JP4340107B2 - 基質特異性改変キメラ酵素 - Google Patents

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本発明は、キメラ酵素に関し、詳細には、無機質のリン酸及び/又はその塩(以下、不都合が生じない限り、本明細書を通じて「無機リン酸」と略称する。)の存在下トレハロースを分解してD−グルコースとβ−D−グルコース−1リン酸及び/又はその塩(以下、不都合が生じない限り、本明細書を通じて「β−D−グルコース−1リン酸」と略称する。)を生成し、また、逆に、β−D−グルコース−1リン酸とD−グルコースからトレハロースと無機リン酸を生成する作用を示す酵素トレハロースホスホリラーゼ、及び、同じく無機リン酸の存在下コージビオースを分解してD−グルコースとβ−D−グルコース−1リン酸を生成し、また、逆に、β−D−グルコース−1リン酸とD−グルコースからコージビオースと無機リン酸を生成する作用を示す酵素コージビオースホスホリラーゼのアミノ酸配列を互いに置換することによって創出した、野生型酵素が作用しない基質オリゴ糖を分解あるいは合成する機能を有するキメラ酵素に関する。
近年、マルトース、トレハロースなどのオリゴ糖とその機能が注目され、これらオリゴ糖の多様な生産方法が各方面から広く検討されるようになってきた。これらオリゴ糖を生産する方法としてマルトースホスホリラーゼ、トレハロースホスホリラーゼ、スクロースホスホリラーゼ、セロビオースホスホリラーゼ、ラミナリビオースホスホリラーゼなど種々のホスホリラーゼの利用が知られている。これらホスホリラーゼとその作用については非特許文献1にまとめられている。
さらに本発明者等は、特許文献1及び特許文献2に開示しているように、サーモアナエロビウム(Thermoanaerobium)に属する微生物サーモアナエロビウム・ブロッキイ(Thermoanaerobium brockii)(ATCC 35047)が、トレハロースホスホリラーゼ及び新規酵素コージビオースホスホリラーゼを産生することを見出した。
これら酵素を含めて、二糖類ホスホリラーゼの触媒する糖転移反応は他の糖転移酵素と比べて基質特異性が厳格であり、純度の高い糖質を合成する上で有用である。一方、基質特異性の広い酵素は、一種の酵素で様々な糖質を合成できるため、応用範囲が広く、産業的にも有用である。酵素はタンパク質から出来上がっており、酵素が示す諸特性はその酵素タンパク質のアミノ酸一次配列に起因しており、酵素の基質特異性も、アミノ酸一次配列やその一次配列で形成される高次構造によって生み出されることは一般的に認識されているところである。現在では、遺伝子操作技術を用いて、酵素タンパク質をコードするDNAをクローニングし、DNA配列を解読することにより、一義的に酵素タンパク質のアミノ酸配列を決定することができる。また、遺伝子DNAの塩基配列中の塩基を他の塩基に人為的に置換し、コードされるアミノ酸残基を変え、他のアミノ酸残基に置換した変異酵素タンパク質を作製することが可能であり、いくつかの酵素タンパク質においては、人為的に遺伝子変異を与えることによって基質特異性改変酵素が得られている。しかしながら、二糖類ホスホリラーゼにおいては、より幅広い糖質の生成が可能で産業的により有用な、基質特異性の広い酵素が望まれていたものの、その基質特異性改変酵素は実現していなかった。
特開平10−304881号公報 特開平10−304882号公報 『酵素ハンドブック』、朝倉書店、(1982年)
斯かる状況に鑑み、本発明の課題は、基質特異性改変キメラ酵素を提供するとともに本酵素の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために、基質特異性の異なる2種類の酵素のキメラ化に着目し、鋭意研究を続けてきた。その結果、本発明者らは、いずれも二糖類ホスホリラーゼに分類されるトレハロースホスホリラーゼ及びコージビオースホスホリラーゼのアミノ酸配列を互いに置換させることによって創出したキメラ酵素が、意外にも、野生型のトレハロースホスホリラーゼ及びコージビオースホスホリラーゼのいずれもが本来的に作用しないβ−グルコシド結合を有するオリゴ糖に作用し、これを加リン酸分解するとともに他の糖質へのグルコシル転移をも触媒して転移糖を合成することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、コージビオースホスホリラーゼ及びトレハロースホスホリラーゼのアミノ酸配列を互いに置換させることによって創出したβ−グルコシド結合をもつオリゴ糖に作用することができる新規キメラ酵素と、当該酵素をコードするDNAと、当該酵素を産生する微生物を栄養培地中で培養し、産生した酵素を培養物中から採取することを特徴とするキメラ酵素の製造方法を提供することにより上記課題を解決するものである。
本発明者等は、先ず、特許文献1及び特許文献2に開示した、サーモアナエロビウム・ブロッキイ ATCC 35047由来の配列表における配列番号3で示される塩基配列を有するトレハロースホスホリラーゼ遺伝子DNAと、配列表における配列番号5で示される塩基配列を有するコージビオースホスホリラーゼ遺伝子DNAとを用い、両酵素のアミノ酸配列が相同な領域で組換えることによって6種のキメラ酵素遺伝子DNAを作成した。次いで、得られた全キメラ酵素遺伝子に共通の制限酵素作用部位においてこれら遺伝子DNAをランダムに交換し、様々なアミノ酸置換が起こっている酵素遺伝子DNA混合物を作製した。さらに、これら遺伝子DNA混合物を大腸菌での発現プラスミドベクターpKK223−3に組換え、得られた組換えプラスミドを用いて大腸菌を形質転換し、変異酵素遺伝子ライブラリーを作製した。次に、得られた遺伝子ライブラリーから組換え大腸菌を単離し、培養し、培養菌体から変異酵素を抽出し、その基質特異性を調べることによって基質特異性が変化した、すなわち、キメラ化前の酵素の基質であるトレハロース及びコージビオース以外の糖質に作用するキメラ酵素を産生する形質転換体をスクリーニングした。その結果、目的とする形質転換株を1株得ることができた。さらに、その形質転換体から組換えDNAを抽出し、DNAの塩基配列を決定してキメラ酵素遺伝子DNAの遺伝子組換え箇所を調べたところ、該DNAは配列表における配列番号2で示される塩基配列を有しており、組換え変異前の配列表における配列番号3及び5で示される塩基配列と異同を調べたところ、配列表における配列番号3(トレハロースホスホリラーゼ遺伝子DNA)で示される塩基配列の5´−末端から第1,177乃至第1,518番目の塩基の配列が、配列表における配列番号5(コージビオースホスホリラーゼ遺伝子DNA)で示される塩基配列の5´−末端から第1,153乃至第1,527番目の塩基の配列に置換していることが判明した。この遺伝子置換によって、配列表における配列番号4で示されるアミノ酸配列を有するトレハロースホスホリラーゼのN末端から第393番目のアミノ酸残基であるTyrから第506番目のアミノ酸残基であるAsnまでの領域が、配列表における配列番号6で示されるアミノ酸配列を有するコージビオースホスホリラーゼのN末端から第385番目のアミノ酸残基であるTyrから第509番目のアミノ酸残基であるAsnの領域に置換していることが分かった。
得られた基質特異性改変キメラ酵素産生組換え体を培養したところ、該キメラ酵素は大腸菌内で高発現し容易に製造できることが分かった。得られた基質特異性改変キメラ酵素の諸特性を調べて、アミノ酸配列に変異がないコージビオースホスホリラーゼ(本明細書では、野生型コージビオースホスホリラーゼと略することもある。)のものと比較したところ、pH安定性や反応至適pHには変化は認められなかった。熱安定性も50℃まで安定であり、変異前の酵素と比べて若干低いものの実用上は差し支えないことが分かった。基質特異性については、得られたキメラ酵素は、野生型酵素が本来作用しないβ−1,2グルコシド結合を持つソホロース、β−1,3グルコシド結合を持つラミナリビオースに作用して転移糖とグルコースを生成することが分かった。なお、該キメラ酵素はコージビオースホスホリラーゼ活性を示したが、トレハロースホスホリラーゼ活性は示さなかった。
本発明の基質特異性改変キメラ酵素はβ−グルコシド結合を有するオリゴ糖に作用して転移糖を生成する特性を有することから、当該酵素を用いることによって、従来の野生型トレハロースホスホリラーゼ及びコージビオースホスホリラーゼが作用しないソホロース、ラミナリビオースを原料としてオリゴ糖を生成させることができるため、本発明の基質特異性改変キメラ酵素は、新規なオリゴ糖などの糖質製造において有利に利用できる。
次に実験により本発明をさらに具体的に説明する。
<実験1:トレハロースホスホリラーゼ遺伝子を有する組換えプラスミドの作製>
配列表における配列番号7で示される塩基配列を有する50塩基の合成DNAと配列表における配列番号8で示される塩基配列を有する42塩基の合成DNAとを常法に従ってT4ポリヌクレオチドキナーゼでリン酸化した後、その混合液を常法に従って熱処理して両DNAをアニーリングした。予め、制限酵素EcoRIと制限酵素PstIとで切断したプラスミドpKK223−3(ファルマシア社販売)と、アニーリングした合成DNAとを混合した後、DNAライゲーション・キット(宝酒造株式会社販売)を用いて連結し、大腸菌JM109を形質転換することによって、pKK223−3のEcoRI切断部位とPstI切断部位の間に合成DNAを挿入して新たにSacI切断部位とSpeI切断部位を有するプラスミドpKSS2を得た。
特許文献1に記載のトレハロースホスホリラーゼ遺伝子を含む組換えプラスミドpTTP4を鋳型として、配列表における配列番号9で示される塩基配列を有するプライマーAと、配列表における配列番号10で示される塩基配列を有するプライマーBとを用いて、Pyrobest DNAポリメラーゼ(宝酒造株式会社販売)をPCR酵素として、DNA Thermal Cycler PJ2000(パーキン・エルマー社製造)を用いて、95℃で1分間保持した後、98℃で20秒と72℃で4分30秒のサイクルを25回した後、72℃で10分間保持することで、トレハロースホスホリラーゼ遺伝子を含むDNAをPCR増幅した。このPCR増幅したDNAを常法に従って精製した後、制限酵素SacIと制限酵素SpeIとで切断し、予め、同じ酵素で切断したプラスミドpKSS2と混合し、DNAライゲーション・キット(宝酒造株式会社販売)を用いて連結し、大腸菌JM109に形質転換することによって、pKSS2のSacI切断部位とSpeI切断部位の間にトレハロースホスホリラーゼ遺伝子を有し、且つ、配列表における配列番号4で示されるアミノ酸配列中の第1番目のMet(メチオニン)をコードする塩基配列GTGがATGに置換したトレハロースホスホリラーゼ遺伝子を有する組換えプラスミドpKTP1を得た。
<実験2:コージビオースホスホリラーゼ遺伝子を有する組換えプラスミドの作製>
特許文献2に記載のコージビオースホスホリラーゼ遺伝子を含む組換えプラスミドpTKP1を鋳型として、配列表における配列番号11で示される塩基配列を有するプライマーCと、配列表における配列番号12で示される塩基配列を有するプライマーDとを用いて、実験1と同様の条件でコージビオースホスホリラーゼ遺伝子を含むDNAをPCR増幅した。このPCR増幅したDNAを常法に従って精製した後、制限酵素SacIと制限酵素SpeIとで切断し、予め、同じ酵素で切断したプラスミドpKSS2と混合し、DNAライゲーション・キット(宝酒造株式会社販売)を用いて連結し、大腸菌JM109を形質転換することによって、pKSS2のSacI切断部位とSpeI切断部位の間にコージビオースホスホリラーゼ遺伝子を有し、且つ、配列表における配列番号6で示されるアミノ酸配列中の第1番目のMet(メチオニン)をコードする塩基配列GTGがATGに置換したコージビオースホスホリラーゼ遺伝子を有する組換えプラスミドpKBK14を得た。
<実験3:トレハロースホスホリラーゼ、コージビオースホスホリラーゼ両遺伝子のキメラ遺伝子の作製>
まず、トレハロースホスホリラーゼとコージビオースホスホリラーゼのアミノ酸配列間で相同性の高い領域3箇所を選択し、そのうちの1箇所で両酵素遺伝子を交換したキメラ酵素遺伝子計6種をPCR法にて作成するため、1種のキメラ酵素につき2種の鋳型DNA断片を調製した。例えばキメラ酵素I遺伝子の場合は、pKBK14を鋳型として配列表における配列番号15で示される塩基配列を有するプライマーKPFと配列番号17で示される塩基配列を有するプライマー1とを用いて、Pyrobest DNAポリメラーゼ(宝酒造株式会社販売)をPCR酵素として、DNA Thermal Cycler PJ2000(パーキン・エルマ社製造)を用いて、95℃で1分間保持した後、98℃で20秒と60℃で30秒と72℃で2分30秒のサイクルを25回した後、72℃で10分間保持することで、0.98kbのDNA断片(I−1)を増幅した。また、pKTP1を鋳型として配列表における配列番号18で示される塩基配列を有するプライマー2と配列番号14で示される塩基配列を有するプライマーTPRを用いて同様の条件でPCRを行い、1.38kbのDNA断片(I−2)を増幅した。それぞれのPCR産物を常法に従って精製した。他の5種のキメラ酵素遺伝子の場合も同様の操作を行った。なお、使用した鋳型DNAとプライマーの種類を表1に示した。
Figure 0004340107
上記の操作で調製した、1種のキメラ酵素遺伝子につき2つのDNA断片を鋳型としてさらにPCRを行った。キメラ酵素Iの場合は、DNA断片I−1とI−2を鋳型として、プライマーKPFとプライマーTPRを用いて、DNA断片I−1取得時と同様の条件でPCRを行った。増幅された約2.3kbのキメラ酵素I遺伝子断片は、常法に従って精製した後、制限酵素SacI及びSpeIで消化した。他のキメラ酵素の場合も同様の操作を行った。なお、使用した鋳型DNAならびにプライマーの種類を表2に示した。こうして、6種のキメラ酵素遺伝子断片を調製した。
Figure 0004340107
上述のごとく得られた6種のキメラ酵素遺伝子断片について、それぞれの断片とプラスミドpKSS2とを、実験1と同様の方法で連結し、合計6種類のキメラ酵素遺伝子発現ベクターpKBC1、pKBC2、pKBC3、pKBC4、pKBC5及びpKBC6を構築した。続いて、上述の6種のプラスミドをそれぞれ2種の制限酵素SacI及びBsp1407Iで消化した後、これらを混合してDNAライゲーションキットVer.1(宝酒造製)を用いてライゲーションした。このライゲーションミックスを用いて大腸菌JM109株を形質転換し、キメラ酵素ライブラリーを作成した。このライブラリー中には、理論的には24種類のキメラ酵素遺伝子(野生型トレハロースホスホリラーゼ、及び同コージビオースホスホリラーゼ遺伝子を含む)が存在する。なお、このライブラリー調製のスキームを図1に示した。
<実験4:活性型キメラ酵素のスクリーニング>
実験3の方法で作製した組換え大腸菌ライブラリーを用いて、1%トリプトン(バクト社製造)、0.5%酵母エキス(バクト社製造)、1%塩化ナトリウム、100μg/mlアンピシリンNa塩、及び1.5%寒天を含む培養プレート上で組換え大腸菌をコロニーとして分離し、この分離したコロニーのうち、432個を別々に同じ培地組成のスラント培地に移植し37℃で24時間培養した。培養した菌体を1白金耳採り、1.6%トリプトン、1%酵母エキス(バクト社製造)、0.5%塩化ナトリウム、及び、100μg/mlアンピシリンNa塩からなる液体培地(5ml)が入った試験管に移植し、30℃で24時間振とう培養した。得られた培養液の全量を、0.4mg/mlリゾチーム及び50mM酢酸緩衝液(pH6.0)からなる水溶液(5ml)が入った試験管に加え、37℃で3時間振とうし溶菌した。対照として、アミノ酸置換の無いトレハロースホスホリラーゼの発現プラスミドpKTP1を有する組換え大腸菌『KTP1』、及びアミノ酸置換の無いコージビオースホスホリラーゼの発現プラスミドpKBK14を有する組換え大腸菌『KBK14』を同様に培養し処理した。得られた酵素液50μlを200mM β−G1P、100mMグルコース及び50mM酢酸緩衝液(pH5.5)を含む溶液50μlに作用させ、50℃で一晩反応させた。反応液をTLC分析に供することによって、転移糖の生成が見られた組換え大腸菌をスクリーニングした結果、試験した432コロニーのうち、43株に糖転移酵素活性を認めた。
<実験5:基質特異性の変化したキメラ酵素のスクリーニング>
実験4で得られた43株の活性型キメラ酵素の酵素液50μlを、濃度2%の糖質、50mMリン酸及び50mM酢酸緩衝液(pH5.5)を含む溶液50μlに作用させ、50℃で96時間反応させ、これらの反応液をTLCに供した。糖質としては、トレハロース、コージビオース、ニゲロース、マルトース、イソマルトース、ネオトレハロース、ソホロース、ラミナリビオース、セロビオース及びゲンチオビオースの10種を用いた。試験した43株の組換え大腸菌のうちNo.43株由来の酵素は、基質コージビオース、ニゲロース、ソホロース、ラミナリビオースを用いた反応液からTLCにおいて複数の糖質スポットを生じ、これらの糖質に作用することが分かった。しかしながら、本酵素はトレハロースには作用しなかった。なお、対照であるトレハロースホスホリラーゼはトレハロースのみに、コージビオースホスホリラーゼはコージビオースのみにそれぞれ作用した。このNo.43株をKBKCCと名づけた。
<実験6:DNA分析>
実験5の方法で得た組換え体KBKCCを常法に従い、100μg/mlのアンピシリンナトリウム塩を含むL−ブロス培地(pH7.0)に植菌し、37℃で24時間回転振とう培養した。培養終了後、遠心分離により培養物から菌体を採取し、通常のアルカリ−SDS法により組換えDNAを抽出した。この組換えDNAの塩基配列を、通常のジデオキシ法により分析したところ、配列表における配列番号2で示される塩基配列のDNAを含んでおり、併記したアミノ酸配列をコードしていることが判明した。遺伝子組換え前の配列表における配列番号3及び5で示される塩基配列と異同を調べたところ、第1乃至第1,176番目の塩基が配列表における配列番号3で示される塩基配列の第1乃至第1,176番目の塩基と、第1,177乃至第1,551番目の塩基が配列表における配列番号5で示される塩基配列の第1,153乃至第1,527番目の塩基と、第1,552乃至第2,358番目の塩基が配列表における配列番号3で示される塩基配列の第1,519乃至第2,325番目の塩基とそれぞれ一致していることが分かった。これは、図1に示したキメラ酵素V‐III遺伝子、すなわち、実験3で得たプラスミドpKBC5上に存在するキメラ酵素遺伝子(図1におけるキメラ酵素V遺伝子)のN末端側コード領域とプラスミドpKBC3上に存在するキメラ酵素遺伝子(図1におけるキメラ酵素III遺伝子)のC末端側コード領域がBsp1407I制限部位で結合したものに相当する。
<実験7:基質特異性改変キメラ酵素の調製>
16g/lポリペプトン、10g/l酵母エキス及び塩化ナトリウムを含む水溶液を500ml容三角フラスコに100ml入れ、オートクレーブで121℃で15分間処理し、冷却し、無菌的にpH7.0に調整した後、アンピシリンナトリウム塩10mgを無菌的に添加して液体培地を調製した。この液体培地に実験5の方法で得た組換え体KBKCCを接種し、27℃で約24時間回転振とう培養したものを種培養液とした。次に、5g/lデキストリン、20g/l酵母エキス、20g/lポリペプトン及び1g/lリン酸1水素ナトリウムを含む水溶液をpH7.0に調整し、10l容ジャーファメンターに7l入れ、120℃で20分間加熱処理し、冷却した後、アンピシリンナトリウム塩700mgを無菌的に添加して液体培地を調製し、種培養液を70ml接種し、27℃で約24時間通気攪拌培養した。この培養物を、常法にしたがい、遠心分離(10,000rpm、30分間)して湿重量約201gの菌体を回収し、それを10mMリン酸緩衝液(pH7.0)670mlに懸濁し、リゾチーム270mgを加えて37℃で1時間静置した後、菌体破砕装置(商品名『UH−600』、エスエムティー社製造)を用いて超音波処理して菌体を破砕した。それを60℃で1時間熱処理し、冷却後、遠心分離(10,000rpm、30分間)して不溶物を除去し、10mMリン酸緩衝液(pH7.0)に対して48時間透析し、再度、遠心分離して不溶物を除去して、酵素液約750mlを得た。酵素液のコージビオースホスホリラーゼ活性及びオリゴ糖合成活性を測定したところ、培養物1ml当たりに換算するとそれぞれ約0.007単位、約0.32単位の当該酵素活性が産生されていた。
この方法で得た酵素液を、さらに特許文献2に記載の方法に準じて、DEAE−トヨパール 650ゲル、ウルトロゲル AcA−44を用いたカラムクロマトグラフィーに供して精製し、得られた精製酵素を分析したところ、本発明の基質特異性改変キメラ酵素の比活性(オリゴ糖合成活性)は蛋白質mg当たり2.70単位であった。
第一の対照として、実験2の方法で得た野生型コージビオースホスホリラーゼ産生組換え体KBK14株を、上述の場合と同一条件で、培養し、培養菌体(約220g)から菌体破砕物の上清を採取し、透析して酵素液を調製し、オリゴ糖合成活性を測定したところ、酵素産生は培養物1ml当たり約7.8単位であった。第二の対照として、遺伝子供与体であるサーモアナエロビウム・ブロッキイ ATCC 35047を特許文献2に記載の方法に準じて、温度60℃、約40時間嫌気培養し、培養液約40lを遠心分離して採取した湿重量92gの培養菌体を上述と同一の条件で処理して、酵素液を調製した。酵素液のオリゴ糖合成活性を測定したところ、遺伝子供与体であるサーモアナエロビウム・ブロッキイ ATCC 35047の酵素産生は培養物1ml当たり約0.06単位であった。本発明の基質特異性改変キメラ酵素産生組換え体KBKCC株の酵素活性産生能は、第一の対照のKBK14株のそれと比較して低い値であるものの、遺伝子供与体のサーモアナエロビウム・ブロッキイ ATCC 35047株のものと比較して有意に高い産生能であることが分かった。
なお、コージビオースホスホリラーゼ活性は次のようにして測定する。基質として1.0w/v%コージビオースを含む20mMマッキルベイン緩衝液(pH5.5)2mlに酵素液0.2mlを加え、35℃で30分間反応させた後、反応液0.5mlを100℃、10分間加熱し反応を停止させる。この反応停止液にD−グルコースオキシダーゼ/パーオキシダーゼ試薬0.5mlを添加、攪拌し、40℃で30分間放置した後、5N塩酸2.5mlを添加、攪拌し、525nmにおける吸光度を測定する。酵素活性1単位は、前記反応条件下で、1分間当たり1μmolのD−グルコースを生成する酵素量とする。
オリゴ糖合成活性は次のようにして測定する。基質として1.0w/v%β−G1P及び1.0w/v%D−グルコースを含む50mM酢酸緩衝液(pH5.5)2mlに酵素液0.2mlを加え、35℃で30分間反応させた後、反応液0.5mlを100℃、10分間加熱し反応を停止させる。この反応停止液に氷冷下で脱イオン水2.8mlを添加、攪拌する。続いて氷冷下で5N硫酸0.5ml、2.5%w/vモリブデン酸アンモニウム溶液0.5ml、Fiske−Subbarow試薬0.2mlを順に添加、攪拌し、25℃で20分間放置した後、740nmにおける吸光度を測定する。酵素活性1単位は、前記反応条件下で、1分間当たり1μmolの無機リン酸を生成する酵素量とする。Fiske−Subbarow試薬は、1−アミノ−ナフトール−4−スルホン酸0.5gを15w/v%亜硫酸ナトリウム195mlに溶解した後、20w/v%硫酸ナトリウム5mlを添加、攪拌して調製する。
<実験8:基質特異性改変キメラ酵素の性質>
実験7の方法で得た本発明の基質特異性改変キメラ酵素と、第一の対照のアミノ酸置換のないコージビオースホスホリラーゼとを用いて、酵素活性に及ぼす温度、pHの影響を、活性測定方法に準じて調べた。即ち、温度の影響を調べる際には、活性測定方法における反応温度35℃に代えて約20℃乃至80℃のいずれかの温度で反応を行い、pHの影響を調べる際には、活性測定において用いられる緩衝液に代えて、pH約4.5乃至7のいずれかのpHに緩衝能を有する緩衝液を用いて反応を行い、この後、活性測定方法と同様に反応停止し、グルコース生成量を測定した。至適温度は、pH5.5、30分間反応の条件で、本発明の基質特異性改変キメラ酵素の場合、35℃付近で、対照の酵素の場合、65℃付近であった。至適pHは、本発明の基質特異性改変キメラ酵素と対照の酵素とも、5.5付近であった。酵素の温度安定性は、酵素を溶解せしめた10mMマッキルベイン緩衝液(pH5.5)を約30乃至80℃のいずれかの温度に1時間保持し、水冷した後、残存する酵素活性を活性測定法にしたがって求めた。また、pH安定性は、pH約3.5乃至約10.5のいずれかのpHに緩衝能を有する緩衝液に酵素を溶解せしめ、4℃で24時間保持した後、pH5.5に調整し、残存する酵素活性を活性測定法にしたがって求めた。本発明の基質特異性改変キメラ酵素の温度安定性は50℃付近までで、対照の酵素は65℃付近までであった。本発明の基質特異性改変キメラ酵素のpH安定性は、約4.5乃至9.5で、対照の酵素は約5.5乃至10.0であった。
本発明の基質特異性改変キメラ酵素について、トレハロース、コージビオース、ニゲロース、ソホロース、ラミナリビオースに対する作用を調べた。濃度2%の糖質、50mM無機リン酸及び50mM酢酸緩衝液(pH5.5)を含む溶液50μlに、実験7で得られた基質特異性改変キメラ酵素を糖質1gあたりオリゴ糖合成活性で190単位作用させ、35℃で96時間反応させ、100℃で10分間熱処理して酵素を失活させ、孔径0.45μmのフィルターで濾過し、その濾過液を電気透析器(商品名『MICRO ACILYZER G0』、旭化成株式会社製造)で脱塩した後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供し、反応液の糖組成を分析した。HPLCカラムはMCIGEL CK04SSカラム(三菱化学株式会社製造)を2本連結したものを用い、カラム温度80℃で、溶出液がミリQ水で流速0.4ml/分の条件で通液し、示差屈折計(商品名『RI−8020』、東ソー株式会社製造)を用いて検出した。コージビオースを基質とした場合、HPLCチャート上には基質以外に多数のピークが検出された。ニゲロース、ソホロース、ラミナリビオースを基質とした場合、単糖及び三糖以上の画分にピークが認められた。トレハロースを基質とした場合、基質以外のピークは検出されなかった。対照として、アミノ酸置換の無いトレハロースホスホリラーゼ及びコージビオースホスホリラーゼを用いて同様の操作を行った。前者はトレハロースを基質とした場合のみ、後者はコージビオースを基質とした場合のみに、それぞれ基質以外のピークがHPLCチャート上に認められた。
無機リン酸を反応系から除いて、上記と同様の操作を行った。本発明の基質特異性改変キメラ酵素は、ソホロース及びラミナリビオースを基質とした場合、無機リン酸存在下と同様に単糖及び三糖以上の画分のピークがHPLCチャート上に認められた。ラミナリビオースを基質とした場合、三糖、四糖、五糖を生成し、それぞれのピーク面積比は21.0%、4.8%、0.8%であった(図2)。ソホロースを基質とした場合は三糖及び四糖を生成し、それぞれのピーク面積比は7.4%、0.4%であった(図3)。その他の糖質については、基質以外のピークは見られなかった。アミノ酸置換の無いトレハロースホスホリラーゼ及びコージビオースホスホリラーゼについても同様の操作を行ったが、いずれの糖質についても基質以外のピークを観察しなかった。以上の結果から、本発明の基質特異性改変キメラ酵素は、無機リン酸非存在下においても、β−グルコシド結合を持つソホロース、ラミナリビオースに作用し、転移糖を生成することが明らかとなった。
以上の実験の結果は、本来、トレハロースホスホリラーゼ及びコージビオースホスホリラーゼを産生する微生物から該酵素遺伝子をクローン化し、両者を任意の位置で人為的に組換えることによって、それがコードするアミノ酸残基を置換し、適当なベクターに組換え、適当な宿主に形質転換して組換え微生物を得、その組換え微生物を培養し、酵素を生産させ採取することによって、本発明の基質特異性改変キメラ酵素を製造できることを示している。本発明の基質特異性改変キメラ酵素は、従来のアミノ酸置換の無いトレハロースホスホリラーゼ及びコージビオースホスホリラーゼが作用しない、β−グルコシド結合を持つオリゴ糖に作用して転移糖を生成する能力を有し、新たなオリゴ糖の生産に有利に利用できることを示している。また、該酵素は、無機リン酸の非存在下においても上述の転移糖生成作用を有するため、糖化反応後排水中のリン酸を低減することができ、環境に対する負荷を軽くすることができる点でも有利である。
叙上のように本発明は、組換えDNA技術を利用し、トレハロースホスホリラーゼ遺伝子及びコージビオースホスホリラーゼ遺伝子DNAを任意の位置で組換えることにより、コードするアミノ酸残基を置換し、これまで得ることができなかった基質特異性改変キメラ酵素を作製するものである。本発明の基質特異性改変キメラ酵素は、従来のアミノ酸置換の無いトレハロースホスホリラーゼ及びコージビオースホスホリラーゼが作用しない、β−グルコシド結合を持つオリゴ糖に作用して転移糖を生成する能力を有し、更に組換え微生物からの酵素生産も高いことが判明した。したがって、本発明の酵素を利用すれば、β−グルコシド結合を持つ新たなオリゴ糖を大量且つ安価に製造できることから、本発明は、食品、化粧品、医薬品分野のみならず、農水畜産業や、化学工業等の産業界に貢献すること誠に多大な意義ある発明といえる。
本発明のキメラ酵素を含む酵素遺伝子ライブラリーの作成スキームを示す図である。 本発明のキメラ酵素をラミナリビオースに作用させた場合の反応生成物のHPLCクロマトグラムを示す図である。 本発明のキメラ酵素をソホロースに作用させた場合の反応生成物のHPLCクロマトグラムを示す図である。
符号の説明
DP:重合度(DP1、DP2、DP3は単糖、二糖、三糖をそれぞれ意味する。)
Lam:ラミナリビオース
Sop:ソホロース

Claims (8)

  1. β−グルコシド結合をもつオリゴ糖に作用することができ、且つ、配列表における配列番号1で示されるアミノ酸配列を有するキメラ酵素。
  2. 遺伝子を発現させて得ることのできる請求項1記載のキメラ酵素。
  3. 請求項1又は2記載のキメラ酵素をコードするDNA。
  4. 配列表における配列番号2で示される塩基配列又はその塩基配列に相補的な塩基配列を含む請求項3記載のDNA。
  5. 遺伝子の縮重に基づき、コードするアミノ酸配列を変えることなく塩基の1個又は2個以上を他の塩基で置換した請求項3又は4記載のDNA。
  6. 自律複製可能なベクター内に挿入された請求項3乃至5のいずれかに記載のDNA。
  7. 適宜の宿主に導入された請求項3乃至6のいずれかに記載のDNA。
  8. 請求項1又は2に記載のキメラ酵素をコードするDNAを適宜の宿主に導入してなる形質転換体を栄養培地に培養し、培養物から産生したキメラ酵素を採取することを特徴とするキメラ酵素の製造方法。
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