JP4338249B2 - 印刷システム及び画像分割フォント化方法 - Google Patents

印刷システム及び画像分割フォント化方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を含むデータを印刷する印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、営業上ダイレクトメール等を顧客に発送する場合、大量の印刷が必要とされる。例えば、一日に数十万枚印刷されることも稀ではなく、高速の印刷装置が使用されている。この場合、印刷内容に画像が含まれると印刷処理に時間を要することから、当該画像を含む印刷処理の更なる高速化が望まれている。
【0003】
そこで、図8に従来の印刷装置の概念図を示す。図8に示す印刷装置101は、主に大量数の印刷を行うページプリンタとしてフォントデータを備え、印刷データには文書データと画像データ(例えばビットマップデータとする)とが混在されている場合を示している。図において、印刷装置101は図示しないCPUによって制御される入力部102、文書処理部103、画像変換部104、メモリ105、及び印字部106を有し、上記文書処理部103での処理にあたりフォントデータ107を備える。
【0004】
このような印刷装置101は、コンピュータ等の処理装置から送られてくる印刷データが入力部102で文書データと画像データとに分けられ、文書データは文書処理部103に送られ、画像データは画像変換部104に送られる。文書データは文字に対応する所定種類の文字コードであり、文書処理部103では当該文字コードからフォント(アウトラインフォント)データ107を参照して当該文字を大きさ等の属性情報に応じてメモリ105内にドット描画する。一方、画像データは画像変換部104で当該装置に対応する色や解像度等に変換されてメモリ105内にドット画像として蓄えられる。そして、メモリ105からドット描画文字及びドット画像が印字部106に送られ、当該印字部106で印字が行われるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印刷データに画像データが含まれ、かつ例えば一日に数十万枚のきわめて大量の印刷を行う場合には、上記画像データを処理するに長時間を要し、特に、画像データが三次元データの場合には三次元処理(3D)を要して更なる長時間化して印刷しきれないという事態が生じかねない。この場合、印刷装置内に備えるCPUを高性能としたり、メモリを大容量とすることも行われるが、コスト高を招くと共に、高性能化しても画像データの処理は文書データの処理に比べて時間を要するのは避けられない。
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、画像データを含む印刷データの印刷処理の高速化を図る印刷システム及び画像分割フォント化方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明では、印刷データ出力手段からの印刷データに含まれる文書作成のための文字コードに基づきフォント格納手段を参照して対応の文字を抽出処理し、記憶手段に展開して印字手段により印刷を行う印刷システムにおいて、印刷対象の画像の全体に応じて、当該画像全体を一領域とし、または画像全体を所定数に分割した一つの領域を一領域として、当該一領域単位毎の画像を所定数分割して当該画像を構成する要素の画像分割パターンが所定数作成された当該所定数の画像分割パターン、および前記所定数の画像分割パターンをそれぞれフォントとして関連付けられた画像フォントコードがそれぞれ対応して記憶されるフォント記憶手段と、前記印刷データには所定数の前記画像フォントコードが少なくとも含まれており、入力される前記印刷データに対し、適宜前記文字コードの処理を行うと共に、前記所定数の画像フォントコードを前記フォント記憶手段でそれぞれ対照し、抽出された該当フォントの画像分割パターンを前記記憶手段に展開させる印字処理手段と、を有する構成とする。
【0007】
請求項2の発明では、請求項1記載の印刷システムにおいて、前記フォント記憶手段に記憶させる前記画像分割パターンであり、前記印刷対象の画像の全体に応じて当該画像分割パターンを所定数作成し、作成した所定数の画像分割パターンをそれぞれフォントとして画像フォントコードで関連付けるフォント作成手段を備える構成とする。
【0008】
請求項3の発明では、請求項1または2記載の印刷システムにおいて、前記フォント記憶手段を前記フォント格納手段と共通化させる構成とする。
【0009】
請求項4の発明では、請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記印字処理手段は、前記画像フォントコードに基づいて抽出された所定数の画像分割パターンのフォントを同一領域または連続領域に印字させて印刷対象の画像の印刷を行わせる処理を行う構成とする。
【0010】
請求項5の発明では、請求項2乃至4のうちいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記フォント作成手段は、前記所定数の画像分割パターンを所定数の属性に応じてそれぞれ作成し、それぞれ関連付けた画像フォントコードを作成する構成とする。
【0011】
請求項6の発明では、請求項2乃至5のうちいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記フォント作成手段は、前記所定数の画像分割パターンに対応する区切りパターンのフォントを所定数作成し、画像フォントコードで関連付けて前記フォント記憶手段に記憶させる構成とする。
【0012】
請求項7の発明では、印刷データ出力手段からの印刷データに含まれる文書作成のための文字コードに基づきフォント格納手段を参照して対応の文字を抽出処理し、記憶手段に展開して印字手段により印刷を行う印刷システムに少なくとも使用される画像分割フォント化方法において、印刷対象の画像の全体に応じて、当該画像全体を一領域とし、または画像全体を所定数に分割した一つの領域を一領域として当該一領域単位毎の画像を所定数分割する過程と、当該画像を構成する要素の画像分割パターンを所定数作成する過程と、前記所定数の画像分割パターンをそれぞれフォントとして画像フォントコードで関連付ける過程と、を含む構成とする。
【0013】
請求項8の発明では、請求項7記載の画像分割フォント化方法において、前記所定数の画像分割パターンを所定数の属性に応じてそれぞれ作成し、それぞれ関連付けた画像フォントコードを作成する構成とする。
【0014】
請求項9の発明では、請求項7または8記載の画像分割フォント化方法において、前記所定数の画像分割パターンに対応する区切りパターンを所定数作成し、画像フォントコードで関連付ける構成とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図により説明する。
図1に、本発明の一実施形態のシステム構成図を示す。図1に示す印刷システム11は、一例としてフォントデータを備えて大量数の印刷を行う概略ページプリンタを使用するシステムの概念図を示したもので、印刷装置12と、この印刷装置12に印刷データを送るコンピュータ等の印刷データ出力手段13と、後述するフォント作成手段14とを備える。
【0016】
印刷装置12は、総ての印刷処理の制御を行う制御手段21を備えると共に、印刷データ出力手段13からの印刷データを受信するインタフェース等の入力手段22と、印刷データに基づいて印字するための処理を行う印字処理手段23と、印刷データに基づいてフォントを特定するためのフォント記憶手段24と、印字を行う内容を描画する記憶する記憶手段25と、記憶手段25の描画内容を印字する印字手段26とを備える。この場合、上記フォント記憶手段24はフォント作成手段で作成されたフォントを記憶させる機能のみでもよいが、通常フォント格納手段で格納している文字フォントを当該フォント記憶手段24に記憶させることで共通化させることもできる。なお、上記印刷システム11の作用は後述する。
【0017】
ここで、図2に、本発明に係るフォント化を説明するための概念図を示す。図2では、上記印刷システム11において、通常の文書(文字)を印刷する他に、例えば三次元円グラフ(三次元パイチャート)を印刷する場合として、上記フォント作成手段14で当該三次元円グラフに対応する画像フォントを作成する場合について説明する。図2(A)は最終的に印刷される三次元円グラフの一例の図、図2(B)、(C)、(D)は三次元円グラフを画像フォントとする際の分割状態を示す図である。
【0018】
図2(A)において、三次元円グラフ31はグラフ部32と厚み部33とにより構成され、グラフ部32は例えば6個の表示パターンにより計算処理された角度の範囲で表示される。この場合、グラフ部32の全体を一領域、すなわち一フォントとして図2(B)に示すように例えば5%分割(角度18°、20分割)の要素で設定した場合である。同様に、図2(C)は例えば2.5%(角度9°、40分割)、図2(D)は例えば1%(角度3.6°、100分割)の要素で設定した場合である。
【0019】
そこで、図3に本発明に係る三次元円グラフフォント作成の説明図を示す。図3は、図2(B)の5%分割(角度18°、20分割)の場合の分割パターンを示したもので、図3(A)は図2(B)と同様の20分割状態を示したもので、図3(B)には図3(A)の三次元円グラフを4象限で表したときの第1象限における5つの各画像分割パターンのそれぞれが示されている。同様に、図3(C)には図3(A)の第2象限における5つの各画像分割パターンのそれぞれが示され、図3(D)には図3(A)の第3象限における5つの各画像分割パターンのそれぞれが示され、図3(E)には図3(A)の第4象限における5つの各画像分割パターンのそれぞれが示されている。そして、図示しないがこれらが所望の各パターン、例えば図2(A)のグラフ部32における6つの各パターン(所定数の色パターンを設定してもよい)の属性に応じて作成され、さらに画像全体の所望のフォントサイズ毎の属性に応じて作成される。
【0020】
一方、図示しないが、図2(C)に示すように2.5%分割(角度9°、40分割)する場合においては、各象限でそれぞれ10個の各画像分割パターンが作成され、これらが属性に応じて各パターンずつ作成されるものである。同様に、図2(D)に示すように1%分割(角度3.6°、100分割)する場合においても、各象限でそれぞれ25個の各画像分割パターンが作成されると共に、これらが属性に応じて各パターンずつ作成され、さらに画像全体の所望フォントサイズ毎に作成されるものである。
【0021】
また、図4に本発明に係る三次元円グラフの区切りフォント作成の説明図を示す。図4は、図3に対応する区切りフォントであり、図4(A)に各区切りフォントの全体のイメージ図が示されている。この場合、図4(B)には図4(A)の三次元円グラフを4象限で表したときの第1象限における5つの各区切りパターンのそれぞれが示されている。同様に、図4(C)には図4(A)の第2象限における5つの各区切りパターンのそれぞれが示され、図4(D)には図4(A)の第3象限における5つの各区切りパターンのそれぞれが示され、図4(E)には図4(A)の第4象限における5つの各区切りパターンのそれぞれが示されている。そして、これらが画像全体の属性に応じたフォントサイズ毎に作成されるものである。。なお、図2(C)、(D)に示す2.5%分割、1%分割においても同様に各画像分割パターンに対応した各区切りパターンが属性に応じた各フォントサイズ毎に作成されるものである。
【0022】
そして、上記図3(B)〜(E)の所定パターン毎、所定フォントサイズ毎の各画像分割パターンのフォントと共に図4(B)〜(E)の各区切りパターンにそれぞれ画像フォントコードが関連付けられて上記印刷装置12のフォント記憶手段24に記憶されるものである。
【0023】
一方、図5に本発明に係る画像4分割による三次元円グラフフォント作成の説明図を示す。この場合、図5は上記図2(B)の5%分割(角度18°、20分割)を示したもので、2.5%分割、1%分割においても同様である。図5(A)は、印刷する全体画像の全画像パターン35のイメージ図であり、これが例えば4分割された一の領域を最終目的の一領域(一フォント)となるもので、すなわち当該全体画像を4種類のフォントで構成させる場合である。
【0024】
図5(B)は、上記印刷されるべき全体画像の第1象限の分割画像パターン35−1に対してこれを5つに分割した各画像分割パターンを示したものである。同様に、図5(C)は第2象限の分割画像パターン35−2に対してこれを5つに分割した各画像分割パターン、図5(D)は第3象限の分割画像パターン35−3に対してこれを5つに分割した各画像分割パターン、図5(E)は第2象限の分割画像パターン35−4に対してこれを5つに分割した各画像分割パターンを示したものである。そして、これらが属性に応じた各パターン、例えば図2(A)のグラフ部32における6つの各パターンずつ作成され、さらに画像全体の所望のフォントサイズ毎に作成される。また、上記各画像分割パターンに対応する区切りパターンも同一の領域範囲(同じフォント大)で図4と同様に属性に応じた各フォントサイズ毎作成される。
【0025】
そして、上記図5(B)〜(E)の所定パターン毎、所定フォントサイズ毎の各画像分割パターンのフォントと共に対応する各区切りパターンにそれぞれ画像フォントコードが関連付けられて上記印刷装置12のフォント記憶手段24に記憶されるものである。
【0026】
そこで、図6に本発明に係る三次元円グラフフォントによる印字を説明するための図を示し、図1の印刷システム11の作用を説明する。上記印刷システム11は、上述のようにフォント記憶手段24には、通常の文書を印刷するためのある定められた文字フォントとその文字コード、およびフォント作成手段14で作成された各画像分割パターンのフォント(図2(A)の厚み部33のフォントも含む)とその画像フォントコードが例えばテーブルとして記憶されている。また、印刷データ出力手段13から出力される印刷データには上記文字コードと共に、上記画像フォントコードが含まれる。
【0027】
印刷データ出力手段13から出力された印刷データは、印刷装置12において入力手段22を介して印字処理手段23に入力される。印字処理手段23では、印刷データのうち各文字コードに基づいて所定の処理をした後にフォント記憶手段24を対照して該当のフォントをそれぞれ記憶手段25上に描画(ドット描画)する。また、印刷データのうち画像フォントコードに基づいてフォント記憶手段24を対照して該当の画像分割パターンのフォントを抽出し、これを記憶手段25上に描画(ドット描画)する。そして、印字手段26が記憶手段25上にドット描画された画像を印刷する。
【0028】
この場合、上記画像分割パターンの印字は、例えば図3に示す画像分割パターンの場合(全体画像の範囲を1フォントの範囲とした場合)には、図6(A)に示すように、所定の区切りフォントを含んで各画像分割パターンのフォント32(1),32(2),…を同一領域に行う。例えば、図3のように全体画像の20分割した画像分割パターンでは、同一領域に該当の画像分割パターンのフォントを20回(これに区切りフォントを印字する回数)印字する。そして、厚み部33の画像パターンフォントを印字することで、図2(A)に示すような三次元円グラフの印字が行われるものである。
【0029】
このように、印刷システム11では、従来の画像データに基づく色変換や解像度処理等の画像処理を一切行わず、総てフォントコードのコード信号のみで処理させることができるもので、これによって印刷時間が大幅に短縮されて極めて高速な印刷を行うことができるものである。
【0030】
一方、図5に示す画像分割パターンの場合(全体画像の範囲を4分割の4フォントの範囲とした場合)には、図6(B)に示すように、所定の区切りフォントを含んで各分割画像35−1〜35−4の各画像分割パターンのフォント35−1(1)〜35−1(5)を同一領域に重ねて印字を行い、隣の領域で各画像分割パターンのフォント35−2(1)〜35−2(5)を重ねて印字する。これが4つの領域でそれぞれ印字が行われ、厚み部33の画像パターンフォントを印字することで、図2(A)に示すような三次元円グラフの印字が行われるものである。
【0031】
このように、上記全体画像を分割してそれぞれの各画像分割パターンを印字すことは、分割しない場合(図3の印字)と印字回数は同じであるが、印字する領域が図3と比較して四分の一となるもので、上記図3の印字よりさらに高速な印刷を行うことができるものである。
【0032】
次に、図7に本発明に係る棒型グラフフォントの説明図を示す。図7は、全体画像が例えば棒グラフの場合における各画像分割パターンのフォントを示したもので、画像分割パターン36AはA幅で長さの異なるパターンのフォントを示しており、画像分割パターン36BはB幅で長さの異なるパターンのフォントを示し、以下幅が異なる毎に長さの異なるパターンのフォントを示したものである。そして、これらが画像フォントコードと関連付けられて上記フォント記憶手段24に記憶される。また、同様に各画像分割パターンに対応した区切りフォント37A,37B,…が作成され、所定の画像フォントコードと関連付けられて当該フォント記憶手段24に記憶されるものである。
【0033】
このような棒グラフ状の画像は、各画像分割パターンを連続した領域に印字し、適宜区切りパターンを印字することにより、上記同様に特定の画像処理を行わなくともコード信号のみで棒グラフ画像を高速に印刷することができるものである。なお、分割するパターンは、その数が多ければフォント数が増すが、より高精度なグラフ表示を行うことができるもので、このことは上記三次元円グラフ画像の場合も同様である。
【0034】
ところで、上記画像分割パターンをフォント化するにあたり、ドットフォント型、アウトラインフォント型の何れにも適用することが可能であり、例えば、高速印刷としてポストスクリプトフォントを使用する印刷装置に適用することで、画像を含む大量数の印刷を達成することができるものである。
【0035】
なお、上記実施形態における画像分割パターンのフォントを作成するにあたり、全体画像の分割数、さらに各画像分割パターンの分割数はシステム許容範囲で適宜設定することができるものである。また、印字手段26によって印字開始位置を変えることができるものの場合には、当該印字開始位置を設定することで作成する画像分割パターンの数を削減することができる。すなわち、図3〜図5の画像分割パターンで対称となるもの(図3(B)と(D),(C)と(E)、図4(B)と(D),(C)と(E)、図5(B)と(D),(C)と(E))を共通的に使用可能とすることができるものである。
【0036】
さらに、上記実施形態におけるフォント作成手段14やフォント記憶手段24を印刷データ出力手段(コンピュータ等)13側に構成しても同様の作用効果を得ることができるものである。また、上記実施形態では、画像分割パターンとしてグラフ画像を対象として説明したが、上記三次元円グラフ、棒グラフに限らず通常の円グラフ、折れ線グラフ、レーダグラフ等にも適用することができ、またグラフに限らず地図等のあらゆる画像の印刷に適用することができるものである。
【0037】
【発明の効果】
請求項1および2の発明によれば、フォント記憶手段は、フォント作成手段で印刷対象の画像の全体に応じて、画像全体または分割画像を所定数分割して構成する要素の画像分割パターンを所定数作成し、それぞれフォントとして画像フォントコードで関連付けた当該画像分割パターンおよび画像フォントコードが記憶されるもので、印刷データの画像フォントコードで抽出された画像分割パターンを記憶手段に展開して印字手段で印刷処理させることにより、印刷内容に画像が含まれても印刷命令データをコード信号のみで構成させることができ、印刷時に画像処理が不必要となって印刷時間が短縮され高速印刷を達成することができるものである。
【0038】
請求項3の発明によれば、フォント記憶手段をフォント格納手段と共通化させることにより、フォント記憶手段を、通常備えられる文字コード用のフォント格納手段と共有化することが可能となって構成要素を少なくして安価とすることができると共に、既存のシステムに適用させることができる。
【0039】
請求項4の発明によれば、印字処理手段で抽出された所定数の画像分割パターンを同一領域または連続領域に印字させて印刷対象の画像の印刷を行わせる処理を行なわせることにより、画像処理された画像と同様な画像印刷を高速に行うことができる。
【0040】
請求項5の発明によれば、フォント作成手段で所定数の画像分割パターンを所定数の属性に応じてそれぞれ作成し、これに関連付けた画像フォントコードを作成させることにより、色や模様等の異なる画像印刷を行うことができる。
【0041】
請求項6の発明によれば、フォント作成手段で所定数の画像分割パターンに対応する区切りパターンを所定数作成させることにより、グラフ等の区切り画像を容易に印刷することができる。
【0042】
請求項7の発明によれば、印刷対象の画像の全体に応じて、画像全体または分割画像を所定数分割し、構成する要素の画像分割パターンを所定数作成し、それぞれフォントとして画像フォントコードで関連付けることにより、印刷内容に画像が含まれても印刷命令データがコード信号のみで構成させることができ、高速印刷を達成することができるものである。
【0043】
請求項8の発明によれば、所定数の画像分割パターンを所定数の属性に応じてそれぞれ作成し、これに関連付けた画像フォントコードを作成させることにより、色や模様等の異なる画像印刷を行うことができる。
【0044】
請求項9の発明によれば、所定数の画像分割パターンに対応する区切りパターンを所定数作成させることにより、グラフ等の区切り画像を容易に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のシステム構成図である。
【図2】本発明に係るフォント化を説明するための概念図である。
【図3】本発明に係る三次元円グラフフォント作成の説明図である。
【図4】本発明に係る三次元円グラフの区切りフォント作成の説明図である。
【図5】本発明に係る画像4分割による三次元円グラフフォント作成の説明図である。
【図6】本発明に係る三次元円グラフフォントによる印字を説明するための図である。
【図7】本発明に係る棒型グラフフォントの説明図である。
【図8】従来の印刷装置の概念図である。
【符号の説明】
11 印刷システム
12 印刷装置
13 印刷データ出力手段
14 フォント作成手段
21 制御手段
22 入力手段
23 印字処理手段
24 フォント記憶手段
25 記憶手段
26 印字手段

Claims (9)

  1. 印刷データ出力手段からの印刷データに含まれる文書作成のための文字コードに基づきフォント格納手段を参照して対応の文字を抽出処理し、記憶手段に展開して印字手段により印刷を行う印刷システムにおいて、
    印刷対象の画像の全体に応じて、当該画像全体を一領域とし、または画像全体を所定数に分割した一つの領域を一領域として、当該一領域単位毎の画像を所定数分割して当該画像を構成する要素の画像分割パターンが所定数作成された当該所定数の画像分割パターン、および前記所定数の画像分割パターンをそれぞれフォントとして関連付けられた画像フォントコードがそれぞれ対応して記憶されるフォント記憶手段と、
    前記印刷データには所定数の前記画像フォントコードが少なくとも含まれており、入力される前記印刷データに対し、適宜前記文字コードの処理を行うと共に、前記所定数の画像フォントコードを前記フォント記憶手段でそれぞれ対照し、抽出された該当フォントの画像分割パターンを前記記憶手段に展開させる印字処理手段と、
    を有することを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1記載の印刷システムにおいて、前記フォント記憶手段に記憶させる前記画像分割パターンであり、前記印刷対象の画像の全体に応じて当該画像分割パターンを所定数作成し、作成した所定数の画像分割パターンをそれぞれフォントとして画像フォントコードで関連付けるフォント作成手段を備えることを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1または2記載の印刷システムにおいて、前記フォント記憶手段を前記フォント格納手段と共通化させることを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記印字処理手段は、前記画像フォントコードに基づいて抽出された所定数の画像分割パターンのフォントを同一領域または連続領域に印字させて印刷対象の画像の印刷を行わせる処理を行うことを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項2乃至4のうちいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記フォント作成手段は、前記所定数の画像分割パターンを所定数の属性に応じてそれぞれ作成し、それぞれ関連付けた画像フォントコードを作成することを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項2乃至5のうちいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記フォント作成手段は、前記所定数の画像分割パターンに対応する区切りパターンのフォントを所定数作成し、画像フォントコードで関連付けて前記フォント記憶手段に記憶させることを特徴とする印刷システム。
  7. 印刷データ出力手段からの印刷データに含まれる文書作成のための文字コードに基づきフォント格納手段を参照して対応の文字を抽出処理し、記憶手段に展開して印字手段により印刷を行う印刷システムに少なくとも使用される画像分割フォント化方法において、
    印刷対象の画像の全体に応じて、当該画像全体を一領域とし、または画像全体を所定数に分割した一つの領域を一領域として当該一領域単位毎の画像を所定数分割する過程と、
    当該画像を構成する要素の画像分割パターンを所定数作成する過程と、
    前記所定数の画像分割パターンをそれぞれフォントとして画像フォントコードで関連付ける過程と、
    を含むことを特徴とする画像分割フォント化方法。
  8. 請求項7記載の画像分割フォント化方法において、前記所定数の画像分割パターンを所定数の属性に応じてそれぞれ作成し、それぞれ関連付けた画像フォントコードを作成することを特徴とする画像分割フォント化方法。
  9. 請求項7または8記載の画像分割フォント化方法において、前記所定数の画像分割パターンに対応する区切りパターンを所定数作成し、画像フォントコードで関連付けることを特徴とする画像分割フォント化方法。
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