JP4337473B2 - プリンタ及び印刷システム - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ及び印刷システムに関し、特に、印刷できる場所を制限したプリンタ及び印刷システムに関する。
近年、プリンタを用いたビジネスモデルとして、プリンタメーカがユーザにプリンタを無償で貸し出し、ユーザがこのプリンタを用いて印刷した枚数だけ、そのプリンタメーカに使用料を支払うという形態が、注目されてきている。このようなビジネスモデルにおいては、印刷枚数に応じた課金の他に、使用期間に応じた課金や、使用インク量に応じた課金などが考えられる。
特開平11−331144号公報
しかしながら、このようなビジネスモデルでは、プリンタメーカから貸し出されたプリンタを、ユーザが無断で転売したり、他人に貸し出したりしてしまうと、プリンタメーカがプリンタの使用に応じた課金をすることができなくなってしまう。このため、プリンタメーカとしては、貸し出したプリンタが使用できる場所、つまり、正常な印刷ができる場所を、その貸し出したユーザの場所に限定したい。
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、予め登録した場所でしか正常に印刷することのできないプリンタ及び印刷システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプリンタは、当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、前記第1プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成する、公開鍵生成手段と、前記公開鍵生成手段で生成した公開鍵が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、公開鍵格納手段と、前記公開鍵で暗号化された印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、を備えることを特徴とする。
この場合、印刷クライアントから公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、前記公開鍵格納手段に格納されている前記公開鍵を読み出して、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに送信する、公開鍵送信手段と、をさらに備えるようにしてもよい。
本発明に係るプリンタは、当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、前記第1プリンタ位置情報取得手段で取得した第1プリンタ位置情報が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、プリンタ位置情報格納手段と、前記プリンタ位置情報格納手段から前記第1プリンタ位置情報を読み出して、前記第1プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成する、公開鍵生成手段と、前記公開鍵で暗号化された印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、を備えることを特徴とする。
この場合、印刷クライアントから公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段をさらに備えるとともに、前記公開鍵生成手段は、前記公開鍵取得要求受信手段が公開鍵取得要求を受信した際に、公開鍵を生成するようにしてもよい。
この場合、前記公開鍵生成手段が生成した前記公開鍵を、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに送信する、公開鍵送信手段をさらに備えるようにしてもよい。
本発明に係るプリンタは、当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、前記第1プリンタ位置情報取得手段で取得した第1プリンタ位置情報が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、プリンタ位置情報格納手段と、公開鍵の取得を要求する公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、前記公開鍵取得要求を前記公開鍵取得要求受信手段が受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報格納手段に格納されている第1プリンタ位置情報と、前記第2プリンタ位置情報取得手段で取得した第2プリンタ位置情報とを比較して、両者が一致する場合に、前記第1プリンタ位置情報又は前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成する、公開鍵生成手段と、を備えることを特徴とする。
この場合、前記公開鍵生成手段で生成した公開鍵を、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに送信する、公開鍵送信手段を、さらに備えるようにしてもよい。
この場合、前記公開鍵で暗号化された印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第3プリンタ位置情報とする、第3プリンタ位置情報取得手段と、前記第3プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、を備えるようにしてもよい。
上述したプリンタでは、前記所定回数は1回であるようにしてもよい。また、前記公開鍵生成手段が公開鍵を生成する際に、秘密鍵が生成された場合でも、この秘密鍵は破棄するようにしてもよい。
また、前記秘密鍵を用いて前記印刷データが復号できた場合には、前記印刷データに基づく印刷を実行し、前記秘密鍵を用いて前記印刷データが復号できなかった場合には、前記印刷データに基づく印刷を実行しない、選択印刷実行手段を、さらに備えるようにしてもよい。
本発明に係る印刷システムは、プリンタと印刷クライアントとを有する、印刷システムであって、前記プリンタは、当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、前記第1プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成する、公開鍵生成手段と、前記公開鍵生成手段で生成した公開鍵が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、公開鍵格納手段と、を備えており、前記印刷クライアントは、前記プリンタで印刷を行うための印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、前記公開鍵で前記印刷データを暗号化し、この暗号化した印刷データを、前記プリンタに送信する、印刷データ送信手段と、を備えており、前記プリンタは、さらに、前記印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る印刷システムは、プリンタと印刷クライアントとを有する、印刷システムであって、前記プリンタは、当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、前記第1プリンタ位置情報取得手段で取得した第1プリンタ位置情報が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、プリンタ位置情報格納手段と、前記プリンタ位置情報格納手段から前記第1プリンタ位置情報を読み出して、前記第1プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成する、公開鍵生成手段と、を備えており、前記印刷クライアントは、前記プリンタで印刷を行うための印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、前記公開鍵で前記印刷データを暗号化し、この暗号化した印刷データを、前記プリンタに送信する、印刷データ送信手段と、を備えており、前記プリンタは、さらに、前記印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る印刷システムは、プリンタと印刷クライアントとを有する、印刷システムであって、前記プリンタは、当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、前記第1プリンタ位置情報取得手段で取得した第1プリンタ位置情報が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、プリンタ位置情報格納手段と、前記印刷クライアントは、公開鍵の取得を要求する公開鍵取得要求を送信する、公開鍵取得要求送信手段を、備えており、前記プリンタは、前記公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、前記公開鍵取得要求を前記公開鍵取得要求受信手段が受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報格納手段に格納されている第1プリンタ位置情報と、前記第2プリンタ位置情報取得手段で取得した第2プリンタ位置情報とを比較して、両者が一致する場合に、前記第1プリンタ位置情報又は前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成する、公開鍵生成手段と、を備えることを特徴とする。
なお、本発明は、プリンタを制御するための制御方法、及び、印刷システムを制御するための制御方法として実現することもできる。さらには、そのようにプリンタ、及び、印刷システムを制御するためのプログラムやそのプログラムを記録した記録媒体として実現することもできる。
本発明に係るプリンタ及び印刷システムによれば、プリンタが印刷を行える位置を、所定の場所に制限することができる。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係る印刷システムは、プリンタがその時点で設置されている位置を表すプリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて公開鍵を生成し、この公開鍵をプリンタに格納しておく。そして、印刷クライアントから公開鍵の送信を要求された場合には、プリンタは、格納しておいた公開鍵を読み出して、印刷クライアントに送信する。印刷クライアントが印刷データをこのプリンタに送信する際には、この取得した公開鍵を用いて印刷データを暗号化して生成した印刷送信用データとして送信する。この印刷送信用データを受信したプリンタでは、受信時に再度、その時点におけるプリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて秘密鍵を生成し、この秘密鍵で印刷送信用データが復号できた場合にのみ印刷を実行する。そして、この公開鍵のプリンタへの登録を1回に限定することにより、プリンタに公開鍵を登録した位置でしか、正常な印刷ができないようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
まず、図1に基づいて、本実施形態に係る印刷システムの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る印刷システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
この図1に示すように、本実施形態に係る印刷システムは、プリンタケーブル10を介して接続された印刷クライアント20とプリンタ30とを備えている。すなわち、プリンタ30は印刷クライアント20にローカル接続されている。但し、印刷クライアント20とプリンタ30との間は、無線やイーサネット(登録商標)等を用いたネットワークにより接続されるようにしてもよい。この場合には、1つのプリンタ30に複数の印刷クライアント20が接続されてもよい。
印刷クライアント20は、例えば、ホストコンピュータやパーソナルコンピュータと呼ばれる各種のコンピュータにより構成されている。本実施形態では、特に印刷クライアント20は、印刷データを公開鍵で暗号化した印刷送信用データを生成し、この印刷送信用データをプリンタケーブル10を介してプリンタ30に送信する。また、この印刷クライアント20は、コンピュータに限られるものではなく、例えば、撮影した画像を印刷する必要のあるデジタルカメラや、印刷画像データをコンテンツとして蓄積してあるコンテンツサーバ等でもよい。
また本実施形態においては、プリンタ30は、1回に限り、公開鍵暗号法により公開鍵を生成することができるプリンタである。生成した公開鍵は、このプリンタ30に格納され、保持される。そして、プリンタ30は、印刷送信用データを印刷クライアント20から受信し、この印刷送信用データを、少なくともその時点のプリンタ位置情報を含むパスフレーズを用いて生成した秘密鍵で、復号する。そして、印刷送信用データの復号ができた場合には、その印刷送信用データに基づく印刷を行い、印刷送信用データの復号ができなかった場合には、その印刷送信用データに基づく印刷は行わない。
また、本実施形態においては、プリンタ30は、公開鍵で暗号化されていない印刷データは正常な印刷結果が得られないように構成されている。すなわち、暗号化されていない印刷データは、プリンタ30では、秘密鍵を用いて復号できない印刷送信用データとして扱われる。
図2は、プリンタ30の内部構成を説明するためのブロック図である。この図2に示すように、プリンタ30は、CPU(Central Processing Unit)40と、RAM(Random Access Memory)42と、ROM(Read Only Memory)44と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)45を備えており、これらは互いに内部バス46を介して接続されている。また、この内部バス46には、通信用のインターフェース48が接続されており、この通信用のインターフェース48を介して、上述したプリンタケーブル10にプリンタ30が接続されている。さらに、内部バス46には、インターフェース50が接続されており、このインターフェース50には印刷エンジン52が接続されている。本実施形態においては、EEPROM45は、書き換え可能な不揮発性記憶装置として機能する。
また、内部バス46には、位置検出部54が接続されている。この位置検出部54は、プリンタ30が設置されている位置を特定する機能を有する。本実施形態においては、例えば、GPS(global positioning system)により構成されており、このプリンタ30が設置されている位置の緯度、経度、高度が特定できるようになっている。現時点におけるGPSの精度は、緯度、経度、高度において、それぞれ±10m程度であると言われている。
但し、この位置検出部54は、GPSを用いた構成に限らず、例えば、PHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信技術を利用して、プリンタ30の位置を特定するようにしてもよい。
さらに、内部バス46には、インターフェース56を介して、ハードディスク58が接続されている。本実施形態においては、このハードディスク58は、書き換え可能な不揮発性記憶装置として機能する。
図3は、印刷クライアント20の内部構成を説明するためのブロック図である。この図3に示すように、本実施形態に係る印刷クライアント20は、コンピュータ本体60とディスプレイ62とを備えて構成されている。
コンピュータ本体60は、CPU64と、RAM66と、ROM68とを備えており、これらは互いに内部バス70を介して接続されている。また、この内部バス70には、通信用のインターフェース72が接続されており、この通信用のインターフェース72を介して、上述したプリンタケーブル10に印刷クライアント20が接続されている。
さらに、内部バス70には、インターフェース74が接続されており、このインターフェース74には大容量記憶装置であるハードディスク76が接続されている。本実施形態においては、このハードディスク76は、書き換え可能な不揮発性記憶装置として機能する。また、内部バス70には、インターフェース78が接続されており、このインターフェース78から延びるケーブル80を介して、上述したディスプレイ62が接続されている。
次に、本実施形態に係る印刷システムにおいて、印刷クライアント20がプリンタ30で印刷を行う場合の処理を、概略的に説明する。
本実施形態においては、プリンタ30では、予め公開鍵を生成し、EEPROM45に格納しておく。この公開鍵は、プリンタ30が、プリンタ30の設置されている位置を示すプリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により生成する。但し、この際、秘密鍵は生成しないか、生成されたとしても破棄する。そして、プリンタ30は、印刷クライアント20から公開鍵取得要求を受け付けた場合には、この公開鍵をEEPROM45から読み出して、プリンタケーブル10を介して印刷クライアント20に送信する。
但し、プリンタ30の公開鍵は、必ずしもプリンタケーブル10を介して印刷クライアント20に通知する必要はない。例えば、印刷クライアント20のユーザが、正当な権限を有する者であれば、プリンタ30を操作することができるのであるから、ユーザがプリンタ30のコントロールパネルを操作して、プリンタ30の公開鍵を取得するようにしてもよい。この場合、ユーザはプリンタ30の公開鍵をフレキシブルディスク等の記録媒体に記録し、これを印刷クライアント20に読み込ませてもよい。
次に、印刷クライアント20のユーザは、図4に示すように、印刷するべきデータである印刷データD05を作成し、印刷クライアント20に対してプリンタ30を指定して印刷を指示する。
印刷クライアント20は、印刷データD05を、予め取得しておいたプリンタ30の公開鍵を用いて暗号化し、印刷送信用データD10を生成する。ここで、印刷データD05は、プリンタ30で印刷エンジン52を駆動した印刷を行うのに必要となる本来の印刷データを示している。なお、印刷送信用データD10は、この図4に示した印刷データD05以外のデータを含んでいてもよい。
この印刷送信用データD10を受信したプリンタ30は、図2に示すように、この受信した印刷送信用データD10をRAM42に一旦格納する。そして、プリンタ30は、この暗号化された印刷送信用データD10を、秘密鍵を用いて復号する。すなわち、プリンタ30は、その時点におけるプリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、秘密鍵を生成する。このように、印刷送信用データD10の復号を行おうとする度に、秘密鍵を生成することにより、このプリンタ30の設置場所が移動された場合には、移動前に生成された公開鍵で暗号化された印刷送信用データが、移動後のプリンタ30で復号できないようにしている。
続いて、プリンタ30は、印刷送信用データD10が復号できたかどうかを判断する。印刷送信用データD10の復号ができた場合には、印刷送信用データD10を復号することにより取得した印刷データD05に基づいて印刷を行い、復号できなかった場合には、印刷は行わない。
次に、上述した処理の内容について、フローチャートを用いて詳しく説明する。図5は、プリンタ30で実行される公開鍵生成処理を説明するフローチャートである。この公開鍵生成処理は、プリンタ30のROM44又はハードディスク58に格納されている公開鍵生成プログラムをCPU40が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、本実施形態においては、この公開鍵生成処理は、ユーザがプリンタ30のコントロールパネルを操作して、公開鍵生成処理を実行するように指示した場合に、起動され、実行される処理である。
図5に示すように、公開鍵生成処理が実行された場合、プリンタ30はまず、EEPROM45に既に公開鍵が格納されているかどうかを判断する(ステップS50)。EEPROM45に既に公開鍵が格納されている場合(ステップS50:Yes)には、新たに公開鍵を生成することなく、この公開鍵生成処理を終了する。
一方、EEPROM45にまだ公開鍵が格納されていない場合(ステップS50:No)には、プリンタ30は、このプリンタ30の機器固有情報を取得する(ステップS52)。ここで、機器固有情報とは、このプリンタ30に関して、固有に割り当てられている識別情報であり、例えば、プリンタ30の製造シリアルナンバー、MACアドレス等がある。
次に、プリンタ30は、位置検出部54から、その時点におけるプリンタ30のプリンタ位置情報を取得する(ステップS54)。これにより、プリンタ30のその時点における設置位置に関する情報を取得することができる。
次に、プリンタ30は、機器固有情報とプリンタ位置情報とを用いてパスフレーズを作成する(ステップS56)。このパスフレーズの作成手法は種々のものが考えられるが、本実施形態においては、単純に機器固有情報の後ろにプリンタ位置情報をつなげることにより、パスフレーズを作成する。なお、パスフレーズは、これら機器固有情報及びプリンタ位置情報以外のデータを含んでいてもよい。
次に、プリンタ30は、ステップS56で作成したパスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、公開鍵を生成する(ステップS58)。続いて、プリンタ30は、この生成した公開鍵をEEPROM45に格納する(ステップS60)。図6は、EEPROM45の一部の領域に形成される公開鍵格納部EP10の構成を示す図である。この図6に示すように、公開鍵格納部EP10に、生成した公開鍵を格納して、保持する。なお、公開鍵を生成する際に、秘密鍵も生成された場合には、この秘密鍵は格納されずに破棄される。
これにより、本実施形態に係る公開鍵生成処理が終了する。
次に、公開鍵を印刷クライアント20が取得する場合における、印刷クライアント20及びプリンタ30の処理について説明する。
図7は、印刷クライアント20で実行される公開鍵要求処理を説明するフローチャートである。この公開鍵要求処理は、印刷クライアントのROM68又はハードディスク76に格納されている公開鍵要求プログラムをCPU64が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、本実施形態においては、この公開鍵要求処理は、ユーザが印刷クライアントに公開鍵を要求する処理を起動するように指示入力した場合に、起動され、実行される処理である。
図7に示すように、この公開鍵要求処理においては、まず印刷クライアント20は、プリンタ30との接続を確立する(ステップS100)。続いて、印刷クライアント20は、プリンタ30へ認証情報を送信する(ステップS102)。本実施形態においては、この認証情報として、印刷クライアントを特定するための印刷クライアントIDと、パスワードとの組み合わせを用いている。したがって、印刷クライアント20は、印刷クライアントIDとパスワードとを、プリンタ30へ送信する。
これに続いて、印刷クライアント20は、プリンタ30から認証が受け入れられたか否かを示す認証結果を受信するので、この認証結果に基づいて、プリンタ30で認証が認められたかどうかを判断する(ステップS104)。認証が認められなかった場合(ステップS104:No)には、上述したステップS102からを繰り返す。
一方、認証が認められた場合(ステップS104:Yes)には、印刷クライアント20は、公開鍵取得要求をプリンタ30へ送信する(ステップS106)。そして、プリンタ30から公開鍵を受信したかどうかを判断する(ステップS108)。プリンタ30から公開鍵を受信していない場合(ステップS108:No)には、このステップS108を繰り返して待機する。
一方、プリンタ30から公開鍵を受信した場合(ステップS108:Yes)には、この公開鍵を格納する(ステップS110)。本実施形態においては、印刷クライアント20は、ハードディスク76に公開鍵テーブルTB10を設けており、取得した公開鍵は、この公開鍵テーブルTB10に格納され保持される。
図8は、この公開鍵テーブルTB10の構成の一例を示す図である。この図8に示すように、公開鍵テーブルTB10は、プリンタを特定するための情報を格納する項目TD10と、取得した公開鍵をプリンタに対応させて格納する項目TD11とを備えている。このように、公開鍵テーブルTB10は、複数のプリンタに関する公開鍵を、各プリンタ毎に保持することができるようになっている。また、このようにハードディスク78の公開鍵テーブルTB10に公開鍵を格納することにより、印刷クライアント20の電源がオフされて再び電源が投入された場合でも、それ以前に取得した公開鍵をそのままハードディスク78から読み出して使用することができるようになっている。
図7に示すように、次に、印刷クライアント20は、プリンタ30との接続を切断する(ステップS112)。これにより、図7に示した公開鍵要求処理は終了する。
次に、図9に基づいて、印刷クライアント20の公開鍵要求処理に対応して、プリンタ30で実行される公開鍵送信処理について説明する。この図9は、プリンタ30で実行される公開鍵送信処理を説明するフローチャートである。この公開鍵送信処理は、プリンタのROM44又はハードディスク58に格納されている公開鍵送信プログラムをCPU40が読み込んで実行することにより実現される処理である。本実施形態においては、この公開鍵送信処理は、一定の時間間隔で定常的に実行されている処理である。また、この公開鍵送信処理は、上述した公開鍵要求処理に対応した処理である。
図9に示すように、プリンタ30は、印刷クライアント20からの接続を待っており、印刷クライアント20から接続を要求された場合に、印刷クライアント20と接続を確立する(ステップS120)。これは上述した印刷クライアント20側のステップS100に対応している。続いて、プリンタ30は、印刷クライアント20から認証情報を受信したかどうかを判断する(ステップS122)。認証情報を受信していない場合(ステップS122:No)には、このステップS122の処理を繰り返して待機する。
一方、認証情報を印刷クライアント20から受信した場合(ステップS122:Yes)には、その認証情報がこのプリンタ30に予め登録してある認証情報と一致するかどうかを判断する(ステップS124)。具体的には、上述したように、印刷クライアント20から印刷クライアントIDとパスワードが認証情報として送信されてくるので、この印刷クライアントIDとパスワードが、このプリンタ30に予め登録されている印刷クライアントIDとパスワードと一致するかどうかを判断する。
認証情報が一致しなかった場合(ステップS124:No)には、プリンタ30は印刷クライアント20に、認証が受け入れられなかった旨の認証結果を送信し(ステップS126)、後述するステップS136において、印刷クライアント20との接続を終了する(ステップS136)。一方、認証が一致した場合(ステップS124:Yes)には、プリンタ30は印刷クライアント20に、認証が受け入れられた旨の認証結果を送信する(ステップS128)。
次に、プリンタ30は、印刷クライアント20から公開鍵取得要求を受信したかどうかを判断する(ステップS130)。この公開鍵取得要求を受信していない場合(ステップS130:No)には、このステップS130の処理を繰り返して待機する。
公開鍵取得要求を受信した場合(ステップS130:Yes)には、プリンタ30は、EEPROM45の公開鍵格納部EP10から、公開鍵を読み出して取得する(ステップS132)。続いて、プリンタ30は、取得した公開鍵を、印刷クライアント20に送信する(ステップS134)。そして、印刷クライアント20との接続を終了し(ステップS136)、上述したステップS120に戻る。
次に、印刷クライアント20が印刷を行いたいときに、その印刷要求をプリンタ30に送信する場合の印刷クライアント20及びプリンタ30の処理について、詳しく説明する。
図10は、印刷クライアント20で実行される印刷要求処理を説明するフローチャートである。この印刷要求処理は、印刷クライアントのROM68又はハードディスク76に格納されている印刷要求プログラムをCPU64が読み込んで実行することにより実現される処理である。本実施形態においては、この印刷要求処理は、ユーザが印刷クライアントに印刷指示を入力した場合に、起動され、実行される処理である。
この図10に示すように、印刷クライアント20は、ユーザの印刷要求に基づいて、印刷データD05を作成する(ステップS160)。この印刷データD05は、プリンタ30が通常のプリンタである場合に、印刷を実際に行うのに必要となるデータである。
次に、印刷クライアント20は、ハードディスク76の公開鍵テーブルTB10から、プリンタ30の公開鍵を読み出す(ステップS162)。続いて、印刷クライアント20は、プリンタ30の公開鍵を用いて、印刷データD05を暗号化して、印刷送信用データD10を生成する(ステップS164)。なお、印刷送信用データD10は、印刷データ以外のデータを含んでいてもよい。
次に、印刷クライアント20は、プリンタ30との接続を確立する(ステップS165)。続いて、印刷クライアント20は、この暗号化した印刷送信用データD10を、プリンタ30に送信する(ステップS166)。
次に、印刷クライアント20は、プリンタ30から印刷結果情報を受信したかどうかを判断する(ステップS168)。印刷結果情報を受信していない場合(ステップS168:No)には、このステップS168の処理を繰り返して待機する。一方、印刷結果情報を受信した場合(ステップS168:Yes)には、その印刷結果情報が印刷完了通知であるかどうかを判断する(ステップS170)。
この印刷結果情報が印刷完了通知である場合(ステップS170:Yes)には、プリンタ30で印刷が正常に終了したことを意味しているので、ユーザにプリンタ30で印刷が完了した旨を通知する(ステップS172)。一方、受信した印刷結果情報が印刷完了通知でない場合(ステップS170:No)には、その印刷結果情報が解読不能通知であるかどうかを判断する(ステップS174)。
印刷結果情報が解読不能通知である場合(ステップS174:Yes)には、ユーザに、プリンタ30で印刷送信用データD10の復号ができなかったため、印刷が行われなかった旨を通知する(ステップS176)。一方、印刷結果情報が解読不能通知でない場合(ステップS174:No)には、その他の何らかのエラーであると考えられるので、ユーザに、そのエラーの種類に応じた通知を行う(ステップS178)。
これらステップS172、ステップS176、及び、ステップS178の通知の後、印刷クライアント20は、プリンタ30との接続を切断する(ステップS179)。これにより、この印刷クライアント20における印刷要求処理は終了する。
次に、図11に基づいて、印刷クライアント20の印刷要求処理に対応して、プリンタ30で実行される印刷実行処理について説明する。図11は、プリンタ30で実行される印刷実行処理を説明するフローチャートである。この印刷実行処理は、プリンタ30のROM44又はハードディスク58に格納されている印刷実行プログラムをCPU40が読み込んで実行することにより実現される処理である。本実施形態においては、この印刷実行処理は、一定の時間間隔で定常的に実行されている処理である。
図11に示すように、プリンタ30は、印刷クライアント20からの接続を待っており、印刷クライアント20から接続を要求された場合には、プリンタ30は、プリンタケーブル10を介した印刷クライアント20と接続を確立する(ステップS180)。印刷クライアント20と接続が確立した後、プリンタ30は、印刷送信用データD10を受信したかどうかを判断する(ステップS182)。何ら印刷送信用データD10を受信していない場合(ステップS182:No)には、このステップS182の処理を繰り返して待機する。
一方、印刷送信用データD10を受信した場合(ステップS182:Yes)には、プリンタ30は自らの機器固有情報を取得する(ステップS184)。続いて、プリンタ30は、位置検出部54から、その時点におけるプリンタ30のプリンタ位置情報を取得する(ステップS186)。このようにプリンタ位置情報を、その都度、位置検出部54から取得することとしているのは、プリンタ30が、公開鍵を登録したときの場所から別の場所に移動された場合には、このプリンタ30で印刷が行われないようにするためである。
次に、プリンタ30は、機器固有情報とプリンタ位置情報とに基づいて、パスフレーズを作成する(ステップS188)。このパスフレーズの作成手法は、上述した公開鍵生成処理におけるステップS56と同じ手法である必要がある。なぜなら、パスフレーズが異なると、EEPROM45に格納した公開鍵で暗号化された印刷送信用データを復号できる秘密鍵が、生成できなくなってしまうからである。
次に、プリンタ30は、生成したパスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により秘密鍵を生成する(ステップS190)。このステップS190で使用するパスフレーズは、プリンタ30の設置位置が移動されていなければ、上述した公開鍵生成処理におけるステップS58で使用したパスフレーズと同じである。このため、ステップS58で生成した公開鍵に対応する秘密鍵が生成される。続いて、プリンタ30は、生成された秘密鍵を用いて、受信した印刷送信用データD10を復号して、印刷データD05を取得する(ステップS192)。
次に、プリンタ30は、秘密鍵を用いて印刷送信用データD10の復号ができたかどうかを判断する(ステップS194)。復号ができた場合(ステップS194:Yes)には、得られた印刷データD05に基づいて、印刷エンジン52を駆動した印刷を実行する(ステップS196)。具体的には、印刷データD05の言語解釈を行い、印刷エンジン52に適合した印刷要求データを生成する。そして、この印刷要求データを印刷エンジン52に送信することにより、印刷エンジン52で印刷用紙等に印刷が行われる。
この印刷が正常に完了した時点で、プリンタ30は、印刷が正常に終了した旨の印刷完了通知を、印刷結果情報として、印刷クライアント20に送信する(ステップS198)。
これに対して、ステップS194において、印刷送信用データD10の復号ができなかったと判断した場合(ステップS194:No)には、解読不能通知を印刷結果情報として、印刷クライアント20に送信する(ステップS200)。
これらステップS198又はステップS200の後、プリンタ30は、印刷クライアント20との接続を終了する(ステップS202)。そして、上述したステップS180の処理に戻る。
以上のように、本実施形態に係る印刷システムによれば、プリンタ30は公開鍵を1回に限り生成して、EEPROM45に登録できるようにしたので、プリンタ30が正常な印刷をできる設置位置を、公開鍵を生成した場所に限定することができる。すなわち、プリンタ30は、ユーザからの要求に基づいて、その時点におけるプリンタ位置情報を含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成し、EEPROM45に格納する。そして、プリンタ30が印刷クライアント20に公開鍵を送信する場合には、EEPROM45に格納されている公開鍵を読み出して、送信する。
印刷クライアント20がプリンタ30に印刷データD05を送信する際には、この公開鍵を用いて暗号化した印刷送信用データD10として送信する。プリンタ30では、印刷送信用データD10を受信する都度、その時点におけるプリンタ位置情報を取得し、このプリンタ位置情報を含むパスフレーズを用いて秘密鍵を生成する。そして、プリンタ30は、この秘密鍵で印刷送信用データD10を復号し、復号できた場合は行い、復号できなかった場合には印刷を行わない。このため、EEPROM45に公開鍵を格納した際のプリンタ位置情報と、秘密鍵を生成する際のプリンタ位置情報が異なると、受信した印刷送信用データD10の復号が適正にできないこととなり、正常な印刷結果を得ることができない。これにより、プリンタ30を使用する位置を、限定することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態は、上述した第1実施形態を変形して、プリンタ30が公開鍵の代わりにプリンタ位置情報をEEPROM45に格納しておくようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
なお、本実施形態に係る印刷システムの構成は、上述した第1実施形態における図1と同様であり、プリンタ30の構成は、上述した図2と同様であり、印刷クライアント20の構成は、上述した図3と同様である。また、本実施形態に係る公開鍵要求処理、印刷要求処理、及び、印刷実行処理も、上述した第1実施形態と同様である。
但し、本実施形態に係るプリンタ30では、公開鍵生成処理の代わりに、プリンタ位置情報登録処理が実行される。
図12は、本実施形態に係るプリンタ30が実行するプリンタ位置情報登録処理を説明するフローチャートを示す図である。このプリンタ位置情報登録処理は、プリンタ30のROM44又はハードディスク58に格納されているプリンタ位置情報登録プログラムをCPU40が読み込んで実行することにより実現される処理である。また、本実施形態においては、このプリンタ位置情報登録処理は、ユーザがプリンタ30のコントロールパネルを操作して、プリンタ位置情報登録処理を実行するように指示した場合に、起動され、実行される処理である。
この図12に示すように、本実施形態に係るプリンタ位置情報登録処理では、プリンタ30は、EEPROM45にプリンタ位置情報が既に格納されているかどうかを判断する(ステップS210)。EEPROM45に既にプリンタ位置情報が格納されている場合(ステップS210:Yes)には、このプリンタ位置情報登録処理を終了する。
一方、EEPROM45にプリンタ位置情報が格納されていない場合(ステップS210:No)には、プリンタ30は位置検出部54から、その時点におけるプリンタ30のプリンタ位置情報を取得する(ステップS212)。これにより、プリンタ30のその時点における設置位置に関する情報を取得することができる。
次に、プリンタ30は、この取得したプリンタ位置情報を、EEPROM45に格納する(ステップS214)。図13は、EEPROM45の一部の領域に形成されるプリンタ位置情報格納部EP20の構成を示す図である。この図13に示すように、プリンタ位置情報格納部EP20に、取得したプリンタ位置情報を格納して、保持する。
これにより、本実施形態に係るプリンタ位置情報登録処理が終了する。
図14及び図15は、本実施形態に係る公開鍵送信処理を説明するフローチャートである。図14に示すように、本実施形態に係る公開鍵送信処理は、ステップS130までは上述した第1実施形態と同様である。
このステップS130の後、本実施形態に係る公開鍵送信処理では、プリンタ30は、機器固有情報を取得する(ステップS218)。ここで、機器固有情報とは、上述した第1実施形態と同様であり、このプリンタ30に関して、固有に割り当てられている識別情報であり、例えば、プリンタ30の製造シリアルナンバー、MACアドレス等がある。
次に、図15に示すように、プリンタ30は、EEPROM45から、プリンタ位置情報格納部EP20に格納されているプリンタ位置情報を読み出す(ステップS220)。すなわち、本実施形態においては、公開鍵の送信を印刷クライアント20から要求される都度、秘密鍵暗号法により公開鍵を生成するが、そのパスフレーズに使用するプリンタ位置情報は、固定的なものになる。このため、公開鍵を生成する度に、同じ公開鍵が得られることとなる。
次に、プリンタ30は、機器固有情報とプリンタ位置情報とを用いてパスフレーズを作成する(ステップS222)。このパスフレーズの作成手法は種々のものが考えられるが、本実施形態においては、単純に機器固有情報の後ろにプリンタ位置情報をつなげることにより、パスフレーズを作成する。なお、パスフレーズは、これら機器固有情報及びプリンタ位置情報以外のデータを含んでいてもよい。
次に、プリンタ30は、ステップS222で作成したパスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、公開鍵を生成する(ステップS224)。続いて、プリンタ30は、この生成した公開鍵を印刷クライアント20に送信する(ステップS226)。そして、印刷クライアント20との接続を終了し(ステップS228)、図14のステップS120に戻る。
以上のように、本実施形態に係る印刷システムによれば、プリンタ30が公開鍵を生成する際にパスフレーズに含ませて使用するプリンタ位置情報を1つだけ登録することができるようにしたので、プリンタ30が正常な印刷をできる設置位置を、プリンタ位置情報をEEPROM45に登録した場所に限定することができる。すなわち、プリンタ30は、ユーザからの要求に基づいて、ある時点のプリンタ位置情報をEEPROM45に登録しておく。そして、印刷クライアント20から公開鍵の送信要求を受けた場合には、プリンタ30は、その都度、このEEPROM45からプリンタ位置情報を読み出し、このプリンタ位置情報を含むパスフレーズを用いて公開鍵を生成し、印刷クライアント20に送信する。
印刷クライアント20がプリンタ30に印刷データD05を送信する際には、この公開鍵を用いて暗号化した印刷送信用データD10として送信する。プリンタ30では、印刷送信用データD10を受信する都度、その時点におけるプリンタ位置情報を取得し、このプリンタ位置情報を含むパスフレーズを用いて秘密鍵を生成する。そして、プリンタ30は、この秘密鍵で印刷送信用データD10を復号し、復号できた場合は行い、復号できなかった場合には印刷を行わない。このため、EEPROM45に登録されているプリンタ位置情報と、秘密鍵を生成する際のプリンタ位置情報が異なると、受信した印刷送信用データD10の復号が適正にできないこととなり、正常な印刷結果を得ることができない。これにより、プリンタ30を使用する位置を、限定することができる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態は、上述した第2実施形態を変形して、プリンタ30が移動された場合には、公開鍵の生成を停止するようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
なお、本実施形態に係る印刷システムの構成は、上述した第1実施形態における図1と同様であり、プリンタ30の構成は、上述した図2と同様であり、印刷クライアント20の構成は、上述した図3と同様である。また、本実施形態に係る印刷要求処理、印刷実行処理、及び、プリンタ位置情報登録処理も、上述した第2実施形態と同様である。
但し、本実施形態に係る公開鍵要求処理は、上述した第2実施形態と多少異なる。図16は、本実施形態に係る公開鍵要求処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。
この図16に示すように、ステップS100〜ステップS112までの処理は、上述した第2実施形態と同様であるが、ステップS108で、公開鍵を受信していないと判断した場合(ステップS108:No)には、プリンタ移動情報をプリンタ30から受信したかどうかを判断する(ステップS300)。プリンタ移動情報を受信していない場合(ステップS300:No)には、ステップS108からを繰り返す。
一方、プリンタ移動情報を受信した場合(ステップS300:Yes)には、プリンタ30が移動されてしまい公開鍵の生成ができない旨をユーザに通知する(ステップS302)。そして、プリンタ30との接続を切断し(ステップS112)、この公開鍵要求処理を終了する。
図17及び図18は、本実施形態に係る公開鍵送信処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。図17に示すように、本実施形態に係る公開鍵送信処理は、ステップS130までは上述した第1実施形態と同様である。
このステップS130の後、本実施形態に係る公開鍵送信処理では、プリンタ30は、プリンタ位置情報格納部EP20に格納されているプリンタ位置情報を取得する(ステップS310)。続いて、プリンタ30は、位置検出部54から、この時点のプリンタ30のプリンタ位置情報を取得する(ステップS312)。
次に、プリンタ30は、プリンタ位置情報格納部EP20から取得したプリンタ位置情報と、位置検出部54から取得したプリンタ位置情報とが一致するかどうかを判断する(ステップS314)。両者が一致しない場合(ステップS314:No)には、プリンタ位置情報登録処理によりプリンタ位置情報が登録されたときと比べて、プリンタ30が移動されたことを示しているので、プリンタ30は、公開鍵を生成することなく、印刷クライアント20に、プリンタ移動情報を送信する(ステップS316)。そして、図18に示すように、印刷クライアント20との接続を切断して(ステップS328)、この公開鍵送信処理を終了する。
一方、図17に示すように、プリンタ位置情報格納部EP20から取得したプリンタ位置情報と、位置検出部54から取得したプリンタ位置情報とが一致した場合(ステップS314:Yes)には、図18に示すように、プリンタ30は、機器固有情報を取得する(ステップS320)。
次に、プリンタ30は、機器固有情報と、ステップS310又はステップS312で取得したプリンタ位置情報とを用いてパスフレーズを作成する(ステップS322)。このパスフレーズの作成手法は種々のものが考えられるが、本実施形態においては、単純に機器固有情報の後ろにプリンタ位置情報をつなげることにより、パスフレーズを作成する。なお、パスフレーズは、これら機器固有情報及びプリンタ位置情報以外のデータを含んでいてもよい。
次に、プリンタ30は、ステップS322で作成したパスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、公開鍵を生成する(ステップS324)。続いて、プリンタ30は、この生成した公開鍵を印刷クライアント20に送信する(ステップS326)。そして、印刷クライアント20との接続を終了し(ステップS328)、図17のステップS120に戻る。
以上のように、本実施形態に係る印刷システムによれば、プリンタ30にプリンタ位置情報を登録した位置と、公開鍵を生成しようとした際におけるプリンタ30の位置とが異なる場合には、公開鍵の生成を行わないようにしたので、プリンタ30が公開鍵を生成して印刷クライアント20に送信する位置を制限することができる。これにより、プリンタ30が正常に使用できる位置を、限定することができる。
なお本発明は上記実施形態に限定されずに種々に変形可能である。例えば、上述した第1実施形態においては、EEPROM45に公開鍵を格納できる回数を1回に限定したが、2回、3回等の所定回数に限定するようにしてもよい。同様に、第2実施形態及び第3実施形態においては、EEPROM45にプリンタ位置情報を格納できる回数を1回に限定したが、2回、3回等の所定回数に限定するようにしてもよい。
また、使用できる位置を制限するデータ受信装置としてプリンタを例示して説明したが、本発明はプリンタに限定されるものではない。さらに、データ送信装置も、印刷クライアントに限定されるものではない。
例えば、データ送受信システムにおけるデータ送信装置が画像撮影用のデジタルカメラであり、データ受信装置がデジタルカメラで撮影した画像データを蓄積するデータサーバであってもよい。この場合、デジタルカメラから送信されるデータはデータサーバから受信した公開鍵を用いて暗号化されており、このデータを受信したデータサーバでは、上述した手法により秘密鍵を生成し、このデータの復号を行うこととなる。そして、受信したデータの復号ができた場合には、そのデータを蓄積し、復号できなかった場合には、そのデータを蓄積しないこととなる。
また、データ送受信システムにおけるデータ送信装置がパーソナルコンピュータであり、データ受信装置がそのパーソナルコンピュータから送信された画像データを投影するプロジェクタであってもよい。この場合、パーソナルコンピュータから送信されるデータはプロジェクタから受信した公開鍵を用いて暗号化されており、このデータを受信したプロジェクタでは、上述した手法により秘密鍵を生成し、このデータの復号を行うこととなる。そして、受信したデータの復号ができた場合には、そのデータを投影し、復号できなかった場合には、そのデータを投影しないこととなる。
さらには、データ送受信システムにおけるデータ送信装置が音楽等のコンテンツサーバであり、データ受信装置がコンテンツサーバから送信された音楽等のコンテンツデータの再生装置であってもよい。この場合、コンテンツサーバから送信されるデータは再生装置から受信した公開鍵を用いて暗号化されており、このデータを受信した再生装置では、上述した手法により秘密鍵を生成し、このデータの復号を行うこととなる。そして、受信したデータの復号ができた場合には、そのデータを再生し、復号できなかった場合には、そのデータを再生しないこととなる。
また、上述した実施形態では、プリンタ30の印刷媒体が印刷用紙である場合を例に説明したが、印刷媒体はこれに限るものではなく、例えば、OHPシート等の他の印刷媒体であっても本発明を適用することができる。
さらに、上述の実施形態で説明した各処理については、これら各処理を実行するためのプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布することが可能である。この場合、このプログラムが記録された記録媒体を印刷クライアント20及び/又はプリンタ30に読み込ませ、実行させることにより、上述した実施形態を実現することができる。
また、印刷クライアント20及び/又はプリンタ30は、オペレーティングシステムや別のアプリケーションプログラム等の他のプログラムを備える場合がある。この場合、印刷クライアント20及び/又はプリンタ30の備える他のプログラムを活用し、記録媒体には印刷クライアント20及び/又はプリンタ30が備えるプログラムの中から、上述した実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すような命令を記録するようにしてもよい。
さらに、このようなプログラムは、記録媒体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形で伝送されたプログラムは、印刷クライアント20及び/又はプリンタ30に取り込まれて、このプログラムを実行することにより上述した実施形態を実現することができる。
また、記録媒体にプログラムを記録する際や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラムを読み込んだ印刷クライアント20及び/又はプリンタ30は、そのプログラムの復号や伸張を行った上で、実行する必要がある。
本発明の第1実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示す図。 本発明の第1実施形態に係るプリンタのハードウェア構成の一例を示す図。 本発明の第1実施形態に係る印刷クライアントの構成の一例を示す図。 本発明の第1実施形態において、公開鍵と秘密鍵とを用いた、印刷データの暗号化と復号を説明するための概念図。 本発明の第1実施形態に係るプリンタが実行する公開鍵生成手段を説明するフローチャートを示す図。 本発明の第1実施形態に係るプリンタのEEPROMに形成される公開鍵格納部の構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係る印刷クライアントが実行する公開鍵要求処理を説明するフローチャートを示す図。 本発明の第1実施形態に係る印刷クライアントが備える公開鍵テーブルの構成の一例を示す図。 本発明の第1実施形態に係るプリンタが実行する公開鍵送信処理を説明するフローチャートの一部を示す図。 本発明の第1実施形態に係る印刷クライアントが実行する印刷要求処理を説明するフローチャートを示す図。 本発明の第1実施形態に係るプリンタが実行する印刷実行処理を説明するフローチャートを示す図。 本発明の第2実施形態に係るプリンタが実行するプリンタ位置情報登録処理を説明するフローチャートを示す図。 本発明の第2実施形態に係るプリンタのEEPROMに形成される公プリンタ位置情報格納部の構成を示す図。 本発明の第2実施形態に係るプリンタが実行する公開鍵送信処理を説明するフローチャートの一部を示す図(その1)。 本発明の第2実施形態に係るプリンタが実行する公開鍵送信処理を説明するフローチャートの一部を示す図(その2)。 本発明の第3実施形態に係る印刷クライアントが実行する公開鍵要求処理を説明するフローチャートを示す図。 本発明の第3実施形態に係るプリンタが実行する公開鍵送信処理を説明するフローチャートの一部を示す図(その1)。 本発明の第3実施形態に係るプリンタが実行する公開鍵送信処理を説明するフローチャートの一部を示す図(その2)。
符号の説明
10 ネットワーク
20 印刷クライアント
30 プリンタ
40 CPU
42 RAM
44 ROM
45 EEPROM
46 内部バス
48、50、56 インターフェース
52 印刷エンジン
54 位置検出部
58 ハードディスク
60 コンピュータ本体
62 ディスプレイ
64 CPU
66 RAM
68 ROM
70 内部バス
72、74、78 インターフェース
76 ハードディスク

Claims (8)

  1. 当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第1プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成するとともに、前記公開鍵を生成する際に、秘密鍵が生成された場合でも、この秘密鍵は破棄する、公開鍵生成手段と、
    前記公開鍵生成手段で生成した公開鍵が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、公開鍵格納手段と、
    印刷クライアントから、公開鍵の取得を要求する公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、
    前記公開鍵取得要求受信手段が前記公開鍵取得要求を受信した場合に、前記公開鍵格納手段に格納されている前記公開鍵を読み出して、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに、読み出した前記公開鍵を送信する、公開鍵送信手段と、
    前記印刷クライアントから前記公開鍵で暗号化された印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、
    前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、
    前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第1プリンタ位置情報取得手段で取得した第1プリンタ位置情報が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、プリンタ位置情報格納手段と、
    印刷クライアントから、公開鍵の取得を要求する公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、
    前記公開鍵取得要求受信手段が前記公開鍵取得要求を受信した場合に、前記プリンタ位置情報格納手段から前記第1プリンタ位置情報を読み出して、前記第1プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成するとともに、前記公開鍵を生成する際に、秘密鍵が生成された場合でも、この秘密鍵は破棄する、公開鍵生成手段と、
    前記公開鍵生成手段が生成した前記公開鍵を、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに送信する、公開鍵送信手段と、
    前記印刷クライアントから前記公開鍵で暗号化された印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、
    前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、
    前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  3. 当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第1プリンタ位置情報取得手段で取得した第1プリンタ位置情報が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、プリンタ位置情報格納手段と、
    印刷クライアントから、公開鍵の取得を要求する公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、
    前記公開鍵取得要求を前記公開鍵取得要求受信手段が受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報格納手段に格納されている第1プリンタ位置情報と、前記第2プリンタ位置情報取得手段で取得した第2プリンタ位置情報とを比較して、両者が一致する場合に、前記第1プリンタ位置情報又は前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成するとともに、前記公開鍵を生成する際に、秘密鍵が生成された場合でも、この秘密鍵は破棄する、公開鍵生成手段と、
    前記公開鍵生成手段で生成した公開鍵を、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに送信する、公開鍵送信手段と、
    前記印刷クライアントから前記公開鍵で暗号化された印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、
    前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第3プリンタ位置情報とする、第3プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第3プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、
    前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  4. 前記所定回数は1回である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のプリンタ。
  5. 前記秘密鍵を用いて前記印刷データが復号できた場合には、前記印刷データに基づく印刷を実行し、前記秘密鍵を用いて前記印刷データが復号できなかった場合には、前記印刷データに基づく印刷を実行しない、選択印刷実行手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のプリンタ。
  6. プリンタと印刷クライアントとを有する、印刷システムであって、
    前記プリンタは、
    当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第1プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成するとともに、前記公開鍵を生成する際に、秘密鍵が生成された場合でも、この秘密鍵は破棄する、公開鍵生成手段と、
    前記公開鍵生成手段で生成した公開鍵が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、公開鍵格納手段と、
    を備えており、
    前記印刷クライアントは、公開鍵の取得を要求する公開鍵取得要求を前記プリンタに送信する、公開鍵取得要求送信手段を、備えており、
    前記プリンタは、さらに、
    前記印刷クライアントから、前記公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、
    前記公開鍵取得要求受信手段が前記公開鍵取得要求を受信した場合に、前記公開鍵格納手段に格納されている前記公開鍵を読み出して、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに、読み出した前記公開鍵を送信する、公開鍵送信手段と、
    を備えており、
    前記印刷クライアントは、さらに、
    前記プリンタから送信された前記公開鍵を受信する、公開鍵受信手段と、
    前記プリンタで印刷を行うための印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、
    前記公開鍵受信手段で受信した前記公開鍵で前記印刷データを暗号化し、この暗号化した印刷データを、前記プリンタに送信する、印刷データ送信手段と、
    を備えており、
    前記プリンタは、さらに、
    前記印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、
    前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、
    前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  7. プリンタと印刷クライアントとを有する、印刷システムであって、
    前記プリンタは、
    当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第1プリンタ位置情報取得手段で取得した第1プリンタ位置情報が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、プリンタ位置情報格納手段と、
    を備えており、
    前記印刷クライアントは、公開鍵の取得を要求する公開鍵取得要求を前記プリンタに送信する、公開鍵取得要求送信手段を、備えており、
    前記プリンタは、さらに、
    前記印刷クライアントから、前記公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、
    前記公開鍵取得要求受信手段が前記公開鍵取得要求を受信した場合に、前記プリンタ位置情報格納手段から前記第1プリンタ位置情報を読み出して、前記第1プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成するとともに、前記公開鍵を生成する際に、秘密鍵が生成された場合でも、この秘密鍵は破棄する、公開鍵生成手段と、
    前記公開鍵生成手段が生成した前記公開鍵を、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに送信する、公開鍵送信手段と、
    を備えており、
    前記印刷クライアントは、さらに、
    前記プリンタから送信された前記公開鍵を受信する、公開鍵受信手段と、
    前記プリンタで印刷を行うための印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、
    前記公開鍵受信手段で受信した前記公開鍵で前記印刷データを暗号化し、この暗号化した印刷データを、前記プリンタに送信する、印刷データ送信手段と、
    を備えており、
    前記プリンタは、さらに、
    前記印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、
    前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、
    前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  8. プリンタと印刷クライアントとを有する、印刷システムであって、
    前記プリンタは、
    当該プリンタの設置されている場所を特定するためのプリンタ位置情報を取得する、プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第1プリンタ位置情報取得手段で取得した第1プリンタ位置情報が格納され、その格納できる回数が所定回数に限られている、プリンタ位置情報格納手段と、
    を備えており、
    前記印刷クライアントは、
    公開鍵の取得を要求する公開鍵取得要求を前記プリンタに送信する、公開鍵取得要求送信手段を、
    備えており、
    前記プリンタは、さらに、
    前記公開鍵取得要求を受信する、公開鍵取得要求受信手段と、
    前記公開鍵取得要求を前記公開鍵取得要求受信手段が受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報格納手段に格納されている第1プリンタ位置情報と、前記第2プリンタ位置情報取得手段で取得した第2プリンタ位置情報とを比較して、両者が一致する場合に、前記第1プリンタ位置情報又は前記第2プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、公開鍵を生成するとともに、前記公開鍵を生成する際に、秘密鍵が生成された場合でも、この秘密鍵は破棄する、公開鍵生成手段と、
    前記公開鍵生成手段で生成した公開鍵を、前記公開鍵取得要求を送信した印刷クライアントに送信する、公開鍵送信手段と、
    を備えており、
    前記印刷クライアントは、さらに、
    前記プリンタから送信された前記公開鍵を受信する、公開鍵受信手段と、
    前記プリンタで印刷を行うための印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、
    前記公開鍵受信手段で受信した前記公開鍵で前記印刷データを暗号化し、この暗号化した印刷データを、前記プリンタに送信する、印刷データ送信手段と、
    を備えており、
    前記プリンタは、さらに、
    前記印刷データを受信する、印刷データ受信手段と、
    前記印刷データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第3プリンタ位置情報とする、第3プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第3プリンタ位置情報を少なくとも含むパスフレーズを用いて、秘密鍵を生成する、秘密鍵生成手段と、
    前記秘密鍵を用いて、前記印刷データ受信手段で受信した前記印刷データを復号する、復号手段と、
    を備えることを特徴とする印刷システム。
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