JP4337465B2 - 発光装置及び照明装置ならびに画像表示装置 - Google Patents
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Description
いて、300−430nmの紫外光を受けて一蛍光体のみで白色光の発光を可能とするべく、リン酸塩及び/又はホウ酸塩蛍光体を使用する方法が示されており、従来の254nm励起蛍光体と同様のSr系のピロリン酸塩が具体的に開示されている。しかしながら、これらの蛍光体を第2の発光体として組み合わせたような発光装置では、その青色発光の強度が低いため、白色光としても青色光としても満足できるものでなく、ディスプレイやバックライト光源、信号機などの発光源としてさらなる改良が求められる。
(1−1) 0.06<a<1.6、b≧0、c≧0
(1−2) a>0、0.05≦b/(b+c)<1
(2) 2≦(a+b+c)≦2.2、0.6≦d≦1、0≦e≦0.1
果を保持しながら置換することができる。発光波長や発光強度を調節する意味で、Mn等の増感剤となりうる金属元素を少量置換してもよい。
(1−1) 0.06<a<1.6、b≧0、c≧0
及び/又は
(1−2) a>0、0.05≦b/(b+c)<1
を満足する。
O3 2-等の金属酸化物アニオン、F-、Cl-、Br-、I-等のハロゲンイオン、OH-等を挙げることができる。Zは、蛍光性能には影響が少ないレベルで含まれていてもよく、不純物レベルの対全元素比約3%に相当するモル比以下の量で含まれていてもよく、Zのモル比eは、e≦0.1であればよい。蛍光体の性能の点から、Zのモル比eはe≦0.05であることが好ましく、より好ましくはe=0である。
O5)0.2(OH)0.08の場合、Mが約97.4mol%のSrと約2.6mol%のZnからなる金属元素群であり、OHがP2O7、B2O5以外のアニオンであるから、Eu0.3
Mg0.2M1.54(P2O7)0.8(B2O5)0.2Z0.08と表され、a,b,c,d,eは前記
不等式を満たし、Sr1.5Zn0.04Mg0.2Eu0.3(P2O7)0.8(B2O5)0.2(OH)0.08は前記[1]式の範疇に入る。
温度の違い、Sr以外のプラス価数の元素やB2O5基等の導入により、斜方晶Sr2P2O7構造をとらない場合があるが、本発明に使用する蛍光体として差し支えない。図1に斜
方晶Sr2P2O7のX線回折パターンを示す(粉末X線回折データベースより)。
源、B2O5源、Z源の化合物、及び、発光中心イオン(Eu)の元素源化合物を下記の(A)又は(B)の混合法により調製した混合物を加熱処理して焼成することにより製造することができる。
(A)ハンマーミル、ロールミル、ボールミル、ジェットミル等の乾式粉砕機、又は、乳鉢と乳棒等を用いる粉砕と、リボンブレンダー、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー等の混合機、又は、乳鉢と乳棒を用いる混合とを合わせた乾式混合法。
(B)粉砕機、又は、乳鉢と乳棒等を用いて、水等を加えてスラリー状態又は溶液状態で、粉砕機、乳鉢と乳棒、又は蒸発皿と撹拌棒等により混合し、噴霧乾燥、加熱乾燥、又は自然乾燥等により乾燥させる湿式混合法。
酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、P2O5、PX3、PX5、M2PO4X、リン酸、メタリン酸、ピロリン酸等が挙げられ、B2O5源の化合物としては、元素M、Mg、NH4等
のホウ酸塩、ホウ酸水素塩、四ホウ酸、八ホウ酸塩、二ホウ酸塩、五ホウ酸塩、ホウ酸、酸化ホウ素等が挙げられ、これらの中から、化学組成、反応性、及び、焼成時におけるNOx、SOx等の非発生性等を考慮して選択される。
l2等が、又、Ba源化合物としては、BaHPO4、BaNH4PO4、Ba3(PO4)2
、BaO、Ba(OH)2・8H2O、BaCO3、Ba(NO3)2、BaSO4、Ba(OCO)2・2H2O、Ba(OCOCH3)2、BaCl2等が、又、Ca源化合物としては
、CaHPO4・2H2O、CaNH4PO4、Ca3(PO4)2、CaO、Ca(OH)2、CaCO3、Ca(NO3)2・4H2O、CaSO4・2H2O、Ca(OCO)2・H2O、Ca(OCOCH3)2・H2O、CaCl2 等が、又、Zn源化合物としては、ZnHPO4、ZnNH4PO4、Zn3(PO4)2・4H2O、ZnO、Zn(OH)2、ZnCO3
、Zn(NO3)2、Zn(OCO)2、Zn(OCOCH3)2、ZnCl2等がそれぞれ挙げられる。
Mg源化合物としては、MgHPO4、MgNH4PO4・6H2O、Mg3(PO4)2・8
H2O、MgO、Mg(OH)2、MgCO3、Mg(OH)2・3MgCO3・3H2O、Mg(NO3)2・6H2O、MgSO4、Mg(OCO)2・2H2O、Mg(OCOCH3)2・4H2O、MgCl2等がそれぞれ挙げられる。
GaYN発光層を有するものが発光強度が非常に強いので、特に好ましく、GaN系LD
においては、InXGaYN層とGaN層の多重量子井戸構造のものが発光強度が非常に強いので、特に好ましい。なお、上記においてX+Yの値は通常0.8〜1.2の範囲の値である。GaN系LEDにおいて、これら発光層にZnやSiをドープしたものやドーパント無しのものが発光特性を調節する上で好ましいものである。GaN系LEDはこれら発光層、p層、n層、電極、および基板を基本構成要素としたものであり、発光層をn型とp型のAlXGaYN層、GaN層、またはInXGaYN層などでサンドイッチにしたヘテロ構造を有しているものが発光効率が高く、好ましく、さらにヘテロ構造を量子井戸構造にしたものが発光効率がさらに高く、より好ましい。
1の発光体としての面発光型GaN系LD、3は基板を表す。相互に接触した状態をつくるために、LD2と第2の発光体1とそれぞれ別個にをつくっておいてそれらの面同士を接着剤やその他の手段によって接触させても良いし、LD2の発光面上に第2の発光体をを製膜(成型)させても良い。これらの結果、LD2と第2の発光体1とを接触した状態とすることができる。
ての蛍光体含有樹脂部における前記蛍光体が吸収し、可視光を発光し、一方、蛍光体に吸収されなかった青色光等との混色により演色性の高い発光が得られ、この光が拡散板14を透過して、図面上方に出射され、保持ケース12の拡散板14面内において均一な明るさの照明光が得られることとなる。
53g、およびEu2O3;2.602gを純水と共に、メノウ乳鉢上で粉砕、混合し、乾燥して得られた混合物をアルミナ製坩堝中で、4%の水素を含む窒素ガス流下、1000℃で2時間、加熱することにより焼成した。引き続いて、粉砕による粒径制御を施すことにより青色発光の蛍光体Eu0.5Mg0.375Sr1.125P2O7(第2の発光体に用いる蛍光
体)を製造した。GaN系発光ダイオードの紫外光領域の主波長である400nmでこの蛍光体を励起したときの発光スペクトルを測定した。その発光スペクトルを図5に示す。なお、410−420nm領域では蛍光体からの発光以外に400nm励起光源の光も少し検出されてしまうので、正確な発光スペクトルを表示するために、励起光源からのわずかな光をバックグラウンドとして差し引いたスペクトルとしてある。表−1に、その発光ピークの波長、及び以下に示す比較例1の発光ピーク波長における発光強度を100としたときの、本発明の発光ピーク波長における発光強度(相対発光強度)を示す。
にして蛍光体Eu0.2Mg0.45Sr1.35P2O7を製造した。図6にこの蛍光体のX線回折
パターンを示す。図6のピークパターンは図1の斜方晶Sr2P2O7のピークパターンと
結晶構造的にほぼ一致しており、目的の結晶相が生成していることがわかる。実施例1と同様にして発光スペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
様にして蛍光体Eu0.8Mg0.3Sr0.9P2O7を製造した。実施例1と同様にして発光ス
ペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
様にして蛍光体Eu0.3Mg0.425Sr1.275P2O7を製造した。実施例1と同様にして発
光スペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
様にして蛍光体Eu1.2Mg0.2Sr0.6P2O7を製造した。実施例1と同様にして発光ス
ペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
様にして蛍光体Eu0.1Mg0.475Sr1.425P2O7を製造した。図7にこの蛍光体のX線
回折パターンを示す。図7のピークパターンは図1の斜方晶Sr2P2O7のピークパター
ンと結晶構造的にほぼ一致しており、目的の結晶相が生成していることがわかる。実施例1と同様にして発光スペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
にして蛍光体Eu0.06Mg0.485Sr1.455P2O7を製造した。実施例1と同様にして発光スペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
にして蛍光体Eu1.6Mg0.1Sr0.3P2O7を製造した。実施例1と同様にして発光スペ
クトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
て蛍光体Eu0.03Mg0.24625Sr1.72375P2O7を製造した。図8にこの蛍光体のX線回折パターンを示す。図8のピークパターンは図1の斜方晶Sr2P2O7のピークパターン
と結晶構造的にほぼ一致しており、目的の結晶相が生成していることがわかる。実施例1と同様にして発光スペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
にして蛍光体Eu0.03Mg0.4925Sr1.4775P2O7を製造した。図9にこの蛍光体のX線回折パターンを示す。図9のピークパターンは図1の斜方晶Sr2P2O7のピークパター
ンと結晶構造的にほぼ一致しており、目的の結晶相が生成していることがわかる。実施例1と同様にして発光スペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
にして蛍光体Eu0.03Mg0.73875Sr1.23125P2O7を製造した。実施例1と同様にして、発光スペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
様にして蛍光体Eu0.03Mg0.985Sr0.985P2O7を製造した。実施例1と同様にして発
光スペクトルを測定した。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。
(比較例1)
仕込み原料を、BaCO3;2.033g、塩基性炭酸マグネシウム(Mgのモル数0
.0114モル)、γ−Al2O3;5.812g、およびEu2O3;0.201gと変え、焼成温度を1600℃と変えた以外は、実施例1と同様にして製造することにより、青色蛍光体であるBa0.9Eu0.1MgAl10O17を得た。GaN系発光ダイオードの紫外光領域の主波長である400nmでこの蛍光体を励起したときの発光スペクトルを測定した。その発光スペクトルを図5に示す。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度(100とし、基準とした)を示す。400nm励起による実施例1の蛍光体の発光強度が比較例1の蛍光体のそれの2.3倍もあることがわかる。
(比較例2)
仕込み原料を、SrHPO4;11.701g、(NH4)2HPO4;0.128g、およびEu2O3;0.171gと変えた以外は、実施例1と同様にして蛍光体Eu0.03Sr1.97P2O7を製造した。図10にこの蛍光体のX線回折パターンを示す。図10のピークパターンは図1の斜方晶Sr2P2O7のピークパターンと結晶構造的にほぼ一致している
ことがわかる。GaN系発光ダイオードの紫外光領域の主波長である400nmでこの蛍光体を励起させ、発光スペクトルを測定した。その発光スペクトルを図5に示す。表−1に、その発光ピークの波長及びその相対発光強度を示す。400nm励起による実施例1の蛍光体の発光強度が比較例2の蛍光体のそれの2.4倍もあることがわかる。
2;面発光型GaN系LD
3;基板
4;発光装置
5;マウントリード
6;インナーリード
7;第1の発光体(350〜415nmの発光体)
8;本発明中の蛍光体を含有させた樹脂部
9;導電性ワイヤー
10;モールド部材
11;発光素子を組み込んだ面発光照明装置
12;保持ケース
13;発光装置
14;拡散板
Claims (13)
- 350−415nmの光を発生する第1の発光体と、当該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発生する第2の発光体とを有する発光装置において、第2の発光体が、一般式[1]の化学組成を有する結晶相を有する蛍光体を含有してなることを特徴とする発光装置。
(1−1) 0.06<a<1.6、b≧0、c≧0
(1−2) a>0、0.05≦b/(b+c)<1
(2) 2≦(a+b+c)≦2.2、0.6≦d≦1、0≦e≦0.1 - 0.1≦a≦1.2を満足することを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
- 0.05≦b/(b+c)≦0.3を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
- 前記(1−1)及び(1−2)を満足することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の発光装置。
- Zのモル比eがe=0、プラス価数の金属元素の総モル比(a+b+c)がa+b+c=2を満足することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装置。
- 元素MがSrからなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の発光装置。
- P2O7基のモル比dがd=1を満足することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の発光装置。
- 第1の発光体がレーザーダイオード又は発光ダイオードであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の発光装置。
- 第1の発光体が面発光型GaN系レーザーダイオードであり、第2の発光体が膜状であり、かつ、面発光型GaN系レーザーダイオードからの光を第2の発光体の膜に対して照射させることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の発光装置。
- 第1の発光体がGaN系発光ダイオードであり、第1の発光体が第2の発光体で被覆されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の発光装置。
- 第2の発光体が蛍光体をシリコン樹脂、及び/又はエポキシ樹脂に分散させたものであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の発光装置。
- 請求項1ないし11のいずれか一項に記載の発光装置を有する画像表示装置。
- 請求項1ないし11のいずれか一項に記載の発光装置を有する照明装置。
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