JP6161475B2 - 締固め管理方法及び締固め管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、盛土された盛土領域を振動ローラの転圧によって締め固める際に、盛土が充分に締め固められたか否かを判定する締固め管理方法及び締固め管理システムに関する。
地盤の上に盛土を所定の厚さとなるようにブルドーザーで撒き出し、その後振動ローラによって盛土を転圧して締め固めることにより土地造成が行われる。このように土地造成を行う際には、振動ローラの転圧によって盛土が充分に締め固められたか否かを判定する締固め管理が行われる。締固め管理では、事前に転圧試験によって決定した転圧回数で盛土の転圧を行うことによって、盛土を所望の固さとなるように締め固める。
また、締固め管理に関する技術として特開2003−193416号公報が知られている。この公報には、振動ローラの振動加速度を検出する加速度センサと、振動ローラの位置及び振動ローラの沈下量を検出する自動追尾型トータルステーションと、所定強度の地盤になっているか否かを判定する情報処理部とを備えている。加速度センサによって検出された振動加速度からは地盤の剛性に関するデータが得られる。また、自動追尾型トータルステーションは、振動ローラの沈下量を計測して沈下量の情報を情報処理部に出力する。情報処理部は、入力された沈下量の情報から締固めの進行度合いを算出する。情報処理部は、盛土の沈下量の情報と締固めの進行度合いの情報を得ることで、盛土が所定品質となっているか否かを判定する。
特開2003−193416号公報 特開2003−239289号公報
ところで、盛土の締固め管理を精度よく行うには盛土の沈下量について正確な情報を得る必要がある。しかしながら、上述した盛土転圧管理装置では、自動追尾型トータルステーションが振動ローラの沈下量を計測しているので、特に路面ががたついているような場合に正確な盛土の沈下量を得られず、締固め管理の精度において改善の余地があるという問題がある。
本発明は、締固め管理の精度を向上させた締固め管理方法及び締固め管理システムを提供することを目的とする。
本発明の締固め管理方法は、盛土された盛土領域上で振動ローラを複数回移動させて盛土を転圧する際に、盛土領域を複数の締固め対象区域に区画し、盛土が充分に締め固められたか否かを締固め対象区域毎に判定する締固め管理方法において、盛土領域上における振動ローラの移動経路を検出し、振動ローラの移動経路から、振動ローラの転圧回数を締固め対象区域毎に検出する転圧回数検出工程と、盛土領域上で振動ローラが移動した後に、締固め対象区域毎に盛土の高さを取得する高さ取得工程と、振動ローラが移動した締固め対象区域毎に、前回の盛土の高さと今回の盛土の高さとを用いて盛土の沈下量を算出する沈下量算出工程と、沈下量算出工程で算出された沈下量が所定値未満となった締固め対象区域に対して、盛土が充分に締め固められたと判定する締固め判定工程と、を備えている。
本発明の締固め管理方法にあっては、高さ取得工程において、締固め対象区域毎に盛土の高さそのものを取得する。よって、振動ローラの高さ位置を取得する場合のように路面のがたつき等によって正確な沈下量を得られないという問題が無いので、盛土の高さ及び沈下量を高精度に取得することが可能となり締固め管理の精度が向上する。また、本発明の締固め管理方法では、盛土領域上で振動ローラが複数回移動し、振動ローラが盛土領域上で移動する度に、盛土の高さを取得すると共に沈下量の算出及び締固め判定を行うことが可能となる。従って、締固め管理におけるリアルタイム性が高められると共に締固め管理の精度向上を実現させることができる。更に、締固め判定工程では、振動ローラの転圧によって盛土の沈下量が所定値未満となった締固め対象区域に対して盛土が充分に締め固められたと判定するので、その時の沈下量に応じて転圧を終了するか否かを判断することが可能となる。よって、予め転圧回数を決めなくても最適な転圧回数を転圧時に把握することが可能となるため、事前に転圧回数を決定する転圧試験を省略することも可能となる。
また、沈下量算出工程では、前回の盛土の高さと今回の盛土の高さとの差分が盛土の沈下量として算出される。
このように前回の盛土の高さと今回の盛土の高さとの差分を沈下量として算出することで、沈下量算出工程における沈下量の算出を容易に行うことができる。
本発明の締固め管理システムは、盛土された盛土領域上で振動ローラを複数回移動させて盛土を転圧する際に、盛土領域を複数の締固め対象区域に区画し、盛土が充分に締め固められたか否かを締固め対象区域毎に判定する締固め管理システムにおいて、盛土領域上における振動ローラの移動経路を検出し、振動ローラの移動経路から、振動ローラの転圧回数を締固め対象区域毎に検出する転圧回数検出手段と、盛土領域上で振動ローラが移動した後に、盛土領域における盛土の高さ分布を取得する高さ取得手段と、振動ローラが移動した締固め対象区域毎に、前回の盛土の高さと今回の盛土の高さとを用いて盛土の沈下量を算出し、沈下量が所定値未満となった締固め対象区域に対して、盛土が充分に締め固められたと判定する締固め判定手段と、を備えている。
本発明の締固め管理システムにおいて、高さ取得手段は、盛土領域上で振動ローラを移動させた後に盛土の高さ分布を取得する。よって、振動ローラの高さ位置を取得する場合のように路面のがたつき等によって正確な沈下量を得られないという問題が無いので、盛土の高さ及び沈下量を高精度に取得することが可能となり締固め管理の精度が向上する。また、本発明の締固め管理システムでは、盛土領域上で振動ローラが複数回移動し、振動ローラが盛土領域上で移動する度に盛土の高さを取得すると共に沈下量の算出及び締固め判定を行うことが可能となる。従って、締固め管理におけるリアルタイム性が高められると共に締固め管理の精度向上を実現させることができる。更に、締固め判定手段は、振動ローラの転圧によって盛土の沈下量が所定値未満となった締固め対象区域に対して盛土が充分に締固められたと判定するので、その時の沈下量に応じて転圧を終了するか否かを判断することが可能となる。よって、予め転圧回数を決めなくても最適な転圧回数を転圧時に把握することが可能となるため、事前に転圧回数を決定する転圧試験を省略することも可能となる。
本発明によれば、締固め管理の精度を向上させることができる。
本発明に係る締固め管理システムの第1実施形態を示す図である。 盛土領域上の締固め対象区域を示す斜視図である。 締固め対象区域を示す平面図である。 締固め対象区域における盛土の高さ測定を示す斜視図である。 締固め管理テーブルを示す図である。 転圧回数と盛土の高さとの関係を示すグラフである。 本発明に係る締固め管理方法の第1実施形態を示すフローチャートである。 盛土の高さ測定及び転圧回数判定の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る締固め管理方法の第2実施形態を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る締固め管理方法及び締固め管理システムの好適な実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
ダムや道路の整備又は住宅地の開発等の造成工事においては、ダンプトラック等で運搬された盛土をブルドーザで一定厚さとなるように敷き均し、その後、振動ローラ2aで盛土を転圧することによって盛土の締固めを行う。ブルドーザで敷き均された直後の盛土は空気と水を多く含んでいるので軟らかい状態となっているが、振動ローラ2aの転圧によって盛土の空気を減らすことで盛土を所望の固さとなるように締め固める。
図1に示されるように、締固め管理システム1は、盛土された盛土領域Aを正方形状の締固め管理ブロック(締固め対象区域)Dに区画して、締固め管理ブロックD毎に盛土が充分に締め固められたか否かを判定する。締固め管理システム1は、ローラ車両2の位置情報を検出するGPS位置検出部3と、計測位置情報に基づき地表Sの表面形状を計測する3次元レーザスキャナ4と、3次元レーザスキャナ4に計測位置情報を送信する計測位置情報送信部6と、締固め管理ブロックD毎に振動ローラ2aの転圧による盛土の沈下量を算出すると共に盛土が充分に締め固められたか否かを判定する締固め情報処理部(締固め判定手段)5と、を備えている。締固め情報処理部5及び計測位置情報送信部6は、盛土領域Aの外に位置する現場事務所内に配備されたコンピュータ内のプログラムである。
締固め情報処理部5は、盛土領域Aを予め締固め管理ブロックDに区画する。また、図2に示されるように、締固め情報処理部5は、締固め管理ブロックDの頂点(x,y)、(x,y)、(x,y)…(x,y)、(x,y)、(x,y)…(x,y)、(x,y)、(x,y)…を定めると共に、各締固め管理ブロックDを領域X1,、X1,、X1,、X2,、X2,、X2,、X3,、X3,、X3,として識別する。
計測位置情報送信部6には、3次元レーザスキャナ4の計測範囲を示す計測位置情報が格納されている。3次元レーザスキャナ4の計測範囲は、単一の締固め管理ブロックD、複数の締固め管理ブロックD又は盛土領域A全体のいずれであってもよい。
また、ローラ車両2は、盛土領域Aを複数回転圧して盛土領域Aの締固めを行う。盛土領域Aの締固めは、盛土領域A全体における満遍ない転圧を複数回繰り返してもよいし、盛土領域Aの一部における転圧を複数回繰り返した後に盛土領域Aの他の箇所における転圧を複数回繰り返してもよい。図1に示されるように、ローラ車両2は、略円柱状を成す鉄製の振動ローラ2aと、振動ローラ2aに取り付けられた起振装置2bとを備えており、起振装置2bで振動ローラ2aを振動させながら盛土領域A上を移動する。よって、ローラ車両2を盛土領域A上で移動させると、ローラ車両2の自重及び振動ローラ2aの振動によって盛土領域A上の盛土が効果的に締め固められる。
GPS位置検出部3は、盛土領域Aにおける振動ローラ2aの位置を検出し、盛土領域Aにおける振動ローラ2aの移動経路データを生成する。GPS位置検出部3は、人工衛星3aから発信された電波をローラ車両2の上部に設置された受信アンテナ3bで受信することによって振動ローラ2aの位置を3次元的に検出可能となっている。GPS位置検出部3は、ローラ車両2の移動経路から、締固め管理ブロックD毎に振動ローラ2aの転圧回数を算出する。
図3に示されるように、GPS位置検出部3は、振動ローラ2aが領域X1,の各頂点(x,y)、(x,y)、(x,y)、(x,y)に一回ずつ到達したときに、領域X1,の転圧回数を1加算する。このように、GPS位置検出部3は、振動ローラ2aが締固め管理ブロックDの各頂点に一回ずつ到達したときに締固め管理ブロックDの転圧回数を1加算すると共に、締固め管理ブロックD毎の転圧回数を記憶している。また、GPS位置検出部3に記憶されている転圧回数の情報は、締固め情報処理部5に出力され、締固め情報処理部5にも記憶される。
図1及び図4に示されるように、3次元レーザスキャナ4は、盛土領域Aの外部に配置されている。3次元レーザスキャナ4は、レーザ光出射部4aと、レーザ光出射部4aを支持する脚部4bとを備えており、脚部4bによってレーザ光出射部4aの高さ位置は地表Sよりも高くなっている。3次元レーザスキャナ4は、計測位置情報送信部6から受信した計測位置情報に含まれる締固め管理ブロックDの位置情報に基づき、転圧回数毎に各締固め管理ブロックDに向かってレーザを照射し、このレーザによる各締固め管理ブロックDからの反射光を受光することによって、締固め管理ブロックDにおける地表Sの3次元形状データを検出する。3次元レーザスキャナ4は、振動ローラ2aが盛土領域A全体を一回移動して転圧を行った後に地表Sの3次元形状データを検出してもよいし、盛土領域Aの一部の転圧が繰り返される度に地表Sの3次元形状データを検出してもよい。3次元レーザスキャナ4が検出した締固め管理ブロックD毎の3次元形状データは締固め情報処理部5に出力される。
締固め情報処理部5は、締固め管理ブロックD毎の転圧回数の情報と3次元レーザスキャナ4から得られた地表Sの3次元形状データとを用いて、各締固め管理ブロックDにおける盛土の高さを算出する高さ取得手段として機能する。また、締固め情報処理部5によって算出される盛土の高さは、締固め管理ブロックD上の3次元レーザスキャナ4による各検出点の高さの平均値を示している。
そして、図5に示されるように、締固め情報処理部5は、締固め管理ブロックD毎に、転圧回数と盛土の高さと盛土の沈下量との関係を示す締固め管理テーブルを作成する。図5に示される沈下量ΔHは、転圧回数が1回であるときの盛土の高さHから転圧回数が0回であるときの盛土の高さHを引いた差、すなわちH−Hである。同様に、沈下量ΔH=H−H、沈下量ΔH=H−H・・・沈下量ΔH=H−Hz−1となる(Zは自然数)。なお、図6に示されるように、一般的に盛土は振動ローラ2aの転圧回数Zが少ないほど大きく沈下するので、転圧回数Zが増えるほど盛土の沈下量ΔHは減少していく。
次に、締固め管理システム1を用いて行う締固め管理方法について図7に示されるフローチャートを参照しながら説明する。
まず、締固め情報処理部5によって、盛土領域Aにおける締固め管理ブロックDの設定が行われる(ステップS1)。ステップS1では、振動ローラ2aによる盛土の転圧が行われる前に盛土領域Aが区画され、正方形状の締固め管理ブロックDが定められる。
そして、振動ローラ2aによる盛土領域Aの転圧が行われ、GPS位置検出部3による振動ローラ2aの位置情報取得が行われる(ステップS2)。ステップS2では、盛土領域A上における振動ローラ2aの移動経路がGPS位置検出部3によって検出される。その後、振動ローラ2aの移動経路から、締固め管理ブロックDの各頂点が振動ローラ2aによって一回ずつ踏まれ転圧回数が増えたか否かがGPS位置検出部3によって判定される(転圧回数検出工程、ステップS3)。ステップS3で締固め管理ブロックDの各頂点が一回ずつ踏まれていないと判定された場合は、ステップS2に戻り、引き続き振動ローラ2aの位置情報取得が行われる。一方、ステップS3で締固め管理ブロックDの各頂点が一回ずつ踏まれ転圧回数が増えたと判定された場合はステップS4に移行し、GPS位置検出部3及び締固め情報処理部5に記憶されている転圧回数が1加算される。
このように、転圧回数が1加算され盛土領域Aにおける一回の転圧が完了すると、3次元レーザスキャナ4が各締固め管理ブロックDにおける地表Sの3次元形状データを検出し、この3次元形状データから締固め情報処理部5が各締固め管理ブロックDにおける盛土の高さを算出する(高さ取得工程、ステップS5)。すなわち、図5に示される締固め管理テーブルにおける「高さ」の列に締固め情報処理部5によって算出された値が入力される。そして、締固め情報処理部5は、今回算出された高さHと前回算出された高さHz−1との差分を沈下量ΔHとして算出する(沈下量算出工程、ステップS6)。このように、前回の盛土の高さHz−1と今回の盛土の高さHとの差分を盛土の沈下量ΔHとして算出するので、沈下量ΔHの算出処理を容易に行うことができる。
ステップS6で沈下量が算出された後には、締固め情報処理部5によって、算出された沈下量が閾値(所定値)T未満であるか否かが判定される(締固め判定工程、ステップS7)。この閾値Tは、盛土を所望の固さとなるように締め固めるべく予め設定された値であり適宜変更可能である。ステップS7で沈下量が閾値T未満でないと判定された場合には、締固め情報処理部5によって盛土の締固めが充分でないと判断され、再度振動ローラ2aによる盛土領域Aの転圧が行われると共にステップS2に戻って振動ローラ2aの位置検出が行われる。一方、ステップS7で沈下量が閾値T未満であると判定された場合には、締固め情報処理部5によって盛土の締固めが充分であると判断されて一連の処理を終了する。
以上、締固め管理システム1及び締固め管理システム1を用いて行った締固め管理方法によれば、3次元レーザスキャナ4が締固め管理ブロックD毎に盛土の高さそのものを取得する。よって、盛土領域Aにおける盛土の高さ及び沈下量を高精度に取得することが可能となり締固め管理の精度を向上させることができる。また、振動ローラ2aが盛土領域A上で移動する度に、締固め情報処理部5が盛土の高さを取得すると共に沈下量の算出及び締固め判定を行っている。従って、締固め管理におけるリアルタイム性が高められると共に締固め管理の精度向上を実現させることができる。更に、締固め判定工程では、振動ローラ2aの転圧によって盛土の沈下量が閾値T未満となった締固め管理ブロックDに対して盛土が充分に締固められたと判定されるので、その時の沈下量に応じて転圧を終了するか否かを判断することが可能となる。よって、予め転圧回数を決めなくても最適な転圧回数を転圧時に把握することが可能となるため、事前に転圧回数を決定する転圧試験を省略することも可能となる。
(第2実施形態)
上述した第1実施形態では、3次元レーザスキャナ4が締固め管理ブロックD毎に地表Sの3次元形状データを検出したが、第2実施形態では、図8に示されるように、3次元レーザスキャナ4が盛土領域A全体の高さ分布を取得して、その後GPS位置検出部3が締固め管理ブロックD毎に転圧回数を判定する。第2実施形態における締固め管理システムの構成は第1実施形態における締固め管理システム1の構成と同一であり、第2実施形態と第1実施形態とでは締固め管理方法のみが異なっている。以下では、第1実施形態と重複する部分については説明を省略する。
第2実施形態の締固め管理方法について、図9に示されるフローチャートを参照しながら説明する。なお、図9におけるステップS11、ステップS13、ステップS14、ステップS17、ステップS18のそれぞれの処理は、図7におけるステップS1〜S3、ステップS6,S7のそれぞれの処理と同じであるため重複する説明を省略する。
ステップS11でステップS1と同様に締固め管理ブロックDが区画された後、3次元レーザスキャナ4によって盛土領域A全体の高さ分布が取得され、高さ分布取得時の時刻情報と共に上記高さ分布のデータが締固め情報処理部5に出力される。盛土領域A全体の高さ情報の取得は継続して実施され、盛土領域A全体の高さ情報は、高さ情報取得時の時刻と共に締固め情報処理部5に出力され、この時刻と共に締固め情報処理部5に記憶される(ステップS12)。そして、振動ローラ2aによる盛土領域Aの転圧が行われると共に振動ローラ2aの位置情報が取得され(ステップS13)、転圧回数が増えたか否かの判定(ステップS14)と転圧回数の加算及び時刻情報の出力(ステップS15)が行われる。
ステップS15において転圧回数が1加算されると、転圧回数加算時の時刻情報が締固め情報処理部5に出力される。そして、出力された時刻情報と取得している盛土領域A全体の高さ分布とを用いて、転圧回数加算前後における締固め管理ブロックD毎の高さ情報が締固め情報処理部5によって抽出される(ステップS16)。その後、ステップS6,S7と同様に、締固め情報処理部5によって沈下量の算出と締固め判定とが行われ一連の処理を終了する。なお、転圧が終わった後に転圧回数加算後における高さ情報がないときには、高さ情報が得られ次第、沈下量の算出と締固め判定が行われる。
以上のように第2実施形態では、振動ローラ2aによる転圧と並行して、3次元レーザスキャナ4によって盛土領域A全体の高さ分布を取得し、高さ分布取得時の時刻情報と転圧回数加算時の時刻情報とを締固め情報処理部5に出力、記憶することで、転圧回数が1加算された時刻前後における締固め管理ブロックDの高さ情報を抽出できる。その結果、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第2実施形態では、振動ローラ2aの転圧による転圧回数加算後の高さ分布取得に時間がかかり、沈下量の算出や締固め判定が遅れる等の問題点が想定されるが、3次元レーザスキャナ4の高さ分布取得能力、盛土領域Aの大きさ、振動ローラ2aによる転圧速度を適切に設定させることで上記問題点は軽減、解消できる。具体的には、振動ローラ2aによる転圧速度と、レーザスキャナ4の高さ分布取得能力と、盛土領域Aの大きさを調整することが好ましい。例えば、盛土領域Aを設定したうえで、振動ローラ2aによる盛土領域Aの転圧において、転圧速度が転圧時間として5分必要とする転圧速度に設定されている場合、レーザスキャナ4が盛土領域Aの高さ分布を取得する時間が5分以下になるように、高さ分布取得能力を設定することが好ましい。盛土領域Aを転圧に要する時間より、盛土領域Aの高さ分布取得に要する時間が短くなるように転圧速度・高さ取得能力を設定することで、沈下量の算定や締固め判定が遅滞なくできる。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、下記のような種々の変形が可能である。
上記実施形態では、前回の盛土の高さと今回の盛土の高さとの差分を盛土の沈下量として算出したが、差分を沈下量としなくてもよく、例えば、前回の盛土の高さに対する今回の盛土の高さの割合を用いて締固め判定を行ってもよい。
また、上記実施形態では、締固め情報処理部5が締固め管理ブロックDにおける1ブロック毎に締固めの判定を行ったが、1ブロック毎に判定を行わなくてもよい。すなわち、数ブロック毎又は全ブロック毎に締固めの判定を行ってもよく、任意の範囲の締固め判定を行うことが可能である。
また、上記実施形態では、現場事務所内に配備されたコンピュータ内のプログラムである締固め情報処理部5が盛土の高さを算出したが、手動で盛土の高さを取得してもよい。又は事前に締固め管理ブロックDとして指定したエリアにおける転圧回数検出工程と連動させて自動的に高さを取得してもよい。
また、上記実施形態では、振動ローラ2aが締固め管理ブロックDの各頂点に一回ずつ到達したときにGPS位置検出部3が転圧回数を1加算したが、転圧回数を加算する条件は上記実施形態に限定されない。例えば、振動ローラ2aが締固め管理ブロックDの中心に到達したときにGPS位置検出部3が転圧回数を1加算してもよい。
また、上記実施形態では、3次元レーザスキャナ4が盛土領域Aの外部に配置されていたが、盛土領域Aの内部に配置されていてもよい。また、上記実施形態では、締固め情報処理部5が盛土領域Aの外部に位置する現場事務所内におけるコンピュータ内のプログラムであったが、締固め情報処理部5の配置態様も上記に限定されない。
また、上記実施形態では、締固め管理ブロックDが正方形状であったが、締固め管理ブロックDの個数、形状又は頂点等の識別方法は適宜変更可能である。
1…締固め管理システム、2…振動ローラ、2a…締固めローラ、2b…起振装置、3…GPS位置検出部(転圧回数検出手段)、3a…人工衛星、3b…受信アンテナ、4…3次元レーザスキャナ、5…締固め情報処理部(高さ取得手段、締固め判定手段)、6…計測位置情報送信部。

Claims (3)

  1. 盛土された盛土領域上で振動ローラを複数回移動させて前記盛土を転圧する際に、前記盛土領域を複数の締固め対象区域に区画し、前記盛土が充分に締め固められたか否かを前記締固め対象区域毎に判定する締固め管理方法において、
    前記盛土領域上における前記振動ローラの移動経路を検出し、前記振動ローラの移動経路から、前記振動ローラの転圧回数を前記締固め対象区域毎に検出する転圧回数検出工程と、
    前記盛土領域上で前記振動ローラが移動した後に、前記締固め対象区域毎に前記盛土の高さを取得する高さ取得工程と、
    前記振動ローラが移動した前記締固め対象区域毎に、前回の前記盛土の高さと今回の前記盛土の高さとを用いて前記盛土の沈下量を算出する沈下量算出工程と、
    前記沈下量算出工程で算出された前記沈下量が所定値未満となった前記締固め対象区域に対して、前記盛土が充分に締め固められたと判定する締固め判定工程と、
    を備え
    前記高さ取得工程では、前記盛土領域の外部に配置された3次元レーザスキャナが各前記締固め対象区域における地表の3次元形状データを検出し、前記3次元形状データから各前記締固め対象区域における盛土の高さを算出することを特徴とする締固め管理方法。
  2. 前記沈下量算出工程では、前回の前記盛土の高さと今回の前記盛土の高さとの差分が前記盛土の沈下量として算出されることを特徴とする請求項1に記載の締固め管理方法。
  3. 盛土された盛土領域上で振動ローラを複数回移動させて前記盛土を転圧する際に、前記盛土領域を複数の締固め対象区域に区画し、前記盛土が充分に締め固められたか否かを前記締固め対象区域毎に判定する締固め管理システムにおいて、
    前記盛土領域上における前記振動ローラの移動経路を検出し、前記振動ローラの移動経路から、前記振動ローラの転圧回数を前記締固め対象区域毎に検出する転圧回数検出手段と、
    前記盛土領域上で前記振動ローラが移動した後に、前記盛土領域における前記盛土の高さ分布を取得する高さ取得手段と、
    前記振動ローラが移動した前記締固め対象区域毎に、前回の前記盛土の高さと今回の前記盛土の高さとを用いて前記盛土の沈下量を算出し、前記沈下量が所定値未満となった前記締固め対象区域に対して、前記盛土が充分に締め固められたと判定する締固め判定手段と、
    を備え
    前記高さ取得手段は、前記盛土領域の外部に配置された3次元レーザスキャナによって得られた地表の3次元形状データを用いて、各前記締固め対象区域における盛土の高さを算出することを特徴とする締固め管理システム。
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