JP4340865B2 - 溶解用インゴット、溶解方法並びに合金鋳物 - Google Patents

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本発明は、溶解材料として用いられるインゴット、このインゴットを溶解材料として用いる溶解方法並びにこの溶解方法で得られた溶湯を鋳込んでなる合金鋳物に関する。
例えば、アルミニウム合金の溶解には、溶解室に接続する煙道を溶解材料の投入路として用いる、いわゆるタワー式溶解炉が多く用いられている(例えば、特許文献1、2等参照)。これは、煙道内を流れる排ガスの熱を溶解材料の予熱に利用できることから、省エネルギーを達成する上で有利となるためである。なお、一部では、別途設けた流動層内で溶解材料を予熱することを行っている(特許文献3)。
特開昭60−23777号公報 特開平7−146073号公報 特開2001−194072号公報
しかしながら、上記タワー式溶解炉による溶解方法によれば、煙道を通して溶解炉内に溶解材料を投入するため、落下時の衝撃が大きく、溶解室の耐火材の損耗が大きい、という問題があった。特に、アルミニウム合金の溶解においては、主にコスト的な理由から、1個当り数百kgの重量を有する巨大なインゴット、いわゆるジャンボ塊を溶解材料として用いることが多いが、このようなジャンボ塊を用いた場合には、前記した落下時の衝撃が極めて大きくなり、耐火材の損耗が激しくなる、という問題があった。また、このようなジャンボ塊を用いた場合は、単位重量当りの表面積が小さいため、溶解に多くのエネルギーを要する、という問題もあった。なお、これらの問題に対処するには、溶解材料として1個当り数kg程度の小塊を用いればよいが、このような小塊の製造には、専用の連鋳機が必要になり、設備投資費用が嵩んで原料コストの上昇が避けられないようになる。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、ジャンボ塊をタワー式溶解炉の溶解材料として用いても耐火材が激しく損耗することがなく、しかも、溶解エネルギーの低減にも寄与する溶解用インゴットを提供し、併せてこのインゴットを溶解材料として用いる溶解方法並びに該溶解方法により得られた溶湯を鋳込んでなる合金鋳物を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る溶解用インゴットは、溶解室に接続する煙道を溶解材料の投入路として用いるタワー式溶解炉に投入される1個当り数百kgの重量を有するいわゆるジャンボ隗であって、不純物元素の化合物が少ない第1合金層と前記化合物を多く含む第2合金層とを交互に積層してなることを特徴とする。このように構成したインゴットにおいては、化合物の多い第2合金層が脆くなっているので、タワー式溶解炉内に投入した際の落下の衝撃で第2合金層を起点にインゴットが破壊される。したがって、数百kgのジャンボ塊を用いても、耐火材が受ける衝撃荷重は小さくなり、結果として耐火材の損耗が抑制される。また、インゴットの破壊により生じた小塊は、単位重量当りの表面積が大きくなるので、溶解に要するエネルギーが低減される。
しかも、本溶解用インゴットにおいて、上記第1合金層および第2合金層が同じ成分系のアルミニウム合金からなり、不純物元素の化合物が主にFe−Al化合物である構成とする。この場合、前記第2合金層の一層当りの厚さをymm、該第2合金層中におけるFe−Al化合物の面積率をx%としたとき、前記x、yは下記(1)式を満足する値に設定し、この(1)式を満足するように第2合金層を設けることで、インゴットの破壊がより一層促進される。
0.12x+y≧12.7(ただし、x≧14、y≧0.3) … (1)
本発明に係る溶解方法は、上記したインゴットをタワー式溶解炉内に投入した際の落下の衝撃で該インゴットを破壊させることを特徴とする。この場合、溶解炉内へ投入する前に前記インゴットを予熱するようにしてもよい。
本発明に係る合金鋳物は、上記した溶解方法で得られた溶湯を鋳込んでなるもので、塊状をなす化合物が基地中に分散していることを特徴とする。このように塊状の化合物が基地中に分散することで、鋳物の耐摩耗性が向上する。この場合、化合物がFe−Al化合物であり、該Fe−Al化合物が面積率で3%以上存在する構成とする。
本発明に係る溶解用インゴットおよび溶解方法によれば、炉内投入時の衝撃でインゴットが簡単に破壊して小塊となるので、耐火材の損傷が著しく抑制されると共に、溶解燃費が大幅に向上し、タワー式溶解炉によるジャンボ塊の溶解に向けて好適となる。
また、本発明に係る合金鋳物によれば、不純物元素の化合物が基地中に塊状に分散するので、耐摩耗性が良好となり、耐摩耗性重視の用途に向けて好適となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基いて説明する。
図1は、本発明に係る溶解用インゴットを示したものである。本インゴット1は、断面台形状をなし、その全体は数百kgの重量を有するジャンボ塊となっている。しかして、このインゴット1は、不純物であるFeの化合物が少ない第1アルミニウム合金層2と前記化合物を多く含む第2アルミニウム合金層(Feリッチ層)3とを交互に積層してなっている。
上記第1アルミニウム合金層2と第2アルミニウム合金層3とは、例えば、JIS AC2B(Al−6Si−3Cu)のような同じ成分系のアルミニウム合金からなっている。この場合、前記Feの化合物は、Fe−Al化合物(Al4Fe13)であり、前記第2アルミニウム合金層3には、このFe−Al化合物が、後に詳述するようにある面積率x以上(x≧14%)となるように存在している。また、この第2アルミニウム合金層3は、後に詳述するようにある厚さy以上(y≧0.3mm)となるようにその1層当りの厚さが設定されている。
ここで、Fe−Al化合物は、第1アルミニウム合金層2と第2アルミニウム合金層3とで晶出形態が異なっている。図2は、(A)第1アルミニウム合金層2と(B)第2アルミニウム合金層3中におけるFe−Al化合物の晶出形態を示したもので、第1アルミニウム合金層2中のFe−Al化合物aは網目状または樹枝状の形態で、第2アルミニウム合金層3中のFe−Al化合物bは塊状の形態でそれぞれマトリックス中に分散している。このようなFe−Al化合物の晶出形態の相違により、塊状のFe−Al化合物bが分散している第2アルミニウム合金層3は、網目状または樹枝状のFe−Al化合物aが分散する第1アルミニウム合金層2よりも材質的にかなり脆くなっている。
本インゴット1を製造するには、主成分が同じ(例えば、Al−6Si−3Cu)で、不純物としてのFeの含有量が異なる2種類の溶湯を別途用意する。そして、この2種類の溶湯、すなわちFeプアの溶湯とFeリッチの溶湯とを、相互に下層側が凝固するタイミングでインゴット缶(鋳型)に交互に注湯する。この場合、Feの含有量は、Feプアの溶湯についてはJISに規定される不純物範囲(1.0wt%以下)とし、Feリッチの溶湯については、前記JISに規定される範囲よりもかなり多い範囲とする。前記したFeリッチの溶湯は、例えば、鉄材料を鋳包んでなるアルミニウム合金製の部品スクラップ(エンジンスクラップ等)を溶解材料として用いることで、安価に得ることができる。
本発明に係る溶解方法は、上記のように溶製したインゴット1を溶解材料として用いてタワー式溶解炉により溶解する。図3は、タワー式溶解炉10の一般的な構造を示したもので、炉床11および炉壁12で囲まれた溶解室13を有する炉本体14と、この炉本体14に接続された筒状体15の内部を煙道および材料投入路16として提供するタワー17とからなっている。炉本体14の炉壁12には、溶解室13に投入されたインゴット1を溶解するためのバーナ18が複数取付けられており、一方、タワー17の筒状体15の上部側には、前記溶解室13にインゴット1を投入するためのインゴット装入口19が設けられている。なお、炉本体14を構成する炉床11および炉壁12、並びにタワー17を構成する筒状体15は、緻密質高アルミナれんがのような耐火材からなっている。
本実施形態においてはまた、前記タワー式溶解炉10に隣接してインゴット予熱装置20が設置されている。このインゴット予熱装置20は、インゴット1を予熱するためのもので、例えば、高周波加熱手段を備えている。このインゴット予熱装置20とタワー17のインゴット装入口19とはトンネル21により接続されており、インゴット予熱装置20で予熱されたインゴット1は、図示を略すプッシャ等の作動で、前記トンネル21内に配置したシュート22を経てインゴット装入口19へ搬送されるようになっている。なお、炉本体14の炉壁12には、溶解室13内の溶湯Mの上面に浮遊するスラグを掻き出すだめのノロ掻き口23が設けられている。また、この種のタワー式溶解炉10には、通常、保持炉(図示略)が併設されており、溶解室13で溶解された溶湯Mは、鋳造機へ受渡しされる前に、この保持炉内に一旦蓄えられるようになっている。
溶解に際しては、インゴット予熱装置20で予熱されたインゴット1が適当なタイミングでシュート22を経てインゴット装入口19へ押出される。すると、このインゴット1は、タワー17内の煙道および材料投入路16内を自由落下し、炉本体14の炉床11に衝突する。本インゴット1は、図1に示したようにFe−Al化合物を多く含む、材質的に脆い第2アルミニウム合金層(Feリッチ層)3が一定間隔で多層に存在するので、前記した炉床11との衝突で、第2アルミニウム合金層3を起点に小塊に破壊される。この結果、炉床11を形成する耐火材が受ける衝撃荷重が小さくなって、耐火材の損耗が抑制され、しかも、小塊となって単位重量当りの表面積が大きくなるので、溶解に要するエネルギーが低減される。本実施形態においては特に、インゴット1が予熱されているので、第2アルミニウム合金層3が一層脆弱化し、インゴット1の破壊はより一層促進されるとともに、溶解エネルギーがより一層低減される。また、インゴット予熱装置20とタワー17とはトンネル21により接続されているので、インゴット1の予熱に廃熱を有効利用できる。
一方、溶解室13内で溶解された溶湯Mは、インゴット1を構成する第1アルミニウム合金層2と第2アルミニウム合金層3とを合せた成分となるので、Fe分が高めになる。ただし、第1アルミニウム合金層2を形成するFeプアの溶湯および第2アルミニウム合金層3を形成するFeリッチの溶湯として、できるだけFe分の少ないものを選択し、かつ第2アルミニウム合金層3の厚さをできるだけ薄くすることで、最終溶湯成分をJISの不純物範囲(1.0wt%以下)に収めることができ、したがって、この溶湯Mを鋳込んでなるアルミニウム合金鋳物はJIS規格を満足するものとなる。
なお、上記実施形態においては、インゴット1の材種としてアルミニウム合金を用いたが、本発明は、アルミニウム合金以外の種々の合金、例えばマグネシウム合金、亜鉛合金、銅合金等にも適用できる。また、不純物元素の種類も任意であり、Fe以外の不純物元素を含ませることもできる。
不純物としてのFeを0.6wt%含むJIS AC2B(Al−6Si−3Cu)の溶湯と、このJIS AC2B中のFe分を3.0〜10.9wt%の間で種々に変化させた溶湯とをインゴット缶に交互に注湯し(ただし、下層が凝固した後に注湯)、図1に示したように、Fe−Al化合物の少ない第1アルミニウム合金層2とFe−Al化合物を多く含む第2アルミニウム合金層(Feリッチ層)3とを交互に積層してなるインゴット1を溶製した。この場合、インゴット1の大きさは、下辺の長さ(および奥行き)L1を450mm、上辺の長さ(および奥行き)L2を550mm、高さHを450mmとし、また、第2アルミニウム合金層3の厚さは、1〜12mm範囲で種々に変化させた。
そして、得られたインゴット1について、その一部を切除して顕微鏡試験を行い、第1アルミニウム合金層2および第2アルミニウム合金層3におけるFe−Al化合物(Al4Fe13)の面積率を求めた。一方、一部を切除した後のインゴット1については、前記図3に示したタワー式溶解炉10に投入し、インゴット装入口19から炉床11まで落差2.2mの距離を落下させて、破壊の有無を観察した。なお、Fe−Al化合物の面積率は、所定の被検面の面積中に存在するFe−Al化合物の面積の百分率として求めた。
図4は、インゴット1の破壊の有無に及ぼすFe−Al化合物の面積率x(%)とFeリッチ層の、一層当りの厚さy(mm)との影響を示したものである。同図中、○印はインゴットが破壊した場合を、×印はインゴットが破壊しなかった場合を表しており、これより、Fe−Al化合物の面積率xが大きく、かつFeリッチ層の、一層当りの厚さyが大きいほどインゴットの破壊が進むことが明らかになった。より詳しくは、このインゴットの破壊が起こる条件と破壊が起こらない条件とは、一つの線Sを境に明瞭に分けられている。この線Sは前記(1)式に相当し、したがって、タワー式溶解炉に投入したインゴットの破壊を促すには、この(1)式を満足するようにインゴット1を溶製すればよいことがわかる。
不純物としてのFeを0.6wt%含むJIS AC2B(Al−6Si−3Cu)の溶湯と、このJIS AC2B中のFe分を8.3wt%に設定したFeリッチの溶湯とをインゴット缶に交互に注湯し(ただし、下層が凝固した後に注湯)、図1に示したように、Fe−Al化合物の少ない第1アルミニウム合金層2とFe−Al化合物を多く含む第2アルミニウム合金層(Feリッチ層)3とを交互に積層してなるインゴット1を多数溶製した。この場合、インゴット1の大きさは、実施例1と同じとし、また、第1アルミニウム合金層2の厚さは72mm/層×6層、第2アルミニウム合金層3の厚さは3.7mm/層×5層とした。この場合、インゴット1の第2アルミニウム合金層3におけるFe−Al化合物(Al4Fe13)の面積率は、85%であった。また、インゴット全体としてのFe量は0.7wt%であった。そして、前記のように溶製したインゴット1を溶解材料として用い、図3に示したタワー式溶解炉10により13000トンを連続溶解し、溶解室13を形成する耐火材の平均減耗量と単位溶解重量当たりの重油使用量とを求めた。なお、インゴット予熱装置20による予熱は省略した。また、比較のため、従来と同様にFeを0.7wt%含むJIS AC2Bの溶湯のみをインゴット缶に注湯して得られた単層のインゴットを用いて同様の溶解を行い、前記同様に溶解室13を形成する耐火材の減耗量と単位溶解重量当たりの重油使用量とを求めた。
図5および図6は、上記した溶解による結果を示したものである。図5および図6に示す結果より、本発明に係るインゴットを溶解材料として用いて溶解を行った場合は、従来の単層のインゴットを用いて溶解を行った従来法に比べて、耐火材の平均減耗量で約2/3、単位溶解重量当たりの重油使用量で約1/2となっており、本インゴットを用いた場合に、炉寿命の大幅な延長と大きな省エネルギーとが達成されることが明らかになった。
実施例1で得られた種々のインゴットを溶解材料として用いて、図3に示したタワー式溶解炉10によりFe分の異なる種々の溶湯を得、これら溶湯を鋳型に鋳込んで鋳塊(アルミニウム合金鋳物)を製作した。そして、この鋳塊から、図7に示す直方体状の試験片(T/P)20を切出して、これを摩耗試験に供した。摩耗試験は、同じく図7に示すように、鋼製リング(SUJ2)21を油槽22中で160RPMで回転させ、この回転するリング21に前記試験片20を約30Nの力で5分間押付ける条件で行い、試験後、試験片20の摩耗深さを測定した。また、各摩耗試験に供した試験片について顕微鏡試験を行い、鋳物中におけるFe−Al化合物(Al4Fe13)の面積率を求めた。
図8は、摩耗試験の結果をFe−Al化合物の面積率で整理して示したものである。これより、摩耗深さは、アルミニウム合金鋳物中におけるFe−Al化合物の面積率と密接に相関し、Fe−Al化合物の面積率が3%を境に、それ未満では摩耗深さが大きく、それ以上では摩耗深さが著しく小さくなることがわかった。したがって、耐摩耗性を重視する場合は、アルミニウム合金鋳物中におけるFe−Al化合物の面積率を3%以上にするのが望ましい。なお、アルミニウム合金鋳物中に存在するFe−Al化合物(Al4Fe13)は、前記図2(B)に示したように塊状の形態で存在していた。
本発明に係る溶解用インゴットの構造を模式的に示す断面図である。 本インゴットを構成する2層の顕微鏡組織を示す写真である。 本発明に係る溶解方法の実施に用いるタワー式溶解炉の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例1で得られた結果を示したもので、インゴットの破壊の有無に及ぼすFe−Al化合物の面積率xとFeリッチ層の、一層当りの厚さyとの影響を示すグラフである。 本発明の実施例2で得られた結果を示したもので、溶解室の耐火材の減耗量を従来法と対比して示すグラフである。 本発明の実施例2で得られた結果を示したもので、単位溶解重量当りの重油使用量を従来法と対比して示すグラフである。 本発明の実施例3で行った摩耗試験の実施状況および条件を示す図表である。 本発明の実施例3で得られた結果を示したもので、摩耗深さに及ぼすFe−Al化合物の面積率の影響を示すグラフである。
符号の説明
1 インゴット
2 Feの化合物が少ない第1アルミニウム合金層(第1合金層)
3 Feの化合物が多い第2アルミニウム合金層(第2合金層)
10 タワー式溶解炉
13 溶解室
16 排煙および材料投入路
19 インゴット装入口
20 インゴット予熱装置

Claims (4)

  1. 溶解室に接続する煙道を溶解材料の投入路として用いるタワー式溶解炉に投入される1個当り数百kgの重量を有するいわゆるジャンボ隗であって、不純物元素の化合物が少ない第1合金層と前記化合物を多く含む第2合金層とを交互に積層してなり、前記第1合金層および前記第2合金層が同じ成分系のアルミニウム合金からなり、不純物元素の化合物が主にFe−Al化合物であり、前記第2合金層の一層当りの厚さをymm、該第2合金層中におけるFe−Al化合物の面積率をx%としたとき、前記x、yが下記式を満足することを特徴とする溶解用インゴット。
    0.12x+y≧12.7(ただし、x≧14、y≧0.3)
  2. 請求項記載のインゴットを溶解材料とする溶解方法であって、前記インゴットをタワー式溶解炉内に投入した際の落下の衝撃で、該インゴットを破壊させることを特徴とする溶解方法。
  3. 溶解炉内へ投入する前に、インゴットを予熱することを特徴とする請求項に記載の溶解方法。
  4. 請求項またはに記載の溶解方法で得られた溶湯を鋳込んでなる合金鋳物であって、塊状をなすFe−Al化合物が面積率で3%以上存在して基地中に分散していることを特徴とする合金鋳物。
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