のヘッダーなどに用いられるような基本的な情報である。ステップS104においては、オペレータによるボタン操作で施工の実行開始・実行終了を行うとともに、施工の実行終了時には、施工データ(施工中のメッシュ(後述)に関するデータ、重機の軌跡に関するデータ等)をログファイルとして保存する。ステップS105においては、施工データの登録を行う。ここでは、盛土締め固め機3、ブルドーザー2で記録したメッシュに関するデータを、層ごとのデータに分けて保存する。1層は、ブルドーザー2で敷き均した盛土1回分で形成された厚さ成分のことをいう。ステップS106においては、保存した層データなどを使用して帳票を作成する。
メッシュは施工エリア内に仮想的に設けた管理用の区画であり、本発明における盛土の締め固め管理においては、後述するように道路盛土工事にも対応するために、矩形ではないメッシュ形状を選択することができるようになっている。
上記構成からなる本発明における盛土の締め固め管理方法の概要について説明する。盛土締め固め機3側での規定の転圧回数終了時の標高値を取得する。これは、盛土転圧面(および敷き均し面)上に、後述するような手法で選択された仮想のメッシュからなる多数の管理ブロックを作成し、メッシュ毎に転圧回数をカウントし、規定の転圧回数終了時の標高値を記録するものである。そして、メッシュNo.と標高値をパーソナルコンピュータ4に無線で送信したり、または不図示のPCカード等で受け渡したりする。
パーソナルコンピュータ4においては、メッシュNo.と対応する標高値をデータベースに格納し、メッシュNo.で検索すれば、最新の盛土転圧面の標高値を取得することができるようにされている。
ブルドーザー2側でのパーソナルコンピュータ4からのデータの取得を行う。すなわち、ブルドーザー2側では、盛土施工エリアのメッシュNo.をパーソナルコンピュータ4に送信したり、または不図示のPCカード等で受け渡したりして、それに対応した最新の標高値を取得する。
ブルドーザー2側での敷き均し標高値の算出取得した最新の標高値に規定の層厚の規定値を加算して、各管理ブロック毎の敷き均し標高値を算出する。
敷き均し標高値の管理値を設定敷き均し標高値に対して許容値を設定し、管理値を設定する。例えば、敷き均し標高値が90mで許容値が±20cmであれば、管理値は89.8m〜90.2mとなる。
層厚管理のためにブルドーザー2の運転席にはモニターが設置されており、敷き均し面におけるメッシュ毎の標高とブルドーザー2の位置がリアルタイムで表示され、メッシュ毎の取得標高値が規定した敷き均し標高の管理値を満足しているか否かの判定等を随時行う。
次に、ブルドーザー2の計測フロー、盛土締め固め機3の計測フロー、パーソナルコンピュータ4における帳票の作成フローについて説明する。まず、ブルドーザー2による敷き均しの計測フローについて説明する。
図3及び図4は、本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システムムのブルドーザーの計測フローを示す図である。図3がブルドーザーの計測フローのその1を、また、図4がブルドーザーの計測フローのその2を示す。
ステップS201において、オペレータにより測定開始が指示されると、ステップS202でオペレータは測量するエリアを選択し、ステップS203で当該エリアを走行する。このような走行に伴い、ブルドーザー2では、RTK−GPS受信装置によって三次元位置座標が取得され、ステップS204で測量が終了する。ステップS205においては、測量した各メッシュの計画高・平滑化した測量面の高さを測量メッシュデータファイルに保存する。また、ステップS206においては、測量した各メッシュの高さ・エリア定義時の計画高さ・規定層厚から適切な計画高を算出して計画高データを保存する。
次に、ステップS207において、オペレータにより施工開始が指示されると、ステップS08において、施工管理用データを選択し、ステップS209で施工するエリアを選択するようにステップを踏む。
次に、ステップS210において、エリア計画高を参照するのに測量データ・締め固めデータのどちらかを選択する。このとき、測量データを選択すると、ステップS211へと進み、敷き均しする層の計画高データを読み込んで計画高を取得する。また、ステップS210で締め固めデータを選択すると、ステップS212へと進み、締め固め機のメッシュデータを読み込んで、計画高を算出する。
次に、ステップS213において、敷き均しエリアの全てのメッシュに計画高が割り当てられているかどうかを確認する。全てのメッシュに計画高が割り当てられていない場合には、ステップS214へと進み、施工が中止される。全てのメッシュに計画高が割り当てられている場合には、ステップS215へと進み、施工開始が開始される。このとき、GPSにより測定された高さと計画高の差を切り盛り量としてモニタに表示する。ステップS216において施工が終了すると、ステップS217にて施工データのファイルが保存される。
次に、盛土締め固め機3による計測フローについて説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システムの盛土締め固め機の計測フローを示す図である。図5において、ステップS301オペレータにより測定開始が指示されると、ステップS302で施工管理用データを選択し、ステップS303で締め固めエリアを選択する。ステップS304にて実際の施工が開始され、施工の間は、盛土締め固め機3による転圧の回数をカウントしておく。ステップS305で施工が終了すると、ステップS306にて施工に係るデータ(メッシュデータ)のファイルが保存される。
次に、パーソナルコンピュータ4での帳票作成フローについて説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システムのパーソナルコンピュータの帳票作成フローを示す図である。
図6において、ステップS401において、帳票を作成したデータを選択すると、次にステップS402において、どのよう図面を描画するのかを選択する。作成できる図面の種類としては、走行軌跡図(任意の計画ブロックにおける振動ローラ・ブルドーザーの走行軌跡を表示する。)、転圧回数色分図(任意の計画ブロックにおける振動ローラの転圧回数分布を表示する。)、 盛土管理図(任意の領域における振動ローラの施工完了状態(転圧回数分布)を表示する。)、 層厚分布図(任煮の計画ブロックにおける上位の層と下位の層との標高の差分を層厚として表示する。)、盛土材料断面分布図(横断・縦断により、ある軸に沿って切った断面を盛土材料ごとに色分けして表示する。)がある。次に、ステップS403においては、S402の選択に基づいた図面を画面(ディスプレイ、モニタ等)に表示し、ステップS404で帳票を作成し、ステップS405でファイルとして保存する。
次に、本発明におけるGPS盛土施工管理システムにおけるメッシュ(最小単位の管理ブロック)の生成方法について説明する。図7乃至図12は、本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)におけるメッシュ生成の流れを示す図である。
まず、図7について説明する。図7において、実線Left(第1施工境界線)及び実線Right(第2施工境界線)が施工エリアの施工境界線を示している。図7の例は、これらの実線に囲まれたエリアが施工範囲となる道路のケースである。当該境界線の方向が道路の縦断方向と定義し、それを垂直に横切る方向を横断方向と定義する。測線は、横断方向に一定間隔に設けられるものであり、道路の施工の仕様は、この測線毎に定められている。図7において、実線Centerは道路の中央線として定義される線である。 図7に示される定義は、道路工事の発注仕様に基づくものであり、これに基づいて盛土施工を行うためのメッシュを生成させる。縦断方向のメッシュサイズの設定は、縦断方向のメッシュサイズの整数倍が、測線間距離となるように設定する。
図8は、本発明におけるGPS盛土施工管理システムにおけるメッシュの生成の次の段階について示すものである。この段階では、メッシュの生成範囲を決定するために縦断方向のメッシュ境界線を定義する。当然ながら、メッシュ生成範囲は、施工範囲を包含するように決定する。実線Centerからメッシュ境界線1(第1メッシュ境界線)までの距離、及び、実線Centerからメッシュ境界線2(第2メッシュ境界線)までの距離(すわなち、実線Centerからの横断方向のオフセット量)が横断方向のメッシュサイズの倍数となるように設定する。

次に、図9について説明する。図9においては、メッシュを定義するための曲線を定義する段階である。図9に示すように、メッシュ境界線1と測線1、測線2、測線3、・・・・との交点を、L1、L2、L3、・・・・と、また、実線Centerと測線1、測線2、測線3、・・・・との交点を、C1、C2、C3、・・・・と、メッシュ境界線2と測線1、測線2、測線3、・・・・との交点を、R1、R2、R3、・・・・と定義する。ここで、まず、メッシュ境界線1、実線Center、メッシュ境界線2と最初から3つの測線の交点である図示する9点について着目し、この計9点で内挿補間する。すなわち、交点L1、L2、L3が、一つの二次曲線(直線も含む)上となるように、二次関数(一次関数を含む)の二次関数の3つの定数を決めるようにする。(2次曲線近似を行うようにする。)同じように、交点C1、C2、C3の3点も一つの二次関数(一次関数を含む)で、交点R1、R2、R3の3点も一つの二次関数(一次関数を含む)で定義する。
次に、図10について説明する。図10においては、縦断方向の分割を決定する。先のように定義された、メッシュ境界線1を近似する二次関数、実線Cenerを近似する二次関数、メッシュ境界線2を近似する二次関数のそれぞれと交差するようなメッシュ分割用の分割線を引いたとき、分割線と各二次曲線との交点ができるが、各二次曲線上の相隣る交点同士の間隔が全て等しくなるようにメッシュ分割用の分割線を引く。図10においては、例えば、メッシュ境界線2を近似する二次関数の例で示しているが、相隣る交点の間の距離pが等しくなるようにメッシュ分割用の分割線を引く。以上のようにして、縦断方向におけるメッシュ分割数で、メッシュ生成境界部を分割する。
次に、図11について説明する。図11においては、横断方向の分割を決定する。図11に示すように、横断方向を所要のメッシュサイズで分割する。ここでは、横断方向のメッシュサイズがqであるように分割する様子が示されている。本発明のGPS盛土施工管理システムにおいては、以上の一連の方法によってメッシュを生成し、1メッシュ毎の四隅の座標値を取得する。
次のメッシュを決定するために、図9乃至図11の方法を繰り返す。すなわち、図12に示すように、次のメッシュ境界線1と測線3、測線4、測線5との交点L3、L4、L5、実線Centerと測線3、測線4、測線5との交点C3、C4、C5、メッシュ境界線2と測線3、測線4、測線5との交点R3、R4、R5によるにそれぞれの二次関数近似を行い、・・・・というようなことを再び繰り返しつつ、次々とメッシュを設定していく。
本発明においては、道路等の施工エリアに沿った曲線に基づいてメッシュを生成してGPS盛土施工管理を行うので、施工エリアの境界部において盛土施工管理が行いにくくなるということがない。また、併せて本発明によれば、盛土施工管理システム用のハードウエアやソフトウエアが複雑になる、ということがない。
次に、本発明におけるGPS盛土施工管理システムにおける層の管理方法について説明する。図13は、本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)における層の管理を説明するための図である。図13は道路の横断方向の断面図である。
盛土施工工程においては、(N−1)層目の締め固め工程を施した後、次のN層の敷き均しを行う前に、締め固めた部分が沈下することがままある。このことを、示しているのが図13である。すなわち、(N―1)層目の締め固めを行った直後のデータである実線で示される(N―1)層目の締め固めデータに対して、点線で示されるように各部が沈下した状態となる。点線で示されるのは、N層目の敷き均し前の測量データである。この敷き均し前の測量データに基づいて、この敷き均しを行うための平均高さを設定する。これが、図中一点鎖線で示されるものである。この一点鎖線は、N層の敷き均し前測量データを勾配付きで平滑化したデータである。すなわち、LeftからCenterにかけて、及び、RightからCenterにかけて、緩い勾配θ(deg)が設けられるようになっている。
本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)によれば、このように道路の中央部の標高値を道路端部の標高値より高く設定するなどの横断方向の勾配に係る情報も含めて管理を行うので、システム上効率がよい。
本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システムの全体構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係るGPS盛土施工管理システムの操作概略のフローを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システムのブルドーザーの計測フローを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システムのブルドーザーの計測フローを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システムの盛土締め固め機の計測フローを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システムのパーソナルコンピュータの帳票作成フローを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)におけるメッシュ生成の流れを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)におけるメッシュ生成の流れを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)におけるメッシュ生成の流れを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)におけるメッシュ生成の流れを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)におけるメッシュ生成の流れを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)におけるメッシュ生成の流れを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盛土施工管理システム(方法)における層の管理を説明するための図である。
符号の説明
1・・・盛土施工管理システム、2・・・ブルドーザー、3・・・盛土締め固め機、4・・・パーソナルコンピュータ、5・・・GPS衛星

Claims (2)

  1. 盛土施工管理を行う対象となる道路の道路幅方向における一方の境界線である第1施工境界線から第1メッシュ境界線を決定し、
    前記道路の道路幅方向における他方の境界線である第2施工境界線から第2メッシュ境界線を決定し、
    前記第1メッシュ境界線と前記第2メッシュ境界線との間の領域を、前記道路の縦断方向に間隔をおいて規定されている複数の測線と、前記道路の縦断方向に規定されている中央線とで分割することによって分割区画を得て、
    境界を規定する線の長さの整数倍が、前記分割区画の一つの境界の長さとなるメッシュを決定し、
    GPS受信装置搭載の敷き均し機が前記メッシュ毎に標高値を測定し、
    GPS受信装置搭載の盛土締め固め機は前記メッシュ毎に標高値を測定すると共に、前記メッシュ毎に転圧回数をカウントし、
    前記敷き均し機によって測定された標高値、前記盛土締め固め機によって測定された標高値、及び前記盛土締め固め機によってカウントされた転圧回数に基づいて道路の盛土施工管理を行うことを特徴とするGPS盛土施工管理方法。
  2. 前記分割区画の境界を規定する線が2次曲線によって近似されることを特徴とする請求項1に記載のGPS盛土施工管理方法。
JP2006186179A 2006-07-06 2006-07-06 Gps盛土施工管理方法 Active JP4340978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006186179A JP4340978B2 (ja) 2006-07-06 2006-07-06 Gps盛土施工管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006186179A JP4340978B2 (ja) 2006-07-06 2006-07-06 Gps盛土施工管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008014018A JP2008014018A (ja) 2008-01-24
JP4340978B2 true JP4340978B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=39071299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006186179A Active JP4340978B2 (ja) 2006-07-06 2006-07-06 Gps盛土施工管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4340978B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6341629B2 (ja) * 2013-03-26 2018-06-13 株式会社安藤・間 重機間データ連携機能による盛土品質管理システム
JP6161475B2 (ja) * 2013-09-05 2017-07-12 鹿島建設株式会社 締固め管理方法及び締固め管理システム
JP6486597B2 (ja) * 2014-03-07 2019-03-20 前田建設工業株式会社 盛立工事における転圧管理システム
JP6958993B2 (ja) * 2016-09-08 2021-11-02 株式会社パスコ 土木工事の出来形評価システム、出来形評価方法、及びプログラム
JP7164142B2 (ja) * 2017-12-27 2022-11-01 学校法人立命館 演算装置、施工方法、およびコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008014018A (ja) 2008-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3787812B2 (ja) 造成工事における重機の施工ナビゲーションシステム
US11060245B1 (en) Method for operating paving train machines
JP6839078B2 (ja) 施工管理システム及び施工管理方法
JP6979015B2 (ja) 作業機械を用いて施工する施工現場のシミュレーションシステム及びシミュレーション方法
KR102062057B1 (ko) 철도 인프라 3d 모델링 장치 및 방법
US8718941B2 (en) Monitoring and displaying deflection of layers of landfill material
CN110569538A (zh) 一种铁路工程施工便道参数化建模和设计优化方法
CN109958034A (zh) 用于压实工地表面的系统和方法
US9529944B2 (en) Corridor modeling system, apparatus, and method
DE102009051814A1 (de) Verwaltung von Materialien auf einer Baustelle
JP4340978B2 (ja) Gps盛土施工管理方法
CN111428306A (zh) 一种道路精细化设计方法
CN110546675A (zh) 参数确定装置、模拟装置及参数确定方法
KR102531019B1 (ko) 토목 공사를 위한 지질 모델 자동 생성 시스템
Tanoli et al. 3D design modeling application in machine guidance system for earthwork operations
JP4048799B2 (ja) 土工事における施工データ管理システム
JP4340946B2 (ja) 大規模土工の施工管理システム
CN110644563A (zh) 用于构建衬垫的系统和方法
Katebi et al. The influence of surface buildings and ground stratification on lining loads applying the finite element method
JP7303164B2 (ja) 覆工コンクリートの施工管理方法
JP2019152005A (ja) 転圧回数予測システム、及び転圧方法
JP6309715B2 (ja) 盛立工事における土量自動算定システム
JP7033506B2 (ja) 転圧機械
JP6968922B2 (ja) 盛土構築物の形状特定システム及び盛土構築物の構築方法
JP3721514B2 (ja) 盛土の締固め層厚管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4340978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140717

Year of fee payment: 5