JP4338429B2 - ゼロクロス信号出力装置,画像形成装置 - Google Patents

ゼロクロス信号出力装置,画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4338429B2
JP4338429B2 JP2003118687A JP2003118687A JP4338429B2 JP 4338429 B2 JP4338429 B2 JP 4338429B2 JP 2003118687 A JP2003118687 A JP 2003118687A JP 2003118687 A JP2003118687 A JP 2003118687A JP 4338429 B2 JP4338429 B2 JP 4338429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zero
cross signal
voltage dividing
signal
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003118687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004328869A (ja
Inventor
善文 米谷
一也 岩林
篤 梅景
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003118687A priority Critical patent/JP4338429B2/ja
Publication of JP2004328869A publication Critical patent/JP2004328869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4338429B2 publication Critical patent/JP4338429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,交流電源から得た交流信号に基づいてゼロクロス信号を生成・出力するゼロクロス信号出力装置及びそれを具備する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では,交流電源から得た全波整流された交流信号に基づいてゼロクロス信号を生成し,このゼロクロス信号を用いて制御CPUに割り込みをかける(割り込み処理を実行する)ことにより,停電監視や定着装置の電力制御,電源周波数(50Hz/60Hz)の検出等が行われている。従って,このゼロクロス信号にノイズが生じると,不必要な割り込み処理が発生して装置が誤動作する。
従来,ゼロクロス信号に発生するノイズによる割り込み処理の誤動作を防止するため,特許文献1には,ゼロクロス信号により割り込みが発生した後,所定時間だけ割り込みを禁止することが示されている。これにより,前記交流信号におけるゼロクロスの検出電圧付近でノイズが発生することにより,ゼロクロス信号が連続してON/OFFして無用な割り込み処理が生じる誤動作を防止できる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−272089号広報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,特許文献1に示されるように,割り込み禁止の時間帯を設けると,比較的短い時間幅であるゼロクロス信号のパルス幅(ONからOFFまでの時間)を検出できないという問題点があった。
交流電源の電圧変動によって前記交流信号の電圧が変動した場合,これがゼロクロスの検出タイミング(前記交流信号の電圧がゼロクロスの検出電圧となるタイミング)を変化させる結果,前記交流信号の位相は変化していないにも関わらずゼロクロス信号の位相が変化してしまう。これに対応するため,従来,ゼロクロス信号のパルス幅を検出し,例えばその中央点(1/2の点)を検出する等により電源電圧の影響を除去することが行われていたが,ゼロクロス信号のパルス幅を検出できないと,電源電圧変化によるゼロクロス信号の位相変化の影響を除去することができない。
一方,交流信号における誘導ノイズ電流による誤動作を防止するため,交流信号経路のインピーダンスを小さくすることが有効であることが知られているが,該インピーダンスを単に小さくすると,流れる電流が大きくなって消費電力が増大するので,現実には前記インピーダンスを小さくしてノイズ(誘導ノイズ)の影響を除去することが難しいという問題点もあった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,交流電源から得た交流信号に基づいてゼロクロス信号を生成・出力する際に,ノイズの影響を除去して精度の高いゼロクロス信号の生成・出力を可能とするゼロクロス信号出力装置及びそれを具備する画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は,交流電源から得た全波整流された交流信号に基づいて1次側ゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成手段と,前記1次側ゼロクロス信号を入力しフォトカプラを介して2次側ゼロクロス信号を出力するゼロクロス信号出力手段と,を具備するゼロクロス信号出力装置において,前記ゼロクロス信号生成手段が,前記交流信号を分圧するために直列に設けられた複数の抵抗素子からなる分圧回路と,該分圧回路における分圧点の電源側に設けられた定電流素子とを具備してなることを特徴とするゼロクロス信号出力装置として構成されるものである。そして,前記定電流素子のピンチオフ電流は,前記分圧回路における分圧点の電圧が前記交流信号から前記1次側ゼロクロス信号を生成する際のしきい電圧となるときに前記定電流素子に流れる電流に対し余裕分を加えた電流である。
【0006】
第1の発明により,前記定電流素子によって前記分圧回路を流れる電流が制限されるので消費電力の増大を抑え,かつ,ゼロクロス検出タイミング近傍にける前記分圧回路のインピーダンスを小さくして誘導ノイズ電流による誤動作を防止することができる。
【0007】
また,第の発明は,交流電源から得た全波整流された交流信号に基づいて1次側ゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成手段と,前記1次側ゼロクロス信号を入力しフォトカプラを介して2次側ゼロクロス信号を出力するゼロクロス信号出力手段と,を具備するゼロクロス信号出力装置において,前記ゼロクロス信号生成手段が,前記交流信号を分圧するために直列に設けられた3つ以上の抵抗素子からなり,その3つ以上の抵抗素子のうちの2つ以上が分圧点よりも接地側に設けられた分圧回路を具備し,前記分圧回路の分圧点に接地側から接続された前記抵抗素子よりもさらに接地側に位置する前記抵抗素子のいずれかにおける電源側の接続点と前記1次側ゼロクロス信号のラインとが抵抗素子を介して接続されてなることを特徴とするゼロクロス信号出力装置として構成されるものである。
これにより,前記分圧点の電圧が所定の基準電圧より下がって前記1次側ゼロクロス信号がONの状態では,接地側の分圧抵抗素子がダイオード或いは抵抗等を介してゼロクロス検出信号のON状態に引き込まれるので,分圧比(分圧点の電圧)は分圧抵抗によって定まる所定の値より小さく設定されることとなる。また,前記分圧点の電圧が所定の基準電圧より上がって前記1次側ゼロクロス信号がOFFの状態では,ダイオードを用いた場合には該ダイオードによって接地側の分圧抵抗素子がゼロクロス検出信号とアイソレートされるので分圧比が分圧抵抗によって定まる所定の分圧比となり,また,抵抗素子を用いた場合にはゼロクロス信号のOFF状態にプルアップされるので分圧比が分圧抵抗によって定まる所定の分圧比より大きく設定されることなる。このようにゼロクロス信号の出力状態に応じて分圧比が切り替わることによりヒステリス特性が得られ,ノイズによる誤動作を防止することができる。
【0008】
また,本発明は,前記第の発明又は第の発明に係るゼロクロス信号出力装置と,これにより出力された前記2次側ゼロクロス信号を用いて割り込み処理を行う制御手段と,を具備してなることを特徴とする画像形成装置として捉えたものであってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るゼロクロス信号出力装置Xを具備する画像形成装置の概略構成を表す断面図,図2は本発明の実施の形態に係るゼロクロス信号出力装置Xの構成を表す回路図,図3は本発明の実施の形態に係るゼロクロス信号出力装置Xにおける交流信号及びゼロクロス信号の電圧波形を表す図,図4は本発明の第1の実施例に係るゼロクロス信号出力装置X1の構成を表す回路図,図5は本発明の第1の実施例に係るゼロクロス信号出力装置X1における交流信号及びゼロクロス信号の電圧波形を表す図,図6は本発明の第2の実施例に係るゼロクロス信号出力装置X2の構成を表す回路図,図7は本発明の第3の実施例に係るゼロクロス信号出力装置X3の構成を表す回路図である。
【0010】
まず,図1を用いて,本発明の実施の形態に係るゼロクロス信号出力装置Xを具備する画像形成装置の一例である複写機1の概略構成について説明する。
本複写機1の上部は,原稿読取部110となっている。これは,該原稿読取部110が備える自動原稿搬送装置112により,該自動原稿搬送装置112の上面の原稿セットトレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的にガラス板で形成された原稿台111上へ給送する装置である。
前記原稿台111上に載置,或いは前記自動原稿搬送装置112により前記原稿台11上に給送された原稿の画像を走査して読み取る前記原稿読取部110の読取光学系は,前記原稿台111の下部に配置され,第1の走査ユニット113,第2の走査ユニット114,原稿からの反射光をCCDラインセンサ116上に結像させる光学レンズ115,光電変換素子であるCCDラインセンサ116等から構成されている。また,前記第1の走査ユニット113は,原稿面上を露光する露光ランプユニット113aと,原稿からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラー113b等から構成されている。さらに,前記第2の走査ユニット114は,前記第1ミラーから反射されてくる原稿からの反射光を,前記CCDラインセンサ116に導く第2及び第3ミラー114a,114bより構成されている。
そして,前記原稿読取部110によって読み取られた原稿画像は,画像データとして不図示の画像データ入力部へと送られ,その画像データに対して所定の画像処理が施された後に不図示の画像処理部のメモリに一旦記憶され,画像処理終了後或いは外部からの所定の出力指示に応じて前記メモリ内の画像データが読み出されて前記原稿読取部の下方に配置された画像形成部210を構成する書込みユニット227に転送される。
【0011】
前記書込みユニット227は,前記画像処理部から或いは外部の装置から転送されてきた画像データの内容に応じてレーザ光を出射する半導体レーザ光源(不図示),そのレーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー(不図示),等角速度で偏向されたレーザ光が感光体ドラム2上において等速度で偏向されるように補正するf−θレンズ(不図示)等から構成されている。なお,本実施の形態では,前記書込みユニット227としてレーザ書込みユニットを用いているが,LEDやEL等の発光素子アレイを用いた固体走査型の光書込みヘッドユニットを用いてもよい。感光体ドラム2としては,例えばアルミニウム等で製作された導電性基体(金属ドラム)の外周面に,アモルファスシリコン(a−Si),セレン(Se)や有機光半導体(OPC)等の光導電層が薄膜状に形成されてなる構成が挙げられるが,特に限定されるものではない。
さらに,前記画像形成部210は,前記感光体ドラム2の周囲に,該感光体ドラム2を所定の電位に帯電させる帯電器223,前記感光体ドラム2上に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像装置100,前記感光体ドラム2表面に形成されたトナー像を記録シート(用紙,前記被転写材の一例)に転写するコロナ放電方式の転写装置225(前記転写手段の一例),前記感光体ドラム2を除電する除電器229,前記感光体ドラム上の余分なトナーを回収するクリーニング器226等も備えている。この画像形成部210により画像が転写された記録シートは,その後,定着ユニット217に送られ画像が記録シートに定着される。
また,前記画像形成部210の排出側には,前記定着ユニット217の他に,記録シートの裏面に再度画像を形成するために記録シートの方向(前後)を反転させるスイッチバック路221,画像が形成された記録シートに対してステープル処理等を行うとともに昇降トレイ261を有する後処理装置260を備えている。前記定着ユニット217によりトナー像が定着された記録シートは,必要に応じて前記スイッチバック路221を経て排紙ローラ219によって前記後処理装置260へと導かれ,ここで所定の後処理が施された後,前記昇降トレイ261上に排出される。
また,本複写機1は,前記画像形成部210に記録シートを供給するとして,前記画像形成部210の下方に備えられた用紙トレイ251,前記スイッチバック路221に通じており記録シートの両面に画像形成を行う際に記録シートを一時退避させる両面ユニット255,複数の給紙トレイ252,253を備える多段給紙部270に加え,本複写機1の側面側に突出して設けられ手差トレイ254を供える手差しシート給送装置280を具備している。さらに,前記各トレイ251,252,253,254にセットされた記録シートを前記画像形成部210の前記転写装置225による転写位置へと搬送する搬送手段250を具備している。なお,前記両面ユニット255は通常の用紙カセットと交換可能な構成となっており,前記両面ユニット255を通常の用紙カセットに置き換えた構成とすることも可能となっている。
【0012】
次に,図2を用いて,前記複写機1が備えるゼロクロス信号出力装置Xの回路構成について説明する。
ゼロクロス信号出力装置Xは,交流電源301側の1次側回路部Aと,該1次側回路部Aとスイッチングレギュレータ304やフォトカプラPC1,PC2,PC3を介して絶縁された2次側回路部Bとから構成されている。
交流電源301の出力は,1次側回路部Aにおいて,メインスイッチ302(手動スイッチ)を経た後に全波整流回路303により全波整流され,該全波整流後の信号がスイッチングレギュレータ304に出力されるとともに,スイッチング用FET309及び平滑回路310により定電圧化されDCライン311へ出力される。
一方,スイッチングレギュレータ304に出力された信号を介した信号は,2次側回路部Bにおいて,平滑回路404,405により平滑化されて,駆動系定電圧電源出力VM,および回路系定電圧電源出力VCCが生成される。駆動系定電圧電源出力VMはドラムモータ等の駆動回路に供給されるものであり,同時に,分圧されて反転シャントレギュレータSRG1に入力される。このシャントレータSRG1は入力電圧と内部の基準電圧とを比較し,入力電圧が高い場合にはその出力はONとなる。この出力がON状態ではフォトカプラPC1を介して1次側に伝わり,スイッチング用FET309のゲートを強制的に接地し,スイッチング発振を停止させる。また入力電圧が低い場合にはシャントレレギュレータSRG1の出力はOFFとなり,スイッチング用FET309のゲートの強制的な接地が解除され,1次側はスイッチング発振を行い,駆動系出力電圧VMは一定電圧となる。また,スイッチングレギュレータ304(トランス)の2次側コイル中間タップより得られた平滑電圧VLは,電圧降下型の定電圧電源素子VRGで安定化され,その出力が回路系定電圧電源出力Vccとして制御回路等に供給される。
また,交流電源301の出力は,1次側回路部Aにおいて,他の全波整流回路307により全波整流され,該全波整流後の信号(以下,交流信号314という)は,電源側から接地側へ順に直列接続された第1の抵抗素子R1及び第2の抵抗素子R2(分圧回路)によって分圧される。その分圧点308は,DCライン311に接続されたシャンド・レギュレータ(SRG2)の入力端子に接続され,分圧点308の電圧(分圧電圧)が所定の基準電圧未満となるとSRG2の出力がON状態となり,DCライン311から抵抗,フォトカプラPC3を介して電流がSRG2へ流れるとともに,フォトカプラPC3を構成するフォトダイオード312aが発光し,同じくフォトカプラPC3を構成し2次側回路部Bに接続されたフォトトランジスタ312bがON状態となる。
これに対し,前記交流信号314の前記分圧電圧が前記基準電圧以上となると,SRG2の出力はOFF状態となり,フォトカプラPC3を構成するフォトダイオード312aの発光が停止(消灯)し,2次側回路部B側の前記フォトトランジスタ312bがOFF状態となる。
これにより,SRG2を流れる信号は,前記交流信号314が所定電圧未満であるときにLowレベルとなるゼロクロス信号(1次側ゼロクロス信号315)となる。ここで,前記全波整流回路307,前記抵抗素子R1,R2及びSRG2等が前記ゼロクロス信号出力手段の一例を構成するものである。
【0013】
一方,2次側回路部Bにおいては,定電圧電源出力VMが抵抗Rを介して前記フォトトランジスタ312b(フォトカプラPC3)のコレクタに供給されており,前記フォトトランジスタ312b(フォトカプラPC2)がON状態となる(即ち,前記交流信号314が分圧された前記分圧点308の電圧が基準電圧未満である)と2次側ゼロクロス信号FWはLowレベルとなり,前記フォトトランジスタ312bがOFF状態となる(前記分圧点308の電圧が基準電圧以上である)と2次側ゼロクロス信号FWはHighレベルとなる。
このような構成により,整流回路307で全波整流された前記交流信号314から前記1次側ゼロクロス信号315が生成され,これが前記フォトカプラPC2を介することにより絶縁された前記2次側ゼロクロス信号FWとして出力される。
図3(a)〜(d)は,当該ゼロクロス信号出力装置Xにより得られる前記交流電源301の出力信号(a),前記交流信号314(b),前記1次側ゼロクロス信号315(c)及び前記2次側ゼロクロス信号FW(d)の各電圧波形を表したものである。
【0014】
また,2次側回路部Bには,パワーセーブ信号PSの入力端子が設けられ,該パワーセーブ信号PSがON(Highレベル)すると,フォトカプラPC1がON状態となり,スイッチング用FET309のスイッチング発振は強制停止させられ,パワーセーブ状態となる。
さらに,2次側回路部Bには,パワーリレー信号PRの入力端子が設けられ,該パワーリレー信号PRがON(Highレベル)すると,リレーコイルRLが動作することによって1次側回路部Aにおけるリレー接点305がOFFとなり,前記交流信号314が停止状態(Lowレベル)となる。
前記パワーセーブ信号PS及び前記パワーリレー信号PRは,所定の制御回路500により,当該複写機1が所定時間以上操作されず,外部装置からの印刷要求も受信されなかった場合に,ONとなるように制御される。
また,2次側回路部Bには,ヒータランプ信号HLの入力端子が設けられ,複写装置1の印刷動作時に,前記制御回路500によって前記ヒータランプ信号HLがON/OFFされ,これによってフォトカプラPC2が動作/停止することで1次側回路部Aに設けられた定着温度制御回路306において位相角によるハロゲンランプ等のヒータランプ306aの定着温度制御が行われる。
また,前記制御回路500はCPUを備え,前記2次側ゼロクロス信号FWを用いて前記CPUに割り込みをかける(割り込み処理を実行する)ことにより,停電監視や定着装置の電力制御,電源周波数(50Hz/60Hz)の検出等を行う。
また,プッシュスイッチ401はユーザーの操作によりコピー動作の要求がなされたことを制御回路500が検知するためのものである。
以上に説明した構成は,一般的な画像形成装置に設けられる従来のゼロクロス信号出力回路と同様の構成である。
【0015】
本発明に係るゼロクロス信号出力装置Xの特徴は,前記フォトカプラPC3の2次側におけるコレクタ端子からエミッタ端子へ(前記フォトトランジスタ312bのコレクタ〜エミッタ)の経路と並列に接続されたコンデンサ406が設けられていることである。
これにより,図3(e)に示すように,前記2次側ゼロクロス信号FWがONするときには,HighレベルからLowレベルに瞬時に立ち下がり,同OFFするときには,前記コンデンサ406の作用によってLowレベルからHighレベルへの立ち上がりが一次遅れ状に鈍ることになる。従って,図3(f)に破線で示すように,前記1次側ゼロクロス信号315において,OFFとONとの間で切り替わる際にノイズによって瞬時的に連続したOFF/ONの切り替わりが生じた場合,図3(f)に実線で示すように,前記2次側ゼロクロス信号FWにおけるノイズの影響も鈍って割込み検出のしきい電圧以下に抑制され,制御回路500は誤動作することなく正常動作することになる。
ここで,前記2次側ゼロクロス信号FWを入力として割り込み処理を行う制御回路500における割り込み検出のしきい電圧をVth,信号FWのOFF時の電圧レベル(Highレベル)をVCC(ON時は0(ゼロ)V),ノイズの時間幅をTn,前記コンデンサ406の容量をC,前記フォトカプラPC3のコレクタに接続される抵抗素子407の抵抗値をRとすると,次の(1)式の関係が成立する範囲では,ノイズが前記制御回路500によって検出されず,ノイズによる影響を除去して前記制御回路500の誤動作を防止できる(Lnは低eの自然対数を表す)。
C・R>−Tn/Ln(1−Vth/VCC) …(1)
従って,例えば,前記しきい電圧Vth=VCC/2である場合,次の(2)式が成立するような前記コンデンサ406及び前記抵抗素子407を選定すればノイズによる前記制御回路500の誤動作を防止できる。
C・R=Tn/0.693 …(2)
また,従来技術のように,割り込み禁止の時間帯を設ける必要がないので,前記制御回路500によって前記2次側ゼロクロス信号FWのパルス幅(ONからOFFまでの時間)を検出することが可能である。これにより,電源電圧変化の変化による前記2次側ゼロクロス信号FWの位相変化の影響を除去することができ,精度の高いゼロクロス信号検出が可能となる。ここで,前記2次側ゼロクロス信号FWの立ち上がり(ON→OFF)の時間は,前記抵抗素子407の抵抗値及び前記コンデンサ406の容量により予め想定できるので,前記2次側ゼロクロス信号FWのパルス幅検出時に,その立ち上がり時間分を考慮すればより精度高くパルス幅を求めることができる。
また,前記制御回路500により,前記2次側ゼロクロス信号FWがONするタイミング(High→Low)で割り込み処理を実行すれば,瞬時に立ち下がる信号により遅れのない正確なタイミングでの割り込み処理を実行することができる。
【0016】
【実施例】
(第2の発明)
次に,図4を用いて,前記ゼロクロス信号出力装置Xに,さらにノイズ除去性能を高める構成を加えた第1の実施例(第2の発明の実施例)であるゼロクロス信号出力装置X1について説明する。
ゼロクロス信号出力装置X1は,前記ゼロクロス信号出力装置Xにおいて,前記交流信号314を分圧するために電源側から接地側への順に直列に設けられた前記第1の抵抗素子R1及び第2の抵抗素子R2の分圧点308と前記第1の抵抗素子R1との間に定電流ダイオード601(前記定電流素子の一例)を設けたものである。
図5は,本ゼロクロス信号出力装置X1における前記交流信号314(全波整流された信号),前記分圧点308における信号(分圧回路電流)及び前記2次側ゼロクロス信号FWの各電流波形を表す。
図5に示すように,前記分圧点308における信号の電流波形は,前記定電流ダイオード601が設けられたことにより,該定電流ダイオード601のピンチオフ電流Ipでリミットがかかる。このピンチオフ電流Ipを,前記分圧点308の電圧がSRG2の基準電圧となるときに流れる電流Irefに若干の余裕分を加えた電流とすれば,SRG2を動作(ON/OFF)させるのに必要十分なものとなる。
一般に,交流信号における誘導ノイズ電流による誤動作を防止するために,回路(信号経路)のインピーダンス(ここでは,前記抵抗素子R1,R2の抵抗値)を小さくすることが有効であることが知られている。しかし,回路のインピーダンスを小さくすると,流れる電流が大きくなるので消費電力が増大する。
例えば,図5において,SRG2の前記基準電圧が2.5V,前記第1及び第2の抵抗素子R1,R2の抵抗値がそれぞれ4.7KΩ,47KΩであり,位相各11.2度のタイミングでゼロクロス検出を行う場合,位相各11.2度のときに前記抵抗素子R1,R2(分圧回路)に流れる電流は0.53A,ピーク電流は2.7mA,消費電力は0.193Wとなる。
ここで,ゼロクロス検出の位相角を維持しつつ,ノイズ対策のために前記第1及び第2の抵抗素子R1,R2の抵抗値をそれぞれ470Ω,4.7KΩとして元の1/10倍とすると,位相角11.2度のときに流れる電流は5.3mA,ピーク電流は27mA,消費電力は1.93Wとなり元の10倍となってしまう。しかし,この場合において,前記定電流ダイオード601として,ピンチオフ電流Ipが5.3mAであるものを用いると,前記抵抗素子R1,R2に流れるピーク電流は1/5倍となり,消費電力は0.4753Wと約1/4倍に抑えることができる。
このように,ゼロクロス検出タイミング近傍で定電流素子のピッチオフ電流以下にすることにより,前記分圧回路のインピーダンスを小さくして誘導ノイズ電流による誤動作を防止し,かつ,前記定電流素子によって前記分圧回路を流れる電流がピンチオフ電流に制限されるので消費電力も抑えることができる。
前記定電流素子としては,前記定電流ダイオード601の他,ドレインとゲートの間を短絡させた電界効果トランジスタ(FET)や,カレントミラー回路等を用いてもよい。
【0017】
(第3の発明)
次に,図6を用いて,前記ゼロクロス信号出力装置Xに,さらにノイズ除去性能を高める構成を加えた第2の実施例(第3の発明の実施例)であるゼロクロス信号出力装置X2について説明する。
ゼロクロス信号出力装置X1は,前記ゼロクロス信号出力装置Xにおいて,前記交流信号314を分圧するために電源側から接地側への順に直列に設けられた前記第1及び第2の抵抗素子R1,R2よりもさらに接地側に直列に第3の抵抗素子R3を設けて3つの抵抗素子によって分圧回路を構成し,前記第2及び第3の抵抗素子R2,R3の間の接続点602(前記分圧点308に接地側から接続された前記抵抗素子R2よりもさらに接地側に位置する前記抵抗素子R3の電源側の接続点)と前記1次側ゼロクロス信号315のラインとが第4の抵抗素子R4を介して接続されたものである。
図6では,前記分圧点308と1次側接地(GND)との間にごく小容量のコンデンサC1を設けているが,これは特に本発明の構成をなすものではなく,特に設けなくてもよい。
このような構成により,前記分圧点308の電圧が所定の基準電圧より下がって前記1次側ゼロクロス信号がONの状態では,接地側の分圧抵抗素子R3が抵抗素子R4を介してゼロクロス検出信号のON状態に引き込まれるので,分圧比は分圧抵抗によって定まる所定の値((R2+R3)/(R1+R2+R3))より小さく設定されることとなる。また,前記分圧点308の電圧が所定の基準電圧より上がって前記1次側ゼロクロス信号がOFFの状態では,接地側の分圧抵抗素子R3は前記1次側ゼロクロス信号のOFF状態にプルアップされるので,分圧比が前記所定の分圧比より大きく設定されることなる。このようにゼロクロス信号の出力状態に応じて分圧比が切り替わることによりヒステリス特性が得られ,ノイズによる誤動作を防止することができる。
この効果は,図7に示すように,前記第4の抵抗素子R4をダイオード603に置き換えた実施例であるゼロクロス信号出力装置X3も同様に奏する。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように,第1の発明によれば,交流信号を分圧するために直列に設けられた抵抗素子の分圧点の電源側に定電流素子を設けることにより,抵抗素子のインピーダンスを下げても消費電流を抑えつつ交流信号における誘導ノイズ電流の影響を抑えることが可能となる。
また,第の発明によれば,交流信号を分圧するために直列に設けられた3つ以上の抵抗素子のうち,分圧点よりも接地側の抵抗素子の接続点と1次側ゼロクロス信号のラインとを抵抗素子又はダイオードを介して接続することにより,ゼロクロス検出動作がヒステリシス特性を有することとなり,ノイズによる誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るゼロクロス信号出力装置Xを具備する画像形成装置の概略構成を表す断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るゼロクロス信号出力装置Xの構成を表す回路図。
【図3】本発明の実施の形態に係るゼロクロス信号出力装置Xにおける交流信号及びゼロクロス信号の電圧波形を表す図。
【図4】本発明の第1の実施例に係るゼロクロス信号出力装置X1の構成を表す回路図。
【図5】本発明の第1の実施例に係るゼロクロス信号出力装置X1における交流信号及びゼロクロス信号の電圧波形を表す図。
【図6】本発明の第2の実施例に係るゼロクロス信号出力装置X2の構成を表す回路図。
【図7】本発明の第3の実施例に係るゼロクロス信号出力装置X3の構成を表す回路図。
【符号の説明】
1…画像形成装置
2…感光体ドラム(像担持体)
100…現像装置
110…画像読取部
210…画像形成部
225…転写装置
254…手差しトレイ
280…手差しシート給送装置
301…交流電源
302…メインスイッチ
303,305…全波整流回路
304…スイッチングレギュレータ
305…リレー接点
306…定着温度制御回路
306a…ヒータランプ
308…分圧点
309…スイッチング用FET
310,404,405…平滑回路
311…DCライン
312a…フォトダイオード(フォトカプラ)
312b…フォトトランジスタ(フォトカプラ)
314…交流信号(全波整流信号)
315…1次側ゼロクロス信号
406…コンデンサ
407…抵抗素子
500…制御回路
601…定電流ダイオード(低電流素子)
603…ダイオード

Claims (3)

  1. 交流電源から得た全波整流された交流信号に基づいて1次側ゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成手段と,前記1次側ゼロクロス信号を入力しフォトカプラを介して2次側ゼロクロス信号を出力するゼロクロス信号出力手段と,を具備するゼロクロス信号出力装置において,
    前記ゼロクロス信号生成手段が,前記交流信号を分圧するために直列に設けられた複数の抵抗素子からなる分圧回路と,該分圧回路における分圧点の電源側に設けられた定電流素子とを具備し,
    前記定電流素子のピンチオフ電流が,前記分圧回路における分圧点の電圧が前記交流信号から前記1次側ゼロクロス信号を生成する際のしきい電圧となるときに前記定電流素子に流れる電流に対し余裕分を加えた電流であることを特徴とするゼロクロス信号出力装置。
  2. 交流電源から得た全波整流された交流信号に基づいて1次側ゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成手段と,前記1次側ゼロクロス信号を入力しフォトカプラを介して2次側ゼロクロス信号を出力するゼロクロス信号出力手段と,を具備するゼロクロス信号出力装置において,
    前記ゼロクロス信号生成手段が,前記交流信号を分圧するために直列に設けられた3つ以上の抵抗素子からなり,該3つ以上の抵抗素子のうちの2つ以上が分圧点よりも接地側に設けられた分圧回路を具備し,
    前記分圧回路における前記抵抗素子のうちの2つ以上が分圧点よりも接地側に設けられ,前記分圧回路の分圧点に接地側から接続された前記抵抗素子よりもさらに接地側に位置する前記抵抗素子のいずれかにおける電源側の接続点と前記1次側ゼロクロス信号のラインとが抵抗素子を介して接続されてなることを特徴とするゼロクロス信号出力装置。
  3. 請求項又はのいずれかに記載のゼロクロス信号出力装置と,これにより出力された前記2次側ゼロクロス信号を用いて割り込み処理を行う制御手段と,を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
JP2003118687A 2003-04-23 2003-04-23 ゼロクロス信号出力装置,画像形成装置 Expired - Fee Related JP4338429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003118687A JP4338429B2 (ja) 2003-04-23 2003-04-23 ゼロクロス信号出力装置,画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003118687A JP4338429B2 (ja) 2003-04-23 2003-04-23 ゼロクロス信号出力装置,画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004328869A JP2004328869A (ja) 2004-11-18
JP4338429B2 true JP4338429B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=33498164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003118687A Expired - Fee Related JP4338429B2 (ja) 2003-04-23 2003-04-23 ゼロクロス信号出力装置,画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4338429B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239774A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Brother Ind Ltd ゼロクロス検出装置
KR20160024604A (ko) 2014-08-26 2016-03-07 삼성전자주식회사 입력 전원의 위상을 감지하는 방법 및 장치
CN105092948A (zh) * 2015-08-25 2015-11-25 南京工程学院 高精度交流信号过零检测装置及方法
CN111796140B (zh) * 2020-06-30 2023-06-30 上海宏力达信息技术股份有限公司 一种同时检测过零点和停复电的检测电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004328869A (ja) 2004-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8761631B2 (en) Power supply including zero-cross detection circuit, and image forming apparatus
US20090003868A1 (en) Image forming apparatus
US8768187B2 (en) Image forming apparatus and power supply device
US8958712B2 (en) Power control method, power control device, and image forming apparatus
JP2019213409A (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP4568249B2 (ja) 電源装置
JP4338429B2 (ja) ゼロクロス信号出力装置,画像形成装置
JP4630576B2 (ja) 電力制御装置
US20070013409A1 (en) Digitally controlled high-voltage power supply and method therefor
JP2017188978A (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP7318528B2 (ja) 電源回路、及び電源回路を備えた電子機器
JP7458843B2 (ja) 電力変換装置
JP2005257831A (ja) 画像形成装置
US20200033763A1 (en) Control device, image forming apparatus, and control method
JP5347008B2 (ja) 電子機器
JP5012846B2 (ja) 画像形成装置および帯電器用電源
JP5381368B2 (ja) 電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法
JP7400636B2 (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP2013078187A (ja) 電子機器
JP7073960B2 (ja) ヒータ制御装置および画像形成装置
JP5530617B2 (ja) 電源装置
JP5796304B2 (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP2019041511A (ja) 電源装置、及び画像形成装置
JP2005181778A (ja) 画像形成装置
JP4713236B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4338429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130710

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees