JP4338899B2 - 使用済み燃料再処理方法、ピューレックス式再処理方法、Np(VI)をNp(V)に還元する方法、及びPu(IV)をPu(III)に還元する方法 - Google Patents
使用済み燃料再処理方法、ピューレックス式再処理方法、Np(VI)をNp(V)に還元する方法、及びPu(IV)をPu(III)に還元する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4338899B2 JP4338899B2 JP2000568090A JP2000568090A JP4338899B2 JP 4338899 B2 JP4338899 B2 JP 4338899B2 JP 2000568090 A JP2000568090 A JP 2000568090A JP 2000568090 A JP2000568090 A JP 2000568090A JP 4338899 B2 JP4338899 B2 JP 4338899B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydroxylamine
- iii
- reduced
- organic
- reducing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、核燃料の再処理に関し、特にプルトニウム及びネプツニウムからのウランの分離に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多くの商用再処理プラントはピューレックス法を用いており、使用済み燃料を硝酸に入れて溶かし、続いて溶解ウラン及びプルトニウムを硝酸溶液から抽出して、無臭ケロシンのような不活性炭化水素に溶かした有機相のトリブチルホスフェート(TBP)に入れる。この有機相は、次に、ウランをプルトニウムから分離するため溶媒抽出技術で処理される。
【0003】
特に、有機相は、溶媒抽出による核分裂生成物の分離を受けると共に、ある場合にはその後、いわゆるU/Pu分離の前に、テクネチウムの除去を受ける。U/Pu分離においては、Pu(IV)は還元されてPu(III)になるが、このPu(III)は有機相に抽出されず、従って、Uが有機流に残っている間、水性流に従う。通常、U/Pu分離の際に使用される還元剤はU(IV)である。溶媒流中のNp(VI)もまたU(IV)により還元されてNp(IV)になる。Np(IV)は、溶媒中に抽出可能であり、従って、U生成物と共に溶媒流れにある接触器を出る。ヒドラジン硝酸塩は、通常、特にHNO2による酸化のないようにU(IV)及びPu(III)を安定化させるために使用される。U及びPuの分離を実際に行うためのユニットは、多段の接触器を備えており、最近の遠心接触器においては例えば6段が用いられている。
【0004】
このような方法には以下の欠点がある。
・ヒドラジンがTc(VII)イオンにより触媒作用で分解される。
・ある条件下でヒドラジンが望ましくない酸化生成物(例えば、アンモニウム
塩)を形成しうる。
・U(IV)はプラントで別のプロセスで製造しなければならず、従って、コス
トが増大する。
・2種の試薬(reagents)が必要である。
・NpはUから分離されないので、UからNpを除去するため下流側に追加の
プロセスが必要である。
【0005】
また、現行の工業用ピューレックス法の欠点は、同ピューレックス法が3サイクルのフローシート[(1)核分裂生成物を分離しU/Puの分離を行ういわゆるHAサイクル;(2)ウラン流を純化するUPサイクル;(3)プルトニウム流を純化するPPサイクル]を使用していることである。従って、単一の溶媒抽出サイクルがある改良型ピューレックス法を開発することが望まれている。
【0006】
更に、ネプツニウムの原子価制御はピューレックス法の再処理における重要な問題になりうる。ネプツニウムは、ピューレックス法では、3つの異なる原子価状態Np(IV),(V),(VI)の混合物として存在しうる。Np(IV)及び(VI)の双方は溶媒相に抽出可能であるのに対して、Np(V)はこの溶媒相に抽出可能ではない。Npをラフィネート流(raffinate streams)に指向させるために、Npは通常、(V)酸化状態で安定化される。これは複雑に入り組んだ問題であり、その理由は、3サイクルのうちの中間酸化状態だけでなく、Np(V)もNp(IV)及び(VI)への不均化のような競争反応を受け易く、硝酸により酸化されてNp(VI)になるからである。従って、ネプツニウム制御は難しく、効果的なネプツニウム制御が高度化した再処理計画の主たる狙いとなっている。ピューレックスの商用再処理プラントにおいては、Npは、ウラン純化(UP)サイクル中にウランから分離されるのが一般的である。Np(IV)はコンディショナーにおける水性相中で高温に加熱することによりNp(V)及び(VI)に転換される。コンディショニングされた液体は、抽出及び洗浄ミキサーセトラーに給送され、そこでNp(V)が水性ラフィネートに排出される。給送される液中に存在するいかなるNp(VI)もヒドロキシルアミンにより還元されてNp(V)となり、これが接触器の洗浄部に送られる。典型的なプロセスにおいては、Npからウラン生成物を除染するために2又は3つのミキサーセトラーが必要である。
【0007】
Pu(IV)及びNp(VI)についての効果的な還元剤を用いるU(IV)+ヒドラジンシステムに替えて使える代替品を探すために数多の研究が行われてきた。還元剤の中でも、ブチルアルデヒド,ヒドロキノン,置換ヒドロキノン類,及びN−メチルヒドロキシルアミンやN,N−ジメチルヒドロキシルアミンのような置換ヒドロキシルアミン類が研究されてきた[ユ-ケウン・セイ(Yu-Keung Sze),ゴスリン・ワイ・エー(Gosselin Y. A)の「核技術(Nucl. Technology)」1983年63巻3号,431〜441頁;コルトノフ・ブイ・エス(Koltonov V.S,バラノフ・エス・エム(Baranov S. M.)の「放射化学(Radiokhimiya)1993年35巻6号,11〜21頁;及びコルツノフ・ブイ(Koltunov V.),バラノフ・エス(Baranov S.)の「未来の核燃料サイクルシステムの評価に関する国際会議(グローバル95)(International Conference on Evaluation of EmergingNuclear Fuel Cycle Systems(Global-95))」1995年9月,フランス国ヴェルサイユ,議事録1巻577〜584頁]。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような既知のNp及びPu還元プロセスの欠点は、それらの速度論が、最近のピューレックス式再処理プラントにおいて使用されるような遠心式又はその他の補力式接触器についての短い滞留時間に対して潜在的に余りにも遅いことである。特に、迅速にPu(IV)を還元する還元剤を探し出すことが難しく、これは、遠心式接触器を使用すべき場合には更に難しい。
【0009】
【課題を解決するための手段】
一方、ヒドロキシルアミンの有機誘導体にOH(ヒドロキシル)基を導入することによりNp(VI)及びPu(IV)の還元速度が意外に増すことが分かってきた。
【0010】
本発明は、Np(VI)を含む有機相を親水性置換ヒドロキシルアミンと接触させる使用済み燃料再処理方法を提供している。この親水性置換ヒドロキシルアミンにおいて、ヒドロキシルアミンの少なくとも1つのN−Hヒドラジンが有機置換基に替えられており、1つ以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1つのかかる有機置換基が存在する。有機置換基はアルキル基であるか、或いはヒドロキシルを含む置換基の場合には、ヒドロキシアルキル及び特にモノヒドロキシアルキルであることが好ましい。適当なアルキル基は、4つまでの炭素原子を有するアルキルであるが、メチル基、特にエチル基が好適である。最も好適なヒドロキシルアミンは、エチル(ヒドロキシエチル)ヒドロキシルアミン(EHEH)であり、これは化学式HOC2H4(C2H5)NOHを有する。置換ヒドロキシルアミンはNp(VI)を還元してNp(V)とし、Np(V)は次に水性相中に逆洗流入する。
【0011】
置換ヒドロキシルアミンは、次の化学式のものであり、
【化2】
式中、R1はH又はC1〜C4アルキルであり、R2はC1〜C4ヒドロキシルアルキルである。
【0012】
有機相は、好ましくはNp(VI)に加えてU(VI)及びPu(IV)を含み、この場合、EHEHはPu(IV)を還元して抽出不可のPu(III)とし、これがNp(V)と共に水性相中に逆洗流入することができる。少なくとも、非常に短い滞留時間を有する遠心式接触器のような補力接触器を用いる好ましいプロセス、特にEHEHを用いるプロセスにおいては、Np(IV)へのNp(V)の還元が起きないので、U生成物流の下流純化の必要がない。U(IV),C6H5NHNH2及びアスコルビン酸のような他の還元剤を使用して得られる速度と比較してNp(IV)へのNp(V)の還元速度が低いことは特にEHEHの重要な利点である。[HNO3]=2.0M,[還元剤]=0.2M,T=45℃のとき、Np(V)還元についての擬似1次速度定数は、
U(IV) k1=0.38min-1
C6H5NHNH2 k1≒0.027min-1
アスコルビン酸 k1=0.071min-1
EHEH k1=0.0024min-1
であることが分かった。
【0013】
U生成物流の下流純化が必要であるか、或いは望ましければ、処理された溶媒(有機)相は、次に親水性コンプレキサント−還元剤(complexant-reductant)(好ましくは、ホルモヒドロキサム酸)と接触して、Np(IV)で錯化すると共にNp(VI)を還元し、これを2次水性相中に逆洗流入する(WO 97/30456並びに核燃料再処理におけるホルモヒドロキサム酸及びアセトヒドロキサム酸の出願、アール・ジェイ・テイラー(R. J. Taylor), アイ・メイ(I. May), エイ・エル・ウォールワーク(A. L. Wallwork), アイ・エス・デニス(I. S. Denniss), エヌ・ジェイ・ヒル(N. J. Hill), ビー・ヤー・ガルキン(B. Ya. Galkin),ビー・ヤー・ジルバーマン(B. Ya Zilberman), ユー・エス・フェドロフ,ジェイ(Yu.S.Fedorov, J.), 合金及び化合物(Alloy & Cpds.)のやがて公開される出願)。
【0014】
好適な方法において、有機相はEHEH又はその他の置換ヒドロキシルアミンと接触し、Pu(III)及びNp(V)は1次接触器において水性相中に逆洗流入する。U(VI)としてのUは、有機相に留まっており、しかる後、通常の方法で次の接触器において希硝酸中に逆洗流入される。これらの接触器は多段接触器であることが適している。
【0015】
本発明は、Np(VI)及びPu(IV)から選択された核種をそれぞれNp(V)及びPu(III)に還元する方法を含んでおり、該方法ではこの核種を上述したように置換ヒドロキシルアミンと接触させることを含んでいる。勿論、Np(VI)及びPu(IV)は、2つの核種をかかる置換ヒドロキシルアミンと組み合わせ接触することにより、一緒に還元されうる。
【0016】
以下の記載において、EHEHは還元剤として説明されているが、上述したような別の還元剤を使用してもよいことは言うまでもない。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に関して単なる一例として更に説明する。
図1は、本発明の再処理方法を実施するためのピューレックス式再処理プラントのフローチャートである。この方法において、EHEHを使用して、U/Pu分離工程においてNp(VI)及びPu(IV)を共に還元し、その結果得られるNp(V)はPu生成物(Pu(III))と共に誘導される。以下の記号が図で使用されている。
破線:溶媒流
実線:水性流
【0018】
従って、本発明の好適な実施例において、使用済み燃料(図1におけるHAフィード)の溶解に起因する硝酸溶液は、例えば通常の方法で、核分裂生成物とおそらくTcとの除去を受ける。別のTc除去接触器が付加されていてもよい。U,Pu及びNpを含むと共に、またある場合にはTcも含む合成有機流は、U/Pu分離工程に送られる。通常、UはU(VI)として、PuはPu(IV)として、NpはNp(VI)として存在する。U/Pu分離工程において、Np(VI)及びPu(IV)は共に、EHEHにより抽出不可の形であるPu(III)及びNp(V)に還元される。EHEHはまたHNO2と反応し、従って、ヒドラジンのような付加的な捕捉剤は必要とされない。
【0019】
Np及びPuを含む水性流は、例えば通常の方法で固体生成物への転換のため生成物仕上げ(product finishing)に給送しうる。
【0020】
随意であるが、処理された溶媒流は、残留しているNp又はPuを水性流中に逆洗流入するためNp/Pu研磨ユニットに送られる。Np,Puを含む2つの水性流は合流してウラン抽出ユニットに送られ、Np,Puを固体生成物に転換する前に、どんなウランも抽出して溶媒流に入れる。Pu,Np生成物は廃棄してもよいし、或いはMOX燃料(MOX=混合酸化物(U+Pu))の製造に際に使用してもよい。
【0021】
本発明に従う第2実施例において、Npは、U/Pu分離工程中に溶媒流からのPuの逆洗後、Np(VI)に対する還元剤として特にEHEHを使用して、還元的ストリップ接触器(reductive strip contactor)においてウラン生成物溶媒流から除去される。これは比較的に純粋なNp−237流を与え、該Np−237は所望ならば別個に廃棄できる。
【0022】
好適な実施例において、本発明の方法は、商用再処理プラントにおいて使用されているPu及びNpの分離を不要にする。従って、プラントがもっと小型になり、そして溶媒流及び水性流が減少し、その結果、環境的及び経済的メリットが得られる結果になる。この方法は、Npを還元するのに、好適な実施例においてEHEHのみを使用する点で優れたNp制御(U,Np分離)を特色としている。PuもNpも、Uが充填された溶媒流から効率的に分離されうる。
【0023】
本発明の好ましい方法の更なる利点は、U(IV)を還元剤として使用しないことである。従って、U(IV)がPu,Np生成物で逆洗されず、これは従って一層純粋である。このプロセスは、U/Pu分離工程における段数を減少させる機会を与える。更に、回収すべき235Uに減損U(IV)が添加されることがなく、従って、最終のウラン流はウラン濃縮プロセスにより適している。また、U(IV)を別のプロセスプラントで製造したり購入したりする必要もないので、更に経済的メリットが得られる。
【0024】
通常のピューレックス法は、核分裂生成物の分離後、Tc分離工程を含んでいる。その理由は、U(IV)及びPu(III)を安定化するために慣例的に使用されるヒドラジン硝酸塩がTcとの自己触媒反応に加わり、これがヒドラジンの望ましくない消費増加になるからである。本発明の好ましい方法においては、添加されるU(IV)はない。更に、非常に緩慢にだけTcと反応するEHEHは、亜硝酸捕捉剤もしくはスカベンジャーとして役立ち、そのためPu(III)の再酸化を低減する。従って、ヒドラジンは不要にすることができ、そしてPu,Np生成物及びU生成物について低いTc基準が受け入れられれば、Tc除去工程もまた不要にしうる。
【0025】
上述したプロセスは、U/Pu分離工程に入る活性溶媒フィードがEHEH又は別のヒドロキシル化したヒドロキシルアミン誘導体で処理されてPu(IV)をPu(III)に還元しNp(VI)をNp(V)に還元するピューレックス式再処理法を例証していることが分かる。これらの還元種は水性流中に逆洗流入し、処理された溶媒流はU逆洗に供される。
【0026】
従って、本発明は、核燃料の再処理からPu,Np生成物の製造を可能にしている。これは、Npが「可燃性」の中性子毒物質であるので、また、Puが燃料として再利用されればNpが存在するかどうかは問題ではないので、有利である。更に、不純なPu生成物は核兵器の拡散を防止するので、不純なPu生成物を製造することは有利である。最後に、Uは決して放射性ではなく、そしてNpは相当にα活性(α-active)汚染生成物であるから、UよりはPuと共にNpを除去するのがよい。
【0027】
本発明の方法を使用して回収されたウラン及びプルトニウムは、例えば核燃料ペレットのように、発電に使用するのに適する核分裂性物質に形成しうる。核分裂性物質の例はMOX燃料である。
【0028】
【実施例】
実施例1
Np(VI)及びPu(IV)とのEHEHの反応についてそれぞれ1次及び2次速度定数を求めた。反応終了の時間も測定した。その結果を下記の表1及び2に示す。この結果は、[EHEH]=0.1M,[Np(VI)]=1.2×10-4M,[HNO3]=1.0Mで測定した。標準的な技術を用いた。
【0029】
【表1】
【0030】
4モルのNpO2 2+が1モルのEHEHにより還元されるので、おそらく反応は、
【化3】
に従って進行する。
【0031】
反応の速度は、
【数1】
と表わされる。
ここで、25.6℃で、k=334±12M-0.2min-1
EACT=42.3±2.7 kj/mol
である。
表2の結果は、[EHEH]=0.1M,[Pu(IV)]=0.01M,[HNO3]=1.0Mで測定した。標準的な技術を用いた。
【0032】
【表2】
【0033】
還元剤1モルにつき6モルのPu(III)が生成されるので、Pu(IV)は、
【化4】
に従って還元される。
【0034】
可変HNO3濃度で速度論は、
【数2】
と表わされる。
ここで、11℃で、k=58700±10300mol1.3l-13s-1
EACT=127.2±8.9 KJ/mol
である。
【0035】
NH2OH及び置換されていないヒドロキシルアミンと比較したEHEHの利点は、反応速度が生成物であるPu(III)イオンにより抑制されない点であることが分かる。
【0036】
別の利点は、還元剤EHEHに対するNp(VI)及びPu(IV)の化学量論比が大きい(即ち、それぞれ4:1,6:1)ことである。従って、プロセスにおけるこの還元剤の消費量が少なくなり、経済的利点をもたらす。
【0037】
上述の結果は、EHEHが迅速な速度論を有すると共に、少ない滞留時間(例えば、1段あたり20秒)をもつ補力式接触器(例えば、遠心式接触器)において使用可能であることを表わしている。
【0038】
実施例2
標準方法を用いて、[HNO3]=1M,[還元剤]=0.1M,[Pu(IV)] =0.01M,T=35℃で、Np(VI)及びPu(IV)の還元反応が99%終了するのに要する時間を測定した。結果は表3に示されている。
【0039】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を組み入れたピューレックス式再処理法の概略フローチャートである。
Claims (9)
- Np(VI)を含む有機相を、 ヒドロキシルアミンの少なくとも1つのN−Hヒドラジンが有機置換基に替えられており、1つ以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1つの該有機置換基が存在する、親水性の置換ヒドロキシルアミンと、接触させて、 Np(VI)を還元してNp(V)とし、次にこのNp(V)を水性相中に逆洗流入することを特徴とする使用済み燃料再処理方法。
- 前記置換ヒドロキシルアミンが、次の化学式のものであり、
- 前記置換ヒドロキシルアミンが、エチル(ヒドロキシエチル)ヒドロキシルアミンであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記有機相がU,Pu及びNpを含んでおり、前記置換ヒドロキシルアミンがPuを還元してPu(III)とし、Np(VI)を還元してNp(V)とし、前記Pu(III)及び前記Np(V)を前記水性相中に逆洗流入することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 前記置換ヒドロキシルアミンを使用する還元は、前記有機相からのプルトニウムの逆洗後に行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- U/Pu分離工程に入る活性溶媒フィードを、ヒドロキシルアミンの少なくとも1つのN−Hヒドラジンが有機置換基に替えられており、1つ以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1つの該有機置換基が存在する、親水性の置換ヒドロキシルアミンで処理して、
Puを還元してPu(III)にすると共に、Np(VI)を還元してNp(V)とし、次に還元種を水性流中に逆洗流入することを特徴とするピューレックス式再処理方法。 - ヒドロキシルアミンの少なくとも1つのN−Hヒドラジンが有機置換基に替えられており、1つ以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1つの該有機置換基が存在する、親水性の置換ヒドロキシルアミンに、Np(VI)を接触させ、Np(VI)をNp(V)に還元する方法。
- ヒドロキシルアミンの少なくとも1つのN−Hヒドラジンが有機置換基に替えられており、1つ以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1つの該有機置換基が存在する、親水性の置換ヒドロキシルアミンに、Pu(IV)を接触させ、Pu(IV)をPu(III)に還元する方法。
- 前記置換ヒドロキシルアミンが、次の化学式のものであり、
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
RU98115973/06A RU98115973A (ru) | 1998-08-20 | Способ повторной переработки отработанного ядерного топлива | |
RU98115973 | 1998-08-28 | ||
PCT/GB1999/002846 WO2000013188A1 (en) | 1998-08-28 | 1999-08-27 | Nuclear fuel processing including reduction of np(vi) to np(v) with a hydrophilic substituted hydroxylamine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003535306A JP2003535306A (ja) | 2003-11-25 |
JP4338899B2 true JP4338899B2 (ja) | 2009-10-07 |
Family
ID=29707827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000568090A Expired - Fee Related JP4338899B2 (ja) | 1998-08-28 | 1999-08-27 | 使用済み燃料再処理方法、ピューレックス式再処理方法、Np(VI)をNp(V)に還元する方法、及びPu(IV)をPu(III)に還元する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4338899B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2870841B1 (fr) * | 2004-05-28 | 2007-02-09 | Commissariat Energie Atomique | Procede de coprecipitation d'actinides a des etats d'oxydation distincts et procede de preparation de composes mixtes d'actinides |
-
1999
- 1999-08-27 JP JP2000568090A patent/JP4338899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003535306A (ja) | 2003-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5325098B2 (ja) | 使用済み核燃料を再処理しウラン・プルトニウム混合酸化物を調製する方法 | |
US8778287B2 (en) | Pooled separation of actinides from a highly acidic aqueous phase using a solvating extractant in a salting-out medium | |
RU2558332C2 (ru) | Способ переработки отработанного ядерного топлива, не требующий восстановительной реэкстракции плутония | |
JP2009537838A5 (ja) | ||
RU2537952C2 (ru) | Улучшенный способ переработки отработанного ядерного топлива | |
RU2706954C2 (ru) | Способ обработки водного азотнокислого раствора, полученного при растворении отработавшего ядерного топлива, выполняемый в одном цикле и не требующий какой-либо операции, включающей восстановительную реэкстракцию плутония | |
US20080224106A1 (en) | Process for treating compositions containing uranium and plutonium | |
JP2018532691A (ja) | 新規な非対称n,n−ジアルキルアミド、その合成及び使用 | |
CN101076868B (zh) | 将铀ⅵ与锕系元素ⅳ和/或锕系元素ⅵ分离的方法及其应用 | |
US6413482B1 (en) | Method for reprocessing nuclear fuel by employing oximes | |
Campbell et al. | The chemistry of fuel reprocessing: present practices, future trends | |
JPS60187897A (ja) | 核燃料の処理方法 | |
JP4338898B2 (ja) | 使用済み燃料の再処理方法およびピューレックス式再処理方法 | |
US6444182B1 (en) | Nuclear fuel reprocessing using hydrophilic substituted hydroxylamines | |
JP4338899B2 (ja) | 使用済み燃料再処理方法、ピューレックス式再処理方法、Np(VI)をNp(V)に還元する方法、及びPu(IV)をPu(III)に還元する方法 | |
EP2223305B1 (en) | Use of a wash solution in continuous reprocessing of nuclear fuel and a system thereof | |
JP3310765B2 (ja) | 再処理施設の高レベル廃液処理方法 | |
RU2012075C1 (ru) | Способ переработки облученного топлива аэс | |
WO1999023668A1 (en) | Nuclear fuel reprocessing | |
RU2767931C1 (ru) | Способ экстракционной очистки экстракта урана от технеция | |
JP2019015533A (ja) | マイナーアクチノイドの分離方法 | |
RU2561065C1 (ru) | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ СОВМЕСТНОГО РАСТВОРА U И Pu | |
Germain et al. | Use of formic acid for the stripping of plutonium | |
JP2020071126A (ja) | マイナーアクチノイドの分離方法 | |
Oka et al. | ON THE REFINEMENT OF URANIUM WITH BENZYLDODECYLAMINE |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060821 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20080613 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081118 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20090116 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20090217 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20090224 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090609 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090701 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |