JP4339585B2 - 酸素濃縮装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用の酸素濃縮装置に係り、騒音の発生が極めて少ない酸素濃縮装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気中の酸素を透過させ、窒素を選択的に吸着するゼオライトを吸着剤として用いることで酸素を生成する吸着法による酸素濃縮装置が、医療用として実用化されている。
【0003】
この酸素濃縮装置によれば、空気取入口から取り込んだ空気をコンプレッサーで圧縮して圧縮空気を発生し、このコンプレッサーにより温度上昇した圧縮空気を熱交換で冷やし、この熱交換器を外気空気を吹付ける冷却用ファンで冷却し、ゼオライトを内蔵した一対の吸着筒に対して圧縮空気を交互に供給することで酸素を生成して、生成された酸素を製品タンクに貯め、減圧弁や流量設定器により製品タンクから供給される酸素の圧力及び流量が自動制御され、さらに加湿器により酸素を加湿することで、カニューラ等の導管を介して患者に対して快適な酸素を供給できるように構成されている。
【0004】
したがって、商用電源の備わっている場所に酸素濃縮装置を設置すれば、例えば肺機能が低下した在宅患者は、就寝中でも安全に酸素を吸うことができるようになる。このように、就寝中でも使用することから、騒音の発生が極めて少ない酸素濃縮装置が好ましく、できれば室内の空調設備から発生する騒音レベル以下となる酸素濃縮装置が望まれている。
【0005】
一方、酸素濃縮装置によれば、内圧の高まった一方の吸着筒を交互に大気に開放することでゼオライトに吸着した窒素と水分とを装置の外部に排気する一次浄化と、一対の吸着筒の各出口側との間に配管される均等圧弁を動作させることで、一方の吸着筒で生成された他方の吸着筒に酸素を供給することでゼオライトの浄化を行う二次浄化が必要となる。
【0006】
この一次浄化は、酸素濃縮装置の外部へ窒素と水分とを排気して行われるために、その排気音は騒音発生の一因となる。この排気音を低減するために排気を排気用消音器を介して行うとともに、排気用消音器の排気口に連通する消音箱をさらに設けることで騒音の低減を図ることが提案されている(特許文献1参照)。
【0007】
一方、圧縮空気を発生するコンプレッサーは酸素を生成する時間中連続運転されるが、この運転中において振動と騒音の発生源となる。このことから、内面に発泡ウレタンの防音層を形成した遮音箱の内部にコンプレッサーを収容し、さらに外気を導入する空気取入口を設けた遮音箱を連通させて上方に設け、排気を行う排気口を設けた防音箱を下に重ねて多段式に設けることにより、コンプレッサーの消音及び防振効果を高め、さらに側方に設けた蓋体を開けることで各部に簡単にアクセスできるように構成し、保守作業を容易にした酸素濃縮装置が提案されている(特許文献2)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−278605号公報。
【特許文献2】
特開平9−124302号公報。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、一対の吸着筒に内蔵されたゼオライトによる窒素の吸着能力が高まれば、コンプレッサーで圧縮される圧縮空気の供給量を低減できることとなり、コンプレッサーへの負荷低減が、全体的な騒音低下に有効となり、さらには消費電力の削減も実現できることになる。
【0010】
しかしながら上記の特許文献1、2に提案された各装置によれば、ゼオライトは、所定の温度範囲で所定の窒素の吸着能力を有するが、所定の温度以上では窒素吸着能力が低下するため、吸着筒の手前の切換え弁まで防音構造が施されず、また、ゼオライトとしては、標準的な窒素吸着材を用いていることから、全体的な騒音低下には限界がある。
【0011】
また、騒音発生源の内で、上記の一次浄化を行うために、酸素濃縮装置の外部へ窒素と水分とを排気する際の排気音は一時的に発生するものであるが、他の音に比べて最も騒音レベルが高い。このことから、全体的に騒音の発生が極めて少ない酸素濃縮装置を実現することができない問題があった。さらに、特許文献2に提案された酸素濃縮装置によれば、3つの防音箱または3つの室内に上下方向に多段式に重ねる構成であることから、高さ寸法が大きくなり小型化できない問題があった。
【0012】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、全体的な騒音発生を抑制することで、きわめて騒音レベルの低い酸素濃縮装置の提供を目的としている。
【0013】
また、上記目的に加えて、小型かつ保守作業性に優れた酸素濃縮装置の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、圧縮空気を供給するコンプレッサーと、前記コンプレッサーによって、供給された空気より酸素を取出す吸着筒と、前記コンプレッサーを冷却するためのファンとを有し、前記コンプレッサーを収納ケースに収納して、前記コンプレッサーの消音を施している酸素濃縮装置であって、
酸素生成過程において実質的に騒音源となりうる製品タンクを含むほぼ全体の部品を、空気取入口と空気排出口を有している金属板と吸音材を重合し、消音をなしうる収納ケースに収納し、前記遮音箱は、外部空気を直に内部に導入する空気取入口を有し、かつ前記冷却用ファンと、前記ニ方向切換弁とを収容し、上方に配置される第1室内部と、前記熱交換器と、前記コンプレッサーと、前記排気用消音器とを収容し、下方に配置される第2室内部とを有する第1遮音箱と、吸気用消音器を収容し、前記第2室内部に連通する第1空気連通口を有し後方に配置される第3室内部と、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒とを収容し、前記第2室内部に連通するように上方に設けられる第2空気連通口と、底面に形成された空気排気口とを備え、前方に配置される第4室内部とを有する第2遮音箱と、を備え、前記第1遮音箱と前記第2遮音箱とが一体化され、前記空気取入口から導入された前記外部空気は、前記冷却用ファンを介して前記第2室内部へ供給されて前記熱交換器と前記コンプレッサーとを冷却した後、前記第1空気連通口を介して前記第3室内部へ供給されて上方に向かい、前記第2空気連通口を介して前記第4室内部へ供給されて下方に向かい、前記空気排気口から排出され、前記前記吸気用消音器を介して導入された原料空気は、下方に向かって、前記第1空気連通口を介して前記第2室内部へ供給されることを特徴としている。また、空気中から窒素を吸着して、酸素を生成するための触媒担体としてゼオライトを用いた酸素濃縮装置であって、前記ゼオライトは、SiO2/Al2O3比が2.0〜3.0であるX型ゼオライトであり、かつ前記Al2O3の四面体単位の少なくとも88%以上をリチウムカチオンと結合させることにより、単位重量当たりの窒素の吸着量を増やしたことを特徴としている。
【0015】
また、空気を濾化して得られる原料空気の吸気音を低減する吸気用消音器と、前記原料空気を圧縮して圧縮空気を発生するコンプレッサーと、前記コンプレッサーで温度上昇した前記圧縮空気の熱交換を行う熱交換器と、外部空気を直に送風して前記熱交換器を冷却する冷却用ファンと、前記ゼオライトを内蔵した第1吸着筒と第2吸着筒と、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒とに対して交互に前記圧縮空気を供給するニ方向切換弁と、前記ニ方向切換弁に配管され、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒とから放出される窒素と水分とによる排気音を低減する排気用消音器と、前記第1吸着筒の出口側に配管される第1逆止弁と、前記第2吸着筒の出口側に配管される第2逆止弁と、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒の前記各出口側との間に配管される均等圧弁と、を収容するために、内面に防音層を施した遮音箱と、を備えることを特徴としている。
【0016】
また、前記遮音箱は、外部空気を直に内部に導入する空気取入口を有し、かつ前記冷却用ファンと、前記ニ方向切換弁とを収容し、上方に配置される第1室内部と、前記熱交換器と、前記コンプレッサーと、前記排気用消音器とを収容し、下方に配置される第2室内部とを有する第1遮音箱と、前記吸気用消音器を収容し、前記第2室内部に連通する第1空気連通口を有し後方に配置される第3室内部と、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒とを収容し、前記第2室内部に連通するように上方に設けられる第2空気連通口と、底面に形成された空気排気口とを備え、前方に配置される第4室内部と、を有する第2遮音箱と、を一体化したことを特徴としている。
【0017】
また、前記コンプレッサーは、前記第2室内において防振部材を介して固定されることを特徴としている。
【0018】
また、前記遮音箱を、前後方向と左右方向と上下方向とから覆うとともに、左右方向から着脱自在に収納する収納部と、天井面において前記原料空気と前記外部空気を導入する開口部と、底面の裏面側において前記空気排気口に連通する排気口と、を形成した収納部を備えた木製の筐体を、さらに設けたことを特徴としている。
【0019】
また、前記遮音箱の前後方向と左右方向と下方向に、前記収納部の内接面に当接する弾性体を固定したことを特徴としている。
【0020】
また、前記一体化された前記遮音箱を、前記収納部の左右方向から着脱自在にするための木製の蓋体を設け、前記蓋体を覆う化粧パネルを前記木製の筐体にさらに固定したことを特徴としている。
また、外部空気を濾化して得られる原料空気の吸気音を低減する吸気用消音器と、前記原料空気を圧縮して前記圧縮空気を発生するコンプレッサーと、前記コンプレッサーで温度上昇した前記圧縮空気の熱交換を行う熱交換器と、外部空気を直に送風して前記熱交換器を冷却する冷却用ファンと、空気より窒素を優先的に吸着しうるゼオライトを内蔵した第1吸着筒と第2吸着筒と、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒とに対して交互に前記圧縮空気を供給するニ方向切換弁と、前記ニ方向切換弁に配管され、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒とから放出される窒素と水分とによる排気音を低減する排気用消音器と、前記第1吸着筒の出口側に配管される第1逆止弁と、前記第2吸着筒の出口側に配管される第2逆止弁と、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒の前記各出口側との間に配管される均等圧弁と、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒の内部圧力を夫々検出する圧力センサと、前記圧力センサによる圧力検出に基づき、前記ニ方向切換弁と前記均等圧弁の切換制御を行う制御手段と、を備えた酸素濃縮装置であって、外部空気を直に内部に導入する空気取入口を有し、かつ前記冷却用ファンと、前記ニ方向切換弁とを収容し、上方に配置される第1室内部と、前記熱交換器と、前記コンプレッサーと、前記排気用消音器とを収容し、下方に配置される第2室内部とを有し、内面に防音層を施した第1遮音箱と、前記吸気用消音器を収容し、前記第2室内部に連通する第1空気連通口を有し後方に配置される第3室内部と、前記第1吸着筒と前記第2吸着筒とを収容し、前記第2室内部に連通するように上方に設けられる第2空気連通口と、底面に形成された空気排気口とを備え、前方に配置される第4室内部とを有し、内面に防音層を施した第2遮音箱とを一体化した遮音箱と、前記遮音箱を、前後方向と左右方向と上下方向とから覆い、左右方向から着脱自在にするとともに、天井面において前記原料空気と前記外部空気を導入する開口部と、底面の裏面側において前記空気排気口に連通する排気口とを形成した収納部を備えた木製の筐体と、を具備することを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な一実施形態について添付の図面を参照して述べる。
【0022】
先ず、図1は、一実施形態に係る酸素濃縮装置1を正面から見て、患者Kとともに略同じ縮尺率で示した外観斜視図である。本図から分かるように、この酸素濃縮装置1(これ以降、装置1とも呼ぶ)は、設置場所を最少にするために上下方向に長い直方体の形状(幅350mm×奥行き355mm×高さ675mm)を有していて総重量35kgfであり、小型化、軽量化が図られている。そのデザイン上の特徴としては、床面から前面を覆うようにした平面状の前面化粧パネル3と、3次元的な人間工学的に優れた形状を有する熱可塑性樹脂製カバー2の色を夫々異なる色とすることで、室内に装置1を設置したときに家具などの他の調度品との調和を図れるように配慮している。
【0023】
具体的には、カバー2をベージュ乃至クリーム系の色とする一方で、前面化粧パネル3の色をブルー系とすることで、所謂ツートンカラーの近代的なデザインとしている。さらに、低騒音化を図りつつ小型に構成するための種々の配慮がなされているが、詳しくは後述する。
【0024】
装置1の前面化粧パネル3は、遮音機能を兼ねた木製であり、上記のブルー系以外に、患者Kの要望に応じて好きな色を選択できるようにしている。この木製とは、さらに詳しくは、加工が容易であり、かつ寸法に狂いの生じにくい周知である木材繊維を特殊な接着剤と共に熱圧・成板したMDF(Medium Density Fiberboard)が好ましく、軽量で防音性能が優れていることが知られている。
【0025】
装置1の左右側面には、この前面化粧パネル3と同じ木製の左側面化粧パネル4と右側面化粧パネル5が、上下4個所の化粧ネジ88を使用することで、後述する筐体に対して左右方向から着脱自在に固定されている。これらの左側面化粧パネル4と右側面化粧パネル5の略中央部位には、装置1の移動のために使用される取っ手15が夫々固定されており、装置1の底面の四隅に固定されているキャスター6を使用して床面上を移動したり、装置1を設置するための搬送時において、作業者がこれらの取っ手15を把持することで装置1の移動またはリフト作業を行なえるようにしている。このために、各取っ手15の強度は、装置1を持ち上げる力に十分に耐える強度を有している。
【0026】
左側面化粧パネル4の手前側の上方には、鼻カニューラ13に接続されたチューブ6を引っかけるための鼻カニューラフック14が固定されている。この鼻カニューラフック14は、図示のように引っかける状態と、化粧パネル4の表面と面一となる収納状態とにできるので、不要な場合には収納状態にすることで装置1を室内の左壁に対して取っ手15が当接するように設置できる。鼻カニューラ13に接続されたチューブ6は、患者Kが生活する1つ部屋内で移動する範囲に相当する全長を有しており、端部には装置1に設けられた酸素出口管10に対して着脱自在に設けられるカプラー11を設けている。そして、未使用時は、チューブ12を数回巻き付けた後に、図示のように鼻カニューラ13を鼻カニューラフック14に引っかけるようにしている。
【0027】
カバー2は、天井面から前面化粧パネル3にかけて丸みを持たせた曲面を形成しており、図示のように標準身長(160〜170cm)の患者Kが起立状態で両手を下げた腰部分に略該当する高さHの付近に、加湿器20を設けるための凹部2dを略中央においてさらに連続形成している。このように中央に凹部2dを形成することで、頻繁に行われる加湿器20の水補給作業を行なうときに、患者Kは立ったままの姿勢で行なうことができるので、従来の装置のようにいちいち座ったり覗き込む必要がなくなる。このため、患者の腹部への負担は大きく軽減され、さらには、左利きの人でも、加湿器20は、中央の凹部2dにおいて着脱自在にされることから、何ら違和感なく交換を行なえることになる。
【0028】
この加湿器20の上には、室内の光量を検出する例えばCdsである光量センサ17が配設されている。このCdsセンサ17の上には、赤色または緑色に個別に発光/点灯して動作状態を患者Kに対して音声ガイドとともに知らせるための複数の発光LEDを内蔵した動作インジケータ16がその表面を白色光透過性の樹脂プレートで保護するようにして配設されている。上記のCdsセンサ17は、動作インジケータや加湿器20の右隣に配置されている7セグメントのLEDを内蔵した流量表示部8の光量を室内の光度に応じて自動調節するセンサとして機能することで、室内が明るいときには、流量表示部8の輝度を高くし、夜間の就寝時などにおいて室内を暗くしたときには、流量表示部8の輝度を自動的に下げることで、就寝の障害にならないようにしている。
【0029】
流量表示部8は、図示のように加湿器20の右隣りに形成されたカバー2の凹部2cの奥側に設けられる。この流量表示部8の下方には、カバー2に対して着脱自在に設けられた保護カバー9が設けられており、この保護カバー9により後述する流量設定ダイアルを保護している。
【0030】
加湿器20の左隣りには、カバー2の凹部2aが形成されており、この凹部2aの中には押圧操作される電源スイッチ7が設けられている。この電源スイッチ7の下方には、上記のカプラー11が接続される着脱機能を有した酸素出口管10が配設されている。この酸素出口管10も上記の電源スイッチ7と同様にカバー2に形成されたすり鉢形状の凹部2bの奥に固定されており、回りを取り囲むように設けられている。
【0031】
以上説明したように、装置1のカバー2の前面側の曲面の中心部分に加湿器20を着脱自在に設け、電源スイッチ7と、酸素出口管10とをカバー2に形成された凹部2a、2bで取り囲むようにして、カバー2とほぼ面一になるように形成して、加湿器20の左側に配置し、また流量表示部8も凹部2cの奥になるようにして加湿器20の右側に設けることで操作性を向上させている。また、例えば患者Kがつまづきカバー2に対して激しくぶつかった場合でも樹脂製である衝撃吸収機能を備えたカバー2の前面側の曲面表面で適度に衝撃吸収して怪我などをしないように安全上の配慮がされている。
【0032】
次に、図2(a)は、装置1を部屋の壁面W近くの床面F上に設置した様子を示した左側面図であり、図2(b)は装置1の背面図である。図2において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛する。
【0033】
先ず、図2(a)において、装置1は、その背面が部屋の壁面Wから狭い間隙G分離間して設置される。このように設置する前に、図2(b)に示す装置1の裏面パネル25に固定された一対のコードフック18から電源コード19を解き、商用電源に接続することで電源供給を可能な状態にする。この裏面パネル25の下方には、後述する木製筐体に設けられた排気口26が設けられており、この排気口26を介して、上記の狭い隙間Gの最下方位置に向かう排気を矢印方向に行なうことで、排気音が最も低くなる個所からの排気を可能にしている。
【0034】
裏面パネル25の上方にはブレーカースイッチ24が設けられており、万が一の過剰電流発生時における対処を可能にしている。再度、図2(a)を参照して、カバー2の上面は、図示のように壁面Wに対して所定角度、例えば約45度の角度となる後方に傾斜面を形成しており、この傾斜面においてフィルター交換用蓋体21を着脱自在に設けている。このように、傾斜面にフィルター交換用蓋体21を設けることで、矢印方向に外気を導入可能にして吸気音が装置1の前面側に届かないように配慮して、吸気音の低減を考慮し、尚且つ、交換作業を容易にしている。
【0035】
このフィルター交換用蓋体21には、患者Kまたは家族が定期的に洗浄/交換するフィルター(空気取入口フィルター)が内蔵されている。カバー2には図示のように平面部が上記の傾斜面から裏面側に向けて連続形成されており、この平面部において破線図示の点検用蓋体22が着脱自在に設けられている。
【0036】
この点検用蓋体22は、カバー2の内部に配置されている破線図示の制御基板51上に固定されている点検用基板23に実装されている表示部の点検作業を点検員などが行なうとき及び後述する吸気フィルターやバクテリアフィルターの交換時に取り外すためのものであり、後述するように患者Kには開くことができない工夫がされている。一方、一点鎖線図示の第1遮音箱54と第2遮音箱55と、破線図示の安定化電源52とが図示の位置に内蔵されている。
【0037】
以上の構成により、装置1の外部に対する開口部分としては、フィルター交換用蓋体21に設けられた開口部と、装置1の底部後方の排気口26のみとするとともに、開口面積は後述する原料空気の流量を確保するために必要となる最少限度として、装置外部に内部の音が漏洩しないようにしている。
【0038】
次に、図3(a)は、図1で示した流量表示部8と保護カバー9を拡大して示した外観斜視図であり、図3(b)は保護カバー9を取り外した様子を示した外観斜視図である。本図において、上記のように流量表示部8は加湿器20の右隣に配置されており、図示のように4桁の7セグメントのLEDを内蔵しており、患者Kは医師の指示により毎分当りの酸素流量を、この流量表示部8を見ながら設定する。
【0039】
この流量設定は、一度設定した後には、変更しないことが原則であることから流量変更を行なうために下方に設けられた流量設定ダイアル27には、図示の形状のカバー2と同色のプラスチック製の保護カバー9が設けられる。この保護カバー9の上部にはツマミ部9aが一体形成されており、この部分に指先を入れることで取り外す。このために、図3(b)において、保護カバー9の裏面側にはカバー2に形成された係止溝2k、2kに対して係止する係止爪9b、9bが一体形成されている。
【0040】
流量設定ダイヤル27は、図示のようなノブを時計回転方向に回動することで流量が多くなるものであり、設定された流量表示は、上記の流量表示部8において表示される。また、左上の表示部28を押すことで、一患者当りの装置1の使用時間が一時的に表示される。希望する流量の設定後に保護カバー9を元の状態にセットすると、この保護カバー9は、カバー2と面一になるように形成されている。
【0041】
図4(a)は、装置1の平面図であり、図4(b)は点検用蓋体22を開けた様子を示した平面図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、フィルター交換用蓋体21には9個所の開口部21bが形成されている。また、カバー2側に形成されている凹部2hに指先を入れることで、上方に持ち上げることで簡単に取り外すことができるように形成されている。このため、患者Kが毎日洗浄(必要に応じては交換)する必要のあるフィルター(空気取入口フィルター)33(図5参照)の取り外し、取着けが極めて容易となりメンテナンス性が向上している。
【0042】
一方、点検用蓋体22はカバー2に形成されている点検窓2gの内部にセットされることで、その表面がカバー2の平面部の表面と面一状態となるように設けられている。この点検用蓋体22を開けることで、図4(b)に示したように点検用基板23に実装されている回転スイッチ23aとその横に実装されている表示部23bを使用して点検作業を行なえるようにしている。また吸気フィルター30やバクテリアフィルター32の交換と圧力調整器31の調節も同様に行う。この点検用蓋体22は、患者Kには開くことができないが、その構成について図5を参照して述べる。
【0043】
図5は、フィルター交換用蓋体21と点検用蓋体22の取り外しの様子を示した外観斜視図であって、図5(a)と(b)は、フィルター交換蓋体21の取り外しの様子を示し、(c)と(d)は、点検用蓋体22の取り外しの様子を夫々示す。
【0044】
先ず、図5(a)において、患者Kは、フィルター交換用蓋体21を取り外すためにカバー2に形成された凹部2hに指先を入れる。その後、指先を入れた状態でフィルター交換用蓋体21を手前に倒すことで、カバー2の開口部2kから取り外す。次に、図5(b)に示すようにこのフィルター交換用蓋体21を逆さまにすることで、フィルター33をフィルター交換用蓋体21から取り外し、水洗により洗浄するか、新品に交換することで、フィルター交換用蓋体21にセットする。このようにするためにフィルター交換用蓋体21には、フィルター33をセットするための収納部と、図示のような4個所の係止爪部21aが一体成型されており、カバー2に形成された開口部2kに対する係止状態にセットできるようにしている。
【0045】
一方、図5(c)と(d)において、点検用蓋体22には、弾性変形可能な形状に設けれられた係止部22a、22aが一体樹脂成型されている。これらの係止部22a、22aは、カバー2に形成された点検窓2gから点検用蓋体22を取り外すときに矢印方向に押圧するように操作される。この操作だけでは手掛かりがないので点検用蓋体22を上方に持ち上げることはできず、カバー2から上方に取り上げられない。
【0046】
そこで、図5(c)に示す吸着パッド35を、予め点検用蓋体22に吸着させる。その後、図5(d)に示すように吸着パッド35を把持して点検用蓋体22を上に持ち上げることで点検窓2gから取り外すことで、図4(b)に示した状態にできる。
【0047】
すなわち、図5(c)のX−X線矢視断面図である図6の断面図の(a)〜(c)において、この点検用蓋体22はカバー2の点検窓2gに形成された段差部に載置される外形寸法を有している。また、上記の係止部22aは、図示のように弾性変形可能なU字状に一体成型されるとともに、カバー2の点検窓2gに形成された溝部2mに対して係止する凸部22bを一体形成している。このために、図6(b)に示したように係止部22aを矢印方向に指先で押圧して、係止部22aを弾性変形して溝部2mから凸部22bを外す状態にしてから、図6(c)に示すように予め吸着された吸着パッド34を把持して上方に持ち上げることで、点検用蓋体22を上に向けて取り外すことができるように構成されている。このように吸着パッド35を使用することで、点検用蓋体22を取り外すことができることは、患者Kには知らされない。このため、サービスマンなどには操作性が容易であるが、患者Kが不用意に開けられない構造となっており、安全性を高めている。
【0048】
以上のように患者Kまたは身の回りの人によりメンテナンスが行われる加湿器20やフィルター33などについては、装置1のカバー2の上部に直線状に最適の高さHにおいて配置することで、患者Kが屈まなくとも作業が出来るようにするとともに、患者Kが装置1の限定された範囲に注意を注げるように配慮している。このために人間工学上きわめて優れた構成としている。さらには、酸素流量を変更する設定流量ダイヤル27には保護カバー9を設け、ほぼ全体がカバー2と面一となっているので、設定後のトラブルを防止でき、不用意に接することを防止して、誤って流量が変更される危険性を少なくしている。
【0049】
また、略処方流量が固定であり設定流量を変更することのない患者Kに対しても、保護カバー9を設けることで運転毎に確認することを不要にして、患者Kのみならず付き添いの人の負担を軽減できるようにしている。さらに、運転状況を確認する上で必要な動作インジケータ16類についても、加湿器20と同様に、装置1のカバー2の上部において略直線状に配置することで、患者Kが装置1の限定された部分のみ確認すれば良いようにしている。また、点検作業者は、装置1を、図2(a)に図示した設置状態にした後は、装置1を移動しなくとも点検窓2gから点検用蓋体22を簡単に取り外すことで、必要なメンテナンス作業が行えるとともに、フィルターを含む各種の定期交換部品の交換や装置1の運転状況の把握ができるようになる。さらには装置1は必要最少限度の開口部を備えているので、不用意に異物が入らない。
【0050】
また、動作インジケータ16は、一般的には患者Kに対して装置1の正常状態または異常状態であることを音声ガイドとともに知らせるが、同時に図4(b)に示した点検用基板23に実装されている回転スイッチ23aと23bを利用し、23b異常箇所の出力をモニタリングすることで緊急時において、簡易測定器などが使用できなくなった場合などにおいて、応急的に装置1の性能判断が行えるようにしており、装置1の異常発生時において、連絡を受けた作業者は測定器を患者宅に持ち込むことなく適切な処置を行なえる。
【0051】
次に、図7は、装置1のブロック図を兼ねた配管図である。本図において、太い実線は空気、酸素、窒素ガスの流路を示しており配管36として示されている。また、細い実線は電源供給または電気信号の配線を示している。
【0052】
先ず、上記のフィルター交換用蓋体21に内蔵されたフィルター33を通過して装置内部に吸気された原料空気は、吸気フィルター30を介して配管36中に流入され、濾過が行われることで、ゴミ、ダスト類の除去が行われる。その後、濾過された原料空気は、吸気用消音器37でその吸気音が消音されて、配管36を介してコンプレッサー38に向う。コンプレッサー38では吸気口から濾過後の原料空気を導入して、2つの圧縮室内において圧縮することで圧縮空気を発生し、下流側に配管された熱交換器40に送り出す。この熱交換器40は、コンプレッサー38において温度上昇した圧縮空気を冷やすためのものであり、放熱効果に優れた金属パイプ(例えば、アルミ管)をコイル状にすることで表面積を増やすとともに、装置内に外部から導入された外部空気を、直に送風するための一対の冷却用ファン39、39からの送風を受けることで金属パイプを冷やすように構成されている。
【0053】
この熱交換器40で十分に冷やされた後の圧縮空気を、下流に配管されている第1吸着筒43と第2吸着筒44に対して交互に供給するニ方向切換弁41に送ることで、第1吸着筒43と第2吸着筒44内に貯蔵されているゼオライトが窒素の吸着と酸素を生成するための触媒担体として十分に機能できるようにしている。このニ方向切換弁41には、さらに第1吸着筒43と第2吸着筒44から放出される窒素と水分とによる排気音を低減するための排気用消音器42が配管されている。
【0054】
第1吸着筒43と第2吸着筒44内に貯蔵されているゼオライトは、触媒担体として、SiO2/Al2O3比が2.0〜3.0であるX型ゼオライトであり、かつこのAl2O3の四面体単位の少なくとも88%以上をリチウムカチオンと結合させたものを用いることにより、単位重量当たりの窒素の吸着量を増やしている。
【0055】
このようなゼオライトを使用することで、同じ酸素を生成するために必要となる原料空気の使用量を削減できるようになる。この結果、圧縮空気を発生するためのコンプレッサー38を小型のタイプとすることができ、低騒音化を図ることができるようになる。ここで、従前から使用されているゼオライトを使用しても良く、この場合でも後述する消音機能により十分な低騒音化を図ることができることとなる。
【0056】
一方、第1吸着筒43と第2吸着筒44の出口側には圧力を検出するための圧力センサ29が設けられており、後述する制御を行なえるようにしている。また、第1吸着筒43の出口側には第1逆止弁46aが、また第2吸着筒44の出口側には第2逆止弁46bが図示のように接続されており、各逆止弁の下流側は合流するように配管36が成されており、下流において生成した酸素を貯蔵するための製品タンク47が配管されている。さらに、第1吸着筒43と第2吸着筒44の各出口側との間には均等圧弁45が配管されており、二次浄化を行うようにしている。
【0057】
製品タンク47の下流側には、酸素の圧力を自動調整する圧力調整器31が配管されている。この圧力調整器31の下流側には、細菌類の除菌を行うバクテリアフィルター32が配管されており、除菌後の酸素を上記の流量設定ダイヤル27に酸素を送る。図示のように、配管36の途中は分岐しており酸素濃度センサ48に酸素を送り、酸素濃度の検出を行ない、設定された酸素濃度の確認をできるようにしている。
【0058】
吸着筒に内蔵されたゼオライトで生成された酸素は、湿度はほとんどゼロに近いので患者がそのまま吸引すると喉の渇きを招く。そこで、下流には精製水を貯液した加湿器20が配管されており、精製水中を微細な気泡として通過する過程で酸素に湿度を与えるようにしている。この加湿器20の下流側には、湿度センサーを含む流速センサ50が接続されており、上記の酸素出口管10に対して設定された流量の酸素が供給されていることを常時モニターするようにしている。この酸素出口管10には、カプラー11が接続されており、チューブ12を介して鼻カニューラ13が接続されている。
【0059】
一方、上記の各センサとニ方向切換弁41と均等圧弁45は制御基板51に接続されており、切換制御が行なわれる。制御基板51は、上記の点検用基板23に接続されるとともに、安定化電源52からの電源供給を受けるとともに、停電時に自動的に切り換わる充電電池などの2次電源34に接続されている。
【0060】
図8は、図7の装置1のブロック図における動作説明フローチャートを各種の騒音の発生タイミングとともに示した図である。
【0061】
本図において、装置1の電源スイッチが押される事で、所定電圧の供給が開始され、制御基板51においてセルフチェックプログラム(ステップS1)が行われる。これに続きステップS2では、コンプレッサー38、冷却ファン39,39、二方向切換弁41への通電が行われることで、外部空気の導入、更にはそれに伴う空気導入音が連続的に発生する。同時にコンプレッサー38の振動や騒音、吸着筒に及ぶ配管透過音についても連続して騒音が発生する。これに続き、導入された空気は二方切換弁41を経て第1吸着筒43、逆止弁46a、製品タンク47に流れ、徐々に圧力が上昇する。ステップS3では圧力センサー29が所定の圧力を検出すると、均等圧弁45が所定時間 開となる。このステップS3では第1吸着筒43で濃縮された一部の酸素を使用して、第2吸着筒44の、洗浄及び次の加圧に備えての準備が行われる。又、均等圧弁45作動時には作動音を伴う。次のステップS4では、第1吸着筒43の脱着工程(窒素や水分の排出)と第2吸着筒44への空気の取入れを行うべく二方切換弁41が作動する。このステップS4では、二方切換弁41の切替え作動音、二方切換弁41をへて排気用消音器42から大気中に放出する第1吸着筒43内に残る窒素ガスの放出音が発生する。この排気音は一時的ではあるが最も大きい。
【0062】
第2吸着筒44に流れ込んだ空気は、逆止弁46b、製品タンク47に流れ前工程と同様に、付設された圧力センサー29が所定の圧力を検出すると同様に均等圧弁が所定時間 開となる。このステップS5では、ステップS3同様に第2吸着筒43の、洗浄及び次の加圧に備えての準備が行われ、均等圧弁45作動時には作動音が発生するのは言うまでもない。次のステップS6では、第1吸着筒44の脱着工程(窒素や水分の排出)と第1吸着筒43への空気の取入れを行うべく二方切換弁41が作動する。このステップS6では、ステップ4同様に二方切換弁41の切替え作動音、二方切換弁41をへて排気用消音器42から大気中に放出する第2吸着筒44内に残る窒素ガスの放出音が発生する。当然この排気音はステップS4工程と同等の放出音が発生する。濃縮酸素ガスはステップS3〜ステップS6の繰り返し動作により発生する。
【0063】
以上のように、圧縮空気供給音と、外部空気導入音と、原料空気を作るための濾過空気導入音と、切換弁作動音と排気音が周期的に発生する。このように発生する騒音低減のために、従来より外部空気導入通路を長く設定し、かつ多くの屈折回数を与え、さらに吸音材を設けた遮音箱内に収容していた。このために静かな酸素濃縮装置は大型化するとされていた。また、ゼオライトを充填した吸着筒は、温度上昇すると窒素吸着量が減少するために温度の影響を受け難い場所において離間して配置されるのが一般的であった。このため、配管経路が長くなることによる圧力損失も無視できない場合があったがこれらの問題は、後述の構成により解決された。
【0064】
図9は、図7に示した各部品が第1遮音箱54と、第2遮音箱55の内部に収容された様子を示しており、(a)は装置1に収容された後に右側面側から見た様子を示し、(b)は、背面側から見た様子を示し、(c)は、左側面側から見た様子を夫々示している。
【0065】
本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、先ず、図9(b)において、遮音箱は、複数の遮音箱、即ち、第1遮音箱54と第2遮音箱55とを接合面Vにおいて背中合わせに合わせた後に、不図示の複数のネジを用いて図示のように固定することで、製造工程における部品取付などの工程を分担できるなどして工程に自由度を設けることを可能にしている。また、後述するように、外部空気導入通路の全長を長くできるようにしている。第1遮音箱には所定の大きさ、例えば直径8cm前後の空気取入口56が穿設されており、接合面に穿設されている第2連通口を介して第2遮音箱55中に外部空気を導入する。
【0066】
次に、図9(c)において、第1遮音箱54は、複数の室内、即ち、上方の第1室内部61と下方の第2室内部62とを上下方向に重ねるようにして形成されており、外部空気を直に内部に導入する上記の空気取入口56を側面に有し、左右一対の冷却用ファン39、39と防音材を外側に巻き付けたニ方向切換弁41と製品タンク47とを図示のように上方の第1室内部61に配置して固定している。また、配管用孔部60が図示の位置に穿設されており表裏間での必要な配管を可能にしている。このように上方の第1室内部61と下方の第2室内部62とを上下方向に重ねて形成するために横方向に第1隔壁65が設けられており、この第1隔壁65に穿設された孔部を介して冷却用ファン39、39で発生した送風を下に送ることで、下方の第2室内部62の上方に固定された熱交換器40への直の送風による冷却を行う。また、4つのコイルバネ70を四隅に固定し、ラバーブッシュ71を介して図示のように底面に固定されたオイルレス・コンプレッサー38の冷却を、上記の送風により同時に、行うようにしている。さらに、ニ方向切換弁41から接続された排気用消音器42の排気口は、図示のようにコンプレッサー38の下方に位置するように配管されている。
【0067】
次に、図9(a)において、上記の吸気フィルタ30に接続される吸気用消音器37は、上記の第2室内部62に連通する第1空気連通口58を下方に穿設した第3室内部63内に収容され固定されている。また、上記の第1吸着筒43と第2吸着筒44はバンド53によって、上方において第3室内部63に連通する第2空気連通口59を第2隔壁36に設けるとともに、底面において空気排気口57を備えた第4室内部64内において図示のように固定されており、上記の逆止弁46a、46bと均等圧弁45とを図示の位置で配管している。このようにして、縦方向の第2隔壁36により隔離される複数の室内、即ち、第3室内部63と第4室内部64とを一体形成した第2遮音箱55として設けている。
【0068】
図10は、上記の第1遮音箱54と第2遮音箱55とを一体的に固定した様子を示した外観斜視図である。図10では、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛して、未説明部分について述べると、第1遮音箱54と第2遮音箱55は、1mm前後の板厚の鉄板からプレス加工されるとともに、フランジ面54fを曲げ加工しており、このフランジ面54fにおいて雌ネジ穴部54gを所定間隔で形成しており、後述する金属板をネジ止めすることで密閉状態にできるようにしている。第1遮音箱54の天板には孔部67が穿設されており、配線コードのコネクタ68を図示のように貫通できるようにして上記の基板へのコネクタ接続を可能にしている。第1遮音箱54と第2遮音箱55の外面の四隅には、弾性体であるゴム足72が固定されており、これらのゴム足72の高さ分に相当する空気層を後述する収納部の内壁部との間において当接により形成することで遮音層を形成するとともに、振動の吸収を底面との間で行なうように構成されている。第1遮音箱54と第2遮音箱55との間の接合面Vは、第2遮音箱55で終わり、図示のような縦方向の空間部を設けており、この空間部において上記の安定化電源を収容できるようにしている。
【0069】
図11は、図10に示した第1遮音箱54と第2遮音箱55とに導入される空気流を示した外観斜視図であって、外部導入空気の流れを実線矢印B1、B2、B3と、破線矢印B4と実線矢印B5と、破線矢印B6、B7で示し、吸気フィルタ30で濾過後の原料空気の流れを矢印A1、A2で示し、排気の流れを矢印Hで示している。
【0070】
一対の冷却用ファン39が起動されることで 図11に図示のように、図2で述べたフィルター交換用蓋体22のフィルターで濾過された空気が、空気取入口56を介して実線矢印B1方向に導入されて、各冷却用ファンの空気取入口から導入され、送風が開口部65a、65bから実線矢印B2、B2方向に行われて熱交換器の冷却とコンプレッサーの冷却がされて、第1連通口58から第3室内部63に送られる。また、排気用消音器42で排気された窒素と水分のガスも、この第1連通口58から第3室内部63に送られる。
【0071】
第3室内部63に送られた送気は、破線矢印B4方向に上昇され、第2連通口59から第4室内部64に送られる。これに続き、破線矢印B6方向に流れて、下方の排気口57を介して、破線矢印B7方向に排気されることで、装置1の下方の排気口26から排気される。一方、吸気フィルタ30で濾過後の原料空気は、矢印A1方向に流れ、矢印A2方向に配管内を流れる。以上のように、外部空気と原料空気を導入することで、流路を上下方向に沿うように設定することで、騒音の削減を実現している。特に、排気用消音器42で排気された窒素と水分のガスによる騒音は、第2室内部の底で排気されて発してから、第1連通口58を介して第3室内部63の下方に伝わり、上方に向い、上方の第2連通口59を介して第4室内部64に伝わり、下方に向けて伝わり、排気口57から外部に出る。こうして、ほぼ完全に消音されることになる。
【0072】
続いて、図12は、図11に示した第1遮音箱54と第2遮音箱55の一体物をカバー2を設けた木製筐体80の収納部81内にセットする様子を示した立体分解図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、木製筐体80は、前後方向と上下方向を上記のMDFなどのパネル板(厚さ約12mm)を用いて図示のような形状に組み立てられることで、左右方向に大きな開口を有した収納部81を形成している。この木製筐体80の下方の四隅には上記のキャスターが固定されている。また、カバー2の内部には、上記の各基板類の配線と加湿器用の配管とがされており、このカバー2は図示のようにこの木製筐体80上に左右面からネジ止めされている。
【0073】
収納部81には、前後内側と底面において内周面81a、81b、81cが形成されており、これらの面に対して遮音箱の外周面に固定された防振/防音部材としてのゴム足72が当接することで、上記のように防振と防音作用を確保できるようにしている。このために、図示のように、第1遮音箱54と第2遮音箱55を一体化した後に、左金属板83と右金属板84とがネジ止め固定される。これに続き、収納部81にセットされる。
【0074】
続いて、木製の中間板(厚さ約6mm)86、86が横棒87を把持してセットされる。一方、収納部81の上下の縁部の夫々には、雌ネジ穴82が上下4箇所設けられており、上記の左右側面化粧パネル4、5に穿設された孔部4a、5aに化粧ネジ88を挿通し、これらの雌ネジ孔82に対して螺合するようにして、最終組付けを行う。分解する場合には、上記と逆の手順を実施することで、簡単に取り外すことができる。
【0075】
図13は、図12のX−X線矢視断面図であって、(a)は中間板86がセットされた状態を示し、(b)は中間板86の横棒87を掴み、上に持ち上げた様子を示し、(c)は矢印方向に回動し、下方に移動する様子を夫々示している。
【0076】
図13(a)において、第1遮音箱54を形成する金属板83の内周面には、図示のようなランダム形状の波形の表面形状を有した連続気泡のスポンジ材からなる吸音材90が全面に接着などで固定されており、吸気音、排気音を十分吸収できるようにしている。
【0077】
また、ゴム足72は、中間板86に当接して、高さ分の空気層を形成しており遮音効果を得ている。さらに、中間板86と化粧パネルとの間にも空気層を設けて遮音効果を得ている。また、中間板86は、収納部81の上下縁部に形成された下溝部92に下方縁部が嵌り、上溝部91に上方縁部が嵌るとともに、上溝部91の深さを大きくした寸法関係で形成されている。
従って、図13(b)に示すように、中間板86の横棒87を掴み上に持ち上げることで、中間板86の下方縁部が下溝部92から外れる状態となるので、その後に、図13(c)に示したように矢印方向に回動し、下方に移動することで簡単に取り外すことができる。また、取り付けの場合には、逆の手順で図13(a)に図示の状態にセットできるように構成されている。
【0078】
図14は、図8で述べた動作時における圧縮空気供給音と、外部空気導入音と、原料空気を作るための濾過空気導入音と、切換弁作動音と排気音が周期的に発生する様子を示すために、縦軸に音圧レベル(デジベル)をとり、横軸に時間軸をとって示した比較図であって、(a)は従来の装置の音圧レベル(デジベル)を示し、(b)は本発明の装置1の音圧レベル(デジベル)を示している。
【0079】
図14(b)に示すように、図14(a)との比較において、動作時における圧縮空気供給音と、外部空気導入音と、原料空気を作るための濾過空気導入音の音圧レベルを全体的に低くできた。また、特に排気音消音器を介して排気される排気音のレベルN1、N2は、図示のように夫々最も高くなる部分だが上記の装置1による排気音の音圧レベルN2は33デシベル程度で3デジベル前後低くなり、ベースの音圧レベル、33デシベルとほぼ変わらずに低い音圧レベルが達成された。
【0080】
以上のように、外部空気導入通路を工夫し、さらに吸音材を設けた複数の遮音箱内に収容する場合において、小型化を図ることができた。また、ゼオライトを充填した吸着筒は、過度の温度上昇または過度の温度低下に伴う窒素吸着量が減少することが知られているが、適度に送風されるので温度の影響を受けなくなった。さらには、配管36の経路長を短くすることで圧力損失も最小にできた。
【0081】
尚、遮音箱は、金属板製に限定されるものではなく、インジェクション成形やブロー成形で作られた樹脂成形品や平板状の樹脂を張り合わせた積層板でも良いが、質量のある素材を用いることが騒音を低減する上で好ましい。また、形状は上記の直方体に限定されるものではなく、生産性、メンテナンス性、スペース効率を考慮したものであればどのような形状でも良い。
【0082】
また、コンプレッサーと熱交換器への送風により、暖められた排気熱が吸着筒を設けた室内部に流入することになるが、吸着性能に優れた上記のゼオライトを使用することで原料空気量の低減を実現できるので、コンプレッサーの発熱量も減り吸着量に影響を及ぼすまでの排気熱に上昇することはない。さらに、実質的に酸素を生成する上で必要となる主部品を全て遮音箱中に収めた事で、連続する騒音源となるコンプレッサーの音は、唯一の開口部となる空気排出口から外部に出る騒音を発するが、各室内部を通過する際に、音エネルギーは、反射、吸音を繰り返して減衰される結果、耳障りな音は低減される。
【0083】
以上の様に、 酸素生成過程において実質的に騒音源の要因となりうる構成部品のほぼ全体を、空気取入口と空気排出口を有している金属板と吸音材を重合し、消音をなしうる収納ケース(遮音箱,室内部)に収納することにより、さらに、遮音箱,室内部は、内面に吸音材を貼ることにより、騒音源は最小限に抑えられる。更には、従来のような排出通路と酸素の生成に必要な部品とが区分けされている装置に比べて、効率良くスペース使うことが出来るため、装置の小型化とメンテナンス性を向上できることになる。
【0084】
尚、以上は本発明の医療用の装置1を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、空気中から窒素を吸着して、酸素を生成するための触媒担体として、SiO2/Al2O3比が2.0〜3.0であるX型ゼオライトであり、かつ前記Al2O3の四面体単位の少なくとも88%以上をリチウムカチオンと結合させることにより、吸着筒は1本であってもよい。さらに、木製筐体とカバーのデザインは上記構成に限定にされないことは言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、全体的な騒音発生を抑制することで、きわめて騒音レベルを低くできる酸素濃縮装置を提供できる。
【0086】
また、加えて、小型かつ保守作業性に優れた酸素濃縮装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る酸素濃縮装置1を正面から見て、患者Kとともに略同じ縮尺率で示した外観斜視図である。
【図2】 (a)は、装置1を部屋の壁面W近くの床面F上に設置した様子を示した左側面図であり、図2(b)は装置1の背面図である。
【図3】 (a)は、図1で示した流量表示部8と保護カバー9を拡大して示した外観斜視図であり、図3(b)は保護カバー9を取り外した様子を示した外観斜視図である。
【図4】 (a)は、装置1の平面図であり、図4(b)は点検用蓋体22を開けた様子を示した平面図である。
【図5】 フィルター交換用蓋体21と点検用蓋体22の取り外しの様子を示した外観斜視図であって、図5(a)と(b)は、フィルター交換蓋体21の取り外しの様子を示し、(c)と(d)は、点検用蓋体22の取り外しの様子を夫々示す。
【図6】 (a)〜(c)は、図5(c)のX−X線矢視断面図である。
【図7】 装置1のブロック図を兼ねた配管図である。
【図8】 図7の装置1のブロック図における動作説明フローチャートを各種の騒音の発生タイミングとともに示した図である。
【図9】 図7に示した各部品が第1遮音箱54と、第2遮音箱55の内部に収容された様子を示しており、(a)は装置1に収容された後に右側面側から見た様子を示し、(b)は、背面側から見た様子を示し、(c)は、左側面側から見た様子を夫々示している。
【図10】 第1遮音箱54と第2遮音箱55とを一体的に固定した様子を示した外観斜視図である。
【図11】 図10に示した第1遮音箱54と第2遮音箱55とに導入される空気流を示した外観斜視図である。
【図12】 図11に示した第1遮音箱54と第2遮音箱55の一体物をカバー2を設けた木製筐体80の収納部81内にセットする様子を示した立体分解図である。
【図13】 図12のX−X線矢視断面図であって、(a)は中間板86がセットされた状態を示し、(b)は中間板86の横棒87を掴み上に持ち上げた様子を示し、(c)は矢印方向に回動し、下方に移動する様子を夫々示す。
【図14】 図8で述べた動作時における圧縮空気供給音と、外部空気導入音と、原料空気を作るための濾過空気導入音と、切換弁作動音と排気音が周期的に発生する様子を示す比較図であって、(a)は従来の装置の音圧レベル(デジベル)を示し、(b)は本発明の装置1の音圧レベル(デジベル)を示す。
【符号の説明】
1 酸素濃縮装置
2 カバー
3 前面化粧パネル
4 左側面化粧パネル
5 右側面化粧パネル
7 電源スイッチ
8 流量表示部
9 保護カバー
10 酸素出口管
11 カプラー
12 チューブ
13 鼻カニューラ
16 動作インジケータ
17 Cdsセンサ
20 加湿器
21 フィルター交換用蓋体
22 点検用蓋体
25 裏面パネル
26 排気口
27 流用設定ダイヤル
29a、29b 圧力センサ
30 吸気フィルター
31 圧力調整器
32 バクテリアフィルター
33 フィルター
34 二次電源
35 吸着パッド
36 配管
37 吸気用消音器
38 コンプレッサー
39 冷却用ファン
40 熱交換器
41 ニ方向切換弁
42 排気用消音器
43 第1吸着筒
44 第2吸着筒
45 均等圧弁
46a、46b 逆止め弁
47 製品タンク
51 制御基板
54 第1遮音箱
55 第2遮音箱
56 空気取入口
57 空気排気口
58 第1連通口
59 第2連通口
60 配管穴
61 第1室内部
62 第2室内部
63 第3室内部
64 第4室内部
65 第1隔壁
66 第2隔壁
70 コイルバネ
72 ゴム足
80 木製筐体
81 収納部
86 中間板
90 吸音部材
Claims (5)
- 圧縮空気を供給するコンプレッサーと、前記コンプレッサーによって、供給された空気より酸素を取出す吸着筒と、前記コンプレッサーを冷却するためのファンとを有し、前記コンプレッサーを収納ケースに収納して、前記コンプレッサーの消音を施している酸素濃縮装置であって、
酸素生成過程において実質的に騒音源となりうる製品タンクを含むほぼ全体の部品を、空気取入口と空気排出口を有し、金属板とその金属板の内周面に吸音材を重合し、吸気音と排気音を吸収する遮音箱に収納し、
前記遮音箱は、
外部空気を直に内部に導入する空気取入口を有し、かつ前記冷却用ファンと、前記ニ方向切換弁とを収容し、上方に配置される第1室内部と、
前記熱交換器と、前記コンプレッサーと、前記排気用消音器とを収容し、下方に配置される第2室内部と
を有する第1遮音箱と、
吸気用消音器を収容し、前記第2室内部に連通する第1空気連通口を有し後方に配置される第3室内部と、
前記第1吸着筒と前記第2吸着筒とを収容し、前記第2室内部に連通するように上方に設けられる第2空気連通口と、底面に形成された空気排気口とを備え、前方に配置される第4室内部と
を有する第2遮音箱と、
を備え、
前記第1遮音箱と前記第2遮音箱とが一体化され、
前記空気取入口から導入された前記外部空気は、前記冷却用ファンを介して前記第2室内部へ供給されて前記熱交換器と前記コンプレッサーとを冷却した後、前記第1空気連通口を介して前記第3室内部へ供給されて上方に向かい、前記第2空気連通口を介して前記第4室内部へ供給されて下方に向かい、前記空気排気口から排出され、
前記吸気用消音器を介して導入された原料空気は、下方に向かって、前記第1空気連通口を介して前記第2室内部へ供給される
ことを特徴とする酸素濃縮装置。 - 前記コンプレッサーは、前記第2室内において防振部材を介して固定されることを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮装置。
- 前記遮音箱を、前後方向と左右方向と上下方向とから覆うとともに、左右方向から着脱自在に収納する収納部と、天井面において前記原料空気と前記外部空気を導入する開口部と、底面の裏面側において前記空気排気口に連通する排気口と、を形成した収納部を備えた木製の筐体を、さらに設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の酸素濃縮装置。
- 前記遮音箱の前後方向と左右方向と下方向に、前記収納部の内接面に当接する弾性体を固定したことを特徴とする請求項3に記載の酸素濃縮装置。
- 前記一体化された前記遮音箱を、前記収納部の左右方向から着脱自在にするための木製の蓋体を設け、前記蓋体を覆う化粧パネルを前記木製の筐体にさらに固定したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の酸素濃縮装置。
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